JPH1037868A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH1037868A
JPH1037868A JP19018996A JP19018996A JPH1037868A JP H1037868 A JPH1037868 A JP H1037868A JP 19018996 A JP19018996 A JP 19018996A JP 19018996 A JP19018996 A JP 19018996A JP H1037868 A JPH1037868 A JP H1037868A
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JP
Japan
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injection
scroll
compression chamber
injection port
wrap
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Application number
JP19018996A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kono
博之 河野
Hideo Hirano
秀夫 平野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1037868A publication Critical patent/JPH1037868A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/04Heating; Cooling; Heat insulation
    • F04C29/042Heating; Cooling; Heat insulation by injecting a fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/12Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
    • F04C29/122Arrangements for supercharging the working space

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分なインジェクション流量と圧縮機の効率
を保証し、暖房能力を十分に向上できるようにすること
を目的とする。 【解決手段】 圧縮室13が冷媒を吸入して閉じられる
前にインジェクションが開始される位置にインジェクシ
ョンポート51を設け、インジェクションポート51の
径Dを旋回スクロール12のラップ12aの端面に設け
られた固定スクロール11との間のチップシール61の
幅Bの寸法とほぼ同じにし、旋回スクロール12のラッ
プ厚さT12を固定スクロール11のそれよりも大きくす
ると云ったことの少なくとも1つにより、上記の目的を
達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は業務用および家庭用
の主として冷凍空調に使用されるスクロール圧縮機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍空調用の電動圧縮機としては、圧縮
部がレシプロ式のもの、ロータリー式のものがある。現
在はコスト、性能面等でそれぞれ特徴を活かして成長し
てきている。中でもスクロール式の圧縮機が高効率、低
騒音、低振動という特徴を活かして実用化されてきた。
【0003】特開昭63−243481、2号公報は、
固定スクロールと旋回スクロールとの間の圧縮室にイン
ジェクションポートを通じてガスインジェクションを行
い、暖房能力を向上させるようにしたスクロール圧縮機
を開示している。
【0004】このようなガスインジェクションによっ
て、冷媒が過給される分だけ、このスクロール圧縮機を
用いた冷凍サイクルによる暖房の能力を向上させること
ができる。
【0005】特に、前記公報に開示のものは、圧縮室が
閉じた後にインジェクションを行うものであり、インジ
ェクションポートの径を旋回スクロールのラップの厚み
よりも大きくすることによって、ガス冷媒の過給量を多
くし暖房能力のさらなる向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のもののよう
に圧縮室が閉じた状態でインジェクションを行うと、圧
縮室内の圧力が上がっている分だけインジェクションに
必要な圧力が増大し、冷媒のインジェクション流量が少
量となるので、十分な過給状態を得にくい。従って、上
記公報に開示のもののようにインジェクションポートの
径をラップの厚みよりも大きくしても、閉じた圧縮室に
インジェクションするのでは圧縮室内の圧力の影響でイ
ンジェクション流量は少なく、暖房能力を十分に向上す
ることはできない。しかも、旋回スクロールのラップの
厚みよりも大きな径のインジェクションポートは、ラッ
プに跨がる位置にある間、このラップが仕切っている2
つの圧縮室の双方に通じるので、2つの圧縮室のうちの
先にガス冷媒を吐出する高圧側の圧縮室内のガス冷媒
が、それよりも後でガス冷媒を吐出する低圧側の圧縮室
内に漏れやすく、圧縮室内の再循環量が増えスクロール
圧縮機の効率が低下する。
【0007】また、冷暖房時に室内温度が設定温度に近
づいたとき、60〜90Hz程度の通常運転から、10
Hz程度の低速運転に切り換えて年間消費量を軽減する
ような省エネルギー運転を行う場合は特に、ガス冷媒の
前記漏れが増大するので、スクロール圧縮機の効率が大
幅に低下する。
【0008】本発明は上記従来のような問題点を解消す
ることを課題とし、十分なインジェクション流量と効率
を保証し、暖房能力を十分に向上することができるスク
ロール圧縮機を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1の発明は、固定スクロールと旋回
スクロールとの間の圧縮室にインジェクションポートを
通じてガスインジェクションを行うようにしたスクロー
ル圧縮機において、圧縮室が冷媒を吸入して閉じられる
前にインジェクションが開始される位置にインジェクシ
ョンポートを設けたことを特徴とするものである。
【0010】このような構成では、圧縮室が冷媒を吸入
して閉じ切られる前にインジェクションが開始され、し
かも、インジェクション開始後直ぐに圧縮室が閉じられ
るインジェクションタイミングを選ぶことにより、イン
ジェクションしたガス冷媒が吸込口側に逆流するような
ことがなく、冷媒量の低下を防止しながら圧縮室が低圧
であるためインジェクション圧力を低く設定でき、イン
ジェクション流量の増大を図り空気調和装置の暖房能力
を十分に向上することができる。
【0011】請求項2の発明は、固定スクロールと旋回
スクロールとの間の圧縮室にインジェクションポートを
通じてガスインジェクションを行うようにしたスクロー
ル圧縮機において、インジェクションポート径を旋回ス
クロールのラップの摺動端面に設けられた固定スクロー
ルとの間のチップシールの幅寸法とほぼ同じにしたこと
を特徴とするものである。
【0012】このような構成では、インジェクションポ
ート径がチップシールの幅寸法とほぼ同じであることに
より、インジェクションポートがラップのチップシール
に跨がってこのチップシールおよびラップが仕切ってい
る2つの圧縮室の双方に通じ圧縮機の効率が低下するよ
うな不都合を解消しながら、インジェクションポート径
をチップシールの幅とぼほ同じ大きさまで増大させるこ
とにより、インジェクション時のガス冷媒に対する流路
抵抗を小さくし、インジェクション流量の増大を図り空
気調和装置の暖房能力を向上することができる。
【0013】請求項3の発明は、固定スクロールと旋回
スクロールとの間の圧縮室にインジェクションポートを
通じてガス冷媒をインジェクションするようにしたスク
ロール圧縮機において、旋回スクロールのラップ厚さを
固定スクロールのラップ厚さよりも大きくしたことを特
徴とするものである。
【0014】このような構成では、旋回スクロールのラ
ップ厚さを大きくすることができるため、インジェクシ
ョンポート径を大きくでき、また、インジェクションポ
ート径はそのままで、インジェクション終了角度を小さ
くできるため、インジェクション終了時の圧縮室圧力が
低くインジェクション圧力を低くすることができる。
【0015】このためインジェクション流量の増大を図
れて空気調和装置の暖房能力を向上することができる。
しかも旋回スクロールのラップを厚くすることで強度的
に弱いアルミニウムなどで作られる場合でも、曲げ強度
が向上し、加工時や使用時の倒れを防止し、長期に亘っ
て安定した暖房性能を発揮させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態について図1〜5を参照しながら説明する。
【0017】(実施の形態1)本実施の形態1は冷凍空
調用の横向き設置型のスクロール圧縮機の場合で、図1
に全体の構成を示している。
【0018】これにつき説明すると、密閉容器1内に
は、一端部にスクロールタイプの圧縮機構2が、中間部
に圧縮機構2を駆動する電動機3が、他端部には潤滑剤
であるオイル4のオイル溜め5と、オイル溜め5内のオ
イル4を潤滑対象部へ送り出すオイルポンプ6とが、そ
れぞれ設けられている。オイルポンプ6はこの種の冷凍
装置に用いられる各種のものに置き換えることができ
る。
【0019】圧縮機構2は固定スクロール11と旋回ス
クロール12とを従来同様に噛み合わせて構成し、旋回
スクロール12を旋回駆動することによって、双方間に
幾つか形成する圧縮室13を図1、図2に示す吸込口1
4に通じる外周側から吐出口15に通じる内周側に移動
させながら容積を縮小して圧縮を行う。
【0020】これらの支持および駆動と、吸込み圧縮し
て吐出する流体の案内構造とは、どのように構成されて
もよい。本実施の形態1では横向き設置型であるのに対
応して、圧縮機構2は一端側に固定した固定スクロール
11に内側の旋回スクロール12を噛み合わせ、この旋
回スクロール12を固定スクロール11とこの固定スク
ロール11にボルト止めして一体化した主軸受部材19
との間に挟み込むようになっている。電動機3は密閉容
器1の内面に固設した環状の固定子3aと、これの内側
に配した回転子3bとからなり、回転子3bに圧縮機構
2の旋回スクロール12を旋回駆動するクランク軸16
を固定してある。
【0021】クランク軸16は密閉容器1の他端部側で
副軸受部材17によって軸受され、反対側にある主軸1
8を主軸受部材19によって密閉容器1内に軸受されて
いる。副軸受部材17および主軸受部材19は前記軸受
のための転がり軸受21と滑り軸受22とを持ってい
る。主軸18は偏心軸受23を介して旋回スクロール1
2の背面に突出した軸12bと嵌合し、主軸18が回転
されると主軸受部材19と旋回スクロール12との間に
設けたオルダムリング28の働きもあって旋回スクロー
ル12を旋回させる。しかし、上記のような軸受構造は
種々に変更することができる。副軸受部材17には前記
オイルポンプ6を取付けてある。
【0022】本実施の形態1は冷凍空調用のスクロール
圧縮機であることにより、圧縮機構2によって吸込み、
圧縮して吐出する流体は冷媒であり、オイル4はこれに
相溶性のあるものとされる。
【0023】吸込口14にはガス吸込み管32が接続さ
れ、吐出口15には密閉容器1内の吐出チャンバー33
を介してガス吐出管34が接続されている。
【0024】オイルポンプ6はクランク軸16によって
圧縮機構2とともに駆動され、オイル溜め5内のオイル
4をクランク軸16に縦通形成したオイル通路35内に
送り出し、前記偏心軸受23に先ず供給する。偏心軸受
23に供給された後のオイル4の一部は各部隙間を通っ
て、滑り軸受22や圧縮機構2内に供給されるととも
に、残りは通路36を通じて下部のオイル溜め5内に戻
される。
【0025】圧縮機構2内に吸い込まれ圧縮されて吐出
される冷媒は、相溶性のあるオイル4と圧縮機構2内等
で接触してこれを随伴させ、さらに細部にまでオイルを
持ち運んで必要な潤滑を達成させる。
【0026】さらに、吐出口15には圧縮機構2の停止
時に旋回スクロール12が逆転するのを防ぐための逆止
弁42と、これの動きを規制する逆止弁ガイド43とが
設けられている。
【0027】前記ガス吐出管34からガス吸込管32ま
での間には、凝縮器44、キャピラリチューブ45、気
液分離器46、キャピラリーチューブ47、および蒸発
器48が順次接続され、密閉容器1内の圧縮機構2を含
めて全体が環状に繋がった冷凍サイクルを構成してい
る。説明の簡単のために非ヒートポンプタイプのもので
示してあるが、ヒートポンプタイプの冷凍サイクルを構
成するようにもできる。
【0028】固定スクロール11には、図1、図2に示
すように圧縮室13へのガスインジェクションを行うイ
ンジェクションポート51が2つ設けられている。各イ
ンジェクションポート51にはインジェクションパイプ
52が接続され、各インジェクションパイプ52には前
記気液分離器46からのガス冷媒供給管53がそれぞれ
接続されている。これによって圧縮室13には気液分離
器46で気液分離されたガス冷媒が冷媒供給管53を通
じてインジェクションされ、圧縮機構2での圧縮機の効
率を増大させるので、その分だけ暖房能力が向上する。
なお、このガスインジェクションは冷凍装置の運転状態
に応じて適時になされればよく、これを制御するため、
冷媒供給管53の途中には電磁弁55が設けられ、冷凍
装置の運転とともに適宜開閉制御されるようになってい
る。この制御は例えば冷凍装置の動作制御と共にマイク
ロコンピュータによって行えるが、特にこれに限られる
ことはない。
【0029】本実施の形態1では特に、圧縮室が冷媒を
吸入して閉じられる前にインジェクションが開始され
る、例えば、図2の(a)〜(c)に示すような位置に
インジェクションポート51を設けてある。図2の
(a)〜(c)は圧縮室13でガス冷媒を吸入、圧縮、
吐出するときの状態変化を順次に示してある。
【0030】図2の(a)は最も吸込口14側に位置す
る圧縮室13がガス冷媒の吸込をほぼ終えようとした状
態にあり、インジェクションポート51は旋回スクロー
ル12のラップ12aの端面によって、正確にはこの端
面に設けられる固定スクロール11との間をシールする
図示しないチップシールによって閉じられている。従っ
て、圧縮室13へのガスインジェクションは行われない
状態にある。
【0031】図2の(b)は前記圧縮室13が図2の
(b−2)に示すようにほぼ閉じようとしている状態で
あり、インジェクションポート51は図2の(b−1)
に示すように旋回スクロール12のそれ以上の旋回によ
って開き始めようとしている。
【0032】図2の(c)は前記圧縮室13が図2の
(c−2)に示すように閉じられた所であり、インジェ
クションポート51は図2の(c−1)に示すように既
に開かれていて、ガス冷媒供給管53を通じたガスイン
ジェクションが、圧縮室13が閉じられる前に既に行わ
れている。
【0033】このように、圧縮室13がガス冷媒を吸入
して閉じ切られる前にインジェクションを行うと、圧縮
室13はまだ低圧であるので、気液分離器46で得られ
る、あるいは調圧操作して得られる一定のインジェクシ
ョン圧に対するインジェクション流量が増大し、低圧で
も十分なインジェクション流量が得られ暖房能力を十分
に向上することができる。しかも、ガスインジェクショ
ン開始後直ぐに図2の(c−2)のように圧縮室13が
閉じられるインジェクションタイミングであることによ
り、インジェクションしたガス冷媒が吸込口14側に逆
流するようなことがなく圧縮機構2の効率が低下するの
を回避することができる。
【0034】クランク軸16の3回転によって圧縮室1
3が吸入、圧縮、吐出を行うときの冷媒の圧力変化とイ
ンジェクションタイミングとの具体的な関係を図3に示
してある。
【0035】この図3を用いて説明すると、今、吸入圧
力PIN、吐出圧力POUT に対して、インジェクション開
始点T1 、T2 、T3 の3時点を考える。T1 は圧縮室
13が閉じられる前で圧縮は行われていない時点、T2
は圧縮開始時点、T3 は圧縮が少し進んで圧縮室内圧力
が吸入圧力PINより少し上昇した時点である。インジェ
クション終了時点T1 ′、T2 ′、T3 ′はインジェク
ションポートの径と位置によって決まり、それぞれイン
ジェクション開始点T1 、T2 、T3 に対応している。
そして、このインジェクション終了時点T1 ′、
2 ′、T3 ′での圧力P1 、P2 、P3 よりもインジ
ェクション圧力を高く設定する必要があり、インジェク
ション圧力をより低く設定するには、インジェクション
開始時点を本実施の形態1のように圧縮室が閉じられる
前に設定するのが好適であり、その範囲としては、クラ
ンク角−60°までが幾何学的構造上、吸入室側への通
路面積も狭く逆流による影響もない。従って、インジェ
クションタイミングを本実施の形態1のように圧縮室1
3が閉じられる前に設定するのが好適である。
【0036】(実施の形態2)本実施の形態2は図4に
示すように、インジェクションポート51の径Dを旋回
スクロール12のラップ12aの端面に設けられた固定
スクロール11との間のチップシール61の幅Bの寸法
とほぼ同じにした点で、実施の形態1と異なる。他の構
成は実施の形態1の場合と変わらないので、同一部材に
は同一符号を付し、重複する図示および説明は省略す
る。
【0037】これによると、インジェクションポート5
1はチップシール61の幅Bの寸法とほぼ同じ大きさま
で増大することにより、ガスインジェクション時の流路
抵抗を小さくしてインジェクション流量の増大を図り暖
房能力を向上することができる。しかも、インジェクシ
ョンポート51の径Dが前記チップシール61の厚みB
とほぼ同じであることにより、インジェクションポート
51がラップ12aに跨がってこのチップシール61お
よびラップ12aが仕切っている2つの圧縮室13の双
方に通じ圧縮機構2の効率を低下させるような不都合を
解消できる。
【0038】これに伴って、インジェクションポート5
1の径Dは、チップシール61の幅Bを越えて、ラップ
11aの際まで達するように大きく設定して、インジェ
クション流量の増大に有利なようにしながら、インジェ
クションポート51がチップシール61およびラップ1
2aが仕切る2つの圧縮室13に跨がって圧縮機構2の
効率が低下するようなことがない構造としている。
【0039】図4に示す微小隙間Δはミクロン単位の隙
間であって、圧縮機構2の効率の低下を考える上で無視
できる程度のものである。
【0040】本実施の形態2は、実施の形態1のインジ
ェクションタイミングを採用しているが、このような特
徴を持たないものとしても、インジェクションポート5
1の径が圧縮機構2の効率の低下の原因とならないで増
大した分だけ、インジェクション流量が増大して暖房の
能力を向上することができ、このようなものも本発明の
範疇に属する。
【0041】(実施の形態3)本実施の形態3は図5に
示すように、実施の形態2における旋回スクロール12
のラップ12aの厚さT12を固定スクロール11のラッ
プ11aの厚さT11よりも大きくした点で異なってい
る。他の構成および作用効果は実施の形態2の場合と変
わらない。従って、同一の部材には同一の符号を付し、
重複する図示および説明は省略する。
【0042】上記のように本実施の形態3では、旋回ス
クロール12のラップさ厚T12が固定スクロール11の
ラップ厚さT11よりも大きいのを利用して、インジェク
ションポート径Dを旋回スクロール12のラップ厚さT
12一杯まで大きくしてインジェクション流量の増大を図
り、暖房能力が増大する。また、インジェクションポー
ト51が旋回スクロール12のラップ12aに跨がって
それが仕切る2つの圧縮室13の双方に通じ圧縮機構2
の効率が低下するようなことを回避できる。しかも、旋
回スクロール12のラップ12aは固定スクロール11
のラップ11aよりも厚みが大きいことにより曲げ強度
が向上するので、加工時や使用時の塑性倒れを防止し、
長期に亘って安定した暖房機能を発揮させることができ
る。 また、本実施の形態3では旋回スクロール12の
ラップ12aの厚さを大きくするので、インジェクショ
ンポート径Dを大きくしない場合、インジェクションポ
ート51が旋回スクロール12のラップ12aにより閉
じられる範囲が拡がり、つまり、インジェクションポー
ト51の開口範囲が狭まり、インジェクション終了角度
が小さくでき、インジェクション終了時の圧縮室圧力が
低くインジェクション圧力を低く設定することができ、
インジェクション流量が増大し、暖房能力が増大する。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、圧縮室が冷媒
を吸入して閉じ切られる前の低圧なときにインジェクシ
ョンを行うことにより、インジェクション流量が増大
し、暖房能力を十分に向上することができる。しかも、
インジェクション開始後直ぐに圧縮室が閉じられるイン
ジェクションタイミングを選ぶことにより、インジェク
ションしたガス冷媒が吸込口側に逆流するようなことが
ないので、圧縮機の効率の低下を防止できる。
【0044】請求項2の発明によれば、インジェクショ
ンポートはチップシールの幅寸法とほぼ同じ径まで増大
することにより、インジェクション時のガス冷媒に対す
る流路抵抗を小さくしてインジェクション流量の増大を
図り暖房能力を向上することができる。しかも、インジ
ェクションポートの径が前記チップシールの厚みとほぼ
同じであることにより、インジェクションポートがラッ
プのチップシールに跨がってこのチップシールおよびラ
ップが仕切っている2つの圧縮室の双方に通じ圧縮機の
効率を低下させるような不都合を解消できる。
【0045】請求項3の発明によれば、旋回スクロール
のラップ厚さが固定スクロールのラップ厚さよりも大き
いのを利用して、インジェクションポート径を旋回スク
ロールのラップ厚さ一杯まで大きくしてインジェクショ
ン流量の増大を図り、また、旋回スクロールのラップ厚
さを大きくするため、インジェクションポート径を大き
くしない場合、インジェクションポート開口範囲を狭め
られインジェクション終了時点を早められインジェクシ
ョン圧力を低く設定できるため暖房能力が増大する。ま
た、インジェクションポートが旋回スクロールのラップ
に跨がってそれが仕切る2つの圧縮室の双方に通じ圧縮
機の効率が低下するようなことを回避できる。しかも、
旋回スクロールのラップは固定スクロールのそれよりも
厚みが大きいことにより曲げ強度が向上するので、加工
時や使用時の塑性倒れを防止し、長期に亘って安定した
暖房機能を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示すスクロール圧縮機
の縦断面図である。
【図2】図1の圧縮機のインジェクション状態を示す説
明図である。
【図3】図1の圧縮機の圧縮室での圧縮の進行状態(ク
ランク軸回転角)と圧縮室内圧力の関係、インジェクシ
ョンタイミングを示すグラフである。
【図4】本発明の実施の形態2を示す一部の断面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態3を示す一部の断面図であ
る。
【符号の説明】
2 圧縮機構 11 固定スクロール 11a ラップ 12 旋回スクロール 12a ラップ 13 圧縮室 14 吸込口 15 吐出口 51 インジェクションポート 61 チップシール B チップシール幅 D インジェクションポート径 T11 固定スクロールラップ厚さ T12 旋回スクロールラップ厚さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定スクロールと旋回スクロールとの間
    の圧縮室にインジェクションポートを通じてガスインジ
    ェクションを行うようにしたスクロール圧縮機におい
    て、 圧縮室が冷媒を吸入して閉じられる前にインジェクショ
    ンが開始される位置にインジェクションポートを設けた
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 固定スクロールと旋回スクロールとの間
    の圧縮室にインジェクションポートを通じてガスインジ
    ェクションを行うようにしたスクロール圧縮機におい
    て、 インジェクションポート径を旋回スクロールのラップの
    摺動端面に設けられた固定スクロールとの間のチップシ
    ールの幅寸法とほぼ同じにしたことを特徴とするスクロ
    ール圧縮機。
  3. 【請求項3】 固定スクロールと旋回スクロールとの間
    の圧縮室にインジェクションポートを通じてガスインジ
    ェクションを行うようにしたスクロール圧縮機におい
    て、 旋回スクロールのラップ厚さを固定スクロールのラップ
    厚さよりも大きくしたことを特徴とするスクロール圧縮
    機。
JP19018996A 1996-07-19 1996-07-19 スクロール圧縮機 Pending JPH1037868A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19018996A JPH1037868A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 スクロール圧縮機

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JP19018996A JPH1037868A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 スクロール圧縮機

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