JPH10341520A - 部分放電検出装置 - Google Patents

部分放電検出装置

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JPH10341520A
JPH10341520A JP9149568A JP14956897A JPH10341520A JP H10341520 A JPH10341520 A JP H10341520A JP 9149568 A JP9149568 A JP 9149568A JP 14956897 A JP14956897 A JP 14956897A JP H10341520 A JPH10341520 A JP H10341520A
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JP
Japan
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partial discharge
signal
insulator
signal processing
electromagnetic wave
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Application number
JP9149568A
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English (en)
Inventor
Takao Yamauchi
高雄 山内
Mitsuhito Kamei
光仁 亀井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH10341520A publication Critical patent/JPH10341520A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G5/00Installations of bus-bars
    • H02G5/06Totally-enclosed installations, e.g. in metal casings
    • H02G5/066Devices for maintaining distance between conductor and enclosure
    • H02G5/068Devices for maintaining distance between conductor and enclosure being part of the junction between two enclosures

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  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高電圧電気機器内部で発生した部分放電部よ
り発信されるマイクロ波を、高電圧電気機器を容器の絶
縁物部より漏洩させて、マイクロ波センサで検出して部
分放電を高感度で検出する。 【解決手段】 高電圧電気機器1を絶縁を保って収納す
る容器2、3における絶縁物4から漏洩する電磁波をマ
イクロ波用アンテナ8で受信するマイクロ波センサ7
と、マイクロ波用アンテナ8で受信した電磁波をマイク
ロ波領域の一定の帯域幅で信号処理する信号処理部9
と、処理信号の値より高電圧電気機器1からの部分放電
に起因する電磁波受信を判定し、高電圧電気機器1内部
の部分放電を検出する信号処理判定手段11とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はガス絶縁開閉機器
等の高電圧電気機器内部の部分放電を、部分放電によっ
て発する電磁波を受信して検出する部分放電検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特開平3ー139110号
公報に示された従来のガス絶縁開閉機器の部分放電検出
装置の構成図である。図において、26はガス絶縁開閉
機器の一部である。このガス絶縁開閉機器26を構成す
る容器27a、27bは、容器27a、27b内に導体
27cを支持する絶縁スペーサ28を挟み、フランジ部
27d,27e部分で組立ボルトナット31により連結
されている。尚、組立ボルトナット31の各ナットとフ
ランジ部27d,27eは絶縁ワッシャ31a,31b
により絶縁されている。
【0003】絶縁スペーサ28の内部には、電界緩和用
電極兼アンテナ29、電界緩和用電極兼アンテナ29の
アンテナ面を導体27cに対して平行に支持する接続ボ
ルト30、接続ボルト30を固定する埋金28aが埋設
されている。尚、容器27a、27bをフランジ部27
d,27eで接続する組立ボルトナット31のボルトは
埋金28aの開口部を貫通して電気的接触がなされてい
る。
【0004】更に、組立ボルトナット31は低周波成分
のノイズの侵入を阻止するためにローパスフィルタ32
を通して接地されると共に、同軸ケーブル33を介して
受信器34が接続されている。受信器34の出力側には
受信信号を処理する信号処理判定部35が接続されてい
る。これら電界緩和用電極兼アンテナ29、ローパスフ
ィルタ32、受信器34、信号処理判定部35で部分放
電検出装置が構成される。
【0005】次に従来の部分放電検出装置の動作につい
て説明する。ガス絶縁開閉機器26の部分放電に起因し
て発した電磁波が、容器27a,b内部を伝搬されてく
ると絶縁スペーサ28内の電界緩和用電極兼アンテナ2
9に受信される。受信電波は接続ボルト30、埋金28
a、組立ボルトナット31、同軸ケーブル33を経て受
信器34に入力される。そして、受信信号は信号処理判
定部35に送られ、信号レベル等から部分放電の発生が
検知判定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の部分放電検出装
置は以上のように絶縁スペーサ部分に電磁波シールドが
施されていないため、ガス絶縁開閉機器の外部で発生し
て容器27を伝搬して来る進行性の高周波振動電位をも
検出してしまうことから部分放電の誤検出の可能性が高
く、また部分放電に起因する電磁波に混入する外部から
のノイズも低減できず高精度に部分放電検出を行えない
という問題点があった。
【0007】また、電界緩和用電極兼アンテナ29によ
る電磁波の受信は導体27cと埋金28a間の静電結合
に主として依存しているため、部分放電検出装置を設置
した箇所から隔たった高電圧電気機器で発生した部分放
電による電磁波が、絶縁ガス空間を進行して来ても受信
することが困難で高精度に部分放電検出を行えないとい
う問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、経済的で高感度に部分放電を検
出することができる部分放電検出装置を得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る部
分放電検出装置は、高電圧電気機器を絶縁を保って収納
する容器における絶縁物から漏洩する電磁波を受信する
受信手段と、この受信手段で受信した電磁波をマイクロ
波領域の一定の帯域幅で信号処理する信号処理手段と、
処理信号の値より前記高電圧電気機器からの部分放電に
起因する電磁波受信を判定し、前記高電圧電気機器内部
の部分放電を検出する信号処理判定手段とを備えたもの
である。
【0010】請求項2の発明に係る部分放電検出装置
は、容器の外部より内部の絶縁物に至る深さで開口部を
形成して絶縁物を露出させ、この露出させた絶縁物より
漏洩する電磁波を受信手段で受信するものである。
【0011】請求項3の発明に係る部分放電検出装置
は、容器の所定の位置に開口部を形成すると共に、この
開口部を絶縁物で前記容器内の密閉状態を保つように蓋
し、この絶縁物より漏洩する電磁波を受信手段で受信す
るものである。
【0012】請求項4の発明に係る部分放電検出装置
は、外部からの電磁波を遮断して絶縁物より受信手段の
受信面に漏洩電磁波を導くガイド部材を前記露出させた
絶縁物より受信手段にかけて形成したものである。
【0013】請求項5の発明に係る部分放電検出装置に
おけるガイド部材は、受信手段を内包し、絶縁物の露出
部分に着脱自在に設けられる。
【0014】請求項6の発明に係る部分放電検出装置に
おける信号処理手段は、処理信号を光信号に変換した後
に光ファイバーを通して光電気変換手段を備えた信号処
理判定手段に出力するものである。
【0015】請求項7の発明に係る部分放電検出装置に
おける信号処理手段は、バンドパスフィルタを備え受信
電磁波中、1GHz乃至10GHzのマイクロ波領域の
一定の帯域幅の電磁波信号を処理するものである。
【0016】
【発明の実施形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1は本実施の形態における部分放電検
出装置の構成図である。図において、1は本実施の形態
を適用するガス絶縁用開閉機器の一部である。このガス
絶縁開閉機器1を構成する容器2,3は、容器2,3内
に導体5を支持する絶縁スペーサ4をフランジ部2a,
3aで挟み、フランジ部2a,3aに図示しない組立ボ
ルトナットを通して連結されている。フランジ部2a,
3aで挟まれた絶縁スペーサ4の外周面には外部からの
電磁波を遮断する電磁波遮蔽材で成るカバー13が巻回
され、そのカバー13の一部は切欠されて絶縁スペーサ
4が露出している。
【0017】切欠部の周囲にはカバー13と同様の電磁
波遮蔽材で構成された中空の筒形のガイド12が立設さ
れ、ガス絶縁開閉機器1内部の部分放電に起因するマイ
クロ波を露出した絶縁スペーサ4から外部に導く。ガイ
ド12の他方の開口部には受信手段としてのマイクロ波
用アンテナ8、マイクロ波用アンテナ8で受信されたマ
イクロ波を信号処理する信号処理手段としての信号処理
部9を収納したマイクロ波センサ7が設置されている。
信号処理部9には同軸ケーブル10を介して信号処理判
定手段としての信号処理判定部11が接続されている。
尚、信号処理部9はバンドパスフィルタ、増幅部、検波
部等より構成される。
【0018】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。ガス絶縁開閉機器1の内部で部分放電が発生する
と、容器2及び3等の内部に部分放電による数十MHz
乃至数十Ghzのマイクロ波による電磁波が伝搬され
る。この電磁波は容器2及び3のフランジ2aと3aで
挟まれた絶縁スペーサ4よりカバー13の切欠部を通し
て漏洩する。
【0019】漏洩した電磁波はガイド12に導かれてマ
イクロ波センサ7のマイクロ波用アンテナ8で受信さ
れ、信号処理部9によって信号処理される。処理された
受信信号は同軸ケーブル10を通って信号処理判定部1
1に送信され、信号レベル等から部分放電の有無あるい
は大きさ等が判定されて部分放電検出が行われる。
【0020】信号処理部9の受信感度は、マイクロ波セ
ンサ7のマイクロ波用アンテナ8の受信面を絶縁スペー
サ4の外周面とほぼ平行に配置することで最も高くな
る。絶縁スペーサ4の形状が円板状の場合は、外円周面
に対するアンテナ面の位置により感度が異なることもあ
る。この場合、最も受信感度の高い位置で電磁波受信を
行うのがよい。
【0021】本実施の形態では、ガイド12及びカバー
13により、外部の電磁波がマイクロ波センサ7には入
らないようにして部分放電による電磁波の受信感度を高
感度にしている。しかし、受信感度を高感度にする必要
がない場合はガイド12或いはカバー13、または双方
を用いなくてもよい。
【0022】上記の電磁波のうち、1GHz乃至10G
Hzの周波数帯域のマイクロ波は外部より容器2、3内
部に入り難いため、容器内部の部分放電により発生した
電磁波による受信信号は外部ノイズの影響を受けにく
い。更に、マイクロ波センサ7はバンドパスフィルタを
有し、1GHz乃至10GHzの周波数帯域のマイクロ
波を受信、それ以外のノイズとなる周波数帯域の電磁波
を避けるようにしてS/N比を上げているため必要電磁
波の受信感度を極めて高くすることができる。
【0023】以上のように本実施の形態はガス絶縁開閉
機器1の外部に露出した絶縁物の面より漏洩する電磁波
を受信して部分放電を検出するため、従来技術のように
アンテナを設けるため、特別の加工を絶縁スペーサの内
部に加える必要がない。従って、装置を経済的に構成で
きる。ガス絶縁開閉機器1の外部に露出する絶縁物とし
ては絶縁スペーサの他に接地開閉器の絶縁物、接地端子
部の絶縁物、電力ケーブルとの接続部、開閉機器用覗き
窓、他の機器との接続ブッシング等があり、これら絶縁
物に上記のような構成で部分放電検出装置を設けること
で同様な効果を奏することができる。
【0024】本実施の形態を適用した高電圧電機機器と
してガス絶縁開閉機器1を事例として示したが、その他
にガス絶縁母線、変圧器、リアクトル、変成器、遮断
器、開閉器、避雷器、コンデンサ、発電機、電動機、高
電圧半導体変換機器、電力ケーブル、電力ケーブル接続
部等他の密閉容器に絶縁を保って収納された高電圧電気
機器にも同様に適用できる。また、部分放電検出装置は
検出対象機器に常時取り付けて連続監視もできるし、可
搬式にして必要時に取り付けて部分放電を監視すること
もできる。
【0025】実施の形態2.この発明の別の実施の形態
を図について説明する。図2において、14は絶縁材か
らなるスペーサの外周面に金属フランジ15を巻回した
絶縁スペーサである。この絶縁スペーサ14の金属フラ
ンジ15の円周面には、ガイド12を結合する部分に絶
縁材に至る深さの開口部16を形成している。
【0026】開口部16の内周面にネジ溝が刻まれお
り、通常は金属ネジを通して閉口され、部分放電検出時
は金属ネジを外し、ガイド12の開口部12a先端の外
周面に刻んだネジ溝を開口部16のネジ溝に合わせるこ
とで、ガイド12を金属フランジ15に螺合させる。
【0027】ガイド12の他方の開口部には、実施の形
態1と同様に同軸ケーブル10で信号処理判定部11を
接続したマイクロ波センサ7を結合している。
【0028】次に本実施の形態の動作について説明す
る。金属フランジ15の開口部16は通常金属ネジが締
め込まれて閉口されており、部分放電を検出するために
ガイド12を金属フランジ15に螺合させる場合は、金
属ネジを外しガイド12の開口部12aのネジ部を開口
部16のネジ溝に合わせて螺合させる。
【0029】ガス絶縁開閉機器1の内部で部分放電が発
生すると、容器2及び3等の内部に部分放電により数十
MHz乃至数十Ghzのマイクロ波からなる電磁波が発
生する。この電磁波は実施の形態1と異なり、絶縁スペ
ーサ14の位置では金属フランジ15で電磁シルードさ
れて容器2,3の外部に漏洩しない。しかし、金属フラ
ンジ15のマイクロ波センサ7取り付け部分には絶縁ス
ペーサ14に至る深さの開口部16が設けられているた
めに、開口部16に電磁波遮蔽材よりなるガイド12を
介してマイクロ波センサ7を配置すると、実施の形態1
と同様に絶縁スペーサ14の絶縁物より開口部16に漏
洩した電磁波はガイド12を通してマイクロ波センサ7
に導かれ、マイクロ波アンテナ8で受信される。
【0030】図2では電磁波を外部に漏洩させる絶縁物
として導体5の絶縁スペーサ14が事例として示されて
いるが、高電圧電気機器を収容する密閉容器中におい
て、高電圧電気機器と密閉容器との間の絶縁を保つ機能
を有する絶縁物であれば、本実施の形態を適用すること
ができる。
【0031】本実施の形態では導体を支持する絶縁スペ
ーサより漏洩してくる電磁波を絶縁スペーサを通して受
信する方法について説明したが、高電圧電気機器を収容
する金属容器の内面に絶縁物が被着されている場合で
も、本実施の形態のように金属容器の外部より絶縁物に
至る深さの開口部を形成した後に、この開口部の内周面
にネジ溝を刻み、通常は開口部に金属ネジを嵌め込んで
金属蓋をし、部分放電検出時にはガイド12の開口部の
ネジ部をネジ溝に差し込みマイクロ波センサ7を螺合
し、絶縁物より漏洩してくる電磁波を、絶縁物より直接
受信してもよい。
【0032】実施の形態3.上記実施の形態1,2は導
体5を支持する絶縁スペーサ4,14より漏れてくる電
磁波を受信して部分放電を検出したが、絶縁スペーサ
4,14を挟む容器2,3のフランジ2a,3aがマイ
クロ波センサ7を取り付けるの適した位置に存在しない
場合もある。そこで本実施の形態は図3に示すように例
えば容器2において、マイクロ波センサ7を取り付ける
の適した位置に開口部17を形成し、この開口部17の
周囲にフランジ17aを形成した筒体17bを固着す
る。
【0033】フランジ17a上にはフランジ17aの径
より若干径が小さく外周面にネジ溝を刻んだ円形の絶縁
板18を被着して開口部17に蓋をし、容器2中の絶縁
ガスの密封を保っている。一方、本実施の形態における
マイクロ波センサ7は外部よりのノイズ侵入を防止する
ため筒状の金属製箱20に収納されて電磁波シールドさ
れている。尚、金属製箱20の開口部端部には絶縁板1
8と同じ肉厚で、且つ内周面に絶縁板18のネジ溝と同
様のネジ溝を刻んだ金属性のフランジ20aを設ける。
金属製箱20の底部には同軸ケーブル10を外部に引き
出す電線管21が形成されている。
【0034】次に本実施の形態の動作について説明す
る。容器2の開口部17は絶縁板18により蓋をされて
いるため、容器2中の絶縁ガスの密封性が保たれてい
る。部分放電を検出するために、マイクロ波センサ7を
容器2に結合する場合は金属製箱20に形成された金属
性のフランジ20aのネジ溝を絶縁板18のネジ溝に合
わせ、フランジ20aが容器側開口部17の周囲に形成
した筒体17bのフランジ17aに接触するまで螺合す
る。この結果、金属製箱20はフランジ19を介して容
器2と螺合され、マイクロ波センサ7を外部からの電磁
波より遮蔽する電磁波シールドとなる。
【0035】次に、ガス絶縁開閉機器1の内部で部分放
電が発生すると、容器2及び3等の内部に部分放電によ
る数十MHz乃至数十Ghzのマイクロ波の電磁波が発
生する。この電磁波は実施の形態1,2と異なり、容器
2に設けた開口部17に被着した絶縁板18よりマイク
ロ波センサ7に漏れてくる。この時、絶縁板18には金
属製箱20がフランジ19を介して螺合されているた
め、絶縁板18より漏れてくる電磁波は金属製箱20に
導かれ収納したマイクロ波センサ7のマイクロ波アンテ
ナ8で受信されることで部分放電が検出される。
【0036】図3において、容器2の内部の絶縁媒体
は、ガス、絶縁油、混合ガス、固体等どのような媒体で
もよい。また、絶縁板18の材質は電磁波を通す材料で
あれば有機絶縁物でも無機絶縁物でも適用できる。
【0037】実施の形態4.上記実施の形態1〜3は信
号処理部9によって処理された信号を電気信号により同
軸ケーブルを通して信号処理判定部25に送信したが、
信号処理判定部25が遠距離に設置されている場合は送
信信号にノイズが乗り易い。
【0038】従って、本実施の形態は信号処理部9より
信号処理判定部25への信号を光信号に変換して送信す
ることでノイズの影響を低減する。図4は本実施の形態
における部分放電検出装置22の構成図である。尚、図
中、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。図に
おいて、23は信号処理部9より出力された信号を光信
号に変換する電気光信号変換装置、24は光信号を信号
処理判定部25aに送信する光ケーブルである。
【0039】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。ガス絶縁開閉機器1の内部で部分放電が発生する
と、容器2及び3等の内部に部分放電による数十MHz
乃至数十Ghzのマイクロ波の電磁波が生じる。この電
磁波は絶縁スペーサ4をはさむ容器2及び3のフランジ
2aと2bの間より外部に漏洩する。
【0040】漏洩した電磁波はガイド12に導かれて、
マイクロ波センサ7のアンテナ8で受信され信号処理部
9によって信号処理された後に、電気光信号変換装置2
3で光信号に変換される。この光信号は光ケーブル24
を通って信号処理判定部25aに送信され、図示しない
光電気信号変換装置で電気信号に変換された後に電気信
号のレベルにより部分放電の有無あるいは大きさ等が判
定され、部分放電検出が行われる。本実施の形態によれ
ば、光ファイバ及び光信号処理装置等を使用しているた
め、処理信号を外部ノイズの影響を受けずに高速に遠距
離伝送が可能となる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、高電圧電気機
器を絶縁を保って収納する容器における絶縁物から漏洩
する電磁波を受信する受信手段と、この受信手段で受信
した電磁波をマイクロ波領域の一定の帯域幅で信号処理
する信号処理手段と、処理信号の値より前記高電圧電気
機器からの部分放電に起因する電磁波受信を判定し、前
記高電圧電気機器内部の部分放電を検出する信号処理判
定手段とを備えたので、安価でしかも外部からのノイズ
成分の影響を排除して高感度に高電圧電気機器の部分放
電を検出できるという効果がある。
【0042】請求項2の発明によれば、容器の外部より
内部の絶縁物に至る深さで開口部を形成して絶縁物を露
出させ、この露出させた絶縁物より漏洩する電磁波を受
信手段で受信することで、部分放電の検出に最も適した
箇所で部分放電を検出できるという効果がある。
【0043】請求項3の発明によれば、容器の所定の位
置に開口部を形成すると共に、この開口部を絶縁物で前
記容器内の密閉状態を保つように蓋し、この絶縁物より
漏洩する電磁波を受信手段で受信することで、容器内の
密閉状態を保ちながら部分放電の検出に最も適した箇所
で部分放電を検出できるという効果がある。
【0044】請求項4の発明によれば、外部からの電磁
波を遮断して絶縁物より受信手段の受信面に漏洩電磁波
を導くガイド部材を前記露出させた絶縁物より受信手段
にかけて形成したので、ノイズの影響を排除して高品質
に部分放電を検出できるという効果がある。
【0045】請求項5の発明によれば、ガイド部材が受
信手段を内包し、絶縁物の露出部分に着脱自在に設ける
ことで、装置の可搬性を実現できるという効果がある。
【0046】請求項6の発明によれば、信号処理手段
は、処理信号を光信号に変換した後に光ファイバーを通
して光電気変換手段を備えた信号処理判定手段に出力す
ることで、処理信号を高速に、しかもノイズの影響を排
除して遠距離伝送ができるという効果がある。
【0047】請求項7の発明によれば、信号処理手段
は、バンドパスフィルタを備え受信電磁波中、1GHz
乃至10GHzのマイクロ波領域の一定の帯域幅の電磁
波信号を処理することで、部分放電を高感度でしかも経
済的に検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態による部分放電検出
装置を取り付けたガス絶縁開閉機器の断面図である。
【図2】 この発明の別の実施の形態による部分放電検
出装置を取り付けたガス絶縁開閉機器の断面図である。
【図3】 この発明の別の実施の形態による部分放電検
出装置を取り付けたガス絶縁開閉機器の断面図である。
【図4】 この発明の別の実施の形態による部分放電検
出装置を取り付けたガス絶縁開閉機器の断面図である。
【図5】 従来の実施の形態による部分放電検出装置を
取り付けたガス絶縁開閉機器の断面図である。
【符号の説明】
1 ガス絶縁開閉機器、2,3 容器、2a,3a フ
ランジ、4 絶縁スペーサ、5 導体、6,22 部分
放電検出装置、7 マイクロ波センサ、8 アンテナ、
9 信号処理部、10 同軸ケーブル、11 信号処理
判定部、12ガイド、13 カバー、14 絶縁スペー
サ、15 金属部、16,17 開口部、18 絶縁
板、19 取付板(フランジ)、20 金属箱、23
電気光信号変換装置、24 光ファイバ、25,25a
信号処理判定部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧電気機器を絶縁を保って収納する
    容器における絶縁物から漏洩する電磁波を受信する受信
    手段と、この受信手段で受信した電磁波をマイクロ波領
    域の一定の帯域幅で信号処理する信号処理手段と、処理
    信号の値より前記高電圧電気機器からの部分放電に起因
    する電磁波受信を判定し、前記高電圧電気機器内部の部
    分放電を検出する信号処理判定手段とを備えたことを特
    徴とする部分放電検出装置。
  2. 【請求項2】 容器の外部より内部の絶縁物に至る深さ
    で開口部を形成して絶縁物を露出させ、この露出させた
    絶縁物より漏洩する電磁波を受信手段で受信することを
    特徴とする請求項1に記載の部分放電検出装置。
  3. 【請求項3】 容器の所定の位置に開口部を形成すると
    共に、この開口部を絶縁物で前記容器内の密閉状態を保
    つように蓋し、この絶縁物より漏洩する電磁波を受信手
    段で受信することを特徴とする請求項1に記載の部分放
    電検出装置。
  4. 【請求項4】 外部からの電磁波を遮断して絶縁物より
    受信手段の受信面に漏洩電磁波を導くガイド部材を、前
    記露出させた絶縁物より受信手段にかけて形成したこと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の部分
    放電検出装置。
  5. 【請求項5】 ガイド部材は受信手段を内包し、絶縁物
    の露出部分に着脱自在に設けることを特徴とする請求項
    4に記載の部分放電検出装置。
  6. 【請求項6】 信号処理手段は処理信号を光信号に変換
    した後に光ファイバーを通して光電気変換手段を備えた
    信号処理判定手段に出力することを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれかに記載の部分放電検出装置。
  7. 【請求項7】 信号処理手段は、バンドパスフィルタを
    備え受信電磁波中、1GHz乃至10GHzのマイクロ
    波領域の一定の帯域幅の電磁波信号を処理することを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の部分放電
    検出装置。
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