JPH10338540A - ガラスおよび歯科用陶材 - Google Patents

ガラスおよび歯科用陶材

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JPH10338540A
JPH10338540A JP9145212A JP14521297A JPH10338540A JP H10338540 A JPH10338540 A JP H10338540A JP 9145212 A JP9145212 A JP 9145212A JP 14521297 A JP14521297 A JP 14521297A JP H10338540 A JPH10338540 A JP H10338540A
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opal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低ガラス転移温度、低膨張性、化学的耐久性
に優れ、且つ天然歯様のオパール性を有するガラスを提
供する。 【解決手段】 熱膨張係数4.0×10-6〜7.5×10
-6/℃、ガラス転移温度420〜520℃、酸溶解量
1.0wt%以下、且つオパール性を有するガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なガラス及び
オールセラミックス歯冠のシェルとして好適な歯科用陶
材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年歯冠用セラミックスの分野では、オ
ールセラミックスと呼ばれる材料が需要を拡大しつつあ
る。従来、審美的なインレーまたはクラウン修復には、
メタルボンドポーセレンと呼ばれる金属コアにセラミッ
クスを焼き付けた材料が用いられてきた。しかし、メタ
ルボンドポーセレンでは内部の金属が光を透過しないた
め天然歯と同様の透明感を再現できず、また金属の影響
により歯肉が変色するという問題点を有していた。これ
に対し、オールセラミックスとは金属コアを用いずに歯
冠全体をセラミックスで形成する手法である。このセラ
ミックスには通常半透明の材料が用いられるため、天然
歯と同様の自然な透明感が実現し、且つ歯肉の変色に関
する問題も解消される。このためオールセラミックス
は、それ自身の材料強度向上とあいまって、応用範囲を
拡大しつつある。
【0003】一方、インレー、クラウン等修復物の審美
性を追求すると、その構造は歯と同様の2層またはそれ
以上の層状構造を有することが望ましい。これは歯の硬
組織がデンチン、エナメルの2層構造であり、これらの
層内または層界面で可視光が複雑に散乱し、その散乱光
が審美性に顕著な影響を及ぼすためである。従って、近
年のオールセラミックス修復物は、コアとシェルの2層
構造を形成できるシステムであることが不可欠の条件と
なっている。
【0004】コアには、従来マイカ系、アパタイト系、
ディオプサイド系等の結晶化ガラスが主に用いられてお
り、これらは 熔融状態からのキャストまたは高温プレ
スにより成形される。一方シェルの形成には、通常歯科
用陶材と呼ばれるガラスまたは結晶化ガラスの粉砕物が
用いられる。この歯科用陶材を練和液でスラリー状とし
て、コアの表面に盛り付けた後に焼成することにより、
シェルが形成される。この時、シェルとコアの熱膨張係
数は互いに近似していることが必要であり、さもなくば
焼成後の冷却時に生じる成形物中の内部応力により、ク
ラックの発生を招いてしまう。コアの熱膨張係数は従来
の歯冠用セラミックスの場合、7×10ー6〜13×10
ー6/℃程度であった。しかし、最近では例えばディオプ
サイド系結晶化ガラス等で6×10ー6/℃程度の熱膨張
係数を有するものが現れてきており、この様な低膨張の
コアに対応するシェルは未だ開発されていない。
【0005】更に上記ディオプサイド結晶化ガラスの場
合にはガラス転移温度が730〜750℃程度であり、
コアの変形を防ぐためにはシェルの焼成温度がこの温度
領域より低くなければならない。ここで、ガラスの焼結
は粘性流動によるものであり、一方ガラスの粘性特性に
ついてはガラス転移点を始めとする各種特性値を用いて
記述することが可能である。このため異なるガラス間の
相対比較を行う場合には、焼成温度とガラス転移点その
他の特性値とは、概ね相関関係にあると見なすことがで
きる。よって本明細書ではこれ以降、最も一般的なガラ
スの特性値であるガラス転移点をして、各種ガラス間に
おける焼成温度の相対比較の尺度とする。
【0006】一般にガラスでは、二酸化珪素等の網目構
造が種々の物性を支配するため、網目構造が強固なほど
熱膨張係数は低くなる。しかし一方では、高温での流動
性が上昇し、ガラス転移点も同時に高くなる。即ち、低
膨張と低ガラス転位点を両立するガラスを得ることは、
ガラスの特性に伴う二律背反の克服を意味していた。
【0007】上記条件に加え、シェルは口腔内環境での
耐久性が要求される。しかし、従来の低温焼成用シェル
は、口腔環境下での長期に亘る浸漬により表面からイオ
ンが溶出し、色調の微妙な変化や透明性の低下などが起
きることが問題となっていた。
【0008】更に、人の歯のエナメル質は、エナメル小
柱と呼ばれるヒドロキシアパタイトの微結晶から構成さ
れるため、オパール性を有する。オパール性とは、オパ
ールに特徴的に示される特異な可視光の散乱状態を意味
する。より具体的には、物質中に光の波長に近似の大き
さを有する粒子が存在し、その粒子が可視光の短波長領
域を散乱することにより、物体の透過光が黄色味を帯
び、散乱光が青みを帯びる現象である。近年歯科界にお
ける審美意識の高揚に伴い、より自然感のある人工歯冠
が求められており、オパール性はシェルの必須要件とな
りつつある。しかし、シェルとして要求される低ガラス
転位点、低膨張および化学的耐久性を満足し、且つオパ
ール性を有するガラスは、未だ得られていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ガラ
ス転移点が低く低膨張であり化学的耐久性に優れ、且つ
オパール性を有するガラスを供給することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記技術
課題を克服すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ガラス
転移点並びに熱膨張係数が低く化学的耐久性に優れ、且
つオパール性を有するシェルが得られることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明は、熱膨張係数4.0×10
-6〜7.0×10-6/℃、ガラス転移温度420〜54
0℃、酸溶解量1.0wt%以下であり、且つオパール
性を有するガラスであり、他の発明は、当該ガラスから
なる歯科用陶材である。
【0012】本発明のガラスの熱膨張係数は4.0×1
-6〜7.0×10-6/℃である。熱膨張係数がこの範
囲を外れると、本発明のガラスを歯科用陶材としてシェ
ルの形成に用いた場合、コアとなるセラミックスとの熱
膨張係数の差が大きくなりすぎ、シェルに亀裂が入る、
或は経時的にコアとシェルの間に熱応力が集中して剥離
する等の不都合を生じる。
【0013】本発明のガラスのガラス転移点は420〜
540℃であり、より好ましくは470℃〜530℃で
ある。ガラス転移点が540℃より高いとコアが熱変形
を起こし、また420℃より低いと技工操作中に陶材に
付着した有機物が完全に分解することなくシェルの中に
取り込まれ、シェルの色調が不良なものとなるためであ
る。
【0014】本発明で用いるガラスの酸溶解量とは、酸
性水溶液中でのガラスの耐久性を表す。具体的定義につ
いては後述するが、希硝酸水溶液中におけるガラス粉末
の重量減少として算出される。この値は可能な限り小さ
いことが望ましい。この値が例えば1.0%を越える
と、ガラスを長期間酸性水溶液へ浸漬した場合その表面
に白濁が生じる。このようなガラスを歯科用陶材として
用いると、長期に亘って使用した場合、色調変化や透明
性低下により審美性が損なわれるため好ましくない。
【0015】本発明のガラスは、オパール性を有する。
この特性は前述の様に、本発明のガラスを歯科用陶材と
して用いる場合、天然歯様の自然感を再現する上で大変
重要なものとなる。
【0016】本発明の熱膨張係数が4.0×10ー6〜7.
0×10ー6/℃、ガラス転移点が420℃〜540℃、
酸溶解量が1.0wt%以下であり、且つオパール性を
有するガラスの代表的なものとして、酸化珪素、酸化ア
ルミニウム、酸化ホウ素、アルカリ金属酸化物並びに酸
化チタンを主成分とするボロシリケートガラスが挙げら
れる。該ボロシリケートガラスの組成について以下説明
する。
【0017】二酸化珪素(SiO2換算)の好適な含有
量は61〜75重量%である。SiO2の含有量が75
重量%を越えるとガラスを調製するための溶融温度が高
くなりすぎ、また高温でガラスを調製できたとしてもそ
のガラスの焼成温度が高くなる。一方、61重量%未満
では化学的耐久性が低下する。
【0018】また、酸化アルミニウム(Al23換算)
の好適な含有量は3〜20重量%であり、より好ましく
は5〜15重量%である。Al23の含有量が20重量
%を越えるとガラスの高温粘性が高くなるため焼成温度
が高くなり、3重量%未満では化学的耐久性が低下す
る。
【0019】また、酸化ホウ素(B23換算)の含有量
は9〜25重量%が好適であり、より好ましくは12〜
20重量%である。B23の含有量が25重量%を越え
ると化学的耐久性が低下し、9重量%以下ではガラスを
調製するための溶融温度が高くなりすぎ、また高温でガ
ラスを調製できたとしてもその焼成度が高くなる。
【0020】更に、アルカリ金属酸化物としては、熱膨
張係数の点から酸化リチウム(Li2O換算)および/
又は酸化ナトリウム(Na2O換算)が好適である。こ
れらの合計含有量は5〜15重量%が好適であり、より
好ましくは5〜12重量%である。Li2O+Na2Oの
含有量が15重量%を越えると熱膨張係数が大きくなる
と同時に化学的耐久性が低下し、5重量%未満ではガラ
スを調製するための溶融温度が高くなりすぎ、また高温
でガラスを調製できたとしてもその焼成温度が高くな
る。更に、熱膨張係数を低く抑えるためには、Li2
を3重量%以上含むことが好ましい。同族の元素である
カリウムの酸化物は、熱膨張係数を上げるため含有させ
ることは好ましくない。
【0021】上記成分に酸化チタンを含有させることに
より、オパール性を有するボロシリケートガラスを得る
ことができる。酸化チタンの含有量は0.1〜15重量
%であり、好ましくは1〜10重量%、より好ましくは
1〜5重量%である。
【0022】酸化チタンの含有により、ボロシリケート
ガラス中に微結晶が析出する。この微結晶については、
粒子径が0.1〜1.0μmであり、ガラス中に分散して
オパール性を示すものであれば特に限定されない。ま
た、良好なオパール性を示すためのガラス中での体積分
率は、10%以下である。
【0023】一般にガラスのオパール性は、ガラス中の
分相または微結晶の析出により生じる。但し前者の分相
が可視光線を散乱する程度、あるいはそれ以上の大きさ
で生成することは、時として化学的耐久性の低下を招く
ために好ましくない。このためオパール性の発現は微結
晶の析出によることが好ましく、酸化チタンは微結晶析
出のための核形成剤として用いられる。この酸化チタン
に加えて酸化ジルコニウムを添加することは、微結晶の
制御をより容易なものとするため、好ましい態様であ
る。
【0024】以上のように、本発明のガラスとしてはボ
ロシリケートガラスが好適に使用されるが、その好まし
い組成範囲は、SiO2:61〜75重量%、Al
23:5〜15重量%、B23:12〜20重量%、L
2OとNa2Oの合計量:5〜12重量%且つLi
2O:3重量%以上、TiO2:1〜5重量%である。
【0025】本発明のガラスには、上記必須成分に加え
て酸化カルシウム、酸化マグネシウムおよび酸化亜鉛か
らなる群より選ばれた少なくとも一種の2価金属酸化物
を含有させることにより、焼成温度の低下、焼成体中の
気泡の減少等を図ることができる。上記2価金属酸化物
の含有量は、本発明のガラスを構成する全成分を100
重量%として20重量%以下であることが好ましい。含
有量が20重量%を越えると熱膨張係数が高くなり、ま
た化学的耐久性の低下する場合がある。
【0026】更に上記ボロシリケートガラスには、本発
明発明の効果に悪影響のない範囲、具体的にはガラスの
全構成成分を基準にして10重量%以下の範囲に於て上
記成分以外の各種金属酸化物を含有させることが可能で
ある。それら金属酸化物を例示すれば、酸化ストロンチ
ウム、酸化バリウム、酸化リン、酸化バナジウム、酸化
クロム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニ
ッケル、酸化銅等の遷移金属酸化物、酸化ランタン等の
ランタノイド酸化物、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化
イットリウム、酸化タンタル等を挙げることができる。
【0027】本発明のガラスの製造方法は特に限定され
ず、公知の方法を採用することが可能である。具体的製
造方法を例示すれば、次のような方法を挙げることがで
きる。先ず上記各成分の供給源となるガラス原料をV型
混合機、ボールミル等を用いて混合した後、るつぼに混
合原料を充填し、電気炉を用いて1300℃〜1600℃で加熱
溶融する。ついで溶融状態のガラスを、空気中で徐冷ま
たは水中で急冷してガラスを得る。このガラスを再度溶
融、冷却することも均一なガラスを得るために好ましい
方法である。
【0028】微結晶の析出方法についても、一般的に公
知な結晶化ガラスの製造方法を適用することが出来る。
即ち、上記方法により得られたガラスを結晶化温度に保
持することにより内部に微結晶を析出させることができ
る。あるガラスについての結晶化温度は、示差熱分析等
により予め求めることが可能である。実際の製造におい
ては、この温度の周辺において結晶の成長速度、作業の
再現性等を考慮の上、決定することができる。また上記
結晶化に先立ち、結晶核形成の処理を行うことも好まし
く、用いるガラスをそのガラス転移点より50℃〜15
0℃程度高い温度にて処理することが一般的である。
【0029】本発明のガラス組成物に用いる原料は特に
限定されない。以下、前記各成分の供給源となるガラス
原料を具体的に例示する。
【0030】二酸化珪素の原料としては珪砂(SiO2)が一
般に用いられる。
【0031】酸化アルミニウムの原料としては、アルミ
ナ(Al2O3)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)、ソーダ長石
(Na2OAl2O36SiO2)、灰長石(CaOAl2O32SiO2)、カオリン
(Al2O32SiO22H2O)、ペタライト(Li2OAl2O38SiO2)、スポ
ジュメン(Li2OAl2O34SiO2)等が挙げられる。
【0032】酸化ホウ素の原料としては、無水ホウ酸(B
2O3)、無水ホウ砂(Na2B4O7)等が挙げられる。
【0033】酸化ナトリウムの原料としてはソーダ灰(N
a2CO3)、水酸化ナトリウム(NaOH),硫酸ナトリウム(Na2C
O3)、硝酸ナトリウム(Na2NO3)等を用いることができ
る。
【0034】酸化リチウムの原料としては炭酸リチウム
(Li2CO3)、水酸化リチウム(LiOH),硫酸リチウム(Li2C
O3)、硝酸リチウム(Li2NO3)等を用いることができる。
【0035】酸化チタンの原料としては通常酸化チタン
が用いられるが、ルチル型、アナターゼ型いずれの結晶
形態を用いることも可能である。
【0036】酸化カルシウムの原料としては炭酸カルシ
ウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム等が挙げられ
る。
【0037】酸化マグネシウムの原料としては炭酸マグ
ネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム等が
挙げられる。
【0038】酸化亜鉛の原料としては酸化亜鉛、炭酸亜
鉛が挙げられる。
【0039】酸化ストロンチウムの原料としては炭酸ス
トロンチウム、水酸化ストロンチウム、酸化ストロンチ
ウム等が挙げられる。
【0040】酸化バリウムの原料としては炭酸バリウ
ム、水酸化バリウム、酸化バリウム等が挙げられる。
【0041】酸化リンの原料としてはリン酸、五酸化リ
ン等が挙げられる。
【0042】酸化バナジウム、酸化クロム、酸化マンガ
ン等の遷移金属酸化物の原料としては、これら遷移金属
の酸化物、水酸化物等が挙げられる。
【0043】酸化ランタン等のランタノイド酸化物の原
料としてはこれらランタノイド金属の酸化物が挙げられ
る。
【0044】酸化錫の原料としては酸化錫が挙げられ
る。
【0045】酸化ジルコニウムの原料としてはバッデラ
イト(ZrO2)、酸化ジルコニウム等が挙げられる。
【0046】酸化イットリウム、酸化タンタルの原料と
しては、これら金属の酸化物が挙げられる。
【0047】尚、これらガラス原料の混合比は、最終的
に得られるガラス組成を勘案し、あらかじめ計算により
決定される。
【0048】本発明のガラスは、歯科用陶材として好適
に使用される。この場合、通常得られたガラスを粉砕、
分級し、粒度の調整された粉末として使用する。
【0049】上記歯科用陶材を得るためのガラスの粉砕
方法は特に限定されず、公知の粉砕方法を採用すること
ができる。一般的な粉砕装置を例示すれば、ジョークラ
ッシャー、コーンクラッシャー等の圧縮粉砕機、振動ボ
ールミル、遊星ミル等のボールミル類、塔式粉砕機、攪
拌槽型粉砕機、アニュラー型粉砕機等の媒体攪拌型粉砕
機、ピンミル、ディスクミル等の高速回転式衝撃粉砕
機、その他ロールミル、ジェット粉砕機、自生粉砕機等
が挙げられる。また分級方法も特に限定される事はな
く、公知の分級方法が採用され得る。一般的な分級装置
を例示すれば、振動ふるい、シフター等のふるい分級
機、サイクロン等の遠心式分級機、沈降分級機等の湿式
分級機等が挙げられる。
【0050】また、本発明のガラスを歯科用陶材として
用いる場合には、各種無機顔料を混合して色の付与、並
びに透明性の制御を行うことが一般的である。そのよう
な顔料として代表的なものを例示すれば、バナジウム
黄、コバルト青、クロムピンク、鉄クロム茶、チタン白
等が挙げられる。
【0051】本発明のガラスの2種類またはそれ以上を
混合して用いることも好ましい態様である。特に歯科用
陶材として使用する場合には、焼成温度に20℃〜10
0℃程度の差を有する2種類以上のガラスを混合するこ
とにより、焼成体の気泡を減少せしめ、焼成体の強度並
びに透明性の向上を図ることが可能となる。
【0052】本発明のガラスをオールセラミックス歯冠
のシェル用の陶材として使用する場合の使用方法は、特
に限定されず公知の方法を採用することができる。一般
的には、本発明のガラス粉末を水で練和してスラリー状
の練和泥とし、該練和泥をコアとなるセラミックス上に
築盛し、その後にガラス粉末の焼結する温度にて焼成す
ることで、陶材を被覆した人工歯が形成される。
【0053】この時、水の替わりに陶材に近似した屈折
率の練和液を用いることは、練和泥が半透明となり、焼
成後の色調予測が容易となる点で好ましい方法である。
また本発明のガラスにデンチン、エナメル、切端、歯頸
部など歯牙の各部に相当する色調並びに透明性を付与
し、これらを複層に築盛する方法も、自然観の良好な色
調を再現するために好ましい。
【0054】
【発明の効果】本発明のガラスは、ガラス転移点が低く
低膨張であり化学的耐久性に優れ、且つオパール性を有
する。このガラスは、従来の歯科用陶材では不可能であ
った低膨張セラミックスコア上への被覆が可能であり、
且つ焼成体は耐久性に優れる。更に、本発明のガラスは
オパール性を有するため、天然歯様の極めて自然感に富
む複層構造のオールセラミックス人工歯の作製を可能と
する。
【0055】
【実施例】以下本発明を具体的に説明するため実施例を
挙げるが、本発明はこの実施例により何等制限されるも
のではない。尚、実施例中に示した焼成温度、熱膨張係
数、溶解量の評価方法は以下の通りである。
【0056】(1)ガラス転移点、熱膨張係数 溶融により得られたガラスから3mm×3mm×10m
mの直方体を切り出して測定試料とし、熱分析装置TM
A120(セイコー電子社製)にて室温から500℃ま
で加熱し、ガラス転移点および熱膨張係数を測定した。 (2)酸溶解量 溶融により得られたガラスをアルミナ乳鉢にて粗粉砕し
た後、28メッシュのふるいを通過し、36メッシュの
ふるいを通過しない成分を回収した。この成分3gを採
取し、0.01規定の硝酸水溶液100mlに浸漬して
1時間煮沸した。ガラス濾過により液から分離後、10
0℃にて15時間乾燥後秤量した。酸溶解量は下式によ
り算出した。
【0057】
【数1】
【0058】(3)結晶相 ガラスをアルミナ乳鉢にて粉砕した後、X線回折分析装
置(理学電機社製)にて、ガラス中の結晶相を同定し
た。
【0059】(4)オパール性 ガラスを目視にて評価した。即ち、黒い背景に置いたと
き青白い散乱光が観察され、且つ透過光が黄色く観察さ
れた場合のオパール性を○とし、その他の場合を×とし
た。
【0060】実施例1 二酸化珪素(試薬特級、和光純薬社製)31.00g、
水酸化アルミニウム(試薬特級、関東化学社製)3.8
2g、酸化ホウ素(試薬特級、和光純薬社製)6.00
g、炭酸リチウム(試薬特級、和光純薬社製)7.42
g、炭酸ナトリウム(試薬特級、和光純薬社製)1.7
1g、酸化チタン(試薬特級、和光純薬)1.50g、
酸化亜鉛(試薬特級、和光純薬社製)5.00gを秤量
後、乾式で混合した後、混合物を1500℃にて15分
間溶融後、ステンレス板上に流し出して冷却した。得ら
れた粗ガラスをアルミナ乳鉢にて粉砕後、1500℃に
て15分間再溶融し、ステンレス板上に流して冷却し、
均一なガラスを得た。
【0061】このガラスに600℃、1時間の結晶核形
成処理を施した後680℃にて10分間結晶化を行っ
た。得られたガラスはオパール性を示し、熱膨張係数は
5.9×10ー6、ガラス転移点は514℃、溶解量は
0.09wt%であった。また析出した結晶はクリスト
バライトであった。用いたガラスの組成および結果を表
1に示す。
【0062】更に、上記ガラスを乳鉢にて粉砕した後、
200メッシュ以下の成分を回収し歯科用陶材とした。
ディオプサイド結晶化ガラスを用いて前歯部クラウンの
コアを作製し、その上に、この陶材と水とを練和した練
和泥を築盛し690℃にて焼成した所、シェル表面での
ひび、シェルとコアとの剥離等は観察されず、良好な焼
き付きを示した。この焼成体を石膏模型に戻して適合性
を調べた所適合性は良好であり、陶材の焼付けによる変
形は観察されなかった。
【0063】実施例2 酸化亜鉛に代えて酸化ジルコニウム(EP、第一希元素
社製)を用い、表1記載の仕込組成となるように原料を
秤量し乾式で混合後、実施例1の方法に準じガラスを調
製した。このガラスを690℃にて5分間熱処理した
所、オパール性を示した。諸物性の測定結果を表1に示
す。
【0064】実施例3、4 実施例2と同様の方法に従い組成の異なるガラスを調製
した。このガラスを700℃にて10分間熱処理した
所、オパール性を示した。用いたガラスの仕込組成およ
び諸物性の測定結果を表1に示す。
【0065】実施例5 実施例2と同様の方法に従い組成の異なるガラスを調製
した。このガラスを670℃にて5分間熱処理した所、
オパール性を示した。用いたガラスの仕込組成および諸
物性の測定結果を表1に示す。
【0066】実施例6 表1記載の仕込組成となるように原料を秤量し乾式で混
合後、実施例1の方法に準じガラスを調製した。このガ
ラスを670℃にて10分間熱処理した所、オパール性
を示した。用いたガラスの仕込組成および諸物性の測定
結果を表1に示す。
【0067】実施例7 表1記載の仕込組成となるように原料を秤量し乾式で混
合後、実施例1の方法に準じガラスを調製した。このガ
ラスを650℃にて2時間、更に680℃にて10分間
熱処理した所、オパール性を示した。諸物性の測定結果
を表1に示す。
【0068】実施例8 表1記載の仕込組成となるように原料を秤量し乾式で混
合後、実施例1の方法に準じガラスを調製した。このガ
ラスを600℃にて1時間、730℃にて10分間熱処
理した所、オパール性を示した。用いたガラスの仕込組
成および諸物性の測定結果を表1に示す。
【0069】実施例9 実施例1の酸化亜鉛に代えて酸化マグネシウム(試薬特
級、和光純薬社製)を用い、表1記載の仕込組成となる
ように原料を秤量し乾式で混合後、実施例1の方法に準
じガラスを調製した。このガラスを600℃にて1時
間、690℃にて5分間熱処理した所、オパール性を示
した。用いたガラスの仕込組成および諸物性の測定結果
を表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】実施例1〜5では、酸化チタン並びに酸化
亜鉛または酸化ジルコニウムを添加しオパール性を得
た。熱膨張係数、ガラス転位点、溶解量の各結果につい
て、いずれも歯冠用セラミックスに用いるシェルとして
の要件を満足していた。結晶相はいずれもクリストバラ
イトであった。
【0072】実施例6、7では、酸化ジルコニウムを添
加することなくオパール性を得た。熱膨張係数、ガラス
転位点、溶解量の各結果について、いずれも歯冠用セラ
ミックスに用いるシェルとしての要件を満足していた。
結晶相はいずれもクリストバライトであった。
【0073】実施例8は酸化亜鉛を添加した系であり、
良好な結果を得た。結晶相はクリストバライトであっ
た。
【0074】実施例9は酸化マグネシウムを添加した系
であり、良好な結果を得た。結晶相はマグネシウムアル
ミニウムチタネート固溶体であった。
【0075】比較例1 表2記載の仕込組成となるように原料を秤量し乾式で混
合後、実施例1の方法に準じガラスを調製した。このガ
ラスを600℃にて1時間、690℃にて20分間熱処
理したが、ガラスは処理前と同様透明であり、オパール
性は観察されなかった。用いたガラスの組成および諸物
性の測定結果を表2に示す。
【0076】比較例2 表2記載の仕込組成となるように原料を秤量し乾式で混
合後、実施例1の方法に準じガラスを調製した。このガ
ラスの熱膨張係数は8.2であった。このガラスを60
0℃にて1時間、670℃にて20分間熱処理した所、
オパール性は観察されなかった。上記ガラスを乳鉢にて
粉砕した後、200メッシュ以下の成分を回収し歯科用
陶材とした。ディオプサイド結晶化ガラスを用いて前歯
部クラウンのコアを作製し、その上に、この陶材と水と
を練和した練和泥を築盛し620℃にて焼成した所、シ
ェル表面でひびが発生し、且つ部分的にシェルとコアと
の剥離が観察された。
【0077】比較例3 表2記載の仕込組成となるように原料を秤量し乾式で混
合後、実施例1の方法に準じガラスを調製した。このガ
ラスを600℃にて1時間、690℃にて5分間熱処理
した所、オパール性が観察された。この結晶相はクリス
トバライトであった。しかし溶解量は2.05wt%で
あり、歯科用陶材としては実用不可能なことが判った。
用いたガラスの組成および諸物性の測定結果を表2に示
す。
【0078】比較例4 表2記載の仕込組成となるように原料を秤量し乾式で混
合後、実施例1の方法に準じガラスを調製した。このガ
ラスの熱膨張係数は3.7×10ー6、ガラス転移点は5
68℃であった。用いたガラスの組成および諸物性の測
定結果を表2に示す。このガラスを600℃にて1時
間、690℃にて5分間熱処理したが、オパール性は観
察されなかった。このガラスを乳鉢にて粉砕した後、2
00メッシュ以下の成分を回収し歯科用陶材とした。デ
ィオプサイド結晶化ガラスを用いて前歯部クラウンのコ
アを作製し、その上に、この陶材と水とを練和した練和
泥を築盛し820℃にて焼成した所、部分的にシェルと
コアとの剥離が観察された。この焼成体を石膏模型に戻
して適合性を調べた所、陶材焼付け時の熱変形によると
思われるコアの歪みが観察され、適合性は不良であっ
た。
【0079】比較例5 表2記載の仕込組成となるように原料を秤量し乾式で混
合後、実施例1の方法に準じガラスを調製した。このガ
ラスを600℃にて1時間、670℃にて20分間熱処
理したが、ガラスは処理前と同様透明であり、オパール
性は観察されなかった。用いたガラスの組成および諸物
性の測定結果を表2に示す。
【0080】比較例6 表2記載の仕込組成となるように原料を秤量し乾式で混
合後、実施例1の方法に準じガラスを調製した。このガ
ラスを600℃にて1時間、700℃にて20分間熱処
理したが、ガラスは処理前と同様透明であり、オパール
性は観察されなかった。用いたガラスの組成および諸物
性の測定結果を表2に示す。
【0081】
【表2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱膨張係数が4.0×10ー6〜7.0×1
    ー6/℃、ガラス転移点が420〜540℃、酸溶解量
    が1.0wt%以下であり、且つオパール性を有するガ
    ラス。
  2. 【請求項2】 酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ホウ
    素及びアルカリ金属酸化物を主成分とするボロシリケー
    トガラスであって、該ガラス中に微結晶が存在する請求
    項1記載のガラス。
  3. 【請求項3】 酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ホウ
    素、アルカリ金属酸化物、及び酸化チタンを主成分とす
    るボロシリケートガラスであって、該ガラス中に微結晶
    が存在する請求項1記載のガラス。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のガラスから
    なる歯科用陶材。
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