JPH10336771A - 分散制御システム - Google Patents

分散制御システム

Info

Publication number
JPH10336771A
JPH10336771A JP9146852A JP14685297A JPH10336771A JP H10336771 A JPH10336771 A JP H10336771A JP 9146852 A JP9146852 A JP 9146852A JP 14685297 A JP14685297 A JP 14685297A JP H10336771 A JPH10336771 A JP H10336771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
station
control
function
processing control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9146852A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yamaguchi
哲也 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9146852A priority Critical patent/JPH10336771A/ja
Publication of JPH10336771A publication Critical patent/JPH10336771A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの資源を有効に活用し、多くの制御
監視対象を高い信頼性で管理することのできる分散制御
システムを提供する。 【解決手段】 複数の制御監視対象21〜26のそれぞ
れに対応して設けられ、制御監視対象の処理情報を処理
する機能を持つ複数の処理制御局2〜8を複数の群に分
割し、群毎にネットワーク12,13を構成する。そし
て、各群の少なくとも1つの処理制御局4,8を伝送路
11により接続する。伝送路に接続される処理制御局
4,8は、同じ群に属する他の制御監視対象(21,2
2)の処理情報を処理する機能と、同じ群に属する制御
監視対象(21〜23)の処理情報を前記伝送路を介し
て送る機能と、伝送路11を介して送られた処理情報を
処理する機能とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークで接
続された複数の処理制御局により制御監視対象の制御や
監視を分散的に行う分散制御システムに係り、特に、処
理制御局を接続するネットワークが個別に複数存在する
分散制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】プロセスオートメーションやファクトリ
ーオートメーションの分野では、各種プラントの圧力、
温度、流量などの物理量を検出するセンサ類、プラント
の流量などを制御するバルブ類、機械を駆動するモータ
類、位置検出を行うフォトセンサなどをフィールド機器
と呼ぶ。フィールド機器は、基本的にコントローラによ
り、制御され監視結果を処理される。
【0003】コントローラに双方向のディジタル通信の
機能を設け、フィールド機器の制御や監視を遠隔の上位
コントローラで管理でるようにした制御システムがあ
る。また、制御対象に対しコントローラおよびフィール
ド機器を複数設け、各コントローラをネットワークで接
続して、分散処理により制御や監視を行う分散制御型の
制御システムが提案されている。ただし、この制御シス
テムでは、ネットワークやフィールド機器の障害が大き
な問題とり、システムの信頼性が低いとうい欠点があ
る。なお、分散制御型のシステムでは、利用するフィー
ルド機器が多くなり、フィールド機器の配置位置も広範
囲となる場合がある。また、フィールド機器には、リア
ルタイムに処理を行わなければならないものや、処理時
間に余裕のあるものが混在している。
【0004】制御システムにおいて信頼性を向上させる
技術としては、特開平5−76077号公報に記載され
た「二重化フィールドバスシステム」がある。このシス
テムは、図13に示すように、通信および給電に用いる
伝送路(102A,102B)を二重化し、コントロー
ラを含むフィールド機器100や、上位計器105、外
部電源103を、それぞれ、両方の伝送路102A,1
02Bに接続している。そして、いずれか一方の伝送路
102A,102Bを選択的に使用して通信および給電
を行うことで、伝送路の障害等による異常を回避し、シ
ステムの信頼性を向上させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】伝送路を二重化する上
記従来の技術では、分散制御を考慮していないため、制
御または監視可能なフィールド機器の数が制限される。
また、フィールド機器やその内部のコントローラ、上位
計器で異常が発生すると、制御システムは正常に機能し
なくなる。また、フィールド機器、内部のコントロー
ラ、上位計器等を二重化した場合には、異常の有無に関
わらず、選択されない装置は全く機能しないため、資源
の利用効率が低くなる。
【0006】そこで、本発明は、システムの資源を有効
に活用し、多くの制御監視対象を高い信頼性で管理する
ことのできる分散制御システムを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数の制御監視対象のそれぞれに対応し
て設けられ、対応する制御監視対象の監視もしくは制御
のための処理情報を処理する機能を持つ複数の処理制御
局を有し、統一的に前記複数の制御監視対象の監視もし
くは制御を行う分散制御システムであって、前記複数の
処理制御局を複数の群に分割して群毎に接続する複数の
ネットワークと、前記ネットワークに群毎に個別に接続
される複数の管理局と、前記複数の管理局とネットワー
クを構成する上位管理局と、前記各群の少なくとも1つ
の処理制御局を群間で互いに接続する補助伝送路とを備
え、前記補助伝送路に接続される処理制御局は、さら
に、同じ群に属する他の制御監視対象の処理情報を処理
する機能と、同じ群に属する制御監視対象の処理情報を
前記補助伝送路を介して送る機能と、前記補助伝送路を
介して送られた処理情報を処理する機能とを有すること
を特徴とする分散制御システムを提供する。
【0008】このような分散制御システムによれば、あ
る処理制御局で異常が生じた場合、それに対応する制御
監視対象についての分散処理を同じ群に属する他の処理
制御局に行わせることができる。さらに、補助伝送を用
いた通信により、その分散処理を別の群に属する処理制
御局に行わせることもできる。これにより、ネットワー
クや処理制御局、管理局の障害に起因する信頼性の低下
を抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0010】図1は、本発明の実施形態に係る分散制御
システムの構成例を示す図である。
【0011】図1において、分散制御システム20は、
例えばプラント等において分散的に配置された複数の測
定監視対象21〜26に対応して設けられた処理制御局
2〜4および6〜8と、処理制御局の処理を監視する管
理局1および5と、上位管理局10により構成される。
【0012】処理制御局2〜4、6〜8は、フィールド
LAN(Field LAN)により管理局1、5と接続されてい
る。フィールドLANとしては、例えばバス型やリング
型のローカルエリアネットワークを用いる。また、本例
では、測定監視対象の数の増加や分布範囲の拡大、高信
頼性の保持に対応するため、フィールドLANを分割し
て構成している。すなわち、処理制御局2〜4および管
理局1は、1つのフィールドLAN12を構成し、処理
制御局6〜8および管理局5は、別のフィールドLAN
13を構成する。
【0013】処理制御局2〜8は、本例ではセンサを用
いて、それぞれ、制御監視対象21〜25の測定や監視
のための処理を行う。具体的には、センサの出力信号を
デジタルデータの測定情報に変換し、測定情報に演算処
理等を施して得た監視情報を、管理局1または5に伝送
する。
【0014】上位管理局10は、イーサネット等のネッ
トワークにより管理局1および5と接続され、管理局1
および5を管理すると共に、管理局1および5から監視
情報の提供を受ける。上位管理局10は、管理者により
操作され、例えばプラント全体の制御状態等の監視を行
うことができる。
【0015】各測定監視対象21〜25に対する処理に
は、予め優先順位が定められている。この優先順位は、
例えば、監視内容が重要なもの、処理の遅延や停止が問
題となるものほど高い優先順位を定める。本例では、符
号の値21〜26の小さい測定監視対象の処理ほど、高
い優先順位を定めている。つまり、処理制御局2は優先
順位1の処理、処理制御局3は優先順位2の処理、処理
制御局4は優先順位3の処理、処理制御局6は優先順位
4の処理、処理制御局7は優先順位5の処理、処理制御
局8は優先順位6の処理を実行することになる。
【0016】各フィールドLAN12,13において、
処理の優先順位の低い測定監視対象23,26に対応す
る処理制御局4,8は、同じフィールドの他の測定監視
対象を監視する機能も有する。例えば、処理制御局4
は、測定監視対象23の他に、測定監視対象21,22
の各センサにも接続される。そして、処理制御局2,3
やそのセンサまたはネットワークが異常の場合には、測
定監視対象21,22についての処理も行う。なお、優
先順位の高い測定監視対象21,22,24,25の測
定では、図示するように、処理制御局毎に個別にセンサ
を配置して、センサの故障に対する信頼性を高めてい
る。
【0017】さらに、処理制御局4および8は、ルータ
の機能を有し、伝送路11により互いに接続される。こ
の伝送路11は、制御システム内の各局やネットワーク
で異常が生じた場合に利用される補助用の伝送路であ
り、センサの測定結果の測定情報等の転送などに用いら
れる。処理制御局4および8がルータ機能を有するた
め、フィールドLANおよび伝送路11の通信では、同
一種類の伝送路や伝送方式を利用する必要はない。例え
ば、一方が光ケーブルで、他方がツイストペアケーブル
という構成が可能である。
【0018】次に、上記システムに含まれる各装置の構
成を説明する。
【0019】まず、管理局1,5について説明する。
【0020】管理局1,5は、図2に示すように、CP
U31、RO32、RAM33、伝送コントローラ3
4、これらを接続する内部バス35、接続される各処理
制御局で実行する分散処理のプログラムを格納する外部
ROM36、通信上のネットワーク変数を格納する外部
RAM37、CPU31にこれら外部ROM36および
RAM37を接続するメモリ拡張バス38により構成さ
れている。
【0021】伝送コントローラ34は、イーサネット等
の通信ポートと、フィールドLANの通信ポートを有
し、それぞれの通信方式で伝送フレームを通信する。
【0022】CPU31は、ROM32に記憶されてい
るプログラムに従い、伝送コントローラ34を制御し
て、各種伝送フレームの送受信を行う。また、その通信
により、接続された処理制御局の異常の検出、処理制御
局と上位管理局との間の監視情報の受け渡し、異常局の
分散処理のプログラムの他の処理制御局へのインストー
ル等を行う。
【0023】送信する伝送フレームは、正常か異常かを
示すフラグ、その正常か異常かが示された処理制御局は
どの処理制御局かを示すフラグ、実行している処理の他
の処理制御局への分担を依頼するか否かを示すフラグ、
その処理の分担を依頼している処理制御局はどの処理制
御局かを示すフラグ、その処理制御局がどのネットワー
クであるかを示すフラグを有するデータ部と、送信元お
よび送信先を少なくとも示すヘッダー部とからなる。伝
送フレームの種類に応じて、データ部には、インストー
ルプロググラムや制御用の情報が設定される。
【0024】上位管理局10は、基本的に管理局10と
同じ構成および機能を有する。ただし、上位管理局10
では、管理対象の全ての管理局および処理制御局の分散
処理のプログラムを保有し、管理局1,5との間の伝送
フレームの送受信により、異常な局を検出すると、異常
な管理局やそこに接続される処理制御局の分散処理のプ
ログラムを他の管理局や処理制御局にインストールして
実行させる。また、上位管理局10には、管理者に制御
システム全体の動作状況を提示したり、管理者から制御
指示を受け付けるために、キーボードやディスプレイ等
の入出力機器も設けられている。
【0025】次に、処理制御局2〜4,6〜8について
説明する。
【0026】処理制御局2〜4,6〜8は、図3に示す
ように、CPU31、ROM32、RAM33、伝送コ
ントローラ34、分散制御レジスタ40、これらを接続
する内部バス35により構成されている。これらの構成
31,32,33,35は、管理局1,5のものと同様
の機能を持つ。分散制御レジスタ40は、分散処理のプ
ログラムや接続されたセンサに対応して1または複数設
けられる。
【0027】処理制御局2〜4,6〜8の各CPU31
は、ROM32に格納された分散処理のプログラムを実
行し、測定監視対象の測定情報を処理すると共に、管理
局1,5との間で制御情報や監視情報の受け渡しを行う
ための伝送フレームの送受信を行う。また、上記通信に
より他の処理制御局の分散処理のプログラムを受け付
け、それを自らの分散処理のプログラムと共に実行する
機能も有する。処理制御局4,8は、さらに、制御用の
情報や測定情報を伝送路11を介して他の処理制御局4
または8との間で送受信する機能も有する。
【0028】処理制御局2〜4,6〜8から送信される
伝送フレームは、正常か異常かを示すフラグ、その処理
制御局自身を示すフラグ、実行している処理の他の処理
制御局への分担を依頼するか否かを示すフラグ、その処
理の分担を依頼している処理制御局はどの処理制御局か
を示すフラグ、その処理制御局はどのネットワークであ
るかを示す番号を示すフラグを有するデータ部と、送信
元及び送信先を少なくとも示すヘッダー部とからなる。
伝送フレームの種類に応じて、データ部には、制御用の
情報や監視情報が設定される。
【0029】制御レジスタ40は、図4に示すように、
分散制御実行フラグ41、異常フラグ42、プログラム
実行フラグ44、送信相手局異常フラグ45、ネットワ
ークコマンド43、送信相手局コマンド46、管理局異
常フラグ47が設定される。処理制御局のCPU31
は、分散制御実行フラグ41、異常フラグ42を設定で
きる。管理局のCPU31は、伝送フレームの通信によ
り、プログラム実行フラグ44、送信相手局異常フラグ
45、ネットワークコマンド43、送信相手局コマンド
46、管理局異常フラグ47を設定できる。各処理制御
局のCPU31は、制御レジスタ40の設定情報を基に
処理の内容やフレームの転送先を切り替える。
【0030】次に、異常発生時における分散制御システ
ムの動作の具体例を説明する。
【0031】まず、制御局2および3が異常の場合につ
いて、図5〜図7を用いて説明する。なお、図5〜図7
に示す符号(1)〜(14)は、伝送フレームの種類お
よび設定内容を対応付けるものであり、同じ符号が互い
に対応している。また、ここでの異常は、例えば、処理
制御局の電源が切れたときや、ネットワークケーブルの
断線や伝送状態の悪化等により発生する。
【0032】図5において、上位管理局10は、異常・
正常確認を要求する伝送フレームを定期的に管理装置
1,5に送信し(1)、異常な管理装置を検出する。同
様に、確認を要求された各管理装置1,5は、接続され
た処理制御局に対し順次、異常・正常確認を要求し、異
常な処理制御局を検出する。異常は、異常を表す応答が
あるか、または、応答が無いことで検出される。本例で
は、管理局1は、まず、図6の伝送フレーム49による
処理制御局2への異常・正常確認で、応答が無いことか
ら、処理制御局2またはその通信機能が異常であると認
識する。そして、処理制御局2の異常を通知する伝送フ
レーム50をフィールドLAN12においてブロードキ
ャストで送信することで、他の処理制御局3,4の異常
・正常確認も行う(3)。そして、これに対し無応答で
ある処理制御局3も異常と認識される。処理制御局4は
アック(ACK)応答により(4)、正常であると認識され
る。
【0033】そして、管理局1は、処理制御局2の分散
処理を処理制御局に移行する制御を行う。まず、管理局
1は、処理制御局4に対し、伝送フレーム52により分
散処理の一時停止を指示し(5)、伝送フレーム53に
より処理制御局2の分散処理プログラムをインストール
して(6)、分散処理の開始を指示する(7)。これに
応じて、処理制御局4は、インストールした分散処理プ
ログラムに対応する制御レジスタ40の分散処理実行フ
ラグを設定したことを返答し(8)、2つの分散処理を
開始する。そして、この返答と同内容の伝送フレームが
上位管理局10にも送られる。
【0034】この移行制御後、処理制御局4は、処理制
御局2の分散処理プログラムに従い測定監視対象21の
測定情報を処理し、自らの分散処理プログラムにより測
定監視対象23の測定情報の処理を行う。この2つの処
理はCPU31で時分割に実施され、優先順位の高い測
定監視対象21の測定情報が優先的に処理される。そし
て、処理結果の監視情報は、管理局1を介して上位管理
局10に送られる。
【0035】次に、管理局1は、処理制御局3の分散処
理を他の処理制御局に移行する制御を行う。本来、管理
局1は、処理制御局3の分散処理も処理制御局4へ移行
する制御を行うが、前述の移行制御(3)〜(8)によ
り処理制御局4の処理負荷が充分大きなっていると判定
すると、伝送路11により処理制御局4に接続された処
理制御局8への分散処理の移行を図る。まず、管理局1
は、前述の移行制御の通信(3)〜(8)と同内容で送
信先が異なる通信(11)〜(14)を処理制御局8と
の間で行う。この間、処理制御局4はこの通信の中継を
行い、測定監視対象22についての処理情報を処理制御
局8に転送するための登録を行う。また、この移行制御
の結果は、処理制御局8の上位に位置する管理局5およ
び上位管理局10にも通知される。
【0036】この移行制御の後、処理制御局8は、処理
制御局3の分散処理プログラムに従い測定監視対象22
の測定結果を処理し、自らの分散処理プログラムにより
測定監視対象26の測定情報の処理を行う。この際に
も、優先順位の高い測定監視対象22についての処理が
優先的に実施される。そして、処理された監視情報は、
管理局5を介して上位管理局10に送られる。
【0037】以上のように、処理制御局2,3が異常と
なった場合にも、測定監視対象21の計測情報が処理制
御局4で処理され、測定監視対象22の計測情報が処理
制御局8で処理されて、全ての監視情報が正常に上位管
理局10に通知される。
【0038】ところで、管理局1,5は、異常な処理制
御局についても、異常・正常確認を定期的に行い、異常
な処理制御局の復帰を検出する。例えば、異常であった
処理制御局2が正常となると、管理局1は、処理制御局
2に処理の再開を指示し、処理制御局4には、移行した
処理制御局2の分散処理の停止を指示する。同様に、異
常であった処理制御局3が正常となると、管理局1は、
処理制御局3に処理の再開を指示し、処理制御局8に
は、移行した処理制御局3の分散処理の停止を指示す
る。
【0039】次に、管理局1またはフィールドLAN1
2において異常が発生した場合について、図8〜図10
を用いて説明する。
【0040】上位管理局10は、管理局1,5に対する
異常・正常確認により、管理局1またはフィールドLA
N12の異常を検出すると(1),(2)、管理局1に
処理の停止を指示し(1)’、管理局5および処理制御
局8を介して、処理制御局4に管理局1の異常を通知す
る(3)。そして、これに対するアック応答を受けると
(4)、各処理制御局6〜8に対し分散処理の移行制御
を行う。移行制御の手順は図5で説明したものと同様で
ある。これにより、測定監視対象21についての分散処
理が処理制御局8に移行され、測定監視対象22につい
ての分散処理が処理制御局7に移行され、測定監視対象
23についての分散処理が処理制御局6に移行される。
【0041】アック応答(4)を返した処理制御局4
は、計測監視対象21〜22の計測情報を伝送路11を
介して処理制御局8に送信する。処理制御局8では、送
られた計測情報をフィールドLAN13を介して対応す
る処理制御局6,7に転送する。分散処理の移行を受け
た各処理制御局6〜8では、それぞれ、優先順位に従い
2つの分散処理を実施する。そして、処理結果の監視情
報は、管理局5を介して上位管理局10へ送られる。な
お、管理局1またはフィールドLAN12での異常が解
消された場合には、分散処理の配分を元の状態戻す制御
がなされる。
【0042】以上のように、管理局1またはフィールド
LAN12が異常となった場合にも、測定監視対象21
〜23の計測情報が処理制御局6〜7で処理され、全て
の監視情報が正常に上位管理局10に送られる。
【0043】なお、この実施形態では、測定監視対象の
計測にセンサを用いる例を示したが、図11に示すよう
にセンサの代わりにI/O機器を用いて、入出力の制御
をすることも可能である。また、図12に示すようにセ
ンサの代わりにモータを用いて、対象を駆動制御するこ
とも可能である。いずれの場合にも、上述の実施形態と
同様の通信手順や伝送フレーム、移行制御による動作が
可能である。
【0044】また、異常が発生した処理制御局において
異常フラグ42の設定が可能な場合には、分散処理を他
の処理制御局に移行する前に、管理局による分散制御レ
ジスタの書き替えにより、異常な処理制御局の処理を停
止させることもできる。例えば、処理制御局2,3が異
常の場合には、図12および図13に示す通信手順およ
び伝送フレームにより、処理制御局2,3の処理を停止
させることができる。これにより、異常な処理制御局が
誤った制御や伝送フレームの送信を行うのを防止でき
る。
【0045】また、管理局1,5の異常の検出を処理制
御局で行い上位管理局10に通知するようにしてもよ
い。この場合、例えば、図15に示すように、管理局1
の異常・正常確認が正常に行われていないことを検出し
た処理制御局4が、処理制御局8および管理局5を介し
て上位管理局10に、管理局1の異常を通知することが
できる。
【0046】また、伝送フレームのデータ部に設定して
いる各種フラグを、ヘッダ部に設定するようにしてもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、システムの資源を有効に活用し、多くの制御監視対
象を高い信頼性で管理することのできる分散制御システ
ムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による分散制御システムの構成例
(1)を示す図である。
【図2】 管理局の内部構成を示す図である。
【図3】 処理制御局の内部構成を示す図である。
【図4】 処理制御局の制御レジスタの設定内容を示す
図である。
【図5】 分散制御システムでの異常時の通信手順
(1)を示す図である。
【図6】 図5で通信される伝送フレームの内容を示す
図である。
【図7】 図5で通信される伝送フレームの内容を示す
図である。
【図8】 分散制御システムでの異常時の通信手順
(2)を示す図である。
【図9】 図8で通信される伝送フレームの内容を示す
図である。
【図10】 図8で通信される伝送フレームの内容を示
す図である。
【図11】 分散制御システムの構成例(2)を示す図
である。
【図12】 分散制御システムの構成例(3)を示す図
である。
【図13】 分散制御システムでの異常時の通信手順
(3)を示す図である。
【図14】 図13で通信される伝送フレームの内容を
示す図である。
【図15】 分散制御システムでの異常時の通信手順
(4)を示す図である。
【図16】 信頼性の向上を図った従来の制御システム
の構成図である。
【符号の説明】
10・・・上位管理局、1,5・・・管理局、2〜4,6〜8
・・・処理制御局、21〜26・・・制御対象、11・・・補助
伝送路、12,13・・・フィールドLAN、31・・・CP
U、32・・・ROM、33・・・RAM、34・・・伝送コン
トローラ、35・・・内部バス、36・・・外部ROM、37
・・・外部RAM、38・・・メモリ拡張バス、40・・・分散
制御レジスタ、41・・・分散制御実行フラグ、42・・・異
常フラグ、44・・・プログラム実行フラグ、45・・・送信
相手局異常フラグ、46・・・送信相手局コマンド、43・
・・ネットワークコマンド、49、50、51、52、5
3、・・・伝送フレーム。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の制御監視対象のそれぞれに対応して
    設けられ、対応する制御監視対象の監視もしくは制御の
    ための処理情報を処理する機能を持つ複数の処理制御局
    を有し、統一的に前記複数の制御監視対象の監視もしく
    は制御を行う分散制御システムであって、 前記複数の処理制御局を複数の群に分割して群毎に接続
    する複数のネットワークと、 前記ネットワークに群毎に個別に接続される複数の管理
    局と、 前記複数の管理局とネットワークを構成する上位管理局
    と、 前記各群の少なくとも1つの処理制御局を群間で互いに
    接続する補助伝送路とを備え、 前記補助伝送路に接続される処理制御局は、さらに、 同じ群に属する他の制御監視対象の処理情報を処理する
    機能と、 同じ群に属する制御監視対象の処理情報を前記補助伝送
    路を介して送る機能と、 前記補助伝送路を介して送られた処理情報を処理する機
    能とを有することを特徴とする分散制御システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の分散制御システムであっ
    て、 各群の複数の制御監視対象には、処理に予め優先順位が
    定められ、 前記補助伝送路に接続される処理制御局は、優先順位の
    低い処理のなされる制御監視対象に対応するものであ
    り、優先順位の高い処理を優先的に処理することを特徴
    とする分散制御システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の分散制御システム
    であって、 前記各群には、予め処理の優先順位が定められ、 前記補助伝送路に接続される処理制御局は、優先順位の
    高い群の処理制御局から送られた処理情報を優先的に処
    理することを特徴とする分散制御システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の分散制御システムであっ
    て、 前記補助伝送路に接続される処理制御局は、さらに、前
    記ネットワークを介して、同じ群の処理制御局に処理情
    報を転送する機能を有し、 前記補助伝送路に接続されない処理制御局は、さらに、
    前記ネットワークを介して送られた処理情報を処理する
    機能を有することを特徴とする分散制御システム。
  5. 【請求項5】請求項1記載の分散制御システムであっ
    て、 前記管理局は、前記ネットワークを介した通信により、
    異常な処理制御局を検出する機能と、異常な処理制御局
    の処理を他の処理制御局に移行させるための機能とを備
    えることを特徴とする分散制御システム。
  6. 【請求項6】請求項1記載の分散制御システムであっ
    て、 前記上位管理局は、前記ネットワークを介した通信によ
    り、異常な管理局を検出する機能と、異常な管理局が属
    する群の処理制御局の処理を、他の群の処理制御局に移
    行させるための機能とを備えることを特徴とする分散制
    御システム。
  7. 【請求項7】請求項6記載の分散制御システムであっ
    て、 前記補助伝送路に接続された処理制御局は、さらに、接
    続された管理局の異常を検出する機能と、当該管理局の
    異常を前記補助伝送路を介して前記上位管理局に通知す
    る機能とを備えることを特徴とする分散制御システム。
JP9146852A 1997-06-04 1997-06-04 分散制御システム Pending JPH10336771A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9146852A JPH10336771A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 分散制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9146852A JPH10336771A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 分散制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10336771A true JPH10336771A (ja) 1998-12-18

Family

ID=15417012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9146852A Pending JPH10336771A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 分散制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10336771A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051450A1 (ja) * 2014-09-29 2016-04-07 三菱電機株式会社 管理装置、管理システム、プログラムおよび記録媒体
JP2021175127A (ja) * 2020-04-28 2021-11-01 株式会社日立産機システム 産業用ネットワークに接続されるスレーブ装置を制御するマスタ装置及び当該マスタ装置に備えられる通信モジュール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051450A1 (ja) * 2014-09-29 2016-04-07 三菱電機株式会社 管理装置、管理システム、プログラムおよび記録媒体
JPWO2016051450A1 (ja) * 2014-09-29 2017-04-27 三菱電機株式会社 管理装置、管理システム、プログラムおよび記録媒体
JP2021175127A (ja) * 2020-04-28 2021-11-01 株式会社日立産機システム 産業用ネットワークに接続されるスレーブ装置を制御するマスタ装置及び当該マスタ装置に備えられる通信モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5148433A (en) Transfer network interface
US11281190B2 (en) Method for setting up a redundant communication connection, and failsafe control unit
US7269465B2 (en) Control system for controlling safety-critical processes
KR100689323B1 (ko) 필드버스 네트워크 다중화 시스템
US20030128111A1 (en) Multiplex communication apparatus for vehicle
US20070021847A1 (en) Distributed control system
US10044580B2 (en) Redundantly operable industrial communication system, communication device and method for redundantly operating an industrial communication system
WO2007055046A1 (ja) ネットワークユニットおよびこれを用いたプログラマブルコントローラ
US6604006B2 (en) Control device in a system and method for monitoring a controller
US5329528A (en) Duplex communication control device
JPH0449181A (ja) エレベータの群管理制御装置
CN113448290B (zh) 控制***
JPH10336771A (ja) 分散制御システム
JP2000132201A (ja) 異種通信媒体による分散制御システム
JP4061489B2 (ja) フィールドバスシステムの通信速度制御方法
JP3284014B2 (ja) フィールドバスシステム
JP3884643B2 (ja) プロセス制御装置
JP2003140704A (ja) プロセス制御装置
JP2004320195A (ja) 監視制御システムにおけるリモートi/oシステム
EP0507540A2 (en) Method for operating a networked computer system to minimize data conversion overhead
US20220004473A1 (en) Bus System for a Process System
JP3178804B2 (ja) 多重化通信制御方法および通信制御装置
JP3706332B2 (ja) プロセス制御装置
JPS63108407A (ja) 集中制御システム
JPH09252314A (ja) 分散制御装置