JPH10334472A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH10334472A
JPH10334472A JP13881097A JP13881097A JPH10334472A JP H10334472 A JPH10334472 A JP H10334472A JP 13881097 A JP13881097 A JP 13881097A JP 13881097 A JP13881097 A JP 13881097A JP H10334472 A JPH10334472 A JP H10334472A
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JP
Japan
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lens
collimating lens
lens frame
frame
optical pickup
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JP13881097A
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Naoaki Tani
尚明 谷
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度の変化に対しても、正確に情報を記
録したり記録された情報を正確に再生したりすることが
できる信頼性の高い光ピックアップを提供する。 【解決手段】 レンズ枠24の中心軸を光軸Oとする光
路が形成されるように中空部を設け、その一方の開口端
側を拡径にして光軸Oと直交し、位置決めとなる突き当
て面24bを光軸Oに関し回転対称となるリング状に設
け、この突き当て面24bに接着剤16を塗布してコリ
メートレンズ3の曲率半径が大きい一方のレンズ面3b
を接着固定し、かつコリートレンズ3の外周面3aとレ
ンズ枠24の内周面24aとの間に空隙25が全周にわ
たり形成されるようにして保持する構造にして、周囲温
度が変化してレンズ枠24が熱変形しても、コリメート
レンズ3に働く力を対称となる位置同士で互いに打ち消
し合うようにして周囲温度がコリメートレンズ3を偏心
させるような影響を解消した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光カードや光デ
ィスク等の光学的情報記録媒体に情報を記録または再生
するための光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】光カードや光ディスク等の光学的記録媒
体(以下、単に記録媒体と略記)に光学的に情報を記録
または再生するための光ピックアップでは、記録媒体上
に正確に情報を記録したり、記録された情報を正確に再
生したりするために、光を記録媒体上に微小なスポット
として絞り込み、このスポットを記録または再生すべき
トラックに対して正確に追従させる必要がある。
【0003】このため、記録媒体からの反射光に基づい
てフォーカスエラー信号やトラックエラー信号を検出し
て、スポットのフォーカス制御やトラッキング制御を行
うようにしている。
【0004】さらに、情報の記録再生動作を高速に行う
ために、光ディスクに情報を記録再生する装置では記録
再生用光源と消去用光源を別々にした2光源方式の光ピ
ックアップが用いられており、光カードに情報を記録及
び再生する装置では記録用光源と再生用光源を別々にし
た2光源方式の光ピックアップが用いられている。
【0005】このような光ピックアップとしては、例え
ば特開平4−82028号に記載されているような2光
源方式の光ピックアップがある。図5に、光カードに情
報を記録及び再生する装置に使用される2光源方式の光
ピックアップの光学系の構成を示す。
【0006】図5において、再生用半導体レーザ1から
広がるようにして出射される光は、コリメートレンズ3
で平行光束に変換されたのち、回折格子5で回折されて
0次光と±1次回折光の3本の光束になり、ビームスプ
リッタ6の接合面に形成された誘電体多層膜を透過す
る。
【0007】一方、記録用半導体レーザ2から広がるよ
うにして出射される光は、コリメートレンズ4で平行光
束に変換され、ビームスプリッタ6の接合面に形成され
た誘電体多層膜で反射されて、再生用半導体レーザ1か
らの3本の光束と合成される。
【0008】ビームスプリッタ6を出たこれらの光束
は、楕円形の光量分布をしており、整形プリズム7に入
射されて円形の光量分布に変換された後、更に往路と復
路とを分離するビームスプリッタ8、1/4波長板9を
透過して、集光手段としての対物レンズ10により集光
されて光カード11上にそれぞれの光束に対応した4つ
のスポットを形成する。
【0009】光カード11上におけるスポット位置を図
6に示す。光カード11上には、情報をピット11cの
列として記録する記録トラック11aと、記録トラック
11aの中央をスポットが正しく走査できるようにする
ためのガイドトラック11bが形成されている。
【0010】再生用半導体レーザ1からの3本の光束に
よるスポットは、回折格子5による±1次回折光がスポ
ットS1、スポットS3であり、0次回折光がスポット
S2である。また記録用半導体レーザ2からの光束によ
るスポットはスポットS4である。
【0011】これらのスポットの相対的な位置は、再生
用半導体レーザ1からの光束の光軸と記録用半導体レー
ザ2からの光束の光軸の相対的な角度を調整することで
得られる。
【0012】具体的には、再生用半導体レーザ1とコリ
メートレンズ3との光軸に垂直な面での位置調整または
記録用半導体レーザ2とコリメートレンズ4との光軸に
垂直な面での位置調整、あるいはビームスプリッタ6の
反射面の角度調整によってスポットの位置調整を行う。
【0013】光カード11上の各スポットからの反射光
は再び対物レンズ10を通り1/4波長板9を透過して
往復路分離のためのビームスプリッタ8で反射され、ト
ーリックレンズ12により非点収差を与えられた形で収
束されて光検出器13に入射する。
【0014】光検出器13は図7のように受光素子13
a、13b、13cで構成されており、再生用半導体レ
ーザ1による3つのスポットS1、S2、S3からの反
射光がそれぞれS1’、S2’、S3’として受光素子
13a、13b、13cで受光される。
【0015】受光素子13a、13cの受光信号でトラ
ッキング制御を行い、4分割素子になっている受光素子
13bの受光信号でフォーカス制御および再生信号検出
を行う。フォーカス制御はいわゆる非点収差法であり、
トーリックレンズ12により非点収差を与えられた光
が、光カード11上のスポットの合焦状態からのずれの
方向に応じて4分割素子A,B,C,Dの対角線方向に
形状変化する性質を利用した方式である。
【0016】正しくフォーカス制御を行うために、合焦
時に4分割素子A,B,C,Dの2つの対角方向の差信
号(A+D)−(B+C)が0であり、かつ上下の差信
号(A+B)−(C+D)、左右の差信号(A+C)−
(B+D)がそれぞれ0となるように光検出器13の位
置調整を行っている(ここで、簡単化のため、4分割素
子A,B,C,Dの出力も、それぞれA,B,C,Dで
表している)。
【0017】このような光ピックアップにおけるコリメ
ートレンズの保持構造とその部分拡大図を図8に示す。
図8(A)は正面図、図8(B)は断面図を示し、その
一部を拡大して示している。図8ではコリメートレンズ
3の保持構造について示しているが、コリメートレンズ
4についても同様な構造である。
【0018】コリメートレンズ3の外周部に対向するレ
ンズ枠14の内壁14aの直径は、コリメートレンズ3
を落とし込んだ際にレンズ枠14に対するコリメートレ
ンズ3の偏心量が数10μmに抑えられかつレンズ枠1
4やコリメートレンズ3の寸法公差を含めても落とし込
みが可能なように、コリメートレンズ3の外周3aの直
径に対して数10μm程度大きく作られており、レンズ
枠14の内壁14aとコリメートレンズ3の外周3aと
の隙間に接着剤16を充填し硬化することでコリメート
レンズ3をレンズ枠14に固定している。
【0019】具体的に、コリメートレンズ3とレンズ枠
14の接着の際には、コリメートレンズ3の外周3aに
接着剤16を塗布してからレンズ枠14に落とし込むこ
とにより、コリメートレンズ3の外周3aとレンズ枠1
4の内壁14aの隙間に接着剤16の層を形成するよう
にしている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ピックアップのコリメートレンズ3又は4の保持
構造では図9に示すようにレンズ枠14の内壁14aに
対してコリメートレンズ3が偏った状態で接着されやす
いため、以下の問題を有している。
【0021】図9(A)、(B)は従来の光ピックアッ
プにおける問題点を説明する図であり、周囲温度の変化
によるコリメートレンズ中心とレンズ枠中心とのずれを
模式的に現したものである。
【0022】図9(A)は、点Eの方向にコリメートレ
ンズ3が偏ってレンズ枠14の内壁14aに接するよう
に接着されている常温時の状態を示している。一方、図
9(B)は周囲温度が上昇した高温時の様子を示してい
る。
【0023】高温時にはレンズ枠14は矢印で示すよう
にレンズ枠14全体が膨張し、例えば図9(B)に示す
ようにレンズ枠14の内壁14aが常温時の状態から半
径方向にほぼδ1程度膨張するが、コリメートレンズ3
はレンズ枠14よりも一桁程度線膨張係数が小さいため
膨張量はレンズ枠14に比べて小さい。
【0024】このとき、接着剤16はコリメートレンズ
3やレンズ枠14に比べて柔らかく弾性体として作用し
て膨張による歪みを吸収することができるが、点Eの部
分は接着剤16の厚みが極端に薄くなっているために歪
みの吸収量が小さい。
【0025】その結果としてコリメートレンズ3はレン
ズ枠14の膨張とともに点Eの方向に引き寄せられるよ
うに移動する。このため、コリメートレンズ中心C1と
レンズ枠中心C2とのずれは常温では図9(A)に示す
ようにδ0 であるが、高温時にはδ0 +δ1に増加す
る。
【0026】このように、従来の光ピックアップのコリ
メートレンズの保持構造ではレンズ枠14の内壁14a
に対してコリメートレンズ3が偏った状態で接着されや
すく、周囲温度の変化が発生すると、レンズ枠14とコ
リメートレンズ3の線膨張係数の差からレンズ枠中心C
2とコリメートレンズ中心C1のずれが発生して、半導
体レーザ1とコリメートレンズ3が光軸に垂直な方向に
ずれるため、あらかじめ調整した光軸に傾きが発生する
ことがあった。
【0027】このため、2光源方式の光ピックアップに
おいては、周囲温度の変化によって2つの光源によるス
ポット位置に相対的なずれが発生するので、トラッキン
グ制御を行う側の光源によるスポットはトラック中心に
位置するが他方の光源によるスポットはトラック中心か
らずれるため、正確に情報を記録したり記録された情報
を正確に再生したりする機能が低下するという問題があ
った。
【0028】また、1光源方式の光ピックアップにおい
ても、光軸の傾きにより光検出器に入射する光の位置が
ずれるために相対的に光検出器の調整ずれが発生して正
しくフォーカス制御が行えなくなり、正確に情報を記録
したり記録された情報を正確に再生したりする機能が低
下するという問題があった。
【0029】(発明の目的)本発明は、以上の点に鑑み
てなされたもので、周囲温度の変化に対する信頼性を向
上させ、正確に情報を記録したり記録された情報を正確
に再生したりすることができる光ピックアップを提供す
ることを目的とするものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の光ピックアップは、半導体レーザと、こ
の半導体レーザからの光を平行光束に変換するコリメー
トレンズと、前記コリメートレンズを保持するレンズ枠
とを具え、前記コリメートレンズの外周面と前記レンズ
枠の内周面の間に全周にわたり空隙を設けるとともに、
前記コリメートレンズの光軸方向の位置決めを行う前記
レンズ枠内部のリング状の面と前記コリメートレンズの
レンズ面とを接着することにより、周囲温度が変化して
レンズ枠が熱膨張或いは熱収縮して、接着部分を介して
コリメートレンズに力が作用してもリング状部分での対
称となる位置同士で互いにその力を打ち消し合い、偏心
移動することを防止する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1及び図2は本発明の第1の実
施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の光ピックア
ップにおけるコリメートレンズの保持構造とその部分拡
大図を示し、図2はレンズ枠にコリメートレンズを接着
固定する様子を示す。なお、図1(A)はコリメートレ
ンズの保持構造における光軸方向から見た正面図、図1
(B)は断面図、そして図1(B)の円の一部を拡大図
で拡大して示している。
【0032】本発明の光ピックアップの光学系の構成に
ついては、図5と同様であるのでその構成の説明を省略
する。なお、図1はコリメートレンズ3の保持構造につ
いて示しているが、コリメートレンズ4についても同様
な構造である。
【0033】図1に示す様に第1の実施の形態における
コリメートレンズ3の保持構造ではコリメートレンズ3
を保持するレンズ枠24はほぼ円柱形状で、その中心軸
を光軸Oとする光路が形成される中空部が設けられてい
る。
【0034】このレンズ枠24の中空部の一方の開口端
(図1(B)の右側の開口端)側はテーパを設けて拡径
にして再生用半導体レーザ1を取り付ける形状に設定さ
れ、他方の開口端側も拡径にして短筒状の内周面24a
が形成され、この内周面24a内側にコリメートレンズ
3を収納保持する。
【0035】この内周面24aはコリメートレンズ3の
短筒状の外周面3aとの間に全周にわたって空隙25が
形成されるように内周面の半径は外周面3aの半径より
僅かに大きくしている。
【0036】また、本実施の形態ではレンズ枠24にコ
リメートレンズ3を保持する場合、コリメートレンズ3
の光軸方向の位置決めを行うために光軸Oと直交する面
に光軸Oに関して回転対称となるリング状に形成した突
き当て面24bに接着剤16を塗布し、この突き当て面
24bにコリメートレンズ3の一方のレンズ面3bを突
き当てて前記接着剤16により接着固定して保持する構
造にしている。
【0037】このリング状に形成した突き当て面24b
は、外側半径をレンズ枠24の内周面24aまで広げて
も良いが、図1に示すようにコリメートレンズ3の外周
面3aまでの半径よりも小さくすることにより、接着剤
16がレンズ枠24の内周面24aとコリメートレンズ
3の外周面3aとの間にはみ出すことを防止したり、仮
にコリメートレンズ3が偏心した状態で固定されたとし
ても、レンズ面3bと突き当て面24bと間の接着剤1
6による保持状態は殆ど左右されない(これに対し、従
来例では偏心により接着固定の状態が直接大きく影響を
受ける)という効果がある。
【0038】そして、レンズ枠24の内周面24aとコ
リメートレンズ3の外周面3aとの間に全周にわたって
設けた空隙25により、周囲温度の変化によるレンズ枠
24の熱変形がコリメートレンズ3の外周面3aに直接
作用することを防止している。
【0039】また、光ピックアップ本体にレンズ枠24
を固定するときに発生するレンズ枠24の変形がコリメ
ートレンズ3の外周面3aに直接作用することを防ぐ効
果もある。
【0040】空隙25をより大きく確保しようとした場
合にはコリメートレンズ3とレンズ枠24の中心ずれを
抑える効果が小さくなるが、これは接着方法の変更によ
り対応している。
【0041】例えば図2に示すような接着方法の1具体
例のように接着固定の際には、コリメートレンズ3の外
周面3aを保持する構造とレンズ枠24の内周面にはめ
込み可能な構造を持つ接着治具27を使用してレンズ枠
24とコリメートレンズ3の中心位置合わせを行い、従
来と同様にレンズ枠24とコリメートレンズ3の中心の
ずれを数10ミクロン程度に抑えることができる。
【0042】接着作業は、まず、コリメートレンズ3を
接着治具27に装着する。次に、予めコリメートレンズ
3の突き当て面24bのリング状部分に接着剤16を塗
布しておいたレンズ枠24に、コリメートレンズ3を接
着治具27とともに図2の矢印の方向に嵌め合わせ、レ
ンズ枠24の突き当て面24bにコリメートレンズ3の
レンズ面3bを突き当てた状態で保持し、接着剤16が
硬化した後に接着治具27を抜き去り、図1に示すよう
な保持状態にする。
【0043】また、レンズ枠24に設けられたコリメー
トレンズ3の光軸方向の位置決めのためのリング状の突
き当て面24bに接着剤16を塗布してコリメートレン
ズ3を接着することによって、周囲温度の変化によるレ
ンズ枠24の熱変形が接着剤16を介してコリメートレ
ンズ3を径方向に動かす力を、放射状に分散させて互い
に打ち消すことができる。
【0044】また、図1に示すように本実施の形態で
は、コリメートレンズ3の曲率半径の大きい方のレンズ
面3bを接着面として接着層の厚さを概ね均一にしてい
るので、周囲温度の変化によるレンズ枠24の熱変形で
発生する力を受けるだけの接着強度を少ない面積で確保
できる。そして、コリメートレンズ3の光軸Oの傾きの
発生量を小さく抑えることができるようにしている。
【0045】このような構成の本実施の形態によれば、
従来例におけるコリメートレンズ3の外周面3aを接着
固定するのでなく、レンズ面3bをリング状の突き当て
面24bに接着固定し、外周面3aの全周囲に空隙25
が形成されるようにして固定している。
【0046】従って周囲温度が変化してレンズ枠24が
熱膨張しても、このレンズ枠24に固定されているコリ
メートレンズ3はレンズ枠24の中心から等しい距離の
同心となるリング状部分で接着剤16を介して固定され
ているので、コリメートレンズ3はレンズ枠24の熱膨
張により接着部分がそれぞれ半径方向の外側に力を受け
ることになるが、光軸Oに関して対称となる接着部分同
士に働く逆方向で殆ど等しい力により互いに打ち消し合
う。従って、従来例のように偏心移動することを殆ど解
消できる。なお、熱収縮の場合にも同様にコリメートレ
ンズ3が偏心移動するのを殆ど解消できる。
【0047】この場合、仮にコリメートレンズ3が偏心
して固定されていてもコリメートレンズ3の外周面3a
の全周に空隙25が形成されるようにしているので、周
囲温度の変化によるレンズ枠24の熱変形がコリメート
レンズ3の外周面3aに直接作用することも防止でき
る。従って、光軸Oが傾くことをほぼ解消ないしは小さ
くできる。
【0048】このコリメートレンズ保持構造を用いた本
実施の形態の光ピックアップによれば、光カード11等
の記録媒体に光学的に記録或いは再生する場合に、トラ
ッキング制御及び記録された情報を再生するスポット位
置が周囲温度で相対的にずれることを防止できると共
に、記録を行うスポット位置も周囲温度で相対的にずれ
ることを防止できる。つまり、周囲温度が変化しても正
確にトラッキング制御と、記録及び再生が可能になり、
信頼性の高い光ピックアップを実現できる。
【0049】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図3を参照して説明する。図3(A)は本
発明の第2の実施の形態におけるコリメートレンズの保
持構造を示す正面図、図3(B)はその断面図を示す。
【0050】第1の実施の形態ではコリメートレンズ3
の2つのレンズ面における曲率半径の大きい方のレンズ
面3bをレンズ枠24におけるリング状の突き当て面2
4bに接着剤16で接着固定してコリメートレンズ3を
保持する構造にしたが、本実施の形態では、ガラス成形
レンズなどのようにレンズ面3bの半径方向の外側に平
坦面3cを設けたコリメートレンズ3では、図3に示す
ように、この平坦面3cでレンズ枠24と接着剤16接
着することにより、接着強度をより少ない面積で確保で
きるとともに、コリメートレンズ3の光軸Oの傾きの発
生量を小さく抑えるようにしている。
【0051】また、本実施の形態では、コリメートレン
ズ3を保持するレンズ枠24にはその外周面の一部を切
り欠いて、光軸Oに平行な平面(以下、Dカット面と称
する。)28を設けている。
【0052】このDカット面28により光ピックアップ
本体とレンズ枠24との接触面積が増加し、レンズ枠2
4を光ピックアップ本体に固定する際のレンズ枠24の
変形を小さくすることができるので、周囲温度が変化し
た際にレンズ枠24の熱変形に偏りが生じ難くなり、従
って熱変形による偏りを防止する効果を高めることがで
きる。
【0053】さらに、本実施の形態では図3に示すよう
にレンズ枠24の端面にDカット面28を基準として回
折格子5を接着してレンズ枠24に固定するようにして
いる。
【0054】このDカット面28を基準として回折格子
5や1/4波長板などの光軸まわりの回転位置決めを必
要とする光学部品をレンズ枠24の端面に接着すること
により、光ピックアップ本体に組付ける際の回転位置決
めを容易にすることができる。
【0055】なお、回折格子5をレンズ枠24に接着す
る場合には、格子面5aをレンズ枠24側に向けること
で格子面の汚れを防ぐとともに、汚れ付着時の洗浄作業
を容易にすることができる。
【0056】本実施の形態によれば、第1の実施の形態
の効果の他に、レンズ面3bの外側の平坦面3cで固定
するようにしているので、位置決めの突き当て面24b
との位置決めの精度も向上するし、曲率半径の小さいレ
ンズ面側を内側にして固定することもできる。
【0057】また、Dカット面28を設けて回折格子5
等の光学部品を位置決め固定して一体化することによ
り、光ピックアップ本体に組付ける際の位置決めを容易
にすることができる等の効果がある。
【0058】なお、例えば第2の実施の形態の変形例と
してリング状の突き当て面24bの全周部分で接着剤1
6でコリメートレンズ3を固定するのでなく、例えば図
4に示すように光軸Oに対して互いに点対称となる複数
の位置或いは部分に接着剤16を塗布してコリメートレ
ンズ3を固定するようにしても良い。
【0059】つまり、リング状の突き当て面24bの全
周部分でなく、その一部の部分でコリメートレンズ3の
平坦面3c(なお、第1の実施の形態に適用した場合に
は平坦面3cでなくレンズ面3b)を接着固定で保持す
る構造にしても良い。
【0060】この場合にも第2の実施の形態とほぼ同様
の効果を有すると共に、以下のような効果もある。接着
剤16が塗布されていない部分で空気の出入りが可能と
なるので、コリメートレンズ3全体が均一な温度になら
ず、局所的に一部の温度が上昇したような場合に対し、
周囲の空気が一方のレンズ面から他方のレンズ面側に動
き易く、均一な温度に設定し易くできる。
【0061】なお、空気の出入りがよりし易いようにリ
ング状の突き当て面24bに(例えば図4おける接着剤
16を塗布しない部分に半径方向への溝(例えば光軸O
に関して点対称となる複数の溝)等を設け、光路となる
中空部と空隙25とを連通する(空気の出入りを高め
て、周囲温度の均一化を図るための)連通路を形成する
ようにしても良い。なお、本変形例はコリメートレンズ
3の外周部分の一部を切り欠いた場合にも、適用でき
る。
【0062】なお、本発明は図5の2光源方式の光ピッ
クアップに限定されるものでなく、1光源方式の光ピッ
クアップの場合にも適用できる。この場合にも温度変化
に対しやはり光軸Oの傾きの発生を抑制できるので光検
出器に入射する光の位置のずれを抑制でき、フォーカス
制御等の機能が殆ど変わらないようにできるので、正確
に情報を記録したり記録された情報を正確に再生したり
する機能を維持できる。
【0063】また、光カード11に対し、記録或いは再
生する1光源方式或いは2光源方式の光ピックアップに
限らず、円板状の記録媒体に対し、記録或いは再生する
光ピックアップにも適用できる。
【0064】なお、上述した実施の形態等を部分的に組
み合わせる等して形成した実施の形態等も本発明に属す
る。上述した本発明は以下の付記に記載のクレーム内容
を含む。
【0065】[付記] 1.半導体レーザと、この半導体レーザからの光を平行
光束に変換するコリメートレンズと、前記コリメートレ
ンズを保持するレンズ枠とを具えた光ピックアップにお
いて、前記コリメートレンズの外周面と前記レンズ枠の
内周面の間に空隙を設けるとともに、前記コリメートレ
ンズの光軸方向の位置決めを行う前記レンズ枠内部のリ
ング状の面と前記コリメートレンズのレンズ面とを接着
するコリメートレンズ保持構造を設けたことを特徴とす
る光ピックアップ。
【0066】2.前記コリメートレンズ保持構造は、前
記レンズ枠内部のリング状の面と前記コリメートレンズ
のレンズ面のうち曲率半径が最大の面とを接着する構造
であることを特徴とする付記1記載の光ピックアップ。
【0067】3.前記コリメートレンズ保持構造は、前
記レンズ枠内部のリング状の面の中心に対して対称とな
る部分で前記コリメートレンズのレンズ面を接着固定す
る付記1記載の光ピックアップ。
【0068】4.半導体レーザと、この半導体レーザか
らの光を平行光束に変換するコリメートレンズと、前記
コリメートレンズを保持するレンズ枠とを具えた光ピッ
クアップにおいて、前記コリメートレンズの外周面と前
記レンズ枠の内周面の間に空隙を設けるとともに、前記
コリメートレンズの光軸方向の位置決めを行う前記レン
ズ枠内部のリング状の面と前記コリメートレンズのレン
ズ面の半径方向の外側に設けた平坦面とを接着するコリ
メートレンズ保持構造を設けたことを特徴とする光ピッ
クアップ。
【0069】5.半導体レーザと、この半導体レーザか
らの光を平行光束に変換するコリメートレンズと、前記
コリメートレンズを保持するレンズ枠とを具えた光ピッ
クアップにおいて、前記コリメートレンズの外周面と前
記レンズ枠の内周面の間に空隙を設けるとともに、前記
レンズ枠における中心から等しい距離で対称となる複数
位置で接着剤を介して前記コリメートレンズのレンズ面
を接着固定するコリメートレンズ保持構造を設けたこと
を特徴とする光ピックアップ。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体レーザと、この半導体レーザからの光を平行光束に
変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズを
保持するレンズ枠とを具えた光ピックアップにおいて、
前記コリメートレンズの外周面と前記レンズ枠の内周面
の間に空隙を設けるとともに、前記コリメートレンズの
光軸方向の位置決めを行う前記レンズ枠内部のリング状
の面と前記コリメートレンズのレンズ面とを接着するコ
リメートレンズ保持構造を設けているので、周囲温度が
変化してレンズ枠が熱膨張或いは熱収縮して、接着部分
を介してコリメートレンズに力が作用してもリング状部
分での対称となる位置同士で互いにその力を打ち消し合
い、偏心移動が発生することを防止できる。従って、光
軸のずれの発生も抑制でき、周囲温度が変化しても正確
に情報を記録したり記録された情報を正確に再生したり
する信頼性が高い光ピックアップを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるコリメート
レンズの保持構造を示す図。
【図2】接着治具にてレンズ枠にコリメートレンズを接
着固定する様子を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるコリメート
レンズの保持構造を示す図。
【図4】第2の実施の形態の変形例におけるレンズ枠の
接着剤の塗布部分を示す図。
【図5】光カードに情報を記録及び再生する装置に使用
される2光源方式の光ピックアップの光学系の構成を示
す図。
【図6】光カード上におけるスポット位置を示す図。
【図7】光検出器の構成を示す図。
【図8】従来例におけるコリメートレンズの保持構造と
その部分拡大図を示す図。
【図9】従来例におけるコリメートレンズが偏心して取
付けられた場合に温度変化により問題点が発生すること
の説明図。
【符号の説明】
1,2…半導体レーザ 3,4…コリメートレンズ 3a…外周面 3b…レンズ面 3c…平坦面 5…回折格子 6,8…ビームスプリッタ 7…整形プリズム 9…1/4波長板 10…対物レンズ 11…光カード 12…トーリックレンズ 13…光検出器 16…接着剤 24…レンズ枠 24a…内周面 24b…突き当て面 25…空隙 27…接着治具 28…Dカット面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザと、この半導体レーザからの
    光を平行光束に変換するコリメートレンズと、前記コリ
    メートレンズを保持するレンズ枠とを具えた光ピックア
    ップにおいて、 前記コリメートレンズの外周面と前記レンズ枠の内周面
    の間に空隙を設けるとともに、前記コリメートレンズの
    光軸方向の位置決めを行う前記レンズ枠内部のリング状
    の面と前記コリメートレンズのレンズ面とを接着するコ
    リメートレンズ保持構造を設けたことを特徴とする光ピ
    ックアップ。
  2. 【請求項2】前記コリメートレンズ保持構造は、前記レ
    ンズ枠内部のリング状の面と前記コリメートレンズのレ
    ンズ面のうち曲率半径が最大の面とを接着する構造であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】半導体レーザと、この半導体レーザからの
    光を平行光束に変換するコリメートレンズと、前記コリ
    メートレンズを保持するレンズ枠とを具えた光ピックア
    ップにおいて、 前記コリメートレンズの外周面と前記レンズ枠の内周面
    の間に空隙を設けるとともに、前記コリメートレンズの
    光軸方向の位置決めを行う前記レンズ枠内部のリング状
    の面と前記コリメートレンズのレンズ面の半径方向の外
    側に設けた平坦面とを接着するコリメートレンズ保持構
    造を設けたことを特徴とする光ピックアップ。
JP13881097A 1997-05-28 1997-05-28 光ピックアップ Withdrawn JPH10334472A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7210152B2 (en) 2003-04-03 2007-04-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical head and optical recording medium drive
US7529043B2 (en) 2003-07-08 2009-05-05 Panasonic Corporation Beam shaping optical device, optical head, and optical information medium drive unit
JP2015041736A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 ウシオ電機株式会社 半導体レーザ装置
JP2018004061A (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 Nok株式会社 密封装置

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