JPH10334396A - 無線通信方法および無線通信システム - Google Patents

無線通信方法および無線通信システム

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JPH10334396A
JPH10334396A JP14614097A JP14614097A JPH10334396A JP H10334396 A JPH10334396 A JP H10334396A JP 14614097 A JP14614097 A JP 14614097A JP 14614097 A JP14614097 A JP 14614097A JP H10334396 A JPH10334396 A JP H10334396A
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JP
Japan
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vehicle
control
radio base
center
vehicles
Prior art date
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Application number
JP14614097A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nagura
武之 名倉
Toshinori Tanaka
利憲 田中
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 車両等に主要道路以外の情報提供も可能で、
既存のPHSの設備を利用することにより、経済的に実
現できるシステムの提供。 【解決手段】 PHS機能を搭載した複数の車両と、複
数の無線基地局と、ある地域毎の複数の無線基地局を制
御する複数の制御局と、統括センタとから構成し、前記
無線基地局からの制御信号を受信した前記車両は応答信
号を送信し、当該応答信号は当該制御局へ転送され、当
該制御局は当該応答信号に割り当てられた無線基地局識
別番号より当該車両の現在地を推定し、同一車両から任
意の2地点の無線基地局を介して転送された2つの応答
信号を受信した時刻から当該車両の車速を推定し、当該
測定区間内を移動する複数の車両の車速の変化から交通
量を推定し、前記センタは前記各制御局より送られた複
数エリアの交通量情報に基づいて各道路の道路交通情報
を一括管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPHS機能を用いて
交通渋滞情報等の道路交通情報を車両に提供する無線通
信方法および無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】1996年春から首都圏、関西圏、愛知
の8都道府県でVICS(VehlcleInformation & Commu
nication System)と呼ばれる交通情報サービスが開始
されている。VICSは従来、道路管理者、公安委員会
等が別々に収集・提供していた道路交通情報を財団法人
道路交通情報通信システムセンター(以下、VICSセ
ンター)で一元的に収集し、それを処理・編集した後、
各メディアから提供するシステムである。
【0003】交通量情報の情報収集には車両感知器が用
いられている。このような車両感知器は主に主要幹線道
路等の比較的交通量が多い場所に設置されていることが
多い。なお、交通量情報は電波ビーコン、光ビーコン、
FM多重放送の3種の伝送メディアを用いて提供され
る。各通信メディアから情報提供を受けるには電波ビー
コン車載端末機、光ビーコン車載端末機、FM多重受信
機等が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、交通量情
報の収集に用いられる車両感知器は主に主要幹線道路等
の比較的交通量が多い場所に設置されていることが多
く、主要幹線道路を除く国道あるいは県道等には設置さ
れていることが少ない。
【0005】最近のカーナビゲーションシステムでは渋
滞情報をモニタ表示し渋滞道路を避けて迂回ルートを示
すものもある。しかしながら、必ずしも迂回ルートに車
両感知器が設置されているとは限らず、場合によっては
迂回ルートが混雑に至るケースも考えられる。
【0006】また、VICSでは情報提供を受けるにあ
たり車両に電波ビーコンアンテナ、電波ビーコン車載端
末機、光ビーコン投受光部、光ビーコン車載端末機、F
M多重アンテナ、FM多重受信機を搭載する必要があ
る。これら機能を搭載すれば豊富な各種道路情報が入手
できる反面、車両に搭載する機能が増え、車両価格等に
影響を与えないとも限らない。
【0007】ユーザ側にとっては、主要道路以外の渋滞
情報も入手でき、かつ、安価でより豊富な情報提供が受
けられるシステムが望ましい。本発明は簡易なシステム
構成で、主要道路以外の道路渋滞情報も入手可能なPH
Sを適用した無線通信方法およびシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は前記特許請求の範囲に記載した手段により解決さ
れる。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明は、PHS
機能を搭載した複数の車両と、道路に沿って設置し前記
各車両との間で通信を行う複数の無線基地局と、ある地
域毎にエリアを構成し、当該エリア内に設置されている
複数の無線基地局を制御する複数の制御局と、該各制御
局を統括するセンタとから構成され、
【0010】前記無線基地局からの制御信号を受信した
前記車両は当該制御信号に対する応答信号を当該無線基
地局ヘ送信し、当該応答信号は当該制御局へ転送され、
当該制御局は当該応答信号に割り当てられた無線基地局
識別番号より当該車両の現在地を推定し、
【0011】同一車両から任意の2地点の無線基地局を
介して転送された2つの応答信号を受信した時刻から当
該車両の車速を推定し、当該測定区間内を移動する複数
の車両の車速の変化から交通量を推定し、前記センタは
前記各制御局より送られた複数エリアの交通量情報に基
づいて各道路の道路交通情報を一括管理する無線通信方
法である。
【0012】請求項2の発明は、PHS機能を搭載した
複数の車両と、道路に沿って設置し前記各車両との間で
通信を行う複数の無線基地局と、ある地域毎にエリアを
構成し、当該エリア内に設置されている複数の無線基地
局を制御する複数の制御局と、該各制御局を統括するセ
ンタとから構成され、
【0013】前記無線基地局からの制御信号を受信した
前記各車両は当該制御信号に対する応答信号を当該無線
基地局ヘ送信し、前記各無線基地局は一定時間の間、前
記各応答信号を受信した回数を計測し、該各計測結果を
当該制御局へ通知し、前記各制御局は前記各無線基地局
から通知された計測結果に基づいて交通量を推定し、前
記センタは前記各制御局より送られた複数エリアの交通
量情報に基づいて各道路の道路交通情報を一括管理する
無線通信方法である。
【0014】請求項3の発明は、PHS機能を搭載した
複数の車両と、道路に沿って設置し前記各車両との間で
通信を行う複数の無線基地局と、ある地域毎にエリアを
構成し、当該エリア内に設置されている複数の無線基地
局を制御する複数の制御局と、該各制御局を統括するセ
ンタとから構成され、
【0015】前記各車両は、前記無線基地局からの制御
信号に対する応答信号を当該無線基地局へ送信する手段
を備え、前記各無線基地局は、前記各応答信号を指定さ
れた当該制御局へ転送する手段を備え、
【0016】前記各制御局は、前記各応答信号を受信し
た時刻と、前記各応答信号より前記各車両毎に与えられ
た車両識別番号と無線基地局識別番号を記憶・管理する
手段と、同一車両から任意の2地点の無線基地局を介し
て転送された2つの応答信号を受信した時刻より当該車
両の車速を推定する手段と、
【0017】当該測定区間内を移動する複数の車両の車
速の変化から交通量を推定する手段と、該交通量の推定
結果を記憶・管理する手段と、該交通量の推定結果を前
記センタヘ転送する手段とを備え、前記センタは、前記
各制御局より送られた複数エリアの交通量情報に基づい
て各道路の道路交通情報を一括管理する手段を備えた無
線通信システムである。
【0018】請求項4の発明は、PHS機能を搭載した
複数の車両と、道路に沿って設置し前記各車両との間で
通信を行う複数の無線基地局と、ある地域毎にエリアを
構成し、当該エリア内に設置されている複数の無線基地
局を制御する複数の制御局と、該各制御局を統括するセ
ンタとから構成され、
【0019】前記各車両は、前記無線基地局からの制御
信号に対する応答信号を当該無線基地局へ送信する手段
備えを、前記各無線基地局は、一定時間の間、前記各応
答信号を受信した回数を計測する手段と、該各計測結果
を指定された当該制御局へ通知する手段と、前記各応答
信号を指定された当該制御局へ転送する手段とを備え、
【0020】前記各制御局は、前記各応答信号を受信し
た時刻と、前記各応答信号より前記各車両毎に与えられ
た車両識別番号と無線基地局識別番号を記憶・管理する
手段と、前記各無線基地局から通知された計測結果に基
づいて、交通量を推定する手段と、
【0021】該交通量の推定結果を記憶・管理する手段
と、該交通量の推定結果を前記センタヘ転送する手段と
を備え、前記センタは前記各制御局より送られた複数エ
リアの交通量情報に基づいて各道路の道路交通情報を一
括管理する手段を備えた無線通信システムである。
【0022】請求項5の発明は、PHS機能を搭載した
複数の車両と、道路に沿って設置し前記各車両との間で
通信を行う複数の無線基地局と、ある地域毎にエリアを
構成し、当該エリア内に設置されている複数の無線基地
局を制御する複数の制御局と、該各制御局を統括するセ
ンタから構成され、
【0023】前記各車両は、前記無線基地局からの制御
信号に対する応答信号を当該無線基地局へ送信する手段
を備え、前記各無線基地局は、一定時間の間、前記各応
答信号を受信した回数を計測する手段と、該各計測結果
を指定された当該制御局へ通知する手段と、前記各応答
信号を指定された当該制御局へ転送する手段とを備え、
【0024】前記各制御局は、前記各応答信号を受信し
た時刻と、前記各応答信号より前記各車両毎に与えられ
た車両識別番号と無線基地局識別番号を記憶・管理する
手段と、同一車両から任意の2地点の無線基地局を介し
て転送された2つの応答信号を受信した時刻より当該車
両の車速を推定する手段と、
【0025】当該測定区間内を移動する複数の車両の車
速の変化から交通量を推定する手段と、前記各無線基地
局から通知された計測結果に基づいて交通量を推定する
手段と、前記各交通量の推定結果を記憶・管理する手段
と、前記各交通量の推定結果を前記センタヘ転送する手
段とを備え、前記センタは、前記各制御局より送られた
複数エリアの交通量情報に基づいて各道路の道路交通情
報を一括管理する手段を備えた無線通信システムであ
る。
【0026】請求項6の発明は、前記請求項3〜請求項
5のいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
前記各制御局および前記センタは、道路交通情報を音声
によって通知する手段と、音声および文字によって通知
する手段と、道路交通情報を表示した地図情報を転送す
る手段の内少なくとも一つの手段を備え、該手段を用い
て前記道路交通情報を前記各車両へ通知するように構成
したものである。
【0027】請求項7の発明は、前記請求項3〜請求項
6のいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
前記各制御局および前記センタは、前記各車両が接続す
る無線基地局の識別番号から前記各車両の進行方向を推
定する手段と、該推定結果に基づいて前記各車両が進行
している周辺の道路交通情報あるいは広域エリアの道路
交通情報を自動的に前記各車両宛に転送する手段を備
え、前記各車両は、前記自動転送された道路交通情報を
自動的に受信する手段とを備えることにより構成したも
のである。
【0028】請求項8の発明は、前記請求項3〜請求項
7のいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
前記各車両は、前記各車両が接続する無線基地局識別番
号より自身の進行方向を推定する手段と、該推定結果に
基づいて自身が進行している周辺の道路交通情報あるい
は広域エリアの道路交通情報の転送を要求する要求信号
を自動的に当該各制御局あるいは前記センタ宛に送信す
る手段を備えたものである。
【0029】請求項9の発明は、前記請求項3〜請求項
8のいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
前記各車両は、周辺の無線基地局を介して目的地を当該
各制御局あるいは前記センタヘ通知した場合に、当該各
制御局あるいは前記センタは前記道路交通情報を基に当
該目的地までの所要時間を推測しこれを当該各車両宛に
通知する手段と、当該目的地までの前記道路交通情報を
当該各車両宛に通知する手段と、前記道路交通情報を基
に当該目的地までの最適ルートを自動的に検索しこれを
当該各車両宛に通知する手段とを備えたものである。
【0030】請求項10の発明は、前記請求項9に記載
の無線通信システムにおいて、前記各車両は、当該各制
御局あるいは前記センタより通知された当該目的地まで
の最適ルートを自身の進行ルートとして選択した場合に
は、その旨を当該各制御局あるいは前記センタ宛に通知
する手段を備え、該通知を受けた当該各制御局あるいは
前記センタは当該車両が目的地に到着するまでの行程を
監視し続ける手段と、当該目的地まで自動的に誘導する
手段を備えたことを特徴とする。
【0031】請求項11の発明は、前記請求項9または
10に記載の無線通信システムにおいて、前記各制御局
あるいは前記センタは、前記道路交通情報の変化に対応
して、当該各車両の最適ルートを自動的に変更する手段
と、該変更した結果を当該各車両宛に自動的に通知し、
該通知したルートに沿って当該各車両を目的地まで誘導
する手段とを備えたものである。
【0032】請求項12の発明は、前記請求項3〜請求
項11のいずれか1項に記載の無線通信システムにおい
て、前記各車両は地図上に前記道路交通情報を表示する
モニタ表示機能を備えたものである。
【0033】上述のように、本発明は、簡易なシステム
構成で、主要道路以外の道路渋滞情報も入手可能な、P
HSを適用した無線通信方法および無線通信システムで
ある。
【0034】PHSは低速移動体通信システムであり、
自動車電話システムのように1つの無線基地局で半径数
十kmのエリアをカバーすることはなく、無線ゾーンは
100〜200mであることから、数百m間隔で無線基
地局が設置されている。現在、これら無線基地局は住宅
地周辺の道路等にも設置されている。
【0035】非通信中の車両に対しては、無線基地局か
ら車両に一斉呼出(着呼)を行い、車両が着呼に対する
応答信号を無線基地局へ返すことで車両がどの無線基地
局に接続しているかを特定することができる。また、P
HSでは無線基地局の無線ゾーンを跨って移動する場合
にはハンドオーバー(以下、H.O.)による無線ゾー
ン切替を行っており、このH.O.機能によれば通信中
の車両が現在接続している無線基地局が特定できる。
【0036】このようにPHSでは小刻みにPHS所有
者の位置を検出することが可能であるが、マクロセル構
成をとる自動車電話システムあるいは携帯電話システム
では1つの無線基地局がカバーする無線ゾーンが大きい
ため、マイクロセル構成をとるPHSのように小刻みに
端末所有者の所在地を検出することは不可能である。
【0037】PHSは低速移動体通信システムであるた
め、PHS機能を搭載した車両が高速で移動する場合に
は無線基地局に接続されることはないが、渋滞時等の数
十(km/h)程度の車速であれば無線基地局に接続可
能であるため、一斉呼出制御またはH.O.機能により
車両の位置の検出、更には車両の進行方向をも予測でき
る。
【0038】更に、現在PHSでは32kbpsの高品
質・高速サービスを実現しており、ディジタルセルラー
方式に比べ約3倍の情報伝送能を有している。料金もデ
ィジタルセルラー方式よりも安価である。この高速デー
タ通信を適用することで、例えば、詳細な渋滞情報とカ
ーナビゲーションシステムのCD−ROMには記憶され
ていない詳細な道路地図を車両へ伝送することも可能で
ある。PHSを適用することで、従来情報入手が不可能
であった道路の道路交通情報の入手が可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の無線通信システムの実施
の形態の例を図1に示す。同図において、数字符号1〜
3はそれぞれ制御局、1a〜3aはそれぞれ制御エリア
ゾーン、4はセンタ、5〜6は車両(車両識別番号をそ
れぞれ050−123−0001,050−123−0
002,050−123−0003とする)、8〜10
は道路を表わしている。
【0040】また、11〜14,21〜24,31〜3
4はそれぞれ無線基地局(識別番号をそれぞれCS−1
1〜CS−14,CS−21〜CS−24,CS−31
〜CS−34とする)、11a〜14a,21a〜24
a,31a〜34aはそれぞれ対応する無線基地局の無
線ゾーンを表わしている。車両5〜7はそれぞれ各制御
エリアゾーン内に4つずつ描かれているが、これは、車
両の走行による位置の移行を示しているものである。
【0041】図1において車両5〜7は、各道路に設置
された無線基地局からの制御信号に対して応答信号を送
信する。各応答信号を受けた無線基地局はこれを指定さ
れた制御局へ送信する。制御局では各車両から送られた
情報の時刻に基づいて車速を推定し、複数の車両の車速
を監視することで道路の渋滞状況を把握する。センタは
各制御局から送られた道路交通情報を一括管理する。制
御局はある地域毎の交通量を把握し、センタは広域エリ
アの交通量を把握することができる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】各制御局における車速推定の様子を表1〜
表3に示す。表1は制御局1、表2は制御局2、表3は
制御局3におけるものを示す。これらの表に示すよう
に、制御局では各車両から送られた応答信号から基地局
識別番号、車両識別番号、アクセス時刻を車両毎に管理
する。そして、予め定めた測定区間の測定距離と各測定
区間の時間差より車速を推定する。そして、複数の車両
からのデータに基づいて渋滞の程度を把握する。
【0046】また、測定区間毎の車速の変化より渋滞を
予測することも可能である。更に、制御局は基地局識別
番号より車両がどの無線基地局に接続しているを把握で
きるため、これを記録・管理することで車両の進行方向
が予測できる。車両は応答信号を自動的に制御局へ通知
し、制御局(あるいはセンタ)はこれらを基に処理した
道路交通情報を自動的に、あるいは、ユーザの要求に応
じて送信する。広域エリア情報を提供する場合は、セン
タより道路交通情報が転送される。
【0047】上述の説明は、応答信号が到達する時間差
を基に車速を推定し車速から渋滞の有無を推定する方法
であるが、更に、別の方法として、無線基地局で応答信
号を受信する回数を基に渋滞の有無を推定する方法があ
る。例えば、無線基地局から一斉呼出を受けた車両は最
寄りの無線基地局へ応答信号を送信する。
【0048】渋滞中の場合、1無線基地局へのアクセス
頻度は高くなることが予想できる。これが1無線基地局
だけでなくその周辺の無線基地局においても同様な傾向
が見られる場合には渋滞であることが予測できる。車両
が一定地点に停止し続けほとんど移動しないような渋滞
に陥った場合、2つの測定地点間の通過時間から車速を
推測し車速から渋滞の程度を予測する方法では車速の推
定に相当の時間を要することが考えられる。
【0049】このような場合、複数の無線基地局でアク
セス回数をカウントする方法の方が渋滞状況をより早く
把握できる。一例として、4つの無線基地局でアクセス
回数をカウントし、各基地局間距離が500mであるモ
デルを仮定する。4つの無線基地基地局でアクセス頻度
が高くアクセス回数も同程度であるような場合には、約
2kmに渡り渋滞が続いていると推定できる。
【0050】渋滞の程度はアクセス回数によって異な
る。制御局またはセンタでは渋滞時におけるアクセス回
数を統計処理し、アクセス回数と渋滞度を対応づけた対
応表を管理することにより、アクセス回数から渋滞の程
度が推定できる。また、アクセス回数の増加傾向、減少
傾向より交通量の予測が可能である。
【0051】更に、制御局またはセンタは車両が接続す
る基地局識別番号から車両の進行方向が予測できるた
め、車両が進行している周辺の道路交通情報または広域
エリアの道路交通情報を車両へ通知することができると
同時に、制御局あるいはセンタは迂回ルートを車両へ通
知することができる。このようにPHSを使用した場
合、VICSではカバーできない道路の交通量を把握す
ることができる。
【0052】また、本発明では以下のようなサービスへ
の応用が考えられる。サービスの例を下記に示す。
【0053】(a)<盗難車発見サービス> 基地局識別番号より車両の現在地が推定できるため次の
ようなサーピスヘの応用が可能である。例えば、車両が
盗難にあったような場合を想定する。盗難にあったユー
ザは車両盗難をセンタに通知する。通知を受けたセンタ
は車両の位置を基地局識別番号から推定することが可能
である。
【0054】仮に、車両が頻繁に移動し位置を特定する
ことが困難な状況においても、車両の1日の走行軌跡を
監視することで特定の行動パターンが把握できる。セン
タは車両が応答信号を送信したアクセス時刻を監視して
いるため、1日の内である時間帯における行動パターン
が予測できる。この方法を用いれば盗難車の発見に役立
つ。
【0055】(b)<目的地設定型道路交通情報案内サ
ービス> 車を運転する際に、ユーザは目的地を無線基地局を介し
てセンタヘ通知する。通知の方法として、専用番号をダ
イヤルしてセンタを呼び出し目的地を音声で通知する方
法や、代表的な遊園地、テーマパーク等の遊技、娯楽施
設に予め専用番号を割り当て、専用番号をダイヤルある
いはPHS機能搭載端末のモニタ画面に各目的地を表示
し、タッチパネル機能を用いて該目的地を選択する方法
などが考えられる。
【0056】上述のような方法を用いて、ユーザは目的
地をセンタヘ通知すると、通知を受けたセンタは基地局
識別番号より車両の現在地を推定する。センタは車両の
現在地と目的地の距離から、それがユーザが位置する当
該制御局管轄エリア内にあると判定した場合には、これ
を当該制御局へ通知し、当該制御局側がユーザに対して
目的地までの道路交通情報を提供する。上記管轄エリア
外であれば、目的地までの道路交通情報はセンタ側が提
供する。
【0057】例えば、ユーザの現在地が横浜市、目的地
が千葉の東京ディズニーランドである場合、ユーザは目
的地をタッチパネル機能を用いて選択する(タッチパネ
ル機能搭載端末を想定)。該選択された目的地はセンタ
ヘ通知され、センタはユーザの現在地と目的地からセン
タで情報を提供することを確認する。
【0058】センタは各制御局から集めれた道路交通情
報に基づいて目的地までの代表的なルートと該ルートの
渋滞状況を通知する。センタは道路交通情報を定期的に
通知、あるいは、交通量の変化等が生じた場合に通知す
る。また、目的地に近づいたところで渋滞が発生した場
合には、センタはこれを感知し、周辺道路の渋滞状況を
調べ迂回ルートを通知するといったサービスを行うこと
ができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、PHS機能を利用する
ことによって、制御局やセンタは、特定エリア(あるい
は特定道路)の道路交通情報および、その周辺エリア
(あるいは周辺道路)の道路交通情報を容易に入手する
ことが可能であるから、これによって、きめ細かな道路
交通情報サービスを提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す図である。
【符号の説明】
1〜3 制御局 1a〜3a 制御エリアゾーン 11〜14,21〜24,31〜34 無線基地局 11a〜14a,21a〜24a,31a〜34a
無線ゾーン 5〜7 車両 8〜10 道路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PHS機能を搭載した複数の車両と、道
    路に沿って設置し前記各車両との間で通信を行う複数の
    無線基地局と、ある地域毎にエリアを構成し、当該エリ
    ア内に設置されている複数の無線基地局を制御する複数
    の制御局と、該各制御局を統括するセンタとから構成さ
    れ、 前記無線基地局からの制御信号を受信した前記車両は当
    該制御信号に対する応答信号を当該無線基地局ヘ送信
    し、当該応答信号は当該制御局へ転送され、当該制御局
    は当該応答信号に割り当てられた無線基地局識別番号よ
    り当該車両の現在地を推定し、同一車両から任意の2地
    点の無線基地局を介して転送された2つの応答信号を受
    信した時刻から当該車両の車速を推定し、当該測定区間
    内を移動する複数の車両の車速の変化から交通量を推定
    し、前記センタは前記各制御局より送られた複数エリア
    の交通量情報に基づいて各道路の道路交通情報を一括管
    理することを特徴とする無線通信方法。
  2. 【請求項2】 PHS機能を搭載した複数の車両と、道
    路に沿って設置し前記各車両との間で通信を行う複数の
    無線基地局と、ある地域毎にエリアを構成し、当該エリ
    ア内に設置されている複数の無線基地局を制御する複数
    の制御局と、該各制御局を統括するセンタとから構成さ
    れ、 前記無線基地局からの制御信号を受信した前記各車両は
    当該制御信号に対する応答信号を当該無線基地局ヘ送信
    し、前記各無線基地局は一定時間の間、前記各応答信号
    を受信した回数を計測し、該各計測結果を当該制御局へ
    通知し、前記各制御局は前記各無線基地局から通知され
    た計測結果に基づいて交通量を推定し、前記センタは前
    記各制御局より送られた複数エリアの交通量情報に基づ
    いて各道路の道路交通情報を一括管理することを特徴と
    する無線通信方法。
  3. 【請求項3】 PHS機能を搭載した複数の車両と、道
    路に沿って設置し前記各車両との間で通信を行う複数の
    無線基地局と、ある地域毎にエリアを構成し、当該エリ
    ア内に設置されている複数の無線基地局を制御する複数
    の制御局と、該各制御局を統括するセンタとから構成さ
    れ、 前記各車両は、 前記無線基地局からの制御信号に対する応答信号を当該
    無線基地局へ送信する手段を備え、 前記各無線基地局は、 前記各応答信号を指定された当該制御局へ転送する手段
    を備え、 前記各制御局は、 前記各応答信号を受信した時刻と、前記各応答信号より
    前記各車両毎に与えられた車両識別番号と無線基地局識
    別番号を記憶・管理する手段と、 同一車両から任意の2地点の無線基地局を介して転送さ
    れた2つの応答信号を受信した時刻より当該車両の車速
    を推定する手段と、 当該測定区間内を移動する複数の車両の車速の変化から
    交通量を推定する手段と、 該交通量の推定結果を記憶・管理する手段と、 該交通量の推定結果を前記センタヘ転送する手段とを備
    え、 前記センタは、 前記各制御局より送られた複数エリアの交通量情報に基
    づいて各道路の道路交通情報を一括管理する手段を備え
    たことを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 PHS機能を搭載した複数の車両と、道
    路に沿って設置し前記各車両との間で通信を行う複数の
    無線基地局と、ある地域毎にエリアを構成し、当該エリ
    ア内に設置されている複数の無線基地局を制御する複数
    の制御局と、該各制御局を統括するセンタとから構成さ
    れ、 前記各車両は、 前記無線基地局からの制御信号に対する応答信号を当該
    無線基地局へ送信する手段を備え、 前記各無線基地局は、 一定時間の間、前記各応答信号を受信した回数を計測す
    る手段と、 該各計測結果を指定された当該制御局へ通知する手段
    と、 前記各応答信号を指定された当該制御局へ転送する手段
    とを備え、 前記各制御局は、 前記各応答信号を受信した時刻と、前記各応答信号より
    前記各車両毎に与えられた車両識別番号と無線基地局識
    別番号を記憶・管理する手段と、 前記各無線基地局から通知された計測結果に基づいて交
    通量を推定する手段と、 該交通量の推定結果を記憶・管理する手段と、 該交通量の推定結果を前記センタヘ転送する手段とを備
    え、 前記センタは、 前記各制御局より送られた複数エリアの交通量情報に基
    づいて各道路の道路交通情報を一括管理する手段を備え
    たことを特徴とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】 PHS機能を搭載した複数の車両と、道
    路に沿って設置し前記各車両との間で通信を行う複数の
    無線基地局と、ある地域毎にエリアを構成し、当該エリ
    ア内に設置されている複数の無線基地局を制御する複数
    の制御局と、該各制御局を統括するセンタから構成さ
    れ、 前記各車両は 前記無線基地局からの制御信号に対する応答信号を当該
    無線基地局へ送信する手段を備え、 前記各無線基地局は 一定時間の間、前記各応答信号を受信した回数を計測す
    る手段と、 該各計測結果を指定された当該制御局へ通知する手段
    と、 前記各応答信号を指定された当該制御局へ転送する手段
    とを備え、 前記各制御局は前記各応答信号を受信した時刻と、前記
    各応答信号より前記各車両毎に与えられた車両識別番号
    と無線基地局識別番号を記憶・管理する手段と、 同一車両から任意の2地点の無線基地局を介して転送さ
    れた2つの応答信号を受信した時刻より当該車両の車速
    を推定する手段と、 当該測定区間内を移動する複数の車両の車速の変化から
    交通量を推定する手段と、 前記各無線基地局から通知された計測結果に基づいて交
    通量を推定する手段と、 前記各交通量の推定結果を記憶・管理する手段と、 前記各交通量の推定結果を前記センタヘ転送する手段と
    を備え、 前記センタは前記各制御局より送られた複数エリアの交
    通量情報に基づいて各道路の道路交通情報を一括管理す
    る手段を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記各制御局および前記センタは、道路
    交通情報を音声によって通知する手段と、音声および文
    字によって通知する手段と、道路交通情報を表示した地
    図情報を転送する手段の内少なくとも一つの手段を備
    え、該手段を用いて前記道路交通情報を前記各車両へ通
    知することを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか
    1項に記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記各制御局および前記センタは、前記
    各車両が接続する無線基地局の識別番号から前記各車両
    の進行方向を推定する手段と、該推定結果に基づいて前
    記各車両が進行している周辺の道路交通情報あるいは広
    域エリアの道路交通情報を自動的に前記各車両宛に転送
    する手段を備え、前記各車両は、前記自動転送された道
    路交通情報を自動的に受信する手段とを備えたことを特
    徴とする請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の無
    線通信システム。
  8. 【請求項8】 前記各車両は、前記各車両が接続する無
    線基地局識別番号より自身の進行方向を推定する手段
    と、該推定結果に基づいて自身が進行している周辺の道
    路交通情報あるいは広域エリアの道路交通情報の転送を
    要求する要求信号を自動的に当該各制御局あるいは前記
    センタ宛に送信する手段を備えたことを特徴とする請求
    項3〜請求項7のいずれか1項に記載の無線通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記各車両は、周辺の無線基地局を介し
    て目的地を当該各制御局あるいは前記センタヘ通知した
    場合に、当該各制御局あるいは前記センタは前記道路交
    通情報を基に当該目的地までの所要時間を推測しこれを
    当該各車両宛に通知する手段と、当該目的地までの前記
    道路交通情報を当該各車両宛に通知する手段と、前記道
    路交通情報を基に当該目的地までの最適ルートを自動的
    に検索しこれを当該各車両宛に通知する手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれか1項に
    記載の無線通信システム。
  10. 【請求項10】 前記各車両は、当該各制御局あるいは
    前記センタより通知された当該目的地までの最適ルート
    を自身の進行ルートとして選択した場合には、その旨を
    当該各制御局あるいは前記センタ宛に通知する手段を備
    え、該通知を受けた当該各制御局あるいは前記センタは
    当該車両が目的地に到着するまでの行程を監視し続ける
    手段と、当該目的地まで自動的に誘導する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信システム。
  11. 【請求項11】 前記各制御局あるいは前記センタは、
    前記道路交通情報の変化に対応して、当該各車両の最適
    ルートを自動的に変更する手段と、該変更した結果を当
    該各車両宛に自動的に通知し、該通知したルートに沿っ
    て当該各車両を目的地まで誘導する手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項9または10に記載の無線通信シス
    テム。
  12. 【請求項12】 前記各車両は地図上に前記道路交通情
    報を表示するモニタ表示機能を備えたことを特徴とする
    請求項3〜請求項11のいずれか1項に記載の無線通信
    システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001084490A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Toshiba Corp 交通情報提供システム
JP2002123540A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 J Data:Kk 位置情報と連動したウェブシステム
JP2009545917A (ja) * 2006-08-03 2009-12-24 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 無線通信ネットワークにおけるモバイル・ユーザ端末の移動コンテキストの判定

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