JPH10327328A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH10327328A
JPH10327328A JP9150210A JP15021097A JPH10327328A JP H10327328 A JPH10327328 A JP H10327328A JP 9150210 A JP9150210 A JP 9150210A JP 15021097 A JP15021097 A JP 15021097A JP H10327328 A JPH10327328 A JP H10327328A
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JP
Japan
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correction coefficient
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JP9150210A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamamoto
康裕 山元
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/407Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level
    • H04N1/4076Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level dependent on references outside the picture

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学センサによって読み取った画素データに
対するプロセス処理の時間を短縮する。 【解決手段】 フィルムが画像読取装置に装着されない
状態で、黒歪データを検出する(ステップ100)。光
源が点灯された状態で照明キャリブレーションを実行し
(ステップ101)、白歪係数を算出する。露出測定の
ための粗スキャンを行ない(ステップ102)、色補正
係数を算出する(ステップ103)。次いで白歪係数と
色補正係数の積すなわち複合補正係数を算出し(ステッ
プ104)、プリスキャンを行なう(ステップ10
5)。画素データに対して白歪係数と色補正係数を別個
に掛けるのではなく、複合補正係数として乗じるので、
演算処理時間が短くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフィルムに
記録された画像に光を照射し、ラインセンサを用いてそ
の画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像読取装置として、読取
対象であるフィルムを、ラインセンサの長手方向と直交
する方向に沿って間欠的に移送することにより、画像を
1ラインずつ読み取るものが知られている。すなわちフ
ィルムが停止している間に、光源から出力された光がフ
ィルムに照射されて1ラインの画像がラインセンサによ
って検出され、この検出動作の後、フィルムは移送機構
によって所定量だけ移送される。このような画像の検出
と移送が繰り返し実行され、1画面分の画像が読み取ら
れる。
【0003】ラインセンサから出力された1ラインの画
素データは、黒歪データを減じてから、白歪係数を乗じ
られてシェーディング補正を施される。白歪係数は、主
に光源の照明むらに起因して生じる誤差を補正するため
の補正係数であり、通常、画像読取装置にフィルムを装
着せずに電源を投入したときに求められる。シェーディ
ング補正された1ラインの画素データは、レッド、グリ
ーンおよびブルーの各色のバランスをとるために、色補
正係数を乗じられる。この色補正係数は、フィルムに記
録された各画像の読取動作(プリスキャンおよび本スキ
ャン)に先立って実行される露出測定において得られた
画像データに基づいて算出され、読み取る画像が変わる
度に求められる。例えば、1枚のフィルムに記録された
6枚の画像を読み取るとき、白歪係数は1回だけ求めら
れてもよく、またフィルムホルダが抜き取られて読み取
り光路から外れる度に求めてもよく、色補正係数は6回
求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように白歪係数と
色補正係数は異なる状態で算出され、プロセス処理にお
いて、1ラインの画素データがラインセンサから出力さ
れる度に別個に乗じられている。このため従来、プロセ
ス処理の時間が長くなるという問題があった。
【0005】本発明は、プロセス処理の時間を短縮する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像読取装
置は、カラーのネガフィルムに記録された画像を光学セ
ンサにより、第1の読取モードに従って相対的に粗いピ
ッチで読み取った後、第2の読取モードに従って相対的
に細かいピッチで読み取る画像読取装置であって、第1
の読取モードによる読取動作の前に、シェーディング補
正を行なうための白歪係数を、光学センサの画素毎に算
出する白歪係数算出手段と、第1の読取モードによる読
取動作の前に行われる露出測定において、色補正を行な
うための色補正係数を算出する色補正係数算出手段と、
白歪係数と色補正係数の積を算出して複合補正係数を求
める複合補正係数算出手段と、第1および第2の読取モ
ードによる読取動作によって得られる画像の生データに
複合補正係数を乗ずることにより、一括してシェーディ
ング補正と色補正を行なう複合補正手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0007】複合補正係数算出手段は、第1の読取モー
ドによる読取動作の開始前に、複合補正係数を算出する
ことが好ましい。複合補正手段は、第1および第2の読
取モードによる読取動作において、光学センサから画素
データが入力される度に、画素データに複合補正係数を
乗ずることが好ましい。
【0008】白歪係数算出手段が白歪係数をメモリの第
1の領域に格納し、複合補正係数算出手段が複合補正係
数を、メモリの第2の領域に格納するように構成されて
いてもよい。
【0009】白歪係数算出手段が、第1の読取モードに
よる読取動作の前に、画像読取装置に接続された画像処
理装置に白歪係数を転送し、複合補正係数算出手段が、
ネガフィルムを画像読取装置に装着する度に、画像処理
装置から読み込んだ白歪係数に色補正係数を乗じて複合
補正係数を算出するように構成されていてもよい。
【0010】白歪係数算出手段が、少なくともネガフィ
ルムを画像読取装置に装着する前に、白歪係数を算出す
るように構成されていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
る画像読取装置を示すブロック図である。
【0012】読取対象であるフィルムMはネガフィルム
すなわち透過原稿であり、このフィルムMには1つのカ
ラー画像が記録されている。フィルムMは原稿移送機構
10によって矢印A方向に間欠的に移送される。フィル
ムMの通過経路の上方には光源20が配設され、また下
方には結像レンズ31とラインセンサ30が設けられて
いる。光源20の点灯と消灯は光源駆動回路41によっ
て、またラインセンサ30による画像の検出動作はライ
ンセンサ駆動回路42によって制御される。原稿移送機
構10、光源駆動回路41およびラインセンサ駆動回路
42はシステムコントロール回路40から出力される指
令信号に従って動作する。
【0013】ラインセンサ30は、1列に配置された多
数のフォトダイオードを有し、各フォトダイオードでは
受光量に応じた電気信号が発生する。ラインセンサ30
から読み出された電気信号すなわち画像データはアンプ
43により増幅され、A/D変換器44によってデジタ
ル信号に変換される。デジタルの画像データは、画像処
理回路45においてシェーディング補正等の処理を施さ
れた後、メモリ46に一旦格納される。この画像データ
はメモリ46から読み出され、所定の演算処理を施され
る。そして画像データは、インターフェース回路47に
おいて所定のフォーマットに従った信号に変換され、出
力端子48を介してコンピュータ(画像処理装置)60
に出力される。画像処理回路45とインターフェース回
路47は、システムコントロール回路40により制御さ
れる。
【0014】本実施形態において、画像読取装置の全て
の動作はコンピュータ60によって制御されるが、スイ
ッチ49をシステムコントロール回路40に接続して、
このスイッチ49を操作することによって画像読取装置
の動作を制御するように構成してもよい。
【0015】図2は原稿移送機構10、光源20および
ラインセンサ30を示している。フィルムMは枠体11
によって支持され、枠体11は板状のステージ12に止
め具13によって固定される。ステージ12には、フィ
ルムMに対応した位置に、図示しない開口が形成されて
いる。ステージ12の側端面にはラック14が形成さ
れ、このラック14には原稿送りモータ15の出力軸に
設けられたピニオン16に噛合している。原稿送りモー
タ15はシステムコントロール回路40の制御に基づい
て駆動され、フィルムMの位置が制御される。
【0016】光源20はステージ12の上方に位置し、
ブルー(B)、グリーン(G)およびレッド(R)の光
を出射する発光素子21R、21G、21Bを、この順
序で周期的に配列して構成されているが、この配列は目
的に応じて変更可能である。なお、図2では発光素子は
6個だけ示されているが、さらに多くの発光素子を設け
てもよく、あるいは少なくてもよい。これらの発光素子
21R、21G、21Bはステージ12の幅方向に延び
る細長い支持部材22に支持され、支持部材22とステ
ージ12の間には、支持部材22と平行に延びるシリン
ドリカルレンズ23が配設されている。すなわち発光素
子21から出射された光はシリンドリカルレンズ23に
よって集光され、フィルムMの上にライン状に照射され
る。
【0017】ラインセンサ30はステージ12を挟んで
光源20の下方に位置し、光源20とシリンドリカルレ
ンズ23に平行に設けられている。すなわちラインセン
サ30は、フィルムMが移送される方向に略直交する方
向に延びている。ラインセンサ30とステージ12の間
には結像レンズ31が設けられている。結像レンズ31
はラインセンサ30と平行に延び、ロッドレンズアレイ
32によって構成される。したがって、フィルムMに対
して光源20によって光が照射されると、このフィルム
Mに記録された画像が、結像レンズ31を介してライン
センサ30の受光面に結像される。
【0018】図3は、第1の実施形態における補正係数
算出ルーチンを概略的に示すフローチャートである。図
3と図1を参照して画像読取動作を概略的に説明する。
【0019】この補正係数算出ルーチンは、本画像読取
装置の電源を投入することによって開始し、この開始
時、光源20はまだオフ状態、すなわち消灯されてい
る。まず、フィルムMがステージ12に装着されない状
態でステップ100が実行され、ラインセンサ30にお
いて特に暗電流や画素毎の直流成分のオフセットに起因
して発生する画素データすなわち黒歪データが検出され
る。ステップ101では、光源20が点灯されて照明キ
ャリブレーションが行われ、シェーディング補正を行な
うための白歪係数が求められる。なお白歪係数について
は後に詳述する。
【0020】照明キャリブレーションの後、フィルムM
がステージ12に装着され、ステップ102において露
出測定が実行される。露出測定ではラインセンサ30に
よって、相対的に粗いピッチで、フィルムMに記録され
た画像が1ライン毎に所定の蓄積時間で読み取られる。
このとき検出された画像データに基づいて、プリスキャ
ンまたは本スキャン時のR、GおよびBに関する各蓄積
時間が決定される。
【0021】ステップ103では、露出測定によって得
られた画素データに基づいて、色補正を行なうための色
補正係数が算出される。ステップ104では、白歪係数
と色補正係数の積が算出されて複合補正係数が求めら
れ、そしてR、GおよびBの各色成分毎について、各画
素の白歪係数、黒歪データおよび複合補正係数がメモリ
46に順次格納される。なお色補正係数と複合補正係数
については後に詳述する。
【0022】ステップ105では、プリスキャン(第1
の読取モード)が実行される。プリスキャンではライン
センサ30によって、本スキャンに比べて相対的に粗い
ピッチで、フィルムMに記録された画像が1ライン毎に
読み取られる。プリスキャンによって読み取られた画像
の生データは、画像処理回路45において、複合補正係
数を乗じられることによって一括してシェーディング補
正と色補正が施され、コンピュータ60のディスプレイ
装置の画面上に表示される。また、その後の本スキャン
(図示せず)においても同様に、画素毎に一括して補正
が行われる。
【0023】図4はシェーディング補正の処理を示す図
である。上述したように白歪係数は光源20を点灯した
状態で求められる。すなわち白歪係数は、ラインセンサ
30に直接入射される光に応じてラインセンサ30に生
じる白歪データD1と、ステップ100において求めら
れた黒歪データとから、次の(1)式に従って算出され
る。
【0024】 白歪係数=(1023/(白歪データ−黒歪データ)) ・・・(1) ただし、1023はA/D変換器44のフルスケール
(10ビット)に対応している。
【0025】ラインセンサ30によってフィルムMの画
像を検出したとき、ラインセンサ30の出力信号である
画素データには黒歪データが含まれている。そこで画素
データから黒歪データを減算した結果に白歪係数を乗じ
ることにより、シェーディング補正が行なわれる。すな
わちシェーディング補正(画素データの正規化)は次の
(2)式に従って行なわれる。 正規化データ=白歪係数×(画素データ−黒歪データ) ・・・(2)
【0026】図5は、線形反転階調補正の処理を示す図
である。なお線形反転階調補正における反転とは、ネガ
フィルムの画像から得られる画素データの信号レベルの
分布を示すヒストグラムH1を、ポジ状態の信号レベル
の分布を示すヒストグラムH2に変換すること、すなわ
ちネガ/ポジ変換を意味する。また線形反転階調補正と
は、画像の階調を反転させるとともに、ヒストグラムの
レベルの最大値と最小値がそれぞれ所定値になるように
補正する処理であって、この補正が線形である処理をい
う。線形反転階調補正によって得られる正規化データ
は、次の(3)式によって示される。
【0027】
【数1】
【0028】(3)式において、「D」はヒストグラム
H1の最大値から所定量だけ小さい値、すなわち最大有
効値であり、「d」はヒストグラムH1の最小値から所
定量だけ大きい値、すなわち最小有効値である。また
「L1」、「L2]は、ガンマ補正等を行なうためのル
ックアップテーブル(LUT)における所定の下側基準
値と上側基準値である。(3)式において(画素データ
−d)の項により、画素データから「d」だけ減算さ
れ、これによりヒストグラムは図5の左側にシフトす
る。また(L2−L1)/(D−d)を乗じることによ
り、ヒストグラムの範囲はL1からL2の範囲に変換さ
れる。これまでの計算結果をL2から減じることによ
り、ヒストグラムは反転される。このようにして、図5
の右側のヒストグラムH2が得られる。
【0029】線形反転階調補正はR、GおよびBの色成
分について、それぞれ独立に行われ、R、G、B毎に係
数(L2−L1)/(D−d)が求められる。すなわ
ち、この係数は、各色成分の画素データにそれぞれ乗じ
られることにより各色成分のバランスをとるための色補
正係数であり、図3のフローチャートのステップ103
において算出される。
【0030】さて本実施形態では、(3)式の「入力
値」に(2)式の「正規化データ」を入力して得られる
下記(4)式に従って、ラインセンサ30から出力され
た画素データに対して、一括してシェーディング補正と
色補正を行なっている。
【数2】
【0031】なお白歪係数と色補正係数の積すなわち複
合補正係数 ((L1−L2)×白歪係数/(D−d)) は図3のフローチャートのステップ104において算出
される。
【0032】(4)式から理解されるように、オフセッ
ト値はフィルムMには依存しないラインセンサ30の画
素毎の値である。白歪係数はフィルムMを画像読取装置
に装着する前に、図3に示すフローチャートのステップ
100、101において得られ、フィルムMに依存しな
い。
【0033】図6は白歪係数と黒歪データと複合補正係
数が格納されるメモリ46の領域を示す図である。この
図に示すように、白歪係数と黒歪データと複合補正係数
はR、G、B毎に格納され、またこの例では、ラインセ
ンサ30の画素数は2048であり、1つの画素に対し
て24ビットの記憶容量が確保されている。白歪係数と
黒歪データはメモリ46の第1の領域A1に格納され、
複合補正係数はメモリ46の第2の領域A2に格納され
る。
【0034】第1の領域A1において、白歪係数は24
ビットのうちの上位16ビットに格納され、黒歪データ
は下位8ビットに格納される。アドレスR[0]〜R
[2047]にはRに関する白歪係数と黒歪データが格
納される。アドレスG[0]〜G[2047]にはGに
関する白歪係数と黒歪データが格納され、アドレスB
[0]〜B[2047]にはBに関する白歪係数と黒歪
データが格納される。
【0035】第2の領域A2において、複合補正係数は
24ビットのうちの上位16ビットに格納され、下位8
ビットには何も格納されない。アドレスR[0]〜R
[2047]にはRに関する複合補正係数が格納され
る。アドレスG[0]〜G[2047]にはGに関する
複合補正係数が格納され、アドレスB[0]〜B[20
47]にはBに関する複合補正係数が格納される。なお
第2の領域A2において、下位8ビットに、対応する画
素の黒歪データを格納してもよい。すなわち、この場
合、例えばアドレスR[0]の下位8ビットには第1の
領域A1のアドレスR[0]に格納された黒歪データが
格納される。
【0036】図7は画像読取動作における本スキャンを
実行するためのサブルーチンを示すフローチャートであ
る。図7と図1を参照して本スキャンの動作を説明す
る。
【0037】ステップ201ではパラメータYが0にセ
ットされ、ステップ202ではパラメータXが0にセッ
トされる。パラメータXはラインセンサ30の画素の番
地、すなわち主走査方向の画素位置を示す。パラメータ
Yはラインセンサ30の矢印A方向における位置、すな
わち副走査方向の画素位置を示す。
【0038】ステップ203では、所定の画素位置の画
素データがラインセンサ30によって検出され、画像処
理回路45に入力される。この画素データすなわち生デ
ータはステップ204において、(4)式に従って演算
処理される。すなわち生データは、黒歪データを減じら
れた後、複合補正係数を乗じられ、この乗算結果がオフ
セット値から減算される。このようにして線形反転階調
補正が施された画素データの正規化データはステップ2
05において、ガンマ補正等を行なうためのルックアッ
プテーブル(LUT)を参照するために用いられ、ルッ
クアップテーブルから、ガンマ補正等が施された画素デ
ータが出力される。
【0039】ステップ206では、パラメータXが主走
査方向の画素位置の最大値よりも小さいか否かが判定さ
れる。パラメータXがこの最大値よりも小さいとき、ま
だ1ラインの画素データの全てについてステップ20
4、205の処理が実行されていないので、ステップ2
07においてパラメータXが1だけインクリメントさ
れ、ステップ203へ戻る。すなわち、次の画素データ
について線形反転階調補正を施され、ルックアップテー
ブルが参照される。
【0040】ステップ206においてパラメータXが主
走査方向の画素位置の最大値以上に達したと判定された
とき、ステップ211において、パラメータYが副走査
方向の画素位置の最大値よりも小さいか否かが判定され
る。パラメータYがこの最大値よりも小さいとき、まだ
全ラインの画素データの読み出しが完了していないの
で、ステップ212においてパラメータYが1だけイン
クリメントされた後、ステップ213が実行され、フィ
ルムM(原稿)が1ライン分だけ矢印A方向に移動せし
められる。そしてステップ202へ戻り、次のラインに
ついて画素データが読み出されるとともに、ステップ2
04、205の処理が施される。
【0041】以上のように第1の実施形態によれば、白
歪係数と色補正係数の積である複合補正係数をプリスキ
ャンの前に算出しておき、プリスキャンおよび本スキャ
ンでは、この複合補正係数を用いて、ラインセンサ30
から出力された画素データを正規化している。したがっ
て従来のように白歪係数と色補正係数を別個に演算する
処理と比較して、演算処理が簡単になり、その処理時間
が短縮される。
【0042】図8は第2の実施形態における補正係数算
出ルーチンを概略的に示すフローチャートである。この
第2の実施形態では、照明キャリブレーションにおいて
求められた白歪係数は、図6に示すようなメモリの第1
の領域A1にいったん格納されるが、その後、複合補正
係数が算出されると、この複合補正係数は第1の領域A
1の対応する白歪係数のアドレスに上書きされる。すな
わち、第2の実施形態では、図6に示す第2の領域A2
は用いられない。その他の構成は第1の実施形態と同様
である。
【0043】この補正係数算出ルーチンは、第1の実施
形態と同様に、本画像読取装置の電源を投入することに
よって開始する。この開始時、光源20はまだオフ状態
にあり、フィルムMがステージ12に装着されない状態
でステップ300が実行されて黒歪データが検出され
る。ステップ301では、光源20が点灯されて照明キ
ャリブレーションが行われ、シェーディング補正を行な
うための白歪係数(シェーディングデータ)が求められ
る。この白歪係数のデータは、ステップ302において
コンピュータ60に転送され、このコンピュータ内のメ
モリに格納される。
【0044】次いでフィルムMがステージ12に装着さ
れ、例えばスイッチ(図示せず)を操作することによっ
て、ステップ303においてプリスキャンを開始するた
めの指令信号が入力されたことが確認されると、ステッ
プ304が実行される。すなわち白歪係数のデータがコ
ンピュータ60から転送され、メモリ46の第1の領域
A1に格納される。ステップ305では粗スキャン(す
なわち露出測定)が行なわれ、ラインセンサ30によっ
て、相対的に粗いピッチで、フィルムMの画像が読み取
られる。
【0045】ステップ306では、露出測定によって得
られた画素データに基づいて、色補正係数が算出され
る。ステップ307では、白歪係数と色補正係数の積が
算出されて複合補正係数が求められる。この複合補正係
数はメモリ46の第1の領域A1の対応する白歪係数と
同じアドレスに上書きされる。
【0046】ステップ308ではプリスキャンが実行さ
れ、ラインセンサ30によって、フィルムMの画像が読
み取られる。プリスキャンによって読み取られた画像の
生データは、複合補正係数を乗じられることによって、
一括してシェーディング補正と色補正が施され、コンピ
ュータ60のディスプレイ装置の画面上に表示される。
その後、図示しない本スキャンが行われ、同様の補正が
画素毎に行われる。
【0047】以上のように第2の実施形態によれば、第
1の実施形態と同様な効果が得られるのに加えて、白歪
係数と複合補正係数がメモリの同じアドレスに格納され
るので、メモリの使用領域を節約することができる。
【0048】図9は第3の実施形態における補正係数算
出ルーチンを概略的に示すフローチャートである。この
第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、白歪係
数と複合補正係数がメモリの同じアドレスに上書きされ
るが、白歪係数のデータはコンピュータ60に転送され
ず、フィルムMを交換する度に、白歪係数と複合補正係
数が求められる。その他の構成は第1の実施形態と同様
である。また図9のフローチャートにおいて、各ステッ
プに付した番号は、図8のフローチャートにおける対応
するステップの番号に「100」を加算して示されてい
る。
【0049】この補正係数算出ルーチンは、第1の実施
形態と同様に、本画像読取装置の電源を投入することに
よって開始する。この開始時、光源20はまだオフ状態
にあり、フィルムMがステージ12に装着されない状態
でステップ400が実行されて黒歪データが検出され
る。ステップ401では、光源20が点灯されて照明キ
ャリブレーションが行われ、シェーディング補正を行な
うための白歪係数(シェーディングデータ)が求められ
る。照明キャリブレーションの後、ステップ403が実
行され、プリスキャンを開始するか否かが判定される。
【0050】プリスキャンを開始するための指令信号が
入力されると、ステップ405において粗スキャン(す
なわち露出測定)が実行される。ステップ406では色
補正係数が算出され、ステップ407では複合補正係数
が算出される。そしてステップ408ではプリスキャン
が実行される。プリスキャンが完了すると、ステップ4
09において本スキャンを行なうか否かが判定される。
本スキャンを行なう場合、ステップ410において本ス
キャンが実行される。本スキャンの終了後、フィルムホ
ルダ(すなわちフィルムM)が画像読取装置から取り外
されたか否かが判定され、フィルムホルダが抜かれたこ
とが確認された後、ステップ401へ戻り、再び照明キ
ャリブレーションが実行される。
【0051】このように第3の実施形態では、本スキャ
ンが完了する度に照明キャリブレーションが実行され
る。すなわち、画像あるいはフィルムMを交換する度に
白歪係数を求めているので、白歪係数をコンピュータ6
0に転送する処理が不要となり、第2の実施形態よりも
制御が簡単になる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プロセス
処理の時間を短縮することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像読取装置を示す
ブロック図である。
【図2】フィルムとして透過原稿が用いられる場合の、
原稿移送機構、光源およびラインセンサを示す斜視図で
ある。
【図3】第1の実施形態における補正係数算出ルーチン
を示すフローチャートである。
【図4】シェーディング補正の処理を示す図である。
【図5】線形反転階調補正の処理を示す図である。
【図6】白歪係数と黒歪データと複合補正係数が格納さ
れるメモリの領域を示す図である。
【図7】画像読取動作における本スキャンを実行するた
めのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態における補正係数算出ルーチン
を示すフローチャートである。
【図9】第3の実施形態における補正係数算出ルーチン
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 移送機構 20 光源 30 ラインセンサ(光学センサ) M フィルム(読取対象)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーのネガフィルムに記録された画像
    を光学センサにより、第1の読取モードに従って相対的
    に粗いピッチで読み取った後、第2の読取モードに従っ
    て相対的に細かいピッチで読み取る画像読取装置であっ
    て、 前記第1の読取モードによる読取動作の前に、シェーデ
    ィング補正を行なうための白歪係数を、前記光学センサ
    の画素毎に算出する白歪係数算出手段と、 前記第1の読取モードによる読取動作の前に行われる露
    出測定において、色補正を行なうための色補正係数を算
    出する色補正係数算出手段と、 前記白歪係数と色補正係数の積を算出して複合補正係数
    を求める複合補正係数算出手段と、 前記第1および第2の読取モードによる読取動作によっ
    て得られる前記画像の生データに前記複合補正係数を乗
    ずることにより、一括してシェーディング補正と色補正
    を行なう複合補正手段とを備えたことを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記複合補正係数算出手段が、前記第1
    の読取モードによる読取動作の開始前に、前記複合補正
    係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 前記複合補正手段が、前記第1および第
    2の読取モードによる読取動作において、前記光学セン
    サから画素データが入力される度に、前記画素データに
    前記複合補正係数を乗ずることを特徴とする請求項1に
    記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記白歪係数算出手段が前記白歪係数を
    メモリの第1の領域に格納し、前記複合補正係数算出手
    段が前記複合補正係数を、前記メモリの第2の領域に格
    納することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装
    置。
  5. 【請求項5】 前記白歪係数算出手段が、前記第1の読
    取モードによる読取動作の前に、前記画像読取装置に接
    続された画像処理装置に前記白歪係数を転送し、前記複
    合補正係数算出手段が、ネガフィルムを画像読取装置に
    装着する度に、前記画像処理装置から読み込んだ前記白
    歪係数に前記色補正係数を乗じて前記複合補正係数を算
    出することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 前記白歪係数算出手段が、少なくともネ
    ガフィルムを画像読取装置に装着する前に、前記白歪係
    数を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像読
    取装置。
JP9150210A 1997-05-23 1997-05-23 画像読取装置 Pending JPH10327328A (ja)

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