JPH10325983A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH10325983A
JPH10325983A JP14633197A JP14633197A JPH10325983A JP H10325983 A JPH10325983 A JP H10325983A JP 14633197 A JP14633197 A JP 14633197A JP 14633197 A JP14633197 A JP 14633197A JP H10325983 A JPH10325983 A JP H10325983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光材料をカットシートとした後に、デジタル
露光やバックプリントの記録等を行う、メンテナンス性
に優れ、グレードアップやコストダウンを容易に行うこ
とができ、かつ、コンパクトで効率のよい画像記録装置
を提供する。 【解決手段】感光材料マガジンを装填する装填部および
マガジンからの感光材料の引き出し手段を有する感光材
料供給部と、感光材料を切断するカッタと、感光材料の
走査搬送手段および走査搬送される感光材料をデジタル
露光する露光手段を有する、感光材料供給部よりも上方
に位置する画像記録部と、記録位置で記録面が上になる
ようにカッタから走査搬送手段まで感光材料を搬送し、
かつ、露光を終了した感光材料を次工程に搬送する搬送
手段と、感光材料の搬送経路中に配置されるバックプリ
ント部とを有することにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルの画像記
録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの投影光を感光材料に入射して、この投影光で感光材
料を面露光する、いわゆる直接(アナログ)露光によっ
て行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処
理を施してプリント(写真)として出力するデジタルフ
ォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、画像(信号)処理によって階調補正
等が行われて露光条件が決定される。そのため、画像処
理による複数画像の合成や画像分割等のプリント画像の
編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の各種の画像処理も
自由に行うことができ、用途に応じて自由に処理したプ
リントを出力できる。また、プリント画像の画像データ
をコンピュータ等に供給することができ、また、フロッ
ピーディスク等の記録媒体に保存しておくこともでき
る。さらに、デジタルフォトプリンタによれば、従来の
直接露光によるプリントに比して、分解能、色/濃度再
現性等に優れた、より画質の良好なプリントが出力可能
である。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、スキャナ(画像読取装置)と画像処理装置とを
有する入力機、および焼付装置と現像機とを有する出力
機より構成される。スキャナでは、光源から射出された
読取光をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画
像を担持する投影光を得て、この投影光を結像レンズに
よってCCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電
変換することにより画像を読み取り、フィルムの画像デ
ータ(画像データ信号)として画像処理装置に送る。画
像処理装置は、スキャナから送られた画像データに所定
の画像処理を施し、画像記録のための出力画像データ
(露光条件)として焼付装置に送る。焼付装置は、例え
ば、光ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処
理装置から送られた画像データに応じて光ビームを変調
して、この光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主
走査方向と直交する副走査方向に感光材料(印画紙)を
搬送することにより、光ビームによって感光材料を走査
露光(焼付け)して潜像を形成し、また、バックプリン
トを記録する。現像機では、露光済の感光材料に、所定
の現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像が再
生されたプリントとする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
デジタルフォトプリンタのみならず、通常の直接露光に
よるフォトプリンタにおいても、焼付装置では、未使用
の感光材料はロール状に巻回されて遮光性の筐体に収納
されてマガジン化されており、マガジンごと焼付装置に
装填され、このマガジンから引き出されて搬送され、露
光等に供される。ここで、通常のフォトプリンタでは、
感光材料を途中で切断することはなく、長尺なまま露
光、バックプリントの記録、現像処理、乾燥等を行い、
最後に感光材料を所定長に切断して1枚のプリントとす
る。
【0007】ところが、このように最後に感光材料を切
断する装置では、感光材料を露光する前あるいは露光時
に、各コマ(プリント一枚毎)の境目を示すためのコマ
情報(パンチ)を形成する必要がある。そのため、この
コマ情報を形成した部分の感光材料が無駄になってしま
い、また、パンチやセンサ等を有するコマ情報の形成手
段が必要となる。
【0008】さらに、デジタル露光の焼付装置では、ム
ラ等のない高画質な画像を記録するためには、露光中の
感光材料の走査搬送を、高精度かつ停止することなく行
う必要があるが、コマ情報の形成時には感光材料の搬送
を停止する必要があり、また、バックプリントの記録は
感光材料の走査搬送に負荷変動を与えてしまう。これら
の不都合を回避するために、デジタルフォトプリンタの
焼付装置では、露光位置とコマ情報形成部との間、およ
び露光位置とバックプリントの記録部との間に、感光材
料のたわみ(ループ)を形成しており、ループ内の感光
材料の量(コマ数)の制御や露光のタイミング等、感光
材料の搬送経路や搬送制御が複雑になって、装置コスト
やランニングコスト向上の原因となっている。
【0009】そのため、デジタルフォトプリンタにおい
ても、感光材料をプリント一枚に対応して切断してカッ
トシートとした後に、露光を行うことができる焼付装置
の実現が望まれている。しかしながら、感光材料をカッ
トシートとした後に、露光を行うデジタルの焼付装置は
未だ実現されていないのが現状である。
【0010】本発明の目的は、感光材料をカットシート
とした後に、デジタル露光やバックプリントの記録等を
行う、デジタルフォトプリンタ等に利用される画像記録
装置(焼付装置)を実現するものであり、特に、メンテ
ナンス性に優れ、また、グレードアップやコストダウン
を容易に行うことができ、かつ、コンパクトで効率のよ
い画像記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、長尺な感光材料をロール状に巻回して遮
光性の筐体に収納してなる感光材料マガジンを装填する
装填部、および前記感光材料マガジンから感光材料を引
き出す引き出し手段を有する感光材料供給部と、前記引
き出し手段によって引き出された感光材料を切断するカ
ッタと、前記切断された感光材料を所定の記録位置に保
持しつつ走査搬送する走査搬送手段、およびデジタル画
像信号に応じて変調した記録光で前記走査搬送手段によ
って走査搬送される感光材料を露光する露光手段を有す
る、前記感光材料供給部よりも上方に位置する画像記録
部と、前記記録位置において感光材料の記録面が上にな
るように前記カッタから走査搬送手段まで感光材料を搬
送し、かつ、露光を終了した感光材料を次工程に搬送す
る搬送手段と、前記搬送手段による感光材料の搬送経路
中に配置される、感光材料の非記録面にバックプリント
を記録するバックプリント部とを有することを特徴とす
る画像記録装置を提供する。
【0012】また、前記本発明の画像記録装置におい
て、さらに、前記画像記録部の感光材料搬送方向下流
に、前記搬送手段による搬送方向と直交する方向に感光
材料を振り分けて複数列とする振り分け手段を有するの
が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像記録装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に
説明する。
【0014】図1に、本発明の画像記録装置の基本構成
を示す。図1(a)に示される画像記録装置10(以
下、記録装置10とする)は、長尺な感光材料を作成す
るプリントに応じた所定長に切断してカットシートとし
た後に、バックプリントの記録(裏印字)およびデジタ
ル露光を行い、露光済の感光材料Zをプロセサ(現像
機)に供給する装置である。このような記録装置10
は、感光材料供給部12と、カッタ28と、バックプリ
ントを記録するプリンタ14と、記録(露光)位置Xに
おいて感光材料Zを露光する、露光光学ユニット(以
下、露光ユニットとする)34および走査搬送手段(図
1では省略)を有する画像記録部16と、振分け装置1
8とを有して構成される。また、図1に示されるよう
に、本発明においては、画像記録部16は感光材料供給
部12よりも上方に配置され、また、感光材料Zの記録
面(乳剤面)が記録位置Xにおいて上になるように、感
光材料Zをカッタ28から走査搬送手段まで搬送するこ
とを基本として、レイアウトが構成される。
【0015】なお、図1では装置の基本的な構成を明瞭
にするために省略しているが、記録装置10には、感光
材料Zの搬送手段、搬送ガイド、各種のセンサ等が必要
に応じて配置されているのは言うまでもない。
【0016】記録装置10において、感光材料供給部1
2は、装填部20および22と、引き出しローラ対24
および26とを有して構成される。また、引き出しロー
ラ対24および26による感光材料Zの搬送方向の下流
側(以下、下流側とする)には、感光材料Zをプリント
サイズに応じた長さに切断するためのカッタ28が配置
されている。
【0017】装填部20および22は、記録面を外側に
してロール状に巻回された長尺な感光材料Zを遮光性の
筐体に収納してなるマガジン30および32が装填され
る部位である。両装填部20および22に装填されるマ
ガジン30および32は、通常、サイズ(幅)、面種
(シルクやマット等)、仕様(厚さやベースの種類等)
等、互いに種類の異なる感光材料Zを収納するものであ
る。なお、図示例の記録装置10は、2個のマガジンを
装填可能な装置であるが、本発明はこれに限定はされ
ず、装填可能なマガジン数は1個であってもよく、ある
いは3個以上のマガジンが装填可能であってもよい。
【0018】引き出しローラ対24および26は、装填
部20および22に装填されたマガジン30および32
に収納される感光材料Zを引き出して搬送する。この搬
送は、カッタ28より下流に搬送された感光材料Zが作
成するプリントに応じた長さになった時点で停止し、次
いで、カッタ28が作動して、感光材料Zを切断して所
定長のカットシートとする。なお、図1に示す記録装置
10は、2つのマガジンの感光材料Zを共通の1つのカ
ッタ28で切断する構成を有するが、本発明はこれに限
定はされず、各装填部(マガジン)に対応して、個々に
カッタを設けてもよい。
【0019】プリンタ14は、感光材料Zの非記録面
(非乳剤面=裏面)に、写真の撮影日、プリント焼付
日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使用
したカメラのID番号、フォトプリンタのID番号等の
各種の情報、いわゆるバックプリントを記録(裏印字)
するものである。本発明の記録装置10において、バッ
クプリントを記録するプリンタ14には特に限定はな
く、インクジェットプリンタ、ドットインパクトプリン
タ、熱転写プリンタ等、公知のフォトプリンタに用いら
れるバックプリントの記録方法が各種利用可能である。
中でも、後述する理由で、インクジェットプリンタのよ
うな非接触型の記録方法は好適に利用可能であり、特
に、非水溶性で常温で固体の熱溶融性インクを用いたイ
ンクジェットプリンタは好ましく例示される。また、プ
リンタ14は、新規格の新写真システム(Advanced Phot
o System) に対応して、2行以上の印字が可能に構成す
るのが好ましい。
【0020】本発明の記録装置10において、図示例の
ようにバックプリントを感光材料Zの露光前に記録する
際には、カッタ28からプリンタ14によってバックプ
リントの記録部分までの距離、作成するプリントのサイ
ズ等に応じて、バックプリントをカッタ28による感光
材料Zの切断前に記録してもよく、切断後に記録しても
よく、切断前後に渡って記録してもよい。
【0021】画像記録部16は、露光ユニット34と走
査搬送手段(図1では省略)とから構成されるものであ
り、本発明の記録装置10においては、この画像記録部
16は、前述の感光材料供給部12の上方に配置され
る。記録装置10の制御基板等を有する電装部は、この
画像記録部16の近傍に配置されるのが通常であり、こ
のように、画像記録部16を上方に配置することによ
り、よりメンテナンス性に優れた記録装置を実現でき
る。本発明の記録装置10の画像記録部16において
は、カットシートとされた感光材料Zを、走査搬送手段
によって記録位置Xに保持しながら走査搬送しつつ、露
光ユニット34によってデジタル画像データに応じて変
調した記録光Lを記録位置Xの感光材料Zに入射して2
次元的に露光する、いわゆるデジタルのラスター走査露
光によって、感光材料Zに画像記録を行う。
【0022】露光ユニット34は、例えば、感光材料Z
の赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光のそ
れぞれに対応する光ビームを射出する光源、前記光源か
ら射出された光ビームをデジタルの画像データに応じて
変調するAOM(音響光学変調器)等の変調手段、変調
された光ビームを走査搬送方向と直交する主走査方向に
偏向するポリゴンミラー等の光偏向器、主走査方向に偏
向された光ビームを記録位置X(走査線)上の所定位置
に所定のビーム径で結像させるfθ(走査)レンズ等を
有して構成される、公知の光ビーム走査装置である。
【0023】なお、本発明の記録装置に利用される露光
ユニット34は、このような光ビーム走査装置に限定さ
れず、前記走査搬送方向と直交する方向に延在する各種
の発光アレイや空間変調素子アレイ等を用いるデジタル
の露光手段が各種利用可能である。具体的には、PDP
(プラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレクトロ
ルミネセントディスプレイ)アレイ、LED(発光ダイ
オード)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、
DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)アレイ、レ
ーザアレイ等を用いるデジタルのラスター露光手段が例
示される。
【0024】また、走査搬送手段にも特に限定はなく、
走査露光に利用される各種のシート材の搬送手段が例示
される。具体的には、記録位置X(走査線)を挟んで配
置される一対の搬送ローラ対を用いる走査搬送手段、感
光材料Zを記録位置Xに保持しつつ搬送する露光ドラム
と、記録位置Xを挟んで露光ドラムに当接する2本のニ
ップローラとを用いる走査搬送手段等が好適に例示され
る。記録装置10において、このような走査搬送手段
は、露光ユニット34の下部に配置され、また、走査搬
送方向は、好ましくは水平もしくは略水平方向である。
【0025】カッタ28から走査搬送手段まで、および
走査搬送手段から後述する振分け装置18まで、さら
に、振分け装置18からプロセサまで感光材料Zを搬送
する搬送手段には特に限定はなく、ニップローラ、ニッ
プベルト、ベルトコンベア、吸盤等を用いたリフト搬送
等、各種のシート材の搬送方法が利用可能である。
【0026】ここで、本発明の記録装置10において
は、画像記録部16は感光材料供給部12よりも上方に
位置し、かつ、カッタ28から走査搬送手段まで感光材
料Zを搬送する搬送手段は、走査搬送手段による記録位
置Xにおいて記録面が上になるように感光材料Zを搬送
する。従って、感光材料Zは、感光材料供給部12から
上方に搬送され、記録面が上になるように搬送経路を屈
曲されて走査搬送手段に供給され、走査搬送手段の上部
に配置される露光ユニット34によって、上方から記録
光Lを入射される。そのため、露光後の感光材料Zは、
記録面を上にしてプロセサに供給される。
【0027】ところで、このような記録装置10におい
て、カッタ28による感光材料Zの切断を可能かつ切断
長を正確なものとし、また、感光材料Zの切断やバック
プリントの記録が走査搬送手段による感光材料Zの走査
搬送に負荷変動を与えることを防止して走査搬送を正確
なものにするためには、カッタ28から記録位置Xまで
の距離、およびプリンタ14から記録位置Xまでの感光
材料Zの距離を、最大サイズのプリントの搬送方向の長
さに対応して、それ以上の長さとする必要がある。すな
わち、これらの各構成要件を分離するための、カットバ
ッファおよび露光前バッファを確保する必要がある。
【0028】ここで、プリンタ14としてインクジェッ
トプリンタ等の非接触型のプリンタを用いれば、バック
プリントの記録が走査搬送に負荷変動を与えることを防
止できるので、露光前バッファをカッタ28から記録位
置Xまでの距離すなわちカットバッファと一致して、感
光材料Zの搬送長(パス長)を短縮できる。また、感光
材料Zの搬送経路途中に、感光材料Zのループ(たわ
み)を形成するループ形成部を設けることにより、各構
成要件が互いに与える搬送の負荷変動を無くし、直線的
なパス長をより短縮できる。従って、これらを利用する
ことにより、装置を、よりコンパクトかつ安価にでき、
好ましい結果を得る。なお、感光材料Zのループを形成
する際には、小さなサイズのプリントは直線的に進行し
て大きなサイズのプリントのみループを形成するように
してもよく、あるいは、最小サイズのプリントでもルー
プを形成するようにしてもよい。
【0029】画像記録部16の下流には、振分け装置1
8が配置される。この振分け装置18は、搬送方向(現
像機による搬送方向に対応)と直交する方向(以下、横
方向とする)に感光材料Zを振り分け、複数列にして現
像機に供給するためのものである。現在、写真のプリン
トに利用される一般的な銀塩写真感光材料では、現像処
理と露光とでは現像処理のほうが時間がかかるため、連
続的に露光を行うと、現像処理が間に合わず、露光済の
感光材料をストッカやリザーバ等に一時収納する必要が
生じる。振分け装置18は、この不都合を解消するため
に配置されるものであり、感光材料Zを横方向に振り分
けて、搬送方向には重なる複数列にすることにより、現
像機における処理能力の向上、例えば、2列であれば単
列の2倍弱、3列であれば3倍弱の処理を行うことを可
能とし、現像処理と露光との処理時間差を相殺するもの
である。
【0030】本発明において、振分け装置18には特に
限定はなく、各種のシート材の振分け装置が利用可能で
あり、例えば、図2に示されるような、軸36aを中心
に回転するターレット36を用いる振分け装置、感光材
料Zの搬送手段を搬送方向に複数、例えば3ブロックに
分けて、中央の搬送ブロックを横方向に移動して感光材
料Zを振り分ける装置等が例示される。さらに、画像記
録部16による露光(走査搬送)と平行して感光材料を
収容することができ、かつ短い距離で、効率よく迅速に
感光材料Zを振り分けることができる装置として、以下
に示す短長振分け装置が好ましく用いられる。
【0031】図3に、その一例を示す。この短長振分け
装置40は、ベルトコンベアと、円筒を軸線方向に切断
して搬送面の一部に平面を形成してなる半月ローラ(D
ローラ)とを利用する装置で、図示例においては、感光
材料Zを下流方向(図中矢印a方向)に搬送する互いに
間隔を有して配置される5本のベルトコンベア42(4
2a,42b,42c,42dおよび42e)と、各ベ
ルトコンベア42の間に配置される、感光材料Zを横方
向に搬送することにより振り分ける半月ローラ対44
(44a,44b,44cおよび44d)とを有して構
成される。
【0032】図3(b)に示されるように、上流から短
長振り分け装置40に感光材料Zが搬入される際には、
各半月ローラ対44は、互いの平面部分が対向する状態
となっている。ここで、下側の半月ローラの平面部分
は、ベルトコンベア42の搬送面と同一あるいは若干下
に設定されているので、ベルトコンベア42等による感
光材料Zの搬送に支承はない。所定位置まで感光材料Z
が搬送されると、次いで、半月ローラ対44が感光材料
Zの振り分け方向、すなわち、図中右に感光材料Zを振
り分ける場合には時計回り、逆に左に振り分ける場合に
は反時計回りに回転する。図3(c)に示されるよう
に、半月ローラ対44が回転すると、下方の半月ローラ
の搬送面がベルトコンベア42の搬送面より上方に突出
するので、感光材料Zをベルトコンベア42から持ち上
げ、次いで、半月ローラ対44が感光材料Zを挟持し
て、横方向に搬送して振り分ける。
【0033】また、このような短長振分け装置として、
感光材料Zを載置して下流方向に搬送する搬送手段とし
てのベルトコンベアと、吸盤等を利用して感光材料Zを
持ち上げて横方向に搬送して振り分ける振分け手段とし
てのリフト搬送手段とを用いる短長振分け装置も好適に
例示される。この短長振分け装置においては、感光材料
Zが露光を終了してベルトコンベア上の所定位置まで搬
送されると、リフト搬送手段が作動して、感光材料Zを
持ち上げて横あるいは斜め横(下流側)方向に搬送して
振り分ける。
【0034】前述のような、ターレット36を用いる振
分け装置や、搬送手段を分割して移動する振分け装置で
は、露光中の感光材料Zの走査搬送に負荷変動を与えな
いために、記録位置Xの下流に、領域Aで示される露光
後バッファ(兼振分け前バッファ)を設ける必要があ
り、さらに、振分け装置の下流に振分け後の搬送手段
(振分け後バッファ)を設ける必要がある。ここで、感
光材料Zの走査搬送は、通常、前述のようにローラ等に
よる挟持搬送であるので、露光中の感光材料Zの一部が
駆動するベルトコンベアに載置されても、走査搬送に与
える負荷変動は無視できるほど小さい。そのため、前述
のような短長振分け装置を用いることにより、露光後バ
ッファを設けずに、短長振分け装置を記録位置Xの直後
に配置することができ、露光中の感光材料Zを走査搬送
速度で受け取って収容し、また、感光材料Zが露光を終
了して搬送手段に収容された時点で迅速に振り分けを行
い、下流に搬送することができる。従って、このような
短長振分け装置を利用することにより、感光材料Zのパ
ス長を大幅に短縮することができる。しかも、このよう
な短長振分け装置においては、必ずしも、ベルトコンベ
アの搬送速度を感光材料Zの走査搬送速度と一致させる
必要もない。
【0035】図1に示される例は、好ましい態様とし
て、このような振分け装置18を有するが、本発明の画
像記録装置は、これに限定はされず、焼付現像機(プリ
ンタ・プロセサ)としての処理能力は劣るが、安価な態
様として、振分け装置18を有さずに、感光材料Zを単
列で現像機に供給する構成であってもよい。この際に
は、振分け装置18を取り外し、露光後バッファを確保
した上で、プロセサに露光済の感光材料Zを搬送する構
成とすればよい。
【0036】また、図1に示される例は、感光材料Zの
露光に先立ち、バックプリントを記録する構成を有する
が、本発明はこれに限定はされず、感光材料Zの露光後
にバックプリントを記録するものであってもよい。図1
(b)にその一例を示す。
【0037】この記録装置は、記録位置Xの下流に、プ
リンタ14に対する露光後バッファを設け(領域A)、
搬送経路を立ち下げてプリンタ14を配置し、次いで、
搬送経路を立ち上げて振分け装置18を配置して、感光
材料Zを複数列にしてプロセサに搬送する構成を有す
る。なお、このように露光後にバックプリントを記録す
る構成でも、非接触型のプリンタや短長振分け装置を用
いることにより、記録位置Xより下流の搬送経路を直線
的にしてパス長を短縮することができる。また、この構
成で振分け装置18を配置しない場合には、図1(a)
と同様に記録位置Xより下流の感光材料Aの搬送経路を
直線的にして、図1(a)の振分け装置18の位置にプ
リンタ14を配置すればよい。
【0038】すなわち、本発明の記録装置10によれ
ば、画像記録部16が感光材料供給部12よりも上方に
配置され、また、記録位置Xにおいて記録面(乳剤面)
上になるように搬送経路を構成するという基本レイアウ
トを生かして、基本的な構成はそのままで、容易にグレ
ードアップやコストダウン、仕様変更に対応して各種の
ラインアップを構成することができる。
【0039】図4に、本発明の画像記録装置の一例の概
略図が示される。なお、図4に示される画像記録装置
は、前述の図1(a)に示される記録装置10を具体化
した例であるので、同じ部材には同じ符号を付し、説明
は、具体化された部位を主に行う。また、図4に示され
る画像記録装置には、図示したもの以外にも、搬送ロー
ラ等の感光材料Zの搬送手段や搬送ガイド、センサ等
が、必要に応じて配置されている。
【0040】図4(a)に示される画像記録装置50
(以下、記録装置50とする)は、マガジン30および
32を装填する装填部20および22が、記録装置50
の内部に設定される、マガジン内蔵型の構成を有するも
のである。このような装填部20等を有する感光材料供
給部12は、記録装置50のハウジング52内の図中左
下方に配置され、その上方には、露光ユニット34およ
び走査搬送手段54を有する画像記録部16が配置され
る。図示例の記録装置50において、装填部20および
22へのマガジン30および32の装填は、例えば、装
置前面(紙面手前側)の蓋体を開放して、マガジン30
および32を紙面に垂直方向に出し入れすることによっ
て行われる。
【0041】装填部20および22に装填されたマガジ
ン30および32より引き出された感光材料Zは、搬送
手段によって、ほぼ鉛直に上方に搬送され、搬送ガイド
56によって図中右方向に約90°搬送経路を曲げられ
てほぼ水平にされ、記録面を上にして走査搬送手段54
に供給される。この搬送経路の途中にはカッタ28、お
よびインクリボンを用いるプリンタ14が配置されてい
る。前述のように、感光材料Zの搬送は、カッタ28よ
り下流に搬送された感光材料Zの長さが作成するプリン
トサイズに対応する長さになった時点で一時停止し、カ
ッタ28が作動して所定長のカットシートとされ、ま
た、搬送と平行してプリンタ14によってバックプリン
トが記録される。
【0042】前述のように、画像記録部16は、露光ユ
ニット34および走査搬送手段54を有して構成され
る。図示例において、露光ユニット34は、一例とし
て、記録画像に応じて変調し、かつ走査搬送手段54に
よる走査搬送方向と直交する主走査方向(図4紙面と垂
直方向)に偏向した光ビームを記録光Lとして感光材料
Zを露光する、前述の光ビーム走査装置で、走査搬送手
段54の上部に位置する。他方、走査搬送手段54は、
記録位置X(走査線)を挟んで配置される1対の搬送ロ
ーラ対58および60と、感光材料Zをより高精度に記
録位置Xに保持するための露光搬送ガイド62とを有す
るものであり、露光搬送ガイド62によって感光材料Z
を案内しつつ搬送ローラ対58および60によって、主
走査方向と直交する副走査方向に搬送する。ここで、前
述のように、光ビームは主走査方向に偏向されているの
で、感光材料Zは、光ビームによって2次元的に走査露
光され、潜像が形成される。
【0043】画像記録部16の下流には、振り分け装置
18が配置される。露光を終了した感光材料Zは、この
振り分け装置18において、搬送方向と直交する方向
(横方向)に振り分けられ、搬送方向に重なる複数列に
配列され、次いで、搬送ローラ対64によってプロセサ
66に搬送され、感光材料Zに応じた、発色現像槽、漂
白定着槽、水洗槽等の各処理が施され、乾燥され、プリ
ントとされる。ここで、図4に示される記録装置におい
ては、振り分け装置18として、前述の短長振り分け装
置を用いることにより、記録位置Xの直後に振り分け装
置18を配置して、感光材料Aのパス長を短縮化してい
る。
【0044】図4(b)に示される記録装置70は、装
填部20および22をハウジング72の図中左側面にラ
ック状に形成し、蓋体等の開放の必要を無くして外部か
らマガジン30および32を装填する構成を有するもの
である。また、この例においては、各装填部から記録位
置Xまでのパス長が大きく異なるので、装填部20およ
び22のそれぞれに対して、カッタ28aおよび28b
が個々に配置されている。記録装置70は、この点、お
よびこれに伴う搬送経路の変更以外は、基本的に、前記
記録装置50と同じ構成を有する。
【0045】このような記録装置70においても、画像
記録部16は感光材料供給部12の上方に配置されてお
り、前述の例と同様に、マガジン30および32から引
き出された感光材料Zは、上方に搬送されつつ、対応す
るカッタ28aおよび28bで切断され、プリンタ14
でバックプリントを記録される。次いで、感光材料Z
は、ガイド74によって搬送経路を右に曲げられてほぼ
水平とされ、記録面を上にして走査搬送手段54に送ら
れ、画像記録部16において記録画像に応じて露光され
る。露光を終了した感光材料Zは、振り分け装置18に
よって複数列に振り分けられ、搬送ローラ対64によっ
てプロセサ66に搬送され、プリントとされる。
【0046】図5に、本発明の画像記録装置の別の例の
概略図を示す。なお、図5に示される例においても、同
じ部位には前述の例と同じ符号を付し、説明は異なる部
位を主に行う。また、図示したもの以外にも、搬送ロー
ラ等の感光材料Zの搬送手段や搬送ガイド、センサ等
が、必要に応じて配置されているのも同様である。図5
に示される画像記録装置80(以下、記録装置80)も
前述の各記録装置と基本的に同様の構成を有するもので
あり、感光材料供給部12と、カッタ28aおよび28
bと、プリンタ14と、感光材料供給部12の上に配置
される画像記録部16と、短長振り分け装置82とを有
して構成される。
【0047】記録装置80においては、感光材料供給部
12は、記録面を外側にして巻回された感光材料Zを収
納するマガジン84を2つ装填する装填部86および8
8を有する。ここで、図示例の記録装置80において
は、引き出しローラ対90はマガジン84に内蔵され
る。引き出しローラ対90は、例えば、上側が駆動ロー
ラであり、マガジン84が装填部86および88の所定
位置に装填されることにより、各装填部に配置される引
き出しローラ対の駆動源に係合される。
【0048】引き出しローラ対90と装填部86および
88の駆動源との係合手段には特に限定はなく、公知の
方法が各種利用可能である。例えば、引き出しローラ対
90の駆動ローラの回転軸の一端をマガジン84の外部
まで延在させて、その端部にプーリを配置すると共に、
駆動手段として、1つが駆動源に係合する3つのプーリ
に張架された弾性のエンドレスベルトを用い、マガジン
84を装填部86および88の所定位置に装填すると、
前記プーリがエンドレスベルトを押圧して、エンドレス
ベルトがプーリに巻き掛かった状態となるように装置等
を構成し、エンドレスベルトの回転によって引き出しロ
ーラ対90を回転する方法が例示される。あるいは、プ
ーリではなくてキヤを配置してマガジン84の装填によ
り駆動源のギヤに噛合させる方法等、各種の方法が利用
可能である。
【0049】装填部88のマガジン84から引き出さ
れ、カッタ28bによって所定長に切断された感光材料
Zは、多数の搬送ローラ対で構成される第1搬送部92
および第2搬送部94によって、他方、装填部86のマ
ガジン84から引き出され、カッタ28aによって切断
された感光材料Zは第2搬送部94によって、共に、上
方に搬送された後に右方向に搬送されて、記録面を上に
して画像記録部16(走査搬送手段54)に搬送され
る。
【0050】ここで、第2搬送部94の途中には、プリ
ンタ14が配置され、感光材料Zは、第2搬送部94に
よって搬送されつつプリンタ14によってバックプリン
トを記録される。また、第2搬送部94のプリンタ14
の下流側の次ぎの搬送ローラ間は、ループ形成部98と
なっている。すなわち、第2搬送部94は、ループ形成
部98の下流は画像記録部16における走査搬送速度と
同速度で、上流はそれより若干高速で感光材料Zを搬送
するように調整されており、第2搬送部94を搬送され
る感光材料Zは、ループ形成部98において、図中点線
で示されるように、そのサイズに応じたループを形成す
る。これにより、短いパス長でプリンタ14と画像記録
部16とを分離し、感光材料Zの高精度な副走査搬送を
実現している。
【0051】画像記録部16は、露光ユニット34と走
査搬送手段54とで構成される。走査搬送手段54は、
前述の装置と同様、記録位置(走査線)Xを挟んで配置
される一対の搬送ローラ対58および60と、感光材料
Zを好適に記録位置Xに保持するための露光搬送ガイド
(図5では省略)とから構成される。
【0052】図6に、露光ユニット34の概略斜視図を
示す。露光ユニット34は、感光材料Zを3原色の光ビ
ームを用いて走査露光する3レーザ光異角入射光学系
(3光源非合波光学系)で、レーザ光源100(100
R,100G,100B)と、レーザ光源100から射
出された光ビームL(Lr,Lg,Lb)の進行方向に
沿って、AOM102(102R,102G,102
B)と、ポリゴンミラー104と、fθレンズ106
と、ミラー108とを有して構成される。また、露光ユ
ニット34には、これ以外にも、光ビームの整形レンズ
や集光レンズ、面倒れ補正光学系、光路変更用ミラー、
センサ等の光学素子が必要に応じて配置されている。
【0053】図示例の3光源非合波光学系は、感光材料
Zの赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光の
それぞれに対応する、所定波長の光ビームを射出する3
つのレーザ光源を用い、各レーザ光源から射出された光
ビームLを、互いに若干異なる角度(例えば約4°)で
ポリゴンミラー104の反射面の一点に入射し、主走査
方向に偏向されて感光材料Z上の同一の主走査線上に異
なる角度で結像し、時間的に間隔をあけて同一主走査線
上を走査する光学系である。例えば、レーザ光源100
RはR露光用の波長662nmの光ビームLrを射出す
る半導体レーザ(LD)であり、レーザ光源100Gは
G露光用の波長532nmの光ビームLgを射出するS
HG素子を用いる波長変換レーザであり、レーザ光源1
00BはB露光用の波長473nmの光ビームを射出す
るSHG素子を用いる波長変換レーザである。
【0054】AOM102は、レーザ光源100から射
出された光ビームLを記録する画像に応じて変調する。
AOM102で変調された光ビームLは、次いでポリゴ
ンミラー104の反射面の同一点に入射して偏向され、
fθレンズ106によって記録位置X(主走査線)のい
ずれの位置においても正しく結像するように調光され、
ミラー108で反射された光ビームLは、走査搬送手段
76によって副走査搬送される感光材料Z上の露光位置
X(走査線)に入射する。
【0055】画像記録部16の下流には、短長振り分け
装置82が配置されている。短長振り分け装置82は、
前述のベルトコンベアと、吸盤を利用するリフト搬送手
段とを用いた振り分け装置である。具体的には、短長振
り分け装置82は、感光材料Zを載置して下流に搬送す
る搬送手段としてのベルトコンベア110と、ベルトコ
ンベア110の上で横方向の中心に配置される幅の細い
補助ベルトコンベア112と、振り分け手段114とか
ら構成される。
【0056】ベルトコンベア110および補助ベルトコ
ンベア112は、感光材料Zを挟持搬送するのではな
く、補助ベルトコンベア112は、ベルトコンベア11
0に対して若干間隔を開けて配置されている。すなわ
ち、補助ベルトコンベア112は感光材料Zのカール
(湾曲)を押さえ、ベルトコンベア110による搬送お
よび振り分け手段114(吸着ユニット116および1
18)による感光材料Zの吸着保持を補助するものであ
る。また、ベルトコンベア110および補助ベルトコン
ベア112による搬送速度は、走査搬送速度よりも若干
高速に設定されている。これにより、ベルトコンベア1
10および補助ベルトコンベア112の駆動が感光材料
Zの走査搬送に与える影響をより確実に排除することが
できる。
【0057】振り分け手段114は、図示しない吸引手
段に接続される2つの吸盤を有する2つの吸着ユニット
116および118を有する。吸着ユニット116およ
び118は、補助ベルトコンベア112を横方向に挟ん
で配置される。図5紙面手前側の吸着ユニット116
は、感光材料Zを吸着保持して若干持ち上げ、感光材料
Zの搬送方向に向かって右(すなわち、紙面手前方向)
斜め下流方向に移動した後に吸着を開放して、感光材料
Zを右に振り分ける。他方、奥手側の吸着ユニット11
8は、同様に、感光材料Zを持ち上げ左斜め方向に移動
して左に振り分ける。従って、補助ベルトコンベア11
2は、横方向の最小サイズの感光材料Zが来た際でも、
吸着ユニット116および118による感光材料Zの吸
着保持が可能な幅のエンドレスベルトを用いる。
【0058】なお、吸着ユニット116および118の
移動手段には特に限定はなく、リンクを利用する移動手
段、カムを利用する移動手段、ガイドレールやガイド孔
を利用する移動手段、これらを適宜組み合わせた移動手
段等、公知の方法が各種利用可能である。
【0059】露光を終了した感光材料Zは、ベルトコン
ベア110上に排出されるが、走査搬送手段76(搬送
ローラ対60)によって挟持されている状態では、搬送
は走査搬送手段76に支配されており、速度は走査搬送
速度である。感光材料Zが走査搬送手段76から開放さ
れ、ベルトコンベア110によって所定位置まで搬送さ
れると、必要に応じて吸着ユニット116および118
によって保持されて持ち上げられ、右または左に振り分
けられる。例えば、吸着ユニット116による前記右方
向への振り分け、吸着ユニット118による前記左方向
への振り分け、振り分けを行わない直線的な搬送を順次
繰り返して行うことにより、感光材料Zを3列に振り分
けることができ、吸着ユニット116および118によ
る左右の振り分けを交互に行うことにより、感光材料Z
を2列に振り分けることができる。
【0060】なお、図示例の記録装置80のみならず、
本発明の画像記録装置においては、すべての感光材料Z
を振り分けるのではなく、複数列での処理ができない大
きなサイズの場合や、単発的な処理を行う場合には、感
光材料Zの振り分けを行わないで、単列のままプロセサ
24に供給する。また、振り分けを行う際には、全サイ
ズを同数列に振り分けるのではなく、感光材料Zのサイ
ズに応じて、例えば、Lサイズは3列で6ツ切は2列
等、異なる列数に振り分けを行ってもよい。
【0061】短長振り分け装置82から排出された感光
材料Zは、搬送ローラ対64によってプロセサ66に供
給される。
【0062】以上、本発明の画像記録装置について詳細
に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更
を行ってもよいのはもちろんである。
【0063】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、感光材料をカットシートとした後に、デジタル
露光やバックプリントの記録等を行う、デジタルフォト
プリンタ等に利用される画像記録装置を実現できるのみ
ならず、メンテナンス性に優れ、グレードアップやコス
トダウン、仕様の変更等を容易に行うことができ、か
つ、コンパクトで効率のよい画像記録装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明の画像記録装置
の一例の基本構成を示す概念図である。
【図2】本発明の画像記録装置に利用される感光材料の
振り分け手段の一例を示す概念図である。
【図3】(a),(b)および(c)は、本発明の画像
記録装置に利用される感光材料の振り分け手段の別の例
の概略図であって、(a)は上面図、(b)および
(c)は側面図である。
【図4】(a)および(b)は、それぞれ本発明の画像
記録装置の一例の概略図である。
【図5】本発明の画像記録装置の別の例の概略図であ
る。
【図6】図5に示される画像記録装置の露光ユニットの
概略斜視図である。
【符号の説明】
10,50,70,80 (画像)記録装置 12 感光材料供給部 14 プリンタ 16 画像記録部 18 振分け装置 20,22,86,88 装填部 24,26,90 引き出しローラ対 28,28a,28b カッタ 30,32,84 マガジン 34 露光ユニット 40,82 短長振り分け装置 42(42a,42b,42c,42d) ベルトコン
ベア 44(44a,44b,44c,44d) 半月ローラ
対 52,72 ハウジング 54 走査搬送手段 56,74 ガイド 58,60,64 搬送ローラ対 62 露光搬送ガイド 66 プロセサ 92 第1搬送部 94 第2搬送部 98 ループ形成部 100(100R,100G,100B) 光ビーム光
源 102(102R,102G,102B) AOM1 104 ポリゴンミラー 106 fθレンズ 108 ミラー 110 ベルトコンベア 112 補助ベルトコンベア 114 振り分け手段 116,118 吸着ユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺な感光材料をロール状に巻回して遮光
    性の筐体に収納してなる感光材料マガジンを装填する装
    填部、および前記感光材料マガジンから感光材料を引き
    出す引き出し手段を有する感光材料供給部と、 前記引き出し手段によって引き出された感光材料を切断
    するカッタと、 前記切断された感光材料を所定の記録位置に保持しつつ
    走査搬送する走査搬送手段、およびデジタル画像信号に
    応じて変調した記録光で前記走査搬送手段によって走査
    搬送される感光材料を露光する露光手段を有する、前記
    感光材料供給部よりも上方に位置する画像記録部と、 前記記録位置において感光材料の記録面が上になるよう
    に前記カッタから走査搬送手段まで感光材料を搬送し、
    かつ、露光を終了した感光材料を次工程に搬送する搬送
    手段と、 前記搬送手段による感光材料の搬送経路中に配置され
    る、感光材料の非記録面にバックプリントを記録するバ
    ックプリント部とを有することを特徴とする画像記録装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像記録装置において、
    さらに、前記画像記録部の感光材料搬送方向下流に、前
    記搬送手段による搬送方向と直交する方向に感光材料を
    振り分けて複数列とする振り分け手段を有する画像記録
    装置。
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CNB981092861A CN100429578C (zh) 1997-03-26 1998-03-26 影象记录设备和用于影象记录设备的感光材料分配装置
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JP2007140051A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
JP2007140360A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
JP2007140233A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
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