JPH10324911A - 高周波焼入コイル - Google Patents

高周波焼入コイル

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JPH10324911A
JPH10324911A JP9150166A JP15016697A JPH10324911A JP H10324911 A JPH10324911 A JP H10324911A JP 9150166 A JP9150166 A JP 9150166A JP 15016697 A JP15016697 A JP 15016697A JP H10324911 A JPH10324911 A JP H10324911A
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JP
Japan
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groove
conductor
conductors
connection
heating
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JP9150166A
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English (en)
Inventor
Hiyoshi Watanabe
日吉 渡邊
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10324911A publication Critical patent/JPH10324911A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】内面に複数の溝が形成された有底筒状ワークの
溝の内面を加熱する高周波焼入コイル。 【解決手段】内面に複数の溝が形成された有底筒状ワー
クの溝の内面に対向する複数の溝加熱導体部100A、
100B、100Cと、隣接するそれを、相互に接続す
る複数の接続導体部200A、200Bと、溝加熱導体
部100A、100B、100Cに接続される一対の給
電導体部300A、300Bとを具備しており、接続導
体部200A、200Bは、隣接する溝加熱導体部10
0A、100B、100Cの接続部間に接続される一対
の第1接続体210A、210Bと、それ同士を接続す
る第2接続体220A、220Bとを有しており、それ
は、有底筒状ワークの中心点と、溝の中心部とを結ぶ線
の両側に位置し、第1接続導体210A、210Bは、
溝加熱導体部100A、100B、100Cとは略直交
する方向に延設されており、隣接する第1接続導体21
0A、210Bには逆方向の電流が流れる、高周波焼入
コイル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内面に複数の溝が
形成された有底筒状ワークの溝の内面を加熱する高周波
焼入コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】内面に複数の溝が形成された有底筒状ワ
ークとしては、等速ジョイントに用いられるトリポート
ハウジング部材Wがある。この図6に示すトリポートハ
ウジング部材Wの内面に高周波焼入を施すための高周波
焼入コイルとしては、図4に示すようなものがある。
【0003】まず、図4に示される高周波焼入コイル
は、トリポートハウジング部材Wの各内面に沿ってほぼ
一定の間隔を隔てて対向配置されるものである。しかし
ながら、この高周波焼入コイルでは、肉厚部W3には高
周波焼入が施されて硬化層(図4では斜線で示してい
る)が形成されるが、溝W1の左右の両側面W11及び
薄肉部W12には高周波焼入が施されず、硬化層が形成
されないという問題点がある。特に、溝W1の両側面W
11と厚肉部W3との境目のコーナー部が過熱されると
いう問題がある。この原因は、凸部は加熱されやすいが
凹部は加熱されにくいという高周波加熱における特性で
ある。また、この高周波焼入コイルで溝W1の両側面W
11及び薄肉部W12にも高周波焼入を施して硬化層を
形成するために、より大きな電流を流すことも考えられ
るが、これでは厚肉部W3が過熱状態となり、トリポー
トハウジング部材の内面に熱的アンバランスに起因する
変形が生じるおそれがある。
【0004】そこで、図5に示す高周波焼入コイルが考
えられる。かかる高周波焼入コイルは、厚肉部W3に対
応する部分の加熱導体を厚肉部W3から離して設けてあ
る。この状態で厚肉部W3に所定の高周波焼入を施すこ
とができる電流を高周波焼入コイルに流すと、溝W1の
両側面W11と薄肉部W12とが過熱されて特に薄肉部
W12にはズブ焼入状態になるおそれがある。また、前
記コーナー部の過熱は避けることができない。
【0005】かかる問題を解消するために、特公昭63
−42839号公報に記載されているような高周波焼入
コイルが創案されている。かかる高周波焼入コイルは、
その特許請求の範囲にもあるように、『不等肉厚部を有
する筒状体内面の移動焼入用高周波焼入コイルにおい
て、上記筒状体内面のうち厚肉部に対応する加熱導体
に、上記筒状体の軸心方向に沿って延びかつ上記最厚肉
部に対して平行に延設配置される立上り部を一対設ける
と共に、これらの立上り部を互いに平行状に近接配置
し、近接配置された上記立上り部に互いに逆方向の電流
を流すように構成』したのものである。
【0006】これにより、(最)厚肉部に対向した立上
り部では電磁作用が相殺されるため、立上り部による厚
肉部の加熱が抑制されて、厚肉部の過熱が防止されるの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特公昭63−42839号公報に記載されているよう
な高周波焼入コイルには以下のような問題点がある。す
なわち、トリポートハウジング部材Wのコーナー部の過
熱が避けられないのである。
【0008】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、前記コーナー部も過熱することもなく適切な高周波
加熱を施すことができる高周波焼入コイルを提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波焼入
コイルは、内面に複数の溝が形成された有底筒状ワーク
の溝の内面を加熱する高周波焼入コイルであって、前記
溝の内面に対向する複数の溝加熱導体部と、この溝加熱
導体部のうち隣接する溝加熱導体部を相互に接続する複
数の接続導体部と、前記溝加熱導体部に接続される一対
の給電導体部とを備えており、前記接続導体部は、隣接
する溝加熱導体部の接続部間に接続される一対の第1接
続導体と、この第1接続導体同士を接続する第2接続導
体とを有しており、前記接続部は、有底筒状ワークの中
心点と溝の中心部とを結ぶ線の両側に位置し、前記第1
接続導体は、前記溝加熱導体部とは略直交する方向に延
設されており、隣接する第1接続導体には逆方向の電流
が流れるように構成されている。
【0010】また、本発明の他の発明に係る高周波焼入
コイルは、内面に複数の溝が形成された有底筒状ワーク
の溝の内面を加熱する高周波焼入コイルであって、前記
溝の内面に対向する複数の溝加熱導体部と、この溝加熱
導体部のうち隣接する溝加熱導体部を相互に接続する複
数の接続導体部と、前記溝加熱導体部に接続される一対
の給電導体部とを備えており、前記接続導体部は、隣接
する溝加熱導体部の接続部間に接続される一対の第1接
続導体と、この第1接続導体同士を接続する第2接続導
体とを有しており、前記接続部は、有底筒状ワークの中
心点と溝の中心部とを結ぶ線の上に位置し、前記第1接
続導体は、前記溝加熱導体部とは略直交する方向に延設
されており、隣接する第1接続導体には逆方向の電流が
流れるように構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係る高周波焼入コイルの概略的斜視図、図2は本発明
の第1の実施の形態に係る高周波焼入コイルと有底筒状
ワークであるトリポートハウジング部材との関係を示す
概略的底面図、図3は本発明の第2の実施の形態に係る
高周波焼入コイルと有底筒状ワークであるトリポートハ
ウジング部材との関係を示す概略的底面図である。
【0012】本発明の第1の実施の形態に係る高周波焼
入コイルは、内面に3つの溝W1が形成された有底筒状
ワークであるトリポートハウジング部材Wの溝W1の内
面を加熱する高周波焼入コイルであって、前記溝W1の
内面に対向する3つの溝加熱導体部100A、100
B、100Cと、この溝加熱導体部100A、100B
を接続する接続導体部200Aと、この溝加熱導体部1
00A、100Cを接続する接続導体部200Bと、前
記溝加熱導体部100B、100Cに接続される2つの
給電導体部300A、300Bとを備えている。
【0013】この高周波焼入コイルを構成する各導体部
は、トリポートハウジング部材Wを加熱した際に自身が
過熱されることを防止するため、内部に冷却液を循環さ
せることができる導電性を有するパイプから構成されて
いる。
【0014】3つの溝加熱導体部100A、100B、
100Cは、溝W1の形状に沿って平面視略C字形状に
形成されている。すなわち、各加熱導体部100A、、
100B、100Cは、溝W1の左右の両側面W11
と、その間の薄肉部W12とにそれぞれ所定の間隔を有
して対向するようになっている。かかる3つの溝加熱導
体部100A、100B、100Cは同一平面上に並ぶ
にように設定されている。
【0015】かかる3つの溝加熱導体部100A、10
0B、100Cは、溝W1が120°ごとに形成されて
いるため、互いに120°の角度をもって配置されてい
る。また、この3つの溝加熱導体部100A、100
B、100Cは、オープンになった部分、すなわちC字
形状の接続されていない部分が内側を向くようになって
いる。なお、この3つの溝加熱導体部100A、100
B、100Cのオープンになっている部分を接続部11
0A、110B、110Cと呼ぶ。
【0016】前記接続部110A、110B、110C
は、図2に示すように、トリポートハウジング部材Wの
中心点W0と、溝W1の中心部とを結ぶ線WLの両側に
位置している。
【0017】一方、溝加熱導体部100A、100B、
100Cのうち、溝加熱導体部100A、100Bを接
続する接続導体部200Aは、縦長の略凹字形状に形成
されており、一対の第1接続導体210A、210A
と、この第1接続導体210A、210A同士を接続す
る第2接続導体220Aとを有している。すなわち、一
方の第1接続導210Aの上端部が溝加熱導体部100
Aの一方の接続部110Aに、他方の第1接続導210
Aの上端部が溝加熱導体部100Bの一方の接続部11
0Bにそれぞれ接続されるのである。
【0018】この接続導体部200Aの第1接続導体2
10A、210Aは、溝加熱導体部100A、100B
に対して略直交する方向に垂設されている。従って、第
1接続導体210A、210Aは、トリポートハウジン
グ部材Wの中心軸(図2に示す中心点W0を通過する図
面の紙面に垂直な方向の軸)に対して平行になってい
る。
【0019】溝加熱導体部100A、100Cを接続す
る接続導体部200Bも、上述した接続導体部200A
と同様に構成されているい。
【0020】従って、接続導体部200Bの第1接続導
体210B、210Bも、上述した接続導体部200A
の第1接続導体210A、210Aと同様に、溝加熱導
体部100B、100Cに対して略直交する方向に垂設
されている。従って、第1接続導体210B、210B
は、トリポートハウジング部材Wの前記中心軸に対して
平行になっている。
【0021】また、前記接続導体部200Aの一方の第
1接続導体210Aと接続導体部200Bの一方の第1
接続導体210Bとの間には、両第1接続導体210
A、210Bが短絡しないように絶縁体400(斜線で
示している)が介在されている。
【0022】一方、前記給電導体部300Aは、溝加熱
導体部100Cの他方の接続部110C、すなわち接続
導体部200Aが接続されていない接続部110Cに接
続されている。さらに、前記給電導体部300Bは、溝
加熱導体部100Bの他方の接続部110B、すなわち
接続導体部200Bが接続されていない接続部110B
に接続されている。
【0023】給電導体部300Aは接続導体部200B
の一方の第1接続部210Bと平行になっている。そし
て、給電導体300Aと接続導体210Bとの間には短
絡防止のための絶縁体400 (図2参照)が介在されて
いる。
【0024】同様に、給電導体部300Bは接続導体部
200Aの一方の第1接続部210Aと平行になってい
る。そして、給電導体300Bと第1接続導体210A
との間には短絡防止のための絶縁体400が介在されて
いる。
【0025】この高周波焼入コイルの溝加熱導体部10
0A、100B、100Cには、磁力線を集中させるた
めの、例えばフェライト等からなるコア (図示省略) が
取り付けれらる。
【0026】また、この高周波焼入コイルの溝加熱導体
部100A、100B、100Cの下方には、溝加熱導
体部100A、100B、100Cで加熱された部分、
すなわち溝W1の内周面に冷却液を噴射する内側冷却ジ
ャケット (図示省略) が設けられている。この内側冷却
ジャケットは、高周波加熱コイルに取り付けられている
ので、高周波焼入コイルとともにトリポートハウジング
部材Wの内部を移動する。
【0027】さらに、トリポートハウジング部材Wの過
熱を防止するため、トリポートハウジング部材Wの外周
面に冷却液を噴射する外側冷却ジャケットも設けられて
いる。
【0028】次に、上述したように構成された高周波焼
入コイルによるトリポートハウジング部材Wの内周面の
高周波焼入について説明する。トリポートハウジング部
材Wは開放された側を下向きにして図外のコンセントリ
ンクに載置される。図2に示すように、固定された高周
波焼入コイルをトリポートハウジング部材Wを挿入し下
側に向かって移動させる。この時、溝W1には、溝加熱
導体部100A、100B、100Cが挿入されている
ことは勿論である。
【0029】高周波焼入コイルには高周波電流が供給さ
れているため、溝W1の内面である左右の両側面W11
とその間の薄肉部12が下側から順次加熱されていく。
高周波電流は、給電導体部300A→溝加熱導体部10
0C→接続導体部200B(第1接続導体210B→第
2接続導体220B→第1接続導体210B)→溝加熱
導体部100A→接続導体部200A(第1接続導体2
10A→第2接続導体220A→第1接続導体210
A)→溝加熱導体部100B→給電導体部300Bある
いはその逆方向に流れる。
【0030】この時、接続導体部200Aの第1接続導
体210Aとそれに隣接する接続導体部200Bの第1
接続導体210Bとでは、互いに逆方向の高周波電流が
流れるため、電磁作用が相殺される。第1接続導体21
0Aと第1接続導体210Bとは、トリポートハウジン
グ部材Wの加熱には寄与しない。
【0031】これは、接続導体部200Aの第1導体2
10Aと給電導体300Bとの間、接続導体200Bの
第1接続導体210Bと給電導体300Aとの間でも同
様である。
【0032】この高周波焼入コイルによって加熱された
部分は、内側冷却ジャケットによって冷却されることに
よって高周波焼入が施される。また、トリポートハウジ
ング部材Wは、外側冷却ジャケットよっても冷却されて
いるので、高周波焼入による硬化層が外周面にまで及ぶ
ズブ焼入状態になることはない。
【0033】また、本発明の第2の実施の形態に係る高
周波焼入コイルが、第1の実施の形態に係る高周波焼入
コイルと相違する点は、接続導体部200A、200B
0である。すなわち、この第2の実施の形態に係る高周
波焼入コイルにおける2つの接続導体部200A、20
0Bは、第1接続導体210A、210Bがトリポート
ハウジング部材Wの中心点W0と溝W1とを結ぶ線WL
の上に位置している点である。
【0034】すなわち、この高周波焼入コイルにおいて
は、接続導体部200Aの第1接続導体210Aと接続
導体200Bの第1接続部210Bとは、トリポートハ
ウジング部材Wの中心点W0からみて前後方向に並び、
接続導体部200Bの第1接続導体210Bと給電導体
部300Aとは前記中心点W0からみて前後方向に並
び、接続導体部200Aの第1接続導体210Aと給電
導体部300Bとは前記中心点W0からみて前後方向に
並んでいるのである。
【0035】このように構成された第2の実施の形態に
係る高周波焼入コイルでは、上述した点以外の点は、第
1の実施の形態に係る高周波焼入コイルと同様である。
【0036】上述した2つの実施の形態とは違って、接
続導体部200A、200Bに同軸管を使用することも
可能である。
【0037】また、上述した説明では、有底筒状ワーク
の例としてトリポートハウジング部材Wを挙げたが、本
発明がこれに限定されるものではない。底を有し、かつ
内周に複数の溝が形成されたワークであれば適応可能で
ある。
【0038】さらに、この高周波焼入コイルによるトリ
ポートハウジング部材Wの内面の過熱の際に、高周波焼
入コイルを固定してトリポートハウジング部材Wを下側
に向かって移動させるとしたが、高周波焼入コイルとト
リポートハウジング部材Wとは相対的に移動すればよい
ので、トリポートハウジング部材Wを固定して高周波焼
入コイルを上側に向かって移動させてもよいし、高周波
焼入コイルは下側に向かって、トリポートハウジング部
材Wは上側に向かってそれぞれ移動させるようにしても
よい。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る高周波焼入コイルは、内面
に複数の溝が形成された有底筒状ワークの溝の内面を加
熱する高周波焼入コイルであって、前記溝の内面に対向
する複数の溝加熱導体部と、この溝加熱導体部のうち隣
接する溝加熱導体部を相互に接続する複数の接続導体部
と、前記溝加熱導体部に接続される一対の給電導体部と
を備えており、前記接続導体部は、隣接する溝加熱導体
部の接続部間に接続される一対の第1接続導体と、この
第1接続導体同士を接続する第2接続導体とを有してお
り、前記接続部は、有底筒状ワークの中心点と溝の中心
部とを結ぶ線の両側に位置し、前記第1接続導体は、前
記溝加熱導体部とは略直交する方向に延設されており、
隣接する第1接続導体には逆方向の電流が流れるように
構成されている。
【0040】従って、この高周波焼入コイルによると、
接続導体部は有底筒状ワークの内周溝を構成する左右の
両側面部と薄肉部のみならず、厚肉部のコーナー部にも
最適な加熱を施すことができる。
【0041】また、内面に複数の溝が形成された有底筒
状ワークの溝の内面を加熱する高周波焼入コイルであっ
て、前記溝の内面に対向する複数の溝加熱導体部と、こ
の溝加熱導体部のうち隣接する溝加熱導体部を相互に接
続する複数の接続導体部と、前記溝加熱導体部に接続さ
れる一対の給電導体部とを備えており、前記接続導体部
は、隣接する溝加熱導体部の接続部間に接続される一対
の第1接続導体と、この第1接続導体同士を接続する第
2接続導体とを有しており、前記接続部は、有底筒状ワ
ークの中心点と溝の中心部とを結ぶ線の上に位置し、前
記第1接続導体は、前記溝加熱導体部とは略直交する方
向に延設されており、隣接する第1接続導体には逆方向
の電流が流れるように構成されている。
【0042】このため、上述したものと同様に、接続導
体部は有底筒状ワークの内周溝を構成する左右の両側面
部と薄肉部のみならず、厚肉部とのコーナー部にも最適
な加熱を施すことができる。また、コーナー部の過熱防
止により以上の効果がある。
【0043】さらに、前記接続導体部に同軸管を用いる
と、コーナー部の過熱の防止という効果の他に、コイル
効率が良くなり、高周波焼入コイルの寿命が伸びるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る高周波焼入コ
イルの概略的斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る高周波焼入コ
イルと有底筒状ワークであるトリポートハウジング部材
との関係を示す概略的底面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る高周波焼入コ
イルと有底筒状ワークであるトリポートハウジング部材
との関係を示す概略的底面図である。
【図4】従来のこの種の高周波焼入コイルと有底筒状ワ
ークであるトリポートハウジング部材との関係を示す概
略的底面図である。
【図5】従来のこの種の他の高周波焼入コイルと有底筒
状ワークであるトリポートハウジング部材との関係を示
す概略的底面図である。
【図6】有底筒状ワークであるトリポートハウジング部
材の一例の概略的底面図である。
【符号の説明】
100A、100B、100C 溝加熱導体部 200A、200B 接続導体部 210A、210B 第1接続導体 220A、220B 第2接続導体 300A、300B 給電導体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C21D 9/40 C21D 9/40 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に複数の溝が形成された有底筒状ワ
    ークの溝の内面を加熱する高周波焼入コイルにおいて、
    前記溝の内面に対向する複数の溝加熱導体部と、この溝
    加熱導体部のうち隣接する溝加熱導体部を相互に接続す
    る複数の接続導体部と、前記溝加熱導体部に接続される
    一対の給電導体部とを具備しており、前記接続導体部
    は、隣接する溝加熱導体部の接続部間に接続される一対
    の第1接続導体と、この第1接続導体同士を接続する第
    2接続導体とを有しており、前記接続部は、有底筒状ワ
    ークの中心点と溝の中心部とを結ぶ線の両側に位置し、
    前記第1接続導体は、前記溝加熱導体部とは略直交する
    方向に延設されており、隣接する第1接続導体には逆方
    向の電流が流れることを特徴とする高周波焼入コイル。
  2. 【請求項2】 内面に複数の溝が形成された有底筒状ワ
    ークの溝の内面を加熱する高周波焼入コイルにおいて、
    前記溝の内面に対向する複数の溝加熱導体部と、この溝
    加熱導体部のうち隣接する溝加熱導体部を相互に接続す
    る複数の接続導体部と、前記溝加熱導体部に接続される
    一対の給電導体部とを具備しており、前記接続導体部
    は、隣接する溝加熱導体部の接続部間に接続される一対
    の第1接続導体と、この第1接続導体同士を接続する第
    2接続導体とを有しており、前記接続部は、有底筒状ワ
    ークの中心点と溝の中心部とを結ぶ線の上に位置し、前
    記第1接続導体は、前記溝加熱導体部とは略直交する方
    向に延設されており、隣接する第1接続導体には逆方向
    の電流が流れることを特徴とする高周波焼入コイル。
  3. 【請求項3】 前記接続導体部に同軸管を用いることを
    特徴とする請求項1又は2記載の高周波焼入コイル。
JP9150166A 1997-05-23 1997-05-23 高周波焼入コイル Pending JPH10324911A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021093354A (ja) * 2019-12-05 2021-06-17 高周波熱錬株式会社 加熱コイル及び焼入装置

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