JPH10323750A - 取 鍋 - Google Patents

取 鍋

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JPH10323750A
JPH10323750A JP13327797A JP13327797A JPH10323750A JP H10323750 A JPH10323750 A JP H10323750A JP 13327797 A JP13327797 A JP 13327797A JP 13327797 A JP13327797 A JP 13327797A JP H10323750 A JPH10323750 A JP H10323750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
crucible
ladle
outside
heating
Prior art date
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Pending
Application number
JP13327797A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamio Okada
民雄 岡田
Hideo Yoshikawa
英雄 吉川
Isamu Koike
勇 小池
Hiroshi Goda
寛 郷田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Crucible Co Ltd
Nippon Rutsubo KK
Original Assignee
Nippon Crucible Co Ltd
Nippon Rutsubo KK
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Publication date
Application filed by Nippon Crucible Co Ltd, Nippon Rutsubo KK filed Critical Nippon Crucible Co Ltd
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Publication of JPH10323750A publication Critical patent/JPH10323750A/ja
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いの容易な加熱保温機能を備えて取鍋
内の溶湯が冷えるのを防ぐとともに、製作や保守が容易
な取鍋の構造を実現する。 【解決手段】 内張り耐火物2で囲まれて上部が開口し
た加熱室12を形成している運搬用外囲器4と、この運
搬用外囲器4の加熱室12に収容された坩堝3と、運搬
用外囲器4の側壁部分に内側に向けて配設されて加熱室
12内の坩堝3を外周から加熱する加熱器(表面燃焼型
ガスバーナー6)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダイキャスト工
場などにおいてアルミニウム、銅、鉄などの溶融金属を
取り扱う取鍋に関し、とくに、加熱保温機能を有する取
鍋に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばダイキャスト工場においては、
溶解炉で溶解したアルミニウムなどの溶湯を取鍋と呼ぶ
耐熱容器に受け、工場内の各鋳造設備などに付帯してい
る保持炉に分配している。従来の取鍋は、容器の形態を
した外殻鉄皮の内面に耐火物を内張りした構造であり、
これに収容する溶融金属は内張り耐火物に直接に接触す
る。内張り耐火物の材料にはいくつかの種類があり、使
用材料によって取鍋の構造および製作方法が異なる。外
殻鉄皮の内面を耐火レンガで内張りした構造の取鍋や、
外殻鉄皮の内面をキャスタブル耐火物で内張りした構造
の取鍋が代表的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】取鍋に溶湯を入れる
と、まず内張り耐火物に熱を奪われるし、上部が開口し
ているので時間とともに放熱していく。そのため溶湯の
温度が低下する。温度が低下しすぎた場合は、取鍋の上
部開口からバーナーなどで内部の溶湯を加熱したり、あ
るいは保持炉に移した溶湯を加熱するなど、なんらかの
再加熱手段を講じなければならず、作業が煩雑になる。
放熱を防止する蓋付きの取鍋もある(たとえば特公平4
−6464号)。しかし、あまり広くない工場内での溶
湯の運搬・分配に使用する取鍋の場合、いちいち蓋を閉
めたり開けたりする作業が煩雑である。また、いくら蓋
を閉めてしても放置時間が長くなれば、溶湯温度が低下
するのは避けられない。
【0004】また取鍋の構造や製作あるいは修繕につい
ても問題がある。外殻鉄皮の内面を耐火レンガで内張り
する構造の取鍋の場合、レンガの継ぎ目(目地)に隙間
があると溶湯が漏れるので、目地の厚さをできるだけ小
さくする必要がある。そのためレンガを異形に加工しな
がら積み上げて内張りすることになる。これには熟練し
た職人による長時間の作業を要し、製作コストがかさ
む。外殻鉄皮の内面をキャスタブル耐火物で内張りする
構造の取鍋の場合、その製作にあたっては、外殻鉄皮の
内部に成形枠を配置して、両者の間隔部分をキャスタブ
ル耐火物で埋めるという作業を行うが、この作業も高度
な技術を要する。この構造では、隙間のない緻密な内張
り層を形成するのが難しいし、内張り層の乾燥に時間が
かかるという問題もある。
【0005】また取鍋を使用し続けると、内張り耐火物
が溶損したり亀裂が生じる。この場合は、粘土質モルタ
ルやプラスチック耐火物などの補修用耐火物で損傷部を
補修することになるが、この作業もきわめて面倒であ
る。損傷が激しくて補修不能になると、内張り耐火物を
作り替えることになる。それに際しては、まず古い内張
り耐火物を解体して完全に取り除くが、その作業がきわ
めて面倒である。内張り耐火物は溶湯との接触によって
焼結化が進み、また組織内に地金が侵入している場合も
ある。そのため、ピックなどの解体機が機能しないこと
もあり、耐火物の解体には多大の時間と労力を要してい
る。
【0006】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、取り扱いの容易な加熱保温
機能を備えて取鍋内の溶湯が冷えるのを防ぐとともに、
製作や保守が容易な取鍋の構造を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る取鍋は、
内張り耐火物で囲まれて上部が開口した加熱室を形成し
ている運搬用外囲器と、この運搬用外囲器の前記加熱室
に収容された坩堝と、前記運搬用外囲器の側壁部分に内
側に向けて配設されて前記加熱室内の前記坩堝を外周か
ら加熱する加熱器とを備えたものである。この加熱器と
しては、表面燃焼型ガスバーナーあるいは電気ヒーター
が適している。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の第1実施例による取鍋
の構造を図1に示している。運搬用外囲器4は、上部が
開口した四角の容器形態をした外殻鉄皮1の内面に耐火
物2を内張りした構造である。この内張り耐火物2で囲
まれて上部が開口した加熱室12が形成され、その加熱
室12に坩堝3が収容されている。坩堝3としては、取
り扱う溶融金属に応じて、黒鉛坩堝、アルミナ坩堝、ム
ライト坩堝、ジルコニア坩堝などを適宜に使用する。
【0009】ここで注目すべきことは、取り扱う溶融金
属14は坩堝3に収容されるのであって、運搬用外囲器
4の内張り耐火物2からなる加熱室12に収容されるの
ではないことである。従来の取鍋は内張り耐火物からな
る容器に直接に溶融金属が収容される。そのため内張り
耐火物は欠陥がないように緻密に製作する必要があった
し、溶融金属に接触する内張り耐火物の劣化が激しかっ
た。この発明の取鍋では、溶融金属14は内張り耐火物
2に接触しないので、この耐火物2をそれほど緻密に製
作する必要はないし、溶湯との接触による劣化もない。
したがって、従来の取鍋と本発明における運搬用外囲器
4とを比較したとき、その製作の容易さは本発明の外囲
器4の方がはるかに勝っている。
【0010】また、運搬用外囲器4の側壁部分には小さ
な窓7が開口形成されており、その窓部分に表面燃焼型
ガスバーナー6が取り付けられている。ガスバーナー6
は平板型の混合ガス室10を主体とし、その内面側には
多孔質パネル11が配設され、外側にはガス管を連結す
る接続口9が配設されている。接続口9から混合ガス室
10に燃焼ガスを供給し、多孔質パネル11を通過した
ガスに着火して燃焼させる。このガスバーナー6から発
生する熱が加熱室12を巡って坩堝3を外周から加熱す
る。
【0011】また坩堝3としては、外囲器4ごと傾けて
溶湯14を排出する作業性を高めるために、図1に示す
ように、注湯口5を形成したものが適する。ただし、坩
堝3からの排湯をパイプで行うのであれば、注湯口5は
なくてもよい。さらに、運搬用外囲器4の底面にはフォ
ークリフト差し込み台13を一体に設けてある。溶解炉
から溶融金属14を当該取鍋に受け、これを工場内の各
鋳造設備に運搬して保持炉に溶融金属14を分配する作
業は、フォークリフトを用いて行う。つまり、運搬用外
囲器4の底面の差し込み台13にフォークリフトのフォ
ークを差し込んで全体を運搬したり傾けたりする。ガス
バーナーはガス管からとりはずし、取鍋にとりつけたま
ま運搬する。
【0012】この発明の第2実施例による取鍋の構造を
図2に示している。図1の実施例と異なる部分について
説明する。◎。
【0013】この実施例では加熱器として電気ヒーター
8を使用している。この場合は図1のような窓7を外囲
器4に設けなくてもよく、ヒーター8の電気配線を引き
出せる構成とする。電気配線はコンセントで着脱できる
ようにする。また図2の実施例は、運搬用外囲器4の運
搬手段として吊り下げ式を採用している。つまり、外囲
器4の両側面のそれぞれに上方に伸びたフック15付き
の吊り具17を設け、クレーンなどで全体を吊り上げて
運搬する。また、吊り上げた状態で全体を傾けて坩堝3
から溶融金属を排出する作業をやりやすくするために、
外囲器4の側面にハンドル16を設けている。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
取鍋は、運搬用外囲器の加熱室内に坩堝を収容するとと
もに、外囲器の側壁部分に坩堝を加熱する加熱器を設け
たものである。したがって、加熱器で坩堝を加熱してお
いて溶融金属を入れれば、溶湯の温度はあまり低下しな
いし、必要に応じて再加熱して温度を上げることができ
る。そのため、たとえばダイキャスト工場において、溶
解炉で溶解したアルミニウムなどの溶湯を取鍋に受け、
工場内の各鋳造設備などに付帯している保持炉に分配よ
うな作業が、溶湯の温度を適切に保った状態で行えるの
で、作業プロセスの融通性・合理性が高まる。
【0015】また、運搬用外囲器の内張り耐火物に溶湯
が直接に接触するわけではないので、この耐火物の内張
り作業は簡単なものですみ、安価に製作できる。さら
に、溶湯に接触する坩堝が消耗してきたら、坩堝を交換
するだけで新品同様となるので、きわめて保守が簡単で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による取鍋の概略構成図
である。
【図2】この発明の第2実施例による取鍋の概略構成図
である。
【符号の説明】
1 外殻鉄皮 2 内張り耐火物 3 坩堝 4 運搬用外囲器 5 注湯口 6 表面燃焼型ガスバーナー 7 窓 8 電気ヒーター 12 加熱室 13 フォークリフト差し込み口 14 溶湯(溶融金属) 15 フック 16 ハンドル 17 吊り具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郷田 寛 東京都渋谷区恵比寿1−21−3 日本坩堝 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内張り耐火物で囲まれて上部が開口した
    加熱室を形成している運搬用外囲器と、この運搬用外囲
    器の前記加熱室に収容された坩堝と、前記運搬用外囲器
    の側壁部分に内側に向けて配設されて前記加熱室内の前
    記坩堝を外周から加熱する加熱器とを備えたことを特徴
    とする取鍋。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記加熱器が表面燃
    焼型のガスバーナーであることを特徴とする取鍋。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記加熱器が電気ヒ
    ーターであることを特徴とする取鍋。
JP13327797A 1997-05-23 1997-05-23 取 鍋 Pending JPH10323750A (ja)

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JP13327797A JPH10323750A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 取 鍋

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JP13327797A JPH10323750A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 取 鍋

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JP (1) JPH10323750A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005214555A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Nippon Crucible Co Ltd 坩堝式溶解保持炉
JP2014117714A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd 取鍋予熱装置

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