JP2009061457A - 溶湯搬送用取鍋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 溶湯の温度を保持できることはもとより、輸送時に求められる種々の便宜が図られた輸送用取鍋の提供。
【解決手段】 内面全域に耐火断熱層を備え、上向きの注入口を有し、且つ収容された溶湯を排出する為の注出口を備える有底筒状の鍋本体と、当該鍋本体の注入口を密封し封じた際に前記鍋本体の耐火断熱層と連続する耐火断熱層を裏面全域に備える開閉自在な上蓋と、当該鍋本体の注出口を密封し封じた際に前記鍋本体の耐火断熱層と連続する耐火断熱層を裏面全域に備える開閉自在な注ぎ蓋とで構成され、前記鍋本体の耐火断熱層の内部に面状又は棒状の発熱装置を埋設した溶湯搬送用取鍋。
【選択図】 図1
【解決手段】 内面全域に耐火断熱層を備え、上向きの注入口を有し、且つ収容された溶湯を排出する為の注出口を備える有底筒状の鍋本体と、当該鍋本体の注入口を密封し封じた際に前記鍋本体の耐火断熱層と連続する耐火断熱層を裏面全域に備える開閉自在な上蓋と、当該鍋本体の注出口を密封し封じた際に前記鍋本体の耐火断熱層と連続する耐火断熱層を裏面全域に備える開閉自在な注ぎ蓋とで構成され、前記鍋本体の耐火断熱層の内部に面状又は棒状の発熱装置を埋設した溶湯搬送用取鍋。
【選択図】 図1
Description
本発明は、トラックや貨車等、運送車両で輸送する為の取鍋に関する。
例えば、アルミダイカスト工場、殊に、大手アルミダイカスト工場等では、アルミ合金メーカーからアルミインゴットを購入し、自社にてアルミを溶解せずに、アルミ合金メーカーからアルミ溶湯の状態で購入し、即、鋳造を行うケースが増加しつつある。アルミ合金メーカーが溶解してインゴットにしたものを、再度溶解して鋳造するのは、二度手間であり、無駄な溶解エネルギーを消費するとの考えからである。
輸送の際は、アルミ溶湯を取鍋に入れるが、工場内で用いられる取鍋(例えば、下記特許文献3乃至5参照。)を除いては、従来より、昇温機能が付された取鍋は提供されておらず、断熱性の高い耐火素材からなる内壁を以って、輸送時における温度低下を最小限に留める構造を採用していた(例えば、下記特許文献1及び2参照。)。なぜなら、昇温措置を施さないことによる溶湯温度の低下は、スラッジの発生など溶湯品質に悪影響を及ぼすからである。
当該構造により、搬送距離搬送時間にはおのずと限度があり、現在多くの現場では、必要な時間に必要な量のみを運搬し、溶湯を供給しているのが実情である。つまり、適温の溶湯をストックできないことから、輸送時等の急なトラブル等によって、溶湯の供給がストップしてしまうという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、溶湯の温度を保持できることはもとより、輸送時に求められる種々の便宜が図られた輸送用取鍋の提供を目的とする。
上記課題を解決する為になされた本発明による溶湯搬送用取鍋は、内面全域に耐火断熱層を備え、上向きの注入口を有し、且つ収容された溶湯を排出する為の注出口を備える(注出口4を備えない構成としても良い。)有底筒状の鍋本体と、当該鍋本体の注入口を密封し封じた際に前記鍋本体の耐火断熱層と連続する耐火断熱層を裏面全域に備える開閉自在な上蓋と、当該鍋本体の注出口を密封し封じた際に前記鍋本体の耐火断熱層と連続する耐火断熱層を裏面全域に備える開閉自在な注ぎ蓋とで構成され、前記鍋本体の耐火断熱層の内部に面状又は棒状の電気発熱装置を埋設したことを特徴とする。
面状又は棒状の電気発熱装置を備えることによって、電源供給手段も小型且つ簡素で搬送に適したものを採用することができ、搬送時における溶湯の温度低下を抑制し、搬送先においても電源さえ供給すれば溶湯の保温が可能となる。その様に、溶湯を切れ目無く供給でき、ストックも可能であることから、アルミ合金メーカーや鋳造メーカー等において製造効率が格段にアップすることとなる。
また、鍋本体の耐火断熱層の内部に面状又は棒状の発熱装置を埋設したことにより、雰囲気加熱の様に熱気が溶湯に直接触れることが回避され、酸化物の発生を抑制することができる他、ヒーターが高温の溶湯に直接触れることが回避され、セラミックヒーター等の電気発熱装置の破損を防止することができる。逆に、固化した溶湯やインゴットに対する加熱に際しても、鍋本体の内面全体を介して、表面全体を均一に加熱できることから溶解効率も高まると言う利点がある。更には、電源を遮断した場合にあっても、発熱装置の熱が周囲を取り巻く耐火断熱材に長時間蓄熱されていることから、温度低下が抑制されると言う利点もある。
以下、本発明による溶湯搬送用取鍋の実施の形態を図面に基づき説明する。
本発明による溶湯搬送用取鍋は、溶湯を収容する有底筒状の鍋本体1と、当該鍋本体1の注入口2を密封する開閉自在な上蓋3と、当該鍋本体1の注出口4を密封する開閉自在な注ぎ蓋5とで構成される。
本発明による溶湯搬送用取鍋は、溶湯を収容する有底筒状の鍋本体1と、当該鍋本体1の注入口2を密封する開閉自在な上蓋3と、当該鍋本体1の注出口4を密封する開閉自在な注ぎ蓋5とで構成される。
前記鍋本体1は、外装6として鉄板が張られ、内面全域に耐火断熱層7を備えている他、上向きの注入口2を有し、且つ収容された溶湯を排出する為の注出口4を備えている。前記耐火断熱層7の素材としては、例えば、断熱耐火レンガを用いれば良い。また、当該鍋本体1の周囲には、搬送時の揺れによって搬送手段8の上で位置ずれ等が生じない様に、当該鍋本体1を搬送手段8の荷台へワイヤーやターンバックル等で定着させるための複数の固定フック9又は固定リング10が全周に亘って均一に設けられている。
当該例における鍋本体1は、耐火断熱層7の内部に、面状又は棒状の発熱装置11を鍋本体1の容積全体に対して均等な割合で加熱できる様に埋設した状態で備える。当該例における発熱装置11は、出力が10kW未満の熱電対を内蔵した棒状の電気セラミックヒーター(最高設定温度1000℃)である。よって、図2に示す例において当該発熱装置11を稼動させつつ溶湯の搬送を行なうには、取鍋の側壁全体に対して均等に配した6本に供給できる電源12のみを輸送車両等の搬送手段8に備えれば足りる。
前記上蓋3は、前記鍋本体1における上面の外装6に揺動自在に軸支され、揺動軸13から最も遠い縁部に突片14を備えている一方、当該上蓋3が閉じた際に当該突片14が被う部分の外装6aには、雄ネジが切られたボルト15が揺動自在に軸支されている。前記突片14は、前記ボルト15が挿通する切り込み16を備え、当該ボルト15の雄ネジに螺号するハンドル17が、前記突片14の上面に当接し加圧することにより、当該上蓋3の開放が規制され、当該鍋本体1の注入口2は密封されることとなる。
前記注ぎ蓋5は、その表面中央に、当該面に対して平行に支持棒18の一端が固定されている。当該支持棒18は、当該注ぎ蓋5の注出口4に対する装着時及び離脱時における位置を安定させるべく設けられたものであり、前記支持棒18の他端が鍋本体1の側壁から延びる支持軸19の先端部に連結され、当該支持軸19を中心として旋回可能に取り付けられている一方、当該鍋本体1の注出口4の近傍に、前記支持棒18の旋回軌道に沿った支持枠20が固定され、当該支持枠20の上縁には、当該注ぎ蓋5の注出口4に対する装着時及び離脱時において前記支持棒18が嵌まる切欠部21が設けられている。
更に、これらの切欠部21に嵌まった状態を維持するために、当該支持棒18の切欠部21からの浮き上がりを規制するフック22を各々の位置に嵌まった支持棒18にかけて、前記注ぎ蓋5の注出口4に対する装着時及び離脱時における位置を安定させる目的を達成し、殊に、注ぎ蓋5を装着している際には、装着された注出口4の密閉を維持して鍋本体1に収容された溶湯の飛散や漏出を防止する。
前記上蓋3及び注ぎ蓋5は、耐火断熱層(図示省略)を各々の裏面全域に備え、密封の際、当該耐火断熱層は、前記鍋本体1の耐火断熱層7と連続することとなる。
本発明による溶湯搬送用取鍋は以上の如く構成され、輸送車両等の搬送手段8に溶湯を収容した取鍋が、搬送手段8に、脚部24をボルトで固定され、或いは前記固定フック9又は固定リング10を用いて前記特許文献2の図12に示す様な形で連結され、予め、荷台に装備されている電源12に、取鍋の発熱装置11の電源取入部23をプラグ等を介して接続すれば、荷台に搭載された取鍋に収容された溶湯は、当該発熱装置11の温度制御によって適正な温度に管理される。また、前記の如く上蓋3及び注ぎ蓋5は、各々注入口2及び注出口4を密閉していることから、動揺による溶湯の飛散や漏出による事故を回避することができる。
本発明による溶湯搬送用取鍋によれば、インゴット等固形金属の溶解とアルミ合金製造並びに鋳造とを、その規模に応じて近所において行なわなければならないと言う金属成形に伴う制約が取り払われ、比較的小規模な成形工場にあっても、溶湯を他所から取り寄せる等により、これまでと比較して規模や材質などの面で多用な成形を行うことが可能となる。
1 鍋本体,2 注入口,3 上蓋,4 注出口,5 注ぎ蓋,
6 外装,7 耐火断熱層,8 搬送手段,9 固定フック,10 固定リング,
11発熱装置,12 電源,
13 揺動軸,14 突片,15 ボルト,16 切り込み,17 ハンドル,
18 支持棒,19 支持軸,20 支持枠,21 切欠部,22 フック,
23 電源取入部,24 脚部,
6 外装,7 耐火断熱層,8 搬送手段,9 固定フック,10 固定リング,
11発熱装置,12 電源,
13 揺動軸,14 突片,15 ボルト,16 切り込み,17 ハンドル,
18 支持棒,19 支持軸,20 支持枠,21 切欠部,22 フック,
23 電源取入部,24 脚部,
Claims (1)
- 内面全域に耐火断熱層を備え、上向きの注入口を有し、且つ収容された溶湯を排出する為の注出口を備える有底筒状の鍋本体と、当該鍋本体の注入口を密封し封じた際に前記鍋本体の耐火断熱層と連続する耐火断熱層を裏面全域に備える開閉自在な上蓋と、当該鍋本体の注出口を密封し封じた際に前記鍋本体の耐火断熱層と連続する耐火断熱層を裏面全域に備える開閉自在な注ぎ蓋とで構成され、
前記鍋本体の耐火断熱層の内部に面状又は棒状の発熱装置を埋設した溶湯搬送用取鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007229184A JP2009061457A (ja) | 2007-09-04 | 2007-09-04 | 溶湯搬送用取鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007229184A JP2009061457A (ja) | 2007-09-04 | 2007-09-04 | 溶湯搬送用取鍋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009061457A true JP2009061457A (ja) | 2009-03-26 |
Family
ID=40556550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007229184A Pending JP2009061457A (ja) | 2007-09-04 | 2007-09-04 | 溶湯搬送用取鍋 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009061457A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101072320B1 (ko) * | 2009-06-24 | 2011-10-11 | 현대자동차주식회사 | 경동식 중력 주조장치 |
CN103894595A (zh) * | 2014-03-25 | 2014-07-02 | 西峡县众德汽车部件有限公司 | 耐热钢用浇包 |
CN104550891A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-04-29 | 西峡县众德汽车部件有限公司 | 一种铸造浇筑方法 |
JP2017507309A (ja) * | 2013-12-23 | 2017-03-16 | アー エル デー ヴァキューム テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングALD Vacuum Technologies GmbH | 金属性材料を処理するための装置及び方法 |
-
2007
- 2007-09-04 JP JP2007229184A patent/JP2009061457A/ja active Pending
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