JP2005214555A - 坩堝式溶解保持炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱交換後の排ガスの感知温度を高温に設定しなくても、被溶解材のオーバージャージを防ぐことができ、排ガスを有効に利用できる坩堝式溶解保持炉を提供する。
【解決手段】 被溶解材を予熱するための予熱タワーと、前記予熱タワーの下方に設置され、前記予熱タワーから前記被溶解材の供給を受ける溶解用坩堝と、前記溶解用坩堝を収容する溶解用坩堝室と、前記溶解用坩堝を加熱する溶解用加熱手段と、前記溶解用坩堝から溶湯の供給を受ける保持用坩堝と、前記保持用坩堝を収容する保持用坩堝室と、前記保持用坩堝を加熱する保持用加熱手段と、を備えた溶解保持炉において、前記保持用加熱手段により生じる高温排ガスが前記溶解用坩堝室及び前記予熱タワーに流れ込むのを防止するように構成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被溶解材を投入し予熱する予熱タワーと、坩堝を用いた坩堝式の溶解用坩堝室と保持用坩堝室を構成要素として含む連続溶解型の坩堝式溶解保持炉に関する。本明細書において、被溶解材とは、アルミニウム、亜鉛、銅合金等の非鉄金属インゴットを初め、それらのリターン材、切粉、空缶、スクラップ材やそれらをプレス加工等により押し固めたもの、もしくは、鉄、ゴム、プラスチック等の部品が付いた非鉄金属材を含む意味で用いられている。
この種の坩堝式溶解保持炉は、図4のように被溶解材aの予熱タワー100と、該予熱タワー100の直下に設置される溶解用坩堝炉101と、坩堝炉101に並置した保持用坩堝炉102とを備えている。また、溶解用坩堝炉101は、溶解用坩堝103、溶解用坩堝室104及びバーナー105から成り、保持用坩堝炉102は、保持用坩堝107、保持用坩堝室106及びバーナー105Aから成っている。そして、予熱タワー100から溶解用坩堝炉102に供給される被溶解材aをバーナー105で溶かし、溶解溶湯は溶解用坩堝103の樋108によって連続的に保持用坩堝107に向かって溢流し、保持用坩堝107では溶湯をバーナーで目標の鋳造温度にまで昇温されたのちに汲出される(例えば、特許文献1参照。)。
溶解用坩堝室104内で発生する燃焼排ガスは、溶解用坩堝室104と溶解用坩堝103の間の周隙109を上昇して予熱タワー100内に予熱源として供給される一方、保持用坩堝室106内で発生する燃焼排ガスは、保持用坩堝室106と保持用坩堝107との間の隙間110を上昇して排ガス流路111から溶解用坩堝室104内及び予熱タワー100内に流入して溶解用坩堝室104内で発生する燃焼排ガスと合流する。そして、予熱タワー100内で予熱された被溶解材aは絶えず予熱タワー100内を降下して坩堝103の溶湯中で溶かされるので、溶解溶湯の温度は、常に低温(被溶解材の融点に近い温度)に維持される。
予熱タワー100内への被溶解材aの投入指示は、予熱タワー100の頂部の開閉蓋112の排気孔113を通過する熱交換後の燃焼排ガスの温度を熱電対114で感知することにより行われ、予熱タワー100内の被溶解材aの量が少なくなれば熱交換後の排ガス温度が上昇し、燃焼排ガスの温度が設定範囲を超えると、熱電対114がこれを感知して投入指示を出して開閉蓋112を開き、溶解用坩堝室104のバーナー105による加熱を停止させる。被溶解材aの追加投入が完了すると、開閉蓋112を閉じてバーナー105による加熱を再開する。
かかる坩堝式溶解保持炉は、溶解用坩堝室104及び保持用坩堝室106の両室から発生するすべての燃焼排ガスを被溶解材aと熱交換して被溶解材aの予熱に利用することによって省エネルギー化が図られ、また、酸化物の発生が少なくなるという利点がある。
しかしながら、保持用坩堝107の容量が大きい場合や被溶解材aの融点が高い場合などには、溶解温度や保持温度が高くなり、燃焼排ガスが大量に発生し、燃焼排ガスの温度が高くなるので、溶解用坩堝室103で発生する燃焼排ガスの熱交換だけで被溶解材aを十分に予熱できることになる。したがって、両室から発生する全ての高温の燃焼排ガスを被溶解材aの予熱として利用すると、予熱タワー100内が高温化することにより、予熱タワー100内に被溶解材aが充分に充填された状態であっても、熱交換後の排ガス温度が排ガス感知の設定温度を超えることが多くなり、その結果、前記投入指示が頻繁に行われて被溶解材aのオーバーチャージの原因になるなど被溶解材aの投入管理に支障をきたす。
なお、熱交換後の排ガスの感知温度を高温に設定して材料のオーバーチャージは避けることも考えられるが、合流して形成される高温の排ガスと被溶解材aの熱交換率が低下して有効利用が図れず、省エネ効果を損なうことになる。
特開2000−130948号公報
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、熱交換後の排ガスの感知温度を高温に設定しなくても、被溶解材のオーバージャージを防ぐことができ、排ガスを有効に利用できる坩堝式溶解保持炉を提供する。
本発明の坩堝式溶解保持炉は、被溶解材を予熱するための予熱タワーと、前記予熱タワーの下方に設置され、前記予熱タワーから前記被溶解材の供給を受ける溶解用坩堝と、前記溶解用坩堝を収容する溶解用坩堝室と、前記溶解用坩堝を加熱する溶解用加熱手段と、前記溶解用坩堝から溶湯の供給を受ける保持用坩堝と、前記保持用坩堝を収容する保持用坩堝室と、前記保持用坩堝を加熱する保持用加熱手段と、を備えた溶解保持炉において、前記保持用加熱手段により生じる高温排ガスが前記溶解用坩堝室及び前記予熱タワーに流れ込むのを防止するように構成したことを特徴とする。
また、前記保持用坩堝室と前記保持用坩堝の口部との間の隙間を仕切り体で塞いで前記保持用坩堝と前記保持用坩堝室との間に形成される燃焼室を密封構造にすることにより、前記高温排ガスが前記溶解用坩堝室及び前記予熱タワーに流れ込むのを防止するように構成するのが望ましい。
また、前記保持用加熱手段をリジェネレイティブバーナとし、該リジェネレイティブバーナを前記保持用坩堝室の壁部に形成される開口に取り付けるのが望ましい。
また、前記保持用加熱手段を電熱ヒーターとし、該電熱ヒーターを前記保持用坩堝室の内壁面に配設するのが望ましい。
また、前記溶解用坩堝から溢流する溶湯を前記保持用坩堝に連続的に移送する移送部及び該移送部を流れる溶湯に、前記保持用坩堝内の溶湯からの熱気及び前記溶解用坩堝室からの高温排ガスを接触させるための流路を備えるのが望ましい。
また、前記保持用坩堝を鉄製坩堝とし、該坩堝の口部から外鍔を突設し、該外鍔を前記仕切り体とするのが望ましい。
本発明の坩堝式溶解保持炉によれば、前記保持用加熱手段により生じる高温排ガスが前記溶解用坩堝室及び前記予熱タワーに流れ込むのを防止するように構成したので、溶解用坩堝室で発生する加熱ガスのみを被溶解材の予熱に利用することができる。したがって、大容量の保持用坩堝を用いる場合や高融点の被溶解材を対象とする場合の被溶解材のオーバーチャージを防止でき、また、被溶解材の投入管理が容易になる。
また、前記保持用坩堝室と前記保持用坩堝の口部との間の隙間を仕切り体で塞いで前記保持用坩堝と前記保持用坩堝室との間に形成される燃焼室を密封構造にすることにより、前記高温排ガスが前記溶解用坩堝室及び前記予熱タワーに流れ込むのを防止するように構成すれば、前記保持用加熱手段により生じる高温排ガスの前記溶解用坩堝室及び前記予熱タワーへの流入を容易に防ぐことができる。
また、前記燃焼室を密封構造とし、前記保持用加熱手段をリジェネレイティブバーナとすれば、高温の燃焼排ガスと空気を充分に熱交換して排ガス温度を低温にできるので、省エネルギー化が可能になり、しかも、被溶解材のオーバーチャージをなくすと共に被溶解材を十分に予熱できる。
また、前記燃焼室を密封構造とし、前記保持用加熱手段を電熱ヒーターとすれば、高い電熱効率で保持加熱できるので、省エネルギー化が可能になり、しかも、被溶解材のオーバーチャージをなくすと共に被溶解材を十分に予熱できる。
また、前記溶解用坩堝から溢流する溶湯を前記保持用坩堝に連続的に移送する移送部及び該−移送部を流れる溶湯に、前記保持用坩堝内の溶湯からの熱気及び前記溶解用坩堝室からの高温排ガスを接触させるための流路を備えれば、移送部を流れる溶湯の温度低下を防止して溶湯の固化を防止することができる。
以下に本発明の坩堝式溶解保持炉の実施形態を添付図面に基づき説明する。
実施形態1
図1に本実施形態の坩堝式溶解保持炉の全体が概略的に示され、該溶解保持炉Aは、アルミニウムインゴット等の被溶解材aの予熱タワー1と、該予熱タワー1の直下に設置される溶解用坩堝炉2と、溶解用坩堝炉2に並置される保持用坩堝炉3とを備えている。
溶解用坩堝炉2は、溶解用坩堝室4と、溶解用坩堝室4の炉蓋41と、溶解用坩堝室4内に坩堝台5を介し設置される溶解用坩堝6と、溶解用坩堝6を加熱するバーナー(溶解用加熱手段)Bとを備え、該坩堝6と溶解用坩堝室4及び炉蓋41との間には周隙7が形成され、該周隙7は矢印のようにバーナーBの燃焼排ガス(高温ガス)が流れる上昇通路となる。
保持用坩堝炉3は、保持用坩堝室8と、保持用坩堝室8の炉蓋81と、保持用坩堝室8内に坩堝台9を介し設置される保持用坩堝10と、保持用坩堝10を加熱するセルフ型のリジェネレイティブバーナー(保持用加熱手段)RBとを備えている。保持用坩堝室8の壁部には開口8aが形成され、開口8aにはリジェネレイティブバーナーRBが取り付けられている。
炉蓋81は、保持用坩堝室8と保持用坩堝10の口部との間に形成される隙間82を塞ぐ仕切り体を兼ね、これにより保持用坩堝室8と保持用坩堝10との間に形成される燃焼室83を密閉構造にし、高温の燃焼排ガスが溶解用坩堝室4及び予熱タワー1に流れ込むのを防止している
溶解用坩堝室4及び保持用坩堝室8には断熱材、例えばセラミック系の断熱材で内張りが施され、その境界部には共用側壁13が設けられている。
リジェネレイティブバーナーRBは、燃焼排ガスを回収して炉の熱効率を向上させるバーナーである。
坩堝台5,9は坩堝6,10の底部からの加熱を可能にするために、筒状にして側部に燃焼ガスの流通溝5a,9aを備えている。
保持用坩堝10は内部が仕切り部18により受湯室19と汲み出し室20とに仕切られ、両室19,20は仕切り部18の下方で連絡口21により連通し、受湯室19において溶解坩堝6からの溶湯17を受け取る構成になっている。
溶解用坩堝6と保持用坩堝10とは、溶解用坩堝6の胴部に設けられる溢流タイプの排出口15並びに該排出口15に接続する、樋形の移送部16を介し接続され、溶湯17を溶解用坩堝6内から排出口15を溢流させながら移送部16を経て保持用坩堝10内に連続的に移送できる構成になっている。移送部16は共用側壁13に形成された開口14a内を通って保持用坩堝10の受湯室19内の溶湯の液面の上方の位置まで延出されている。移送部16は樋形には限定されず、例えばパイプ形であっても良い。
溶湯17の連続的移送は、坩堝6,10内の液面のヘッド差を利用して行われる。溶解用坩堝6の胴部に対する排出口15の形成位置は、該坩堝6内に常時滞留させる溶湯17の液量ひいては液面高さを考慮し、選択決定すればよい。
溶解用及び保持用坩堝6,10としては、黒鉛坩堝が適当であるが、必要に応じて鉄製坩堝(鋳鉄、普通鋼、特殊鋼など)とすることもできる。
保持用坩堝10内の受湯室19の上側は排湯フード14bで覆われ、排湯フード14bと共用側壁13の開口14aとによって移送部16の周囲に流路14が形成されている。そして、保持用坩堝10内の溶湯の熱気は、該流路14によって移送部16の出湯口16aに導かれることにより、移送部16を流れる溶湯が溶湯の熱気に晒されて加熱を受け、移送中の溶湯17の温度降下が防止される。
保持用坩堝室8に溢流した溶湯17は使用温度まで上昇せられ、汲み出し室20より鋳湯される。また、受湯室19内では必要に応じて各種の溶湯処理や溶湯表面に溜まる酸化物等の除去等が適宜行われる。
坩堝6,10からは亀裂等を通じて溶湯17が漏れることがあり、漏出溶湯を炉外に排出するために、例えば共用側壁13の下端部と保持用坩堝室8の側壁下端部とに図外のドレン排出口が形成されている。
溶解用坩堝炉2の溶解用坩堝室4は、無蓋有底筒形を呈していて、上部の炉蓋41を介して筒形の予熱タワー1が2段重ね状態且つ同心状に設置されている。炉蓋41の下端は溶解用坩堝6の上端上方で、坩堝6内に向けて開口し、予熱タワー1を通じ被溶解材aを坩堝6内に投入できる構成になっている。
溶解用坩堝室4内の周隙7の上端側は予熱タワー1内に、溶解用坩堝6の上端と炉蓋41に形成された垂壁41Aの下端との間の環状空隙24を介し連通され、燃焼排ガスを予熱タワー1内に予熱源として供給できる構成になっている。なお、燃焼排ガスは矢印のように垂壁41Aによって一旦下方に流れるので、溶解用坩堝6内に位置する溶湯浸漬前の被溶解材aも予熱できる。
予熱タワー1の上端には被溶解材aの投入口27があり、該投入口27には開閉蓋28が備えられ、該開閉蓋28には燃焼排ガスの排気口29が設けられている。該開閉蓋28には排気孔を通過する熱交換後の燃焼排ガスの温度を感知するための熱電対25が取り付けられている。排気口29の形成は、燃焼排ガスをドラフト効果により周隙7内から環状空隙24を経て予熱タワー1内に上昇気流として導くために必要である。開閉蓋28の開閉は駆動装置を備えた自動開閉機構により行うことができる。
溶解用坩堝6の取り替えや該坩堝6内の残湯汲み出し等を行うために予熱タワー1は、図1に示す2段重ねの位置より適宜移動させることができる構成になっている。予熱タワー1の全重量は台車30により支えられ、該台車30は溶解用坩堝室4に支持固定されたガイドレール31上を走行可能であり、該レール31上での台車30の走行により、予熱タワー1を溶解用坩堝室4の炉蓋4Aとの2段重ねの第1位置から2段重ねが解かれる第2位置、即ち溶解用坩堝室4の上端開口を完全にフリーと成し得る位置まで、スライド変位させることができる構成になっている。台車30を第1位置と第2位置とでそれぞれ停止させるために、各種の位置規制手段を採用することができる。
図1は溶解保持炉の平常運転時の状況を示し、溶解用坩堝室4の底部からその内部に供給された燃焼ガスは溶解用坩堝6を加熱しつつ周隙7内を上昇し燃焼排ガスとなり、この燃焼排ガスは周隙7上端からこれに連通する環状空隙24を経て予熱タワー1内に入り、予熱タワー1内のインゴット等aと熱交換し予熱源として有効利用された後に、開閉蓋28の排気口29を経て炉外に排出される。炉外排出の燃焼排ガスの温度は被溶解材aとの熱交換により、例えば375℃以下に低下する。この燃焼排ガスの温度低下は、作業環境の改善につながる。一方、保持用坩堝室8は上述のように密閉構造となっているので、保持用坩堝室8の高温の燃焼排ガスが予熱タワー1や溶解用坩堝室4に流れ込んでバーナBの燃焼排ガスと合流することはない。
被溶解材aは、溶解用坩堝6の溶湯17内に浸漬されている下端部のものから順に溶解されて行く。被溶解材aは溶解が進むにつれて自重降下し溶湯内に浸漬して行き、常に溶湯17中で溶かされるので、溶湯17の温度はアルミの融点近傍の低い温度に略々一定に保持される。
溶解用坩堝6内の溶湯17は、ヘッド差によって排出口15を溢流しつつ移送部16を経て保持用坩堝10の受湯室19内に連続的に移送されて行き、連続的溶解保持が可能になる。
保持用坩堝10の受湯室19内に流入した低温の溶湯17は燃焼ガスの加熱により必要な温度まで加熱保持され、注湯される。また受湯室19内で必要応じて各種溶湯処理や酸化物除去が図られる。受湯室19内の溶湯17は仕切り板18の下端の連絡口21を通じ汲み出し室20内に流入し、汲み出し使用に備える。
予熱タワー1内への被溶解材aの投入指示は、上述のように開閉蓋28の排気孔を通過する熱交換後の燃焼排ガスの温度を熱電対25で感知して行われ、予熱タワー1内の被溶解材aの量が少なくなれば熱交換後の排ガス温度が上昇し、燃焼排ガスの温度が設定範囲を超えると、熱電対25がこれを感知して投入指示を出して開閉蓋28を開き、溶解用坩堝室4のバーナーBによる加熱を停止させる。被溶解材aの追加投入が完了すると、開閉蓋28を閉じてバーナーBによる加熱を再開する。
熱交換後の排ガス温度は、被溶解材aの融点や予熱タワー1に充填される被溶解材aの量によって異なるが、被溶解材aが例えばADC12等の通常のアルミニウム材であれば、約300〜500℃の範囲に設定される。
このように坩堝式溶解保持炉は、予熱タワー1と、溶解用および保持用の2つに仕切られた坩堝炉2,3からなる構造をもち、かつ溶解用坩堝炉2から保持用坩堝炉3内への移湯を連続的に行い溶湯の汲出しを保持用坩堝炉側から行う構成になっているので、予熱タワー1を溶解用坩堝炉2の上端開口部の上方に置くことにより、溶解用坩堝炉2内で発生する燃焼排ガスのみを予熱タワー1での予熱用に利用することが可能になる。
更に坩堝炉2,3の炉壁は溶湯と接触しないのでセラミックファイバー系断熱材による内張りを施すことが可能になる。セラミック系断熱材は軽量材のため蓄熱量が少なく、炉壁からの放熱量が小さくなり省エネとなる。
実施形態2
図2に示す坩堝式溶解保持炉は、保持用坩堝炉3にリジェネレイティブバーナーRBに代えて電熱ヒーターHを配設したものである。電熱ヒーターHは保持用坩堝室8の内壁面に配設され、電熱線の発熱により保持用坩堝10を加熱するようになっている。なお、第1の実施形態と同一又は類似の部分については、第1の実施形態に付された符号と同じ符号を図2に付すことによりその部分の説明を省略する。
実施形態1と同様に保持用坩堝炉3の燃焼室83は炉蓋81により密閉構造となっているので、電熱ヒーターHによる加熱ロスが少なくなり電熱効率の向上が図れる。
図3は、保持用坩堝10は鉄製坩堝とし、該坩堝10の口部から炉蓋81を兼ねる外鍔10Aを突設し、該外鍔10Aで隙間82を塞いだ実施形態を示している。
本発明の実施形態1の坩堝式溶解保持炉を示す正面断面図である。 本発明の実施形態2の坩堝式溶解保持炉を示す正面断面図である。 本発明の他の実施形態の坩堝式溶解保持炉の一部を示す正面断面図である。 従来の坩堝式溶解保持炉の正面断面図である。
符号の説明
1 予熱タワー
2 溶解用坩堝炉
3 保持用坩堝炉
4 溶解用坩堝室
B バーナー(溶解用加熱手段)
RB リジェネレイティブバーナー(保持用加熱手段)
H 電熱ヒーター(保持用加熱手段)
8 保持用坩堝室
10 保持用坩堝


Claims (6)

  1. 被溶解材を予熱するための予熱タワーと、前記予熱タワーの下方に設置され、前記予熱タワーから前記被溶解材の供給を受ける溶解用坩堝と、前記溶解用坩堝を収容する溶解用坩堝室と、前記溶解用坩堝を加熱する溶解用加熱手段と、前記溶解用坩堝から溶湯の供給を受ける保持用坩堝と、前記保持用坩堝を収容する保持用坩堝室と、前記保持用坩堝を加熱する保持用加熱手段と、を備えた溶解保持炉において、
    前記保持用加熱手段により生じる高温排ガスが前記溶解用坩堝室及び前記予熱タワーに流れ込むのを防止するように構成したことを特徴とする坩堝式溶解保持炉。
  2. 前記保持用坩堝室と前記保持用坩堝の口部との間の隙間を仕切り体で塞いで前記保持用坩堝と前記保持用坩堝室との間に形成される燃焼室を密封構造にすることにより、前記高温排ガスが前記溶解用坩堝室及び前記予熱タワーに流れ込むのを防止するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の坩堝式溶解保持炉。
  3. 前記保持用加熱手段をリジェネレイティブバーナとしたことを特徴とする請求項2に記載の坩堝式溶解保持炉。
  4. 前記保持用加熱手段を電熱ヒーターとし、該電熱ヒーターを前記保持用坩堝室の内壁面に配設したことを特徴とする請求項2に記載の坩堝式溶解保持炉。
  5. 前記溶解用坩堝から溢流する溶湯を前記保持用坩堝に連続的に移送する移送部及び該−移送部を流れる溶湯に、前記保持用坩堝内の溶湯からの熱気及び前記溶解用坩堝室からの高温排ガスを接触させるための流路を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の坩堝式溶解保持炉。
  6. 前記保持用坩堝は鉄製坩堝であり、該坩堝の口部から外鍔を突設し、該外鍔を前記仕切り体としたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の坩堝式溶解保持炉。
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