JPH10322949A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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Publication number
JPH10322949A
JPH10322949A JP12872197A JP12872197A JPH10322949A JP H10322949 A JPH10322949 A JP H10322949A JP 12872197 A JP12872197 A JP 12872197A JP 12872197 A JP12872197 A JP 12872197A JP H10322949 A JPH10322949 A JP H10322949A
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JP
Japan
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rotor
rotating shaft
bearing
locking projection
spindle motor
Prior art date
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Application number
JP12872197A
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English (en)
Inventor
Eiji Nara
英司 奈良
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by NEC Home Electronics Ltd, Nippon Electric Co Ltd filed Critical NEC Home Electronics Ltd
Priority to JP12872197A priority Critical patent/JPH10322949A/ja
Publication of JPH10322949A publication Critical patent/JPH10322949A/ja
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  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子の抜け止め構造を簡単化し、部品点数
と組立工数を削減して製造コストを低減する。 【解決手段】 軸受台107の上部に半径方向外方に向
けて係止突起120を突設するとともに、回転子103
の逆有底部103aに抜け止め部130を突設し、回転
子103を固着した回転軸102を含油軸受108に挿
入するさいに、抜け止め部130が撓み変形して係止突
起120を乗り越え、係止突起120に規制されて回転
子103の上方への抜けを防止する抜け止め構造を形成
する。回転軸102と含油軸受108との間の径方向の
クリアランスにばらつきがあっても、高速回転域におけ
る回転子の軸振れを抑制し、回転子103の動特性が劣
化しないようにでき、抜け止め金具10を用いた抜け止
め工程は不要であり、部品点数と組立工数を削減して製
造コストを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転子の抜け止め
構造を簡単化したスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク記録媒体に情報を記録再生す
るのに用いられる光ディスクドライブ装置は、円盤状の
光ディスク記録媒体を回転させて記録情報を読み出すた
め、光ディスクの回転駆動にスピンドルモータが必要で
ある。この種のスピンドルモータは、回転サーボ制御動
作の追従性を高めるために回転部分の慣性モーメントを
できるだけ抑えることが望ましく、回転電機子型モータ
に比べ回転子がより軽量に構成できる回転界磁型モータ
が広く用いられている。図7は、従来のスピンドルモー
タの一例を示す縦断面図であり、図8は、図1に示した
スピンドルモータの平面図である。
【0003】図7,8に示すスピンドルモータ1は、光
ディスクドライブ装置等に用いる回転界磁型モータであ
り、スピンドルとなる回転軸2を逆有底筒状の回転子3
に固着し、電機子巻線4を捲回した磁極を有する固定子
5に回転子3を組み付け、回転子3により固定子5を覆
った構成をなす。回転子3は、逆有底部3aの周縁から
延びる円筒部3bの内周面に界磁磁石6が等間隔に固着
してある。回転子3は、その逆有底部3aの基部を回転
軸2の上端部から所定距離離間させた位置に固着してあ
る。固定子5は、放射状に突設された電磁軟鉄鋼鈑を多
数絶縁積層したものであり、複数の磁極にそれぞれ電機
子巻線4が捲回してある。固定子5の中央部には軸受台
7が貫通固着してあり、この軸受台7に保持した含油軸
受8が回転軸2を回転自在に支持している。回転軸2
は、その下端部を軸受台7の底部に嵌着した軸座9が係
止しており、これにより回転軸2の下方への抜けが防止
される。また、回転軸2の下端部近くには、リング状の
抜け止め金具10が嵌着してあり、この抜け止め金具1
0の上端面が含油軸受8の下端面に係止することで、回
転軸2の上方への抜けが防止されるようになっている。
11は、軸受台7に組み付けた配線用の基板であり、そ
の上面には界磁磁石6の磁極変極点を検出する磁束検出
素子12と、基板11から出力を取り出すための出力端
子13が組み付けてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のスピンドルモー
タ1は、回転軸2の外径と含油軸受8の内径との間に一
定のクリアランス(寸法差)を設けてあるが、部品製作
時の個体差によりこのクリアランスにばらつきを生ずる
ことがある。しかし、含油軸受8の軸受長すなわち回転
軸2の支持部分の長さが十分にとれない場合、回転軸2
と含油軸受8との間のクリアランスのばらつきが回転状
態に影響を与えやすく、モータ駆動状態において回転子
3の軸振れが大きくなり、特に高速回転時に回転庵手製
を損なうといったことが分かっていた。しかしながら、
従来のスピンドルモータ1は、回転軸2に抜け止め金具
10を組み付ける構成であるため、抜け止め金具10を
組み付けた部分は含油軸受8にて支持できないため、当
然のことながら、含油軸受8に支持される部分の回転軸
2の長さが短縮されることになる。その結果、モータ駆
動状態で回転子3の軸振れが大きくなりやすく、高速時
の動特性が劣化して回転安定性を欠くことになるといっ
た課題があった。また、抜け止め金具10は回転軸2と
は別部品であるため、部品点数の削減要求に応えること
はできず、また組立工程においても、回転軸2を含油軸
受8の反対側まで貫通させた後抜け止め金具10を装着
し、さらに軸受台7に軸座9を組み付けるといった独立
した抜け止め工程が要求されるだけに、製造工数の削減
要求にも応えることができず、製造コスト切り下げの支
障となるといった課題を抱えていた。
【0005】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、回転子の抜け止め構造を簡単化し、部品点数と組立
工数を削減して製造コストを低減することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、スピンドルとなる回転軸と、逆有底筒状
をなし、前記回転軸に固着される界磁磁石付き回転子
と、電機子巻線を捲回した磁極を有する固定子と、該固
定子の中央部に貫通固着した軸受台と、該軸受台に保持
され、前記回転軸を回転自在の支持する軸受と、前記軸
受台に設けられ、前記回転軸の下端部を係止して下方へ
の抜けを防止する軸座と、前記軸受台の上部に半径方向
外方に向けて突設した係止突起と、前記回転子の逆有底
部に突設され、前記回転子を固着した回転軸を前記軸受
に挿入するさいに、撓み変形して前記係止突起を乗り越
え、該係止突起に規制されて前記回転子の上方への抜け
を防止する抜け止め部とを具備することを特徴とするも
のである。また、前記係止突起が、前記抜け止め部の乗
り越えを案内する逆皿状の傾斜側面と、前記抜け止め部
の上方への変位を規制する環状端面とを有することを特
徴とするものである。
【0007】また、本発明は、スピンドルとなる回転軸
と、逆有底筒状をなし、前記回転軸に固着される界磁磁
石付き回転子と、電機子巻線を捲回した磁極を有する固
定子と、該固定子の中央部に貫通固着した軸受台と、該
軸受台に保持され、前記回転軸を回転自在の支持する軸
受と、前記軸受台に設けられ、前記回転軸の下端部を係
止して下方への抜けを防止する軸座と、前記軸受台の上
部に半径方向内方に向けて突設した係止突起と、前記回
転子の逆有底部に突設され、前記回転子を固着した回転
軸を前記軸受に挿入するさいに、撓み変形して前記係止
突起を乗り越え、該係止突起に規制されて前記回転子の
上方への抜けを防止する抜け止め部とを具備することを
特徴とするものである。また、前記係止突起が、前記抜
け止め部の乗り越えを案内する皿状の傾斜側面と、前記
抜け止め部の上方への変位を規制する環状端面とを有す
ることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1な
いし図6を参照して説明する。図1は、本発明のスピン
ドルモータの一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1
に示したスピンドルモータの平面図、図3は、図1に示
したスピンドルモータの組立工程を示す工程図である。
【0009】図1,2に示すスピンドルモータ101
は、回転子103の抜け止め構造が従来のスピンドルモ
ータ1と異なるものである。ただし、この抜け止め構造
以外の回転子103や固定子105の基本的な構成は、
従来のスピンドルモータ1とほぼ同様である。従って、
回転子103と軸受台107以外の構成部分は、従来と
の関連付けがしやすいよう、図7,8に示した符号を1
00番台の符号に変えて対応させてある。
【0010】本実施形態に示したスピンドルモータ10
1の抜け止め構造は、軸受台107の上部に半径方向外
方に向けて突設した係止突起120と、回転子103の
逆有底部103aに突設した抜け止め部130とから構
成される。
【0011】係止突起120は、軸受台107の上部に
逆皿状に一体形成されており、回転子103を組み付け
るさいに抜け止め部130先端の乗り越えを案内する逆
皿状の傾斜側面121と、抜け止め部130先端の上方
への変位を規制する環状端面122とを有する。抜け止
め部130は、回転子103の逆有底部103aの基部
に一体的にほぼ垂直かつ撓み変形可能に互いに対向させ
て植設した一対の脚部131と、各脚部131の先端を
内側に直角に折り曲げて形成した爪部132とからな
る。一対の脚部131の対向間隔は、係止突起120の
最外周部の直径よりも若干大であるが、一対の爪部13
2の先端間の距離は、係止突起120の最外周部の直径
よりも若干小としてある。このため、回転軸102を含
油軸受108に挿入するさいに、爪部132が係止突起
120の傾斜側面121を乗り越えるときに、脚部13
1は一旦は外側方に撓み変形するが、爪部132が係止
突起120の傾斜側面121を乗り越えた後は、脚部1
31が元の形状に復元するため、爪部132は係止突起
120の環状端面122に対向し、抜け止め構造が完成
する。
【0012】すなわち、スピンドルモータ101を組み
立てる場合、まず、図3(A)に示したように、逆有底
部103aの基部において回転軸102が固着された回
転子103を把持し、回転軸102を下端側から軸受1
09内に挿入する。回転軸102の挿入が進むにつれ、
図3(B)に示したように、爪部132が係止突起12
0の傾斜側面121に乗り上げ、脚部131は一旦は外
側方に撓み変形しながら若干開脚する。そこで、さらに
この状態から回転軸102の下端部が軸座109に当接
係止される状態まで挿入すると、図3(C)に示したよ
うに、爪部132が係止突起120の傾斜側面121を
完全に乗り越え、脚部131は元の形状に復元する。そ
の結果、爪部132は係止突起120の環状端面122
に僅かな間隙を残して離間対向し、係止突起120が爪
部132を上方に抜け止め規制する抜け止め構造が完成
する。
【0013】このように、スピンドルモータ101は、
軸受台107の上部に半径方向外方に係止突起120を
突設するとともに、逆有底部103aと円筒部103b
からなる回転子103の逆有底部103aに抜け止め部
130を突設し、回転子103を固着した回転軸102
を含油軸受108に挿入するさいに、抜け止め部130
が撓み変形して係止突起120を乗り越え、係止突起1
20に規制されて回転子103の上方への抜けを防止す
る抜け止め構造を形成するようにしたから、抜け止め部
130を含油軸受108以外の部分に設けることがで
き、これにより含油軸受108が回転軸102を支持す
る部分の長さすなわち軸受長を十分に確保することがで
きる。従って、回転軸102と含油軸受108との間の
径方向のクリアランスにばらつきがあっても、高速回転
域における回転子103の軸振れを抑制し、回転子10
3の動特性が劣化しないようにできる。また、抜け止め
構造は、回転子103を回転軸102に固着した状態で
含油軸受108に組み付ける工程をもって完成するた
め、例えば従来のように、回転軸2を含油軸受8の反対
側まで貫通させた後抜け止め金具10を装着し、さらに
軸受台7に軸座9を組み付けるといった独立した抜け止
め工程は不要であり、作業工数を削減して組立工程を簡
単化することができる。同時にまた、抜け止め金具10
を不要としたことによる部品点数の削減により、製造コ
ストを切り下げることができる。
【0014】また、係止突起120が、抜け止め部13
0の乗り越えを案内する逆皿状の傾斜側面121と、抜
け止め部130の上方への変位を規制する環状端面12
2とを有するため、回転軸102を含油軸受108に挿
入するさいに、抜け止め部130は係止突起120の傾
斜側面121を乗り越えられるよう一旦は外側方に撓み
変形するが、乗り越えた後は元の形状に復元し、抜け止
め部130が係止突起120の環状端面122に対向し
て抜け止め構造を完成することができる。従って、回転
子103を回転軸に固着した状態で含油軸受108に組
み付ける工程をもって抜け止め構造が完成し、しかも傾
斜側面121を乗り越えた抜け止め部130は係止突起
120を逆方向に乗り越えることはないので、一旦完成
した抜け止め構造は安定して確実に抜け止め機能を果た
すことができる。
【0015】なお、上記実施形態では、係止突起120
を抜け止め部130が外側から抱え込む構成の抜け止め
構造を例にとったが、例えば図4,5に示すスピンドル
モータ201のごとく、抜け止め部230を係止突起2
20が外側から抱え込む構成の抜け止め構造を用いるこ
ともできる。なお、スピンドルモータ201の構成部分
は、スピンドルモータ101の構成部分に対し先頭符号
(100位の数字)を1から2に変えることで対応させ
てある。
【0016】本実施形態に示したスピンドルモータ20
1の抜け止め構造は、軸受台207上部に形成した短軸
円筒部の先端内壁から半径方向内方に向けて突設した係
止突起220と、回転子203の逆有底部203aに突
設した抜け止め部230とから構成される。係止突起2
20は、軸受台207の上部に皿状に一体形成されてお
り、回転子203を組み付けるさいに抜け止め部230
先端の乗り越えを案内する逆皿状の傾斜側面221と、
抜け止め部230先端の上方への変位を規制する環状端
面222とを有する。抜け止め部230は、回転子20
3の逆有底部203aの基部に一体的にほぼ垂直かつ撓
み変形可能に互いに対向させて植設した一対の脚部23
1と、各脚部231の先端を外側に直角に折り曲げて形
成した爪部232とからなる。一対の脚部231の外側
壁間距離は、係止突起120の最内周部の直径よりも若
干小であるが、一対の爪部232の先端間距離は、係止
突起220の最内周部の直径よりも若干大としてある。
このため、回転軸202を含油軸受208に挿入するさ
いに、爪部232が係止突起220の傾斜側面221を
乗り越えられるよう脚部231は一旦は内側方に撓み変
形するが、爪部232が係止突起220の傾斜側面22
1を乗り越えた後は、脚部231が元の形状に復元する
ため、爪部232は係止突起220の環状端面222に
対向し、抜け止め構造が完成する。
【0017】すなわち、スピンドルモータ201を組み
立てる場合、まず、図6(A)に示したように、逆有底
部203aの基部において回転軸202が固着された回
転子203を把持し、回転軸202を下端側から軸受2
09内に挿入する。回転軸202の挿入が進むにつれ、
図6(B)に示したように、爪部232が係止突起22
0の傾斜側面221に乗り上げ、脚部231は一旦は内
側方に撓み変形しながら若干閉脚する。そこで、さらに
この状態から回転軸202の下端部が軸座209に当接
係止される状態まで挿入すると、図6(C)に示したよ
うに、爪部232が係止突起220の傾斜側面221を
完全に乗り越え、脚部231は元の形状に復元する。そ
の結果、爪部232は係止突起220の環状端面222
に僅かな間隙を残して離間対向し、係止突起220が爪
部232を上方に抜け止め規制する抜け止め構造が完成
する。
【0018】なお、上記実施形態に示したスピンドルモ
ータ101,201は、光ディスク記録媒体に情報を記
録再生する光ディスクドライブ装置以外に限らず、スピ
ンドルを回転駆動するモータを必要とする装置であれ
ば、いかなる装置にも適用することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスピンド
ルモータによれば、軸受台の上部に半径方向外方に向け
て係止突起を突設するとともに、回転子の逆有底部に抜
け止め部を突設し、回転子を固着した回転軸を軸受に挿
入するさいに、抜け止め部が撓み変形して係止突起を乗
り越え、係止突起に規制されて回転子の上方への抜けを
防止する抜け止め構造を形成するようにしたから、抜け
止め部を軸受以外の部分に設けることができ、これによ
り軸受が回転軸を支持する部分の長さすなわち軸受長を
十分に確保することができ、回転軸と軸受との間の径方
向のクリアランスにばらつきがあっても、高速回転域に
おける回転子の軸振れを抑制し、回転子の動特性が劣化
しないようにでき、また抜け止め構造は、回転子を回転
軸に固着した状態で軸受に組み付ける工程をもって完成
するため、例えば従来のように、回転軸を軸受の反対側
まで貫通させた後抜け止め金具を装着し、さらに軸受台
に軸座を組み付けるといった独立した抜け止め工程は不
要であり、作業工数を削減して組立工程を簡単化するこ
とができ、同時にまた抜け止め金具を不要としたことに
よる部品点数の削減により、製造コストを切り下げるこ
とができる等の優れた効果を奏する。
【0020】また、前記係止突起が、前記抜け止め部の
乗り越えを案内する逆皿状の傾斜側面と、前記抜け止め
部の上方への変位を規制する環状端面とを有するため、
回転軸を軸受に挿入するさいに、抜け止め部は係止突起
の傾斜側面を乗り越えられるよう一旦は外側方に撓み変
形するが、乗り越えた後は元の形状に復元し、抜け止め
部が係止突起の環状端面に対向して抜け止め構造を完成
することができ、回転子を回転軸に固着した状態で軸受
に組み付ける工程をもって抜け止め構造が完成し、しか
も傾斜側面を乗り越えた抜け止め部は係止突起を逆方向
に乗り越えることはないので、一旦完成した抜け止め構
造は安定して確実に抜け止め機能を果たすことができる
等の効果を奏する。
【0021】また、本発明のスピンドルモータは、軸受
台の上部に半径方向内方に向けて係止突起を突設すると
ともに、回転子の逆有底部に抜け止め部を突設し、回転
子を固着した回転軸を軸受に挿入するさいに、抜け止め
部が撓み変形して係止突起を乗り越え、係止突起に規制
されて回転子の上方への抜けを防止する抜け止め構造を
形成するようにしたから、抜け止め部を軸受以外の部分
に設けることができ、これにより軸受が回転軸を支持す
る部分の長さすなわち軸受長を十分に確保することがで
き、回転軸と軸受との間の径方向のクリアランスにばら
つきがあっても、高速回転域における回転子の軸振れを
抑制し、回転子の動特性が劣化しないようにでき、また
抜け止め構造は、回転子を回転軸に固着した状態で軸受
に組み付ける工程をもって完成するため、例えば従来の
ように、回転軸を軸受の反対側まで貫通させた後抜け止
め金具を装着し、さらに軸受台に軸座を組み付けるとい
った独立した抜け止め工程は不要であり、作業工数を削
減して組立工程を簡単化することができ、同時にまた抜
け止め金具を不要としたことによる部品点数の削減によ
り、製造コストを切り下げることができる等の優れた効
果を奏する。
【0022】また、係止突起が、抜け止め部の乗り越え
を案内する皿状の傾斜側面と、抜け止め部の上方への変
位を規制する環状端面とを有するため、回転軸を軸受に
挿入するさいに、抜け止め部は係止突起の傾斜側面を乗
り越えられるよう一旦は内側方に撓み変形するが、乗り
越えた後は元の形状に復元し、抜け止め部が係止突起の
環状端面に対向して抜け止め構造を完成することがで
き、回転子を回転軸に固着した状態で軸受に組み付ける
工程をもって抜け止め構造が完成し、しかも傾斜側面を
乗り越えた抜け止め部は係止突起を逆方向に乗り越える
ことはないので、一旦完成した抜け止め構造は安定して
確実に抜け止め機能を果たすことができる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピンドルモータの一実施形態を示す
縦断面図である。
【図2】図1に示したスピンドルモータの平面図であ
る。
【図3】図1に示したスピンドルモータの組立工程を示
す工程図である。
【図4】本発明のスピンドルモータの他の実施形態を示
す縦断面図である。
【図5】図4に示したスピンドルモータの平面図であ
る。
【図6】図4に示したスピンドルモータの組立工程を示
す工程図である。
【図7】従来のスピンドルモータの一例を示す縦断面図
である。
【図8】図7に示したスピンドルモータの平面図であ
る。
【符号の説明】
101,201 スピンドルモータ 102,202 回転軸 103,203 回転子 103a,203a 逆有底部 103b,203b 円筒部 104,204 電機子巻線 105,205 固定子 106,206 界磁磁石 107,207 軸受台 108,208 含油軸受 109,209 軸座 111,211 基板 112,212 磁束検出素子 113,213 出力端子 120,220 係止突起 121,221 傾斜側面 122,222 環状端面 130,230 抜け止め部 131,231 脚部 132,232 爪部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルとなる回転軸と、逆有底筒状
    をなし、前記回転軸に固着される界磁磁石付き回転子
    と、電機子巻線を捲回した磁極を有する固定子と、該固
    定子の中央部に貫通固着した軸受台と、該軸受台に保持
    され、前記回転軸を回転自在の支持する軸受と、前記軸
    受台に設けられ、前記回転軸の下端部を係止して下方へ
    の抜けを防止する軸座と、前記軸受台の上部に半径方向
    外方に向けて突設した係止突起と、前記回転子の逆有底
    部に突設され、前記回転子を固着した回転軸を前記軸受
    に挿入するさいに、撓み変形して前記係止突起を乗り越
    え、該係止突起に規制されて前記回転子の上方への抜け
    を防止する抜け止め部とを具備することを特徴とするス
    ピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記係止突起は、前記抜け止め部の乗り
    越えを案内する逆皿状の傾斜側面と、前記抜け止め部の
    上方への変位を規制する環状端面とを有することを特徴
    とする請求項1記載のスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 スピンドルとなる回転軸と、逆有底筒状
    をなし、前記回転軸に固着される界磁磁石付き回転子
    と、電機子巻線を捲回した磁極を有する固定子と、該固
    定子の中央部に貫通固着した軸受台と、該軸受台に保持
    され、前記回転軸を回転自在の支持する軸受と、前記軸
    受台に設けられ、前記回転軸の下端部を係止して下方へ
    の抜けを防止する軸座と、前記軸受台の上部に半径方向
    内方に向けて突設した係止突起と、前記回転子の逆有底
    部に突設され、前記回転子を固着した回転軸を前記軸受
    に挿入するさいに、撓み変形して前記係止突起を乗り越
    え、該係止突起に規制されて前記回転子の上方への抜け
    を防止する抜け止め部とを具備することを特徴とするス
    ピンドルモータ。
  4. 【請求項4】 前記係止突起は、前記抜け止め部の乗り
    越えを案内する皿状の傾斜側面と、前記抜け止め部の上
    方への変位を規制する環状端面とを有することを特徴と
    する請求項3記載のスピンドルモータ。
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