JPH1032248A - タングステン膜形成法 - Google Patents

タングステン膜形成法

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JPH1032248A
JPH1032248A JP20297396A JP20297396A JPH1032248A JP H1032248 A JPH1032248 A JP H1032248A JP 20297396 A JP20297396 A JP 20297396A JP 20297396 A JP20297396 A JP 20297396A JP H1032248 A JPH1032248 A JP H1032248A
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titanium
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 W(タングステン)膜形成法において、下地
に対する熱履歴の負荷を軽減すると共にW成膜処理を簡
略化する。 【解決手段】 基板20の表面を覆う絶縁膜22に接続
孔22aを形成した後、絶縁膜22上に接続孔22aを
覆ってTi層24a及びTiN層24bをスパッタ処理
により順次に形成する。WCVD用の反応室内におい
て、N2 プラズマ処理によりTiN層24bの表面を再
窒化した後、W膜の形成を次の3ステップで行なう。S
iH4 ガスを流してアモルファスSi膜を形成するイニ
シエーションステップの後、WF6 +SiH4 ガスを流
してWの核を形成するニュークリエーションステップを
行なってから、WF6 +H2 ガスを流してW膜を形成す
るメインステップを行なう。TiN層24bは、Ti層
24aの表面をN2 プラズマ処理により窒化して形成し
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LSIの配線形
成等に用いるに好適なW(タングステン)膜形成法に関
し、特にW膜の気相堆積に用いる反応室内でプラズマ処
理によりTiN(チタンナイトライド)層の露出部を再
窒化することにより下地に対する熱履歴の負荷を軽減す
ると共にW成膜処理の簡略化を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIの配線形成にあっては、絶
縁膜に設けた接続孔にWプラグを埋込むことで配線の平
坦性を向上させることが知られている。そして、Wプラ
グ形成に用いられるW膜形成法としては、図8に示す方
法が提案されている。
【0003】ステップ10では、図9,10に示すよう
にSi(シリコン)等の半導体基板20の表面を覆うS
iO2 等の絶縁膜22に接続孔22aを形成した後、ス
パッタ処理によりTi(チタン)層24a及びTiN層
24bを順次に形成する。接続孔22aは、一例として
P型半導体基板20の表面に設けたN+ 型不純物ドープ
領域20aに配線を接続するのを可能にするものであ
る。TiN層24bは、絶縁膜22に対するWの密着性
を向上させると共に半導体とWの相互拡散を防ぐバリア
性の導電層であり、Ti層24aは、コンタクト抵抗を
低減するための導電層である。
【0004】次に、ステップ12では、基板20をラン
プアニール装置の処理室内の所定位置にセットし、N2
(又はNH3 )ガス雰囲気中でアニール処理を行なうこ
とによりTi層24aの露出部及びTiN層24bの露
出部を窒化する。このような窒化処理が終ったときは、
ランプアニール装置の処理室から基板20を外部に取出
す。
【0005】次に、ステップ14では、WのCVD(ケ
ミカル・ベーパー・デポジション)に用いる反応室内の
所定位置に基板20をセットし、反応室にSiH4 ガス
を流すことによりTi層24aの窒化部及びTiN層2
4bの窒化部を覆ってアモルファスSi膜(図示せず)
を形成する。そして、ステップ16では、反応室にWF
6 +SiH4 ガスを流すことによりアモルファスSi膜
上にWの核(図示せず)を形成する。この後、ステップ
18では、反応室にWF6 +H2 ガスを流すことにより
Wの核を覆って所望の厚さのW膜26を形成する。
【0006】ステップ14及び16は、それぞれイニシ
エーションステップ及びニュークリエーションステップ
と呼ばれるもので、メインステップとしてのステップ1
8の準備工程である。
【0007】ステップ12において窒化処理を行なう第
1の目的は、W膜26のはがれを防止することにある。
すなわち、スパッタ処理を終った段階では、TiとTi
Nとでカバレッジに差がある(Tiの方が回り込みやす
い)ため、図9に示すように基板(ウエハ)20の端部
近傍ではTi層24aがTiN層24bで覆われず、露
出状態となることが多い。このような状態でステップ1
8でW膜26を形成すると、図9に示すようにW膜26
は、基板20の端部近傍でTi層24aに直接接触して
形成される。Ti層24aに直接接触して形成されたW
膜部分は、はがれやすく、パーティクル発生の原因とな
る。そこで、ステップ12では、Ti層24aの露出部
を窒化(TiN化)してW膜26のはがれを防止してい
る。
【0008】ステップ12において窒化処理を行なう第
2の目的は、TiN層24bのバリア性を向上させるこ
とにある。すなわち、スパッタ処理を終った段階では、
TiN層24bが柱状構造になっており、バリア性に欠
ける。このような状態でステップ18でW膜26を形成
すると、図10に示すようにTiN層24bが破れてW
が破線Bに示すようにN+ 型領域20a内に入り込み、
PN接合のリーク電流増大を招くことがある。そこで、
ステップ12では、TiN層24bの露出部を窒化して
バリア性を向上させている。
【0009】ステップ14,16においてアモルファス
Si膜形成及びW核形成を行なうのは、TiN層24b
のバリア性を補足すると共にW膜26の膜質を向上させ
るためである。
【0010】図9,10に示したようにW膜26を形成
した後、配線形成に際しては、一例として絶縁膜22の
上面が露呈されるまでW膜26及びTiN/Ti層24
をエッチバックし、接続孔22a内にはW膜26及びT
iN/Ti層24を残存させる。そして、絶縁膜22の
上面に配線材層としてAl合金層を被着した後Al合金
層をホトリソグラフィ及び選択エッチング処理によりパ
ターニングして接続孔22a内のW膜26及びTiN/
Ti層24につながる配線層を形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
ると、ランプアニール処理により窒化処理を行なってい
るため、下地に対する熱履歴の負荷が大きく、図10に
示すようにTi層24aとN+ 型領域20aとの反応に
よりチタンシリサイド層Sが形成されることがある。ま
た、絶縁膜22を層間絶縁膜とし、層24a,24b,
26からなる導電層を接続孔22aを介してAl合金等
からなる下層配線に接続する場合には、下層配線を構成
するAl合金層にヒロック、ノジュール、ボイド等の不
良が発生することもある。
【0012】その上、ランプアニール処理の後WのCV
D処理の前に基板20が大気にさらされるため、TiN
層24bの表面に水分や汚染物質等が付着しやすい。従
って、Wの異常成長を防ぐためにもイニシエーションス
テップ14やニュークリエーションステップ16は不可
欠であり、工程的に複雑さを免れない。また、Wの異常
成長によりパーティクル発生を招くこともある。
【0013】さらに、W膜26を形成する際に図10に
示すようにW膜26にボイドVが生ずることがある。す
なわち、WのCVD処理では、接続孔22aの底部にお
けるTiN層24bの厚さが重要であるが、TiN層2
4bは接続孔22aの底部でのカバレッジが良好でな
い。接続孔22aの底部で所要のカバレッジを得るため
には、TiN層24bの堆積厚さを大きくする必要があ
る。しかし、このようにすると、図10に示すように接
続孔22aの開口端近傍でTiN層24bの一部が張り
出して接続孔22aの底部近傍のW堆積を抑制し、ボイ
ドVを発生させる。
【0014】この発明の第1の目的は、下地に対する熱
履歴の負荷を軽減すると共にW成膜処理を簡略化するこ
とができる新規なW膜形成法を提供することにある。
【0015】この発明の第2の目的は、下地に対する熱
履歴の負荷を軽減すると共にW成膜処理を簡略化するこ
とができ、しかもW膜中でのボイド発生を防止すること
ができる新規なW膜形成法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1のW
膜形成法は、基板を覆う絶縁膜の上にチタン層を形成す
る工程と、前記チタン層の上にチタンナイトライド層を
形成する工程と、タングステンを気相堆積するための反
応室内において前記チタンナイトライド層の露出部及び
前記チタン層の露出部をプラズマ処理により窒化する工
程と、前記反応室内において前記チタンナイトライド層
の窒化部及び前記チタン層の窒化部を覆ってタングステ
ンを気相堆積してタングステン膜を形成する工程とを含
むものである。
【0017】このような方法によれば、ランプアニール
処理に比べて低温で処理可能なプラズマ処理により窒化
処理を行なうようにしたので、下地に対する熱履歴の負
荷を軽減することができる。また、WCVD用の反応室
内において窒化処理及びW成膜処理を続けて行なうよう
にしたので、被処理基板を大気にさらすことなくW成膜
処理に移ることができ、イニシエーションステップ及び
ニュークリエーションステップを短縮又は省略すること
ができる。
【0018】この発明に係る第2のW膜形成法は、基板
を覆う絶縁膜の上にチタン層を形成する工程と、タング
ステンを気相堆積するための反応室内において前記チタ
ン層の露出部をプラズマ処理により窒化して前記チタン
層を覆うチタンナイトライド層を形成する工程と、前記
反応室内において前記チタンナイトライド層を覆ってタ
ングステンを気相堆積してタングステン膜を形成する工
程とを含むものである。
【0019】このような方法によれば、ランプアニール
処理に比べて低温で処理可能なプラズマ処理によりチタ
ン層の露出部を窒化してチタンナイトライド層を形成す
るようにしたので、下地に対する熱履歴の負荷を軽減す
ることができる。また、WCVD用の反応室内において
窒化処理及びW成膜処理を行なうようにしたので、被処
理基板を大気にさらすことなくW成膜処理に移ることが
でき、イニシエーションステップ及びニュークリエーシ
ョンステップを短縮又は省略することができる。
【0020】その上、チタン層の窒化によりチタンナイ
トライド層を形成するようにしたので、チタンナイトラ
イド層をスパッタ処理で形成した場合のように接続孔の
開口端近傍にチタンナイトライド層の張り出しが形成さ
れることがなく、W膜中のボイド発生を防止することが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
係るW膜形成法を示すものである。
【0022】ステップ10では、図2,3に示すように
Si等の半導体基板20の表面を覆うSiO2 等の絶縁
膜22に接続孔22aを形成した後、例えばスパッタ処
理によりTi層24a及びTiN層24bを順次に形成
する。図1〜3において、図7〜9と同様の部分には同
様の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0023】Ti層24aを形成するためのスパッタ処
理において、処理条件は、 温度: 100〜200[℃] パワー: 800〜2000[W] 圧力: 3〜5[mTorr] 層24aの厚さ:20〜40[nm] とすることができる。
【0024】TiN層24bを形成するためのスパッタ
処理において、処理条件は、 温度: 100〜200[℃] パワー: 4000〜6000[W] 圧力: 3〜5[mTorr] 層24bの厚さ:60〜120[nm] とすることができる。
【0025】Ti層24a及びTiN層24bは、スパ
ッタ処理の代りにECRプラズマを利用した化学気相成
長(CVD)法を用いて形成することもできる。
【0026】Ti層24aの形成するための条件は、 ガス: TiCl4 +N2 +Ar 圧力: 1〜5[mTorr] マイクロ波パワー:2〜5 [kW] とすることができる。
【0027】また、Ti層24bの形成するための条件
は、 ガス: TiCl4 +NH3 +N2 +H2 +Ar 圧力: 1〜5[mTorr] マイクロ波パワー:2〜5 [kW] とすることができる。
【0028】スパッタ処理あるいはCVD法で形成した
TiN層24bは、前記のように柱状構造を有している
だけでなく、いずれも化学量論的(ストイキオメトリ
ー)な組成ではないTix(1-x) という組成であり、
原子レベルにおける欠陥を含んでいる。
【0029】Ti層24a及びTiN層24bの成長
は、接続孔22aの周辺部での厚さをTA とし、接続孔
22aの底部での厚さをTB とすると、通常、TB <T
A となるように進行する。例えば、Ti層24aの場
合、TA =20[nm]とすると、TB =5〜10[n
m]となり、TiN層24bの場合、TA =100[n
m]とすると、TB =8〜12[nm]となる。このこ
とから、底部カバレッジは、Tiの方がTiNより良好
であることがわかる。
【0030】次に、ステップ12Aでは、基板20を大
気にさらすことなくWCVD用の反応室内の所定位置に
セットし、プラズマ処理によりTi層24aの露出部及
びTiN層24bの露出部を窒化する。このときの処理
条件は、一例として、 ガス: 窒素(N2 ) 温度: 400〜500[℃] パワー:300〜800[W] 圧力: 0.5〜5[Torr] とすることができる。
【0031】プラズマ処理においては、窒素ガスに限ら
ず、アンモニア NH3 、ヒドラジン N24 、モノ
メチルヒドラジン(MMH) CH3 NH・NH2 、ジ
メチルヒドラジン(DMH) (CH32 N・NH2
等を原料ガスとして用いることができる。
【0032】窒化処理の結果として、TiN層24bの
露出部が再窒化され、スパッタ処理あるいはCVD法で
形成しただけではストイキオメトリーな組成でないTi
x(1-x) がストイキオメトリーなTiNに変換される
ので、TiN層24bの露出部は完全にTiN化され、
また原子レベルでの欠陥が減少する。このため、TiN
層24bのバリア性が向上する。また、基板20の端部
近傍では、図2に示すようにTi層24aの露出部が窒
化され、Ti層24aは、TiN層24bに連続するT
iN層24cで覆われる。
【0033】次に、ステップ14では、ステップ12A
で用いたのと同じ反応室内にSiH4 ガスを流すことに
よりTiN層24b,24cを覆ってアモルファスSi
膜(図示せず)を形成する。これは、イニシエーション
ステップであり、その処理条件は、 温度: 400〜500[℃] 圧力: 0.5 [Torr] SiH4 流量:10〜50[sccm] 処理時間: 30〜60[秒] とすることができる。
【0034】次に、ステップ16では、ステップ14で
用いたのと同じ反応室内にWF6 +SiH4 ガスを流す
ことによりアモルファスSi膜上にWの核を形成する。
これは、ニュークリエーションステップであり、その処
理条件は、 温度: 400〜500[℃] 圧力: 1 [Torr] WF6 流量: 20[sccm] SiH4 流量:10[sccm] 処理時間: 60〜120[秒] W核の膜厚: 10〜50[nm] とすることができる。
【0035】次に、ステップ18では、ステップ16で
用いたのと同じ反応室内にWF6 +H2 ガスを流すこと
によりWの核を覆ってブランケット状のW膜26を形成
する。これは、メインステップであり、その処理条件
は、 温度: 400〜500[℃] 圧力: 40〜90 [Torr] WF6 流量: 50〜100[sccm] H2 流量: 400〜2000[sccm] 膜26の厚さ:400〜1000[nm] とすることができる。
【0036】上記したW膜形成法によれば、ステップ1
2Aの窒化処理により層24bのTix(1-x) が完全
なTiNとなり、TiN層24bのバリア性が向上す
る。従って、図10に破線Bで示したような破れを防止
することができる。また、基板20の端部近傍では、図
2に示すようにTi層24aを覆うTiN層24cの上
にW膜26が形成されるので、W膜26がはがれにくく
なり、W膜26のはがれによるパーティクル発生を防止
することができる。
【0037】ステップ12Aの窒化処理は、N2 プラズ
マ処理により400〜500[℃]程度の低温で行なわ
れるので、下地に対する熱履歴の負荷が軽減される。従
って、図3に示すようにN+ 型領域20aに対してコン
タクトをとる場合に層24aのTiと領域20aのSi
とが反応してチタンシリサイドが形成されるような事態
は生じない。
【0038】プラズマ処理によるTiN,Tiの窒化処
理ステップ12A,Wの核を形成するためのイニシエー
ションステップ14及びニュークリエーションステップ
16,ブランケット状のWを形成するステップ18の処
理は、すべて単一の反応室(チャンバ)の中で行なわれ
るので、被処理基板20は、窒化処理の後大気にさらさ
れることなくW成膜処理を受けることになり、TiN層
24b,24cの表面への水分、汚染物質等の付着を回
避することができる。従って、イニシエーションステッ
プ14及びニュークリエーションステップ16では、従
来に比べて30〜50%程度処理時間を短縮することが
できる。場合によっては、ステップ16,14を省略す
ることができる。ステップ14,16を省略すると、危
険なSiH4 ガスを使わずに済むため、設備が簡単にな
ると共に安全性が向上する。また、TiN層24b,2
4cの清浄な表面にW膜26を成長させるので、異常成
長が起こりにくくなり、異常成長によるパーティクル発
生を防止することができる。
【0039】図4及び図5は、この発明の他の実施形態
に係るW膜形成法によるW膜形成状況を示すもので、図
4が基板端部の状況を示し、図5が接続孔の状況を示し
ている。図4,5において、図2,3と同様の部分には
同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0040】図4,5の実施形態は、TiN層24bを
Ti層24aの窒化により形成した点で図1〜3の実施
形態と異なり、他の点では図1〜3の実施形態と同様で
ある。すなわち、図1のステップ10に相当するステッ
プでは、絶縁膜22の上に接続孔22aを覆って前述し
たと同様にしてスパッタ処理により20〜40[nm]
の厚さのTi層24aを形成する。そして、図1のステ
ップ12Aに相当するステップでは、WCVD用の反応
室内においてN2 プラズマ処理によりTi層24aの露
出部を窒化して5〜20[nm]の厚さのTiN層24
bを形成する。このときの窒化処理の条件は、前述した
のと同じにすることができる。この後は、図1のステッ
プ14,16,18と同様の処理によりTiN層24b
の上に接続孔22aを埋めるように400〜1000
[mm]の厚さのW膜26を形成する。
【0041】図4,5に関して上記したW膜形成法によ
れば、図1〜3に関して上記したW膜形成法と同様の作
用効果が得られる他、図10に示したようなボイドVの
発生を防止できる効果がある。すなわち、先に例示した
ように接続孔22aの底部においてはTiの方がTiN
よりカバレッジが良好であり、しかもN2 プラズマ処理
では接続孔22aの内外でほぼ均一に窒化が進行する。
このため、Ti層24aの窒化により得られる図5のT
iN層24bは、図3のTiN層24bに比べて接続孔
22aの開口端近傍での張り出しが小さくなり、接続孔
22aの底部近傍でのW堆積を妨げることは少ない。従
って、ボイドを発生させずにW膜26を形成することが
できる。
【0042】また、図4,5のW膜形成法によれば、T
iNのスパッタ処理が不要であるため、工程が簡単とな
る利点もある。
【0043】図1〜3のW膜形成法又は図4,5のW膜
形成法によりW膜26を形成した後は、図6に示すよう
に配線を形成することができる。すなわち、絶縁膜22
の上面が露呈されるまでW膜26及びTiN/Ti層2
4をエッチバックし、接続孔22a内にはW膜26及び
TiN/Ti層24を残存させる。そして、絶縁膜22
の上面に配線材層としてAl合金層を被着した後Al合
金層をホトリソグラフィ及び選択的ドライエッチング処
理によりパターニングして接続孔22a内のW膜26及
びTiN/Ti層24につながる配線層28を形成す
る。
【0044】このような配線形成法にあっては、TiN
/Ti層24をエッチバックせずに残しておき、TiN
/Ti層24及び配線材層の積層を所望の配線パターン
に従ってパターニングするようにしてもよい。また、T
iN/Ti層24をエッチバックした場合、配線材層の
下にTiN等の下地層を敷き、下地層及び配線材層の積
層をパターニングしてもよい。
【0045】図7は、この発明のW膜形成法を2層目以
降の配線形成に応用した例を示すものである。
【0046】絶縁膜30の上に配線層32を覆って層間
絶縁膜34を形成した後、ホトリソグラフィ及び選択的
ドライエッチング処理により配線層32に達する接続孔
34aを絶縁膜34に形成する。そして、絶縁膜34の
上に接続孔34aを覆って図1〜3のW膜形成法又は図
4,5のW膜形成法によりTiN/Ti層36及びW膜
38を形成する。この後、図6に関して前述したと同様
にしてW膜38及びTiN/Ti層36のエッチバック
(W膜38のみのエッチバックでも可)、配線材層の被
着(配線材層の下にTiN等の下地層を被着可)、被着
層のパターニング等の処理を行なうことにより接続孔3
4a内のW膜38及びTiN/Ti層36につながる配
線層40を形成する。
【0047】この発明に係るW膜形成法は、前述したよ
うに下地に対する熱履歴の負荷が軽減されたものである
から、TiN/Ti層36及びW膜38を形成する際
に、配線層32を構成するAl又はAl合金層に対する
熱履歴の負荷が小さく、Al又はAl合金層におけるヒ
ロック、ノジュール、ボイド等の不良を低減することが
できる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、プラ
ズマ処理によりチタンナイトライド層の表面を再窒化す
るか又はチタン層の表面にチタンナイトライド層を形成
するようにしたので、下地に対する熱履歴の負荷を軽減
することができ、配線形成歩留りが向上する効果が得ら
れるものである。
【0049】また、WCVD用の反応室内において窒化
処理の後被処理基板を大気にさらすことなくW成膜処理
を行なうようにしたので、イニシエーションステップや
ニュークリエーションステップを短縮又は省略すること
ができ、工程の簡略化を達成できる効果もある。
【0050】さらに、W膜は、Ti層上に形成されるこ
となく、ストイキオメトリーなTiN層上に形成される
ので、W膜は、はがれにくくなり、W膜のはがれによる
パーティクル発生を防止することができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係るW膜形成法を示
すフローチャートである。
【図2】 図1の方法による基板端部のW膜形成状況を
示す断面図である。
【図3】 図1の方法による接続孔のW膜形成状況を示
す断面図である。
【図4】 この発明の他の実施形態に係るW膜形成法に
よる基板端部のW膜形成状況を示す断面図である。
【図5】 図4の実施形態に係る接続孔のW膜形成状況
を示す断面図である。
【図6】 この発明のW膜形成法の一応用例としての配
線形成法を説明するための断面図である。
【図7】 この発明のW膜形成法の他の応用例としての
配線形成法を説明するための断面図である。
【図8】 従来のW膜形成法を示すフローチャートであ
る。
【図9】 図8の方法において窒化処理をしないときの
基板端部のW膜形成状況を示す断面図である。
【図10】 図8の方法における問題点を説明するため
の断面図である。
【符号の説明】
20:半導体基板、22:絶縁膜、22a:接続孔、2
4:TiN/Ti層、24a:Ti層、24b:TiN
層、26:W膜。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を覆う絶縁膜の上にチタン層を形成す
    る工程と、 前記チタン層の上にチタンナイトライド層を形成する工
    程と、 タングステンを気相堆積するための反応室内において前
    記チタンナイトライド層の露出部及び前記チタン層の露
    出部をプラズマ処理により窒化する工程と、 前記反応室内において前記チタンナイトライド層の窒化
    部及び前記チタン層の窒化部を覆ってタングステンを気
    相堆積してタングステン膜を形成する工程とを含むタン
    グステン膜形成法。
  2. 【請求項2】基板を覆う絶縁膜に配線用の接続孔を形成
    する工程と、 前記絶縁膜の上に前記接続孔を覆ってチタン層を形成す
    る工程と、 前記チタン層の上にチタンナイトライド層を形成する工
    程と、 タングステンを気相堆積するための反応室内において前
    記チタンナイトライド層の露出部及び前記チタン層の露
    出部をプラズマ処理により窒化する工程と、 前記反応室内において前記チタンナイトライド層の窒化
    部を覆い且つ前記接続孔を埋めるようにタングステンを
    気相堆積してタングステン膜を形成する工程とを含むタ
    ングステン膜形成法。
  3. 【請求項3】 前記タングステン膜を形成する工程は、
    前記タングステン膜の形成に先立ってアモルファスシリ
    コン膜及びタングステンの核を順次に形成する工程を含
    んでいる請求項1又は2記載のタングステン膜形成法。
  4. 【請求項4】基板を覆う絶縁膜の上にチタン層を形成す
    る工程と、 タングステンを気相堆積するための反応室内において前
    記チタン層の露出部をプラズマ処理により窒化して前記
    チタン層を覆うチタンナイトライド層を形成する工程
    と、 前記反応室内において前記チタンナイトライド層を覆っ
    てタングステンを気相堆積してタングステン膜を形成す
    る工程とを含むタングステン膜形成法。
  5. 【請求項5】基板を覆う絶縁膜に配線用の接続孔を形成
    する工程と、 前記絶縁膜の上に前記接続孔を覆ってチタン層を形成す
    る工程と、 タングステンを気相堆積するための反応室内において前
    記チタン層の露出部をプラズマ処理により窒化して前記
    チタン層を覆うチタンナイトライド層を形成する工程
    と、 前記反応室内において前記チタンナイトライド層を覆い
    且つ前記接続孔を埋めるようにタングステンを気相堆積
    してタングステン膜を形成する工程とを含むタングステ
    ン膜形成法。
  6. 【請求項6】 前記タングステン膜を形成する工程は、
    前記タングステン膜の形成に先立ってアモルファスシリ
    コン膜及びタングステンの核を順次に形成する工程を含
    んでいる請求項4又は5記載のタングステン膜形成法。
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