JPH1031869A - 再生装置 - Google Patents
再生装置Info
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- JPH1031869A JPH1031869A JP8205251A JP20525196A JPH1031869A JP H1031869 A JPH1031869 A JP H1031869A JP 8205251 A JP8205251 A JP 8205251A JP 20525196 A JP20525196 A JP 20525196A JP H1031869 A JPH1031869 A JP H1031869A
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- G11B19/02—Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
- G11B19/12—Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing by sensing distinguishing features of or on records, e.g. diameter end mark
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/10—Digital recording or reproducing
- G11B20/14—Digital recording or reproducing using self-clocking codes
- G11B20/1403—Digital recording or reproducing using self-clocking codes characterised by the use of two levels
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- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
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- G11B7/005—Reproducing
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
ている。 【解決手段】 デジタル信号が記録されている記録媒体
から読み取られた読み取り信号からデジタル信号を再生
する再生装置において、読み取り信号をサンプル値系列
に変換するA/D変換器と、サンプル値系列から位相誤
差を検出する位相誤差検出手段と、所定ゲインを記憶す
る記憶手段と、位相誤差に所定ゲインを与えたゲイン位
相誤差を出力するゲイン設定手段と、ゲイン位相誤差に
基づいて位相補正を行ったクロック信号をサンプリング
クロックとして発生するクロック発生手段とを有する。
また、ドロップアウト時のサンプル値系列から得られる
位相誤差のクロック発生手段への入力を禁止する入力禁
止手段とを有する。また、ゲイン設定手段は記録媒体の
種類、記録層、記録領域に応じて位相誤差に所定ゲイン
を与えることを特徴とする。
Description
置に関する。
レーヤ等で用いられていたクロック発生手段の構成図を
示す。2は光ディスク、3は光ディスク2を回転駆動す
るスピンドルモータ、4は光ディスクに記録されている
情報を読み取るためのピックアップである。ピックアッ
プ4で再生された情報信号は、アンプ5で増幅され、2
値スライス回路6に入力され、読み取り信号を2値スラ
イス回路6において所定値と比較することにより、2値
パルスに変換する。
0の発生する再生クロックと位相誤差検出器8で比較
し、その位相誤差をPWM(パルス幅変調)信号で表現
し、PWM信号をLPF(ローパスフィルタ)9で平滑
化してVCO10の入力電圧を得ていた。VCO10
は、この入力電圧に応じた再生クロックを再生し、2値
スライス回路6の出力をサンプリング回路7でサンプリ
ングして2値データ出力11を得ていた。
D−Recordable)プレーヤ等で、CDとCD
−Rを再生する場合、信号の波形のエッジ部の立ち上が
りの波形に差が出る。理由は、CDを記録を行うレーザ
の波長と、CD−Rの記録を行う波長が異なるため、ピ
ット形状に差を生ずるからである。
エッジ部付近の信号を検出して生成するため、信号波形
のエッジ部の立ち上がりに差が出ると、同一位相誤差で
も生成される位相誤差信号が異なる。
な場合、ノイズが加わると位相誤差信号に悪影響を及ぼ
す。従って、一方のディスクに対して最適なループを組
むと、他方のディスクに対しては最適なループとはなら
ない。このため、ディスクの種類によって最適クロック
への引き込み速度に差が生じる。
すような回路が考えられる。図16において、入力90
2に入力される位相誤差信号は、演算増幅器901のゲ
イン、キャパシタンスC1、抵抗R1、R3または抵抗
R2、R4で構成される可変利得フィルタをS1及びS
2のスイッチで切り換えて、対応するゲインの処理を受
けて出力903に出力される。
ようにLPF部にゲイン切り換え手段S1及びS2を持
たせ、ディスクに応じてループフィルタのゲインを切り
換え、クロックへの引き込み速度を調整することが考え
られるが、S1及びS2のようなアナログスイッチでは
切り換え時のショックや遅延が生じるため、これにより
VCOの入力電圧に変動が起きて再生クロックに悪影響
を及ぼす。
ように情報領域とサーボ領域に領域が分かれている場合
がある。このような場合、サーボ領域ではAsで示すよ
うな固定パターンが記録されており、この区間は応答を
速くしPLL(PhaseLocked Loop)を
速く引き込む必要がある。Adで示す情報領域では応答
を遅くしてノイズ等によってクロックが不安定にならな
いようにする必要がある。
ようにLPFにてループゲインを切り換えて、サーボ領
域ではLPFの帯域を広くしてクロックを速く引き込
み、情報領域では帯域を狭くしてノイズやドロップアウ
ト等があっても、影響を受け難くしている。
ンを切り換えても、切り換え時のショックや遅延が生
じ、これがVCOの入力電圧の変動を生じ、再生クロッ
クに悪影響を及ぼしたり、クイックアクセスが困難にな
る等の問題があった。
では図16に示すR1〜R4等の素子各々の誤差が影響
し、所望のループゲインが得られない場合が生じる。こ
のように、LPF部でのループゲイン切り換えは容易で
はあるが、誤差が生じやすい。位相誤差検出部はPWM
信号出力なので、ループゲイン切り換えは容易ではな
い。また、ディスクの各層、ディスクの種類においても
同様に連続制御系ではクイックアクセスが困難であっ
た。
ント等により、ドロップアウトが生じた場合に得られる
再生読み取り信号は、正規にディスクに記録されたもの
と異なるものとなる。アナログ信号処理でドロップアウ
ト時の位相誤差を除去しようとしても、アナログスイッ
チ等では、スイッチングノイズ等により正確に除去でき
ない。そのため、得られるクロックも正確なものでなく
なる。
鑑み、安定した再生装置を提供することを目的としてい
る。
に、請求項1に記載の発明は、デジタル信号が記録され
ている記録媒体から読み取られた読み取り信号からデジ
タル信号を再生する再生装置において、記録媒体から信
号を読み取る読み取り手段と、読み取り信号をサンプリ
ングクロックにて順次サンプリングしてサンプル値系列
に変換するA/D変換器と、サンプル値系列からデジタ
ル信号の復号を行い、再生デジタル信号として出力する
復号手段と、サンプル値系列から位相誤差を検出する位
相誤差検出手段と、所定ゲインを記憶する記憶手段と、
位相誤差に所定ゲインを与えたゲイン位相誤差を出力す
るゲイン設定手段と、ゲイン位相誤差に基づいて位相補
正を行ったクロック信号をサンプリングクロックとして
発生するクロック発生手段とを有する。
再生装置であって、ドロップアウトを検出するドロップ
アウト検出手段と、ドロップアウトを検出したならば、
ドロップアウト時のサンプル値系列から得られる位相誤
差のクロック発生手段への入力を禁止する入力禁止手段
とを有する。
再生装置であって、記録媒体の種類を検出する媒体種検
出手段とを有し、記憶手段は記録媒体の種類に応じて所
定ゲインを有し、ゲイン設定手段は記録媒体の種類に応
じて、位相誤差に所定ゲインを与えることを特徴とす
る。
請求項2に記載の再生装置であって、記録媒体には複数
の記録層が存在するとともに、記憶手段は記録媒体の記
録層に応じて所定ゲインを有し、ゲイン設定手段は記録
媒体から信号を読み出す記録層に応じて、位相誤差信号
に所定ゲインを与えることを特徴とする。
請求項2に記載の再生装置であって、記録媒体には複数
の領域が存在するとともに、記憶手段は記録媒体の領域
に応じて所定ゲインを有し、ゲイン設定手段は記録媒体
から信号を読み出す領域に応じて、位相誤差信号に所定
ゲインを与えることを特徴とする。
する再生装置において、読み取り信号をサンプル値系列
に変換し、サンプル値系列から位相誤差を検出し、所定
ゲインを記憶する記憶手段と、ゲイン位相誤差を出力す
るゲイン設定手段を設け、ゲイン位相誤差に基づいて位
相補正を行ったクロック信号をサンプリングクロックと
して発生するようにしたので、ゲイン切り換えによる遅
延や切り換えのためのショックは無く、正確なクロック
を生成することができる。
を検出したならば、ドロップアウト時のサンプル値系列
から得られる位相誤差のクロック発生手段への入力を禁
止する入力禁止手段とを有するようにしたので、容易に
且つ正確にドロップアウト時の異常サンプル値系列を除
外することができる。
手段及びゲイン設定手段を記録媒体の種類、記録層、記
録媒体から信号を読み出す領域のそれぞれに応じて、位
相誤差に所定ゲインを与えるようにしたので、それぞれ
に応じて直ちに最適ゲインに設定することができる。
号再生装置20の構成を示す図である。かかる図1にお
いて、情報読取装置1は、デジタル情報信号が高密度記
録されている光ディスク2を回転駆動せしめるスピンド
ルモータ3と、かかる光ディスク2に記録されている記
録情報を読み取って得られた読み取り信号(p)をデジ
タル信号再生装置20に供給するピックアップ4とから
なる。
取り信号(p)は、デジタル信号再生装置20のA/D
変換器25に供給される。A/D変換器25は、この読
み取り信号(p)を、クロック発生回路29から供給さ
れるサンプリングクロック(v)のタイミングにてサン
プリングして、この際得られたサンプル値(q)をビタ
ビ復号器26、及びサンプル値抽出回路27の各々に供
給する。
クロック(v)のタイミング毎にサンプル値(q)を順
次取り込み、この取り込んだサンプル値(q)を系列と
して観測する。ここで、ビタビ復号器26は、かかる入
力サンプル値系列に対して最も存在確率の高い復号デー
タ系列を再生デジタル信号として出力する。
ングクロック(v)のタイミング毎にA/D変換器25
から供給されてくるサンプル値(q)が正の値から負の
値、または負の値から正の値へと推移するゼロクロス区
間中において、そのサンプル値(q)の値が最も0レベ
ルに近いサンプル値を抽出し、これを抽出サンプル値
(r)として極性切換回路28に供給する。
この抽出サンプル値(r)を、サンプル値(q)の推移
変化の上昇傾向中に得たものであるのか、または、下降
傾向中に得たものであるのかを示す傾斜信号(s)を生
成してこれを極性切換回路28に供給する。
内部構成の一例を示す図である。
れてくるサンプル値(q)の絶対値を求めてこれをサン
プル絶対値としてDフリップフロップ32及び比較器3
3の各々に供給する。かかるDフリップフロップ32に
は、図示していないが、サンプリングクロック(v)が
そのクロック端に供給されており、上記絶対値回路31
から供給されてくるサンプル絶対値を1サンプリングク
ロック分だけ遅延させて比較器33に供給する。
供給されてくるサンプル絶対値と、1サンプリングクロ
ック分だけ遅延されて供給されてくるサンプル絶対値と
の大小比較を行い、この大小比較結果を示す比較結果信
号を選択回路34に供給する。例えば、比較器33は、
絶対値回路31から供給されてくるサンプル絶対値が、
1サンプリングクロック分だけ遅延されて供給されてく
るサンプル絶対値よりも大であると判定した場合には論
理値「0」の比較結果信号を選択回路34に供給する一
方、絶対値回路31から供給されてくるサンプル絶対値
が、1サンプリングクロック分だけ遅延されて供給され
てくるサンプル絶対値よりも小であると判定した場合に
は論理値「1」の比較結果信号を選択回路34に供給す
る。Dフリップフロップ35は、図示していないが、サ
ンプリングクロック(v)がそのクロック端に供給され
ており、上記A/D変換器25から供給されてくるサン
プル値(q)を1サンプリングクロック分だけ遅延した
遅延サンプル値を選択回路34に供給する。
値「0」の比較結果信号が供給された場合には、上記D
フリップフロップ35により1サンプリングクロック分
だけ遅延された遅延サンプル値をDフリップフロップ3
6に供給する一方、上記比較器33から論理値「1」の
比較結果信号が供給された場合には、上記A/D変換器
25から供給されてくるサンプル値(q)をそのままD
フリップフロップ36に供給する。
4は、上記A/D変換器25から順次供給されてくるサ
ンプル値系列中から、互いに隣接(サンプリングタイミ
ングにおいて)する2つのサンプル値(q)同士の大小
比較を行い、その絶対値の小なる方を選択してDフリッ
プフロップ36に供給するのである。
(q)のMSB(最上位ビット)の論理値と、上記Dフ
リップフロップ35にて1サンプリングクロック分だけ
遅延された遅延サンプル値のMSBの論理値とが不一致
である場合には、論理値「1」のイネーブル信号をDフ
リップフロップ36及び38の各々に供給する一方、両
者が同一論理値である場合には、論理値「0」のイネー
ブル信号をDフリップフロップ36及び38の各々に供
給する。この際、サンプル値(q)がオフセットバイナ
リにて2進数表現されているものとすると、サンプル値
(q)のMSBが論理値「0」である場合には、かかる
サンプル値(q)は負の値であり、一方、かかるMSB
が論理値「1」である場合には、このサンプル値(q)
は正の値である。つまり、サンプル値(q)のMSBの
論理値と、Dフリップフロップ35にて1サンプリング
クロック分だけ遅延された遅延サンプル値のMSBの論
理値とが不一致であるということは、サンプル値(q)
が正の値から負の値、または負の値から正の値へと推移
している状態、いわゆるゼロクロス状態にあることを示
しているのである。すなわち、排他的論理和回路37
は、かかるゼロクロス状態を検出した場合に、論理値
「1」のイネーブル信号をDフリップフロップ36及び
38の各々に供給するというゼロクロス検出手段として
動作するのである。
他的論理和回路37から論理値「1」のイネーブル信号
が供給された時にのみ、上記選択回路34から供給され
たサンプル値を取り込んでこれを抽出サンプル値(r)
として出力する。
他的論理和回路37から論理値「1」のイネーブル信号
が供給された時にのみ、上記Dフリップフロップ35か
ら供給された遅延サンプル値のMSBを取り込んでこれ
を傾斜信号(s)として出力する。この際、サンプル値
(q)が正の値から負の値へと推移している場合、すな
わち、サンプル値(q)の推移変化が下降傾向にある場
合には、かかる傾斜信号(s)の信号論理値は「1」と
なる一方、サンプル値(q)が負の値から正の値へと推
移している場合、すなわち、サンプル値(q)の推移変
化が上昇傾向にある場合には、かかる傾斜信号(s)の
信号論理値は「0」となる。
かかる傾斜信号(s)の信号論理値が「0」である場合
には、上記サンプル値抽出回路27から供給された抽出
サンプル値(r)をそのまま位相誤差信号(t)として
クロック発生回路29に供給する一方、かかる傾斜信号
(s)の信号論理値が「1」である場合には、上記サン
プル値抽出回路27から供給された抽出サンプル値
(r)の極性を反転した反転抽出サンプル値を位相誤差
信号(t)としてクロック発生回路29に供給する。
成の一例を示す図である。
サンプル値抽出回路27から供給された抽出サンプル値
(r)の極性を反転させて選択回路42に供給する。か
かる極性反転回路41は、例えば、抽出サンプル値
(r)の全ビットの論理を反転させたものに「1」を加
算することにより、抽出サンプル値(r)の極性を反転
させる。選択回路42は、上記サンプル値抽出回路27
から供給された傾斜信号(s)の信号論理値が「0」で
ある場合には、上記サンプル値抽出回路27から供給さ
れた抽出サンプル値(r)を選択してこれを位相誤差信
号(t)として出力する一方、かかる傾斜信号(s)の
信号論理値が「1」である場合には、上記極性反転回路
41によって極性反転されたサンプル値を選択してこれ
を位相誤差信号(t)として出力する。
ンプル値(q)の推移変化が上昇傾向にある場合には、
抽出サンプル値(r)をそのまま位相誤差信号(t)と
して入力禁止回路105、ゲイン切り換え回路108を
介してクロック発生回路29に供給する一方、サンプル
値(q)の推移変化が下降傾向にある場合には、抽出サ
ンプル値(r)の極性を反転した反転抽出サンプル値を
位相誤差信号(t)として入力禁止回路105、ゲイン
切り換え回路108を介してクロック発生回路29に供
給するのである。
信号(t)に基づいて位相補正したサンプリングクロッ
ク(v)を発生してこれを上記A/D変換器25、及び
ビタビ復号器26の各々に供給する。
部構成を示す図である。
る位相誤差信号(t)をアナログ電圧に変換してLPF
(ローパスフィルタ)52に供給する。LPF52は、
供給されたアナログ電圧を平均化してVCO(電圧制御
発振器)53に供給する。VCO53は、LPF52か
ら供給された平均アナログ電圧に応じた発振周波数を有
するサンプリングクロック(v)を出力する。
れるデジタル信号再生装置20による動作の一例を示す
図である。
は、サンプリングクロック(v)のタイミング毎にA/
D変換されてサンプル値q1 〜q12なる系列となる。
列においては、サンプル値q2 からq3 の推移において
そのサンプル値が負の値から正の値へと変化している。
この際、サンプル値q2 の絶対値とサンプル値q3 の絶
対値とではサンプル値q2 の絶対値の方が小、すなわ
ち、サンプル値q2 の方が0レベルに近いので、サンプ
ル値抽出回路27は、このサンプル値q2 を抽出サンプ
ル値(r)として出力する。更に、かかるサンプル値q
2 からq3 への推移が上昇傾向にあるので、サンプル値
抽出回路27は、傾斜信号(s)の信号論理値を「0」
にする。この際、極性切換回路28は、かかる傾斜信号
(s)の信号論理値が「0」であるので、上記抽出サン
プル値(r)としてのサンプル値q2 をそのまま位相誤
差信号(t)として、クロック発生回路29に供給す
る。
いてそのサンプル値が正の値から負の値へと変化してい
る。この際、サンプル値q8 の絶対値とサンプル値q9
の絶対値とではサンプル値q8 の絶対値の方が小、すな
わち、サンプル値q8 の方が0レベルに近いので、サン
プル値抽出回路27は、このサンプル値q8 を抽出サン
プル値(r)として出力する。更に、かかるサンプル値
q8 からq9 への推移が下降傾向にあるので、サンプル
値抽出回路27は、傾斜信号(s)の信号論理値を
「1」にする。この際、極性切換回路28は、かかる傾
斜信号(s)の信号論理値が「1」であるので、上記抽
出サンプル値(r)としてのサンプル値q8の極性を反
転したものを位相誤差信号(t)として、クロック発生
回路29に供給する。
ンプル値q2 及びサンプル値(−q8 )に基づいて位相
補正したサンプリングクロック(v)を発生するのであ
る。 次に、かかる位相誤差信号(t)によるサンプリ
ングクロック(v)の位相補正動作を図6を参照しつつ
説明する。
記図5にて示されるが如き上昇傾向を示す3つの連続し
たサンプル値q1 〜q3 に応じて為される位相補正動作
を示す。また、図6(d)〜(f)においては、上記図
5に示されるが如き下降傾向を示す3つの連続したサン
プル値q7 〜q9 に応じて為される位相補正動作を示す
ものである。尚、かかる図6中の破線は、正常位相時に
おいてクロック発生回路29が発生するサンプリングク
ロック(v)のタイミング位置を示すものである。ま
た、図中の一点鎖線はサンプル値のゼロレベルを示すも
のである。
q1 〜q3 各々が正常なタイミングでサンプリングされ
ている場合を示すものである。
ベルと等しくなる。よって、クロック発生回路29に
は、位相誤差信号(t)としてこのゼロレベルが供給さ
れることになる。従って、この際、クロック発生回路2
9は現状の位相にてサンプリングクロック(v)の発生
を行う。
q1 〜q3 各々が正常な位置よりも早いタイミングでサ
ンプリングされている場合を示すものである。
ルよりも小なる負の値となる。よって、クロック発生回
路29には、位相誤差信号(t)としてこのゼロレベル
よりもサンプル値q2 の分だけ少ない負の値が供給され
ることになる。従って、この際、クロック発生回路29
は、サンプル値q2 に対応した分だけ位相を遅らせたサ
ンプリングクロック(v)の発生を行ってクロックの位
相進みを補正するのである。
q1 〜q3 各々が正常な位置よりも遅いタイミングでサ
ンプリングされている場合を示すものである。
ルよりも大なる正の値となる。よって、クロック発生回
路29には、位相誤差信号(t)としてこのゼロレベル
よりもサンプル値q2 の分だけ大なる正の値が供給され
ることになる。従って、この際、クロック発生回路29
は、サンプル値q2 に対応した分だけ位相を進ませたサ
ンプリングクロック(v)の発生を行ってクロックの位
相遅れを補正するのである。
信号(t)としてこのゼロレベルよりもサンプル値q2
の分だけ大なる正の値が供給されることになる。従っ
て、この際、クロック発生回路29は、サンプル値q2
に対応した分だけ位相を進ませたサンプリングクロック
(v)の発生を行ってクロックの位相遅れを補正するの
である。
q7 〜q9 各々が正常なタイミングでサンプリングされ
ている場合を示すものである。
されるゼロレベルと等しくなる。ここで、サンプル値q
7 〜q9 なる系列のレベル変化は下降傾向である。よっ
て、クロック発生回路29には、位相誤差信号(t)と
して、このゼロレベルの極性反転値、すなわち同じくゼ
ロレベルが供給されることになる。従って、この際、ク
ロック発生回路29は現状の位相にてサンプリングクロ
ック(v)の発生を行うのである。
q7 〜q9 各々が正常な位置よりも早いタイミングでサ
ンプリングされている場合を示すものである。
ルよりも大なる正の値となる。ここで、サンプル値q7
〜q9 なる系列のレベル変化は下降傾向である。よっ
て、クロック発生回路29には、位相誤差信号(t)と
して、このサンプル値q8 の極性を反転した信号、すな
わち、上記ゼロレベルよりもサンプル値q8 の分だけ少
ない負の値が供給されることになる。従って、この際、
クロック発生回路29は、サンプル値q8 に応じた分だ
け位相を遅らせたサンプリングクロック(v)の発生を
行ってクロックの位相進みを補正するのである。
値q7 〜q9 各々が正常な位置よりも遅いタイミングで
サンプリングされている場合を示すものである。
よりも小なる負の値となる。ここで、サンプル値q7 〜
q9 なる系列のレベル変化は下降傾向である。よって、
クロック発生回路29には、位相誤差信号(t)とし
て、このサンプル値q8 の極性を反転した信号、すなわ
ち、上記ゼロレベルよりもサンプル値q8 の分だけ大な
る正の値が供給されることになる。従って、この際、ク
ロック発生回路29は、サンプル値q8 に応じた分だけ
位相を進ませたサンプリングクロック(v)の発生を行
ってクロックの位相遅れを補正するのである。
ンプル値系列のサンプル値レベルが上昇傾向にある場合
には、サンプル値抽出回路27から供給された抽出サン
プル値(r)をそのまま位相誤差信号(t)として入力
禁止回路105、ゲイン切り換え回路108を介してク
ロック発生回路29に供給する一方、かかるサンプル値
系列のサンプル値レベルが下降傾向にある場合には、上
記抽出サンプル値(r)の極性を反転した反転抽出サン
プル値を位相誤差信号(t)としてクロック発生回路2
9に供給する構成としているが、この極性反転の条件
は、クロック発生回路29の信号処理方法によって適宜
設定されるものである。
サンプル値抽出回路27の内部構成の一例を示したが、
かかるサンプル値抽出回路27としては、図7に示され
るが如き内部構成のものを採用しても良い。
D変換器25から供給されてくるサンプル値(q)と、
Dフリップフロップ81によって1サンプリングクロッ
ク分だけ遅延された遅延サンプル値との加算を行う。か
かる加算動作により加算器82は、図8に示されるが如
く、隣接する2つのサンプル値(q)毎に、その平均サ
ンプル値(u)を求める。尚、図8においては、サンプ
ル値(q)を白丸、平均サンプル値(u)を黒丸で示し
ている。この際、かかる平均サンプル値(u)の系列
は、サンプル値(q)の系列に対して直線補間を行った
ものとなる。
ブロック図である。図1に示すようにスピンドルモータ
3で回転駆動される光ディスク2からピックアップ4で
読み取られた読み取り信号は、アンプ5で増幅され、A
/D変換器25でクロック発生回路29からのクロック
によってサンプリングされデジタル変換される。位相誤
差検出器104でデジタル信号を得て、このデジタル信
号のサンプル値系列から位相誤差信号を得る。
回路105の入力の1つに供給され、入力禁止回路10
5の他方の入力には、センターレベル出力回路106か
ら基準レベルが入力されている。また、入力禁止回路1
05の制御入力には、ドロップアウト検出器107から
のドロップアウト検出信号が入力されており、ドロップ
アウト期間中は位相誤差信号(t)に替わってセンター
レベル出力回路106からの信号を出力する。そのこと
により、ゲイン切り換え回路108及びクロック発生回
路29へのドロップアウト期間中の位相誤差信号(t)
の入力を禁止する。
109で構成されるゲイン設定手段では、媒体種検出手
段であるディスク種類判別手段110、多層ディスクに
対する再生層を指定する制御手段111、記録領域を判
別する領域判別手段112の各々の状態に対応する最適
なゲインをメモリ109に記憶させておき、それぞれの
判別手段の判別結果や、制御手段111からの制御信号
に従ってゲイン切り換え回路108は入力禁止回路10
5からの位相誤差信号に対し、適切なゲインとなるよう
切り換え選択する。
となるよう処理された位相誤差信号は、クロック発生回
路29に供給され、そこで最適に位相補正されたクロッ
クを発生し、A/D変換器25に供給する。一方、A/
D変換器の出力はビタビ復号器26へ入力され、ビタビ
復号された2値データが出力103に出力される。
て所定のゲインを選択的に与えて、最適なクロックを出
力するように制御しようとするものである。図12にゲ
イン設定手段のブロック図を示す。図12において、記
憶回路501により、多層ディスク、ディスクの種類、
記録領域の各々の状態に対応する最適なゲイン{k0 ,
k1 ,・・・k2n-1}を、mビットで表現し、現在の読
み取り信号の状態によりシステムコントローラ505及
び選択回路502にて、ゲイン{k0 ,k1 ,・・・k
2n-1}から、1つのゲインkA を選択し、乗算器503
の1つの入力とする。
相誤差信号がnビットで入力され、乗算器503からn
ビットの乗算結果がDフリップフロップ504へ送られ
てラッチされる。Dフリップフロップ504の出力50
7にはnビットの最適ゲイン位相誤差信号が出力され
る。図12の501は図1のメモリ109に、図12の
502〜505は図1のゲイン切り換え回路108にそ
れぞれ対応している。
生装置では、図1のように、ディスクから読み取られた
読み取り信号はA/D変換器を介し、サンプリングクロ
ックでサンプリングされたサンプル値系列を得る。サン
プル値系列から位相誤差信号を得て、ゲインを切り換え
る方式であれば、ゲイン切り換えによる遅延やショック
は無く、正確なクロックを生成することができる。
信号がA/D変換器25によりサンプル値(q)に変換
された後、位相誤差検出器104によって、位相誤差信
号(t)が生成される。この位相誤差信号(t)は入力
禁止回路105を介し、ゲイン切り換え回路108に供
給される。また、ディスク種類判別手段110は再生さ
れているディスクがCDであるかCD−Rであるかを、
読み取り信号中のウォブル信号の有無に基づき判断す
る。ウォブル信号はCD−Rには存在するが、CDには
存在しないので、ウォブル信号が検出されればCD−
R、検出されなければCDと判別できる。
検出されると、ディスク種類判別手段110はCD−R
であると判別し、CD−Rであることを示すディスク種
類信号をゲイン切り換え回路108に供給する。ゲイン
切り換え回路108はディスク種類信号に基づき、メモ
リ109からCD−Rに対応するゲインを読み出し、入
力された位相誤差信号(t)にゲインを与える。
るゲイン位相誤差信号はクロック発生回路29に入力さ
れ、そのゲイン位相誤差信号に基づきクロックが生成さ
れる。なお、同様に、再生するディスクがCDである場
合は、CDに対応したゲインが位相誤差信号(t)に与
えられる。また、CDに比べ、CD−Rの再生波形は、
その特性から必然的に小さなものとなるため、メモリ1
09に記憶されているディスク毎のゲインの値は、CD
に対応するゲインに比べ、CD−Rに対応するゲインは
高い値に設定されている。
を説明する。サンプル値系列からセンターレベルに最も
近いサンプル値を抽出し、抽出データが上昇傾斜時か下
降傾斜時かによってセンターレベルに対し反転または非
反転し、それを位相誤差信号として得る。ゲイン設定手
段にて複数のゲイン設定値から最適となるゲインを選択
しこの位相誤差信号を所定のゲインに変換する。
てサンプリングクロックの位相が進んでいる場合の諸動
作を示す。図9(a)に示すように、読み取り信号また
はサンプル値系列に対しサンプリングクロックの位相が
進むと、位相誤差検出手段にてセンターレベルに最も近
いサンプル値を反転または非反転して位相誤差信号を得
て、図9(b)に示すようになる。
に切り換えるとゲイン切り換え後の最適ゲイン位相誤差
信号は図9cに示すようになる。このようにして得た最
適ゲイン位相誤差信号により、位相補正されたサンプリ
ングクロックは位相を遅らせ読み取り信号と位相同期す
る。
ト等により、ドロップアウトが生じた時には、読み取り
信号は正常な信号とは異なる信号となる。この異常なア
ナログ信号をサンプリングしたサンプル値系列も同様に
異常なものとなる。連続制御系において、ドロップアウ
ト時の位相誤差信号を除外しようとしても、スイッチン
グノイズ等で正確に除外することができない。これは正
確にクロックが得られないことを意味する。
は、図11に内部ブロック図を図示した入力禁止回路1
05を用いて、離散制御系では、容易に且つ正確にドロ
ップアウト時の異常サンプル値系列を除外することがで
きる。図11において、選択手段401はその制御入力
である401cに入力されるドロップアウト検出信号に
よって、入力Aの位相誤差信号入力か、入力Bのセンタ
ーレベル値かを選択する。ドロップアウト発生時は、入
力Bのセンターレベル値を選択し、そうでない場合は、
入力Aの位相誤差信号入力を選択する。Dフリップフロ
ップ402は、データラッチ用であり、ラッチされた信
号が位相誤差信号出力となる。
るドロップアウト検出手段であるドロップアウト検出器
107でドロップアウトを検出する。検出の方法として
は、図13に示すように、RF信号のゼロクロスを検出
し、所定期間t0 の間ゼロクロスが得られないときはド
ロップアウトが発生したと判断して、期間t1 の間ドロ
ップアウト検出信号を出力する方法等がある。ドロップ
アウト検出器107からのドロップアウト検出信号は、
入力禁止回路105の制御入力に入力されており、ドロ
ップアウト期間中は位相誤差信号に替わってセンターレ
ベル出力回路106からの信号を出力し、異常サンプル
値系列の影響を受けないようにしている。
層に応じて、ゲインを切り換えるように構成する。例え
ば、2層ディスクにおいて、ピックアップに近い側の1
層目は、遠い側の2層目の全反射膜に対して半透過性の
膜で構成され、通常2層目の情報読み取り信号の方が1
層目の情報読み取り信号よりも信号レベルが大きくな
る。従って、2層目の読み取り時に比べ、1層目の読み
取り時のゲインを高く設定する必要が生じる。
は、多層ディスクに対する再生層を指定する制御手段1
11から再生する層を示す制御信号がゲイン切り換え回
路108に出力される。ゲイン切り換え回路108は制
御信号が示す、1層目または2層目との情報に基づき、
メモリ109から予め層毎に設定されている適切なゲイ
ンを読み出し、入力禁止回路105からの位相誤差信号
に対し、ゲインを切り換え設定する。
信号がA/D変換器25によりサンプル値(q)に変換
された後、位相誤差検出器104によって、位相誤差信
号(t)が生成される。この位相誤差信号(t)は入力
禁止回路105を介し、ゲイン切り換え回路108に供
給される。また、制御手段111は再生する再生層が1
層目であるか、2層目であるかを示す制御信号をゲイン
切り換え回路108に供給する。例えば、再生する層が
2層目である場合、2層目であることを示す制御信号が
ゲイン切り換え回路108に出力され、この制御信号に
基づき、メモリ109から2層目に対応するゲインを読
み出し、入力された位相誤差信号(t)にゲインを与え
る。
るゲイン位相誤差信号はクロック発生回路29に入力さ
れ、そのゲイン位相誤差信号に基づきクロックが生成さ
れる。なお、同様に、再生する層が1層目である場合
は、1層目に対応したゲインが位相誤差信号(t)に与
えられる。また、前述したように2層目の読み取り信号
レベルより、1層目の読み取り信号レベルが低いため、
メモリ109に記憶している層毎のゲインの値は、2層
目に対応するゲインよりも1層目に対応するゲインは高
い値に設定されている。
分け、情報領域とサーボ領域が繰り返し存在するように
構成するディスクがある(図15参照)。例えば、書き
換え可能ディスクでは、予め、サーボ領域を設定するこ
とでトラッキングサーボ及びPLLサーボを行い、情報
領域にデジタルデータを記録または再生を行う。
所定のピットが刻んであり、その領域でクロックの引き
込みを正確に行い、情報領域では情報の読み取りを行う
ようになっている。
し、PLLが敏感に反応して揺動してしまうことを避け
る必要があり、サーボ領域ではクロックが揺動される場
合等でも正確なクロック同期を得るために、PLLを速
く引き込み位相を速く合わせる必要がある。
し、PLLの応答を速くする。情報領域ではゲインを低
めに設定し、応答を遅くなるようにする。領域毎のゲイ
ンは記憶手段に記憶しておき、再生する領域に応じてゲ
インを切り換えるように構成する。領域の判別方法は、
領域は予め決められた位置に設定されているので、カウ
ンタを用い、タイミングをはかることにより領域を判別
できる。
は、記録領域を判別する領域判別手段112の各々の状
態に対応する最適なゲインをメモリ109に記憶させて
おき、領域判別手段112の判別結果に従ってゲイン切
り換え回路108は入力禁止回路105からの位相誤差
信号に対し、適切なゲインとなるよう切り換え選択す
る。
信号がA/D変換器25によりサンプル値(q)に変換
された後、位相誤差検出器104によって、位相誤差信
号(t)が生成される。この位相誤差信号(t)は入力
禁止回路105を介し、ゲイン切り換え回路108に供
給される。また、領域判別手段112は内部に有するカ
ウンタを用いて、タイミングをはかることによりサーボ
領域と情報領域を判別する。各々の領域はディスクの予
め決められた位置に設定されているため上記手法により
領域の判別が可能である。
果に基づき領域判別信号をゲイン切り換え回路108に
出力する。例えば、サーボ領域を再生している場合、サ
ーボ領域を示す領域判別信号がゲイン切り換え回路10
8に供給される。ゲイン切り換え回路108は領域判別
信号に基づき、メモリ109からサーボ領域に対応する
ゲインを読み出し、入力された位相誤差信号(t)にゲ
インを与える。そして、ゲインが与えられた位相誤差信
号であるゲイン位相誤差信号はクロック発生回路29に
入力され、そのゲイン位相誤差信号に基づきクロックが
生成される。
合は情報領域に対応したゲインが位相誤差信号(t)に
与えられる。
LLの応答を速くするために、メモリ109に記憶され
ているサーボ領域に対応するゲインの値は、情報領域に
対応するゲインに比べ、高い値に設定される。
は図16に示すR1,R2,R3,R4等の素子各々に
誤差が含まれるため、所望のゲインが得られないが、離
散制御系でゲインを設定すると、厳密にゲインを設定す
ることができる。また、図10に示すようにクロック発
生手段の一例として、D/A変換器301、LPF30
2、VCO303を用いた構成の場合、VCO303の
入力電圧に対しLPF302でのゲイン切り換えより
も、ワイドレンジで扱うことができる。
て種々の形態が可能である。例えば、図10に示したク
ロック発生手段において、D/A変換器301の替わり
に、PWM回路を用いて位相誤差信号に応じたパルス幅
を有するパルスを生成し、LPF302でパルスの平均
電圧を得ても良い。
場合の位相誤差検出法は先述した方法でも良いが、LP
Fを反転積分回路で構成した場合は、サンプル値から抽
出された抽出データに対し、上昇傾斜時、下降傾斜時に
おける抽出データは反転、非反転により位相誤差信号を
得ることで回路構成を行うことができる。
いし、離散制御系、連続制御系双方を併用しても良い。
また、ドロップアウト時の除去法も、ドロップアウト直
前の値を記憶しておき、その記憶値と切り換えても良
い。
信号にCD、CD−Rに応じたゲインを与える例を示し
たが、本発明はこれらのディスクに限らず、DVD(D
igital Video Disk)などその他のデ
ィスクにも用いることができる。また、1層目、2層目
の再生層に応じたゲインを与える例を示したが、3層以
上の記録層を有するディスクにも本発明は適用できる。
さらに、サーボ領域、情報領域の2つの領域に応じたゲ
インを与える例を示したが、本発明は3領域以上に分か
れているディスクにも適用できる。
装置によれば、ディスクから読み取られた再生読み取り
信号をデジタル変換し、このデジタル信号のサンプル値
系列から位相誤差信号を得て、ゲインを切り換えるよう
にしたので、ゲイン切り換えによる遅延や切り換えのた
めのショックは無く、正確なクロックを生成することが
できる。
め、連続制御系の場合に比べ厳密にゲインを設定するこ
とができる。
換器、LPF、VCOを用いた場合、VCO入力電圧に
対しLPFでのゲイン切り換えよりも、ワイドレンジで
扱うことができる。
領域に対して、ゲイン設定手段に記憶しておくことによ
り、それを切り換えることで直ちに最適ゲインに設定す
ることができる。
プアウト発生時に、容易に且つ正確にドロップアウト時
の異常サンプル値系列を除外することができる。
ある。
す図である。
ある。
図である。
よる動作を表す図である。
ク(v)の位相補正動作を説明するための図である。
る内部構成を示す図である。
一例を示す図である。
位相関係を示す図である。
例を示すブロック図である。
を示す図である。
を示すブロック図である。
示す図である。
示す図である。
ある。
プ 51 ・・・・ D/A変換器 52 ・・・・ LPF 53 ・・・・ VCO 81 ・・・・ Dフリップフロップ 82 ・・・・ 加算器 103 ・・・・ 出力 104 ・・・・ 位相誤差検出器 105 ・・・・ 入力禁止回路 106 ・・・・ センターレベル出力回路 107 ・・・・ ドロップアウト検出器 108 ・・・・ ゲイン切り換え回路 109 ・・・・ メモリ 110 ・・・・ ディスク種類判別手段 111 ・・・・ 制御手段 112 ・・・・ 領域判別手段 301 ・・・・ D/A変換器 302 ・・・・ LPF 303 ・・・・ VCO 401 ・・・・ 選択手段 401a,401b ・・・・ 入力 401c ・・・・ 選択制御入力 402 ・・・・ Dフリップフロップ 501 ・・・・ 記憶回路 502 ・・・・ 選択回路 503 ・・・・ 乗算器 504 ・・・・ Dフリップフロップ 505 ・・・・ システムコントローラ 506 ・・・・ 入力 507 ・・・・ 出力 901 ・・・・ 演算増幅器 902 ・・・・ 入力 903 ・・・・ 出力
置に関する。
レーヤ等で用いられていたクロック発生手段の構成図を
示す。2は光ディスク、3は光ディスク2を回転駆動す
るスピンドルモータ、4は光ディスクに記録されている
情報を読み取るためのピックアップである。ピックアッ
プ4で再生された情報信号は、アンプ5で増幅され、2
値スライス回路6に入力され、読み取り信号を2値スラ
イス回路6において所定値と比較することにより、2値
パルスに変換する。
0の発生する再生クロックと位相誤差検出器8で比較
し、その位相誤差をPWM(パルス幅変調)信号で表現
し、PWM信号をLPF(ローパスフィルタ)9で平滑
化してVCO10の入力電圧を得ていた。VCO10
は、この入力電圧に応じた再生クロックを再生し、2値
スライス回路6の出力をサンプリング回路7でサンプリ
ングして2値データ出力11を得ていた。
D−Recordable)プレーヤ等で、CDとCD
−Rを再生する場合、信号の波形のエッジ部の立ち上が
りの波形に差が出る。理由は、CDを記録を行うレーザ
の波長と、CD−Rの記録を行う波長が異なるため、ピ
ット形状に差を生ずるからである。位相誤差を示す位相
誤差信号は信号波形のエッジ部付近の信号を検出して生
成するため、信号波形のエッジ部の立ち上がりに差が出
ると、同一位相誤差でも生成される位相誤差信号が異な
る。
な場合、ノイズが加わると位相誤差信号に悪影響を及ぼ
す。従って、一方のディスクに対して最適なループを組
むと、他方のディスクに対しては最適なループとはなら
ない。このため、ディスクの種類によって最適クロック
への引き込み速度に差が生じる。
すような回路が考えられる。図16において、入力90
2に入力される位相誤差信号は、演算増幅器901のゲ
イン、キャパシタンスC1、抵抗R1、R3または抵抗
R2、R4で構成される可変利得フィルタをS1及びS
2のスイッチで切り換えて、対応するゲインの処理を受
けて出力903に出力される。
ようにLPF部にゲイン切り換え手段S1及びS2を持
たせ、ディスクに応じてループフィルタのゲインを切り
換え、クロックへの引き込み速度を調整することが考え
られるが、S1及びS2のようなアナログスイッチでは
切り換え時のショックや遅延が生じるため、これにより
VCOの入力電圧に変動が起きて再生クロックに悪影響
を及ぼす。
ように情報領域とサーボ領域に領域が分かれている場合
がある。このような場合、サーボ領域ではAsで示すよ
うな固定パターンが記録されており、この区間は応答を
速くしPLL(PhaseLocked Loop)を
速く引き込む必要がある。Adで示す情報領域では応答
を遅くしてノイズ等によってクロックが不安定にならな
いようにする必要がある。
ようにLPFにてループゲインを切り換えて、サーボ領
域ではLPFの帯域を広くしてクロックを速く引き込
み、情報領域では帯域を狭くしてノイズやドロップアウ
ト等があっても、影響を受け難くしている。しかし、ア
ナログスイッチ等でループゲインを切り換えても、切り
換え時のショックや遅延が生じ、これがVCOの入力電
圧の変動を生じ、再生クロックに悪影響を及ぼしたり、
クイックアクセスが困難になる等の問題があった。
では図16に示すR1〜R4等の素子各々の誤差が影響
し、所望のループゲインが得られない場合が生じる。こ
のように、LPF部でのループゲイン切り換えは容易で
はあるが、誤差が生じやすい。位相誤差検出部はPWM
信号出力なので、ループゲイン切り換えは容易ではな
い。また、ディスクの各層、ディスクの種類においても
同様に連続制御系ではクイックアクセスが困難であっ
た。
ント等により、ドロップアウトが生じた場合に得られる
再生読み取り信号は、正規にディスクに記録されたもの
と異なるものとなる。アナログ信号処理でドロップアウ
ト時の位相誤差を除去しようとしても、アナログスイッ
チ等では、スイッチングノイズ等により正確に除去でき
ない。そのため、得られるクロックも正確なものでなく
なる。
鑑み、安定した再生装置を提供することを目的としてい
る。
に、請求項1に記載の発明は、デジタル信号が記録され
ている記録媒体から読み取られた読み取り信号からデジ
タル信号を再生する再生装置において、記録媒体から信
号を読み取る読み取り手段と、読み取り信号をサンプリ
ングクロックにて順次サンプリングしてサンプル値系列
に変換するA/D変換器と、サンプル値系列からデジタ
ル信号の復号を行い、再生デジタル信号として出力する
復号手段と、サンプル値系列から位相誤差を検出する位
相誤差検出手段と、所定ゲインを記憶する記憶手段と、
位相誤差に所定ゲインを与えたゲイン位相誤差を出力す
るゲイン設定手段と、ゲイン位相誤差に基づいて位相補
正を行ったクロック信号をサンプリングクロックとして
発生するクロック発生手段とを有する。
再生装置であって、ドロップアウトを検出するドロップ
アウト検出手段と、ドロップアウトを検出したならば、
ドロップアウト時のサンプル値系列から得られる位相誤
差のクロック発生手段への入力を禁止する入力禁止手段
とを有する。
再生装置であって、記録媒体の種類を検出する媒体種検
出手段とを有し、記憶手段は記録媒体の種類に応じて所
定ゲインを有し、ゲイン設定手段は記録媒体の種類に応
じて、位相誤差に所定ゲインを与えることを特徴とす
る。
請求項2に記載の再生装置であって、記録媒体には複数
の記録層が存在するとともに、記憶手段は記録媒体の記
録層に応じて所定ゲインを有し、ゲイン設定手段は記録
媒体から信号を読み出す記録層に応じて、位相誤差信号
に所定ゲインを与えることを特徴とする。
請求項2に記載の再生装置であって、記録媒体には複数
の領域が存在するとともに、記憶手段は記録媒体の領域
に応じて所定ゲインを有し、ゲイン設定手段は記録媒体
から信号を読み出す領域に応じて、位相誤差信号に所定
ゲインを与えることを特徴とする。
する再生装置において、読み取り信号をサンプル値系列
に変換し、サンプル値系列から位相誤差を検出し、所定
ゲインを記憶する記憶手段と、ゲイン位相誤差を出力す
るゲイン設定手段を設け、ゲイン位相誤差に基づいて位
相補正を行ったクロック信号をサンプリングクロックと
して発生するようにしたので、ゲイン切り換えによる遅
延や切り換えのためのショックは無く、正確なクロック
を生成することができる。
を検出したならば、ドロップアウト時のサンプル値系列
から得られる位相誤差のクロック発生手段への入力を禁
止する入力禁止手段とを有するようにしたので、容易に
且つ正確にドロップアウト時の異常サンプル値系列を除
外することができる。
手段及びゲイン設定手段を記録媒体の種類、記録層、記
録媒体から信号を読み出す領域のそれぞれに応じて、位
相誤差に所定ゲインを与えるようにしたので、それぞれ
に応じて直ちに最適ゲインに設定することができる。
号再生装置20の構成を示す図である。かかる図1にお
いて、情報読取装置1は、デジタル情報信号が高密度記
録されている光ディスク2を回転駆動せしめるスピンド
ルモータ3と、かかる光ディスク2に記録されている記
録情報を読み取って得られた読み取り信号(p)をデジ
タル信号再生装置20に供給するピックアップ4とから
なる。
取り信号(p)は、デジタル信号再生装置20のA/D
変換器25に供給される。A/D変換器25は、この読
み取り信号(p)を、クロック発生回路29から供給さ
れるサンプリングクロック(v)のタイミングにてサン
プリングして、この際得られたサンプル値(q)をビタ
ビ復号器26、及びサンプル値抽出回路27の各々に供
給する。
クロック(v)のタイミング毎にサンプル値(q)を順
次取り込み、この取り込んだサンプル値(q)を系列と
して観測する。ここで、ビタビ復号器26は、かかる入
力サンプル値系列に対して最も存在確率の高い復号デー
タ系列を再生デジタル信号として出力する。サンプル値
抽出回路27は、上記サンプリングクロック(v)のタ
イミング毎にA/D変換器25から供給されてくるサン
プル値(q)が正の値から負の値、または負の値から正
の値へと推移するゼロクロス区間中において、そのサン
プル値(q)の値が最も0レベルに近いサンプル値を抽
出し、これを抽出サンプル値(r)として極性切換回路
28に供給する。
この抽出サンプル値(r)を、サンプル値(q)の推移
変化の上昇傾向中に得たものであるのか、または、下降
傾向中に得たものであるのかを示す傾斜信号(s)を生
成してこれを極性切換回路28に供給する。図2は、か
かるサンプル値抽出回路27の内部構成の一例を示す図
である。
れてくるサンプル値(q)の絶対値を求めてこれをサン
プル絶対値としてDフリップフロップ32及び比較器3
3の各々に供給する。かかるDフリップフロップ32に
は、図示していないが、サンプリングクロック(v)が
そのクロック端に供給されており、上記絶対値回路31
から供給されてくるサンプル絶対値を1サンプリングク
ロック分だけ遅延させて比較器33に供給する。
供給されてくるサンプル絶対値と、1サンプリングクロ
ック分だけ遅延されて供給されてくるサンプル絶対値と
の大小比較を行い、この大小比較結果を示す比較結果信
号を選択回路34に供給する。例えば、比較器33は、
絶対値回路31から供給されてくるサンプル絶対値が、
1サンプリングクロック分だけ遅延されて供給されてく
るサンプル絶対値よりも大であると判定した場合には論
理値「0」の比較結果信号を選択回路34に供給する一
方、絶対値回路31から供給されてくるサンプル絶対値
が、1サンプリングクロック分だけ遅延されて供給され
てくるサンプル絶対値よりも小であると判定した場合に
は論理値「1」の比較結果信号を選択回路34に供給す
る。Dフリップフロップ35は、図示していないが、サ
ンプリングクロック(v)がそのクロック端に供給され
ており、上記A/D変換器25から供給されてくるサン
プル値(q)を1サンプリングクロック分だけ遅延した
遅延サンプル値を選択回路34に供給する。
値「0」の比較結果信号が供給された場合には、上記D
フリップフロップ35により1サンプリングクロック分
だけ遅延された遅延サンプル値をDフリップフロップ3
6に供給する一方、上記比較器33から論理値「1」の
比較結果信号が供給された場合には、上記A/D変換器
25から供給されてくるサンプル値(q)をそのままD
フリップフロップ36に供給する。
4は、上記A/D変換器25から順次供給されてくるサ
ンプル値系列中から、互いに隣接(サンプリングタイミ
ングにおいて)する2つのサンプル値(q)同士の大小
比較を行い、その絶対値の小なる方を選択してDフリッ
プフロップ36に供給するのである。排他的論理和回路
37は、サンプル値(q)のMSB(最上位ビット)の
論理値と、上記Dフリップフロップ35にて1サンプリ
ングクロック分だけ遅延された遅延サンプル値のMSB
の論理値とが不一致である場合には、論理値「1」のイ
ネーブル信号をDフリップフロッブ36及び38の各々
に供給する一方、両者が同一論理値である場合には、論
理値「0」のイネーブル信号をDフリップフロップ36
及び38の各々に供給する。この際、サンプル値(q)
がオフセットバイナリにて2進数表現されているものと
すると、サンプル値(q)のMSBが論理値「0」であ
る場合には、かかるサンプル値(q)は負の値であり、
一方、かかるMSBが論理値「1」である場合には、こ
のサンプル値(q)は正の値である。つまり、サンプル
値(q)のMSBの論理値と、Dフリップフロップ35
にて1サンプリングクロック分だけ遅延された遅延サン
プル値のMSBの論理値とが不一致であるということ
は、サンプル値(q)が正の値から負の値、または負の
値から正の値へと推移している状態、いわゆるゼロクロ
ス状態にあることを示しているのである。すなわち、排
他的論理和回路37は、かかるゼロクロス状態を検出し
た場合に、論理値「1」のイネーブル信号をDフリップ
フロツプ36及び38の各々に供給するというゼロクロ
ス検出手段として動作するのである。
他的論理和回路37から論理値「1」のイネーブル信号
が供給された時にのみ、上記選択回路34から供給され
たサンプル値を取り込んでこれを抽出サンプル値(r)
として出力する。一方、Dフリップフロップ38は、上
記排他的論理和回路37から論理値「1」のイネーブル
信号が供給された時にのみ、上記Dフリップフロップ3
5から供給された遅延サンプル値のMSBを取り込んで
これを傾斜信号(s)として出力する。この際、サンプ
ル値(q)が正の値から負の値へと推移している場合、
すなわち、サンプル値(q)の推移変化が下降傾向にあ
る場合には、かかる傾斜信号(s)の信号論理値は
「1」となる一方、サンプル値(q)が負の値から正の
値へと推移している場合、すなわち、サンプル値(q)
の推移変化が上昇傾向にある場合には、かかる傾斜信号
(s)の信号論理値は「0」となる。
かかる傾斜信号(s)の信号論理値が「0」である場合
には、上記サンプル値抽出回路27から供給された抽出
サンプル値(r)をそのまま位相誤差信号(t)として
クロック発生回路29に供給する一方、かかる傾斜信号
(s)の信号論理値が「1」である場合には、上記サン
プル値抽出回路27から供給された抽出サンプル値
(r)の極性を反転した反転抽出サンプル値を位相誤差
信号(t)としてクロック発生回路29に供給する。
成の一例を示す図である。図3において、極性反転回路
41は、上記サンプル値抽出回路27から供給された抽
出サンプル値(r)の極性を反転させて選択回路42に
供給する。かかる極性反転回路41は、例えば、抽出サ
ンプル値(r)の全ビットの論理を反転させたものに
「1」を加算することにより、抽出サンプル値(r)の
極性を反転させる。選択回路42は、上記サンプル値抽
出回路27から供給された傾斜信号(s)の信号論理値
が「0」である場合には、上記サンプル値抽出回路27
から供給された抽出サンプル値(r)を選択してこれを
位相誤差信号(t)として出力する一方、かかる傾斜信
号(s)の信号論理値が「1」である場合には、上記極
性反転回路41によって極性反転されたサンプル値を選
択してこれを位相誤差信号(t)として出力する。
ンプル値(q)の推移変化が上昇傾向にある場合には、
抽出サンプル値(r)をそのまま位相誤差信号(t)と
して入力禁止回路105、ゲイン切り換え回路108を
介してクロック発生回路29に供給する一方、サンプル
値(q)の推移変化が下降傾向にある場合には、抽出サ
ンプル値(r)の極性を反転した反転抽出サンプル値を
位相誤差信号(t)として入力禁止回路105、ゲイン
切り換え回路108を介してクロック発生回路29に供
給するのである。
信号(t)に基づいて位相補正したサンプリングクロッ
ク(v)を発生してこれを上記A/D変換器25、及び
ビタビ復号器26の各々に供給する。
部構成を示す図である。図4において、D/A変換器5
1は、かかる位相誤差信号(t)をアナログ電圧に変換
してLPF(ローパスフィルタ)52に供給する。LP
F52は、供給されたアナログ電圧を平均化してVCO
(電圧制御発振器)53に供給する。VCO53は、L
PF52から供給された平均アナログ電圧に応じた発振
周波数を有するサンプリングクロック(v)を出力す
る。
れるデジタル信号再生装置20による動作の一例を示す
図である。かかる図5において、読み取り信号(p)
は、サンプリングクロック(v)のタイミング毎にA/
D変換されてサンプル値q1〜q12なる系列となる。
先ず、かかるサンプル値q1〜q12なる系列において
は、サンプル値q2からq3の推移においてそのサンプ
ル値が負の値から正の値へと変化している。この際、サ
ンプル値q2の絶対値とサンプル値q3の絶対値とでは
サンプル値q2の絶対値の方が小、すなわち、サンプル
値q2の方が0レベルに近いので、サンプル値抽出回路
27は、このサンプル値q2を抽出サンプル値(r)と
して出力する。更に、かかるサンプル値q2からq3へ
の推移が上昇傾向にあるので、サンプル値抽出回路27
は、傾斜信号(s)の信号論理値を「0」にする。この
際、極性切換回路28は、かかる傾斜信号(s)の信号
論理値が「0」であるので、上記抽出サンプル値(r)
としてのサンプル値q2をそのまま位相誤差信号(t)
として、クロック発生回路29に供給する。
いてそのサンプル値が正の値から負の値へと変化してい
る。この際、サンプル値q8の絶対値とサンプル値q9
の絶対値とではサンプル値q8の絶対値の方が小、すな
わち、サンプル値q8の方が0レベルに近いので、サン
プル値抽出回路27は、このサンプル値q8を抽出サン
プル値(r)として出力する。更に、かかるサンプル値
q8からq9への推移が下降傾向にあるので、サンプル
値抽出回路27は、傾斜信号(s)の信号論理値を
「1」にする。この際、極性切換回路28は、かかる傾
斜信号(s)の信号論理値が「1」であるので、上記抽
出サンプル値(r)としてのサンプル値q8の極性を反
転したものを位相誤差信号(t)として、クロック発生
回路29に供給する。
ンプル値q2及びサンプル値(−q8)に基づいて位相
補正したサンプリングクロック(v)を発生するのであ
る。次に、かかる位相誤差信号(t)によるサンプリン
グクロック(v)の位相補正動作を図6を参照しつつ説
明する。この際、図6(a)〜(c)において、上記図
5にて示されるが如き上昇傾向を示す3つの連続したサ
ンプル値q1−q3に応じて為される位相補正動作を示
す。また、図6(d)〜(f)においては、上記図5に
示されるが如き下降傾向を示す3つの連続したサンプル
値q7〜q9に応じて為される位相補正動作を示すもの
である。尚、かかる図6中の破線は、正常位相時におい
てクロック発生回路29が発生するサンプリングクロッ
ク(v)のタイミング位置を示すものである。また、図
中の一点鎖線はサンプル値のゼロレベルを示すものであ
る。
q1−q3各々が正常なタイミングでサンプリングされ
ている場合を示すものである。この際、サンプル値q2
は、かかるゼロレベルと等しくなる。よって、クロック
発生回路29には、位相誤差信号(t)としてこのゼロ
レベルが供給されることになる。従って、この際、クロ
ック発生回路29は現状の位相にてサンプリングクロッ
ク(v)の発生を行う。
q1−q3各々が正常な位置よりも早いタイミングでサ
ンプリングされている場合を示すものである。この際、
サンプル値q2は、上記ゼロレベルよりも小なる負の値
となる。よって、クロック発生回路29には、位相誤差
信号(t)としてこのゼロレベルよりもサンプル値q2
の分だけ少ない負の値が供給されることになる。従っ
て、この際、クロック発生回路29は、サンプル値q2
に対応した分だけ位相を遅らせたサンプリングクロック
(v)の発生を行ってクロックの位相進みを補正するの
である。
q1〜q3各々が正常な位置よりも遅いタイミングでサ
ンプリングされている場合を示すものである。この際、
サンプル値q2は、上記ゼロレベルよりも大なる正の値
となる。よって、クロック発生回路29には、位相誤差
信号(t)としてこのゼロレベルよりもサンプル値q2
の分だけ大なる正の値が供給されることになる。従っ
て、この際、クロック発生回路29は、サンプル値q2
に対応した分だけ位相を進ませたサンプリングクロック
(v)の発生を行ってクロックの位相遅れを補正するの
である。
q7〜q9各々が正常なタイミングでサンプリングされ
ている場合を示すものである。この際、サンプル値q8
は、一点鎖線で示されるゼロレベルと等しくなる。ここ
で、サンプル値q7〜q9なる系列のレベル変化は下降
傾向である。よって、クロック発生回路29には、位相
誤差信号(t)として、このゼロレベルの極性反転値、
すなわち同じくゼロレベルが供給されることになる。従
って、この際、クロック発生回路29は現状の位相にて
サンプリングクロック(v)の発生を行うのである。
q7〜q9各々が正常な位置よりも早いタイミングでサ
ンプリングされている場合を示すものである。この際、
サンプル値q8は、上記ゼロレベルよりも大なる正の値
となる。ここで、サンプル値q7〜q9なる系列のレベ
ル変化は下降傾向である。よって、クロック発生回路2
9には、位相誤差信号(t)として、このサンプル値q
8の極性を反転した信号、すなわち、上記ゼロレベルよ
りもサンプル値q8の分だけ少ない負の値が供給される
ことになる。従って、この際、クロック発生回路29
は、サンプル値q8に応じた分だけ位相を遅らせたサン
プリングクロック(v)の発生を行ってクロックの位相
進みを補正するのである。
値q7〜q9各々が正常な位置よりも遅いタイミングで
サンプリングされている場合を示すものである。この
際、サンプル値q8は上記ゼロレベルよりも小なる負の
値となる。ここで、サンプル値q7〜q9なる系列のレ
ベル変化は下降傾向である。よって、クロック発生回路
29には、位相誤差信号(t)として、このサンプル値
q8の極性を反転した信号、すなわち、上記ゼロレベル
よりもサンプル値q8の分だけ大なる正の値が供給され
ることになる。従って、この際、クロック発生回路29
は、サンプル値q8に応じた分だけ位相を進ませたサン
プリングクロック(v)の発生を行ってクロックの位相
遅れを補正するのである。
ンプル値系列のサンプル値レベルが上昇傾向にある場合
には、サンプル値抽出回路27から供給された抽出サン
プル値(r)をそのまま位相誤差信号(t)として入力
禁止回路105、ゲイン切り換え回路108を介してク
ロック発生回路29に供給する一方、かかるサンプル値
系列のサンプル値レベルが下降傾向にある場合には、上
記抽出サンプル値(r)の極性を反転した反転抽出サン
プル値を位相誤差信号(t)としてクロック発生回路2
9に供給する構成としているが、この極性反転の条件
は、クロック発生回路29の信号処理方法によって適宜
設定されるものである。
サンプル値抽出回路27の内部構成の一例を示したが、
かかるサンプル値抽出回路27としては、図7に示され
るが如き内部構成のものを採用しても良い。かかる図7
において、加算器82は、A/D変換器25から供給さ
れてくるサンプル値(q)と、Dフリップフロップ81
によって1サンプリングクロック分だけ遅延された遅延
サンプル値との加算を行う。かかる加算動作により加算
器82は、図8に示されるが如く、隣接する2つのサン
プル値(q)毎に、その平均サンプル値(u)を求め
る。尚、図8においては、サンプル値(q)を白丸、平
均サンプル値(u)を黒丸で示している。この際、かか
る平均サンプル値(u)の系列は、サンプル値(q)の
系列に対して直線補間を行ったものとなる。
ブロック図である。図1に示すようにスピンドルモータ
3で回転駆動される光ディスク2からピックアップ4で
読み取られた読み取り信号は、アンプ5で増幅され、A
/D変換器25でクロック発生回路29からのクロック
によってサンプリングされデジタル変換される。位相誤
差検出器104でデジタル信号を得て、このデジタル信
号のサンプル値系列から位相誤差信号を得る。
回路105の入力の1つに供給され、入力禁止回路10
5の他方の入力には、センターレベル出力回路106か
ら基準レベルが入力されている。また、入力禁止回路1
05の制御入力には、ドロップアウト検出器107から
のドロップアウト検出信号が入力されており、ドロップ
アウト期間中は位相誤差信号(t)に替わってセンター
レベル出力回路106からの信号を出力する。そのこと
により、ゲイン切り換え回路108及びクロック発生回
路29へのドロップアウト期間中の位相誤差信号(t)
の入力を禁止する。
109で構成されるゲイン設定手段では、媒体種検出手
段であるディスク種類判別手段110、多層ディスクに
対する再生層を指定する制御手段111、記録領域を判
別する領域判別手段112の各々の状態に対応する最適
なゲインをメモリ109に記憶させておき、それぞれの
判別手段の判別結果や、制御手段111からの制御信号
に従ってゲイン切り換え回路108は入力禁止回路10
5からの位相誤差信号に対し、適切なゲインとなるよう
切り換え選択する。
となるよう処理された位相誤差信号は、クロック発生回
路29に供給され、そこで最適に位相補正されたクロッ
クを発生し、A/D変換器25に供給する。一方、A/
D変換器の出力はビタビ復号器26へ入力され、ビタビ
復号された2値データが出力103に出力される。
て所定のゲインを選択的に与えて、最適なクロックを出
力するように制御しようとするものである。図12にゲ
イン設定手段のブロック図を示す。図12において、記
憶回路501により、多層ディスク、ディスクの種類、
記録領域の各々の状態に対応する最適なゲイン{k0,
k1,・・・k2n−1}を、mビットで表現し、現在
の読み取り信号の状態によりシステムコントローラ50
5及び選択回路502にて、ゲイン{k0,k1,・・
・k2n−1}から、1つのゲインkAを選択し、乗算
器503の1つの入力とする。
相誤差信号がnビットで入力され、乗算器503からn
ビットの乗算結果がDフリップフロップ504へ送られ
てラッチされる。Dフリップフロップ504の出力50
7にはnビットの最適ゲイン位相誤差信号が出力され
る。図12の501は図1のメモリ109に、図12の
502〜505は図1のゲイン切り換え回路108にそ
れぞれ対応している。
生装置では、図1のように、ディスクから読み取られた
読み取り信号はA/D変換器を介し、サンプリングクロ
ックでサンプリングされたサンプル値系列を得る。サン
プル値系列から位相誤差信号を得て、ゲインを切り換え
る方式であれば、ゲイン切り換えによる遅延やショック
は無く、正確なクロックを生成することができる。
信号がA/D変換器25によりサンプル値(q)に変換
された後、位相誤差検出器104によって、位相誤差信
号(t)が生成される。この位相誤差信号(t)は入力
禁止回路105を介し、ゲイン切り換え回路108に供
給される。また、ディスク種類判別手段110は再生さ
れているディスクがCDであるかCD−Rであるかを、
読み取り信号中のウォブル信号の有無に基づき判断す
る。ウォブル信号はCD−Rには存在するが、CDには
存在しないので、ウォブル信号が検出されればCD−
R、検出されなければCDと判別できる。
検出されると、ディスク種類判別手段110はCD−R
であると判別し、CD−Rであることを示すディスク種
類信号をゲイン切り換え回路108に供給する。ゲイン
切り換え回路108はディスク種類信号に基づき、メモ
リ109からCD−Rに対応するゲインを読み出し、入
力された位相誤差信号(t)にゲインを与える。
るゲイン位相誤差信号はクロック発生回路29に入力さ
れ、そのゲイン位相誤差信号に基づきクロックが生成さ
れる。なお、同様に、再生するディスクがCDである場
合は、CDに対応したゲインが位相誤差信号(t)に与
えられる。また、CDに比べ、CD−Rの再生波形は、
その特性から必然的に小さなものとなるため、メモリ1
09に記憶されているディスク毎のゲインの値は、CD
に対応するゲインに比べ、CD−Rに対応するゲインは
高い値に設定されている。
を説明する。サンプル値系列からセンターレベルに最も
近いサンプル値を抽出し、抽出データが上昇傾斜時か下
降傾斜時かによってセンターレベルに対し反転または非
反転し、それを位相誤差信号として得る。ゲイン設定手
段にて複数のゲイン設定値から最適となるゲインを選択
しこの位相誤差信号を所定のゲインに変換する。
てサンプリングクロックの位相が進んでいる場合の諸動
作を示す。図9(a)に示すように、読み取り信号また
はサンプル値系列に対しサンプリングクロックの位相が
進むと、位相誤差検出手段にてセンターレベルに最も近
いサンプル値を反転または非反転して位相誤差信号を得
て、図9(b)に示すようになる。
に切り換えるとゲイン切り換え後の最適ゲイン位相誤差
信号は図9cに示すようになる。このようにして得た最
適ゲイン位相誤差信号により、位相補正されたサンプリ
ングクロックは位相を遅らせ読み取り信号と位相同期す
る。
ト等により、ドロップアウトが生じた時には、読み取り
信号は正常な信号とは異なる信号となる。この異常なア
ナログ信号をサンプリングしたサンプル値系列も同様に
異常なものとなる。連続制御系において、ドロップアウ
ト時の位相誤差信号を除外しようとしても、スイッチン
グノイズ等で正確に除外することができない。これは正
確にクロックが得られないことを意味する。
は、図11に内部ブロック図を図示した入力禁止回路1
05を用いて、離散制御系では、容易に且つ正確にドロ
ップアウト時の異常サンプル値系列を除外することがで
きる。図11において、選択手段401はその制御入力
である401cに入力されるドロップアウト検出信号に
よって、入力Aの位相誤差信号入力か、入力Bのセンタ
ーレベル値かを選択する。ドロップアウト発生時は、入
力Bのセンターレベル値を選択し、そうでない場合は、
入力Aの位相誤差信号入力を選択する。Dフリップフロ
ップ402は、データラッチ用であり、ラッチされた信
号が位相誤差信号出力となる。また、図1では、ドロッ
プアウトを検出するドロップアウト検出手段であるドロ
ップアウト検出器107でドロップアウトを検出する。
検出の方法としては、図13に示すように、RF信号の
ゼロクロスを検出し、所定期間t0の間ゼロクロスが得
られないときはドロッブアウトが発生したと判断して、
期間t1の間ドロップアウト検出信号を出力する方法等
がある。ドロップアウト検出器107からのドロップア
ウト検出信号は、入力禁止回路105の制御入力に入力
されており、ドロップアウト期間中は位相誤差信号に替
わってセンターレベル出力回路106からの信号を出力
し、異常サンプル値系列の影響を受けないようにしてい
る。
層に応じて、ゲインを切り換えるように構成する。例え
ば、2層ディスクにおいて、ピックアップに近い側の1
層目は、遠い側の2層目の全反射膜に対して半透過性の
膜で構成され、通常2層目の情報読み取り信号の方が1
層目の情報読み取り信号よりも信号レベルが大きくな
る。従って、2層目の読み取り時に比べ、1層目の読み
取り時のゲインを高く設定する必要が生じる。請求項4
に記載の発明による実施の形態では、多層ディスクに対
する再生層を指定する制御手段111から再生する層を
示す制御信号がゲイン切り換え回路108に出力され
る。ゲイン切り換え回路108は制御信号が示す、1層
目または2層目との情報に基づき、メモリ109から予
め層毎に設定されている適切なゲインを読み出し、入力
禁止回路105からの位相誤差信号に対し、ゲインを切
り換え設定する。
信号がA/D変換器25によりサンプル値(q)に変換
された後、位相誤差検出器104によって、位相誤差信
号(t)が生成される。この位相誤差信号(t)は入力
禁止回路105を介し、ゲイン切り換え回路108に供
給される。また、制御手段111は再生する再生層が1
層目であるか、2層目であるかを示す制御信号をゲイン
切り換え回路108に供給する。例えば、再生する層が
2層目である場合、2層目であることを示す制御信号が
ゲイン切り換え回路108に出力され、この制御信号に
基づき、メモリ109から2層目に対応するゲインを読
み出し、入力された位相誤差信号(t)にゲインを与え
る。
るゲイン位相誤差信号はクロック発生回路29に入力さ
れ、そのゲイン位相誤差信号に基づきクロックが生成さ
れる。なお、同様に、再生する層が1層目である場合
は、1層目に対応したゲインが位相誤差信号(t)に与
えられる。また、前述したように2層目の読み取り信号
レベルより、1層目の読み取り信号レベルが低いため、
メモリ109に記憶している層毎のゲインの値は、2層
目に対応するゲインよりも1層目に対応するゲインは高
い値に設定されている。
分け、情報領域とサーボ領域が繰り返し存在するように
構成するディスクがある(図15参照)。例えば、書き
換え可能ディスクでは、予め、サーボ領域を設定するこ
とでトラッキングサーボ及びPLLサーボを行い、情報
領域にデジタルデータを記録または再生を行う。このよ
うな、ディスクではサーボ領域には所定のピットが刻ん
であり、その領域でクロックの引き込みを正確に行い、
情報領域では情報の読み取りを行うようになっている。
情報領域ではノイズやドロップアウトに対し、PLLが
敏感に反応して揺動してしまうことを避ける必要があ
り、サーボ領域ではクロックが揺動される場合等でも正
確なクロック同期を得るために、PLLを速く引き込み
位相を速く合わせる必要がある。
し、PLLの応答を速くする。情報領域ではゲインを低
めに設定し、応答を遅くなるようにする。領域毎のゲイ
ンは記憶手段に記憶しておき、再生する領域に応じてゲ
インを切り換えるように構成する。領域の判別方法は、
領域は予め決められた位置に設定されているので、カウ
ンタを用い、タイミングをはかることにより領域を判別
できる。請求項5に記載の発明による実施の形態では、
記録領域を判別する領域判別手段112の各々の状態に
対応する最適なゲインをメモリ109に記憶させてお
き、領域判別手段112の判別結果に従ってゲイン切り
換え回路108は入力禁止回路105からの位相誤差信
号に対し、適切なゲインとなるよう切り換え選択する。
信号がA/D変換器25によりサンプル値(q)に変換
された後、位相誤差検出器104によって、位相誤差信
号(t)が生成される。この位相誤差信号(t)は入力
禁止回路105を介し、ゲイン切り換え回路108に供
給される。また、領域判別手段112は内部に有するカ
ウンタを用いて、タイミングをはかることによりサーボ
領域と情報領域を判別する。各々の領域はディスクの予
め決められた位置に設定されているため上記手法により
領域の判別が可能である。
果に基づき領域判別信号をゲイン切り換え回路108に
出力する。例えば、サーボ領域を再生している場合、サ
ーボ領域を示す領域判別信号がゲイン切り換え回路10
8に供給される。ゲイン切り換え回路108は領域判別
信号に基づき、メモリ109からサーボ領域に対応する
ゲインを読み出し、入力された位相誤差信号(t)にゲ
インを与える。そして、ゲインが与えられた位相誤差信
号であるゲイン位相誤差信号はクロック発生回路29に
入力され、そのゲイン位相誤差信号に基づきクロックが
生成される。なお、同様に、情報領域を再生している場
合は情報領域に対応したゲインが位相誤差信号(t)に
与えられる。また、情報領域に比べ、サーボ領域ではP
LLの応答を速くするために、メモリ109に記憶され
ているサーボ領域に対応するゲインの値は、情報領域に
対応するゲインに比べ、高い値に設定される。
は図16に示すR1,R2,R3,R4等の素子各々に
誤差が含まれるため、所望のゲインが得られないが、離
散制御系でゲインを設定すると、厳密にゲインを設定す
ることができる。また、図10に示すようにクロック発
生手段の一例として、D/A変換器301、LPF30
2、VCO303を用いた構成の場合、VCO303の
入力電圧に対しLPF302でのゲイン切り換えより
も、ワイドレンジで扱うことができる。
て種々の形態が可能である。例えば、図10に示したク
ロック発生手段において、D/A変換器301の替わり
に、PWM回路を用いて位相誤差信号に応じたパルス幅
を有するパルスを生成し、LPF302でパルスの平均
電圧を得ても良い。
場合の位相誤差検出法は先述した方法でも良いが、LP
Fを反転積分回路で構成した場合は、サンプル値から抽
出された抽出データに対し、上昇傾斜時、下降傾斜時に
おける抽出データは反転、非反転により位相誤差信号を
得ることで回路構成を行うことができる。
いし、離散制御系、連続制御系双方を併用しても良い。
また、ドロップアウト時の除去法も、ドロップアウト直
前の値を記憶しておき、その記憶値と切り換えても良
い。また、上述した実施の形態では、位相誤差信号にC
D、CD−Rに応じたゲインを与える例を示したが、本
発明はこれらのディスクに限らず、DVD(Digit
al Video Disk)などその他のディスクに
も用いることができる。また、1層目、2層目の再生層
に応じたゲインを与える例を示したが、3層以上の記録
層を有するディスクにも本発明は適用できる。さらに、
サーボ領域、情報領域の2つの領域に応じたゲインを与
える例を示したが、本発明は3領域以上に分かれている
ディスクにも適用できる。
装置によれば、ディスクから読み取られた再生読み取り
信号をデジタル変換し、このデジタル信号のサンプル値
系列から位相誤差信号を得て、ゲインを切り換えるよう
にしたので、ゲイン切り換えによる遅延や切り換えのた
めのショックは無く、正確なクロックを生成することが
できる。また、離散制御系でゲインを設定するため、連
続制御系の場合に比べ厳密にゲインを設定することがで
きる。
換器、LPF、VCOを用いた場合、VCO入力電圧に
対しLPFでのゲイン切り換えよりも、ワイドレンジで
扱うことができる。また、ディスクの種類、各記録層、
各記録領域に対して、ゲイン設定手段に記憶しておくこ
とにより、それを切り換えることで直ちに最適ゲインに
設定することができる。また、離散制御系で処理するた
め、ドロップアウト発生時に、容易に且つ正確にドロッ
プアウト時の異常サンプル値系列を除外することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 デジタル信号が記録されている記録媒体
から読み取られた読み取り信号からデジタル信号を再生
する再生装置において、 前記記録媒体から信号を読み取る読み取り手段と、 前記読み取り信号をサンプリングクロックにて順次サン
プリングしてサンプル値系列に変換するA/D変換器
と、 前記サンプル値系列から前記デジタル信号の復号を行
い、再生デジタル信号として出力する復号手段と、 前記サンプル値系列から位相誤差を検出する位相誤差検
出手段と、 所定ゲインを記憶する記憶手段と、 前記位相誤差に前記所定ゲインを与えたゲイン位相誤差
を出力するゲイン設定手段と、 前記ゲイン位相誤差に基づいて位相補正を行ったクロッ
ク信号を前記サンプリングクロックとして発生するクロ
ック発生手段とを有することを特徴とする再生装置。 - 【請求項2】 ドロップアウトを検出するドロップアウ
ト検出手段と、 ドロップアウトを検出したならば、ドロップアウト時の
前記サンプル値系列から得られる前記位相誤差の前記ク
ロック発生手段への入力を禁止する入力禁止手段とを有
することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。 - 【請求項3】 前記記録媒体の種類を検出する媒体種検
出手段とを有し、 前記記憶手段は前記記録媒体の種類に応じて前記所定ゲ
インを有し、 前記ゲイン設定手段は前記記録媒体の種類に応じて、前
記位相誤差に前記所定ゲインを与えることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の再生装置。 - 【請求項4】 前記記録媒体には複数の記録層が存在す
るとともに、 前記記憶手段は前記記録媒体の記録層に応じて前記所定
ゲインを有し、 前記ゲイン設定手段は前記記録媒体から信号を読み出す
記録層に応じて、前記位相誤差に前記所定ゲインを与え
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の再
生装置。 - 【請求項5】 前記記録媒体には複数の領域が存在する
とともに、 前記記憶手段は前記記録媒体の領域に応じて前記所定ゲ
インを有し、 前記ゲイン設定手段は前記記録媒体から信号を読み出す
領域に応じて、前記位相誤差に前記所定ゲインを与える
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の再生
装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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