JPH11259986A - 波形等化器及びこれを用いたデータ再生装置 - Google Patents

波形等化器及びこれを用いたデータ再生装置

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JPH11259986A
JPH11259986A JP10055483A JP5548398A JPH11259986A JP H11259986 A JPH11259986 A JP H11259986A JP 10055483 A JP10055483 A JP 10055483A JP 5548398 A JP5548398 A JP 5548398A JP H11259986 A JPH11259986 A JP H11259986A
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取信号におけるアシンメトリを確実に補正
して読取信号の品質を向上させることのできる波形等化
器及びこれを用いたデータ再生装置を提供する。 【解決手段】 この波形等化器は、読取信号に波形等化
を施すものであり、読取信号の上昇傾斜部及び下降傾斜
部を検出する傾き判別手段(400)と、読取信号にフ
ィルタリング処理を施すフィルタ(100)と、傾き判
別手段の判別出力に応じてフィルタの周波数特性を切り
換える特性切換手段(300)とが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波形等化器に関
し、特に、記録媒体の読取信号に波形等化を施す波形等
化器に関する。本発明はまた、このような波形等化器を
用いたデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体の読取システムの1つである光
ディスク記録情報再生装置においては、光ディスクに読
取光を照射して得られる当該ディスクからの反射光の光
電変換出力をRF信号または読取信号として得、波形等
化器を用いてこの読取信号の波形を修正し波形干渉を低
減せしめ、その後に2値化処理を施してディジタルの読
取信号を生成する技術が知られている。
【0003】かかる技術においては、2値化処理に際し
読取信号のアシンメトリを補正することができる。詳述
すると、光ディスクの情報記録時におけるマスタリング
に用いられる記録光のパワーや、これにより実際に光デ
ィスクに形成される記録マークとしてのピットの長さに
ばらつきがある。概して、当該記録光パワーが適正でな
いと、形成される各ピットがその長さ方向の前後に標準
よりも同じ量だけ少しずつ長く或いは短くなるという現
象を生じる。つまり、ピットと非ピットとの対称性が維
持できなくなる。この現象がアシンメトリと呼ばれるも
のである。
【0004】図1は、アシンメトリの無い記録信号を読
み取って得られる読取信号を所定閾値(この例ではゼ
ロ)をもって2値化した様子を示している。この場合、
高レベル部及び低レベル部共に記録信号に対応したデュ
ーティ比50パーセントの適正な2値化読取信号が得ら
れる。これに対しアシンメトリの有る記録信号を読み取
る場合、図2に示されるように、適正閾値の変化した読
取信号が得られるので、図1と同じ閾値で2値化する
と、デューティが崩れ、高レベル部及び低レベル部が記
録信号に対応しない不適正なものとなる。
【0005】アシンメトリは、光ディスクの量産製造工
程において完全に抑えられるものではない。また、ディ
スク読取系における読取信号自体のアシンメトリは、適
用された光ピックアップの読取レーザ光の波長によって
も変動する。CD(コンパクトディスク)方式のディス
クは、アシンメトリが或る範囲内に収まるように規格化
されており、その読取系においては、このCD方式に準
じて想定される読取信号の性質を利用し、アシンメトリ
を自動的に補正するようにしている。より詳しくは、C
Dに記録されるEFM(Eight to Fourteen Modulatio
n)信号自体の直流成分がゼロである点、EFMによる
データの論理値0或いは1の続く長さ(いわゆるラン
長)が3T〜11T(1Tは1チャネルビットの周期)
に制限されている点などの性質を利用して、読取信号の
アイパターンの中心を追従検出し、その検出した中心レ
ベルを閾値として読取信号を2値化する手法が採られて
いる。
【0006】このような手法におけるアイパターンの追
従能力は、CD方式のディスクに対しては十分であると
されてきた。しかしながら、現在実用化が進むDVD
(DIGITAL VIDEO DISCまたはDIGITALVERSATILE DISC)
などの、CDよりも大なる容量でかつ高密度記録をなす
ディスクにおいては、記録データの各ラン長に対応する
ピット長がCDにおける場合よりも相当に短く、上記手
法によるアイパターン追従能力が不十分となる場合があ
る。
【0007】DVDの8/16変調を例にとって説明す
ると、ピット長を短くして記録する場合は、記録パワー
が最適値からずれると、読取信号中の最小ランレングス
である3Tの信号のアイパターン中心が、4T以上の信
号のアイパターン中心からずれるようになり、読取信号
が劣化する。アイパターン中心は、読取信号を2値化し
て得られる信号のパルス幅が、記録信号のパルス幅と等
しくなるような閾値に相当する。
【0008】ここで、記録パワーに対するアイパターン
の中心の変化を図3に模式的に示すと、3Tの信号は、
光ディスクへの信号記録系であるLBR(レーザービー
ムレコーダ)の解像度の限界に近いので、3Tの信号の
アイパターンの中心位置は、記録パワーに対し敏感に変
化する。すなわち、図示の如く3Tの信号の特性は、傾
きが大きい。
【0009】これに対し、4T以上の信号はLBRの解
像度に余裕があるので、4T以上の信号のアイパターン
の中心の記録パワーに対する変化は緩やかである。この
ため、記録パワーが最適値よりも小さい場合には、3T
の信号のアイパターンの中心は4T以上の信号のアイパ
ターンの中心よりも明るい(ミラーレベル寄りにな
る)。すなわち図4に示されるように、過小記録パワー
時には、読取信号の2値化に際し3Tの信号の方が4T
以上の信号よりも適正閾値は高くなる。一方、記録パワ
ーが最適値よりも大きい場合には、4T以上の信号のア
イパターンの中心よりも暗くなる。すなわちこれも図4
に示されるように、過大記録パワー時には、読取信号の
2値化に際し3Tの信号の方が4T以上の信号よりも適
正閾値は低くなる。
【0010】したがって、3Tの信号も4T以上の信号
も同一の閾値で2値化した場合は、3Tの信号のアイパ
ターンの中心のずれが即ちアシンメトリによるデューテ
ィのずれとなり、読取信号にジッタを発生させるのであ
る。このように、LBRの解像度不足のために、主とし
て最短ピットを担う3Tの信号のアイパターンのアイ中
心が記録パワーに対して敏感に変化することにより、記
録パワーマージンを狭くしているのである。最短ピット
を担う信号が読取信号の品質に無視できない程に大きな
影響を与えるのは、CDなどでは見られなかった問題で
ある。
【0011】また、追記型や書き換え型の記録媒体の場
合は、使用する記録媒体自体や記録装置、さらには記録
環境までも、各ユーザに委ねられることになるので、記
録パワーのばらつきによるアシンメトリが発生すること
が予想され、このようなアシンメトリに対処すること
は、製品上高いプレイアビリティを維持するためには極
めて重要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、読取信号におけるアシンメトリを確実に補正して読
取信号の品質を向上させることのできる波形等化器及び
これを用いたデータ再生装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による波形等化器
は、読取信号に波形等化を施す波形等化器であって、前
記読取信号の上昇傾斜部及び下降傾斜部を判別する傾き
判別手段と、前記読取信号にフィルタリング処理を施す
フィルタと、前記傾き判別手段の判別出力に応じて前記
フィルタの周波数特性を切り換える特性切換手段と、を
有することを特徴としている。
【0014】上記態様の波形等化器において、前記フィ
ルタは、前記上昇傾斜部用の周波数特性が設定される第
1のフィルタと前記下降傾斜部用の周波数特性が設定さ
れる第2のフィルタとを有し、前記特性切換手段は、前
記第1及び第2のフィルタのいずれかの出力信号を選択
して波形等化器の出力信号とすることができる。また、
前記フィルタは、FIRフィルタであり、前記特性切換
手段は、前記FIRフィルタのタップ係数の値を変更さ
せることにより前記周波数特性を切り換えるものとする
ことができる。
【0015】さらに、前記上昇傾斜部の判別下における
前記周波数特性は、対応する前記読取信号の上昇傾斜部
におけるゼロクロス近傍のサンプル値に応じて設定さ
れ、前記下降傾斜部の判別下における前記周波数特性
は、対応する前記読取信号の下降傾斜部におけるゼロク
ロス近傍のサンプル値に応じて設定されるようにするこ
とができる。
【0016】本発明によるデータ再生装置は、記録媒体
の読取信号を2値化して再生データを得るデータ再生装
置であって、前記読取信号をサンプリングしてサンプル
値系列読取信号を生成するサンプリング手段と、前記サ
ンプル値系列読取信号の上昇傾斜部及び下降傾斜部を判
別する傾き判別手段と、前記サンプル値系列読取信号に
フィルタリング処理を施すフィルタと、前記傾き判別手
段の判別出力に応じて前記フィルタの周波数特性を切り
換える特性切換手段とを含む波形等化器と、前記波形等
化器の出力信号を2値化して前記再生データを生成する
2値化手段と、を有することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図5は、本発明による波形等化器が適
用されるディスク記録情報再生装置の概略構成を示して
いる。図5において、記録媒体としての光ディスク1
は、スピンドルモータ2によって回転駆動されつつ、光
学ピックアップ3により読取光が照射される。読取光
は、ディスク1の記録面において、記録情報または記録
マークとしての例えばピットに応じた光学的変調を受
け、かかる記録情報成分を含む反射光としてピックアッ
プ3に戻る。ピックアップ3は、反射光を受光してその
受光レベルないしは受光状態に応じた電気信号をRF信
号または読取信号として発生する。
【0018】ピックアップ3からの読取信号は、RFア
ンプ4を介してA/D変換器5に供給される。A/D変
換器5は、所定のサンプリングレート及び量子化ビット
数にて入力のアナログ読取信号をディジタル化する。こ
のディジタル化によって、サンプル値系列の読取信号
(以下、適宜「読取信号」と略称することがある)が生
成される。
【0019】A/D変換器5からの読取信号は、波形等
化器6に供給される。この波形等化器6は、本発明の主
要な特徴の1つを担うものであり、アシンメトリの補正
機能を有する。その詳細については後述する。波形等化
器6の出力信号は、2値化回路7に供給され、ここで論
理値1と0のデータ系列として2値化された読取信号
は、再生データ信号として、図示せぬ再生データ信号処
理系に供給される。
【0020】次に、波形等化器6につき詳述する。先ず
最初に、かかる波形等化器の基本構成及び動作原理につ
いて説明する。図6において、この波形等化器は、A/
D変換器5よりサンプル値系列とされた読取信号が供給
される第1のフィルタであるPOSフィルタ10及び第
2のフィルタであるNEGフィルタ20と、これらフィ
ルタの出力を選択する選択回路30とによって構成され
る。
【0021】POSフィルタ10は、FIRフィルタを
含み、読取信号におけるゼロクロス近傍のサンプル値信
号のゼロからのずれに基づいて当該フィルタのタップ係
数を適応的に制御する。NEGフィルタ20もまた、F
IRフィルタを含み、読取信号におけるゼロクロス近傍
のサンプル値信号のゼロからのずれに基づいて当該フィ
ルタのタップ係数を適応的に制御する。
【0022】但し、POSフィルタ10は、読取信号波
形のレベル上昇傾斜部(以下、立ち上がりエッジと略称
する)におけるゼロクロス近傍のサンプル値信号を用い
て、NEGフィルタ20は、読取信号波形のレベル下降
傾斜部(以下、立ち下がりエッジと略称する)における
ゼロクロス近傍のサンプル値信号を用いてタップ係数が
制御される。
【0023】選択回路30は、読取信号が立ち上がりエ
ッジを呈しているときはPOSフィルタ10の出力信号
を、読取信号が立ち下がりエッジを呈しているときはN
EGフィルタ20の出力信号を、後段の2値化回路(ま
たは0/1判定回路)7へ中継する如く制御される。つ
まり、選択回路30は、読取信号の立ち上がりエッジ/
立ち下がりエッジ識別情報に応じて選択切換がなされる
のである。
【0024】このような構成によれば、次のような原理
にてアシンメトリの補正を行うことができる。例えば、
図7に示すように、読取信号における3Tの信号のアイ
パターンの中心が標準位置よりも下側にずれている場合
(白丸で示した読取信号)を考える。この場合、読取信
号を当該標準位置に対応するゼロレベルを閾値として2
値化すると、2値化された読取信号の立ち上がりエッジ
(レベル上昇部のゼロクロス点)は記録信号の立ち上が
りエッジよりも遅れる。また、2値化された読取信号の
立ち下がりエッジ(レベル下降部のゼロクロス点)は、
記録信号の立ち下がりエッジよりも進んでいることにな
る。
【0025】そこで、立ち上がりエッジの部分と立ち下
がりエッジの部分とでフィルタの周波数特性(遅延及び
/または振幅の特性)を切り替えて、黒丸で示した読取
信号のように、立ち上がりエッジの信号部分の位相を進
ませ、立ち下がりエッジの信号部分の位相を遅らせるこ
とにより、アシンメトリ(デューティ)のずれを補正す
るのである。
【0026】また、アイパターンの中心が上側にずれて
いる場合は、各エッジ部に対する位相のシフト方向を逆
にすることによってアシンメトリの補正を行うことがで
きる。このように、読取信号の立ち上がりエッジ(PO
Sエッジ)と立ち下がりエッジ(NEGエッジ)とでは
位相シフトすべき方向が異なるジッタ成分を有すると解
することができるので、各エッジに対応して当該ジッタ
成分を除去するべく、POSフィルタ10及びNEGフ
ィルタ20の特性を設定しかつこれらをエッジに対応し
て切り換えて適正なアシンメトリ補正のための波形等化
を施すのである。
【0027】なお、図7に示されているようなアシンメ
トリによる適正閾値の変化幅は、ほぼ、立ち上がり及び
立ち下がり両エッジにおけるゼロクロス近傍のサンプル
値P0p及びP0nを位相シフトさせるべき量に相当する。
したがって、かかるサンプル値P0p及びP0nを検出し、
その検出値に応じて各フィルタの特性を設定することに
より、適正なアシンメトリ補正が達成される。
【0028】次に、具体的な波形等化器の構成につき説
明する。図8は、第1の実施例による波形等化器の構成
を示しており、A/D変換器5によってサンプル値系列
とされた読取信号は、FIRフィルタ100に供給され
る。FIRフィルタ100は、図9に示されるように構
成される。
【0029】すなわち、サンプル値系列すなわちサンプ
リング周期毎の所定量子化ビット数のディジタル信号と
された読取信号は、縦続接続された5段の単位遅延素子
群D1 〜D4 からなる系に供給される。単位遅延素子群
D1 〜D4 は、入力信号のサンプリング周期に等しい時
間遅延を与えるものであり、1つの単位遅延素子群の出
力は、1サンプリング時間前の入力になる。各タップ出
力すなわち入力信号及び各単位遅延素子群の出力信号
は、乗算器M0,M1,M3,M4にそれぞれ一方の入力と
して個別に供給される。
【0030】乗算器M0,M1,M3,M4の他方の入力に
は、それぞれタップ係数ki:{k2,k1,k-1,k-
2}の値が供給される。乗算器M0,M1,M3,M4によ
る乗算結果は、加算器Aによって加算され、その加算結
果がFIRフィルタ100の出力信号すなわち波形等化
後の読取信号として導出される。タップ係数kiは、図
8に示されるような、POSゼロクロス検出器1A1及
びPOSエッジ用係数制御回路1A2による第1のフィ
ルタ制御系1Aによって制御されたPOS用タップ係数
kpと、NEGゼロクロス検出器1B1及びNEGエッ
ジ用係数制御回路1B2による第2のフィルタ制御系1
Bによって制御されたNEG用タップ係数knとのう
ち、いずれか一方を選択回路300により選択されたも
のである。
【0031】POS用タップ係数kpは、POSゼロク
ロス検出器1A1により検出されたPOSエッジ部にお
けるゼロクロスに最も近いサンプル値と各対応するタッ
プ出力との相関に基づいて、POSエッジ用係数制御回
路1A2により当該ゼロクロスに最も近いサンプル値が
ゼロに収束するような値に設定される。また、NEG用
タップ係数knは、NEGゼロクロス検出器1B1によ
り検出されたNEGエッジ部におけるゼロクロスに最も
近いサンプル値と各対応するタップ出力との相関に基づ
いて、NEGエッジ用係数制御回路1B2により当該ゼ
ロクロスに最も近いサンプル値がゼロに収束するような
値に設定される。
【0032】係数の算出手法には、特開平9−3216
71号公報を参考にすることができる。選択回路300
の切り換え動作は、傾き判別回路400によって行われ
る。すなわち、この傾き判別回路400は、読取信号が
立ち上がりエッジを呈しているか、或いは立ち下がりエ
ッジを呈しているかを検出し、これらに対応した制御信
号を発生して、選択回路300にどちらのフィルタ制御
系を選択すべきかを指示するのである。
【0033】したがって、読取信号が立ち上がりエッジ
を呈していれば、選択回路300が第1のフィルタ制御
系1Aを選択しPOSエッジ用係数制御回路1A2から
の係数kpの値が係数kiとしてFIRフィルタ100に
送られる一方、読取信号が立ち下がりエッジを呈してい
れば、選択回路300が第2のフィルタ制御系1Bを選
択しNEGエッジ用係数制御回路1B2からの係数kn
の値が係数kiとしてFIRフィルタ100に送られる
のである。
【0034】かくしてFIRフィルタ100は、先の図
7において説明したような、立ち上がりエッジ部と立ち
下がりエッジ部とに対応しかつ適正閾値変動量及び方向
に対応した位相シフトをなすことができ、波形等化器出
力としてアシンメトリの補正された読取信号を発生する
ことができる。傾き判別回路400は、図10に示され
るような具体的構成とすることができる。
【0035】図10において、傾き判別回路400は、
サンプル値系列読取信号を入力とする単位遅延素子40
1と、入力のサンプル値系列読取信号のサンプル値から
単位遅延素子401の遅延出力のサンプル値を減ずる減
算器402と、減算器402の出力値と基準値ゼロとを
比較する比較器403とによって構成される。この傾き
判別回路400の実際の動作は、図11のようなタイム
チャートで表すことができる。
【0036】すなわち、減算器402は、前回の読取信
号サンプル値から今回の読取信号サンプル値を引いた値
を出力するものであり、POSエッジ部において得られ
る減算出力は、正の値を持つものとなる反面、NEGエ
ッジ部において得られる減算出力は、負の値を持つもの
となる。故に、比較器403においては、かかる減算出
力の値とゼロとが比較されることによりその正負の極性
を認識することができ、正の値を認識した場合に論理値
1、負の値を認識した場合は論理値0となる傾き判別信
号が発せられる。そして図示のように、この傾き判別信
号が示す論理値に対応してフィルタ係数が切り替えられ
るのである。
【0037】なお、傾き判別回路をアナログ回路で実現
する場合は、図12のように構成することができる。読
取信号は、微分回路411によってその傾きに応じた波
形の信号に変換されるので、比較器412は、この波形
変換された信号をゼロレベルをしきい値として2値化す
ることにより、図10の構成によって得られるものと等
価な傾き判別信号を発生することができる。
【0038】図13は、第2実施例による波形等化器の
構成を示しており、図8に示される構成と同等部分には
同一符号が付されている。図8においては第1及び第2
のフィルタ制御系1A,1Bの入力をFIRフィルタ1
00の出力より得る構成としているが、図13に示され
るように、入力信号を第1及び第2のフィルタ制御系1
A,1Bの入力とする構成を採用することもできる。
【0039】このような構成としても、図8に示される
波形等化器と同様の作用効果を奏することができる。図
14は、第3実施例による波形等化器の構成を示してお
り、ここでも図8に示される構成と同等部分には同一符
号が付されている。図14においては、第1及び第2の
フィルタ制御系1A,1Bの入力をFIRフィルタ10
0の出力より得ているとともに、単一のFIRフィルタ
100に代えてPOSエッジ用とNEGエッジ用との2
つのFIRフィルタ101,102を備え、各対応する
フィルタ制御系の出力によって個々にタップ係数が制御
されるようにし、さらに選択回路300は、FIRフィ
ルタ101,102のいずれかの出力を選択するように
している。
【0040】このような構成としても、図8に示される
波形等化器と同様の作用効果を奏することができる。な
お、これまでは、主としてディジタル形式の波形等化器
につき説明したが、本発明は、アナログ形式の波形等化
器にも適用可能である。また、本発明の課題を端的に表
すために3T信号と4T以上の信号とを対比させた説明
をしたが、本発明は、3T信号と4T以上の信号とに拘
わらず全てのラン長の信号に対して適用されるものであ
る。
【0041】さらに、適用される記録媒体も、必ずしも
DVDやCDに限定されることはない。この他にも、上
記各実施例においては種々の手段を限定的に説明した
が、当業者の設計可能な範囲にて適宜改変することも可
能である。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
読取信号におけるアシンメトリを確実に補正して読取信
号の品質を向上させることのできる波形等化器及びこれ
を用いたデータ再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アシンメトリの無い記録信号を読み取る態様を
示すタイムチャートである。
【図2】アシンメトリの有る記録信号を読み取る態様を
示すタイムチャートである。
【図3】ディスクへの記録パワーと読取信号のアイパタ
ーン中心位置との関係を示すグラフである。
【図4】過小記録パワー及び過大記録パワーによる記録
信号を読み取った場合の3Tの信号と4T以上の信号と
の相違を示す波形図である。
【図5】本発明による一実施例の波形等化器が適用され
たデータ再生装置の概略ブロック図である。
【図6】本発明による一実施例の波形等化器の基本的構
成を示すブロック図である。
【図7】図6の波形等化器によるアシンメトリ補正態様
を示す波形図である。
【図8】図6の構成に準じて構成された第1実施例によ
る波形等化器の概略構成を示すブロック図である。
【図9】図8の波形等化器におけるFIRフィルタの構
成を示すブロック図である。
【図10】図8の波形等化器における傾き判別回路の構
成例を示すブロック図である。
【図11】図10の傾き判別回路の動作を説明するため
のタイムチャートである。
【図12】図8の波形等化器における傾き判別回路の改
変例を示すブロック図である。
【図13】図6の構成に準じて構成された第2実施例に
よる波形等化器の概略構成を示すブロック図である。
【図14】図6の構成に準じて構成された第3実施例に
よる波形等化器の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 スピンドルモータ 3 光学ピックアップ 4 RFアンプ 5 A/D変換器 6 波形等化器 7 2値化回路 10 POSイコライザ 20 NEGイコライザ 30 選択回路 100 FIRフィルタ 1A 第1のフィルタ制御系 1A1 POSゼロクロス検出回路 1A2 POSエッジ用係数制御回路 1B 第2のフィルタ制御系 1B1 NEGゼロクロス検出回路 1B2 NEGエッジ用係数制御回路 400 傾き判別回路 300 選択回路 D1〜D4 単位遅延素子群 M0,M1,M3,M4 係数乗算器 A 加算器 401 単位遅延素子 402 減算器 403 比較器 411 微分回路 412 比較器 101 POSエッジ用FIRフィルタ 102 NEGエッジ用FIRフィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読取信号に波形等化を施す波形等化器で
    あって、 前記読取信号の上昇傾斜部及び下降傾斜部を判別する傾
    き判別手段と、 前記読取信号にフィルタリング処理を施すフィルタと、 前記傾き判別手段の判別出力に応じて前記フィルタの周
    波数特性を切り換える特性切換手段と、を有することを
    特徴とする波形等化器。
  2. 【請求項2】 前記フィルタは、前記上昇傾斜部用の周
    波数特性が設定される第1のフィルタと前記下降傾斜部
    用の周波数特性が設定される第2のフィルタとを有し、
    前記特性切換手段は、前記第1及び第2のフィルタのい
    ずれかの出力信号を選択して波形等化器の出力信号とす
    ることを特徴とする請求項1記載の波形等化器。
  3. 【請求項3】 前記フィルタは、FIRフィルタであ
    り、前記特性切換手段は、前記FIRフィルタのタップ
    係数の値を変更させることにより前記周波数特性を切り
    換えることを特徴とする請求項1記載の波形等化器。
  4. 【請求項4】 前記上昇傾斜部の判別下における前記周
    波数特性は、対応する前記読取信号の上昇傾斜部におけ
    るゼロクロス近傍のサンプル値に応じて設定され、前記
    下降傾斜部の判別下における前記周波数特性は、対応す
    る前記読取信号の下降傾斜部におけるゼロクロス近傍の
    サンプル値に応じて設定されることを特徴とする請求項
    1,2または3記載の波形等化器。
  5. 【請求項5】 記録媒体の読取信号を2値化して再生デ
    ータを得るデータ再生装置であって、 前記読取信号をサンプリングしてサンプル値系列読取信
    号を生成するサンプリング手段と、 前記サンプル値系列読取信号の上昇傾斜部及び下降傾斜
    部を判別する傾き判別手段と、前記サンプル値系列読取
    信号にフィルタリング処理を施すフィルタと、前記傾き
    判別手段の判別出力に応じて前記フィルタの周波数特性
    を切り換える特性切換手段とを含む波形等化器と、 前記波形等化器の出力信号を2値化して前記再生データ
    を生成する2値化手段と、を有することを特徴とするデ
    ータ再生装置。
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