JPH10318319A - オイルダンパ及びその部品組立方法 - Google Patents
オイルダンパ及びその部品組立方法Info
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- JPH10318319A JPH10318319A JP14337797A JP14337797A JPH10318319A JP H10318319 A JPH10318319 A JP H10318319A JP 14337797 A JP14337797 A JP 14337797A JP 14337797 A JP14337797 A JP 14337797A JP H10318319 A JPH10318319 A JP H10318319A
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Abstract
れぞれにおいて、減衰力を低から高へ、逆に高から低へ
の変化を得るために、多種類の回転部材を別々に作製す
る必要を無くし、安定したダンパ性能を得られるように
する。 【解決手段】 オイルダンパ1は、内部に粘性流体15
の充填が可能な室3を有するケーシング2に対して相対
的に回転可能に設けられ、軸方向の一端側に、室内に配
置される小径の軸部4を備えた回転部材5と、該軸部4
に対し正逆いずれの向きでも組付け可能に設けられ、外
周面に軸方向に形成された突条6及び周方向に形成され
た減衰力調整溝を備えた減衰力調整方向セレクタ7と、
上記突条6に対し正逆いずれの向きでも組付け可能に設
けられ、回転部材5の回転時に室3の壁面と摺接しつつ
軸部4と共に回転して減衰力を発生する可動弁体8と、
ケーシング2の開放端を閉塞するエンドキャップ11と
から構成される。
Description
対し油圧抵抗による減衰力を作用させるオイルダンパ及
びその部品組立方法に関するものである。
減衰するオイルダンパとして、内部に粘性流体が充填さ
れた室を有するケーシングと、該ケ−シングに対して相
対的に回転可能に室内に配置された軸部を有する回転部
材と、ケーシングの開放端を閉塞するとともに回転部材
を回転自在に支承する中央開口を備えたエンドキャップ
とからなり、回転部材が、その正転時に減衰力を発生
し、逆転時には減衰力を発生しないように作用する可動
弁体を軸部に対して着脱自在に備え、かつ回転ストロ−
クの前半と後半とで減衰力を変化させるために減衰力調
整溝を軸部の外周に備えたものが知られている。かかる
オイルダンパは、その用途に応じて、左回転用のダンパ
と右回転用のダンパのそれぞれに減衰力を低から高に変
化させる場合と高から低に変化させる場合とがある。こ
れらの要求に応えるために、回転部材の左回転が正転の
場合と右回転が正転の場合とで可動弁体の向きを変える
とともに、減衰力調整溝が軸部に直接形成されているこ
とから左回転用の軸部を備えたものと、右回転用の軸部
を備えたものとの2種類の回転部材を用意する必要があ
った。
うに少なくとも2種類の回転部材を別々に作製すると、
両者間に寸法のバラツキが生じ、安定したダンパ性能を
得るために、両者に共用される可動弁体その他の部品を
組み付ける際に微調整が必要になる場合があるという問
題があった。また、回転部材の軸部と一体に圧力隔壁が
形成されている場合、室の粘性流体による内圧が高くな
った時、軸部の圧力隔壁面にかかる室内圧がスラスト方
向の力として回転部材に作用し、回転部材とエンドキャ
ップとの接触圧が大きくなり、この結果、軸の回転に必
要なトルクが設定値から変化してしまうおそれや、接触
部材の摩耗によりケ−シンングのシ−ル性が劣化する等
の問題が生じるおそれがあった。
問題点に鑑み創出されたもので、軸の左回転及び右回転
のそれぞれにおいて減衰力を低から高へ、逆に高から低
への変化を得るために従来のような複数種の回転部材を
作製する必要をなくし、その結果部品寸法のバラツキを
なくして安定したダンパ性能が得られるようにしたオイ
ルダンパ及びその部品組立方法を提供することを主たる
目的とするものである。また、従来装置における回転部
材に対するスラスト方向の力が作用することによる不具
合を回避可能なオイルダンパ及びその部品組立方法を提
供することを更なる目的とするものである。
ため、第1発明にあっては、内部に粘性流体が充填され
た室を有し一端が開放されたケーシングと、該ケ−シン
グに対して相対的に回転可能に設けられれ、軸方向の一
端側に、ケ−シングの前記室内に配置される小径の軸部
を備えた回転部材と、この回転部材の軸部に対し正逆い
ずれの向きでも組付け可能に設けられ、外周面に軸方向
に形成された突条および周方向に形成された減衰力調整
溝を備えた減衰力調整方向セレクタと、該減衰力調整方
向セレクタの突条に対し正逆いずれの向きでも組付け可
能に設けられ、回転部材の回転時に室の内壁面と摺接し
つつ軸部と共に回転して減衰力を発生する可動弁体と、
ケーシングの開放端を閉塞するとともに回転部材を回転
自在に支承するエンドキャップと、からなることを特徴
とするオイルダンパが提供される。
成された大径の基軸部を備え、基軸部と減衰力調整方向
セレクタとの間で軸部に対し相対的に回転可能に配置さ
れてケ−シング内の室の一端を画成する圧力隔壁を前記
回転部材と別体として構成することができる。
向セレクタの突条に可動弁体を装着し、この減衰力調整
方向セレクタを減衰力調整溝の突条に対する位置を選択
した上で回転部材の軸部に装着し、ケーシングの内部の
室に粘性流体を充填し、可動弁体を備えた減衰力調整方
向セレクタが装着された前記回転部材をその軸部が室内
でケ−シングに対して相対的に回転可能に配置し、エン
ドキャップで回転部材を回転自在に支承しつつケーシン
グの開放端を閉塞する、各工程を有することを特徴とす
る前記オイルダンパの部品組立方法が提供される。
軸部に装着する前に、回転部材の軸部の基端部には予め
前記圧力隔壁を装着しておくことができる。
の軸部と前記減衰力調整方向セレクタとを分離して後者
を前者に装着可能としたことにより、単一種類の回転部
材を設けるのみで、該減衰力調整方向セレクタの装着方
向の選択と、減衰力調整方向セレクタの突条に対する前
記可動弁体の装着の向きの選択とを組合わせて、右回転
・低至高可変トルク用ダンパ、左回転・高至低可変トル
ク用ダンパ、右回転・高至低可変トルク用ダンパおよび
左回転・低至高可変トルク用ダンパの4種類のダンパ装
置を得ることができる。また、種々の部材を組み付ける
回転部材が単一種類であるため部品間の寸法のバラツキ
等をなくし、安定したダンパ性能が得ることができる。
更に、回転部材と圧力隔壁とを分離した構成とすれば、
圧力隔壁が受けるケーシングの室内圧はエンドキャップ
に伝わり、回転部材に対してスラスト方向の力が作用す
ることはないため回転部材回転時の圧力隔壁とエンドキ
ャップ間の接触圧の増大やそれに伴う部材の摩耗により
生じる不具合をなくすことができる。
施の形態を説明するに、図において示される符号1は、
軸廻りの回転力に対し粘性流体の流動抵抗を利用して減
衰力を生ぜしめるオイルダンパの本体である。該オイル
ダンパ本体1は、図1及び図2に示すように、底壁2a
を有する閉塞端と開口2bを有する開放端とを備え、内
部に粘性流体15が充填される室3が形成された略円筒
形のケーシング2を有する。ケーシング2の外面には取
付フランジ12が設けられている。室3内には軸部4を
有する回転部材5がケーシング2に対し相対的に回転可
能に配置され、軸部4には外周上に軸方向に突条6を有
する減衰力調整方向セレクタ7が被されている。突条6
には跨がるように可動弁体8が装着されている。回転部
材5はケーシング2の底壁2aと協働して室3を画成す
る圧力隔壁9を備えた基軸部10を有する。ケーシング
2の開口2bはエンドキャップ11により閉塞され、エ
ンドキャップ11は回転部材5の基軸部10を回転自在
に支承する開口11aを備えている。
り、軸部4の先端4aはケーシング底壁2aに形成され
た軸受凹部2cに軸承される。軸部4の基軸部10の外
周にはO−リングのようなシール部材16がエンドキャ
ップ11との摺接部に設けられる。軸部4は軸方向に沿
って切欠された平坦部4bを有する。減衰力調整方向セ
レクタ7は孔7aが軸方向に貫通しており、軸部4に対
し正逆いずれの向きでも組付けることができる。孔7a
は軸方向に延びる平坦部7bを有する。軸部4及び減衰
力調整方向セレクタ7のこれら平坦部4a、7bは軸部
4が減衰力調整方向セレクタ7の孔7a内に嵌挿された
とき、軸部4と減衰力調整方向セレクタ7とを一体に回
転させる廻り止めとして機能する。
された突条6が断面略円形の略円筒面を有し、突条6の
一側の外面には幅がある程度一定で周方向に突条6から
遠ざかるにつれて徐々に浅くなるように穿設された減衰
力調整溝13を備えている。可動弁体8は、ほぼカマボ
コ状で、その底面の相当する部分に突条6の円筒面に対
応する凹面8aを有し、横断面が略C字状をなす。この
可動弁体8は突条6に対し正逆いずれの向きでも組付け
ることができ、組付けられた状態では突条6の円筒面上
を周方向に回動自在である。外面側には、横断面におい
て曲線で表れる、オリフィス溝8bを備えた凸面8c
と、該凸面の一端側に形成された平坦な断截面8dとを
有する。これらの凹面8a、凸面8c及び断截面8dは
いずれも可動弁体8の軸方向に延びている。この可動弁
体8は、突条6に断截面8dが移動方向の前方または後
方を向くように係合され、凸面8cを室3の内周面に摺
接させつつ回転部材5と共に回動する。
方向に延びる突条からなるストッパ14が形成されてお
り、回転部材5の回転範囲を制限している。即ち、回転
部材5と一体回転する可動弁体8の回動方向の前方又は
後方のいずれかの側面が該ストッパ14に当接すること
により回転部材5の回転が規制される。
力調整方向セレクタ7の外周に形成された突条6はほぼ
円形の断面を有し、可動弁体8は突条6の円筒面上を周
方向に回動可能に係合されるが、突条6と可動弁体8の
断面形状ないし構造及び両者の係合の形態はこれに限定
されない。要は、一定の断面形状ないし構造を有する突
条に正逆いずれの向きで可動弁体を係合しても、回転部
材5の一方向への回転では可動弁体の内又は外に形成さ
れるオリフィスが開き他方向への回転ではオリフィスが
閉じるように構成されていればよい。
面ほぼ矩形に形成され、軸方向中間部に切り欠き36c
を有する。可動弁体38は断面ほぼコ字形に形成され、
突条36に係合されたとき突条36の両側に位置する一
対の垂壁38a、38bを有する。垂壁38a、38b
間の間隔は突条36の幅よりも広く、減衰力調整方向セ
レクタ7の回転方向に遊びを有している。一方の垂壁3
8aには切り欠き38cが形成されている。この例にお
いて、回転部材35の一方向への回転では可動弁体38
の垂壁38aが突条36の側面から離れて切り欠き36
c、38cにより形成されるオリフィスが開き、回転部
材35の他方向への回転では垂壁38aが突条36の側
面に接してこれらのオリフィスを閉じるように構成され
ている。
6の一側において減衰力調整方向セレクタ7の外周上に
形成された減衰力調整溝13はその深さが突条6から遠
ざかるにつれて徐々に浅くなるように形成されるが、深
さが一定で幅が突条6から遠ざかるにつれて徐々に狭く
なるように変化する3角形状とし、或は、深さと幅の両
方が徐々に変化するように形成してもよい。要は、この
溝の存在により減衰力の滑らかな変化が得られるような
形状であればよい。
弁体8は回転部材5に装着される減衰力調整方向セレク
タ7の突条6に係合されているが、ケーシングの室3の
内周面の突条14に可動弁体8を係合し、ケ−シング2
を回動するように構成してもよい。この場合、減衰力調
整方向セレクタ7の突条6はケ−シング2の回動を規制
するストッパとして機能することになる。
立て方法を図2に従って説明する。まず、組立て作業に
先立ち、予め回転部材5がケ−シンク2に対して左右い
ずれの方向に回転したときに可動弁体8による減衰力を
発揮せしめるか、及び回転部材5の回転ストロ−クの前
半及び後半のいずれにおいて高いあるいは低い減衰力を
生ぜしめるかを確認する。
3を突条6のいずれの側にもってくるかを決定し、これ
に従って減衰力調整方向セレクタ7の軸部4に対する向
きを定め、回転部材5の軸部4を減衰力調整方向セレク
タ7の貫通孔7aに挿通して減衰力調整方向セレクタ7
を軸部4に組み付ける。例えば、図3(A)に示すダン
パは軸の左回転において低から高に減衰力が変化する
「左回転低至高トルク型」であり、図3(B)に示すダ
ンパは軸の右回転において高から低に減衰力が変化する
「右回転高至低トルク型」であるが、これらのダンパを
得るためには、図4の(A)及び(B)に示すように減
衰力調整溝13を突条6の図中上側に位置させて減衰力
調整方向セレクタ7を軸部4に組み付ける。また、図3
(C)に示す軸の左回転において高から低に減衰力が変
化する「左回転高至低トルク型」のダンパ、及び図3
(D)に示す軸の右回転において低から高に減衰力が変
化する「右回転低至高トルク型」のダンパを得るために
は、図4の(C)及び(D)に示すように減衰力調整溝
13を突条6の図中下側に位置させる。
右いずれの方向に回転したときに可動弁体8による減衰
力を生ぜしめるようにすればよいのかを再度確認し、そ
れに応じた向きに可動弁体8を減衰力調整方向セレクタ
7の突条6に組み付ける。例えば、図3(A)及び
(C)に示した左回転型のダンパにあっては、図4の
(A)及び(C)に示すように可動弁体8をその断截面
8dが軸部4の回転方向前方、即ち図中下に向くように
して突条6に組み付ける。一方、図3(B)及び(D)
に示した右回転型のダンパにあっては、図4の(B)及
び(D)に示すように可動弁体8をその断截面8dが軸
部4の回転方向前方、即ち図中上に向けて突条6に組み
付ける。
を注入した後、上記回転部材5の軸部4、減衰力調整方
向セレクタ7及び可動弁体8の組付体をケ−シング2内
に配置する。そして、最後に、開口部11aにより回転
部材5の基軸部10を回転自在に支承しつつエンドキャ
ップ11でケーシング2の開口2bを閉塞する。このと
き、エンドキャップ11は開口2bに溶着等により固定
すればエンドキャップ11の弛みから生じるトルク設定
値の不測の変化を防ぐことができる。
を軸部4に組み付ける工程と可動弁体8を減衰力調整方
向セレクタ7の突条6に組み付ける工程とは順序を逆に
しても差し支えない。
の一例を説明する。例えば,図3(A)に示した「左回
転低至高トルク型」のダンパの場合、軸部4はケ−シン
グ2内壁のストッパ14の図中上側近傍に減衰力調整方
向セレクタ7の突条6を位置させた状態から可動弁体8
の断截面8dを前方に向けて左回転を開始する。この時
点においては、突条6の図中上側に位置する深い減衰力
調整溝13が減衰力調整方向セレクタ7の外周面とケ−
シング2内壁のストッパ14の先端面との間に断面積の
比較的大きいオリフィスを提供しており、室3内の粘性
流体は、可動弁体8の断截面8dにより押圧されて該断
截面8dとケ−シング2内壁のストッパ14の図中下側
の面との間から、減衰力調整溝13を通って突条6とケ
−シング2内壁のストッパ14の図中上側の面との間へ
多量に移動し、このとき発生する減衰力は非常に低い。
軸部4の回転に伴い減衰力調整溝13は次第に浅くなる
ため、これを通る流体の移動量は次第に減少し、突条6
がケ−シング2内壁のストッパ14の図中下側近傍に来
るまで軸部4が回動すると、減衰力調整溝13は消失す
るため、可動弁体8の断截面部8dとケ−シング2内壁
のストッパ14の図中下側の面との間の流体の移動は極
めて制限され、これによりダンパ1は高い減衰力を発生
するようになる。
型のダンパ」の場合は、突条6がストッパ14の図中下
側の面の近傍から右回転を開始すると、この時点では、
減衰力調整方向セレクタ7の外周面には減衰力調整溝1
3が形成されていないか或は極めて浅いため、突条6と
ケ−シング2内壁のストッパ14の図中上側の面との間
の流体15は移動が制限されて高い減衰力を発生する。
軸部4の回転に伴い徐々に断面積を拡大する減衰力調整
溝13が流体の移動とその増大を許容するため、減衰力
は次第に低下する。
ダンパは、図3(A)の場合と同様に左回転時に減衰力
を発生するが、減衰力調整溝13の断面積が図3(A)
の場合とは逆に始め極めて小さくその後徐々に拡大する
ように設けられているため、減衰力は高から低へ変化す
る。
型のダンパ」は、図3(B)の場合と同様に右回転時に
減衰力を発生するが、減衰力調整溝13の断面積が図3
(B)の場合とは逆に始め大きくその後徐々に縮小する
ように設けられているため、減衰力は低から高へ変化す
る。
いては、ケ−シング2の室3を画成する圧力隔壁9を回
転部材5の基軸部10と一体に形成したが、圧力隔壁9
を回転部材5と別体に構成してもよい。即ち、図5に示
すように、圧力隔壁109は回転部材105から分離さ
れかつ軸部104の相対的な回転を許容する挿通孔10
9aを中心に有する環状の円板として設けられる。回転
部材105は基軸部110の軸部104寄りにフランジ
115を一体に有する。組立て時、圧力隔壁109はま
ず始めに回転部材105の軸部104に組付けられ、次
にこの軸部104に組付けられる減衰力調整方向セレク
タ107とフランジ115との間に保持される。
に回転部材105に組み付けされた環状の圧力隔壁10
9は回転部材105とともにケーシング102内に配置
されると、図6に示すように、ケーシング102内面に
形成された段部102dとエンドキャップ111との間
に挟持され、減衰力調整方向セレクタ107及びフラン
ジ115との力の作用関係は回転方向及び軸方向のいず
れにも存しない。これにより室103の内圧をケーシン
グ102とエンドキャップ111にサンドイッチされた
圧力隔壁109が受け、回転部材105にはスラスト方
向の力が作用しない。
部4と減衰力調整方向セレクタ7とを分割して構成した
ため、減衰力調整方向セレクタ7に向きを変えて取付け
可能な可動弁体8との組合わせと併せて、部品同士の組
付の自由度を大幅に向上させることができる。この結
果、右回転方向ダンパ、左回転方向ダンパ、および回転
軸の回転に伴い低から高への減衰力変化特性を有するダ
ンパ、逆に高から低への減衰力変化特性を有するダンパ
等、様々なオイルダンパを同一部品を用いてを容易に得
ることができる。また、従来のような多種類の回転軸構
造体を別々に作製する必要がなく、部品の寸法バラツキ
を皆無とし、安定したダンパ性能を得ることができる。
更に、軸部4と分離して形成された圧力隔壁9を回転部
材5に組み付けるようにすれば、従来、室の内圧により
回転部材に対しスラスト力が作用し、回転部材とエンド
キャップとの間に生じた接触抵抗によるトルク値の変動
および摩耗によるトルク低下を回避することができ、常
時安定したダンパ機能を得ることができる。
断面図
の中間位置で示した図1の〓−〓線に沿った断面図、
(A)は左回転低至高トルク型ダンパ、(B)は右回転
高至低トルク型ダンパ、(C)は左回転高至低トルク型
ダンパ、(D)は右回転低至高トルク型ダンパ
きとの様々な組付例を示す図、(A)は左回転低至高ト
ルク型ダンパ用組付例、(B)は右回転高至低トルク型
ダンパ用組付例、(C)は左回転高至低トルク型ダンパ
用組付例、(D)は右回転低至高トルク型ダンパ用組付
例
の分解斜視図
レクタと可動弁体の斜視図
ィス溝 8c…凸面 8d…断截面 9…圧力隔壁 10…基軸部 11…エンドキャップ 12…取付け
フランジ 13…減衰力調整溝 14…ストッ
パ 15…粘性流体 16…シ−ル部材
Claims (4)
- 【請求項1】 内部に粘性流体が充填された室を有し一
端が開放されたケーシングと、 該ケ−シングに対して相対的に回転可能に設けられ、軸
方向の一端側に、ケ−シングの前記室内に配置される小
径の軸部を備えた回転部材と、 前記軸部に対し正逆いずれの向きでも組付け可能に設け
られ、外周面に軸方向に形成された突条および周方向に
形成された減衰力調整溝を備えた減衰力調整方向セレク
タと、 該減衰力調整方向セレクタの突条に対し正逆いずれの向
きでも組付け可能に設けられ、回転部材の回転時に室の
内壁面と摺接しつつ軸部と共に回転して減衰力を発生す
る可動弁体と、 ケーシングの開放端を閉塞するとともに回転部材を回転
自在に支承するエンドキャップと、からなることを特徴
とするオイルダンパ。 - 【請求項2】 前記回転部材は軸方向の他端側に大径の
基軸部を備え、 前記オイルダンパは、この基軸部と前記減衰力調整方向
セレクタとの間に、ケ−シングの前記室の一端を画成
し、前記回転部材に対し相対的に回転可能な圧力隔壁を
更に有することを特徴とする請求項1に記載のオイルダ
ンパ。 - 【請求項3】 前記減衰力調整方向セレクタの前記突条
に前記可動弁体を装着し、 この減衰力調整方向セレクタを前記減衰力調整溝の前記
突条に対する位置を選択した上で前記回転部材の前記軸
部に装着し、 前記ケーシングの内部の前記室に粘性流体を充填し、 前記可動弁体を備えた前記減衰力調整方向セレクタが装
着された前記回転部材をその軸部が前記室内で回転可能
に配置し、 前記エンドキャップで前記回転部材を回転自在に支承し
つつ前記ケーシングの開放端を閉塞する、各工程からな
ることを特徴とする請求項1に記載のオイルダンパの部
品組立方法。 - 【請求項4】 前記圧力隔壁を前記回転部材の軸部に装
着し、 前記減衰力調整方向セレクタの前記突条に前記可動弁体
を装着し、 この減衰力調整方向セレクタを前記減衰力調整溝の前記
突条に対する位置を選択した上で前記回転部材の前記軸
部に装着し、 前記ケーシングの前記室に粘性流体を充填し、 前記可動弁体を備えた前記減衰力調整方向セレクタが装
着された前記回転部材をその軸部が前記室内で回転可能
に配置し、 前記エンドキャップで前記回転部材を回転自在に支承し
つつ前記ケーシングの開放端を閉塞する、各工程からな
ることを特徴とする請求項2に記載のオイルダンパの部
品組立方法。
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JP9143377A JP3031614B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | オイルダンパ及びその部品組立方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100439744C (zh) * | 2003-10-06 | 2008-12-03 | 托克轴承株式会社 | 转动阻尼器 |
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1997
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100368700C (zh) * | 2002-08-02 | 2008-02-13 | Toto株式会社 | 阻尼装置 |
CN100439744C (zh) * | 2003-10-06 | 2008-12-03 | 托克轴承株式会社 | 转动阻尼器 |
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