JPH10312639A - 光ディスクの製造方法、光ディスク及び光ディスク装置 - Google Patents

光ディスクの製造方法、光ディスク及び光ディスク装置

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JPH10312639A
JPH10312639A JP12374397A JP12374397A JPH10312639A JP H10312639 A JPH10312639 A JP H10312639A JP 12374397 A JP12374397 A JP 12374397A JP 12374397 A JP12374397 A JP 12374397A JP H10312639 A JPH10312639 A JP H10312639A
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JP
Japan
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data
signal
optical disk
bit
serial data
Prior art date
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Application number
JP12374397A
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English (en)
Inventor
Susumu Chiaki
進 千秋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクの製造方法、光ディスク及び光ディ
スク装置に関し、例えばレーザービームのガイド溝でな
るグルーブの蛇行により、位置情報等のシリアルデータ
を記録した光ディスクと、この光ディスクを再生する光
ディスク装置等に適用して変調規則を満足する変調信号
のみによりプリフォーマットする場合でも、確実にフレ
ーム同期することができるようにする。 【解決手段】プリフォーマットされたデータを再生して
得られるシリアルデータ列より、第1及び第2のデータ
列を得、この第1及び第2のデータ列の比較結果に基づ
いて、光ディスクにプリフォーマットされたアドレスデ
ータを検出してフレーム同期のタイミングを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの製造
方法、光ディスク及び光ディスク装置に関し、例えばレ
ーザービームのガイド溝でなるグルーブの蛇行により、
位置情報等のシリアルデータを記録した光ディスクと、
この光ディスクを再生する光ディスク装置等に適用する
ことができる。本発明は、プリフォーマットされたデー
タを再生して得られるシリアルデータ列より、第1及び
第2のデータ列を得、この第1及び第2のデータ列の比
較結果に基づいて、光ディスクにプリフォーマットされ
たアドレスデータを検出してフレーム同期のタイミング
を検出することにより、変調規則を満足する変調信号の
みによりプリフォーマットする場合でも、確実にフレー
ム同期することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクにおいては、レーザー
ビームのガイド溝を担うグルーブの蛇行により、レーザ
ービーム照射位置の位置情報、時間情報等(以下IDデ
ータと呼ぶ)を検出するようになされている。
【0003】すなわちこの種の光ディスクの製造工程で
は、ディスク原盤を所定の回転速度により回転しなが
ら、このディスク原盤にレーザービームを照射し、この
レーザービームの照射位置を順次ディスク原盤の外周側
に変位させる。これによりこの製造工程では、順次ディ
スク原盤をレーザービームにより露光し、ディスク原盤
の内周側より外周側に向かってらせん状にトラックを形
成する。
【0004】光ディスクの製造工程では、現像、電鋳処
理等の工程を経て、このディスク原盤よりスタンパを作
成し、このスタンパより光ディスクを作成する。これに
より光ディスクは、ディスク原盤におけるレーザービー
ムの照射に対応して、内周側より外周側に向かって、ら
せん状にグルーブが形成される。
【0005】このようにしてディスク原盤を露光する際
に、光ディスクの製造工程では、図12に示すように、
所定のキャリア信号に同期した基準信号を分周してクロ
ックCK(図12(B))を生成する。さらにこのクロ
ックCKに同期した第1の基準信号と、クロックCKの
1/2分周信号でなる第2の基準信号とを、それぞれI
DデータD1(図12(A))の論理レベルに応じて配
列し、これによりIDデータD1をバイフェーズマーク
変調する(図12(A)、(B)及び(C))。さらに
このようにしてバイフェーズマーク変調して生成される
シリアルデータ列に同期パターンを介挿してチャンネル
信号chを生成した後、クロックCKの生成に使用した
キャリア信号をこのチャンネル信号chにより周波数変
調して被変調信号(以下ウォウブル信号と呼ぶ)WBを
生成する。光ディスクの製造工程は、このウォウブル信
号WBの信号レベルに追従するように、レーザービーム
の照射位置をディスク原盤の半径方向に変位させる。
【0006】これにより図13に示すように、この種の
光ディスクは、同期パターン、IDデータに応じてグル
ーブが蛇行するように形成され、CLVの条件により光
ディスクを回転駆動する場合、この蛇行の中心周波数が
所定周波数になるようにスピンドルモータが制御されて
所定の回転速度により回転駆動されるようになされてい
る。またこの蛇行を基準にしてIDデータを検出して記
録再生位置を確認できるようになされ、またこの蛇行を
基準にして各種処理基準のクロックを生成できるように
なされている(図13(A)〜(C))。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の光ディ
スクにおいては、IDデータを記録した領域からは精度
の高いクロックを生成することが困難な欠点がある。
【0008】すなわちクロックCKの1/2周期をch
とおき、この種の光ディスクは、キャリア信号の周波数
をn〔Hz/ch〕とすると、チャンネル信号chの論
理1に対してはn+d〔Hz/ch〕が、チャンネル信
号chの論理0に対してはn−d〔Hz/ch〕が割り
当てられてウォウブル信号WBが生成されることにな
る。
【0009】ここで説明を簡略化するために、n=4、
d=1/16とすると、同期パターンの開始の時点t0
においてウォウブル信号WBが0クロスすると(図1
2)、同期パターンにおいてはDSV(Digital Sum Va
lue )が値0に設定されることにより、同期パターンの
終了時点t1においても、ウォウブル信号WBを0クロ
スさせることができる。
【0010】ところが続くクロックCKの立ち上がりの
時点t2においては、クロックCKの1周期分だけ、周
波数n+d〔Hz/ch〕に保持されることにより、ウ
ォウブル信号WBの0クロスのタイミングが2π/16
周期分だけ変化することになる。
【0011】また続くクロックCKの立ち上がりの時点
t3と、さらに続く時点t4及びt5においては、それ
ぞれクロックCKの1/2周期だけ周波数n+d〔Hz
/ch〕に保持された後、続く1/2周期の間、周波数
n−d〔Hz/ch〕に保持されることにより、それぞ
れウォウブル信号WBの0クロスのタイミングが2π/
16周期分だけ変化したままに保持される。
【0012】これに対して続くクロックCKの立ち上が
りの時点t6においては、クロックCKの1周期分だ
け、周波数n−d〔Hz/ch〕に保持されることによ
り、時点t1〜t2間の位相変化分がキャンセルされ
て、ウォウブル信号WBが0クロスすることになる。
【0013】これらのことからグルーブを蛇行させるウ
ォウブル信号WBにおいては、クロックCKに対して0
クロスのタイミングが変化し、単にグルーブの蛇行を検
出してウォウブル信号WBを再生しても、この再生した
ウォウブル信号WBより精度の高いクロックを生成する
ことが困難になる。
【0014】因みに、ウォウブル信号WBが正しく0ク
ロスするタイミングを検出し、このタイミングによりP
LL回路をロックさせて精度の高いクロックを生成する
方法も考えられるが、ウォウブル信号WBが正しく0ク
ロスするタイミングにおいては、IDデータの内容に応
じて変化することにより、実際上、実現困難である。
【0015】このような欠点を解決する1つの方法とし
て、IDデータの変調規則よりチャンネル信号chの変
化に着目して、各ビット中心でウォウブル信号WBが0
クロスするように所定量だけ位相オフセットを与えるこ
とにより、IDデータの各ビット中心で正しい位相情報
を検出できるようにする方法が考えられる。
【0016】すなわちチャンネル信号chにおいては、
IDデータのビット境界で必ず反転することから、例え
ば時点t11でなるビット中心から続くビット境界まで
の位相変化量Δ1は、このビット境界から時点t12で
なる続くビット中心までの位相変化量Δ2により打ち消
されることになる。これによりIDデータの部分につい
ては、それぞれ所定量だけ位相オフセットを与えて、連
続する信号波形により、各ビット中心で0クロスするよ
うにウォウブル信号WBを生成することができる。
【0017】ところが同期パターンにおいては、変調規
則に従わないような論理パターンに設定されて確実にフ
レーム同期のタイミングを検出できるようになされてい
ることから、このようにして位相オフセットを与えたの
では、連続するウォウブル信号WBを生成できなくな
る。すなわち同期パターンの終了の時点t1を間に挟ん
で時間軸を逆上ると、続くビット中心に対応する時点t
aまでの間では、IDデータの部分と同様に、ビット境
界に対応する時点t1を間に挟んで極性が反転している
ことにより、正しくウォウブル信号WBを0クロスさせ
ることができる。
【0018】ところが続くビット中心に対応する時点t
bまでの間では、論理0が連続することにより、この場
合は、ビット中心に対応するタイミングでウォウブル信
号WBが正しく0クロスしなくなる。これらのことから
IDデータの部分については、正しく位相情報を検出し
て精度の高いクロックを生成できるようにできても、同
期パターンの部分については正しい位相情報を検出でき
ない問題がある。
【0019】これに対して図14に示すように、IDデ
ータD1(図14(A))を位相変調してチャンネル信
号ch(図14(B))を生成し、これを周波数変調し
てウォウブル信号を生成する場合も考えられ、この場合
はバイフェーズマーク変調による場合とは逆に、IDデ
ータD1のビット中心t1、t2、t3、……でチャン
ネル信号chがビット反転することにより、IDデータ
D1のビット境界でウォウブル信号WBが0クロスする
ように設定して、このビット境界より正しい位相情報を
検出できると考えられる。
【0020】ところがこの場合も、同期パターンにおい
ては、変調規則に従わないような論理パターンに設定さ
れて確実にフレーム同期のタイミングを検出できるよう
になされていることから、IDデータD1のビット境界
に対応する時点taで正しくウォウブル信号WBを0ク
ロスさせることができなくなる。
【0021】これらのことから、同期パターンを用いな
くても、確実にフレーム同期することができれば、その
分グルーブより多くの位相情報を検出して精度の高いク
ロックを生成することができると考えられる。
【0022】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、同期パターンを用いなくても、確実にフレーム同期
することができる光ディスクの製造方法、光ディスク及
び光ディスク装置を提案しようとするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、光ディスク又は光ディスクの製造
方法に適用して、少なくとも位置情報又は時間情報でな
るアドレスデータによりシリアルデータを形成し、所定
の変調規則に従って、第1の基準クロックと、第2の基
準クロックとを切り換えてこのシリアルデータを変調
し、変調結果を周波数変調して被変調信号を生成する。
さらにこの被変調信号を光ディスクにプリフォーマット
し、このときこの被変調信号を、先の変調規則に従った
変調信号のみで生成する。
【0024】このときビット反転のビットを設定する。
【0025】またこのような光ディスクをアクセスする
光ディスク装置に適用して、光ディスクより得られる被
変調信号を復調して復調結果のデータ列を得、この復調
結果のデータ列より同一の論理レベルのビットの連続を
検出して、光ディスクに記録されたシリアルデータのビ
ット中心に対応するタイミング、又はビット間の境界に
対応するタイミングを検出し、この検出したタイミング
を基準にして被変調信号よりクロックを生成する。この
とき復調結果のデータ列より、先に検出したタイミング
を基準にして第1及び第2のデータ列を生成し、この第
1及び第2のデータ列を復調結果のデータ列により順次
更新すると共に、第1及び第2のデータ列間で順次比較
結果を得ることにより、先のシリアルデータに割り当て
られたアドレスデータが再生されるタイミングを検出す
る。
【0026】所定の変調規則に従って、第1及び第2の
基準クロックを切り換えて生成した変調結果を周波数変
調して被変調信号を生成し、この被変調信号を光ディス
クにプリフォーマットすれば、この光ディスクより被変
調信号を再生してクロックを生成することができる。こ
のときこの被変調信号を、先の変調規則に従った変調信
号のみで生成すれば、クロックの生成に必要なエッジ情
報を多く含んでなる被変調信号を生成することができ
る。このとき少なくとも位置情報又は時間情報でなるア
ドレスデータによりシリアルデータを形成しておけば、
変調規則に従った変調信号のみで被変調信号を生成して
も、このアドレスデータを基準にしてフレーム同期のタ
イミングを検出することができる。
【0027】このときビット反転のビットを設定すれ
ば、このビット反転のビットを基準にして、ビット同期
を検出することができる。
【0028】これにより光ディスク装置に適用して、被
変調信号よりクロックを生成することができる。またこ
のとき、被変調信号を復調した復調結果のデータ列よ
り、シリアルデータのビット中心に対応するタイミン
グ、又はビット間の境界に対応するタイミングを検出
し、この検出したタイミングを基準にして被変調信号よ
りクロックを生成することにより、精度の高い位相情報
を検出可能な箇所から選択的に位相情報を検出して精度
の高いクロックを生成することができる。またこの検出
したタイミングを基準にして復調結果のデータ列より、
第1及び第2のデータ列を生成し、この第1及び第2の
データ列を復調結果のデータ列により順次更新すると共
に、第1及び第2のデータ列間で順次比較結果を得るこ
とにより、連続して再生されるアドレスデータを比較し
てアドレスデータの再生されるタイミングを検出するこ
とができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0030】図2は、本発明の実施の形態に係るマスタ
リング装置を示すブロック図である。この実施の形態に
係る光ディスクの製造工程では、このマスタリング装置
1によりディスク原盤2を露光し、このディスク原盤2
より光ディスクを製造する。
【0031】ここでマスタリング装置1において、ディ
スク原盤2は、例えばガラス基板の表面にレジストを塗
布して形成され、スピンドルモータ3により所定の回転
速度で回転駆動される。
【0032】光ヘッド4は、所定のスレッド機構によ
り、このディスク原盤2の回転に同期して、ディスク原
盤2の内周側より順次外周側に変位しながら、ディスク
原盤2にレーザービームLを照射する。これにより光ヘ
ッド4は、ディスク原盤2の内周側より外周側に、ラセ
ン状にトラックを生成する。さらに光ヘッド4は、光学
系がディスク原盤2の半径方向に可動するように構成さ
れ、駆動回路5は、ウォウブル信号WBに応じて光ヘッ
ド4の光学系を駆動する。これによりマスタリング装置
1では、レーザービームLの照射位置をウォウブル信号
WBに応じて蛇行させるようになされている。
【0033】ウォウブルデータ生成回路6は、光ヘッド
4の変位に応じて順次値の変化するウォウブルデータW
Dを生成して出力する。すなわちウォウブルデータ生成
回路6は、ディスク原盤2の回転に同期したタイミング
信号(FG信号等でなる)をスピンドルモータ3より受
け、このタイミング信号を所定のカウンタによりカウン
トする。これによりウォウブルデータ生成回路6は、デ
ィスク原盤2が例えば1/16回転する周期で順次循環
的に値の変化するシンク番号sync no と、シンク番号sy
nc no の変化に対応してレーザービームLの照射位置が
1トラック分変位する毎に値の変化するトラック番号tr
ack noを生成する。
【0034】これによりウォウブルデータ生成回路6
は、シンク番号sync no 及びトラック番号track noによ
るアドレスデータを生成する。なおここでウォウブルデ
ータ生成回路6は、例えばシンク番号sync no 及びトラ
ック番号track noをそれぞれ4ビット及び20ビットに
より生成する。
【0035】さらにウォウブルデータ生成回路6は、こ
のシンク番号sync no 及びトラック番号track noによる
情報ワードM(x)を用いて次式の演算処理を実行し、
誤り検出符号R(X)(CRCC:Cyclic Redundancy
Check Code)を生成する。
【0036】
【数1】
【0037】さらにウォウブルデータ生成回路6は、こ
の誤り検出符号R(X)の全ビットを反転させて、誤り
検出符号XCRCC を生成する。これによりウォウブルデー
タ生成回路6は、シンク番号sync no 、トラック番号tr
ack noの論理レベルが全て論理0の場合でも、対応する
誤り検出符号XCRCC においては、論理1のデータになる
ように誤り検出符号XCRCC を生成する。なおここでG
(x)は、生成多項式である。
【0038】さらにウォウブルデータ生成回路6は、こ
れらシンク番号sync no 、トラック番号track no、誤り
検出符号XCRCC にリザーブ用のビットrev を加えて、図
1(A))に示すフォーマットのアドレスデータブロッ
クを順次生成する。かくするにつきウォウブルデータ生
成回路6は、シンク番号sync no 、トラック番号track
noの論理レベルが全て論理0の場合でも、対応する誤り
検出符号XCRCC においては、論理1のデータになるよう
に誤り検出符号XCRCC を生成することにより、1のアド
レスデータブロック内においては、必ずビット反転の箇
所が発生するように、このアドレスデータブロックを生
成する。
【0039】このときウォウブルデータ生成回路6は、
シンク番号sync no 、トラック番号track noの論理レベ
ルが全て論理1の場合は、リザーブ用のビットrev の1
つを論値0に設定し、この場合も1のアドレスデータブ
ロック内においては、必ずビット反転の箇所が発生する
ように、このアドレスデータブロックを生成する。これ
らによりウォウブルデータ生成回路6は、このアドレス
データブロックのデータを位相変調した際に、同一の論
理レベルによるチャンネルが1箇所は必ず発生するよう
に、アドレスデータブロックを生成する。なおこの実施
の形態では、誤り検出符号XCRCC 及びリザーブ用のビッ
トrev にそれぞれ16ビット及び8ビットを割り当てて
アドレスデータブロックを生成する。
【0040】ウォウブルデータ生成回路6は、このよう
にしてディスク原盤2の回転に同期してアドレスデータ
ブロックを順次生成すると共に、この生成したアドレス
データブロックをディスク原盤2の回転に同期したシリ
アルデータに変換し、このシリアルデータをウォウブル
データWDとして順次ウォウブル信号発生回路7に出力
する。
【0041】ウォウブル信号発生回路7は、ウォウブル
データWD等よりウォウブル信号WBを生成する。この
ウォウブル信号発生回路7において、発生回路7Aは、
周波数115.2〔kHz〕の基準信号を生成する。な
おこのマスタリング装置1では、この基準信号を用いて
スピンドルモータ3をスピンドル制御し、これによりデ
ィスク原盤2の回転に同期したウォウブル信号WBを生
成する。
【0042】分周回路7Bは、この周波数115.2
〔kHz〕の基準信号を1/8分周し、周波数14.4
〔kHz〕の基準クロックを生成する。位相変調回路7
Cは、ウォウブルデータWDの論理レベルに応じて、こ
の周波数14.4〔kHz〕の基準クロックの位相に同
期した第1の基準クロックと、この第1の基準クロック
に対して180度位相の異なる第2の基準クロックとを
順次選択する。これにより位相変調回路7Cは、ウォウ
ブルデータWDを位相変調してチャンネル信号chを生
成する。
【0043】分周回路7Dは、周波数115.2〔kH
z〕の基準信号を1/2分周し、位相変調用のクロック
に対して周波数が4倍に設定されてなる周波数57.6
〔kHz〕の周波数変調用基準クロックを生成する。周
波数変調回路7Eは、この周波数57.6〔kHz〕の
周波数変調用基準クロックをキャリア信号にしてチャン
ネル信号chを周波数変調し、その被変調信号をウォウ
ブル信号WBとして出力する。これによりウォウブル信
号発生回路7は、位相変調による変調規則に従った変調
信号のみを用いてウォウブル信号WBを生成する。
【0044】このとき周波数変調回路7Eは、チャンネ
ル信号chの論理1及び論理0の各チャンネルをそれぞ
れ周波数4+1/4〔Hz/ch〕及び4−1/4〔H
z/ch〕に設定して周波数変調信号を生成する。さら
にこのときウォウブルデータWDのビット境界に対応す
るタイミングt1、t2、t3、……においては(図1
(C))、ウォウブル信号WBが0レベルを横切るよう
に周波数変調信号を生成し、また前後のチャンネルとの
間で滑らかに信号レベルが変化するように周波数変調信
号を生成する。
【0045】すなわちウォウブル信号発生回路7におい
ては、図3及び図4に示すように、位相変調用のクロッ
クに対して周波数が4倍に設定してなる周波数変調用基
準クロックを用いて、各チャンネルを周波数4+1/4
〔Hz/ch〕又は4−1/4〔Hz/ch〕に設定し
たことにより、ウォウブルデータWDのビット境界に対
応するタイミングtsにおいて、ウォウブル信号WBが
0レベルを横切るように周波数変調信号を生成すれば、
ウォウブルデータWDのビット中心に対応するタイミン
グにおいては、正側又は負側に、ウォウブル信号WBの
信号レベルが最大振幅にまで立ち上がる。従って必要に
応じて極性を切り換えてウォウブル信号WBを生成する
ことにより、滑らかにウォウブル信号WBの信号レベル
を変化させることができる。
【0046】これによりウォウブル信号発生回路7にお
いては、滑らかに信号レベルが変化し、かつウォウブル
データWDの各ビット境界に対応するタイミングtsに
おいて0クロスするようにウォウブル信号WBを生成す
る。
【0047】かくするにつきウォウブル信号発生回路7
は、位相変調による変調規則に従った変調信号のみを用
いてウォウブル信号WBを生成することにより、ウォウ
ブル信号WBの何れの箇所からも、ウォウブルデータW
Dのビット境界に対応するタイミングを検出することが
でき、かつこれらのタイミングより正しい位相情報を検
出することができるように、ウォウブル信号WBを生成
することになる。
【0048】この実施の形態では、このディスク原盤2
を現像することにより、レーザービーム照射位置に対応
するグルーブの形状をディスク原盤2の表面に作成した
後、このディスク原盤2を電鋳処理してスタンパを作成
する。さらにこのスタンパによりディスク基板を作成
し、このディスク基板に相変化膜、保護膜等を順次形成
して光ディスクを製造する。これにより光ディスクは、
レーザービームの照射により相変化膜の結晶構造を局所
的に変化させて所望のデータを記録できるように形成さ
れ、またレーザービームを照射して戻り光の光量変化を
検出することにより、記録したデータを再生できるよう
に形成される。
【0049】かくするにつきこの光ディスクにおいて
は、ウォウブルデータのビット境界に対応するタイミン
グで信号レベルが0クロスするようにウォウブル信号W
Bを生成し、このウォウブル信号WBによりグルーブが
蛇行するように形成されていることにより、ウォウブル
データのビット境界に対応するタイミングで、グルーブ
の中心がトラックセンタを横切るように形成される。
【0050】図5は、このようにして製造された光ディ
スクをアクセスする光ディスク装置を示すブロック図で
ある。この光ディスク装置10において、スピンドルモ
ータ11は、光ディスク12より検出されるクロックC
Kが所定周波数になるように、光ディスク12を回転駆
動する。
【0051】スレッドモータ14は、システム制御回路
15の制御により光ヘッド16を光ディスク12の半径
方向に可動し、光ディスク装置10では、これによりシ
ークできるようになされている。
【0052】光ヘッド16は、光ディスク12にレーザ
ービームLを照射し、レーザービームLの戻り光より、
レーザービーム照射位置に対するグルーブの変位に応じ
て信号レベルが変化するプッシュプル信号PP、フォー
カスエラー量に応じて信号レベルが変化するフォーカス
エラー信号を生成する。また再生時、戻り光の光量に応
じて信号レベルが変化する再生信号RFを生成する。こ
れに対して、記録時、クロックCKを基準にしたタイミ
ングによりレーザービームの光量を間欠的に立ち上げ、
これにより所望のデータを記録する。
【0053】記録再生回路17は、再生時、光ヘッドよ
り得られる再生信号RFを処理することにより、光ディ
スク12に記録されたユーザーデータDUを再生して外
部機器に出力する。このとき記録再生回路17は、再生
信号RFから抽出されるアドレスデータをアドレス読取
回路18に出力する。
【0054】アドレス読取回路18は、このアドレスデ
ータを解析して再生データのセクタアドレスSADを検
出する。またこれとは逆に、アドレス読取回路18は、
システム制御回路15の制御により、レーザービーム照
射位置に対応したセクタアドレスを生成し、このセクタ
アドレスよりアドレスデータを生成して記録再生回路1
7に出力する。記録再生回路17は、記録時、外部機器
より入力されたユーザーデータDUを光ディスク12の
記録に適したフォーマットによりデータ処理し、このデ
ータ処理結果でなるデータ列にアドレスデータを介挿す
る。さらにこのようにして生成したチャンネルデータに
より光ヘッド16を駆動してレーザービームLの光量を
間欠的に立ち上げ、これによりユーザーデータDUを光
ディスク12に記録する。
【0055】システム制御回路15は、この光ディスク
装置10全体の動作を制御するコンピュータにより構成
され、ウォウブル信号処理回路13より得られるシンク
番号sync no 、トラック番号track noに基づいて、スレ
ッドモータ14等の動作を制御し、また全体の動作モー
ドを切り換えることにより、レーザービーム照射位置に
応じて、さらには外部機器からの制御により、全体の動
作を制御する。
【0056】ウォウブル信号処理回路13は、プッシュ
プル信号PPよりウォウブル信号WBを抽出し、このウ
ォウブル信号WBを処理してシンク番号sync no 、トラ
ック番号track noを検出する。このときウォウブル信号
処理回路13は、ウォウブルデータWDのビット境界を
検出し、このビット境界を中心にしたゲート信号GTを
クロック生成回路19に出力する。
【0057】クロック生成回路19は、プッシュプル信
号PPよりウォウブル信号WBを抽出し、ウォウブル信
号処理回路13より出力されるゲート信号GTを基準に
してこのウォウブル信号WBを処理することによりクロ
ックCKを生成する。なおこの実施の形態において、光
ディスク装置10は、プッシュプル信号PPよりトラッ
キングエラー信号を生成して光ヘッド16をトラッキン
グ制御する。
【0058】図6は、このウォウブル信号処理回路13
を示すブロック図である。ウォウブル信号処理回路13
は、所定利得の増幅回路22を介してバンドパスフィル
タ(BPF)23にプッシュプル信号PPを入力する。
ここでバンドパスフィルタ23は、このプッシュプル信
号PPを周波数n+d〔Hz/ch〕〜n−d〔Hz/
ch〕の帯域により制限し、これにより図7に示すよう
にウォウブル信号WB(図7(C))を抽出する。かく
するにつきこのウォウブル信号WBは、バンドパスフィ
ルタ23により帯域制限されることにより、ディスク原
盤の作成時に生成したウォウブル信号WBに比して、ジ
ッタが緩和されることになる。
【0059】位相比較回路(PC)24は、イクスクル
ーシブオア回路により構成され、電圧制御型発振回路
(VCO)25より出力される基準信号SWBと、ウォ
ウブル信号WBとを位相比較し、位相比較結果を出力す
る。ローパスフィルタ(LPF)26は、この位相比較
結果を帯域制限して、その低周波成分を電圧制御型発振
回路25に出力する。電圧制御型発振回路25は、この
ローパスフィルタ26の出力信号により基準信号SWB
の周波数を可変する。これにより位相比較回路24、電
圧制御型発振回路25、ローパスフィルタ26は、PL
L回路を構成し、ウォウブル信号WBに位相同期してな
る基準信号SWB(図7(D))を生成する。
【0060】ローパスフィルタ(LPF)27は、位相
比較回路24より出力される位相比較結果を帯域制限し
て、その低周波成分を出力する。比較回路(COM)2
8は、ローパスフィルタ27の出力信号を所定の基準レ
ベルと比較することにより、ウォウブル信号WBにおけ
る位相の増減に応じて信号レベルの変化するチャンネル
信号Schを生成する(図7(E))。
【0061】ここでこのチャンネル信号Schは、ウォ
ウブル信号WBにおける位相の増減に応じて信号レベル
が変化することにより、ディスク原盤2の露光の際に生
成したチャンネル信号chに対応して信号レベルが変化
することになる。ところがこのチャンネル信号Sch
は、バンドパスフィルタ23によりウォウブル信号WB
の帯域が制限され、また位相比較回路24等によるPL
L回路を介して得られ、さらにこのPLL回路の位相比
較結果をローパスフィルタ27により帯域制限して得ら
れることにより、チャンネル信号chのエッジのタイミ
ングを正しく再生することが困難で、これにより所定の
エッジがチャンネル信号chのタイミングより変化して
再生される。しかしながらウォウブルデータWDのビッ
ト境界に対応するタイミングにおいては、正しい位相情
報が検出されることになる(図7(A)、(B)及び
(E))。
【0062】イクスクルーシブオア回路30は、このチ
ャンネル信号Schを1の入力端に直接入力すると共
に、遅延回路29を介して他の入力端に入力し、これら
2入力の排他的論理和信号を得ることにより、チャンネ
ル信号Schの各エッジのタイミングで信号レベルが立
ち上がるエッジ検出信号SE(図7(F))を出力す
る。これによりイクスクルーシブオア回路30は、チャ
ンネル信号Schのエッジ情報を検出する。ここで検出
したエッジ情報のうち、ウォウブルデータのビット境界
に対応するエッジ情報は、正しい位相情報を保持してい
ることになる。
【0063】モノマルチバイブレータ(MM)31は、
このエッジ検出信号SEをトリガにして所定期間だけ信
号レベルが立ち上がるエッジ検出信号SE1(図7
(G))を出力する。
【0064】位相比較回路(PC)32は、このモノマ
ルチバイブレータ31のエッジ検出信号SE1と、電圧
制御型発振回路(VCO)33の発振出力とを位相比較
し、その位相比較結果を出力する。ローパスフィルタ
(LPF)34は、この位相比較結果を帯域制限して出
力し、電圧制御型発振回路33は、ローパスフィルタ3
4の出力信号を基準にしてエッジ検出信号SE1に位相
同期するように発振出力CKE(図7(H))を出力す
る。これにより位相比較回路32、電圧制御型発振回路
33、ローパスフィルタ34は、PLL回路を構成し、
エッジ検出信号SE1を基準にして多くのジッタが含ま
れてなるチャンネル信号SchのクロックCKEを生成
する。
【0065】図8に示すように、フリップフロップ(F
F)36は、クロックCKEの立ち下がりのタイミング
を基準にして比較回路28より出力されるチャンネル信
号Schを順次取り込むことにより、グルーブ形成時に
バイフェーズマーク変調して生成したチャンネル信号S
chの論理レベルを再生する(図8(A)、(B)及び
(C))。
【0066】続くフリップフロップ(FF)37は、ク
ロックCKEの立ち下がりのタイミングを基準にしてフ
リップフロップ36の出力データD3を順次取り込むこ
とにより、フリップフロップ36の出力データD3に対
して、クロックCKEの1周期だけ遅延してなる出力デ
ータD4を生成する(図8(D))。
【0067】演算回路38は、この2つのフリップフロ
ップ36及び37の出力データD3及びD4を比較する
ことにより、チャンネル信号Schにおいて同一の論理
レベルが連続している場合を検出する。すなわちグルー
ブを作成する際に、ウォウブルデータを位相変調したこ
とにより、チャンネル信号Schにおいて、同一の論理
レベルが連続した場合、この連続するチャンネルの境界
が、ウォウブルデータWDのビット境界に対応すると判
定することができる。これにより演算回路38は、チャ
ンネル信号chにおいて同一の論理レベルの連続を基準
にして、すなわちウォウブルデータのビット反転を基準
にして、ウォウブルデータWDのビット境界に対応する
タイミングを検出する。
【0068】これにより演算回路38は、この検出した
タイミングによりカウンタ(CNT)39にリセット信
号RSTを出力する(図8(E))。さらに演算回路3
8は、フリップフロップ36及び37の出力データD3
及びD4よりウォウブルデータの復号処理を実行し、そ
の処理結果DECを出力する。
【0069】ここでカウンタ39は、クロックCKEの
立ち下がりをカウントする2進のカウンタにより構成さ
れ、演算回路38より出力されるリセット信号RSTに
よりリセットされて、出力データENの論理レベルを立
ち上げる(図8(F))。カウンタ39は、この出力デ
ータENをフリップフロップ40のイネーブル信号とし
て出力すると共に、クロック生成回路19にゲート信号
GTとして出力する(図8(H))。
【0070】フリップフロップ40は、イネーブル信号
ENが立ち上がっている期間の間、クロックCKEの立
ち上がりのタイミングにより演算回路38の出力データ
DECを順次ラッチして出力する。これによりフリップ
フロップ40は、演算回路38の復号結果DECを正し
いタイミングにより順次ラッチし、ビット同期してなる
ウォウブルデータWDを復号する(図8(G))。
【0071】かくするにつきこの実施の形態において
は、アドレスデータブロックにおいて、確実にビット反
転が発生するように、ウォウブルデータWDを生成した
ことにより、このウォウブル信号処理回路13において
は、1のアドレスデータブロックについて、最低1回
は、同一の論理レベルが連続するチャンネル信号chを
復調することができ、これにより確実にビット同期して
なるウォウブルデータWDを復調することができる。
【0072】図9は、図6に続くウォウブル信号処理回
路13を示すブロック図である。このウォウブル信号処
理回路13において、シフトレジスタ45は、アドレス
データブロックのブロック長にシンク番号sync no のビ
ット長を加算してなる52ビット長により構成され、イ
ネーブル信号EN及びクロックCKEを基準にして動作
することにより、図10に示すように、順次復調される
ウォウブルデータWDを順次取り込み(図10
(A))、最新の52ビットのウォウブルデータWDを
保持する(図10(B))。さらにシフトレジスタ45
は、この保持した52ビットのウォウブルデータWDを
ビットパラレルにより出力する。
【0073】演算回路46は、このシフトレジスタ45
より出力される52ビットパラレルのデータより、それ
ぞれ上位側4ビット及び下位側4ビットのデータを受
け、下位側4ビットのデータを値1だけインクメントし
て上位4ビットのデータと比較する。この実施の形態に
おいて、アドレスデータブロックは、全体が52ビット
長により形成され、先頭側4ビットにシンク番号sync n
o が割り当てられ、このシンク番号sync no が順にイン
クリメントされていることにより、演算回路46は、シ
ンク番号sync no が上位側4ビットに表れ、かつこのシ
ンク番号が直前のシンク番号より正しく値が更新されて
いる場合を検出する。
【0074】演算回路46は、このようにしてシンク番
号sync no を検出すると、シンク番号検出信号SY O
Kの信号レベルを立ち上げる(図10(C))。
【0075】割算回路47は、シフトレジスタ45より
出力される52ビットパラレルのデータより、1アドレ
スデータブロックに対応する下位側48ビットのデータ
を受け、このアドレスデータブロックについて、生成多
項式G(X)により、シンク番号sync no 、トラック番
号track no、誤り検出符号XCRCC に対応するビットデー
タを割り算し、これにより誤り検出処理を実行する。こ
のとき割算回路47は、誤り検出符号XCRCC に対応する
ビットについては、論理レベルを反転して処理する。
【0076】比較回路(COM)48は、この割算回路
47の割り算結果が値0か否か判断し、値0の割り算結
果が得られると、アドレスデータブロック検出信号CR
COKの信号レベルを立ち上げる(図10(D))。
【0077】これにより割算回路47及び比較回路48
は、シフトレジスタ45に保持される52ビットパラレ
ルのデータのうち、下位48ビットに1アドレスデータ
ブロックが表れるタイミングを検出する。この場合連続
するウォウブルデータWDにおいて、正しくタイミング
によりアドレスデータブロックを検出すると、このタイ
ミングは、演算回路46におけるシンク番号sync no 検
出のタイミングと一致することになる。
【0078】ナンド回路49は、シンク番号検出信号S
Y OK及びアドレスデータブロック検出信号CRC
OKの信号レベルが共に立ち上がると、カウンタ50に
リセット信号を出力する。
【0079】カウンタ50は、イネーブル信号ENの論
理レベルが立ち上がっている場合に、クロックCKEを
順次カウントする最大値47のリングカウンタにより構
成され、ナンド回路49より出力されるリセット信号に
よりカウント値をリセットする。これによりカウンタ5
0は、シンク番号検出信号SY OK及びアドレスデー
タブロック検出信号CRC OKを基準にして、ウォウ
ブルデータWDに同期して1アドレスデータブロック単
位でカウント値を循環させ、フレーム同期のタイミング
でカウント値を値0にクリアする。
【0080】さらにカウンタ50は、このカウント値を
基準にして所定のタイミングでラッチ回路51及び52
にラッチ信号を出力する。
【0081】ラッチ回路51は、シフトレジスタ45よ
り出力される52ビットパラレルのデータのうち、連続
する4ビットのパラレルデータを入力する。さらにラッ
チ回路51は、カウンタ50より出力されるラッチ信号
を基準にして、このパラレルデータをラッチし、これに
よりシンク番号sync no を検出して出力する。
【0082】また同様に、ラッチ回路52は、シフトレ
ジスタ45より出力される52ビットパラレルのデータ
のうち、連続する20ビットのパラレルデータを入力す
る。さらにラッチ回路51は、カウンタ50より出力さ
れるラッチ信号を基準にして、このパラレルデータをラ
ッチし、これによりトラック番号track noを検出して出
力する。
【0083】図11は、クロック生成回路19を示すブ
ロック図である。このクロック生成回路19は、所定利
得の増幅回路60を介してバンドパスフィルタ(BP
F)61にプッシュプル信号PPを入力する。ここでバ
ンドパスフィルタ61は、このプッシュプル信号PPを
周波数n+d〔Hz/ch〕〜n−d〔Hz/ch〕の
帯域により制限し、これによりウォウブル信号WBを抽
出する。
【0084】比較回路(COM)62は、0レベルでな
る基準レベルによりこのウォウブル信号WBを2値化
し、2値化信号を出力する。ゲート回路63は、ゲート
信号GTを基準にして2値化信号を選択出力することに
より、この2値化信号より、ウォウブルデータWDのビ
ット境界に対応するタイミングのエッジ情報を抽出して
出力する。これによりゲート回路63は、正しい位相情
報のみを選択する。
【0085】位相比較回路(PC)64は、イクスクル
ーシブオア回路により構成され、分周回路65より出力
される分周クロックと、ゲート回路63の出力信号とを
位相比較し、その比較結果を出力する。ローパスフィル
タ(LPF)66は、この位相比較結果を帯域制限し
て、その低周波成分を電圧制御型発振回路(VCO)6
7に出力する。電圧制御型発振回路67は、このローパ
スフィルタ66の出力信号により周波数を可変してクロ
ックCKを生成し、分圧回路65は、このクロックCK
を1/4分周して分周クロックを出力する。
【0086】これにより位相比較回路64、分周回路6
5、ローパスフィルタ66、電圧制御型発振回路67
は、PLL回路を構成し、ウォウブル信号WBに位相同
期してなるクロックCKを生成する。このときこのPL
L回路は、ゲート回路63より出力される正しいエッジ
情報のみによりクロックCKを生成することにより、従
来に比して極めて精度の高いクロックCKを生成する。
【0087】以上の構成において、マスタリング装置1
では(図2)、ディスク原盤2の内周側より外周側に向
かってらせん状にレーザービームLを照射してトラック
を形成する際に、ウォウブル信号発生回路7で生成され
るウォウブル信号WBによりレーザービーム照射位置が
ディスク原盤2の半径方向に変位され、これによりウォ
ウブルデータに応じてグルーブが蛇行するように形成さ
れる。
【0088】このときマスタリング装置1では、ディス
ク原盤2の1回転毎に順次値がインクリメントするトラ
ック番号track noと、ディスク原盤2の1/16回転毎
に順次循環的に値がインクリメントするシンク番号sync
no が生成され、さらにこのトラック番号track no及び
シンク番号sync no を情報ワードM(x)に設定した誤
り検出符号CRCが生成される((1)式)。さらにこ
の誤り検出符号CRCの全ビットを反転してなる誤り検
出符号XCRCC が生成され、これらシンク番号sync no 、
トラック番号track no、誤り検出符号XCRCC にリザーブ
用のビットが割り当てられてアドレスデータブロックが
形成される(図1)。さらにこのときマスタリング装置
1では、1のアドレスデータブロック内で必ず1回はビ
ット反転が発生するように、リザーブビットの論理レベ
ルが設定される。
【0089】マスタリング装置1では、ディスク原盤2
の回転に同期してこのアドレスデータブロックが順次生
成され、このアドレスデータブロックがシリアルデータ
列によりウォウブルデータWDとしてウォウブル信号発
生回路7に入力される。
【0090】ここでウォウブルデータWDは、位相変調
回路7Cにおいて位相変調を受け、ウォウブルデータW
DのクロックCKに対して周波数が2倍に設定された第
1の基準信号と、この第1の基準信号に対して位相が1
80度異なる第2の基準信号とが、順次ウォウブルデー
タWDの論理レベルに応じて切り換えられてなるチャン
ネル信号chに変調される。
【0091】このチャンネル信号chは、位相変調によ
ることから、ビット中心を境にして、前後のチャンネル
で論理レベルが反転するように生成される。またウォウ
ブルデータWDがビット反転した場合、このビット反転
の前後においては、同一の論理レベルが連続する。この
実施の形態では1アドレスデータブロック内で最低1回
はビット反転するようにウォウブルデータを生成したこ
とにより、チャンネル信号chは、1のアドレスデータ
ブロックについては、ウォウブルデータWDのビット境
界に対応するタイミングで、必ず1回は、同一の論理レ
ベルが連続するように生成される。
【0092】このようにして生成されたチャンネル信号
chは、周波数変調回路7Eにおいて周波数変調を受
け、被変調信号でなるウォウブル信号WBが生成され
る。これによりマスタリング装置1では、位相変調規則
に従った変調信号のみによりウォウブル信号WBが生成
される。
【0093】このときウォウブル信号WBは、それぞれ
チャンネル信号chの論理1及び0のチャンネルに対し
て周波数4+1/4〔Hz/ch〕及び4−1/4〔H
z/ch〕が割り当てられて、ウォウブルデータWDの
ビット境界に対応するタイミングで0クロスするように
生成される(図3及び図4)。
【0094】またこのときチャンネル信号chがビット
中心を境にして、論理レベルが反転することにより、さ
らに1チャンネルにおいて周波数が1/4〔Hz/c
h〕だけ遷移するように設定したことにより、必要に応
じて各チャンネルで被変調信号の極性を反転して、ウォ
ウブル信号WBは、ウォウブルデータWDの各ビット境
界に対応するタイミングで必ず0クロスし、かつ滑らか
に信号レベルが変化するように生成される。
【0095】これによりこの実施の形態に係る光ディス
クの製造工程では、このマスタリング装置1によるディ
スク原盤2より、所定の工程を経て、光ディスクが作成
され、この光ディスクにおいては、ウォウブルデータの
ビット境界に対応するタイミングで、グルーブの中心が
トラックセンタを横切るように形成される。
【0096】この光ディスクは、光ディスク装置におい
て、このようにして生成されたグルーブの蛇行を基準に
してスピンドル制御(CLV制御による場合)の処理等
が実行され、このときウォウブル信号処理回路13にお
いてフレーム同期が検出される(図5)。
【0097】すなわちこのウォウブル信号処理回路13
において(図6及び図7)、グルーブに対するレーザー
ビーム照射位置に応じて信号レベルが変化するプッシュ
プル信号PPより、バンドパスフィルタ23を介してウ
ォウブル信号WBが抽出される。また続く位相比較回路
24、電圧制御型発振回路25、ローパスフィルタ26
によるPLL回路により、このウォウブル信号WBに位
相同期した基準信号SWBが得られ、比較回路28にお
いて、このPLL回路の位相比較結果より、ウォウブル
データのビット境界に対応するタイミングについては正
しい位相情報を保持してなるチャンネル信号Schが復
調される。
【0098】ウォウブル信号処理回路13においては、
遅延回路29及びイクスクルーシブオア回路30によ
り、このチャンネル信号Schのエッジ情報が検出さ
れ、続く位相比較回路32、電圧制御型発振回路33、
ローパスフィルタ34によるPLL回路において、この
エッジ情報を基準にして多くのジッタが含まれてなるチ
ャンネル信号SchのクロックCKEが生成される。
【0099】ウォウブル信号処理回路13においては
(図8)、このクロックCKEを基準にしてフリップフ
ロップ36において、比較回路28より出力されるチャ
ンネル信号Schを順次ラッチすることにより、チャン
ネル信号Schの各チャンネルが再生される。また再生
したデータを続くフリップフロップ37に転送して、フ
リップフロップ36及び37の出力データを演算回路3
8で比較することにより、同一の論理レベルが連続する
場合、すなわちウォウブルデータWDにおけるビット反
転に対応するタイミングが検出される。
【0100】この検出されたビット境界を基準にして、
カウンタ39によりチャンネル信号SchのクロックC
KEをカウントすることにより、順次ウォウブルデータ
におけるビット境界が検出される。かくするにつきこの
実施の形態では、1のアドレスデータブロックに最低1
回はビット反転が発生するようにウォウブルデータWD
が生成されていることにより、この演算回路38におい
ても、1のアドレスデータブロックについて最低1回
は、カウンタ39が正しいタイミングにリセットされる
ことになる。従ってデトラック、トラックジャンプ等に
よりウォウブル信号波形が乱れた場合にあっても、速や
かに正しいタイミングによるクロックCKEを生成する
ことができる。
【0101】ウォウブル信号処理回路13においては、
このカウンタ39により検出されたタイミングに従って
フリップフロップ40により順次演算回路38の復号結
果をラッチして、ウォウブルデータWDが復号され、こ
れによりビット同期が形成される。
【0102】またカウンタ39よりウォウブルデータに
おけるビット境界のタイミングに対応したゲート信号G
Tが生成されてクロック生成回路19に出力される。
【0103】このうちフリップフロップ40によりラッ
チされたウォウブルデータWDは(図9)、シフトレジ
スタ45に最新の52ビットが保持され、この中から上
位4ビット及び下位4ビットが演算回路46において比
較されて、この上位4ビットにシンク番号sync no が表
れるタイミングが検出される。これにより光ディスク装
置1では、変調規則に反する同期パターン等の基準信号
をウォウブル信号に割り当てなくても、フレーム同期が
検出される。
【0104】またこのシフトレジスタ45に保持された
最新の52ビットより、連続する下位側48ビットが割
算回路47において割り算された後、割り算結果が比較
回路48により値0か否か判定されることにより、この
連続する48ビットに1のアドレスデータブロックが表
れるタイミングが検出される。これによっても光ディス
ク装置1では、変調規則に反する同期パターン等の基準
信号をウォウブル信号に割り当てなくても、フレーム同
期が検出される。
【0105】これらにより光ディスク装置1では、2重
にフレーム同期のタイミングが検出された後、ナンド回
路49を介してこれら2重の検出結果によりカウンタ5
0をリセットして、フレーム同期の誤検出が有効に回避
される。かくするにつきこの検出したタイミングを基準
にしてシフトレジスタ45に保持されたシンク番号sync
no 、トラック番号track noがラッチ回路51、52に
取り込まれ、システム制御回路15等に出力される。
【0106】これに対してクロック生成回路19(図1
1)においては、バンドパスフィルタ61によりプッシ
ュプル信号PPからウォウブル信号WBが抽出された
後、比較回路62により2値化され、これによりウォウ
ブル信号WBのエッジ情報が検出される。このうちウォ
ウブル信号処理回路13において検出されたゲート信号
GTを基準にして、ウォウブルデータWDのビット境界
に対応する正しいエッジ情報のみが、続く位相比較回路
64に入力され、この位相比較回路64等によるPLL
回路において、この正しいエッジ情報に基づいてクロッ
クCKが生成される。
【0107】これにより光ディスク装置10において
は、従来に比して格段的に高い精度によりクロックCK
が生成される。また変調規則を満足する被変調信号のみ
でウォウブル信号WBを生成していることにより、この
実施の形態では、正しいエッジ情報を一定の周期で途絶
えるとこなく得ることができ、これによっても従来に比
して格段的に高い精度によりクロックCKが生成され
る。
【0108】以上の構成によれば、グルーブの蛇行を検
出して得られるウォウブルデータについて、所定ビット
の比較結果よりフレーム同期を検出することにより、変
調規則を満足する変調信号のみによってウォウブル信号
を生成する場合でも、確実にフレーム同期することがで
きる。従って同期パターンを省略して、変調規則に従っ
て変調信号のみでウォウブル信号を生成して、その分光
ディスク装置10において正しいエッジ情報を多く得る
ことができ、その分精度の高いクロックを生成すること
ができる。また同期パターンを省略した分、ウォウブル
信号における冗長度を低減することができる。
【0109】またこのとき誤り検出符号を割り当ててウ
ォウブル信号を生成したことにより、この誤り検出符号
による誤り検出処理によってもフレーム同期を検出する
ことができ、フレーム同期の誤検出を有効に回避するこ
とができる。
【0110】さらに誤り検出符号の論理レベルを反転
し、またリザーブビットにより1のアドレスブロック内
においては確実にビット反転するようにしてウォウブル
データを生成したことにより、再生側においては、この
ビット反転のタイミングを基準にして正しくビット同期
することができる。
【0111】なお上述の実施の形態においては、リザー
ブビットのビット反転により1のアドレスデータブロッ
ク内においては確実にビット反転するように設定する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応
じてリザーブビットを省略してもよい。例えばディスク
原盤に割り当てるトラック番号、シンク番号の全ての組
み合わせについて十分なビット反転が必ず発生する場合
は、省略することができる。
【0112】また上述の実施の形態においては、誤り検
出符号CRCを反転させて誤り検出符号を生成する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばグレ
イ符号等によりディスク原盤に割り当てるトラック番
号、シンク番号の全ての組み合わせについて十分なビッ
ト反転が必ず発生する場合等においては、必要に応じて
生成多項式より算出した誤り検出符号を直接記録しても
よい。
【0113】また上述の実施の形態においては、誤り検
出符号を割り当ててウォウブル信号を生成する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、実用上十分な信
頼性によりフレーム同期を検出することができる場合、
誤り検出符号を省略してもよい。例えば同一のトラック
番号及び又はシンク番号を複数回繰り返すこと等によ
り、これらトラック番号及び又はシンク番号の比較によ
り十分な信頼性を確保できる場合等が該当する。
【0114】またこれとは逆に、リザーブ用のビットを
誤検出防止用のビットに割り当て、この誤検出防止用の
ビットを利用してフレーム同期の信頼性を向上してもよ
い。すなわちこの場合、トラック番号及び又はシンク番
号の全部又は一部を割り当て、本来のトラック番号及び
又はシンク番号と比較することにより、フレーム同期の
信頼性を向上することができる。またこのとき誤検出防
止用ビットの論理レベルを反転して信頼性を向上するこ
とができる。さらに割算回路47における誤り検出処理
において、誤ったタイミングにおいては誤りが検出され
るように、誤検出防止用のビットを設定しても信頼性を
向上することができる。
【0115】さらに上述の実施の形態においては、順次
トラック番号及び又はシンク番号が変化するように連続
するアドレスデータブロックによりウォウブルデータを
生成し、このウォウブルデータによりウォウブル信号を
生成する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、同一のアドレスデータブロックを所定回数だけ繰り
返してウォウブル信号を生成してもよい。
【0116】また上述の実施の形態においては、チャン
ネル信号chの論理1及び0のチャンネルに対して周波
数4+1/4〔Hz/ch〕及び4−1/4〔Hz/c
h〕を割り当ててウォウブル信号を生成する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、要はビット境界に
おいて、0クロスするようにウォウブル信号を生成すれ
ば良く、必要に応じてこれらの周波数は種々に設定する
ことができ、実用上十分な特性を得ることができる場合
は、ビット中央で信号レベルが急激に変化するようにウ
ォウブル信号を生成してもよい。
【0117】さらに上述の実施の形態においては、ウォ
ウブルデータを位相変調した後、周波数変調する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、位相変調に代
えて周波数変調する場合にも広く適用することができ
る。なおこの場合、変調規則より、ビット境界に代えて
ビット中央で0クロスするようにウォウブル信号を生成
する必要がある。
【0118】また上述の実施の形態においては、所定の
タイミングで、ウォウブル信号の信号レベルが0レベル
を横切るように設定する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、0レベルに代えて、一定の基準レベル
を横切るように設定してもよい。すなわちウォウブルデ
ータのビット境界又はビット中心に対応するタイミング
で、必ず一定の基準レベルを横切るようにウォウブル信
号を生成する場合、対応するタイミングでウォウブル信
号の位相を一定位相に保持することになる。従ってウォ
ウブル信号の再生側にてこの一定位相を考慮して処理す
れば、正しい位相情報により精度の高いクロックを生成
することができ、上述の実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。ちなみに、この場合ウォウブル信号を2
値化する比較回路の基準レベルを変更すること等により
対応することができる。
【0119】さらに上述の実施の形態においては、ウォ
ウブル信号によりグルーブ全体を蛇行させる場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、グルーブの片側エ
ッジだけ蛇行させる場合、さらには両エッジを異なるウ
ォウブル信号により蛇行させる場合にも広く適用するこ
とができる。
【0120】また上述の実施の形態では、ウォウブル信
号処理回路13においては、ウォウブル信号を直接位相
比較した後、位相比較結果を2値化して位相情報を検出
する場合、またクロック生成回路19においては、比較
回路によりウォウブル信号を2値化して位相情報を検出
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必
要に応じて種々の手法により位相情報を抽出する場合に
広く適用することができる。
【0121】さらに上述の実施の形態においては、復調
したウォウブルデータのうち、シンク番号を比較してフ
レーム同期を検出する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、必要に応じてトラック番号を比較してフ
レーム同期を検出してもよく、またシンク番号によるフ
レーム同期の検出と組み合わせもよい。なおこれらの場
合には、さらにビット長の長いシフトレジスタが必要に
なる。
【0122】また上述の実施の形態においては、連続す
る2つのアドレスデータブロックについて、アドレスデ
ータの一部を比較してフレーム同期を検出する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、連続する3つ以
上のアドレスデータブロックについて、アドレスデータ
の全部又は一部を比較してフレーム同期を検出してもよ
い。このようにすればさらに信頼性を向上することがで
きる。
【0123】また上述の実施の形態においては、2値化
信号よりウォウブルデータのビット境界に対応するエッ
ジ情報を抽出してクロックを生成する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、ウォウブル信号より直接
ビット境界に対応するエッジ情報を抽出してクロックを
生成する場合等にも広く適用することができる。
【0124】さらに上述の実施の形態においては、周波
数n+d〔hz/ch〕及びn−d〔Hz/ch〕によ
りウォウブル信号を生成する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、別途タイミング検出用等の基準信
号を介挿してウォウブル信号を生成する場合にも広く適
用することができる。
【0125】また上述の実施の形態においては、トラッ
ク番号及びシンク番号によるアドレスデータによりウォ
ウブル信号を生成する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、時間情報でなるアドレスデータによりウ
ォウブル信号を生成する場合にも広く適用することがで
きる。
【0126】さらに上述の実施の形態においては、ウォ
ウブル信号によるグルーブを蛇行させる場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えばプリピットによ
りウォウブル信号を記録する場合等、種々の手法により
アドレスデータを記録する場合に広く適用することがで
きる。
【0127】また上述の実施の形態においては、相変化
型の光ディスクに本発明を適用するについて述べたが、
本発明はこれに限らず、ライトワンス型の光ディスク、
光磁気ディスク等にも広く適用することができる。
【0128】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、プリフォ
ーマットされたデータを再生して得られるシリアルデー
タ列より第1及び第2のデータ列を生成し、この第1及
び第2のデータ列間の比較結果に基づいて、光ディスク
にプリフォーマットされたアドレスデータを検出してフ
レーム同期のタイミングを検出することにより、変調規
則を満足する変調信号のみによってプリフォーマットす
る場合でも、確実にフレーム同期することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウォウブル信号生成
の説明に供する信号波形図である。
【図2】図1のウォウブル信号の生成に供するマスタリ
ング装置を示すブロック図である。
【図3】ウォウブル信号とウォウブルデータとの関係を
示す信号波形図である。
【図4】図3の場合とは異なるウォウブルデータとウォ
ウブル信号との関係を示す信号波形図である。
【図5】図3のマスタリング装置を適用して製造された
光ディスクをアクセスする光ディスク装置を示すブロッ
ク図である。
【図6】図5の光ディスク装置のウォウブル信号処理回
路を示すブロック図である。
【図7】図6のウォウブル信号処理回路の動作の説明に
供する信号波形図である。
【図8】図7の続きを示す信号波形図である。
【図9】図6の続きを示すブロック図である。
【図10】図9のウォウブル信号処理回路の動作の説明
に供する信号波形図である。
【図11】図5の光ディスク装置のクロック生成回路を
示すブロック図である。
【図12】バイフェーズマーク変調の説明に供する信号
波形図である。
【図13】グルーブ生成の説明に供する特性曲線図であ
る。
【図14】位相変調を適用したチャンネル信号生成の説
明に供する特性曲線図である。
【符号の説明】
1……マスタリング装置、2……ディスク原盤、6……
ウォウブルデータ生成回路、7……ウォウブル信号発生
回路、10……光ディスク装置、12……光ディスク、
13……ウォウブル信号処理回路、18……クロック生
成回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のシリアルデータを光ディスクにプリ
    フォーマットする光ディスクの製造方法において、 少なくとも位置情報又は時間情報でなるアドレスデータ
    により、前記シリアルデータを形成し、 所定の変調規則に従って、第1の基準クロックと、第2
    の基準クロックとを切り換えて前記シリアルデータを変
    調し、 前記シリアルデータの変調結果を周波数変調して被変調
    信号を生成し、 前記被変調信号を前記光ディスクにプリフォーマットす
    ることにより、前記シリアルデータを前記光ディスクに
    記録し、 前記被変調信号を、前記変調規則に従った変調信号のみ
    から生成することを特徴とする光ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】前記被変調信号の信号レベルに応じてグル
    ーブを蛇行させることにより、 前記シリアルデータを前記光ディスクにプリフォーマッ
    トすることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクの
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記シリアルデータに、前記アドレスデー
    タの誤り検出符号を割り当てることを特徴とする請求項
    2に記載の光ディスクの製造方法。
  4. 【請求項4】前記シリアルデータ中にビット反転のビッ
    トを設定することを特徴とする請求項3に記載の光ディ
    スクの製造方法。
  5. 【請求項5】前記シリアルデータに、補助のビットを割
    り当て、 少なくとも他のビットの論理レベルが同一の場合、前記
    補助のビットの論理レベルを、前記他のビットの論理レ
    ベルと異なる論理レベルに設定することを特徴とする請
    求項3に記載の光ディスクの製造方法。
  6. 【請求項6】前記シリアルデータに、前記アドレスデー
    タの誤検出防止用のビットを割り当てることを特徴とす
    る請求項3に記載の光ディスクの製造方法。
  7. 【請求項7】前記誤検出防止用のビットの論理レベル
    を、前記アドレスデータ及び誤り検出符号の全部又は一
    部と同一の論理レベルに、又は反転の論理レベルに設定
    することを特徴とする請求項6に記載の光ディスクの製
    造方法。
  8. 【請求項8】前記被変調信号を復調して得られるシリア
    ルデータ列において、前記アドレスデータ及び誤り検出
    符号と同一のパターンが、前記アドレスデータ及び誤り
    検出符号に対応する箇所以外の箇所で検出されないよう
    に、前記誤検出防止用のビットの論理レベルを設定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の光ディスクの製造方
    法。
  9. 【請求項9】所定のシリアルデータがプリフォーマット
    により記録された光ディスクにおいて、 前記シリアルデータは、少なくとも位置情報又は時間情
    報でなるアドレスデータにより形成され、 前記光ディスクは、 所定の変調規則に従って、第1の基準クロックと、第2
    の基準クロックとが切り換えられて前記シリアルデータ
    が変調され、 前記シリアルデータの変調結果が周波数変調されて被変
    調信号が生成され、 前記被変調信号がプリフォーマットされることにより、
    前記シリアルデータが記録され、 前記被変調信号が、 前記変調規則に従った変調信号のみから生成されたこと
    を特徴とする光ディスク。
  10. 【請求項10】前記被変調信号の信号レベルに応じてグ
    ルーブが蛇行して形成されて、 前記シリアルデータが記録されたことを特徴とする請求
    項9に記載の光ディスク。
  11. 【請求項11】前記シリアルデータに、前記アドレスデ
    ータの誤り検出符号を有することを特徴とする請求項1
    0に記載の光ディスク。
  12. 【請求項12】前記シリアルデータ中にビット反転のビ
    ットが設定されたことを特徴とする請求項10に記載の
    光ディスク。
  13. 【請求項13】前記シリアルデータに、補助のビットが
    割り当てられ、 少なくとも他のビットの論理レベルが同一の場合、前記
    補助のビットが、前記他のビットの論理レベルと異なる
    論理レベルに設定されたことを特徴とする請求項10に
    記載の光ディスク。
  14. 【請求項14】前記シリアルデータに、前記アドレスデ
    ータの誤検出防止用のビットが割り当てられたことを特
    徴とする請求項10に記載の光ディスク。
  15. 【請求項15】前記誤検出防止用のビットの論理レベル
    が、前記アドレスデータ及び誤り検出符号の全部又は一
    部と同一の論理レベルに、又は反転の論理レベルに設定
    されたことを特徴とする請求項14に記載の光ディス
    ク。
  16. 【請求項16】前記グルーブの蛇行を検出して得られる
    シリアルデータ列において、前記アドレスデータ及び誤
    り検出符号と同一のパターンが、前記アドレスデータ及
    び誤り検出符号に対応する箇所以外の箇所で検出されな
    いように、前記誤検出防止用のビットの論理レベルが設
    定されたことを特徴とする請求項14に記載の光ディス
    ク。
  17. 【請求項17】所定のシリアルデータが被変調信号に変
    換されてプリフォーマットにより記録されてなる光ディ
    スクをアクセスする光ディスク装置において、 前記光ディスクより得られる前記被変調信号を復調して
    復調結果のデータ列を得、 前記復調結果のデータ列より同一の論理レベルのビット
    の連続を検出して、前記シリアルデータのビット中心に
    対応するタイミング、又はビット間の境界に対応するタ
    イミングを検出し、 該検出したタイミングを基準にして前記被変調信号より
    クロックを生成し、 前記復調結果のデータ列より、前記検出したタイミング
    を基準にして第1及び第2のデータ列を生成し、前記第
    1及び第2のデータ列を前記復調結果のデータ列により
    順次更新すると共に、前記第1及び第2のデータ列間で
    順次比較結果を得、 前記比較結果に基づいて、前記シリアルデータに割り当
    てられたアドレスデータが再生されるタイミングを検出
    することを特徴とする光ディスク装置。
  18. 【請求項18】前記光ディスクに形成されたグルーブの
    蛇行より、前記被変調信号を再生することを特徴とする
    請求項17に記載の光ディスク装置。
  19. 【請求項19】前記シリアルデータに割り当てられた誤
    り検出符号により前記第1のデータ列が正しいアドレス
    データか否か判定することを特徴とする請求項18に記
    載の光ディスク装置。
  20. 【請求項20】前記シリアルデータに割り当てられた誤
    検出防止用のビットにより、前記アドレスデータの誤検
    出を判定することを特徴とする請求項18に記載の光デ
    ィスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002075736A1 (en) * 2001-03-16 2002-09-26 Koninklijke Philips Electronics N.V. Record carrier and apparatus for scanning the record carrier
US7054247B2 (en) 2001-12-28 2006-05-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Information storage medium with wobbled groove having wobble period based on multi-frequency shift keying
US7099256B2 (en) 2001-10-31 2006-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Bi-phase mark reproduction apparatus and optical disk drive device with the same

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