JPH10311768A - 圧力センサ及びガスメータ - Google Patents

圧力センサ及びガスメータ

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JPH10311768A
JPH10311768A JP13766097A JP13766097A JPH10311768A JP H10311768 A JPH10311768 A JP H10311768A JP 13766097 A JP13766097 A JP 13766097A JP 13766097 A JP13766097 A JP 13766097A JP H10311768 A JPH10311768 A JP H10311768A
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JP
Japan
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pressure
gas
outer case
pressure sensor
ring
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JP13766097A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Umeda
秀信 梅田
Akira Sasaki
昌 佐々木
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災等によって高温にさらされ、万一圧力検
出部が剥離したとしても、圧力検出部へ導かれている流
体導入経路から被検出流体もしくはガスが漏れるのを防
止する。 【解決手段】 センサ本体9を収納した外側ケース11
の導管部21には導圧孔22が貫通しており、この貫通
孔22の一部は細く絞られている。外側センサ9の導管
部21は、外周にOリング26をはめてガスパイプ6に
挿着されている。圧力センサが異常温度上昇すると、O
リング26及び導管部21が熱膨張し、それによって外
側ケース11の導圧孔22が塞がれ、ガス漏れが防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力センサ及びガス
メータに関する。特に、半導体感圧チップを用いた圧力
センサと、LPガスや都市ガスなどの可燃性ガスを検出
対象とするガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体感圧チップを用いた圧力センサ
(以下、半導体圧力センサという)は、金属ダイヤフラ
ムを用いた従来の圧力センサに比べて小型かつ薄型化で
き、半導体プロセスを用いて同一品質のものを大量に生
産できるという長所がある。
【0003】しかし、半導体圧力センサでは、半導体感
圧チップの薄膜状をしたダイヤフラムを極端に薄くして
いるため、半導体感圧チップを内側ケース(ステム)上
に実装した場合には、内側ケースと半導体感圧チップと
の熱膨張係数の違いに起因する熱応力がダイアフラムに
加わり、圧力検出値の温度特性が悪いという問題があっ
た。
【0004】この問題に対しては、従来より、シリコー
ン接着剤のような弾性を有する接着樹脂を用いて半導体
感圧チップを導圧孔に対向させて内側ケース上に接着す
ることにより解決している。すなわち、弾性を有する接
着樹脂を用いて半導体感圧チップを接着すると、内側ケ
ースからの熱応力が接着樹脂によって吸収されるために
内側ケースからの熱応力が緩和され、温度特性に優れた
圧力センサが製造される。
【0005】ところで、最近では、半導体圧力センサは
家庭用ガスメータ(マイコンメータ)に搭載されつつあ
るが、火災時にガス漏れが発生すると、炎が周囲に広が
ったり消火作業が困難になったりして被害がより大きく
なるから、ガスメータ等に用いられる圧力センサには火
災時の高温にも耐え得る耐火性や耐熱性が要求される。
特に、阪神大震災以降においては、火災時におけるガス
メータ等からのガス漏れ事故に対する安全性が強く求め
られようになってきた。
【0006】しかし、上記のように半導体感圧チップを
接着樹脂で内側ケースに実装した半導体圧力センサで
は、火災等によってガスメータが高温にさらされると、
接着樹脂の炭化によって半導体感圧チップが内側ケース
から剥離し、内側ケースの導圧孔からガス漏れが生じる
という問題があった。また、370℃程度の温度で性能
保証されたチップ実装用の接着樹脂(シリコーン系)も
存在していないので、接着樹脂の耐熱性を高めることに
よって対処することも困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、火災等によって高温にさらされ、万一圧力検出
部が剥離したとしても、圧力検出部へ導かれている流体
導入経路から被検出流体もしくはガスが漏れるのを防止
することができる圧力センサ及びガスメータを提供する
ことにある。
【0008】
【発明の開示】本発明の圧力センサは、流体導入経路を
介して圧力検出部へ被検出流体を導くようにした圧力セ
ンサにおいて、前記流体導入経路の少なくとも一部の内
壁面を、異常昇温時に変形して流体導入経路を塞ぐよう
にしたことを特徴としている。
【0009】この圧力センサにあっては、流体導入経路
の少なくとも一部の内壁面を、異常昇温時に変形して流
体導入経路を塞ぐようにしているから、火災等によって
圧力センサが高温にさらされると、流体導入経路の内壁
面が変形して流体導入経路が塞がれる。
【0010】例えば、このような圧力センサは、圧力検
出部を収納するケースに流体導入経路を形成し、当該流
体導入経路を設けた部分の外側に、異常昇温時に流体導
入経路を設けた部分に流体導入経路を押し縮めるように
外力を発生させるための部材を配置したことを特徴とし
ている。
【0011】このような構造の圧力センサでは、温度が
異常昇温すると、流体導入経路を設けた部分に流体導入
経路を押し縮めるような外力が加わるため、流体導入経
路が狭くなり、ついには塞がれる。
【0012】したがって、本発明の圧力センサによれ
ば、耐熱温度以上の高温にさらされた圧力検出部が高温
で剥離したり破損したりする前に圧力導入経路を塞いで
被検出流体が外部へ漏れ出るのを防止することができ
る。
【0013】本発明のガスメータは、流体導入経路を介
して圧力検出部へ被検出流体を導くようにした圧力セン
サと、ガス流量を検出するガス流量検出部とを備えたガ
スメータにおいて、前記流体導入経路の少なくとも一部
の内壁面を、異常昇温時に変形して流体導入経路を塞ぐ
ようにしたことを特徴としている。
【0014】本発明のガスメータにあっても、流体導入
経路の少なくとも一部の内壁面を、異常昇温時に変形し
て流体導入経路を塞ぐようにしているから、災害時など
において高温にさらされても、圧力検出部が脱落したり
破損したりする前に圧力導入経路が閉じられ、ガス漏れ
が防止される。したがって、災害などにおける被害の拡
大を防止することができ、安全性の高いガスメータを製
作することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は本発明の一実施形態によるガ
スメータ1を示す一部破断した概略正面図である。ガス
メータ1のケーシング2の前面上部にはデジタル表示部
3が設けられており、ケーシング2の上面には、ガスボ
ンベ内のLPガスや都市ガスを供給するためのガス管を
接続されるガス流入側のガス管接続口4と、家庭用ガス
管を接続されるガス流出側のガス管接続口5とが設けら
れている。また、ケーシング2内には、両ガス管接続口
4,5を結ぶガスパイプ6が配管されており、ガスパイ
プ6にはガス流量を計測するためのガス流量検出部7と
圧力センサ8とが設けられている。ガス流量検出部7は
ガス管を通じて家庭へ供給されるガスの流量を検出し、
そのガス流量もしくはその積算値をケーシング2前面に
設けられたデジタル表示部3に表示するものである。ま
た、圧力センサ8は、ガスパイプ6内を流れるガスの圧
力を検出することにより、ガス圧異常やガス圧低下(ガ
スボンベ内のガス残量の減少)を検出し、それをデジタ
ル表示部3やブザー(図示せず)等で報知するものであ
る。
【0016】図2は上記圧力センサ8の構造を示す断面
図である。この圧力センサ8にあっては、回路基板10
上に実装されたセンサ本体9が外側ケース11内に納め
られている。
【0017】センサ本体9は、PPS樹脂で成形加工さ
れた箱状の内側ケース12内に半導体感圧チップ13
(圧力検出部)を納め、内側ケース12の上面開口をカ
バー14で覆ったものである。半導体感圧チップ13
は、シリコン基板等の半導体基板15に微細加工を施し
て薄膜状のダイアフラム16を設け、半導体基板15の
上面にガラス基板17を接合したものである。内側ケー
ス12の底面には、導圧孔18(流体導入経路)が貫通
した導管部19がほぼ垂直に設けられており、半導体感
圧チップ13は当該導圧孔18を覆うようにして内側ケ
ース12の底面に配置され、下面外周部を全周にわたっ
てシリコーン樹脂のような接着樹脂20によって接着さ
れている。
【0018】しかして、半導体感圧チップ13のダイア
フラム16上面には基準圧力が負荷されており、ダイア
フラム16の下面には導圧孔18を介して被検出流体で
あるガスの圧力が導入されるようになっている。ダイア
フラム16は、上面側の基準圧力と下面側の被検出圧力
との圧力差によって撓むので、この撓み量をダイアフラ
ム16に設けた歪ゲージ等の検出部(図示せず)によっ
て検出する。こうして半導体感圧チップ13が受けた圧
力は回路基板10上に実装された電子回路(図示せず)
によって電気信号に変換される。
【0019】圧力センサ8は、センサ本体9を実装され
た回路基板10を外側ケース11内に収納して構成され
ている。外側ケース11の底面には導管部21が突出し
ており、導管部21の内周には導圧孔22(流体導入経
路)が貫通し、当該導圧孔22の下部は圧力遮断部23
によって孔径を小さく絞られている。センサ本体9は、
導管部19を外側ケース11の導圧孔22上部に挿入さ
れていて、センサ本体9の導圧孔18と外側ケース11
の導圧孔22とが接続されている。さらに、導管部19
と外側ケース11の間からガスが漏れるのを防止するた
め、センサ本体9の導管部19外周と外側ケース11の
導圧孔22内面との間はOリング24によって封止され
ている。
【0020】圧力センサ8は、外側ケース11の導管部
21を、ガスパイプ6の側面に開口されたセンサ接続孔
25に挿着されており、外側ケース11とセンサ接続孔
25の間からガスが漏れるのを防止するため、導管部2
1の外周とセンサ接続孔25の間をOリング26によっ
て封止している。
【0021】しかして、通常の温度では、ガスメータ1
のガスパイプ6内を流れるガス(可燃性ガス)のガス圧
はセンサ接続孔25及び導圧孔22,18を通じてロス
無くセンサ本体9へ伝えられ、センサ本体9によってガ
ス圧が検出される。
【0022】また、火災等が発生してガスメータ1及び
圧力センサ8が高温にさらされたとすると、Oリング2
6及び外側ケース11が膨張し、その結果、図3に示す
ように、圧力遮断部23が内側へ押し込まれるように変
形して導圧孔22の細く絞られていた部分が塞がれる。
その後、約250℃で内側ケース12が熱により変形
し、最後に約300℃で感圧チップ実装用の接着樹脂2
0が炭化し、半導体感圧チップ13が剥離に至る。この
とき、内側ケース12の変形が生じた時点でガス漏れが
発生するが、それ以前に圧力遮断部23によって導圧孔
22が塞がれているので、ガス漏れが防止される。
【0023】上記のような作用により、300℃程度の
異常昇温時に圧力遮断部23で導圧孔22が閉じられる
ようにするためには、Oリング26及び外側ケース11
の熱膨張係数は、外側ケース11の導管部21を挿入さ
れている部分(この実施形態では、ガスパイプ6)の熱
膨張係数よりも大きくする必要がある。Oリング26及
び外側ケース11の熱膨張係数が例えばガスパイプ6の
熱膨張係数よりも大きいと、昇温時には、Oリング26
及び外側ケース11の熱膨張によって外側ケース11の
圧力遮断部23にOリング26を介して圧縮熱応力が加
わるので、この圧縮熱応力のため、圧力遮断部23によ
って細く絞られている導圧孔22が塞がれて閉じること
になる。但し、このようにして発生する熱応力がOリン
グ26によって吸収されないよう、Oリング26は圧力
遮断部23よりも弾性係数の大きなものが好ましい(ガ
スパイプ6等は、通常Oリング26や外側ケース11等
に比べて剛性が高い)。
【0024】具体的にいうと、300℃程度で導圧孔2
2が塞がってガス圧が遮断されるようにするためには、
Oリング26にフッ素樹脂(バイトン等)を用い、圧力
遮断部23における導圧孔11の直径を0.3〜0.5m
mに小さくすることによって対応できる。さらには、3
00℃程度の温度で圧力遮断部23が軟化するような材
質、例えば亜鉛ダイキャストまたは耐熱LCP(液晶ポ
リマー)等の融点380℃程度の材質によって外側ケー
ス11を形成すれば、異常昇温時に導圧孔22をより確
実に塞ぐことができるようになる。さらには、外側ケー
ス11の融点温度、すなわち380℃に達すると、導圧
孔22を塞いだままで圧力遮断部23が融着するので、
圧力センサ8の温度が再び低下しても、ガスが漏れる恐
れがなくなる。
【0025】このような圧力センサによれば、内側ケー
ス12や外側ケース11に高価なアルミ切削品を用いる
必要がなく、亜鉛ダイキャスト製などを用いることがで
き、また耐熱性を持たせるために半導体感圧チップ13
を特殊な構造のものにする必要がないので、コストを安
価にすることができる。
【0026】(第2の実施形態)図4は本発明の別な実
施形態によるガスメータに用いられている圧力センサ3
1の構造を示す断面図である。この実施形態は、異常昇
温により変形しない材質の外側ケース11を用いた場合
を想定しており、外側ケース11を変形させて導圧孔2
2を塞ぐことが困難であるので、内側ケース12の導圧
孔18の一部を圧力遮断部23によって細く絞り、異常
昇温時には導圧孔18を塞ぐようにしている。
【0027】しかして、火災等によって圧力センサの温
度が異常昇温すると、Oリング24及び内側ケース12
が膨張し、その結果、図5に示すように、圧力遮断部2
3が内側へ押し込まれるように変形して導圧孔18の細
く絞られていた部分が塞がれる。その後、約250℃で
内側ケース12が熱により変形し、最後に約300℃で
感圧チップ実装用の接着樹脂20が炭化し、半導体感圧
チップ13が剥離に至る。このとき、内側ケース12の
変形が生じた時点でガス漏れが発生するが、それ以前に
導圧孔18が塞がれているので、ガス漏れが防止され
る。
【0028】上記のような作用により、300℃程度の
異常昇温時に圧力遮断部23で導圧孔18が閉じられる
ようにするためには、Oリング24及び内側ケース12
の熱膨張係数は、外側ケース11の熱膨張係数よりも大
きくする必要がある。Oリング24及び内側ケース12
の熱膨張係数が外側ケース11の熱膨張係数よりも大き
いと、昇温時には、Oリング24及び内側ケース12の
熱膨張によって内側ケース12の圧力遮断部23にOリ
ング24を介して圧縮熱応力が加わるので、この圧縮熱
応力によって導圧孔18の細く絞られていた部分が閉じ
られることになる。但し、このようにして発生する熱応
力がOリング24や外側ケース11によって吸収されな
いよう、Oリング24や外側ケース11は圧力遮断部2
3よりも弾性係数の大きなものが好ましい。なお、この
実施形態では、異常昇温時に外側ケース11が変形して
外側ケース11とガスパイプ6との間からガス漏れしな
いよう、外側ケース11としては300℃程度では変形
しない材質のものを用いている。
【0029】具体的には、外側ケース11を300℃程
度でも変形しないアルミニウム、ステンレス、真鍮、鉄
等の金属によって形成し、Oリング24の材質をフッ素
樹脂(バイトン等)とし、圧力遮断部23で絞られた導
圧孔18の孔径を0.3〜0.5mmとすれば、300℃
程度に温度が昇温したときに導圧孔18を閉じてガス漏
れを防止できる。また、内側ケース12の材質を亜鉛ダ
イキャストまたは耐熱LCP等の融点380℃程度の材
質によって形成することにより、300℃程度で圧力遮
断部23を軟化させて導圧孔18を塞ぎ易くし、さらに
は、380℃以上で圧力遮断部23が融着して温度が下
がった後も導圧孔18が塞がれた状態に保たれるように
してもよい。
【0030】(第3の実施形態)図6は本発明のさらに
別な実施形態による圧力センサ32の構造を示す断面図
である。この圧力センサ32は、流体の圧力を検出する
ため、流体を用いた機器33に取り付けられている。
【0031】この実施形態にあっては、亜鉛ダイキャス
トまたは耐熱LCPからなる内側ケース12の底面に半
導体感圧チップ13を実装し、この内側ケース12の底
面から当該底面とほぼ平行に延びるようにしてL形に屈
曲した導管部19を設けており、当該導管部19内に屈
曲した導圧孔18を形成し、導管部19の先端部分の内
周に設けた圧力遮断部23によって導圧孔18の孔径を
小さく絞っている(孔径が直径0.3〜0.5mm)。
【0032】また、外側ケース11は300℃程度でも
変形しないアルミニウム、ステンレス、真鍮、鉄等の金
属によって凹皿状に形成されており、機器33に設けら
れた取り付け穴34に圧入もしくは螺合されており、外
側ケース11の下面と機器33の取り付け穴34の底面
との間でOリング26を圧締して外側ケース11の導圧
孔22と機器33のガス圧供給孔37の周囲を封止して
いる。外側ケース11の導管部21は外側ケース11の
内面中央部に立設されており、当該導管部21に上下に
貫通する導圧孔22が開口されている。
【0033】センサ本体9は、図6に示すように、立て
た状態で導管部19の先端(圧力遮断部23を設けた箇
所)を外側ケース11の導圧孔22内上部に挿入され、
内側ケース12の導管部19と外側ケース11の導圧孔
22との間をフッ素樹脂(バイトン等)製のOリング2
4によって封止している。
【0034】さらに、回路基板10はセンサ本体9上に
取り付けられており、センサ本体9及び回路基板10
は、外側ケース11のフランジ35上に取り付けられた
筒体36によって囲まれている。
【0035】しかして、この実施形態にあっても、火災
等によって圧力センサ32の温度が異常昇温すると、O
リング24及び内側ケース12が膨張するが、Oリング
24及び内側ケース12の熱膨張係数は外側ケース11
の熱膨張係数よりも大きいので、内側ケース12の圧力
遮断部23には圧縮熱応力が加わり、圧力遮断部23が
内側へ押し込まれるように変形して導圧孔18が塞がれ
る。その後、約250℃で内側ケース12が熱により変
形し、最後に約300℃で感圧チップ実装用の接着樹脂
20が炭化し、半導体感圧チップ13が剥離に至る。こ
のとき、内側ケース12の変形が生じた時点でガス圧が
漏れるが、それ以前に導圧孔18が塞がれているので、
ガス圧が遮断される。
【0036】(第4の実施形態)第3の実施形態(図
6)のように圧力センサ32の外側ケース11下面と機
器33の取り付け穴34底面との間でOリング26を圧
締するような構造では、第1の実施形態(図2)のよう
にOリング26を介して外側ケース11の導圧孔22を
異常昇温時に塞ぐようにできない。
【0037】図7は本発明のさらに別な実施形態による
圧力センサ38の構造を示す断面図であって、第3の実
施形態と同様な構造において外側ケース11に圧力遮断
部23を設けられるようにしたものである。
【0038】すなわち、この圧力センサ38にあって
は、亜鉛ダイキャストまたは耐熱LCPからなる外側ケ
ース11の中央部に立設された導管部21内の導圧孔2
2の一部を圧力遮断部23によって孔径0.3〜0.5m
mに細く絞っている。さらに、導管部21の外周面にリ
ング状部材39を嵌合させてある。ここで、リング状部
材39は外側ケース11よりも熱膨張係数が小さくなっ
ており、例えばフッ素樹脂(バイトン等)によって形成
すればよい。特に、リング状部材39は、高温時にも熱
膨張により変形しないものが好ましく、そのためには、
アルミニウム、ステンレス、真鍮、鉄、アンバー合金等
の金属、ポリイミド樹脂などからなるものを用いてもよ
い。しかも、リング状部材39は、外側ケース11より
も弾性率が大きくなっている。
【0039】しかして、この実施形態にあっては、火災
等によって圧力センサ38の温度が異常昇温すると、外
側ケース11及びリング状部材39が膨張するが、外側
ケース11の方が熱膨張係数が大きいので、外側ケース
11の圧力遮断部23にはリング状部材39から圧縮熱
応力が加わり、圧力遮断部23が内側へ押し込まれるよ
うに変形して導圧孔22が塞がれ、ガス圧が遮断され
る。
【0040】(第5の実施形態)図8は本発明のさらに
別な実施形態による圧力センサ40の構造を示す断面図
である。この実施形態にあっては、リング状部材39と
して、高温時にリング内径が小さくなるものを用いてい
る。例えば、250℃程度の温度で収縮する熱収縮性樹
脂によって形成されたリングや、250程度の温度で内
径が小さくなるように記憶付けされた形状記憶合金製の
リングをリング状部材39として用いている。
【0041】しかして、圧力センサが異常温度上昇する
と、リング状部材39が収縮変形することによって亜鉛
ダイキャストや耐熱LCPによって形成された外側ケー
ス11の導管部21が締め付けられ、圧力遮断部23に
よって導圧孔22が閉じられ、ガス圧が遮断される。
【0042】(その他の実施形態)上記各実施形態にお
いては、導圧孔18,22を細く絞るための圧力遮断部
23は内側ケース12や外側ケース11と一体に形成し
ていたが、細く絞られた導圧孔41をあけたパイプ42
を導管部19,21内に挿入することによって圧力遮断
部23を形成してもよい。例えば、図9に示すように、
外側ケース11の導管部21にあけられた径の大きな導
圧孔22内に、中心に細い(孔径0.3〜0.5mm)導
圧孔41をあけられたパイプ42を挿入することによ
り、外側ケース11の導圧孔22(41)を一部細く絞
るようにする。あるいは、図10に示すように、内側ケ
ース12の導管部19にあけられた径の大きな導圧孔1
8内に、中心に細い(孔径0.3〜0.5mm)導圧孔4
1をあけられたパイプ42を挿入することにより、内側
ケース12の導圧孔18(41)を一部細く絞るように
する。なお、パイプ42先端のテーパ43は、パイプ4
2を導圧孔22,18内に挿入し易くするためのもので
ある。
【0043】このパイプ42の材料は、パイプ42を挿
入される部材、すなわち外側ケース11や内側ケース1
2と同一材質であってもよいが、異なる材質にすれば、
つぎのような効果を得ることができる。すなわち、パイ
プ42を挿入される外側ケース11や内側ケース12の
材質に高温時の熱膨張が小さい材質を用い、パイプ42
の材質に高温時の熱膨張が比較的大きい材質を用いるこ
とにより、外側ケース11や内側ケース12の変形をで
きるだけ小さく抑えながら導圧孔42を確実に塞ぐこと
ができる。具体的には、パイプ42を挿入される外側ケ
ース11や内側ケース12には、比較的融点の高い亜鉛
ダイキャスト(ZA8など)の材質を用い、パイプ42
に比較的融点の低い亜鉛ダイキャスト(ZDC2など)
を用いると好ましい結果が得られる。また、別な材質の
組合せとしては、パイプ42を挿入される外側ケース1
1や内側ケース12に亜鉛ダイキャストまたは耐熱LC
Pを用い、パイプ42には一般的な樹脂材料を用いても
よい。
【0044】また、外側ケース又は内側ケースに挿入し
て導圧孔を細く絞るための部材は、パイプに限る必要は
なく、外側ケース又は内側ケースの導圧孔に挿入したと
きに外側ケース又は内側ケースの導圧孔との間に小さな
隙間(細く絞られた導圧孔)を形成するような挿入物で
あってもよい。
【0045】例えば、下端面に挿入を容易にするための
テーパ46を設け、一側面を上下にわたって欠いて切欠
面45を形成された図11(a)(b)のような円柱状
の挿入物44を用い、この挿入物44を図12に示すよ
うに例えば外側ケース11に設けられた円形断面の導圧
孔22にテーパ46側から挿入すると、図13(a)
(b)に示すように、導管部21内壁面と挿入物44の
間に小さな隙間(細く絞られた導圧孔22)が形成され
る。しかして、このような外側ケース11を例えば図2
のような圧力センサに用いれば、異常昇温時には、導管
部21と挿入物44の間の導圧孔22が塞がれてガス漏
れが防止される。
【0046】また、このような挿入物44としては、種
々の形状のものが可能である。例えば、図14(a)
(b)に示すように、切欠面45を複数箇所に設けたも
のでもよい。
【0047】このようにパイプ42でなく、外周面を切
り欠いた挿入物44を用いれば、加工形状が簡単になる
ので、比較的低コストで導圧孔を細く絞ることができ
る。
【0048】(実測結果)次に、本発明の効果を確認す
るため、図15に示すように、亜鉛ダイキャスト(ZA
8)製の外側ケース11に設けられた導圧孔22内に直
径0.3mmの導圧孔41を開口された亜鉛ダイキャス
ト(ZDC2)製のパイプ42を挿入したものをフッ素
樹脂製のOリング26を介してガスパイプ6に挿着した
ものを作製した。そして、ここへセンサ本体を取り付け
ることなく、パイプ42の導圧孔41からエアをリーク
させた状態で徐々に温度を上昇させ、エアリーク量の変
化を測定した。このときの温度の変化とエアリーク量の
変化のようすをを図16に示す。温度が300℃より低
いときには、かなりのエアリークが見られていたが、温
度が300℃に達すると、導圧孔41が閉じられてエア
のリークが遮断された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるガスメータを示す一
部破断した正面図である。
【図2】同上のガスメータに用いられている圧力センサ
を示す断面図である。
【図3】同上の作用説明図である。
【図4】本発明のさらに別な実施形態によるガスメータ
に用いられている圧力センサを示す断面図である。
【図5】同上の作用説明図である。
【図6】本発明のさらに別な実施形態による圧力センサ
を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに別な実施形態による圧力センサ
を示す断面図である。
【図8】本発明のさらに別な実施形態による圧力センサ
を示す断面図である。
【図9】本発明のさらに別な実施形態であって、(a)
は細い導圧孔を有するパイプを示す平面図、(b)はこ
のパイプを外側ケースに装着するようすを示す断面図で
ある。
【図10】本発明のさらに別な実施形態であって、細い
導圧孔を有するパイプを内側ケースに装着するようすを
示す断面図である。
【図11】(a)(b)は導圧孔を細く絞るための挿入
物を示す平面図及び正面図である。
【図12】同上の挿入物を外側ケースに挿着する様子を
示す断面図である。
【図13】(a)(b)は同上の挿入物を外側ケースの
導圧孔に挿入した様子を示す一部破断した平面図及び断
面図である。
【図14】(a)(b)は導圧孔を細く絞るための別な
挿入物を示す平面図及び正面図である。
【図15】本発明の圧力センサによってエアリークを遮
断させるための実験に用いたサンプルの構造を説明する
断面図である。
【図16】同上の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
9 センサ本体 11 外側ケース 12 内側ケース 13 半導体感圧チップ 18 内側ケースの導圧孔 19 内側ケースの導管部 21 外側ケースの導管部 22 外側ケースの導圧孔 23 圧力遮断部 24,26 Oリング 39 リング 42 パイプ 44 挿入物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体導入経路を介して圧力検出部へ被検
    出流体を導くようにした圧力センサにおいて、 前記流体導入経路の少なくとも一部の内壁面を、異常昇
    温時に変形して流体導入経路を塞ぐようにしたことを特
    徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 圧力検出部を収納するケースに流体導入
    経路を形成し、当該流体導入経路を設けた部分の外側
    に、異常昇温時に流体導入経路を設けた部分に流体導入
    経路を押し縮めるように外力を発生させるための部材を
    配置したことを特徴とする、請求項1に記載の圧力セン
    サ。
  3. 【請求項3】 流体導入経路を介して圧力検出部へ被検
    出流体を導くようにした圧力センサと、ガス流量を検出
    するガス流量検出部とを備えたガスメータにおいて、 前記流体導入経路の少なくとも一部の内壁面を、異常昇
    温時に変形して流体導入経路を塞ぐようにしたことを特
    徴とするガスメータ。
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