JPH10308298A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JPH10308298A
JPH10308298A JP9132798A JP13279897A JPH10308298A JP H10308298 A JPH10308298 A JP H10308298A JP 9132798 A JP9132798 A JP 9132798A JP 13279897 A JP13279897 A JP 13279897A JP H10308298 A JPH10308298 A JP H10308298A
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JP
Japan
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plasma
permanent magnet
magnetic field
wall
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Application number
JP9132798A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Ozaki
成則 尾▲崎▼
Masashi Inoue
雅司 井上
Masahide Iwasaki
征英 岩▲崎▼
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料へのダメージを最小限に抑えつつ、簡易
な方法で均一なプラズマ処理を実現すること。 【解決手段】 試料(10)と真空容器(12,14)
の内壁との間において試料(10)を包囲するように配
置され、プラズマの進行を規制する磁界を形成する永久
磁石(44)を備える。そして、試料(10)と磁石
(44)との間隔を試料(10)の円周方向において調
整している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品や半導体
素子の製造工程におけるエッチングや薄膜形成等の処理
をプラズマを利用して行うプラズマ処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマ処理装置は、微量の反応ガスを
含む真空容器内にマイクロ波を導入し、当該真空容器内
でガス放電を生起させてプラズマを生成する。そして、
このプラズマを試料基板の表面に照射することによっ
て、エッチングや薄膜形成等の処理を行なう。このよう
なプラズマ処理装置は、高集積半導体素子の製造に欠か
せないものとして、その研究が進められている。特に、
プラズマの励起に電子サイクロトロン共鳴(ECR:El
ectron Cyclotron Resonance)を利用したECRプラズ
マ処理装置は、低ガス圧領域下で活性度の高いプラズマ
を生成できる装置として実用化されている。
【0003】ところで、プラズマ処理装置における処理
品質の向上のためには、プラズマが試料の全範囲にわた
って均等な密度を有することが重要である。特に、近年
開発の進んでいる直径300mmの半導体ウエハのよう
に試料の処理面積が大きくなると、その試料上における
プラズマ(特にイオン)の強度分布を均一に保つことが
今まで以上に重要となる。しかしながら、試料上でのプ
ラズマの均一性を保つことは困難であった。例えば、試
料に向かって磁界の強度が適当な勾配を持って弱くなる
発散磁界を利用して真空容器内で生成されたプラズマを
試料に照射するような構成を採る場合には、試料の処理
面上での磁束密度の分布が一様でなくなる。また、真空
容器内のプラズマは、基本的には真空容器内の磁場(発
散磁界)に拘束されて試料上に照射されるが、試料の外
周部分では真空容器の内壁方向への拡散の影響が顕著に
なる。
【0004】試料上のプラズマ粒子の分布が不均一であ
ると、試料上において高イオン密度領域と低イオン密度
領域とが形成されるため、エッチング処理においては、
処理速度均一性又は異方性を悪化させる等の不都合が生
じる。また、試料上で電位差が生じて電流が流れ、当該
試料上に形成される半導体素子を破壊するという事態も
生じかねない。一方、CVD処理においては、半導体基
板上に生成される膜厚の偏りなどが生じて均一な成膜が
困難になる。そして、半導体基板のプラズマ処理の不均
一性により、最終的に製造される半導体装置の品質が低
下してしまう。
【0005】このため、従来においては、特公平6−4
0542、特開平6−210646、特開平1−222
437に示されているように、プラズマの輸送方向に対
する試料の後方(試料台下)に永久磁石を配置し、試料
台上の磁束密度分布を均一にすることにより、プラズマ
の均一性の向上を図っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の方法では、プラズマ生成用のコイルにより
真空容器内に形成される磁場を試料上で強制的に制御し
ているため、種々の問題が発生した。例えば、試料の外
周部下方(後方)に磁石を配置した場合には、試料の外
周部に比べて試料中央部でプラズマの発散が大きくなっ
てしまう。その結果、試料中央部で荷電粒子が加速さ
れ、試料にダメージを与える原因となっていた。また、
試料表面に向かう磁束が局所的に曲げられるため、磁束
密度すなわちプラズマ密度が不均一となってしまう。更
に、試料(試料台)に対して高周波バイアス(RFバイ
アス)を印加した時に、プラズマのインピーダンスが空
間的に不均一となり、試料に印加されるRFバイアスが
不均一となる。このような種々の問題が、試料の均一な
処理の妨げとなっていた。
【0007】更に、真空容器内に導入されたマイクロ波
の電界強度分布が、例えば、基本モードである円形TE
11モードのように軸対称でない分布を有する場合には、
このマイクロ波によって生成されたプラズマの分布も軸
対称とはならない。その結果、試料の処理速度の分布も
X、Y方向で異なってしまう。このような不都合は、真
空容器に導入する前のマイクロ波のモードを変換するこ
とによって回避することが可能であるが、プラズマ処理
装置の構成の複雑化及び大型化を伴うことになる。
【0008】本発明は上記のような状況に鑑みてなされ
たものであり、試料へのダメージを最小限に抑えつつ、
簡素な構成で均一なプラズマ処理を実現可能なプラズマ
処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のプラズマ処理装置は、試料(10)と真空
容器(12,14)の内壁との間において試料(10)
を包囲するように配置され、プラズマの進行を規制する
磁界を形成する永久磁石(44)を備える。そして、試
料(10)と磁石(44)との間隔を試料(10)の円
周方向において調整している。
【0010】例えば、永久磁石(44)を複数の永久磁
石片(44a)から構成し、これらの永久磁石片(44
a)と試料(10)との間隔を各々調整することができ
る。また、試料(10)を包囲するように配置されたリ
ング状一体型の永久磁石(48)を用い、その径を調整
して試料(10)との間隔を調整することもできる。
【0011】
【作用】上述したように、本発明においては、試料(1
0)と真空容器(12,14)の内壁との間に所定の磁
界を形成しているため、真空容器(12,14)の内壁
側へのプラズマの拡散が抑制され、真空容器(12,1
4)側に向かって減少するプラズマ密度勾配を緩やかに
でき、試料(10)上におけるプラズマ密度の均一性向
上に寄与することができる。このような方法は、試料
(10)の中心から真空容器(12,14)の内壁に向
かう放射方向の均一性を向上させるものであり、試料
(10)上での円周方向のプラズマ密度が均一の場合に
効果が大きい。しかしながら、真空容器(12,14)
に導入されるマイクロ波の磁界強度分布の影響等によっ
て試料(10)の円周方向に不均一なプラズマが生成さ
れた場合には、試料(10)上におけるプラズマの均一
性を十分に確保することが困難となる。本発明において
は、試料(10)と磁石(44)との間隔を試料(1
0)の円周方向において調整しているため、マイクロ波
の磁界強度分布の影響等によって試料(10)の円周方
向に不均一なプラズマが生成された場合にも、試料(1
0)上におけるプラズマの均一性を確保することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て実施例を用いて説明する。以下に示す各実施例は、半
導体装置の製造工程の一部であるシリコンウエハのプラ
ズマ処理に本発明の技術的思想を適用したものである。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の実施例にかかるプラズマ処
理装置の構成を示す。本実施例のプラズマ処理装置は、
直径300mmのシリコンウエハ10に対してエッチン
グ等の所定のプラズマ処理を行うものであり、プラズマ
を生成する中空円筒形状のプラズマ生成室12と、プラ
ズマ生成室12に連通した反応室14とを備えている。
本装置で処理される試料としては、直径300mmのシ
リコンウエハ10以外に、直径200mのウエハやLC
D用ガラス基板等、均一なプラズマ処理が要求される各
種の試料を対象とすることが出来る。プラズマ生成室1
2の上部には、マグネトロン等のマイクロ波発振器(図
示せず)に接続された円形導波管16が連結されてお
り、マイクロ波(2.45GHz)をこの円形導波管1
6を介してプラズマ生成室12に導くようになってい
る。
【0014】円形導波管16とプラズマ生成室12との
間には、マイクロ波導入窓20が配置されている。マイ
クロ波導入窓20は、石英ガラス等のマイクロ波透過物
質からなり、プラズマ生成室12を気密に封止するよう
に設計されている。プラズマ生成室12の外側には、円
形導波管16の接続部を含み、これらを同心円状に囲む
様に3段のメインコイル22,24,26が配置されて
いる。メインコイル22,24,26の下方には、1段
のサブコイル28が配置されている。これらのメインコ
イル22,24,26とサブコイル28は、電流供給部
40から必要な電流の供給を受け、プラズマ生成室12
内にECR条件を満たす磁束密度875ガウスの領域
(100)を形成する。プラズマ生成室12に連通され
た反応室14内には、シリコンウエハ10を静電吸着等
の固定手段によって保持する試料台32が設置されてい
る。
【0015】試料台32の周囲には、シリコンウエハ1
0と同心円となるように永久磁石44が備えられてい
る。永久磁石44は、後に説明するように、複数の磁石
片44a(図2)から構成され、各々の磁石片44aが
シリコンウエハ10の放射方向に位置調整可能な構成と
なっている。
【0016】反応室14の側壁には、プラズマ生成室1
2及び反応室14のガスを排気する排気管34が設けら
れており、当該排気管34からの真空排気によりプラズ
マ生成室12と反応室14を高真空状態に維持するよう
になっている。反応室14には、プラズマ生成に必要な
反応ガスを供給するためのガス供給管36が設けられて
いる。また、図示しないが、プラズマ生成室12の周囲
にはクーラントパスが形成され、このクーラントパスを
循環する冷却水(クーラント)によってプラズマ生成室
12を冷却するようになっている。
【0017】図1に示す装置においては、一端がアース
された高周波電源48が試料台32に接続されており、
当該試料台32にRF電力を印加することによって、シ
リコンウエハ10の表面近傍で生じる化学反応を促進で
きるように構成されている。これにより、薄膜成膜速度
の向上等、プラズマ処理の効率を向上させることが可能
となる。
【0018】図2は、試料台32の周辺に配置された永
久磁石44の構成を示す。永久磁石44は、試料台32
を囲むように等間隔で配置された16個の磁石片44a
から構成されている。16個の磁石片44aは同一の強
度(磁力)を有し、これら磁石片44aの内接円がシリ
コンウエハ10の中心に対して楕円形となるように配置
されている。すなわち、X方向の径よりもY方向の径の
方が若干小さくなるように配列されている。なお、磁石
片44aの数は16個に限らず、必要に応じて増減でき
ることは言うまでもない。また、磁石片44aの配置
(楕円率:縦径/横径)とシリコンウエハ10の間隔の
割合は、プラズマの強度分布に応じて適宜変更する。
【0019】また、各磁石片44aとシリコンウエハ1
0との距離についても、種々の影響を考慮して設定す
る。磁石片44aの内側(試料台32側)には磁石44
の上面の磁場と逆向きの磁場(下から上に向かう磁場)
が形成され、シリコンウエハ10上のプラズマ密度を下
げるように作用することがある。このような磁場は、磁
石片44aの上面での磁場に比べれば比較的弱い磁場で
あるが、当該磁石片44aを試料台32に近づけすぎる
と、シリコンウエハ10(試料)の端部でのプラズマ密
度を低くする可能性がある。そこで、本実施例において
は、逆方向(下から上)の磁場の影響が出ないように、
試料台32に対して適当な間隔をあけて各磁石片44a
を配置する。
【0020】また、磁石片44aと反応室14の内壁と
の間隔についても、適当な値に設定している。プラズマ
密度は反応室14の内壁に向かって減少するような勾配
を持つため、プラズマは当該内壁に接すると電子とイオ
ンが再結合して消滅し、プラズマ密度がゼロとなってし
まう。従って、磁石片44aが反応室14の内壁に近す
ぎると、プラズマを十分にトラップすることができずに
壁12a側に逃げてしまう。そこで、本実施例において
は、プラズマを十分にトラップでき且つ反応室内壁の影
響を受けないように、当該内壁から適当な間隔を持って
磁石片44aを配置する。
【0021】図3は、マイクロ波導入窓20を透過して
プラズマ室12に導入されるマイクロ波(円形TE11
ード)の電界強度分布を示す。図から分かるように、マ
イクロ波の電界強度分布はX方向とY方向とで異なって
おり、シリコンウエハ10上では円周方向におけるプラ
ズマ密度分布が不均一になる。このようなプラズマ密度
分布の不均一性を補正するのが本発明の装置である。
【0022】次に、本実施例の全体的な動作について説
明する。本実施例の装置を用いてシリコンウエハ10上
に形成されたポリシリコン膜のエッチングを行う場合に
は、まず、処理対象となるシリコンウエハ10を試料台
32上にセットし、排気管34からの真空排気により、
プラズマ生成室12及び反応室14の内圧を所定圧にま
で減圧する。次に、ガス供給管36からプラズマ生成室
12及び反応室14内に反応ガス(Cl2)を導入し、
プラズマ生成室12及び反応室14の内圧を1×10-3
Torr 前後に保つ。
【0023】その後、メインコイル22,24,26及
びサブコイル28の通電によりプラズマ生成室12の内
部に磁界を形成すると共に、円形導波管16からマイク
ロ波導入窓20を経てプラズマ生成室12内にマイクロ
波を導入する。このマイクロ波は、周波数f=2.45
GHz(波長λ=約12.2cm)、パワー1500W
に設定されている。
【0024】プラズマ生成室12内にマイクロ波が導入
されると、ECR面100において反応ガスを共鳴励起
し、プラズマを生成する。メインコイル22,24,2
6及びサブコイル28により形成される磁界は、反応室
14側に向かうに従って磁束密度が低下する発散磁界で
あり、プラズマ生成室12で生成されたプラズマは、こ
の発散磁界の作用により反応室14に引き出され、試料
台32上のシリコンウエハ10表面に照射されて、エッ
チングが行われる。
【0025】上述したように、メインコイル22,2
4,26及びサブコイル28によって生じる発散磁界に
沿って照射されるプラズマが、永久磁石44(44a)
による磁界によってトラップされるため、反応室(真空
容器)14の内壁に向かうプラズマを大幅に減少させる
ことができる。また、シリコンウエハ10上においては
磁界の急激な変化が生じることが無く、シリコンウエハ
10上でのプラズマ密度の局所的な変化を引き起こすこ
ともない。更に、磁石片44aとシリコンウエハ10と
の間隔をシリコンウエハ10の円周方向において調整し
ているため、例えば、マイクロ波導入窓20を透過して
プラズマ室12に導入されるマイクロ波(円形TE11
ード)の電界強度分布がX方向とY方向とで異なり、シ
リコンウエハ10の円周方向におけるプラズマ密度分布
が不均一な場合にも、シリコンウエハ10上でのプラズ
マ密度分布を補正することができる。
【0026】シリコンウエハ10と反応室14の内壁と
の間に形成された磁界の強さを調整する方法としては、
シリコンウエハ10を包囲する複数の永久磁石の強度を
予め調整しておく(変えておく)こともできる。ただ
し、この方法では、少しずつ強度の異なる磁石を多数製
造するために多くのコストがかかるという不都合があ
る。そこで、上記実施例のように、各磁石片44aの強
度を一定とし、磁石片44aとシリコンウエハ10との
間隔をシリコンウエハ10の円周方向において調整する
ことにより上記不都合を解消することができる。
【0027】次に、本実施例の装置を用いてシリコンウ
エハ10への薄膜形成を行う場合には、以上の各手順に
加え、ガス供給管36を経て所定の原料ガスを導入し、
当該ガスにより生成されたプラズマをシリコンウエハ1
0に照射する。これによりシリコンウエハ10の表面に
は、原料ガスの反応により生成される物質の薄膜が形成
される。このような薄膜形成においても、均等な密度を
有するプラズマが生成され、シリコンウエハ10の表面
に形成される薄膜の膜厚分布が均等化される。その結
果、最終的に製造される半導体装置の品質、性能が向上
する。ここで、半導体装置としては、トランジスタのよ
うな半導体素子自体や、RAM等の完成された半導体デ
バイス等を含むものとする。
【0028】図4は、本発明の他の実施例にかかる永久
磁石48の構成を示す。この永久磁石48は、図1及び
図2に示す永久磁石44に替えて使用されるものであ
り、基本的な作用、効果は上述した実施例の永久磁石4
4と同一である。永久磁石48は、リング状に一体的に
成形されており、その幅wは10mm、X方向の径a=
450mm、Y方向の径b=400mmに設定されてい
る。
【0029】図5は、図4の実施例の永久磁石48を使
用した場合のシリコンウエハ10上におけるイオン電流
密度の分布を示す。図5に示すデータは、電力1.5k
Wのマイクロ波を使用し、プラズマ生成室12及び反応
室14の圧力を2×10-3Torrに保ち、100sccmのC
2ガスを使用して試験を行った結果である。また、図
6はX、Y両方向の径が共に450mmに設計されたリ
ング状永久磁石を用いた場合のシリコンウエハ10上の
イオン電流密度の分布を示す。図5及び図6から分かる
ように、本実施例の永久磁石48を用いた場合の方がシ
リコンウエハ10上のイオン電流密度均一性が優れてい
る。更に、本実施例によれば、イオン電流の均一性のみ
ならず、シリコンウエハ10(試料)上におけるイオン
電流の絶対値も高く、処理の均一化に加えて処理の高速
化を図ることも期待できる。
【0030】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に示された本発明の技術的思想とし
ての要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、試
料(10)と真空容器(12,14)の内壁との間に磁
界を形成して、真空容器(12,14)の内壁側へのプ
ラズマの拡散を抑制しているため、試料に対してダメー
ジを与えることなく均一なプラズマ処理を行うことがで
きるという効果がある。また、試料(10)と磁石(4
4)との間隔を試料(10)の円周方向において調整し
ているため、マイクロ波の磁界強度分布の影響等によっ
て試料(10)の円周方向に不均一なプラズマが生成さ
れた場合にも、試料(10)上におけるプラズマの均一
性を十分に確保することができる。その結果、最終的に
は、本発明のプラズマ処理方法を経て製造された半導体
装置の品質が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかるプラズマ処理
装置の概略構成を示す概念図である。
【図2】図2は、図1に示すプラズマ処理装置に使用さ
れる永久磁石の構成を示す平面図である。
【図3】図3は、実施例のプラズマ処理装置の真空容器
内に導入されるTE11モードのマイクロ波の電界強度分
布を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明の他の実施例にかかる永久磁石
の構成を示す平面図である。
【図5】図5は、図4に示す実施例の効果を説明するた
めの実験データを示すグラフである。
【図6】図6は、図4に示す実施例の効果を説明するた
めに使用される比較例に対する実験データを示すグラフ
である。
【符号の説明】
10・・・シリコンウエハ(試料) 12・・・プラズマ生成室 14・・・反応室 22,24,26・・・メインコイル 28・・・サブコイル 44,48・・・永久磁石 44a・・・磁石片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05H 1/10 H01L 21/302 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器内に配置された試料に対してプラ
    ズマを照射することにより所定の処理を施すプラズマ処
    理装置において、 前記試料と前記真空容器の内壁との間において前記試料
    を包囲するように配置され、前記プラズマの進行を規制
    する磁界を形成する永久磁石を備えると共に、 前記試料と前記磁石との間隔を前記試料の円周方向にお
    いて調整したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】前記永久磁石は複数の永久磁石片から構成
    され、 前記複数の永久磁石片と前記試料との間隔を各々調整し
    たことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装
    置。
  3. 【請求項3】前記永久磁石は前記試料を包囲するように
    配置されたリング状一体型の永久磁石であり、 前記試料と前記永久磁石との間隔を調整すべく、その径
    を調整して前記永久磁石を成形したことを特徴とする請
    求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】前記真空容器内に電子サイクロトロン共鳴
    を励起するための励磁コイルを更に備えたことを特徴と
    する請求項1、2又は3に記載のプラズマ処理装置。
JP9132798A 1997-05-07 1997-05-07 プラズマ処理装置 Pending JPH10308298A (ja)

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