JPH10307530A - 指装着型点字情報入出力装置 - Google Patents

指装着型点字情報入出力装置

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JPH10307530A
JPH10307530A JP11964297A JP11964297A JPH10307530A JP H10307530 A JPH10307530 A JP H10307530A JP 11964297 A JP11964297 A JP 11964297A JP 11964297 A JP11964297 A JP 11964297A JP H10307530 A JPH10307530 A JP H10307530A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚障害者が指に装着したままで電子化文字
情報の入出力が可能となり、さらに文字の呈示速度や呈
示文字の更新の制御が可能な指装着型点字情報入出力装
置は、従来においてはなかった。 【解決手段】 指に装着可能なリング1および指サック
のいずれかまたはグローブに設けられた刺激発生素子3
と、それらリングおよび指サックのいずれかまたはグロ
ーブのそれぞれに対応し、隣接リング間および隣接指サ
ック間のいずれかの接触またはグローブの隣接指間の接
触によって電気的導通を検出する電気的導通検出手段2
と、上記刺激発生素子3と一体化された感圧センサ5と
を具えた構成の点字情報入出力装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字放送、ワード
プロセッサ、パソコンあるいは各種キー入力型情報機器
のデータ入出力装置を兼ねることのできる指装着型点字
情報入出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、視覚障害者は電子文字による
情報を電子式点字情報伝達装置を用いて獲得している。
6点で構成される1文字の点字の各刺激ピンを上に凸の
状態に維持し、元に戻らない静的な呈示方法(以下、静
的呈示法と称する)で指を能動的に動かすことによって
文字を触知する能動的触知方式として、1行30〜40
文字分の点字呈示機構から構成される点字情報伝達装置
(以下、方式1と称する)が実用化されている。この点
字情報伝達装置を使用するにあたっては、触読者は指を
前後あるい左右に動かしながら点字1文字を触読し、さ
らに、右方向に向かって1文字ずつ触読する。数行の文
書を触読するにはこの動作を1行ずつ改行しながら繰り
返すものとする。
【0003】また、他の点字情報伝達の手段としては、
特開平6−43803号「点字入力キー」に記載のよう
に、視覚障害者用ワードプロセッサの6点入力キーに圧
電素子などの触覚刺激素子を埋め込み、キー入力の機能
と点字呈示機能とを兼ね備え、入力した文字を6点入力
キーで確認する点字キー入力装置(以下、方式2と称す
る)がある。この方式のものは、6点入力キーによる入
力文字情報を同じ6点入力キー上で確認するものであ
る。
【0004】なお、この特開平6−43803号記載の
ものにおいては、文書の触読に1文字ずつ静的呈示をさ
せる方法と、触覚刺激ピンを短時間のパルス信号で駆動
し、ある時間で刺激ピンが上下に往復する動的呈示をさ
せる方法とが提案されている。これらいずれの方法で
も、1単語あるいは全ての文章をあらかじめ設定された
呈示速度で連続的に次々と呈示したものを、指を呈示部
にのせたままで触読するようにしている(受動的触
知)。
【0005】また、バーチャルリアリティ技術の触覚に
よる入出力デバイスとして、「サイバーグローブ」ある
いは「サイバータッチ」と呼ばれる入出力装置が実用化
されている(以下、方式3と称する)。これは、指の関
節などに具えられた歪みゲーシあるいはファイバによっ
て指の曲がり角に応じた電圧を出力し、これを情報機器
への入力情報とするものである。情報機器からの出力情
報は、データグローブ(データ手袋)の指装着部に備え
付けられた空気袋など特殊なデバイスにより、物体に触
れたときの触覚を発生してフィードバックを行うことに
より伝達している。
【0006】さらに、入力情報を獲得するのに、福本ほ
か「ウェアラブルコンピュータ用キーボード FingeRin
g」電子情報通信学会論文誌A Vol. J79−A No.2
pp.460−470(1996年2月)に記載されて
いるように、指輪状のリングに加速度センサを設け、こ
れにより、キーボードを打鍵する際の指の振動を検出し
て情報機器への入力情報を獲得するものもある(以下、
方式4と称する)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】視覚障害者が文字放送
やCD−ROMなどの電子文字情報を、「いつでも」あ
るいは「どこでも」入手できるようにするには、携帯型
あるいは装着型の触覚情報伝達装置が必要となる。方式
1のものは、1行30〜40文字で装置が大型化し、携
帯性に問題がある。方式2のものは触覚受容器への刺激
の個数が6個しかないため、携帯型には適しているが、
この装置も、方式1と同様、デスクトップ型の入出力形
態を前提とした装置なので、場所や時間を問わず、例え
ば、電車の中や歩きながら情報を獲得するには適さな
い。
【0008】さらに、視覚障害者がデータベース検索を
実行し、ある情報を触読している途中に別の情報の取得
に移行したい場合、意志表示として、その内容を伝える
ための何らかの入力操作が必要となるが、入力操作を実
行する器官は触読操作を実行している器官と同じ指とな
るのが一般的である。入出力両機能を具える指との整合
を考えると、点字呈示器に入力機能を持たせる(入力キ
ーに点字呈示機能を持たせる)ことが使い易さの上から
必要となる。その上、触読による情報検索を効率よく行
うには、文節送りや文節戻しができる必要があり、点字
情報伝達装置には触読しながらの呈示速度制御等が行え
る機能が必要とされる。
【0009】これらの問題を解決するためには、方式3
のもののように、グローブ(手袋)形式の入出力デバイ
スを応用して点字入力や点字情報を呈示する方法が考え
られる。この場合、点字入力はパーキンス方式の6点入
力に対応して指を曲げることによって行い、出力は6本
の指に取り付けられた出力デバイスが6点点字に対応し
た触覚を発生し文字を伝えることになる。しかしなが
ら、この方式は入力部と出力部の両方が独立して必要で
装置が複雑化すること、指の曲げによる文字入力は非常
に疲れること、さらには、触読する文字列の呈示速度や
呈示文字の更新を制御するために、ほかにスイッチ等を
設ける必要があるなど、使い勝手の点でまた別の問題が
ある。
【0010】さらに、文字入力方式に関しては、方式4
のもののように加速度センサを用いる方式があるが、こ
れは、加速度を検出するのに、他の指とのアイソレーシ
ョンをとるために指一本一本の加速度センサに対してフ
ィルタが必要であるなどの問題がある。また文字呈示の
制御に関しても、方式3の場合と同様な問題を有してい
る。
【0011】本発明の目的は、文字放送、ワードプロセ
ッサ、パソコンあるいは各種キー入力型情報機器などで
電子化文字情報のデータ入出力装置を兼ねることのでき
る点字情報入出力装置において、従来装置における上記
諸問題を解決し、視覚障害者が指に装着したままで、電
子化文字情報の入出力が可能となり、さらに文字の呈示
速度や呈示文字の更新の制御が可能となる指装着型点字
情報入出力装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明指装着型点字情報入出力装置は、指に装着す
るリングおよび指サックのいずれかまたはグローブ(手
袋)に設けた刺激発生素子を作動させて、触覚受容器と
しての指を刺激して受動的な触知法により文字情報を伝
達するとともに、刺激発生素子と一体化された感圧型セ
ンサによって打鍵を検出し、さらに、隣接リング間ある
いはグローブの隣接した指間の接触を電気的に検出する
手段を併設したもので、これにより、点字情報の刺激に
よる呈示、データ入出力機能および呈示状態の制御を、
「いつでも」あるいは「どこでも」簡単に行えるように
した。
【0013】すなわち、本発明指装着型点字情報入出力
装置は、指に装着して指先に点字情報を伝達する指装着
型点字情報入出力装置において、指に装着可能なリング
および指サックのいずれかまたはグローブに設けられた
刺激発生素子と、前記リングおよび指サックのいずれか
または前記グローブのそれぞれに対応し、隣接リング間
および隣接指サック間のいずれかの接触またはグローブ
の隣接指間の接触によって電気的導通を検出する電気的
導通検出手段と、前記刺激発生素子と一体化された感圧
センサとを具えることによって、点字情報について刺激
呈示機能と、データ入力機能と、呈示状態の制御機能と
を併せ有するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】また、本発明指装着型点字情報入出力装置
は、前記電気的導通検出手段が、電気的導通時間を予め
設定した接触時間との大小関係に基づいて少なくとも2
種類の制御項目に分離して出力するようにしたことを特
徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照し、発明の
実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1
は、本発明指装着型点字情報入出力装置の一実施形態を
示している。図1において、1は指輪状をなし、指に装
着するための指装着リングである。なお、本図において
は、6点点字文字を入力または触読することができるよ
うに右、左手の各3本の指(人指し指、中指および薬
指)に装着する入出力装置を、それぞれダッシュなし、
ダッシュ付き、2ダッシュ付きで右、左のいずれか一方
の手についてのみ示している。2は指装着リングの外周
の一部あるいは全部をカバーする導電性の接点であり、
この場合、指装着リングの内周は絶縁材料とするのが好
ましい。3は触覚受容器としての指先を刺激する振動モ
ータなどからなる刺激発生素子である。4は指装着リン
グ1と刺激発生素子3とを接続するための刺激発生素子
支持部であり、その長さは、刺激発生素子3が指先に位
置するようにするのが好ましいが、刺激発生素子3が直
接指装着リング1に接続されたかたちであってもよい。
5は、刺激発生素子3と一体となり、これに貼り付けら
れたスイッチング素子や抵抗変化素子などからなる感圧
センサである。また、6は刺激発生素子3と感圧センサ
5を支持する支持部である。なお、図1では、接続のた
めのリード線は省略して示していない。
【0016】図2は、以上の構成からなる本発明指装着
型点字情報入出力装置を使用し、電子文字情報を入力ま
たは触読することができる点字情報伝達装置の一構成例
を示している。図2において、7は電子文字入力メモリ
部で、その入力端子から文字放送(リアルタイムの情
報)やディスクに記憶されている電子文字情報が取り込
まれ、いったん記憶される。所望に応じ、提示のために
読み出された電子文字情報(提示情報)は呈示出力刺激
素子選択部8において点字情報に変換され、さらに、上
述した本発明指装着型点字情報入出力装置の刺激発生素
子3をそれぞれ駆動するために6点の駆動信号となる。
これら6点の駆動信号は、それぞれアナログANDゲー
ト9および刺激素子駆動部10を介して上述の刺激発生
素子3に供給される。
【0017】一方、呈示状態の制御に関しては、本発明
指装着型点字情報入出力装置の指装着リング1の外周に
設けられている導電性の接点2を用いてこれを行う。す
なわち、図2においては、SW1 は点字情報伝達装置の
一部ではなく、図1に示す本発明入出力装置のとくに隣
接する指の導電性の接点2(例えば、人指し指の)と
2′(例えば、中指の)とで構成されるスイッチを意味
している。このスイッチSW1 が開放状態にあるかある
いは閉成されているか、閉成されているときには、その
閉成時間はどうかの情報を用いて以下の制御を行う。こ
のスイッチSW1 に接続される回路として、11は、指
装着リング1の導電性の接点2,2′の接点情報を相互
の接触時間に応じて呈示文字更新(呈示文字更新制御信
号(A))と文字の呈示速度の2通りの制御情報に分離
する接点情報分離回路である。なお、図2では、導電性
の接点2,2′および接点情報分離回路11がそれぞれ
1つずつしか図示されていないが、その詳細を図3を用
いて後述するように、複数の導電性の接点2,2′およ
び接点情報分離回路11に基づき制御を行うように構成
することもできる。
【0018】12は、同じく接点情報から点字情報の更
新信号を生成する点字情報更新信号発生部である。13
は点字の呈示速度を制御する呈示速度制御部、それに接
続される14は、呈示速度制御部13からのクロック周
波数制御電圧(B)に応じて刺激発生素子3(本発明入
出力装置の)の駆動信号の周期を決定するクロック発生
部であり、V−F(電圧−周波数)変換回路によって構
成されている。
【0019】15は、接点情報分離回路11からの文節
送り・文節戻し制御信号(C)および状態検出信号
(D)が供給され、電子文字入力メモリ部7から順に呈
示情報を出力する際に、呈示文字を決定する点字情報読
出制御部で、これはソフトウェアで制御することも可能
である。クロック発生部14からのクロックが供給さ
れ、符号16で示される回路部は、次段の呈示駆動信号
発生部17のROMのアドレスを制御し刺激発生素子3
を駆動する周期的な駆動信号を生成するための駆動信号
制御部であり、カウンタで構成されている。カウンタの
スタートは点字情報更新信号発生部12から供給される
更新制御信号をトリガとして行われる。
【0020】17は、刺激発生素子3を駆動する信号を
生成する呈示駆動信号発生部で、台形、sin 波形などの
駆動信号が記憶されたROMなどから構成されている。
18は、適切な周波数の振動を発生する振動発生部で、
呈示駆動信号発生部17の駆動信号と混合される。ここ
では混合の例として加算器を用いる場合を示したが、加
算器に代わり乗算器を用いても同様の効果を得ることが
できる。19は、1文字の呈示の終了を検出し、自動で
文字の更新を行うトリガ信号を生成する呈示周期検出部
である。SW2 は、触読モードにより文字更新信号発生
制御を切り替えるスイッチで、手動で文字更新を行う場
合には接点aが、自動で文字更新を行う場合には接点b
がそれぞれ選択される。また、上述した符号9で示すア
ナログANDゲート回路は、呈示駆動信号とONまたは
OFFの呈示出力刺激素子選択信号とを混合するゲート
回路である。
【0021】図3は、上述の点字情報伝達装置におい
て、接点情報分離回路11および自動の場合における呈
示速度制御部13の詳細を示していて、特に、本例の場
合、右、左両手それぞれの指装着リング1の導電性の接
点2および2′(図1参照)を用いて、2種類以上の呈
示状態の制御を行い得るようにしたものである。
【0022】図3において、右手の2本の指でスイッチ
SW1 を構成する隣接リング間の導電性の接点がそれぞ
れ2R,R ′で示され、同様に左手に関してそれぞれ2
L, L ′で示されている。以下に、これら接点から得ら
れる接点情報、すなわち接点の接触時間の短長により2
種類の制御信号に分離する動作を、図4に示すタイムチ
ャートを参照して説明する。
【0023】この場合、制御項目の一つ目は、文字呈示
速度の制御である。例えば、右手の指装着リング1の接
点2R,R ′が接触する毎に呈示速度を速く、左手の指
装着リング1の接点2L,L ′が接触する毎に遅くなる
ような制御信号B(図3参照)を発生するようにする。
また、制御項目の二つ目は、文章を触読するときに文節
送り、あるいは文節戻しを行う場合の制御である。この
場合には、右手の指装着リング1の接点2R,R ′が接
触する時間を文字更新の速度制御の場合と比較して十分
長くし、例えば、右手の指装着リング1の接点2
R,R ′が接触したときは文節送り、左手の指装着リン
グ1の接点2L,L ′が接触したときは文節戻しとする
制御信号C(図3参照)を発生するようにする。また、
呈示文字更新制御信号A(図3参照)は手動(マニュア
ル)文字更新モードの場合の制御信号で、図示のスイッ
チSW2 により切り替えられる。
【0024】図4において、(a)は短時間の接点入
力、(b)は反転出力を示している。右手の指装着リン
グ1の接点2R,R ′がtin 1時間接触すると、モノマ
ルチ20は一定期間のパルス幅t1の信号(d)を発生
する。接点入力の反転信号(b)は微分回路21におい
て微分(c)され、これとモノマルチ20の出力(d)
との間でゲート出力(e)を発生する。
【0025】いま、スイッチSW2 がb側(すなわち、
自動)を選択しているものとする。呈示速度制御部13
(図2参照)中のUP−DOWNカウンタ22は接点ゲ
ート出力eをカウントしリング接触回数に応じてカウン
トを増加する。ここで、左手の指装着リング1の接点2
L,L ′が接触したとき状態ラッチ24の出力は反転す
る。状態(h)の反転によりUP−DOWNカウンタ2
2はダウン動作となり、接点入力数に応じてカウントを
減少する。UP−DOWNカウンタ22の出力(i)は
D−Aコンバータ23でアナログ電圧(j)に変換さ
れ、クロック周波数制御電圧となる。上記において、ラ
ッチ回路は、例えば左手の指装着リング1の接点2L,
L ′がON動作を繰り返すときには論理“L”、右手の
場合には、論理“H”に設定されているものとする。
【0026】また、右手の指装着リング1の接点2R,
R ′の接点入力信号のローパスフィルタ25の出力は
(f)に示すような積分波形となり、短時間の接点入力
では波形整形回路26のスレッシホールドゲートレベル
に到達しない(図4の波形(f)に点線で示す)ので波
形整形回路26を介して取り出された出力(g)は論理
“H”である。
【0027】これに対し、上述のtin 1に比べて十分に
長い接触時間tin 2の場合、微分回路21の出力とモノ
マルチ20の出力とのゲート出力<o>が論理“H”と
はならず、従って、UP−DOWNカウンタ22の状態
は変化しない。また、ローパスフィルタ25の出力は接
点の接触時間が十分長いのでスレッシホールドゲートレ
ベルを超え(図4の波形<p>に点線で示す)波形整形
回路26により文節送り・文節戻し制御信号<q>を得
る。文節送りか文節戻しかは、状態検出信号Dにより行
う。
【0028】次に、本発明指装着型点字情報入出力装置
を用いて、点字の触読時において文字の呈示が自動的に
更新される自動更新モード、および1字毎に確認して文
字を更新する手動(マニュアル)更新モードについて、
再度、図1および図2を参照して詳細に説明する。
【0029】まず、自動更新モードについて説明する。
外部情報機器の点字情報が、まず電子文字入力メモリ部
7に格納されている。自動更新モードでは、既に説明し
たように、触読者が隣接する指装着リング1の導電性の
接点2,2′を短時間任意の回数接触することによっ
て、クロック周波数制御電圧を設定し、これによって呈
示速度制御部13、クロック発生部14で電圧に応じた
クロック信号を発生させる。駆動信号制御部16は巡回
型のカウンタにより入力されたクロック信号をカウント
し、呈示駆動信号発生部17においてカウントアドレス
に応じ、あらかじめROMに記憶された駆動信号、例え
ば台形波などの波形を有する駆動信号を生成する。ま
た、この駆動信号は、クロック周波数に応じ巡回型カウ
ンタの1周期ごとに繰り返し生成されるようになってい
る。さらに、この駆動信号は、振動発生部18から供給
される適切な周波数を有する振動波形と混合され、刺激
発生素子3(本発明指装着型点字情報入出力装置の)の
駆動信号となる。
【0030】これと同時に、駆動信号の周期が呈示周期
検出部19により検出されるとともに、点字情報更新信
号発生部12において、次の呈示文字をアクセスする文
字更新信号が生成され、点字情報読出制御部15に送ら
れる。点字情報読出制御部15においては、電子文字入
力メモリ部7に格納されている文字列情報から次の呈示
文字を読み出す。呈示出力刺激素子選択部8からは各刺
激発生素子3に対して6点の点字に対応し論理“H”を
出力する。この出力はアナログANDゲート回路9にお
いて混合器(図2において、
【外1】 で示される)からの振動を伴った駆動信号と論理積(乗
算処理)がとられ、さらに、刺激素子駆動部10で電圧
増幅されて本発明指装着型点字情報入出力装置の刺激発
生素子3を駆動する。
【0031】また、触読時に文節送りや文節戻しが必要
になった時には、隣接する指装着リング1の接点2,
2′を時間的に長めに接触させることにより点字情報読
出制御部15を制御し、文節の文字長を検出した後で文
字数だけアドレスを前進あるいは後退させることによっ
て、電子文字入力メモリ部7から制御に応じたデータ読
み出しを行う。
【0032】一方、手動(マニュアル)更新モードで
は、スイッチSW2 は接点a側を選択しているので、呈
示文字更新制御信号Aが接点情報分離回路11より直接
点字情報更新信号発生部12に出力される。これにより
文字更新が触読者の意志で行われる。なお、図3では右
手の指装着リング1の接点2R ,2R ′が接触したとき
に呈示文字更新制御信号Aが出力される構成を示した
が、これは左手の指装着リング1の接点2L ,2L ′が
接触したとき出力されるようにしてもよいことは言うま
でもない。
【0033】このように、隣接する指装着リング1の導
電性の接点を接触させることによりその接触時間に応じ
て、状態変更のための2つの制御を行うことができ、隣
接する指装着リングの接点によって構成される数少ない
制御スイッチで文字更新や文字呈示速度の変更あるいは
文節送りあるいは文節戻しなどの制御を行うことができ
る。
【0034】最後に、文字などのキー入力動作を説明す
る。図5は、本発明指装着型点字情報入出力装置を用い
て6点点字ワープロキー入力動作を行う構成例を示して
いる。図5において、5は抵抗変化素子などからなる感
圧センサ、27は、感圧センサ5から供給される電圧が
適正なスレシホールド電圧を越えたときに論理“H”を
出力するコンパレータなどのレベル検出回路である。文
字のキー入力時は、例えば、机上や大腿部上で6点点字
の規則に従い打鍵される。抵抗変化素子を用いた場合、
感圧センサ5は打鍵された強さに応じて抵抗値が変化す
る。レベル検出回路27ではその抵抗値変化を電圧変化
に変換する。変換された電圧がスレシホールドゲートレ
ベル以上の電圧で論理“H”となり、1の点から6の点
まで6点それぞれの点字の入力信号となって外部に出力
する。これにより、本発明指装着型点字情報入出力装置
の入力動作を可能にする。
【0035】上記において、感圧センサの出力は、通常
の押し下げ圧力をかけた場合と打鍵した場合とでは明確
に出力値に差があるので、設定されたスレシホールドゲ
ートレベルを超えない範囲での押し下げ圧力の変化を上
記のスレシホールドゲートレベルより低い電圧に設定し
た第2のスレシホールドゲートレベルを用いてこれを検
出することにより、呈示文字の更新、文字呈示速度の制
御など他の制御信号として使用することも可能である。
【0036】以上においては、指装着リングに適用した
本発明指装着型点字情報入出力装置を、その発明の実施
形態として説明してきたが、同一位置に導電性の電極を
取り付けるなどして、これはまた、指に装着する指サッ
クやグローブ(手袋)に適用し得ることも自明であろ
う。
【0037】
【発明の効果】本発明指装着型点字情報入出力装置は、
指に装着可能なリング(指装着リング)、指サックある
いはグローブ(手袋)に、刺激発生素子と感圧センサを
一体化して装着し、さらに、隣接する指装着リングの接
触を電気的に検出する手段を併設するようにしたもので
あるから、点字文字の触読および点字ワープロの入力が
でき、さらに、文字情報の触読時には指先の押し下げ圧
力を検出し、または指装着リング、指サックあるいはグ
ローブの隣接する指の導電性の電極の接触を検出するこ
とにより、呈示文字の更新、文字呈示速度あるいは文節
送り・文節戻しなど複数の制御を行うことが可能とな
る。
【0038】また、本発明点字情報入出力装置によれ
ば、文字放送などの電子文字の取得に際してのキーボー
ドの操作や、文節送り・文節戻し制御のための特別なス
イッチあるいはボリュームの操作などが不要となり、小
型・携帯に適し、「いつでも」あるいは「どこでも」点
字情報の入出力が可能な指装着型点字情報入出力装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明指装着型点字情報入出力装置の一実施形
態を示している。
【図2】本発明点字情報入出力装置を使用し、電子文字
情報を入力または触読することができる点字情報伝達装
置の一構成例を示している。
【図3】図2に示す点字情報伝達装置中、接点情報分離
回路および呈示速度制御部の詳細を示している。
【図4】図3に示す回路中の各部信号波形を示してい
る。
【図5】本発明指装着型点字情報入出力装置を用いて6
点点字ワープロのキー入力動作を行う構成例を示してい
る。
【符号の説明】
1,1′,1″ 指装着リング 2,2′,2″ 導電性の接点 2R,R ′右手の導電性の接点 2L,L ′左手の導電性の接点 3,3′,3″ 刺激発生素子 4,4′,4″ 刺激発生素子支持部 5,5′,5″ 感圧センサ 6,6′,6″ 支持部 7 電子文字入力メモリ部 8 呈示出力刺激素子選択部 9 アナログANDゲート 10 刺激素子駆動部 11, 11′接点情報分離回路 12 点字情報更新信号発生部 13 呈示速度制御部 14 クロック発生部 15 点字情報読出制御部 16 駆動信号制御部 17 呈示駆動信号発生部 18 振動発生部 19 呈示周期検出部 20,20′ モノマルチ 21,21′ 微分回路 22 UP−DOWNカウンタ 23 D−Aコンバータ 24 状態検出ラッチ 25,25′ ローパスフィルタ 26,26′ 波形整形回路 27 レベル検出回路 SW1, SW1′, SW2 ,SW2 ′ スイッチ A 呈示文字更新制御信号 B クロック周波数制御電圧 C 文節送り・文節戻し制御信号 D 状態検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 卓司 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指に装着して指先に点字情報を伝達する
    指装着型点字情報入出力装置において、指に装着可能な
    リングおよび指サックのいずれかまたはグローブに設け
    られた刺激発生素子と、前記リングおよび指サックのい
    ずれかまたは前記グローブのそれぞれに対応し、隣接リ
    ング間および隣接指サック間のいずれかの接触またはグ
    ローブの隣接指間の接触によって電気的導通を検出する
    電気的導通検出手段と、前記刺激発生素子と一体化され
    た感圧センサとを具えることによって、点字情報につい
    て刺激呈示機能と、データ入力機能と、呈示状態の制御
    機能とを併せ有するようにしたことを特徴とする指装着
    型点字情報入出力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の指装着型点字情報入出力
    装置において、前記電気的導通検出手段は、電気的導通
    時間を予め設定した接触時間との大小関係に基づいて少
    なくとも2種類の制御項目に分離して出力するようにし
    たことを特徴とする指装着型点字情報入出力装置。
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US10121388B2 (en) 2014-04-29 2018-11-06 Georgia Tech Research Corporation Methods, systems, and apparatuses to convey chorded input
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