JPH1030682A - 防振ボス - Google Patents

防振ボス

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JPH1030682A
JPH1030682A JP20308696A JP20308696A JPH1030682A JP H1030682 A JPH1030682 A JP H1030682A JP 20308696 A JP20308696 A JP 20308696A JP 20308696 A JP20308696 A JP 20308696A JP H1030682 A JPH1030682 A JP H1030682A
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JP
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boss
resin
vibration
outer cylinder
inner cylinder
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JP20308696A
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Yoichi Nishimuro
陽一 西室
Kunio Machida
邦郎 町田
Takahiro Matsuse
貴裕 松瀬
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内筒体や外筒体を樹脂で成形した防振ボスに
おいて、クリープや強度低下の発生を可及的に防止し
て、これらクリープや強度低下に起因する騒音の発生を
防止して、騒音の発生を効果的に低減化する。 【解決手段】 外筒体2と、この外筒体2の内側に配設
された内筒体3と、これら外筒体2と内筒体3との間に
設けられ、該外筒体2と内筒体3とを連結固定する弾性
体層4とからなる防振ボスにおいて、上記外筒体2及び
内筒体3の少なくとも一方を、JIS K7203規格
で、曲げ強さが1,200kg/cm2以上、曲げ弾性
率が40,000kg/cm2以上の樹脂で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送風装置用のファ
ンをモーター等の回転軸に取り付ける場合に好適に使用
される防振ボスに関し、更に詳述すると、クリープや強
度低下を生じることなく、送風装置の作動に伴う騒音の
発生を効果的に低減することができる防振ボスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、送風装置用のファンをモーター
の回転軸に固定するためのボスには、モーターの回転ト
ルクをファンに効率用伝達することができることは勿
論、送風装置の作動に伴う騒音の発生を低減化すること
も要求され、このためボスに防振機能を付与することが
行われている。
【0003】従来、防振機能が付与された防振ボスとし
ては、ファンに固定される外筒体と、この外筒体の内側
に配設され、モーターの回転軸に嵌着固定される内筒体
と、これら外筒体と内筒体との間に設けられ、該外筒体
と内筒体とを連結固定する弾性体層とからなる防振ボス
が知られている(特公平6−10480号公報)。
【0004】この場合、最近では、このような防振ボス
の生産性を向上するため、上記内筒体や外筒体を熱可塑
性樹脂を用いて射出成形法により成形することが行われ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内筒体
や外筒体を樹脂材料で形成した場合、これらを金属によ
り形成した場合に比べて、以下の欠点がある。 内筒体や外筒体を樹脂で形成した防振ボスをモーター
の回転軸にナット等を用いて固定する場合、ナット等の
締め付けによって内筒体がクリープを起こして変形し、
回転軸と内筒体との間にガタが生じることで送風装置の
作動時にファンから騒音が発生する。 モーターから発生する熱によって回転軸も60℃程度
に加熱されるため、内筒体にクリープや強度低下が生じ
易く、送風装置の作動時にファンから騒音が発生する。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、内筒体や外筒体を樹脂で成形した防振ボスにおい
て、クリープや強度低下の発生を可及的に防止して、こ
れらクリープや強度低下に起因する騒音の発生を防止し
て、騒音の発生を効果的に低減化することができる防振
ボスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意検討を行った結果、外筒体と内筒体の
間に弾性体層を設けて両者を連結固定した防振ボスを得
る場合に、上記内筒体と外筒体の少なくともいずれか一
方を、JIS K7203規格で、曲げ強さが1,20
0kg/cm2以上、曲げ弾性率が40,000kg/
cm2以上の樹脂で形成することにより、樹脂製の筒体
により形成されているにもかかわらず、ナットの締め付
けによるクリープの発生や、熱によるクリープや強度低
下の発生を可及的に防止して、これらクリープや強度低
下に起因する騒音の発生を可及的に防止し、騒音の発生
を効果的に低減化することができることを見い出し、本
発明を完成したものである。
【0008】従って、本発明は、外筒体と、この外筒体
の内側に配設された内筒体と、これら外筒体と内筒体と
の間に設けられ、該外筒体と内筒体とを連結固定する弾
性体層とからなる防振ボスにおいて、上記外筒体及び内
筒体の少なくとも一方が、JIS K7203規格で、
曲げ強さが1,200kg/cm2以上、曲げ弾性率が
40,000kg/cm2以上の樹脂で形成されている
ことを特徴とする防振ボスを提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき更に詳しく説
明する。本発明の防振ボスは、例えば図1に示したよう
に、円筒状の外筒体2と、該外筒体2の内側に配設され
た円筒状の内筒体3と、これら外筒体2と内筒体3との
間に弾性体層4を形成して両筒体2,3を連結固定した
ものであり、この場合本発明にあっては、上記外筒体2
及び内筒体3の少なくとも一方を、JIS K7203
規格で、曲げ強さが1,200kg/cm2以上、曲げ
弾性率が40,000kg/cm2以上の樹脂で形成し
たものである。
【0010】なお、この図1に例示した本発明の防振ボ
ス1は、図2に示したように、送風装置のファン10に
外筒体2を固定し、内筒体3にモーター11の回転軸1
2を嵌着固定することにより、上記ファン10を上記回
転軸12に固定するためのものである。この場合、内筒
体3の内周面に形成されたDカット部3A(図1参照)
と回転軸12に形成されたDカット部12Aとを係合さ
せて回転軸12の空回りを防止するようになっていると
共に、特に図示していないが、回転軸12の先端部を防
振ボス1を貫通させて反対側から突出させ、この先端部
に形成されたネジにナットをねじ込んで締め付けること
により、防振ボス1と回転軸12とを強固に固定するよ
うになっている。
【0011】上記本発明の防振ボス1は、上記外筒体2
及び内筒体3の少なくともいずれか一方、好ましくは双
方を樹脂により形成するものである。
【0012】この外筒体2,内筒体3を形成する樹脂と
しては、特に限定されるものではなく、例えば、アクリ
ロニトリルスチレン(AS)樹脂,アクリロニトリルブ
タジエンスチレン(ABS)樹脂,ポリスチレン(P
S),シンジオクタティクポリスチレン等のスチレン系
樹脂、ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP)
等のオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹
脂、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリブチ
レンチテレフタレート(PBT)等のポリエステル樹
脂、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)などの熱可
塑性樹脂が挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合
した樹脂を好適に用いることができる。
【0013】本発明の防振ボスは、上述のように、上記
外筒体2及び内筒体3の少なくとも一方、好ましくは双
方が、曲げ強さ(JIS K7203規格、以下同様)
1,200kg/cm2以上、曲げ弾性率(JIS K
7203規格、以下同様)40,000kg/cm2
上の樹脂で形成されるものであり、好ましくは曲げ強さ
1,500kg/cm2以上で曲げ弾性率50,000
kg/cm2以上、より好ましくは曲げ強さ1,600
kg/cm2以上で曲げ弾性率60,000kg/cm2
以上の樹脂で形成される。
【0014】この場合、上記樹脂材料が上記曲げ強さ及
び曲げ弾性率を有していれば、それをそのまま用いて外
筒体2或いは内筒体3を形成することができるが、好ま
しくは、上記樹脂にガラス、カーボン、グラファイト、
マイカ、タルク、アラミド、ポリエチレン、セラミック
ス(SiC,Al23等)、金属(ボロン、ステンレス
スチール等)などからなる補強繊維の1種又は2種以上
を添加して強化した樹脂を用いることが好ましく、これ
により上記曲げ強さ及び曲げ弾性率を確実に達成するこ
とができ、更に曲げ強度1,700kg/cm2以上、
曲げ弾性率70,000kg/cm2以上の強度特性を
得ることも可能である。これら、補強繊維の含有割合
は、特に制限されるものではないが、繊維強化樹脂全体
の20重量%以上、好ましくは30重量%以上とするこ
とが好ましく、20重量%未満であると、十分な補強効
果が得られない場合がある。
【0015】ここで、上記補強繊維の直径は、特に制限
されるものではないが、0.1〜100μm、特に0.
5〜50μmとすることが好ましく、補強繊維の直径が
0.1μm未満であると、十分な補強効果が得られない
場合があり、一方100μmを超えると、射出成形が困
難となって成形性が劣化する場合がある。
【0016】また、上記補強繊維は、特に制限されるも
のではないが、長繊維を含有していることが好ましく、
この場合補強繊維の100%が長繊維であってもよい
が、成形性,加工性の観点から好ましくは補強繊維全体
の20〜90重量%、特に50〜80重量%が長繊維
で、残りを短繊維とすることが好ましい。なお、本発明
において長繊維とは繊維の長さが1mm以上のものをい
い、短繊維とは繊維の長さが1mm未満のものをいう。
【0017】更に、外筒体2,内筒体3は、高い耐衝撃
性、高温下における良好な曲げ強さや曲げ弾性率を付与
するため、以下の材料を用いて成形することが好まし
い。即ち、連続繊維と上記熱可塑性樹脂を用い、これを
引き抜き成形法で成形した直径2.5〜3mmの棒状体
を例えば長さ3〜25mmに切断した粒状体(ペレッ
ト)を用いて成形することが好ましい。このようなペレ
ット材料は、上記の如く含有される補強繊維の長さを裁
断長さによって任意に調整することができ、また引き抜
き成形で成形されるため、長繊維にもかかわらず繊維間
へ樹脂が十分に含浸したものである。このようなペレッ
ト材料を用いて得られる長繊維補強樹脂は、通常の短繊
維補強樹脂に比べて機械物性が著しく向上するにもかか
わらず、成形性,加工性が損なわれることは殆どなく、
短繊維補強樹脂と同程度の成形性,加工性を維持するこ
とができるものである。ここで、上述のように本発明で
は、成形性,加工性の観点からある程度の短繊維が含ま
れていることがより好ましいものであるが、この場合上
記長繊維補強樹脂ペレットと、長さ3mm程度のペレッ
トに長さ0.2〜0.5mm程度の短繊維が分散した短
繊維補強樹脂ペレットとを混合して成形に供することが
できる。この短繊維補強樹脂ペレットの混合割合は、特
に制限されるものではないが、繊維補強樹脂全体の70
重量%以下、特に60重量%以下となるようにすること
が好ましい。なお、射出成形時には成形機のスクリュー
やノズル,ゲート部でペレット中の繊維が切断されるこ
ととなるが、上記長繊維補強樹脂ペレットを用いた場合
は、成形品中にまだ長さ1〜5mm程度の長繊維が残る
こととなる。
【0018】本発明にあっては、上記外筒体2及び内筒
体3の双方が上記曲げ強度及び曲げ弾性率を満足する樹
脂で形成されていることが好ましいが、少なくとも外筒
体2及び内筒体3の一方が上記曲げ強度及び曲げ弾性率
を満足していればよく、他方は、上記曲げ強度及び曲げ
弾性率を満足しない樹脂や金属で形成されていてもよ
い。
【0019】次に、上記外筒体2と内筒体3との間に形
成される弾性体層4は、特に制限されるものではない
が、数平均分子量20,000以上、特に30,000
以上、とりわけ40,000以上の熱可塑性高分子有機
材料が好ましく用いられ、具体的には、スチレン系(ブ
タジエンスチレン系,イソプレンスチレン系等),エス
テル系,アミド系,ウレタン系などの各種熱可塑性エラ
ストマー、並びにそれらの水添,その他による変性物、
スチレン系,ABS系,オレフィン系(エチレン系,プ
ロピレン系,エチレンプロピレン系,エチレンスチレン
系,プロピレンスチレン系等),塩化ビニル系,アクリ
ル酸エステル系(アクリル酸メチル系等),メタクリル
酸エステル系(メタクリル酸メチル系等),カーボネー
ト系,アセタール系,ナイロン系,ハロゲン化ポリエー
テル系(塩化ポリエーテル系等),ハロゲン化オレフィ
ン系(四フッ化エチレン系,フッ化−塩化エチレン系,
フッ化エチレンプロピレン系等),セルロース系(アセ
チルセルロース系、エチルセルロース系等),ビニリデ
ン系,ビニルブチラール系,アルキレンオキサイド系
(プロピレンオキサイド系等)などの熱可塑性樹脂、及
びこれらの樹脂のゴム変性物などが挙げられる。
【0020】これら熱可塑性高分子有機材料のうちで、
結晶構造,凝集構造などの硬質ブロックを形成し易い部
分とアモルファス構造などの軟質ブロックとを一緒に持
ち合わせているものが特に好ましく用いられ、具体的に
は、下記〜を挙げることができる。 ポリブタジエンとポリブタジエン−スチレンランダム
共重合体とのブロック共重合体を水添して得られる結晶
性ポリエチレンと、エチレン/ブチレン−スチレンラン
ダム共重合体とのブロック共重合体 ポリブタジエンとブタジエン−スチレンランダム共重
合体、或いは、ポリブタジエン又はエチレン−ブタジエ
ンランダム共重合体とポリスチレンとのブロック共重合
体を水添して得られる、例えば、結晶性ポリエチレンと
ポリスチレンとのジブロック共重合体、スチレン−エチ
レン/ブチレン−スチレンのトリブロック共重合体、ス
チレン−エチレン/プロピレン−スチレンのトリブロッ
ク共重合体等、中でも、スチレン−エチレン/ブチレン
−スチレンブロック共重合体 エチレン/ブチレン共重合体の片末端又は両末端に結
晶性ポリエチレンが連結したブロック共重合体 エチレンプロピレンゴム
【0021】更にこれらのうちでも、特に上記に挙げ
た、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの
少なくとも1つと、共役ジエン化合物を主体とする重合
体ブロックの少なくとも1つからなるブロック共重合体
を水添して得られる水添ブロック共重合体であって、そ
の数平均分子量が150,000〜400,000であ
るものが好ましい。即ち、ビニル芳香族化合物を主体と
する重合体ブロックの少なくとも1つ(1セグメント)
と、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少
なくとも1つとからなるブロック共重合体を水添して得
られるものが好ましく用いられるが、ビニル芳香族化合
物を主体とする重合体ブロックの少なくとも2つと、共
役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少なくと
も1つとを有するブロック共重合体(例えば、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体等)を水添して
得られる水添ブロック共重合体が更に好ましい。また、
この水添ブロック共重合体に類似した水添ブロック共重
合体として、カルボン酸基若しくは無水マレイン酸基又
はこれらの誘導体基を含有する分子単位が結合した変性
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少な
くとも1つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロックの少なくとも1つとからなるブロック共重合体を
水添して得られる水添ブロック共重合体も好ましく用い
られる。
【0022】なお、このスチレン−エチレン/ブチレン
−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン/プ
ロピレン−スチレンブロック共重合体等に代表される水
添ブロック共重合体においては、数平均分子量が15
0,000未満であると、圧縮永久歪が悪化して防振効
果の持続性が低下する場合があり、一方400,000
を超えると材料流動性が低下して成形性が悪化する場合
があるため、数平均分子量は前述の通り、150,00
0〜400,000の範囲であることが好ましい。
【0023】上記ブロック共重合体の非晶質スチレンブ
ロックの含有量は、10〜70重量%、好ましくは15
〜60重量%の範囲のものが望ましい。また、非晶質ス
チレンブロック部のガラス転移温度(Tg)は、60℃
以上、好ましくは80℃以上であるものが望ましい。更
に、両末端非晶質スチレンブロックを連結する部分の重
合体としては、やはり非晶質のものが好ましく、例え
ば、エチレン−ブチレン共重合体、ブタジエン重合体、
イソプレン重合体等を挙げることができ、これらのブロ
ック或いはランダム共重合体であってもよい。
【0024】これらの各種熱可塑性高分子有機材料は、
主に単独で用いられるが、2種以上をブレンドして用い
てもよい。
【0025】また、弾性体層4には、軟化剤を配合する
ことができる。軟化剤としては、数平均分子量が20,
000未満、特に10,000以下、とりわけ5,00
0以下の低分子の材料を使用することが好ましく、物理
的には100℃における粘度が5×105センチポイズ
以下、特に1×105センチポイズ以下であることが好
ましい。このような軟化剤としては、通常、室温で液体
又は液状の材料が好適に用いられる。また、親水性、疎
水性のいずれの軟化剤も使用できる。このような軟化剤
としては、特に限定されるものではないが、次のものが
適している。即ち、鉱物油系、植物油系、合成系等の各
種ゴム用又は樹脂用軟化剤が好ましくも用いられ、より
具体的には、鉱物油系としてはナフテン系、パラフィン
系等のプロセス油が挙げられ、植物油系としてはひまし
油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、
椰子油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリーブ油
等が挙げられる。これらのなかでも、鉱物油系オイルの
パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、又はポリイソ
ブチレン系オイルから選ばれる1種又は2種以上のオイ
ルであって、その数平均分子量が450〜5,000で
あるものが好ましく、これらのオイルの場合は、数平均
分子量が450未満であると圧縮永久歪が悪化して防振
効果の持続性が低下する場合があり、一方5,000を
超えると熱可塑性材料との相溶性が悪化して軟化剤のブ
リードアウトが顕著になる。
【0026】これらの軟化剤は、1種を単独で用いても
よく、相溶性が良好であれば2種以上を混合して用いて
もよい。
【0027】これらの軟化剤の配合量は、上記高分子有
機材料100重量部に対して5〜500重量部程度とす
ることができ、特に5〜300重量部であることが好ま
しい。配合量が5重量部未満であると、十分な低硬度化
が達成し得ず、材料の柔軟性が不十分となる場合があ
り、一方500重量部を超えると、軟化剤のブリードが
生じ易くなり、また材料の機械的強度が低下するため、
いずれも防振効果の観点から好ましくない。
【0028】ここで、特に限定されるものではないが、
上記弾性体層4を形成する熱可塑性材料が良好な防振性
能を発揮するためには、その70℃における圧縮永久歪
がJIS K6301規格で70%以下、特に60%以
下、とりわけ50%程度であることが好ましい。
【0029】また、上記弾性体層4を形成する上記高分
子有機材料は三次元連続の網状骨格構造を有することが
好ましく、形成される三次元連続網状骨格構造は、その
骨格の平均径が50μm以下、特に30μm以下で、セ
ル(網目)の平均径が500μm以下、特に300μm
以下であることが好ましく、更に高分子有機材料の体積
分率を[高分子有機材料の体積/(高分子有機材料の体
積+上記軟化剤の体積)]×100(%)と定義したと
き、高分子有機材料の体積分率が50%以下、特に33
%以下であることが好ましい。
【0030】更に、多量の軟化剤とより少ない量の高分
子有機材料を含む熱可塑性材料を得るために、用いる軟
化剤と高分子有機材料との各々の溶解度パラメーター値
δ=(ΔE/V)1/2(ΔE:モル蒸発エネルギー、
V:モル体積)の差が、3以下、特に2.5以下となる
ように、両材料を選択することが好ましい。この差が3
を超えると両材料の相溶性の点から軟化剤が多量に保持
され難く、得られる熱可塑性材料の低弾性化の障害とな
る場合があり、また軟化剤のブリードが発生し易くなっ
て防振性が低下するおそれがある。
【0031】更にまた、弾性体層4を形成する熱可塑性
材料には、材料の圧縮永久歪を改善し、防振効果の持続
性、防振用材料の耐久性を向上させる目的でポリフェニ
レンエーテル樹脂を配合することができる。ここで用い
られるポリフェニレンエーテル樹脂は、下記式(1)で
表される結合単位からなる単独重合体又は該結合単位を
含む共重合体である。
【0032】
【化1】 [式中、R1,R2,R3及びR4は、水素原子、ハロゲン
原子又は炭化水素基を示す。]
【0033】このようなポリフェニレンエーテル樹脂と
しては、公知のものを用いることができ、具体的には、
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−
フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニ
レン−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−
ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)等が挙げら
れ、また、2,6−ジメチルフェノールと1価のフェノ
ール類(例えば、2,3,6−トリメチルフェノールや
2−メチル−6−ブチルフェノール等)との共重合体の
如きポリフェニレンエーテル共重合体を使用することも
できる。なかでも、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−
フェニレルエーテル)や、2,6−ジメチルフェノール
と2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体が好
ましく用いられ、更に、ポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレルエーテル)が好ましく用いられる。
【0034】ポリフェニレンエーテル樹脂の配合量は、
熱可塑性材料100重量部に対して5〜250重量部の
範囲で適宜選定することができる。この場合、250重
量部を超えると熱可塑性材料の硬度が高くなって柔軟性
が失われ、防振性が低下するおそれがあり、一方5重量
部未満ではポリフェニレンエーテル樹脂を配合したこと
による圧縮永久歪の改善効果が十分に得られない場合が
ある。
【0035】なお、弾性体層4を形成する熱可塑性材料
には、必要に応じて、更に次のような充填剤を配合して
もよい。即ち、クレー,珪藻土,シリカ,タルク,硫酸
バリウム,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,金属酸
化物,マイカ,グラファイト,水酸化アルミニウムなど
の鱗片状無機充填剤、各種の金属粉、木片、ガラス粉、
セラミック粉、粒状乃至粉末状固体充填剤、その他の各
種の天然又は人工の短繊維、長繊維(例えば、ワラ、
毛、ガラスファィバー、金属ファイバー、その他の各種
ポリマーファイバーなど)などを配合することができ
る。
【0036】また、中空フィラー、例えばガラスバルー
ン,シリカバルーンなどの無機中空フィラー、ポリフッ
化ビリニデン,ポリフッ化ビリニデン共重合体からなる
有機中空フィラーなどを配合することにより軽量化を図
ることもできる。更に、軽量化などの各種物性の改善の
ために、各種発泡剤を混入することも可能であり、また
混合時などに機械的に気体を混ぜ込むこともできる。
【0037】弾性体層4を形成する熱可塑性材料には、
前記成分の他にも、諸特性を改善するために公知の樹脂
成分や各種添加剤を配合することができる。
【0038】樹脂成分としては、例えば、ポリオレフィ
ン樹脂やポリスチレン樹脂などを添加することができ、
これらを添加することにより弾性体層4を形成する熱可
塑性材料の加工性、耐熱性の向上を図ることができる。
【0039】上記ポリオレフィン樹脂としては、ポリエ
チレン、アイソタクティックポリプロピレン、ポリプロ
ピレンと他の小量のα−オレフィンとの共重合体(例え
ば、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン/4−
メチル−1−ペンテン共重合体)、ポリ(4−メチル−
1−ペンテン)、ポリブテン−1などが挙げられる。ポ
リオレフィン樹脂として、上記アイソタクティックポリ
プロピレン又はその共重合体を用いる場合、そのMFR
(JIS K7210)が0.1〜50g/10分、特
に0.5〜30g/10分の範囲のものが特に好ましく
用いられる。
【0040】上記ポリスチレン樹脂としては、公知の製
造方法で得られたものであれば、ラジカル重合法、イオ
ン重合法のいずれの方法で得られたものも好適に使用す
ることができる。ポリスチレン樹脂の数平均分子量は、
5,000〜500,000、特に10,000〜20
0,000の範囲とすることが好ましく、また分子量分
布[重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
の比(Mw/Mn)]は5以下のものが好ましく用いら
れる。このようなポリスチレン樹脂として具体的には、
ポリスチレン、スチレン含有量60重量%以上のスチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体、ゴム補強ポリスチレ
ン、ポリα−メチルスチレン、ポリp−第3ブチルスチ
レン等を挙げることができ、これらは1種を単独で用い
ても2種以上を併用してもよい。また、これらポリマー
を構成するモノマーの混合物を重合して得られる共重合
体を上記ポリスチレン樹脂として用いることもできる。
【0041】更に、上記ポリオレフィン樹脂とポリスチ
レン樹脂とを併用することもできる。これらを併用する
と、ポリオレフィン樹脂を単独で用いた場合に比べて得
られる熱可塑性材料の硬度が高くなる傾向があり、従っ
てこれらの配合比率を選定することにより、得られる熱
可塑性樹脂の硬度を調整することができる。この場合、
ポリオレフィン樹脂/ポリスチレン樹脂の比率は、95
/5〜5/95(重量比)の範囲とすることが好まし
い。
【0042】これらの樹脂成分の配合量は、上記高分子
有機材料100重量部に対して0〜100重量部程度で
あることが好ましく、配合量が100重量部を超えると
得られる熱可塑性材料の硬度が高くなりすぎて柔軟性が
損なわれ、防振性能が低下する場合がある。
【0043】また、他の添加剤としては、難粘剤、抗菌
剤、ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、無機充填剤、着色剤、シリコーンオイル、クマ
ロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェノールテルペ
ン樹脂、石油系炭化水素、ロジン誘導体等の各種粘着付
与剤(タッキファイヤー)、レオストマーB(商品名:
理研ビニル社製)等の各種接着性エラストマー、ハイブ
ラー(商品名:クラレ社製、ビニル−ポリイソプレンブ
ロックの両末端にポリスチレンブロックが連結したブロ
ック共重合体)、ノーレックス(商品名:日本ゼオン社
製、ノルボルネンを開環重合して得られるポリノルボル
ネン)等の熱可塑性エラストマー又は樹脂、熱可塑性ポ
リエステル、ポリウレタン等の極性の高い熱可塑性エラ
ストマー又は樹脂などが挙げられ、これらを必要に応じ
て適量添加することができる。
【0044】更に、この弾性体層4を形成する熱可塑性
材料には、有機パーオキサイド等の架橋剤、架橋助剤を
添加してを架橋させることもできる。この場合の架橋
剤,架橋助剤としては、以下のものを例示することがで
きる。部分架橋のために添加し得る架橋剤としては、有
機パーオキサイドが好適に用いられ、有機パーオキサイ
ドとして具体的には、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサン、
t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジイソプロ
ピルベンゾハイドロパーオキサイド、1,3−ビス−
(t−ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン、ベ
ンゾイルパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等が
挙げられる。また、架橋助剤としては、例えば、ジビニ
ルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、エチレンジメタクリレート、ジアリルフタレート、
キノンジオキシム、フェニレンビスマレイミド、ポリエ
チレングリコールジメタクリレート、不飽和シラン化合
物等が挙げられる。これら有機パーオキサイド及び架橋
助剤は、配合材料全体を100重量部としたときに、
0.1〜5重量部の範囲で任意に使用することにより、
架橋度を調整することができる。これら有機パーオキサ
イド及び架橋助剤は必要に応じてそれぞれ2種以上を併
用することもできる。なお、架橋助剤として不飽和シラ
ン化合物を使用した場合には、更にシラノール縮合触媒
の存在下で水分と接触させて架橋を進行させることがで
きる。
【0045】この弾性体層4を形成する熱可塑性材料の
製造方法は、特に制限されるものではなく、公知の方法
を適用することができる。例えば、前記各材料及び所望
により用いられる添加剤成分を加熱混練機、例えば、一
軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、
ブラベンダー、ニーダー、高剪断型ミキサー等を用いて
溶融混練りし、更に所望により上記有機パーオキサイド
等の架橋剤、架橋助剤等を添加したり、又は、これら必
要な成分を同時に混合して加熱溶融混練りすることによ
り、容易に得ることができる。
【0046】また、高分子有機材料と低分子材料とを混
練りした熱可塑性材料を予め用意し、この材料を、ここ
に用いたものと同種か若しくは種類の異なる1種以上の
高分子有機材料に更に混ぜ合わせて製造することもでき
る。
【0047】本発明の防振ボスは、上記外筒体2、内筒
体3及び弾性体層4を具備してなるものであるが、その
製造方法は、特に限定されず公知の方法に従って製造す
ることができる。例えば、所謂2色成形法により上記外
筒体2及び内筒体3を成形する上記熱可塑性材料と弾性
体層4を形成する上記熱可塑性材料とを交互に射出する
ことにより、例えば上記図1に示した防振ボス1を成形
することができる。なお、外筒体2,内筒体3のいずれ
か一方が金属製である場合には、金型内に金属製の外筒
体2又は内筒体3をインサートしておき、他方の筒体を
形成する熱可塑性材料及び弾性体層4を形成する熱可塑
性材料を順次射出することにより、所謂インサート成形
法と上記2色成形法とを組み合わせて、容易に製造する
ことができる。
【0048】ここで、図1に示した防振ボス1は、図2
に示したように、送風装置のファン10とモーター11
の回転軸12とを連結固定するためのものであるが、こ
の場合、防振ボス1とファン10との連結は、予め防振
ボス1を製造した後これをインサートしてファン10を
成形することにより、防振ボス1が一体化したファン1
0を成形するようにしてもよいし、防振ボス1の外筒体
2を樹脂で成形する場合には、その外筒体2とファン1
0とを同一の材料で射出成形して一体化することもでき
る。また、図1に示した防振ボス1では、回転軸12が
空回りすることを防止するために内筒体3内にDカット
部3Aを設けたが、防振ボス1の側面から回転軸12に
貫通するネジ穴を設けてネジで固定することにより、回
転軸12の空回りを防止するようにしてもよい。
【0049】更に、外筒体2,内筒体3及び弾性体層4
の形状等は、上記図1のものに限定されず、本発明の要
旨の範囲内で種々変更して差し支えない、例えば上記フ
ァン10と良好に一体化させるため、図3に示したよう
に、外筒体2の外周に凸リング状の抜け止め部5を周方
向に沿って一体的に形成したり、図4に示したように、
外筒体2の外周面に複数(図では8本)の凸条状の回り
止め部6を軸方向に沿って一体的に形成してもよく、更
には図5に示したように、外筒体2の内周面と内筒体3
の外周面とにそれぞれ軸方向に沿って複数(図では、そ
れぞれ6本ずつ)の凸条状の回り止め部7を軸方向に沿
って一体的に形成し、これにより外筒体2と内筒体3と
の間で空回りしないように両筒体2,3を強固に固定す
るようにしてもよい。
【0050】また、図6,図7に示したように、内筒体
3を樹脂により形成した場合には、該内筒体3にインサ
ート成形又はアウトサート加工等によって金具8を埋め
込んで、上記Dカット部3A(図1参照)を補強するこ
とにより、送風装置を長時間作動させた場合などに、モ
ーター11の回転軸12のDカット部12A(図2参
照)が内筒体3の樹脂に噛み込んでしまったりする等の
不具合の発生を防止することができる。なお、その他の
構成についても本発明の要旨を逸脱しない限り、種々変
更して差し支えない。
【0051】
【実施例】以下、実施例,比較例を示し、本発明をより
具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限される
ものではない。 [実施例1〜5及び比較例1,2]下記のサイズを有す
る内筒体,外筒体及び弾性体層を、下記の材料を用いて
2色成形法により射出成形し、図1に示されたものと同
様の構成を有する防振ボスを得た。
【0052】サイズ 内筒体サイズ:外径φ18mm、内径φ8mm 外筒体サイズ:外径φ35mm、内径φ31mm 弾性体層の厚さ:6.5mm成形材料 弾性体層 高分子有機材料 100重量部 (スチレン−エチレン/プロピレン−スチレントリブロック 共重合体:数平均分子量200,000、SP値8.7) 軟化剤 150重量部 (パラフィン系オイル:数平均分子量750、SP値7.8) なお、上記溶解度パラメーター(SP値)の測定は常法
により行い、数平均分子量の測定はゲルパーミエイショ
ンクロマトグラフィー[GPC:東ソー社製、GMH−
XL(2本直列)]により行い、示唆屈曲率(RI)を
用いて単分散ポリスチレンを標準としてポリスチレン換
算で行った。 外筒体及び内筒体材料 いずれも、表1に示した同一の材料で成形した。なお、
表1中の曲げ強さ及び曲げ弾性率は、JIS K720
3規格で測定した値である。 成形方法 前記各原料をヘンシェルミキサーでよく混合し、この混
合物を50mm径の二軸押出機にて240℃の条件下で
溶融混練りして、熱可塑性材料ペレットを得た。このペ
レット状の熱可塑性材料を上記成形条件で射出成形し、
図1に示した構成の防振ボスを得た。
【0053】得られた各防振ボスをインサートして、図
2に示した如きファンを成形し、得られたファンを屋外
用送風機に装着して送風を行い、このときの騒音を測定
した。結果を表2に示す。なお、表2中、騒音の測定は
ファンから1m離れた地点にマイクを設置して周波数解
析により測定した値(dB)であり、耐久試験では25
℃と60℃の温度条件下でそれぞれ200時間連続運転
した後に同様に騒音を測定して得られた値である。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】表2に示されているように、本発明の防振
ボスによれば、高温下での耐久後であっても良好な静粛
性を保持しており、クリープや強度低下に起因する騒音
の発生を防止して、騒音の発生を効果的に低減化し得る
ことが確認された。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振ボス
によれば、クリープや強度低下の発生を可及的に防止
し、これらクリープや強度低下に起因する騒音の発生を
防止して、騒音の発生を効果的に低減化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる防振ボスを示すもの
で、(A)は正面図、(B)は断面図である。
【図2】同防振ボスを用いた送風機の概略を示す、一部
を切り欠いて断面とした斜視図である。
【図3】本発明防振ボスの他の例を示すもので、(A)
は正面図、(B)は側面図である。
【図4】本発明防振ボスの更に他の例を示すもので、
(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図5】本発明防振ボスのまた他の例を示すもので、
(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図6】本発明防振ボスのまた別の例を示す断面図であ
る。
【図7】本発明防振ボスの更に別の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 防振ボス 2 外筒体 3 内筒体 3A Dカット部 4 弾性体層 5 抜け止め部 6 回り止め部 7 回り止め部 8 金具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒体と、この外筒体の内側に配設され
    た内筒体と、これら外筒体と内筒体との間に設けられ、
    該外筒体と内筒体とを連結固定する弾性体層とからなる
    防振ボスにおいて、上記外筒体及び内筒体の少なくとも
    一方が、JIS K7203規格で、曲げ強さが1,2
    00kg/cm2以上、曲げ弾性率が40,000kg
    /cm2以上の樹脂で形成されていることを特徴とする
    防振ボス。
  2. 【請求項2】 上記樹脂が、補強繊維を20重量%以上
    含有するものである請求項1記載の防振ボス。
  3. 【請求項3】 上記補強繊維中に長繊維を含む請求項2
    記載の防振ボス。
  4. 【請求項4】 上記長繊維の含有量が全補強繊維の20
    〜100重量%である請求項3記載の防振ボス。
JP20308696A 1996-03-04 1996-07-12 防振ボス Pending JPH1030682A (ja)

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JP20308696A JPH1030682A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 防振ボス
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