JPH1030645A - 多板クラッチ - Google Patents

多板クラッチ

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Publication number
JPH1030645A
JPH1030645A JP8187498A JP18749896A JPH1030645A JP H1030645 A JPH1030645 A JP H1030645A JP 8187498 A JP8187498 A JP 8187498A JP 18749896 A JP18749896 A JP 18749896A JP H1030645 A JPH1030645 A JP H1030645A
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JP
Japan
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plate
axial direction
axial
annular
cylindrical portion
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Application number
JP8187498A
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English (en)
Inventor
Yoshinaga Fukuda
佳修 福田
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Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Publication date
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Priority to US08/764,436 priority patent/US5722524A/en
Priority to DE1997130718 priority patent/DE19730718B4/de
Publication of JPH1030645A publication Critical patent/JPH1030645A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/22Friction clutches with axially-movable clutching members
    • F16D13/38Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D13/52Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/72Features relating to cooling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多板クラッチにおいて、摩擦板を温度を過度
に上昇させない。 【解決手段】 乾式多板クラッチ1において、ハブフラ
ンジ6は、フライホイールリング5の内周に配置された
第2筒状部13を含む。複数の環状ドライブプレート7
はフライホイールリング5に係合し、複数の環状ドリブ
ンプレート7は第2筒状部13に係合する。第2筒状部
13の外歯18aには、少なくとも軸方向の一端面から
軸方向に延びる軸方向孔71と、軸方向孔71から第2
筒状部13の外周面に開口する空気連絡孔72とが形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に使用される
多板クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、たとえばレース用自動車に使用
される乾式多板クラッチは、エンジンのフライホイール
に固定される筒状のフライホイールリングと、出力軸に
連結されるハブフランジと、両者の間に配置される複数
の摩擦板とを備えている。ハブフランジは、出力軸に連
結されるハブと、ハブから外周に延びるフランジと、フ
ランジの外周にフランジの両側に突出して設けられた筒
状部を備え、この筒状部とフライホイールリングとの間
の空間に摩擦板は配置されている。この摩擦板設置空間
の一端は、摩擦板が押し付けられるフライホイールなど
に面しており、他端は摩擦板を押し付けるプレッシャプ
レートに面している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記構造によると、摩
擦板設置空間は、その内周及び外周がハブフランジの外
周筒状部とフライホイールリングとにより閉鎖され、両
端がフライホイールとプレッシャプレート及びその外側
のクラッチカバーとで閉鎖されている。この構造では、
クラッチの外部空間からクラッチの内部へ流入した空気
は、プレッシャプレートとハブフランジの外周端部と間
の狭い隙間を通って、その近傍の摩擦板の表面に到達で
きるだけである。したがって、摩擦板を冷却することが
できず、特に、特に内側に挟まれた摩擦板に対する冷却
効果がきわめて低い。その結果、摩擦板が過熱状態とな
り、動作特性や耐久性に問題が生じる可能性がある。
【0004】本発明の目的は、多板クラッチにおいて、
摩擦板の温度を過度に上昇させないことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の多板ク
ラッチは、入力側回転体からのトルクを断続するための
多板クラッチであって、入力側部材と出力側部材と複数
の環状ドライブプレートと複数の環状ドリブンプレート
とクラッチ操作機構とを備えている。入力側部材は、入
力側回転体に連結される第1筒状部を含む。出力側部材
は、第1筒状部の内周に配置され外周面に軸方向に延び
る複数の第1歯が形成されたた第2筒状部を含む。複数
の環状ドライブプレートは、第1筒状部と前記第2筒状
部との間で軸方向に間隔を隔てて配置され、外周部が前
記第1筒状部の内周面に軸方向に所定範囲内で相対移動
可能にかつ相対回転不能に連結されている。複数の環状
ドリブンプレートは、ドライブプレートと軸方向に交互
に配置され、第2筒状部の第1歯に軸方向に相対移動可
能にかつ相対回転不能に連結された第2歯が内周縁に形
成されている。クラッチ操作機構は、ドライブプレート
とドリブンプレートとを圧接および圧接解除するための
機構である。第1歯には、少なくとも軸方向の一端面か
ら軸方向に延びる軸方向孔と、軸方向孔から第2筒状部
の外周面に開口する空気連絡部とが形成されている。
【0006】この多板クラッチでは、クラッチ操作機構
がドライブプレートとドリブンプレートとを圧接させる
と、入力側回転体のトルクが出力側部材に伝わる。。そ
して、クラッチ操作機構が両プレートの圧接を解除する
と、トルクの伝達は遮断される。ここでは、第2筒状部
の第1歯に軸方向孔と空気連絡部が形成されているた
め、軸方向孔内に流入した空気が空気連絡部からドライ
ブプレート及びドリブンプレートの内周側に供給されて
両プレートの冷却を行う。この結果、両プレートの過度
な昇温が抑えられ、両プレートの寿命が長くなる。
【0007】請求項2に記載の多板クラッチでは、軸方
向孔は前記第1歯の両端面に開口している。すなわち、
軸方向孔は第1歯を軸方向に貫通している。第1歯の両
端面から軸方向孔に空気が流入するため、流量が多くな
り、両プレートの冷却効果が向上する。請求項3に記載
の多板クラッチでは、空気連絡部は、一対の前記環状ド
リブンプレートの内周部間の空間に対応している。空気
連絡部から供給された空気は、内側に挟まれたプレート
を冷却する。
【0008】請求項4に記載の多板クラッチでは、空気
連絡部は軸方向孔から前記第1歯内を延びる孔である。
請求項5に記載の多板クラッチでは、空気連絡部は第1
歯の外周縁に形成され底が軸方向孔に連絡する溝であ
る。請求項6に記載の多板クラッチでは、環状ドライブ
プレート及び環状ドリブンプレートの少なくとも一方の
表面には、半径方向に連通する溝が形成されている。空
気連絡部から供給された空気は、プレート表面の溝を通
って両プレートの外周部まで移動する。このようにし
て、両プレートが冷却される。
【0009】請求項7に記載の多板クラッチでは、第1
筒状部には半径方向に貫通する空気孔が形成されてい
る。空気連絡部から両プレート間を通ってきた空気は、
第1筒状部に形成された空気孔からクラッチ外部に排出
される。このように空気の流路が排出部分まで確保され
ているため、空気の流量が多くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態による自動車用乾式多板ク
ラッチ1の断面図である。図1のO−Oが乾式多板クラ
ッチ1の回転軸線である。乾式多板クラッチ1は、エン
ジン(図示せず)のフライホイール2からトランスミッ
ションの入力軸(図示せず)にトルクを伝達および遮断
するための装置である。この乾式多板クラッチ1は、主
に、入力側部材であるフライホイールリング5(第1筒
状部)と、出力側部材であるハブフランジ6と、フライ
ホイールリング5とハブフランジ6との間に配置された
複数のドライブプレート7および複数のドリブンプレー
ト8からなる環状摩擦板群9と、両プレート7,8を圧
接および圧接解除するためのクラッチカバー組立体10
(クラッチ操作機構)とを備えている。
【0011】ハブフランジ6は、中心に配置されたボス
11と、ボス11から一体に外周側に広がるフランジ1
2と、フランジ12の外周に一体に設けられた第2筒状
部13とを有している。ボス11の中心にはスプライン
孔11aが形成されており、このスプライン孔11aが
トランスミッションの入力軸のスプライン歯に噛み合っ
ている。これにより、ハブフランジ6はトランスミッシ
ョンの入力軸に対して相対回転不能にかつ軸方向に移動
自在になっている。ハブフランジ6のフランジ12に
は、円周方向に間隔を隔てて複数の円形空気通路開口1
4が設けられている。第2筒状部13はフランジ12か
ら軸方向両側に突出している。第2筒状部13の外周に
は軸方向に延びる多数の外歯18a(第1歯)が形成さ
れている。外歯18aには軸方向に軸方向孔71が貫通
している。これにより、ハブフランジ6が軽量化されて
いる。さらに、各外歯18aには図5及び図6に示すよ
うに空気連絡孔72が形成されている。空気連絡孔72
は、軸方向孔71から半径方向外方に延び、外歯18a
の先端に開口している。空気連絡孔72は、軸方向にお
いて中間の2枚のドライブプレート7(後述)に対応す
る位置に形成されている。
【0012】第2筒状部13の半径方向外側にはフライ
ホイールリング5が同心に配置されている。フライホイ
ールリング5は、図1において左側の端部がエンジンの
フライホイール2に複数のナット22とボルト23で固
定される。フライホイールリング5は内周面に軸方向に
延びる多数の内歯5aを備えている。図1及び図4に示
すように、フライホイールリング5の外周面の軸方向に
間隔を隔てた複数箇所(例えば3箇所)には、空気通路
溝24が設けられている。空気通路溝24はドリブンプ
レート8の半径方向外側に設けられている。個々の空気
通路溝24はフライホイールリング5の円周方向に沿っ
て円弧状に延びており、その底部は複数の内歯5aの底
面に開口している。空気通路溝24が円周方向に長く延
びていることで、フライホイールリング5が軽量化され
ている。
【0013】フライホイールリング5の内側とハブフラ
ンジ6の第2筒状部13との間には、環状摩擦板群9が
配置されている。環状摩擦板群9は、軸方向にはフライ
ホイール2の摩擦面と環状のプレッシャープレート(後
述)との間に配置されている。環状摩擦板群9は、互い
に軸方向に交互に並ぶ状態で配置されている4枚のドラ
イブプレート7と3枚のドリブンプレート8とからな
る。ドライブプレート7及びドリブンプレート8は乾式
のカーボン製環状摩擦板であり、いずれも、トランスミ
ッションの入力軸と同心に配置されている。ドライブプ
レート7は外周部に放射状の突起26を備え、突起26
はフライホイールリング5の内歯23aに相対回転不能
にかつ軸方向に摺動自在に係合している。ドリブンプレ
ート8は放射状の突起27(第2歯)を内周部に備えて
おり、突起27は第2筒状部13の外歯18aに相対回
転不能にかつ軸方向に摺動自在に係合している。図2及
び図6に示すように、ドリブンプレート8の表面には、
複数の半径方向に延びる溝8aが形成されている。溝8
aの半径方向内側端は、突起27に対応している。
【0014】クラッチカバー組立体10は、クラッチカ
バー28と、クラッチカバー28内に配置された環状の
プレッシャープレート29と、プレッシャープレート2
9をフライホイール2側に付勢するためのダイヤフラム
スプリング30と、ダイヤフラムスプリング30をクラ
ッチカバー28側に支持する支持機構31と、クッショ
ンリング60とを主に備えている。
【0015】クラッチカバー28はナット22とボルト
23によりフライホイールリング5の端面に固定されて
いる。クラッチカバー28は、アルミニウムを主とした
金属製であり、軽量化されている。プレッシャープレー
ト29は、最もクラッチカバー28側に配置されたドラ
イブプレート7の図1右側に配置されている。プレッシ
ャープレート29は、放射状の突起32を外周部に備
え、突起32が内歯5aに相対回転不能にかつ軸方向に
摺動自在に係合している。プレッシャープレート29の
の内周部クラッチカバー28側には、半円形断面を有す
る環状***部33が形成されている。
【0016】ダイヤフラムスプリング30は、2枚の円
板部材が重ねられて用いられている。ダイヤフラムスプ
リング30は、環状弾性部30aと環状弾性部30aの
内周から半径方向内方へ延びる複数のレバー部30bと
から構成されている。レバー部30bは円周方向に等間
隔を隔てて設けてあり、隣接するレバー部30bの間に
スリットが形成されるとともに、各スリットの半径方向
外側の部分に、円周方向幅が比較的広い切り欠き30c
が形成されている。
【0017】図3に詳細に示すように、支持機構31
は、ダイヤフラムスプリング30の環状部30aの内周
部を支持する1対の第1及び第2環状支持部材35,3
6と、両環状支持部材35,36をクラッチカバー28
に固定する複数のボルト37とを主に備えている。1対
の環状支持部材35,36は鋼製である。環状支持部材
35,36はダイヤフラムスプリング30に沿って円周
方向に延びており、それぞれ外周部に支持部38、39
を備えている。支持部38,39は、それぞれ、ダイヤ
フラムスプリング30に当接する部分が半円形等の凸形
断面を有している。第1環状支持部材35の支持部38
がダイヤフラムスプリング30に対してクラッチカバー
28側(図1の右側)から当接し、第2環状支持部材3
6の支持部39がダイヤフラムスプリング30に対して
ハブフランジ6側(図1の左側)から当接している。支
持部38の内周側で図1の右側には環状に延びる薄い着
座部40が一体に形成されている。着座部40には、軸
方向に延びる複数の脚部41が円周方向に間隔を隔てて
一体に形成されている。また、支持部39の内周側で図
1の左側には環状に延びる薄い環状部42が一体に形成
されている。環状部42には、軸方向に延びる複数の突
部43が円周方向に間隔を隔てて一体に設けられてい
る。突部43は支持部39の内周にも連続している。脚
部41と突部43とは互いに接近する方に突出してお
り、図1に示す組立状態では、脚部41はダイヤフラム
スプリング30の切り欠き30cを通って先端面が突部
43に着座している。
【0018】前述のクラッチカバー28の内側端面に
は、第1環状支持部材35の着座部40背面ならびに内
周面及び外周面が着座する切り欠きが設けてあり、環状
支持部材35はこの切り欠きに着座した状態で、ボルト
37により固定されている。第1環状支持部材35にお
いて各脚部41とそれに連続する着座部40の部分に
は、ボルト37が通されるボルト挿通孔(ねじを備えて
いない孔)が設けてあり、これと同心のボルト挿通孔が
クラッチカバー28にも設けてある。第2環状支持部材
36の突部43とそれに連続する環状部42の部分には
ねじ孔が設けてあり、このねじ孔にボルト37のねじ部
が固定されている。
【0019】以上に説明したように、複数のボルト37
により環状支持部材35,36はクラッチカバー28に
固定されている。そして、これらの環状支持部材35,
36に支持されたダイヤフラスプリング30はその環状
弾性部30aの外周部がプレッシャープレート29の隆
起部33に当接し、をフライホイール2側(図1の左
側)に付勢する。
【0020】ダイヤフラムスプリング30の内周部に隣
接して図示しないレリーズ装置が配置されている。レリ
ーズ装置がダイヤフラムスプリング30のレバー部30
b先端をフライホイール2側に押すと、ダイヤフラムス
プリング30の環状部30a外周がプレッシャープレー
ト29から離れる。この結果、クラッチ連結が解除され
る。
【0021】上述の構造では、ハブフランジ6はトラン
スミッションの入力軸に対して軸方向に移動自在であ
り、従って、ハブフランジ6を軸方向に位置決めする必
要がある。そのために、図1に示すように、ハブフラン
ジ6の第2筒状部13にはその半径方向に延びる位置決
めピン100が取付けてある。位置決めピン100は、
スリットが形成されたロールピンである。第2筒状部1
3のフライホイール2側突出部分には半径方向に延びる
取付け孔101が設けてあり、位置決めピン100はそ
の取付け孔101に圧縮状態で固定されている。位置決
めピン100は長手方向中間部が取付け孔101に嵌合
し、一端部だけが外歯18a円周方向間に入り込んで2
個のドリブンプレート8の突起27軸方向間に位置して
いる。
【0022】前述のフライホイール2及びプレッシャー
プレート29は、ドライブプレート7及びドリブンプレ
ート8の軸方向の移動範囲を制限している。このように
軸方向位置の制限された2枚のドリブンプレート8の突
起27の間に位置決めピン100が位置することによ
り、ハブフランジ6の軸方向の位置も所定範囲内に限定
される。
【0023】次に動作を説明する。図示しないレリーズ
装置がダイヤフラムスプリング30をフライホイール2
側の押圧するのを解除すると、ダイヤフラムスプリング
30の環状弾性部30aがプレッシャープレート29を
フライホイール2側に付勢する。すると、プレッシャー
プレート29が摩擦板群9側に押し付けられ、ドライブ
プレート7とドリブンプレート8が互いに圧接される。
この結果、フライホイール2からフライホイールリング
5に入力されたトルクが、ドライブプレート7及びドリ
ブンプレート8を介してハブフランジ6に伝達され、さ
らに、ハブフランジ6からトランスミッションの入力軸
へ出力される。
【0024】クラッチを遮断する場合、図示しないレリ
ーズ装置がダイヤフラムスプリング30のレバー部30
bの先端をフライホイール2側へ押し、環状弾性部30
aの外周部をプレッシャープレート29から離れる方向
に移動させる。これにより、ドライブプレート7とドリ
ブンプレート8の圧接が解放され、クラッチが遮断され
る。
【0025】上述のクラッチの断続動作では、摩擦によ
る熱がドライブプレート7及びドリブンプレート8に生
じるが、下記に示すようにドライブプレート7及びドリ
ブンプレート8は空気により効果的に冷却され、それら
の異常な温度上昇は防止される。フランジ12とダイヤ
フラムスプリング30との間の空間にはクラッチの外部
空間からダイヤフラムスプリング30を通って低温の空
気が流入する。この空気の一部は、空気通路開口14を
通ってフライホイール2とハブフランジ6との間の空間
に流入する。乾式多板クラッチ1内に流入した空気は、
遠心力によって外周側に移動して、軸方向両側のドライ
ブプレート7及び軸方向両側のドリブンプレート8の軸
方向外側面を冷却する。
【0026】空気は、外歯18aの軸方向両端面から軸
方向孔71に流入する。そのため、空気の流量が多い。
図5に示すように、外歯18aの軸方向両端面から軸方
向孔71内に流入した空気は、空気連絡孔72を通って
半径方向外周側に移動する。この空気は、軸方向中間の
2枚のドライブプレート7の内周部すなわち各一対のド
リブンプレート8の内周部間に供給され、さらにドリブ
ンプレート8の表面に形成された溝8aを通って半径方
向外側に移動する。このときに空気はドライブプレート
7及びドリブンプレート8を冷却する。この空気はフラ
イホイールリング5から空気通路溝24を通ってフライ
ホイールリング5の外側へつまり乾式多板クラッチ1か
ら流出する。このように空気の流路が排出部分まで確保
されているため、空気の流量が多くなる。
【0027】以上の結果、全てのドライブプレート7及
びドリブンプレート8がほぼ均等かつ充分に冷却され
る。又、ドライブプレート7及びドリブンプレート8の
表面には、それらの磨耗粉が生じるが、磨耗粉も空気通
路溝24を通ってフライホイールリング5の外側へ流出
する。特に、空気通路溝24は円周方向に延びて形成さ
れているため、開口面積が大きく、プレート8,9の冷
却と磨耗粉の排出の効果を高める。
【0028】上述の構造では、ハブフランジ6に位置決
めピン100が取付けてあるが、位置決めピン100の
一端部だけが外歯18円周方向間に位置しており、その
他の部分は、外歯18よりも半径方向内側に位置してい
る。したがって、位置決めピン100によるハブフラン
ジ6の慣性モーメントの増加を抑えている。ハブフラン
ジ6の慣性モーメントが小さくなることによって、接続
操作や遮断操作に対するクラッチの応答性が高くなる。
なお、ハブフランジを位置決めする機構は、ピンに限定
されない。第2実施形態 前記実施形態における空気連絡孔72の代わりに、図7
及び図8に示すように、外歯18aの表面に円周方向に
延びる2本の溝73を形成してもよい。溝73の底は軸
方向孔71に達している。すなわに、軸方向孔71は、
軸方向2か所で外歯18aの外周部に開口している。こ
の実施形態でも前記実施形態と同様の効果が得られる。第3実施形態 図9に示すように、ドリブンプレート8の突起27を複
数箇所で欠いて、突起欠落部90を形成してもよい。こ
の突起欠落部90により、プレート7,8の内周側で軸
方向に流れる空気の流量が多くなる。その結果、プレー
ト7,8を冷却する能力が向上する。突起27の欠落は
全体でなく一部であってもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る多板クラッチでは、第2筒
状部の第1歯には少なくとも一軸方向端面から軸方向に
延びる軸方向孔と軸方向孔から第2筒状部の外周面に開
口する空気連絡部とが形成されているため、軸方向孔内
に流入した空気が空気連絡部からドライブプレート及び
ドリブンプレートの内周側に供給されて両プレートの冷
却を行う。この結果、両プレートの過度な昇温が抑えら
れ、両プレートの寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明実施例の自動車用乾式多板クラッ
チの断面図。
【図2】図1の一部切り欠きII矢視部分図。
【図3】支持機構の分解斜視部分図。
【図4】図4は図1のIV矢視図。
【図5】第2筒状部の縦断面図。
【図6】一部断面のドリブンプレートとハブフランジの
係合部分の平面図。
【図7】第2実施形態における図5に相当する図。
【図8】第2実施形態における図6に相当する図。
【図9】第3実施形態における図5に相当する図。
【符号の説明】 1 乾式多板クラッチ 2 フライホイール 5 フライホイールリング 6 ハブフランジ 7 ドライブプレート 8 ドリブンプレート 13 第2筒状部 18a 外歯 71 軸方向孔 72 空気連絡孔 73 溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側回転体からのトルクを断続するため
    の多板クラッチであって、 前記入力側回転体に連結される第1筒状部を含む入力側
    部材と、 前記第1筒状部の内周に配置され外周面に軸方向に延び
    る複数の第1歯が形成された第2筒状部を含む出力側部
    材と、 前記第1筒状部と前記第2筒状部との間で軸方向に間隔
    を隔てて配置され、外周部が前記第1筒状部の内周面に
    軸方向に所定範囲内で相対移動可能にかつ相対回転不能
    に連結された複数の環状ドライブプレートと、 前記ドライブプレートと軸方向に交互に配置され、前記
    第2筒状部の第1歯に軸方向に相対移動可能にかつ相対
    回転不能に連結された第2歯が内周縁に形成された複数
    の環状ドリブンプレートと、 前記ドライブプレートと前記ドリブンプレートとを圧接
    および圧接解除するためのクラッチ操作機構とを備え、 前記第1歯には、少なくとも軸方向の一端面から軸方向
    に延びる軸方向孔と、前記軸方向孔から前記第2筒状部
    の外周面に開口する空気連絡部とが形成されている、多
    板クラッチ。
  2. 【請求項2】前記軸方向孔は前記第1歯の両端面に開口
    している、請求項1に記載の多板クラッチ。
  3. 【請求項3】前記空気連絡部は、一対の前記環状ドリブ
    ンプレートの内周部間の空間に対応している、請求項1
    または2に記載の多板クラッチ。
  4. 【請求項4】前記空気連絡部は、前記軸方向孔から前記
    第1歯内を延びる孔である、請求項1〜3のいずれかに
    記載の多板クラッチ。
  5. 【請求項5】前記空気連絡部は、前記第1歯の外周縁に
    形成され底が前記軸方向孔に連絡する溝である、請求項
    1〜3のいずれかに記載の多板クラッチ。
  6. 【請求項6】前記環状ドライブプレート及び環状ドリブ
    ンプレートの少なくとも一方の表面には、半径方向に連
    通する溝が形成されている、請求項1〜5のいずれかに
    記載の多板クラッチ。
  7. 【請求項7】前記第1筒状部には半径方向に貫通する空
    気孔が形成されている、請求項1〜6のいずれかに記載
    の多板クラッチ。
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