JPH10301431A - 定着装置および画像形成方法 - Google Patents

定着装置および画像形成方法

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JPH10301431A
JPH10301431A JP11252497A JP11252497A JPH10301431A JP H10301431 A JPH10301431 A JP H10301431A JP 11252497 A JP11252497 A JP 11252497A JP 11252497 A JP11252497 A JP 11252497A JP H10301431 A JPH10301431 A JP H10301431A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コピー画像上の離型剤オイル筋等の画像欠
陥、定着部材表面の離型性低下、離型剤供給量不足によ
る巻き付きによる紙づまり等の問題の発生を防ぎ、加熱
部材および加圧部材の磨耗の起こらない、高画質で、信
頼性の高い定着装置を備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 加熱部材1および加圧部材2よりなる定
着部材と、離型剤供給装置を有する定着装置であって、
離型剤供給装置3が加熱部材1および加圧部材2の少な
くとも一方に当接する離型剤供給シート31を供給する
ものであり、離型剤供給シートが、耐熱性ベースシート
と、1〜500g/m2 の坪量の弾性体層より形成され
た離型剤を含有する離型剤保持層とからなり、離型剤供
給シートの離型剤保持量が、弾性体層の坪量の10分の
1ないし2倍の範囲である。この定着装置を用いて電子
写真法により画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着カラートナ
ー像を有する転写体を加熱部材および加圧部材よりなる
定着部材を用いて定着する工程を有する画像形成方法お
よびそのための定着装置を備えた電子写真複写機、ファ
クシミリ、プリンタ等の電子写真プロセスを利用する画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プロセスを利用した複写
機等においては、転写体上に形成された未定着トナー像
を定着して永久画像にする必要があり、その定着法とし
て溶剤定着方式、圧力定着方式および加熱定着方式等が
知られている。しかしながら、上記の溶剤定着方式およ
び圧力定着方式は環境問題、定着性能等に欠点を有して
おり、共に広く実用化されていないのが現状である。し
たがって未定着トナー像の定着には、一般に加熱によっ
てトナーを溶融させ、転写体上に付着させる加熱定着方
式が最も広く採用されている。
【0003】この加熱定着方式としては、少なくとも一
方を加熱した一対のロール、すなわち、加熱ロール及び
加圧ロール間に、一定圧力を加え、未定着トナー像を有
する転写体を通過させて定着を行う加熱ロール方式が知
られており、この方式は他の加熱定着装置を用いる場合
に比して、低電力、かつ定着部での紙づまりによる発火
の危険性の少ないこと等の利点があることから、従来最
も広く使用されている定着方式である。
【0004】加熱ロール方式における、加熱ロールとし
ては、円筒状芯金の表面にシリコーンゴムまたはフッ素
ゴム等の耐熱性弾性体を被覆したもの、およびポリテト
ラフロロエチレン(PTFE)またはテトラフロロエチ
レン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体(P
FA)等の耐熱性樹脂を被覆したものが使われている。
一方、加圧ロールとしては、上記加熱ロールと加圧接触
した時に、或る接触幅を持たせるように円筒状芯金の表
面にシリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱弾性体を被覆
したもの、および上記耐熱弾性体の上にポリテトラフロ
ロエチレン(PTFE)またはテトラフロロエチレン−
パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)
等の耐熱性樹脂を被覆したものが使われている。
【0005】しかしながら、この加熱ロール方式を用い
た場合、転写体上の未定着トナーと上記加熱ロール表面
の耐熱弾性体の離型性が悪いために、転写体上の未定着
トナーの一部が加熱ロールに転写され、そのトナーが転
写体の後端または次に通紙する転写体に再転写されて転
写体を汚染するという、いわゆるオフセット現象が発生
したり、転写体上の未定着トナーが接着剤の役目をして
転写体が加熱ロールに巻き付き、紙づまりを起こすとい
う問題が発生する。
【0006】そこで、これらの問題の発生を防止するた
めに、一般にはシリコーンオイル等を離型剤として加熱
ロール表面に塗布することが行われている。離型剤を塗
布するための離型剤供給装置としては、図4(a)〜
(d)に示されるものが知られている。
【0007】1)離型剤保管用容器から離型剤をフェル
ト61を通じて、ゴム硬度タイプAデュロメーターで2
0〜50のシリコーンゴムからなるピックアップロール
62に塗布し、そのピックアップロールに接触した同じ
くゴム硬度タイプAデュロメーターで20〜50のシリ
コーンゴムからなるドナーロール63によって加熱ロー
ル60に離型剤を塗布するドナーロール方式(図4
(a))。
【0008】この方式は、300センチストークス(c
s)程度の低粘度シリコーンオイルを供給するのに適し
ているため、現在、カラー複写機に広く使用されてい
る。それは次の理由からである。すなわち、カラー画像
においては、光沢度の高いトナー定着像の形成が必要と
なるために、定着時のトナーの溶融粘度が低いものを使
用しており、したがって、離型剤であるシリコーンオイ
ルが低粘度でなければ、トナーが加熱ロールにオフセッ
トするからである。
【0009】しかしながら、この方式では、経時的に加
熱ロールに接するドナーロールに、トナーや紙粉が堆積
し、離型剤の供給に筋状のムラが発生しやすく、コピー
画像に筋状の光沢ムラ等の画像欠陥が発生すること、お
よびトナーや紙粉の堆積物が加熱ロールに常に接するこ
とにより加熱ロールの離型性が低下して、ロールの寿命
が短くなること等の問題点がある。さらに、この方式で
は、加熱ロールに離型剤の供給を均一に行うためには、
離型剤の供給量が多くなる。離型剤の供給量が多いこと
による問題点として、まず、離型剤のタンクを必要とす
ることがあげられる。また、両面コピー時などでは、複
写機の中の搬送ロール、感光体または転写部材にコピー
上の離型剤が移行し、用紙搬送不良や、画像欠陥を引き
起こすという問題がある。この離型剤の多量供給の引き
起こす問題を、供給量を減ずることにより対処すると、
今度は離型剤供給ムラの発生という問題が生じる。特開
平6−195011号公報に開示された発明は、これら
の問題を解決するために、離型剤を吸収する粒子を有す
るクリーニング部材を使用するものであるが、未だ十分
なものではない。
【0010】2)離型剤を含浸させた不織布64を加熱
ロール60に圧接させて表面に離型剤を塗布するウエブ
方式(図4(b))。この方式は、10000cs程度
の高粘度のシリコーンオイルを微少量供給する場合に適
しており、現在、白黒複写機に広く使用されている。白
黒用トナーはその結着樹脂の分子量が高いことやワック
スを含有することによりトナー自体の離型性が優れてい
る。したがって、カラートナーとは異なり高粘度のシリ
コーンオイルの使用によっても離型性に問題は生じな
い。しかしながら、この方式を白黒用トナーに適用した
場合、離型剤の供給量が少ないことによる加熱ロールの
磨耗の点で問題があり、また、カラートナーに適用した
場合、カラートナーの離型に必要な低粘度シリコーンオ
イルを不織布に含浸させて、長期にわたり保持させるこ
とが困難であり、しみ出てくる現象であるオイルこぼれ
が生じる。これを防ぐには、10000cs程度の高粘
度のシリコーンオイルを使用することが必要となり、そ
の場合には離型性を満足させることができないことにな
る。さらには、この方式では、不織布の繊維状の凹凸に
より、離型剤の供給が筋状のムラになりやすいという欠
点もある。
【0011】特開平6−3999号公報には、この方式
での離型剤オイル保持性を改善するために、不織布にオ
イル保持層を設けることが提案されている。しかしなが
ら、この場合、不織布の吸油性には限界があり、また、
離型剤の供給がスジ状のムラになりやすいという欠点が
ある。
【0012】3)離型剤保管用容器65よりフェルト等
の不織布66を用いて加熱ロール60表面に離型剤を塗
布するWick&ブレード方式(図4(c))。 4)内部に離型剤を封入させた離型剤供給ロール67を
加熱ロール60の外周面に圧接させて表面に離型剤を塗
布するオイルしみだしロール方式(図4(d))。これ
らの方式には、コピー枚数が増えるに従って加熱ロール
に微量にオフセットしたトナーや紙紛が堆積し、離型剤
供給不足や、供給量のムラが生じるという欠点がある。
接触型の離型剤供給部材表面に堆積した汚れは、加熱ロ
ールに常に押圧されるので、加熱ロールの表面をも汚染
し、加熱ロール表面の離型性を劣化させ、加熱ロールの
使用寿命を縮めるという問題がある。
【0013】以上のように、従来の接触型の離型剤供給
装置では、離型剤供給量のムラ、供給不足、カラートナ
ーの離型に適した低粘度の離型剤を供給した場合のオイ
ルこぼれ、供給量の増加のためのタンクスペースの問
題、供給量過剰による複写機内パーツ汚染等の問題、お
よびそれによって生じる離型不良、コピー画上の離型剤
オイル筋による画像欠陥、光沢度ムラ、加熱ロールの使
用寿命の短縮、複写機の大型化、複写機内パーツの使用
寿命の短縮等の問題点を抱えていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記のような欠点を改善し、または除去するこ
とを目的としてなされたものである。すなわち、本発明
は、離型剤供給装置を備えた定着部材を有する定着装置
に関してなされたものであって、その目的は、コピー画
像上の離型剤オイル筋等の画像欠陥、定着部材表面の離
型性低下、離型剤供給量不足による巻き付きによる紙づ
まり等の問題の発生を防ぎ、加熱部材および加圧部材の
磨耗の起こらない、高画質で、信頼性の高い定着装置を
提供することにある。本発明の他の目的は、離型剤オイ
ル筋および光沢度ムラのない高画質のカラーコピー画像
を長期にわたり形成することができる画像形成方法を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、加熱部材
と加圧部材とからなる定着部材を有する定着装置におい
て、加熱部材と加圧部材の少なくともいずれか一方の表
面に、離型剤を均一に安定して供給することが可能な離
型剤供給装置を設けることにより、上記目的を達成する
ことができることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0016】本発明の定着装置は、加熱部材および加圧
部材よりなる定着部材と、離型剤供給装置を有し、その
離型剤供給装置が加熱部材および加圧部材の少なくとも
一方に当接する離型剤供給シートを供給するものであっ
て、離型剤供給シートが、耐熱性ベースシートと、1〜
500g/m2 の坪量の弾性体層より形成された離型剤
を含有する離型剤保持層とからなり、該離型剤供給シー
トの離型剤保持量が、弾性体層の坪量の10分の1ない
し2倍の範囲であることを特徴とする。
【0017】本発明の画像形成方法は、潜像保持体上に
潜像を形成する工程、該潜像を現像剤を用いて現像する
工程、形成されたトナー像を転写体上に転写する工程、
加熱部材および加圧部材よりなる定着部材を用いて転写
体上のトナー像を定着する工程を有するものであって、
上記定着する工程が、離型剤供給シートを加熱部材およ
び加圧部材の少なくとも一方に当接させて定着するもの
であって、離型剤供給シートが、耐熱性ベースシート
と、1〜500g/m2 の坪量の弾性体層より形成され
た離型剤を含有する離型剤保持層とからなり、上記離型
剤供給シートの離型剤保持量を弾性体層の坪量の10分
の1ないし2倍の範囲にして定着を行うことを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の定着装置の一実
施例を示すものであって、概略の構成図である。定着部
材は加熱ロール1と加圧ロール2とから構成されてお
り、両ロール間を未定着トナーを担持した転写体4が通
過するように構成されている。加熱ロール1は、その内
部に加熱ランプ11を備えた金属コア12に、弾性体層
13および表面層14を設けた構造を有し、また、加圧
ロール2は、その内部に加熱ランプ21を備えた金属コ
ア22に、弾性体層23および表面層24を設けた構造
を有している。加熱ロールの側には、離型剤供給装置3
が設けられている。離型剤供給装置3は、離型剤供給シ
ート31、離型剤供給シートの巻付け用シャフト32、
巻付け用シャフトから引き出された離型剤供給シートを
加熱ロールに接触させるための押圧ロール33、加熱ロ
ールと接触した後の離型剤供給シートを巻き取る巻き取
りシャフト34、および1〜10mm/毎分の速度で離
型剤供給シートの巻き取りを行う制御手段35とから構
成されている。本発明における加熱ロール1と加圧ロー
ル2の表面層を構成する材料としては、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、ポリテトラフロロエチレン(PTF
E)およびテトラフロロエチレン−パーフロロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素樹脂が使
用できるが、耐磨耗性の観点から、フッ素ゴムおよびフ
ッ素樹脂が好ましく使用できる。
【0019】本発明において使用する離型剤供給シート
は、耐熱性ベースシートおよび離型剤を保持するための
離型剤保持層とから構成されている。耐熱性ベースシー
トは、融点が200℃以上の耐熱性を有するシート状の
ものであれば、特に限定されることはなく、何如なるも
のでも使用できる。例えば、芳香族ポリアミド繊維、ポ
リアミド繊維、ポリフェニレンスルファイド繊維、ポリ
エステル繊維等からなる不織布(ウエブ)を用いること
ができる。また、ポリイミドフィルム等のフィルム状物
を用いることもできる。これらシートの厚さは、シート
の屈曲性の観点から0.1mm以下であることが好まし
く、また、強度の観点から0.01mm以上であること
が好ましい。
【0020】離型剤保持層は、例えばゴム弾性体を有す
るもの、具体的には、シリコーンゴムが好ましく使用で
きる。シリコーンゴムとしては、シリコーンRTVゴム
を用いるのが好ましい。シリコーンRTVゴムは、Si
−OH、Si−OR、Si−H、Si−CH=CH2
の反応基をもつシロキサンを触媒により架橋してゴム弾
性体としたものであって、付加型、縮合型のいずれの硬
化機構のものでも用いることができる。
【0021】本発明において、離型剤保持層に用いるシ
リコーンゴムは、ゴム硬度がアスカーC硬度で30以
下、特に5〜30の範囲にあるものが好ましい。アスカ
ーC硬度で30以下のシリコーンゴムは、シリコーンオ
イル等の離型剤により膨潤して、それを吸収し、保持す
る点において優れており、塗布量に対し充分な量の低粘
度の離型剤をこぼれを生じることなく保持することを可
能にする。アスカーC硬度計で30より硬いゴムの場合
には、フィラー含有量が多いか、またはシリコーンゴム
の架橋密度が高いために、離型剤を保持できる量が不足
し、塗布量不足となる。ここで、アスカーC硬度とは、
日本ゴム協会規格SRIS 0101により求められる
硬度を意味する。
【0022】アスカーC硬度で5〜30のシリコーンゴ
ムは、硬度が通常ロールに用いるようなタイプAデュロ
メータで30〜60の硬度を持つシリコーンゴムに比較
して、その硬度が柔らかいため、それを用いた離型剤供
給シートは、最表面層の磨耗が起きた時にも均一に加熱
ロールに接することが可能であり、したがって、離型剤
の供給ムラが発生せず、コピー上の離型剤による筋(オ
イルすじ)の発生を防ぐことができる。また、アスカー
C硬度で5〜30のシリコーンゴムを用いると、加熱ロ
ールまたは加圧ロールの表面における離型性の低下が生
じ難く、これらロールの寿命を長くすることができる。
これは、離型剤の供給が均一であることが一つの理由で
あるが、さらに、アスカーC硬度で5〜30のシリコー
ンゴムに離型剤を含浸させた状態では、液状の離型剤を
多量に含んだ状態でシリコーンゴムが膨潤しているため
に、加熱ロール及び加圧ロールからの紙粉やトナー等の
汚れが、シリコーンゴム層内部に取り込まれる現象が起
こり、加熱または加圧ロールに接触しつづける汚れの量
が実質的に減少することも理由の一つと考えられる。
【0023】アスカーC硬度30より硬いゴムを用いる
と、磨耗が起きた時にその磨耗の形状に起因して離型剤
の供給ムラが発生し、コピー上にオイルすじ等の画像欠
陥が生じる。また、加熱ロールからの汚れが離型剤供給
シートの最表面層に溜まってロールに接触しつづけ、ロ
ール表面の離型性の低下によりロールの寿命が短くな
る。
【0024】本発明において、離型剤保持層の坪量は、
1〜500g/m2 であることが必要であり、5〜20
0g/m2 であることが好ましく、さらに好ましくは1
0〜100g/m2 である。坪量が1g/m2 より小さ
い時は、離型剤保持層がロール表面や耐熱性ベースシー
トの凸凹を吸収して変形することができなくなり、離型
剤の供給ムラが発生する。坪量が500g/m2 より大
きいと、離型剤供給シートを巻物状に格納する際に大き
くなりすぎて作業上不都合が生じる。
【0025】また、離型剤供給シートの離型剤保持量Y
は離型剤保持層の坪量Xg/m2 に対して、Y=X/1
0〜2Xg/m2 の範囲、すなわち、弾性体層の坪量の
10分の1ないし2倍の範囲であるのが好ましい。離型
剤保持量が弾性体層の坪量の2倍より多いと、離型剤保
持層から離型剤がしみだしてしまい、オイルこぼれが発
生する。また、弾性体層の坪量の1/10より小さい
と、加熱ロールへの離型剤塗布量が不足し、耐オフセッ
ト性および定着部材表面の離型性の維持が困難になる。
【0026】本発明において使用する離型剤としては、
シリコーンオイルを用いることができる。シリコーンオ
イルとしては、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメ
チルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイ
ル、フロロシリコーンオイル、カルボキシル変性シリコ
ーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アミ
ノ変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオ
イル、ジメチルシリコーンオイルのメチル基の一部を、
ポリオキシアルキレン基、アミノ基または長鎖アルキル
基で置換した変性シリコーンオイルを用いることがで
き、これらの混合体であってもよい。
【0027】上記シリコーンオイルは、25℃で100
ないし5000csの粘度のものが好ましく、200か
ら1000csのものがより好ましい。従来の技術に関
して述べたように、トナーの離型性の観点からは、シリ
コーンオイルの粘度が低い方が望ましく、5000cs
より高い粘度のシリコーンオイルの場合には、それ自体
が粘着性を示し、トナーオフセットを発生してしまう。
100csより粘度の低いシリコーンオイルの場合に
は、揮発性があるために、表面温度が100ないし20
0℃の定着部材に接触して使用することが難しくなる。
【0028】本発明における定着装置の定着部材は、図
1に示すような加熱ロールと加圧ロールとよりなるもの
の他に、加熱ロールと加圧側にベルトを用いたもの、加
圧ロールと加熱側にベルトを用いたもの、加熱側と加圧
側の両方にベルトを用いたもの等、従来公知の定着器の
定着部材を用いることができる。
【0029】図2は、本発明の定着装置の他の実施例の
模式的断面図である。図2の定着装置は、加熱側と加圧
側の両方にベルトを用いたものであって、加熱側には加
熱装置19が設けられており、そしてベルト15は、弾
性体ロール16、ガイドロール17および18に張架さ
れ、矢印方向に移動するようになっている。また、加圧
側のベルト25は、ガイドロール26、27および28
に張架され、矢印方向に移動するようになっている。加
熱側のベルトおよび加圧側のベルトに接するように、そ
れぞれ離型剤供給装置3aおよび3bが設けられてい
る。これら離型剤供給装置は、図1に示したものと同様
の構造を有するものであって、離型剤供給シート31a
および31b、離型剤供給シートの巻付け用シャフト3
2aおよび32b、巻付け用シャフトから引き出された
離型剤供給シートをベルトに接触させるための押圧ロー
ル33aおよび33b、ベルトと接触した後の離型剤供
給シートを巻き取る巻き取りシャフト34aおよび34
b、および1〜10mm/毎分の速度で離型剤供給シー
トの巻き取りを行う制御手段35aおよび35bとから
構成されている。未定着トナーを担持した転写体4は、
ベルト15とベルト25との間に挿入され、両ベルト間
で加熱押圧されて定着が行われるように構成されてい
る。なお、5はクリーニングロールである。
【0030】図3は、本発明の定着装置を用いた画像形
成装置の概略構成図である。この画像形成装置におい
て、感光体ドラム108の周囲には、帯電器107と、
現像器109〜112を備えた現像装置と、転写コロト
ロン115を備えた転写ドラム113が配設されてお
り、上部には照明装置101、カラーCCD103、画
像処理装置104、レーザーダイオード105より構成
されるレーザー光学系106が設けられており、さらに
図1に示す構造の定着装置116が設けられている。
【0031】この画像形成装置を用いて画像形成を行う
ためには、感光体ドラム108の表面を帯電器107に
よって帯電させた後、レーザー光学系によって原稿10
2の色分解像を照射して静電潜像を形成し、次いで現像
装置により所定のカラートナー像を形成する。この操作
を各色ごとに繰り返して、感光体ドラム上に4つのトナ
ー(シアン、マゼンタ、イエローおよび黒)よりなるカ
ラートナー像を形成する。次いで、転写ドラム113上
の転写紙114に一括して転写した後、定着装置116
によって加熱定着される。
【0032】次に、本発明の画像形成方法について説明
する。本発明において、潜像保持体としては、電子写真
感光体および誘電記録体等、静電潜像が形成されるもの
が使用され、公知の方法によって静電潜像が形成され
る。次いで、潜像保持体上に形成された静電潜像は、現
像剤を用い、公知の現像方法によって顕像化される。形
成されたトナー像は、紙等の転写体上に、例えば転写帯
電器等の手段によって転写され、次いで定着工程におい
て定着される。本発明において、定着は、上記の定着装
置によって行われる。すなわち、耐熱性シートからなる
耐熱性ベースシートと、坪量1〜500g/m2 の弾性
体層よりなる離型剤保持層とによって構成された離型剤
供給シートを、加熱部材および加圧部材の少なくとも一
方に当接させ、離型剤供給シートの離型剤保持量を弾性
体層の坪量の10分の1ないし2倍の範囲にして定着を
行う。
【0033】この場合、離型剤塗布量の制御は、離型剤
保持量Yの設定と定着部材と接触する離型剤供給シート
の巻き取り速度の制御により主として行われる。巻き取
り速度は、特に限定されるものではないが、通常1〜3
mm/分程度である。その場合、ステップモータなどの
速度制御が簡便な駆動源と巻き取りシャフトとを連動さ
せて、巻き取り速度の可変制御を行ってもよい。例え
ば、巻き取りシャフトに巻き取ったシートの径を検知す
る手段や、巻き取り量の履歴データから、巻き取りシャ
フトの回転速度数を一定にするのではなく、巻き取り速
度が一定となるように制御してもよい。また、経時的に
微妙に劣化する定着部材表面の離型性の変化をあらかじ
め実験等により把握し、離型性を補うように、巻き取り
速度をあげて離型剤塗布量を増加させてもよい。さらに
は、コピー枚数、コピー速度、画像密度、用紙/OHP
フィルム等、転写体の種類等により変化する定着条件に
合わせて、巻き取り速度を変化させ、離型剤塗布量の微
量制御を行ってもよい。
【0034】定着部材からのカラートナーの離型性およ
び定着部材の離型性を維持するための離型剤塗布量の最
低量は0.1ないし1mg/A4程度であるが、本発明
によれば、離型剤供給装置により離型剤塗布量を0.1
ないし1mg/A4の範囲に調整して均一に塗布するこ
とが可能になる。この離型剤塗布量は、従来均一に塗布
するために要求される離型剤塗布量の1/10から1/
100である。
【0035】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。
【0036】実施例A−1 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性アラミド繊維不
織布(ノーメックス、厚さ70μm、デュポン社製)を
耐熱性ベースシートとして用い、その不織布に液状シリ
コーンゴム(KE1225(触媒量8%)、アスカーC
硬度30、信越化学社製)を耐熱性ベースシート面に対
して10g/m2 (X=10)の坪量になるように真空
中で脱気含浸させ、次いで液状シリコーンゴムを硬化さ
せた。形成されたシートに、300csのジメチルシリ
コーンオイルを5g/m2 含浸させて離型剤供給シート
を得た。(坪量X=10g/m2 、離型剤保持量Y=X
/2) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け、図1に示すような構成の定着装
置Aに装着した。
【0037】実施例A−2 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性アラミド繊維不
織布(ノーメックス、厚さ70μm、デュポン社製)を
耐熱性ベースシートとして用い、その不織布に液状シリ
コーンゴム(KE1225(触媒量8%)、アスカーC
硬度30、信越化学社製)を耐熱性ベースシート面に対
して500g/m2 (X=500)の坪量になるように
真空中で脱気含浸させ、次いで液状シリコーンゴムを硬
化させた。形成されたシートに、300csのジメチル
シリコーンオイルを50g/m2 含浸させて離型剤供給
シートを得た。(坪量X=500g/m2 、離型剤保持
量Y=X/10) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け、図1に示すような構成の定着装
置Aに装着した。
【0038】実施例A−3 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性ポリイミドフィ
ルム(厚さ10μm)を耐熱性ベースシートとして用
い、そのフィルムに液状シリコーンゴム(KE1225
(触媒量6%)、アスカーC硬度10、信越化学社製)
を耐熱性ベースシート面に対して5g/m2 の坪量にな
るような厚さで被覆し、真空中で脱気し、液状シリコー
ンゴムを硬化させた。形成されたシートに、5000c
sのジメチルシリコーンオイルを10g/m2 含浸させ
て離型剤供給シートを得た。(坪量X=5g/m2 、離
型剤保持量Y=2X) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け、図1に示すような構成の定着装
置Aに装着した。
【0039】実施例A−4 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性ポリイミドフィ
ルム(厚さ10μm)を耐熱性ベースシートとして用
い、そのフィルムに液状シリコーンゴム(KE1225
(触媒量5%)、アスカーC硬度5、信越化学社製)を
耐熱性ベースシート面に対して10g/m2 の坪量にな
る厚さで被覆し、真空中で脱気し、液状シリコーンゴム
を硬化させた。形成されたシートに、1000csのジ
メチルシリコーンオイルを10g/m2 含浸させて離型
剤供給シートを得た。(坪量X=10g/m2 、Y=
X) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け、図1に示すような構成の定着装
置Aに装着した。
【0040】実施例B−1 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性アラミド繊維不
織布(ノーメックス、厚さ70μm、デュポン社製)を
耐熱性ベースシートとして用い、その不織布に液状シリ
コーンゴム(KE1225(触媒量8%)、アスカーC
硬度30、信越化学社製)を耐熱性ベースシート面に対
して10g/m2 の坪量になるように真空中で脱気含浸
させ、次いで、液状シリコーンゴムを硬化させた。形成
されたシートに、5000csのアミノ変性シリコーン
オイルを5g/m2 含浸させて離型剤供給シートを得
た。(坪量X=10g/m2 、Y=X/2) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け、図2に示すような構成の定着装
置Bに装着した。
【0041】比較例A−1 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性アラミド繊維不
織布(ノーメックス、厚さ70μm、デュポン社製)を
耐熱性ベースシートとして用い、その不織布に液状シリ
コーンゴム(KE1225(触媒量8%)、アスカーC
硬度30、信越化学社製)を耐熱性ベースシート面に対
して10g/m2 の坪量になるように真空中で脱気含浸
させ、次いで液状シリコーンゴムを硬化させた。形成さ
れたシートに、300csのジメチルシリコーンオイル
を30g/m2 含浸させて離型剤供給シートを得た。
(坪量X=10g/m2 、Y=3X) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け図1に示すような構成の定着装置
Aに装着した。
【0042】比較例A−2 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性アラミド繊維不
織布(ノーメックス、厚さ70μm、デュポン社製)を
耐熱性ベースシートとして用い、その不織布に液状シリ
コーンゴム(信越化学社製KE1225(触媒量8
%)、アスカーC硬度30)を耐熱性ベースシート面に
対して500g/m2 (X=500)の坪量になるよう
に真空中で脱気含浸させ、次いで液状シリコーンゴムを
硬化させた。形成されたシートに、300csのジメチ
ルシリコーンオイルを25g/m2 含浸させて離型剤供
給シートを得た。(坪量X=500g/m2 、Y=X/
20) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け、図1に示すような構成の定着装
置Aに装着した。
【0043】比較例A−3 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性ポリイミドフィ
ルム(厚さ10μm)を耐熱性ベースシートとして用
い、そのフィルムに液状シリコーンゴム(KE1225
(触媒量6%)、アスカーC硬度10、信越化学社製)
を耐熱性ベースシート面に対して2g/m2 の坪量にな
るような厚さで被覆し、真空中で脱気し、液状シリコー
ンゴムを硬化させた。形成されたシートに、5000c
sのジメチルシリコーンオイルを2g/m2含浸させて
離型剤供給シートを得た。(坪量X=2g/m2 、Y=
X) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け、図1に示すような構成の定着装
置Aに装着した。
【0044】比較例A−4 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性ポリイミドフィ
ルム(厚さ10μm)を耐熱性ベースシートとして用
い、そのフィルムに液状シリコーンゴム(KE1225
(触媒量8%)、アスカーC硬度30、信越化学社製)
を耐熱性ベースシート面に対して10g/m2 の坪量に
なるような厚さで被覆し、真空中で脱気し、液状シリコ
ーンゴムを硬化させた。このシートに、10000cs
のジメチルシリコーンオイルを10g/m2含浸させて
離型剤供給シートを得た。(坪量X=10g/m2 、Y
=X) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け、図1に示すような構成で定着装
置Aに装着した。
【0045】比較例B−1 (離型剤供給シートの作製方法)耐熱性アラミド繊維不
織布(ノーメックス、厚さ70μm、デュポン社製)を
耐熱性ベースシートとして用い、その不織布に液状シリ
コーンゴム(KE103、アスカーC硬度40、信越化
学社製)を耐熱性ベースシート面に対して10g/m2
の坪量になるように真空中で脱気含浸させ、次いで液状
シリコーンゴムを硬化させた。形成されたシートに、1
000csのアミノ変性シリコーンオイルを10g/m
2 含浸させて離型剤供給シートを得た。(X=10g/
2 、Y=X) この離型剤供給シートを巻付け用シャフトであるアルミ
ニウムパイプに巻付け、図2に示すような構成の定着装
置Bに装着した。
【0046】(効果確認テストの結果)カラー複写機
(Acolor、富士ゼロックス社製)の定着器部分の
みを改造した複写機を用いて、画質と、定着器部材の維
持性について評価した。テスト条件は次の条件、すなわ
ち、画像はフルカラーで、画像部:非画像部の面積比が
70:30、用紙は富士ゼロックス社製J紙(A4横送
り)で行った。
【0047】定着装置Aとしては、図1に示すように、
加熱ロールと加圧ロールよりなる熱ロール定着部材を用
い、加熱ロールと加圧ロールは、アルミニウム製の円筒
状芯金の表面にシリコーンゴム耐熱弾性体を被覆し(加
熱ロールは厚さ3mm、加圧ロールは厚さ2mm)、最
表面にテフロンチューブ(厚さ50μm)を被覆したも
のを用いた。また、離型剤供給装置は、図1に示すよう
に、定着装置Aの加熱ロールの表面に接するように取り
付け、離型剤供給シートの送り速度は、コピースタート
から転写体排出完了までの間、10mm/secにして
テストを行った。
【0048】また、定着装置Bとしては、図2に示すよ
うに、加熱ベルトと加圧ベルトによる熱ベルトよりなる
定着部材を用い、加熱ベルトと加圧ベルトは、ポリイミ
ドフィルム(厚さ30μm)上にシリコーンゴム耐熱弾
性体を厚さ0.4mm被覆し、最表面にフッ素ゴムを厚
さ15μmに被覆したものを用いた。離型剤供給装置
は、図2に示すように、定着装置Bの加熱ベルトと加圧
ベルトの表面に接するように取り付け、離型剤供給シー
トの送り速度は、コピースタートから転写体排出完了ま
での間、10mm/secにしてテストを行った。
【0049】それらの結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、定着装置にお
ける加熱部材および加圧部材の少なくとも一方の表面
に、離型剤を均一に安定して供給することが可能な上記
構成の離型剤供給装置を設けたから、従来均一に塗布す
るために要求される離型剤塗布量の1/10から1/1
00の塗布量で均一に塗布することが可能であり、した
がって、コピー画像上のオイルすじ等の画像欠陥、加熱
部材および加圧部材表面の離型性低下、離型剤供給量不
足による巻き付きおよび紙づまり等の発生を防ぎ、ま
た、加熱部材および加圧部材の磨耗が起こらないという
効果を奏する。また、本発明の画像形成方法によれば、
高画質で、信頼性の高いカラーコピー画像を長期にわた
って形成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の定着装置の一実施例を示す概略構成
図である。
【図2】 本発明の定着装置の他の一実施例を示す概略
構成図である。
【図3】 本発明の定着装置を用いた画像形成装置の概
略構成図である。
【図4】 従来技術の離型性供給装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1…加熱ロール、2…加圧ロール、3,3a,3b…離
型剤供給装置、4…転写体、11…加熱ランプ、12…
金属コア、13…弾性体層、14…表面層、15…ベル
ト、16…弾性体ロール、17、18…ガイドロール、
19…加熱装置、21…加熱ランプ、22…金属コア、
23…弾性体層、24…表面層、25…ベルト、26,
27,28…ガイドロール、31,31a,31b…離
型剤供給シート、32,32a,32b…巻付け用シャ
フト、33,33a,33b…押圧ロール、34,34
a,34b…巻き取りシャフト、35,35a,35b
…制御手段、5…クリーニングロール、60…加熱ロー
ル、61…フェルト、62…ピックアップロール、63
…ドナーロール、64…不織布、65…離型剤保管用容
器、66…不織布、67…離型剤供給ロール。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部材および加圧部材よりなる定着部
    材と、離型剤供給装置を有する定着装置において、該離
    型剤供給装置が加熱部材および加圧部材の少なくとも一
    方に当接する離型剤供給シートを供給するものであっ
    て、該離型剤供給シートが、耐熱性ベースシートと、1
    〜500g/m2 の坪量の弾性体層より形成された離型
    剤を含有する離型剤保持層とからなり、該離型剤供給シ
    ートの離型剤保持量が、弾性体層の坪量の10分の1な
    いし2倍の範囲であることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 潜像保持体上に潜像を形成する工程、該
    潜像を現像剤を用いて現像する工程、形成されたトナー
    像を転写体上に転写する工程、加熱部材および加圧部材
    よりなる定着部材を用いて転写体上のトナー像を定着す
    る工程を有する画像形成方法において、該定着する工程
    が、離型剤供給シートを加熱部材および加圧部材の少な
    くとも一方に当接させて定着を行うものであって、該離
    型剤供給シートが、耐熱性ベースシートと、1〜500
    g/m2 の坪量の弾性体層より形成された離型剤を含有
    する離型剤保持層とからなり、該離型剤供給シートの離
    型剤保持量を弾性体層の坪量の10分の1ないし2倍の
    範囲にして定着を行うことを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005300924A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2011191452A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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JP2005300924A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Toshiba Corp 画像形成装置
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