JPH10299171A - 建築構造用支持部材 - Google Patents

建築構造用支持部材

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JPH10299171A
JPH10299171A JP12621697A JP12621697A JPH10299171A JP H10299171 A JPH10299171 A JP H10299171A JP 12621697 A JP12621697 A JP 12621697A JP 12621697 A JP12621697 A JP 12621697A JP H10299171 A JPH10299171 A JP H10299171A
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Yoshimitsu Murahashi
喜満 村橋
Takao Koyama
高夫 小山
Kazumi Muto
一巳 武藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高耐力,高剛性を有し、大きな経済的な効果
が見込め、現場施工する場合においても優れている建築
構造用薄鋼板等の建築構造用支持部材を提供する。 【解決手段】 ウエブ1の両端にこれと一体に連設され
た第1フランジ2と第2フランジ3を設けて支持部材ユ
ニット4を構成し、同一断面部材からなる一対の前記支
持部材ユニット4におけるウエブ相互を当接させると共
に、ウエブ幅方向に相対的にずらして配置し、かつウエ
ブ相互を結合して構成してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にスチールハウ
スにおいて使用される薄鋼板製等の支持部材ユニットの
補強構造及び支持部材ユニットを補強した建築構造用支
持部材で、耐力耐震構造の屋根下地を構成する鋼製たる
き、床下地を構成する根太材として使用するのに適し、
その他の建築構造用部材としても使用可能な薄鋼板製等
の支持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築構造用構造物の曲げ部材
は、その支持スパン、あるいは加わる荷重によって必要
となる断面性能が大きく変化するために、使用する部材
の形状,あるいは、部材の板厚を使用箇所に合わせて変
化させる必要があり、その為使用する部材の種類が増し
て不経済になる。一方、使用する部材の種類を減らす為
に、全ての部材を最も断面性能の大きな部材に統一する
ことも多くおこなわれているが、部位によっては必要以
上の性能を有する部材が使用されることになるため不経
済になる。前記の問題を解決するための一つの方法とし
て、図12に示すようなウエブ1と一体に連設された第
1フランジ2と第2フランジ3を備えたC形鋼からなる
支持部材ユニット4相互を、図13に示すように、各ウ
エブ1を同レベルに配置して、前記各支持部材ユニット
4におけるウエブ相互を当接さて結合させたつづり合わ
せ梁20が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】つづり合わせ梁20の
ように構成すれば、同じ部材を2つ組み合わせること
で、2倍の断面性能を有する部材にすることができる。
しかし材料を2倍にして性能も2倍であるので、より大
きな断面性能を有する部材にならないので、コスト高に
なるという問題がある。
【0004】本発明は前記従来の問題点を解決したもの
で、同一断面部材のウエブ同士を重ね合わせると共にウ
エブ巾方向に相対的にずらして配置して、ドリリングタ
ッピングネジ,スクリュウ接合,溶接,ボルト接合等で
ウエブ相互を接合することで、高耐力,高剛性を有し、
大きな経済的な効果が見込め、現場施工する場合におい
ても優れている建築構造用薄鋼板製等の建築構造用支持
部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、ウエブの両端にこれと一体に連設された
第1フランジと第2フランジを設けて支持部材ユニット
を構成し、同一断面部材からなる一対の前記支持部材ユ
ニットにおけるウエブ相互を当接させると共に、ウエブ
巾方向に相対的にずらして配置し、かつウエブ相互を結
合して構成してなることを特徴とする。また、本発明
は、一枚の帯状薄鋼板を折り曲げ加工して、少なくとも
ウエブとその両端に、第1フランジと第2フランジを一
体に連設して支持部材ユニットを構成し、同一断面部材
からなる一対の前記支持部材ユニットにおけるウエブ相
互を当接させると共に、ウエブ巾方向に相対的にずらし
て配置し、かつウエブ相互を結合して構成してなること
を特徴とする。また、本発明は、前記薄鋼板製支持部材
ユニットが、C形鋼,Z形鋼又はJ形鋼のいずれか一つ
からなることを特徴とする。また、本発明は、一枚の帯
状薄鋼板を折り曲げ加工して、ウエブの両端にこれと一
体に連設された第1フランジと第2フランジを設け、第
1フランジの先端を折返して第3フランジを設けること
で略J又は略逆J形の端面形状の薄鋼板製支持部材ユニ
ットを構成し、同一断面部材からなる一対の前記支持部
材ユニットを互いに逆向き配置してウエブ相互を当接さ
せると共に、ウエブ巾方向に相対的にずらして配置し、
かつウエブ相互を結合して構成してなることを特徴とす
る。また、本発明は、前記第1フランジないし第3フラ
ンジの少なくともいずれか一つにリップを折曲げ等によ
り一体に形成したことを特徴とする。また、本発明は、
一対の前記支持部材ユニットにおけるウエブ相互の重ね
合わせ長さLを、ウエブの巾をWとして、 W/10≦L≦W9/10 とした構成を特徴とする。
【0006】本発明によると、薄鋼板等を曲げ加工で一
体成形でき、同一断面部材のウエブ同士を重ね合わせる
と共にウエブ巾方向に相対的にずらして配置して、ドリ
リングタッピングネジ,スクリュウ接合,溶接,ボルト
接合等で接合することで、高耐力,高剛性を有し、大き
な経済的な効果が見込め、現場施工する場合においても
優れている建築構造用薄鋼板製等の支持部材とすること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図1および図2は、本発明において使
用される第1例の支持部材ユニット4およびその支持部
材ユニット4を使用して構成した薄鋼板製支持部材5の
第一実施形態を示すものであって、一枚の帯状薄鋼板が
折り曲げ加工されて、ウエブ1の両端部に、これと一体
に第1フランジ(上部フランジ)2および第2フランジ
(下部フランジ)3がウエブ1と直角に屈曲連設され、
かつ前記ウエブ1と平行に、上部フランジ2および下部
フランジ3先端部にこれと一体にリップ6が直角に屈曲
連設されて、支持部材ユニット4が構成されている。こ
の薄鋼板製支持部材ユニット4は、厚さ0.8mm〜
2.0mmの範囲、多くの場合は、1.0mm厚で所定
長さの一枚の薄鋼板を、ロールフォーミングにより曲げ
加工して図示の端面形状(この場合はリップ付き溝型鋼
であるが、リップ6のない軽量溝型鋼にすることもでき
るので、これらを総称してC形鋼と略称する)に成形さ
れたものである。
【0008】このように構成された同一断面部材からな
る一対の前記薄鋼板製支持部材ユニット4におけるウエ
ブ相互を重合するように当接させると共にウエブ1の巾
方向に、ウエブ1のほぼ1/2の巾が重合するように相
対的にずらして配置し、かつウエブ1相互が、ウエブ巾
方向に所定の間隔を置くと共にウエブ長手方向(支持部
材ユニット4の長手方向)に所定の間隔を置いて打込ま
れたドリリングタッピングネジ7等の固着手段により相
互に固着されて構造物用薄鋼板製支持部材5が構成され
ている。
【0009】前記ウエブ1相互の重ね合わせ部分の巾
は、その巾が小さくするほど曲げ剛性および曲げ耐力は
大きくなり補強効果は大きくなるが、十分に接合するた
めには、ある程度の重ね合わせ長さ(ラップ長)Lを必
要になるため、以下の範囲に設定する事ができる。すな
わち、一対の前記薄鋼板製支持部材ユニット4における
ウエブ1相互の重ね合わせ長さLを、ウエブの巾をWと
して、 W/10≦L≦W9/10
【0010】ウエブ1相互の重ね合わせ部分の巾は、そ
の巾が大きくすると曲げ剛性および曲げ耐力は小さくな
り十分な補強効果が期待できなくなり、重ね合わせ部分
の巾が小さすぎると不安定な構造となるため、重ね合わ
せ長さ(ラップ長)Lを以下の範囲に設定するのが望ま
しい。 W/3≦L≦W3/5
【0011】支持部材5を構成する場合、図3の(A)
に示すように、上側の支持部材ユニット4に対して、そ
の支持部材ユニット4よりも短尺の支持部材ユニット4
aを前述と同様にウエブ1相互を結合するようにしても
よい。前記上側の支持部材ユニット4のウエブ1の端部
には、2点鎖線で示す取付金物8に取付けるためのボル
ト挿入孔10が設けられている。また図3の(B)に示
すように、上側と下側の支持部材ユニット4,4aを同
じ長さにしてもよく、この場合には、下側の支持部材ユ
ニット4aのウエブ1の端部に、2点鎖線で示す取付金
物8に取付けるためのボルト挿入孔10が設けるように
してもよい。図3の(A),(B)のいずれの場合も、
上側または下側の支持部材ユニット4,4のウエブ1ま
たは上部フランジ2あるいは下部フランジ3を利用し
て、スチールハウスにおける他のフレームに、前述のド
リリングタッピングネジ,ボルト接合その他の結合手段
により、支持部材5を梁材または根太材あるいはその他
の曲げ荷重を負担する部材として利用することができる
が、胴縁その他の建築用の部材としても利用することが
できる。
【0012】図4には、厚さ1.6mmの帯状薄鋼板に
より製作された同じ断面寸法(単位mm)の支持部材ユ
ニット4を使用した場合で、単材のC形鋼からなる支持
部材ユニット4の場合(A)と、従来のつづり合わせ梁
20にした場合(B)と、本発明の実施形態の支持部材
5の場合(C)について、横軸(X)にかんする断面2
次モーメントIxと、断面係数Zxについて比較したも
のであって、同図から、つづり合わせ梁20にした場合
には、断面2次モーメントが2倍で断面係数Zxが2倍
までしかならないのに対し、本発明を実施して、ウエブ
1の巾の1/2が重合するように結合した場合には、断
面2次モーメントが約4.8倍になると共に、断面係数
Zxが約3.2倍になり、曲げ剛性および曲げ耐力が改
善されて、高剛性,高耐力の支持部材になることがわか
る。なお、前述のような薄鋼板により製作された支持部
材ユニット4,4aの場合には、ドリリングタッピング
ネジ7の打込みにより、予めウエブ1に透孔を設けなく
ても接合できるので、現場施工する場合にも容易に接合
することができる。
【0013】図5および図6は、本発明において使用さ
れる第2例の支持部材ユニット4bおよびその支持部材
ユニット4bを使用して構成した薄鋼板製支持部材5の
第2実施形態を示すものであって、一枚の帯状薄鋼板が
折り曲げ加工されて、ウエブ1の両端部に、これと一体
に第1フランジ(上部フランジ)2および第2フランジ
(下部フランジ)3がウエブ1と直角に屈曲連設され、
かつ前記ウエブ1と平行に、第1フランジ2および第2
フランジ3の先端部にこれと一体にリップ6が直角に屈
曲連設されて、さらに前記第1フランジ(上部フラン
ジ)2および第2フランジ(下部フランジ)3は、いず
れか一方がウエブ1の一側面側に、他方が、ウエブ1の
他側面側に配置されるように設けられて、略Z形鋼に構
成された支持部材ユニット4bが構成されている。この
薄鋼板製支持部材ユニット4bは、前記第一実施形態と
同様な板厚の帯状の一枚の薄鋼板を、ロールフォーミン
グにより曲げ加工して図示の端面形状(この場合は、Z
形鋼と略称する)に成形されたものである。
【0014】このように構成された同一断面部材からな
る一対の前記薄鋼板製支持部材ユニット4bにおけるウ
エブ1相互が重合するように当接させると共にウエブ1
の巾方向に、ウエブ1のほぼ1/2の巾が重合するよう
に相対的に平行にずらして配置し、かつウエブ1相互
が、ウエブ巾方向に所定の間隔を置くと共にウエブ長手
方向に所定の間隔を置いて打込まれたドリリングタッピ
ングネジ7等の固着手段により相互に固着されて構造物
用薄鋼板製支持部材5bが構成されている。
【0015】図7および図8は、本発明において使用さ
れる第3例の支持部材ユニット4cおよびその支持部材
ユニット4cを使用して構成した薄鋼板製支持部材5c
の第3実施形態を示すものであって、一枚の帯状薄鋼板
が折り曲げ加工されて、ウエブ1の両端部に、これと一
体に第1フランジ(上部フランジ)2および第2フラン
ジ(下部フランジ)3がウエブ1と直角に、かつウエブ
1の一側面側に配置されるように屈曲連設され、前記第
1フランジ2の先端から上に折返して前記第1フランジ
2の上面に重合するように第3フランジ9が連設され、
前記第3フランジ(上部フランジ)9および第2フラン
ジ(下部フランジ)3の先端部に、これと一体に、かつ
前記ウエブ1と平行にリップ6が直角に屈曲連設され
て、略逆J形鋼に構成されて支持部材ユニット4cが構
成されている。この薄鋼板製支持部材ユニット4cは、
前記第一実施形態と同様な板厚の帯状の一枚の薄鋼板
を、ロールフォーミングにより曲げ加工して図示の端面
形状(この場合は、逆J形鋼と略称する)に成形された
ものである。
【0016】このように構成された同一断面部材からな
る一対の前記薄鋼板製支持部材ユニット4cの一方を上
下逆向きに配置して、各ウエブ相互が重合するように当
接させると共にウエブ1の巾方向に、ウエブ1のほぼ1
/2の巾が重合するように相対的にずらして配置し、か
つウエブ1相互が、ウエブ巾方向に所定の間隔を置くと
共にウエブ長手方向(支持部材ユニット4の長手方向)
に所定の間隔を置いて打込まれたドリリングタッピング
ネジ7等の固着手段により相互に結合されて構造物用薄
鋼板製支持部材5cが構成されている。
【0017】図9には、厚さ0.8mmの帯状薄鋼板に
より製作された同じ断面寸法(単位mm)の支持部材ユ
ニット4を使用した場合で、単材のC形鋼からなる支持
部材ユニット4cの場合(A)と、従来の場合と同様な
つづり合わせ梁20aにした場合(B)と、本発明の実
施形態の支持部材5の場合(C)について、横軸(X)
にかんする断面2次モーメントIxと、断面係数Zxに
ついて比較したものであって、同図から、つづり合わせ
梁20aにした場合には、断面2次モーメントが2倍で
断面係数Zxが2倍までしかならないのに対し、本発明
を実施して、ウエブ1の巾の1/2が重合するように結
合した場合には、断面2次モーメントが約4倍になると
共に、断面係数Zxが約3.5倍になり、曲げ剛性およ
び曲げ耐力が改善されて、高剛性,高耐力の支持部材に
なることがわかる。なお、前述のような薄鋼板により製
作された支持部材ユニット4cの場合には、前述の場合
と同様にドリリングタッピングネジ7により、予めウエ
ブ1に透孔を設けなくても接合できるので、現場施工す
る場合にも容易に接合することができる。
【0018】図10および図11は、本発明において使
用される第4例の支持部材ユニット4dおよびその支持
部材ユニット4dを使用して構成した薄鋼板製支持部材
5の第4実施形態を示すものであって、一枚の帯状薄鋼
板が折り曲げ加工されて、ウエブ1の両端部に、これと
一体に第1フランジ(上部フランジ)2および第2フラ
ンジ(下部フランジ)3がウエブ1と直角に、かつ前記
第1フランジ2がウエブ1の一側面側に配置されると共
に前記第2フランジ3がウエブ1の他側面側に配置され
るように屈曲連設され、前記第1フランジ2の先端から
上に折返して前記第1フランジ2の上面に重合するよう
に第3フランジ9が連設され、前記第3フランジ(上部
フランジ)9および第2フランジ(下部フランジ)3の
先端部に、これと一体に、かつ前記ウエブ1と平行にリ
ップ6が直角に屈曲連設されて、略J形鋼に構成されて
支持部材ユニット4dが構成されている。この薄鋼板製
支持部材ユニット4dは、前記第一実施形態と同様な板
厚の帯状の一枚の薄鋼板を、ロールフォーミングにより
曲げ加工して図示の端面形状(この場合は、J形鋼と略
称する)に成形されたものである。
【0019】この第4例の薄鋼板製支持部材5の場合
も、前記第3例の薄鋼板製支持部材5の場合と同様に、
ドリリングタッピングネジ7等の固着手段により、支持
部材ユニット4相互を結合するので、その説明を省略す
る。前記第3実施形態におけるリップ6の高さが高くな
るような場合には、第2フランジ3側のリップ6とウエ
ブ1の間の外側寸法eよりも、第3フランジ9側のリッ
プ6とウエブ1の間の内側寸法fを大きくしておくと、
支持部材ユニット4を逆向きに配置した時に、第2フラ
ンジ3側を第3フランジ9側の凹所11にも位置させる
ことができるので、リップ6を付けた場合でも、リップ
6がない場合と同様に曲げ剛性および曲げ耐力の調整を
することができる。前記第3および第4実施形態の支持
部材5を構成する場合、図3に示す形態と同様な形態で
実施されるので、ボルト挿入孔10,取付金物8等の説
明を省略する。
【0020】この発明において使用される第3および第
4例の薄鋼板製支持部材ユニット5の形状として、略J
又は略逆J形とは下記の通り定義する。ウエブ1の両端
側に、これと一体に折曲連設された第1フランジ2およ
び第2フランジ3を備えており、前記第1フランジ2の
先端から折返してこれと一体に折曲連設された第3フラ
ンジ9を備えており、その第3フランジ9の他端側が前
記第1フランジ2と逆方向(ウエブ1を境にして反対方
向)に延長するように設けられており、前記第1フラン
ジ2と前記第2フランジ3とがウエブ1の一側面側の同
じ側に配置されたほぼ逆J字状端面形状を略逆J形と、
また前記第1フランジ2と前記第2フランジ3のいづれ
か一方がウエブ1の一側面側に配置され、他方がウエブ
1の他側面側に配置された略J字状端面形状を略J形と
言い、前述のリップ6は、省略してもよい。 前記第1
〜第3フランジ2,3,9はウエブ1に対して直角に連
設されるのがよく、また第1〜第3フランジ2,3,9
は互いに平行に配設されるのが望ましい。
【0021】前記支持部材ユニット4c,4dの断面形
状を次のようにすると良い、つまり図7,図18に示す
ように第3フランジ9の先端からウエブまでの寸法a、
第3フランジ9の折曲げ側の基端からウエブ1の一側面
までの寸法b、第2フランジ3と第3フランジ9間の寸
法c、ウエブから第2フランジの先端までの寸法dと
し、a,b,c,dの比率を、 a≦c/2,b≦c/2,d≦b また、第3フランジ9の中心線L1 から取付金物8の厚
さtの半分だけずらした位置(a−b=tとなる位置)
にウエブ1の一側面が位置するようにウエブ1を配置す
るのが、施工上最も好ましい。このように構成すると、
ウエブ1を取付金物8に当接して接合した時、第3フラ
ンジ9の巾方向中央が取付金物8の中心線と一致し理想
的な施工状態となる。
【0022】前記第1,第2,第3,第4実施形態のよ
うに、支持部材ユニット4の中間部または全長の曲げ耐
力、剛性が足りない部分では、本発明の支持部材5にし
て簡単に補強できる。
【0023】本発明は、図示の実施形態に限定されず、
請求項記載の技術的範囲は実施形態を当業者が設計変更
できる範囲を含むものである。
【0024】本発明の薄鋼板製等の支持部材は梁材また
は胴縁材あるいはその他の建築用部材としても使用する
ことができる。なお、本発明を実施する場合、通常の圧
延形鋼にも実施してもよい。
【0025】本発明の構造用薄鋼板製支持部材相互を接
合する場合、溶接、ネジ接合、ボルト接合等の接合手段
を採用してもよい。
【0026】なお、本発明を実施する場合、ウエブの厚
さが比較的薄いので、これを0として各第1,第3フラ
ンジの張出長を設定してもよい。また、本発明の構造物
用支持部材ユニット相互のいずれか一方を短尺にしても
よい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスチ
ールハウス等における構造用薄鋼板製等の支持部材によ
ると、構造物用支持部材のスパンが長くなり、曲げ耐
力及び曲げ剛性が不足する部分においても、支持部材ユ
ニットの断面形状を変更することもなく、また支持部材
ユニットの板厚を厚くすることもなく、単に同じ断面の
支持部材ユニットをウエブ巾方向にずらして重ねて接合
するだけで、曲げ剛性及び曲げ耐力を著しく高めた支持
部材にすることができ、そのため効果的な設計が可能に
なる。また、ウエブ巾方向にずらして重ねて接合するの
で、曲げ剛性及び曲げ耐力の調節巾が比較的大きいの
で、必要とされる曲げ剛性及び曲げ耐力を適宜容易に設
定することができる。また、フランジにリップを設け
ることで支持部材の強度が一層向上する。また、構造用
薄鋼板製支持部材ユニットを使用した場合には、現場に
おいて、容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に使用される構造用薄鋼
板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の構造用薄鋼板製支持部
材を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態に使用される構造用薄鋼
板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図4】従来例と本発明の第1実施形態とその曲げ剛性
および曲げ耐力を比較して示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に使用される構造用薄鋼
板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の構造用薄鋼板製支持部
材を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に使用される構造用薄鋼
板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態の構造用薄鋼板製支持部
材を示す斜視図である。
【図9】第3実施形態に使用する支持部材ユニットの場
合の、曲げ剛性および曲げ耐力を比較して示す説明図で
ある。
【図10】本発明の第4実施形態に使用される構造用薄
鋼板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図11】本発明の第4実施形態の構造用薄鋼板製支持
部材を示す斜視図である。
【図12】従来例の支持部材ユニットを示す斜視図であ
る。
【図13】従来例のつづり梁を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ウエブ 2 第1フランジ 3 第2フランジ 4 支持部材ユニット 5 支持部材 6 リップ 7 ドリリングタッピングネジ 8 取付金物 9 第3フランジ 10 ボルト挿入孔 11 凹部 20 第1フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 高夫 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭 化成工業株式会社内 (72)発明者 武藤 一巳 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭 化成工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエブの両端にこれと一体に連設された
    第1フランジと第2フランジを設けて支持部材ユニット
    を構成し、同一断面部材からなる一対の前記支持部材ユ
    ニットにおけるウエブ相互を当接させると共に、ウエブ
    巾方向に相対的にずらして配置し、かつウエブ相互を結
    合して構成してなることを特徴とする建築構造用支持部
    材。
  2. 【請求項2】 一枚の帯状薄鋼板を折り曲げ加工して、
    少なくともウエブとその両端に、第1フランジと第2フ
    ランジを一体に連設して支持部材ユニットを構成し、同
    一断面部材からなる一対の前記支持部材ユニットにおけ
    るウエブ相互を当接させると共に、ウエブ巾方向に相対
    的にずらして配置し、かつウエブ相互を結合して構成し
    てなることを特徴とする建築構造用支持部材。
  3. 【請求項3】 前記支持部材ユニットが、C形鋼,Z形
    鋼又はJ形鋼のいずれか一つからなる請求項1または請
    求項2記載の建築構造用支持部材。
  4. 【請求項4】 一枚の帯状薄鋼板を折り曲げ加工して、
    ウエブの両端にこれと一体に連設された第1フランジと
    第2フランジを設け、第1フランジの先端を折返して第
    3フランジを設けることで略J又は略逆J形の端面形状
    の薄鋼板製支持部材ユニットを構成し、同一断面部材か
    らなる一対の前記支持部材ユニットを互いに逆向き配置
    してウエブ相互を当接させると共に、ウエブ巾方向に相
    対的にずらして配置し、かつウエブ相互を結合して構成
    してなることを特徴とする建築構造用支持部材。
  5. 【請求項5】 前記第1フランジないし第3フランジの
    少なくともいずれか一つにリップを一体に形成したこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の建築
    構造用支持部材。
  6. 【請求項6】 一対の前記支持部材ユニットにおけるウ
    エブ相互の重ね合わせ長さLを、ウエブの巾をWとし
    て、 W/10≦L≦W9/10 とした構成を特徴とする請求項1ないし請求項5記載の
    建築構造用支持部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002004495A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Nippon Steel Corp 複合梁部材及びその製造方法
JP2009167796A (ja) * 2009-05-07 2009-07-30 Gantan Beauty Ind Co Ltd 建築物の内装構造及び内外装構造
KR101063240B1 (ko) 2009-12-22 2011-09-07 (주) 일광메탈포밍 경량철골

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