JPH10298897A - 紙用コ−ト剤 - Google Patents

紙用コ−ト剤

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JPH10298897A
JPH10298897A JP12153097A JP12153097A JPH10298897A JP H10298897 A JPH10298897 A JP H10298897A JP 12153097 A JP12153097 A JP 12153097A JP 12153097 A JP12153097 A JP 12153097A JP H10298897 A JPH10298897 A JP H10298897A
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paper
aqueous solution
coating
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mpa
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JP12153097A
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English (en)
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Hideki Furuichi
英樹 古市
Takashi Nakajima
中島  隆
Hiroshi Noguchi
博司 野口
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Unitika Chemical Co Ltd
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Unitika Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗工した紙が優れたバリヤ−性、表面強度、
印刷特性をもち、なおかつ高速塗工性に優れた紙用コ−
ト剤を提供する。 【解決手段】 (A)鹸化度が65モル%以上であるポ
リビニルアルコール系樹脂100重量部に対して、
(B)25℃における1%水溶液粘度がB型粘度計を使
用して20rpmで50mPa・s以上であるポリアク
リル酸またはそのアクリル塩を0.1〜50重量部配合
してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙用コ−ト剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリビニルアルコール(以
下、PVAと略記する)は紙の表面強度、平滑度、光沢
等の表面特性を改良するためのクリアコ−ト剤、顔料コ
ートにおけるバインダ−として、また、剥離紙原紙用の
アンダ−コ−ト剤等、紙用コ−ト剤として広く利用され
ている。
【0003】しかしながら、PVAを含む紙用コート液
を紙の表面に塗工すると、PVAが紙層内部に浸透し、
紙表面への歩留まりが小さくなり、その結果、バリヤ−
性、表面強度等の表面特性の改善効果が充分に発揮され
ず、それを補うために塗工量を多くしなければならなか
った。PVAからなる紙用コート液では、塗工量を増や
すために水溶液濃度を上げると、塗工性が悪くなるとい
う欠点があった。
【0004】また、近年、大量生産される紙は、その表
面加工においても生産性を上げるために高速塗工される
場合が多くなっており、PVAからなる紙用コート液の
場合は、濃度にかかわらず、高速塗工時の糊飛びや塗工
むらが問題となってきた。
【0005】上記問題を解決するため、従来よりカルボ
キシメチルセルロースを併用する方法が知られている。
また、PVA系樹脂にカルボキシメチル化デンプン、水
溶性セルロ−ス誘導体、海藻多糖類の少なくとも1種を
配合する方法(特開平6−81297号公報)やPVA
に水溶性セルロース誘導体、ウレタン縮合物を配合する
方法(特開平7−138897号公報)等が提案されて
いるが、PVA系樹脂との相溶性が良くないためなどに
より、塗工した紙の表面強度や印刷適性の改善、高速塗
工性の改善の両方を満足する方法は見出されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗工した紙
のバリア−性、表面強度、印刷特性等の改善効果が極め
て高く、なおかつ高速塗工性に優れた紙の表面コ−ト剤
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の紙用コ−ト剤
は、上記目的を達成するものであって、(A)鹸化度が
65モル%以上であるポリビニルアルコール系樹脂10
0重量部に対して、(B)25℃における1%水溶液粘
度がB型粘度計を使用して20rpmで50mPa・s
以上であるポリアクリル酸またはそのアルカリ塩を0.
1〜50重量部配合してなることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用されるPVA系樹脂は、鹸化度が6
5モル%以上のものであり、好ましくは70モル%以
上、さらに好ましくは80モル%以上である。鹸化度が
65モル%未満では、PVA系樹脂の水溶性が相分離を
起こし、バリヤ−性や表面強度が低下する。
【0009】また、本発明で使用されるPVA系樹脂の
20℃における4%水溶液粘度は1.5mPa・s以上
が好ましく、更に好ましくは5.0mPa・s以上のも
のである。20℃における4%水溶液粘度が1.5mP
a・s未満の場合はバリヤ−性や表面強度が小さくなる
おそれがある。
【0010】本発明で使用されるPVA系樹脂は、脂肪
族ビニルエステルを塊状重合、溶液重合、懸濁重合ある
いは乳化重合などの公知の方法で重合したものを、例え
ばメタノ−ル等のアルコ−ル類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル等のエステル類とアルコ−ル類との混合溶媒中で、水
酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の水酸化物やナトリ
ウムメチラ−トなどのアルコラ−ト等をケン化触媒とし
て用いた公知の方法によってケン化することによって得
られる。ケン化物の乾燥、粉砕方法は各種の公知の方法
で行われる。
【0011】脂肪族ビニルエステル類としては、ギ酸ビ
ニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニルなどがあげられるが、工業的には酢酸ビニルが望ま
しい。また、前記脂肪族ビニルエステルと共重合可能な
不飽和単量体と脂肪族ビニルエステルとの共重合を行っ
ても良い。脂肪族ビニルエステルと共重合可能な不飽和
単量体としては、例えは、エチレン、プロピレン等のα
−オレフィン類やクロトン酸、アクリル酸等の不飽和一
塩基酸またはその塩、マレイン酸、イタコン酸、フマル
酸等の不飽和二塩基酸またはその塩、あるいはマレイン
酸モノメチル、イタコン酸モノメチル等の不飽和二塩基
酸モノアルキルエステル類、(メタ)アクリル酸エステ
ル類、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、N−
メチロ−ルアクリルアミド、N−ビニル−2−ピロリド
ン等のアミド基含有単量体、ラウリルビニルエ−テル、
ステアリルビニルエ−テル等のアルキルビニルエ−テ
ル、トリメトキシビニルシラン等のシリル基含有単量
体、アリルアルコ−ル、ジメチルアリルアルコ−ル、イ
ソプロペニルアリルアルコ−ル等の水酸基含有単量体、
アリルアセテ−ト、ジメチルアリルアセテ−ト、イソプ
ロペニルアリルアセテ−ト等のアセチル基含有単量体、
ビニルスルホン酸ソ−ダ、アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸ソ−ダ等のビニルスルホン酸基含有
単量体、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン含有
単量体、スチレン等の芳香族系単量体を挙げることがで
きるが、これに限らない。
【0012】本発明に使用されるPVA系樹脂は、鹸化
度の異なるもの、重合度の異なるもの、共重合変性して
ないもの、共重合変性してあるもの等、種類の異なるP
VA系樹脂を2種類以上ブレンドして用いても良い。ま
た、ブレンドは粉体の状態でも、また水溶液の状態で
も、さらには、ケン化前のポリビニルエステルの状態で
行っても良い。
【0013】本発明に使用されるポリアクリル酸または
そのアルカリ塩は25℃における1%水溶液粘度がB型
粘度計を使用して20rpmで50mPa・s以上のも
のである。ポリアクリル酸またはそのアルカリ塩の25
℃における1%水溶液粘度がB型粘度計を使用して20
rpmで50mPa・s未満では塗工液の紙表面への歩
留りが低く、バリヤ−性の向上効果が小さい。
【0014】ポリアクリル酸またはそのアルカリ塩は、
2種類以上を併用しても良い。また、アルカリ塩として
使用される際のアルカリは、各種のものを使用すること
ができ、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
アンモニア等が挙げられる。
【0015】ポリアクリル酸またはそのアルカリ塩の配
合量は(A)PVA系樹脂100重量部に対し、0.1
〜50重量部である。0.1重量部未満では、塗工液の
紙表面への歩留まりが低く、バリヤ−性の向上効果が小
さい。また、50重量部を超えると塗工性が悪くなった
り、紙のバリヤ−性や表面強度が低下する。
【0016】本発明の紙用コ−ト剤は、一般には通常の
PVAと同様に水に溶解して使用される。この際、
(A)PVA系樹脂と(B)ポリアクリル酸またはその
アルカリ塩との混合物を水に投入して加熱溶解してもよ
く、(A)と(B)とを別々に溶解した水溶液を混合し
てもよく、また、(A)の水溶液に(B)を添加しても
よい。その際(B)のポリアクリル酸のアルカリ塩は、
水に投入する前に予めアルカリ塩であっても、ポリアク
リル酸を水に投入する際に一緒に、または投入後に所定
量のアルカリを添加してもよい。
【0017】本発明の紙用コ−ト剤には必要に応じ可塑
剤、消泡剤、防カビ剤、帯電防止剤等の公知の添加剤を
加えることもできる。さらに、本発明の効果を損なわな
い範囲で他のコ−ト剤、例えば生デンプンや酸化、エス
テル化、エ−テル化、カチオン化、カルボキシメチル化
等の変性でんぷん類、カラギ−ナンやアガロ−ス、アガ
ロペクチン、アルギン酸ソ−ダ、キチン、キトサン等の
多糖類、カルボキシメチルセルロ−ス、メチルセルロ−
ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピル
セルロ−ス等の水溶性セルロ−ス誘導体、あるいはSB
R等の各種合成樹脂エマルジョン、無機顔料、有機顔料
等を混合することができる。
【0018】本発明の紙用コ−ト剤を塗工する紙として
は、各種のものを使用することができ、例えば、剥離紙
原紙や情報処理用紙、一般上質紙、中質紙、グラビア
紙、新聞紙等の印刷用紙、マニラボ−ル、白ボ−ル等の
板紙を挙げることができるが、これに限らない。
【0019】かかる紙に本発明の紙用コ−ト剤を塗工す
る場合の水溶液の濃度としては、固形分として30重量
%以下、好ましくは1〜20重量%が適当である。
【0020】これを塗工するにあたっては、ゲ−トロ−
ルコ−タ−、エアナイフコ−タ−、ブレ−ドコ−タ−等
の公知の任意の方法が採用される。本発明の紙用コ−ト
剤の塗工量は、各種の量が使用できるが、目的に応じて
通常0.05〜30g/m2 、さらに好ましくは0.1
〜10g/m2 塗工される。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0022】実施例1 表1に示すように、(A)成分として鹸化度が98.5
モル%、20℃4%水溶液粘度が30mPa・sのPV
Aを100重量部、(B)成分として25℃における1
重量%水溶液の粘度がB型粘度計を使用して20rpm
で5000mPa・sのポリアクリル酸(ハイビスワコ
−105 和光純薬製)を1重量部混合してコ−ト剤を
得た。このコ−ト剤を水に分散させた後、80℃で加熱
溶解し、濃度4%の水溶液に調製してコ−ト液とした。
【0023】
【表1】
【0024】このコ−ト液を用いて以下の方法により塗
工紙を作成し、この塗工紙の評価試験を行った。また、
コ−ト液についても塗工性の評価を行った。
【0025】(塗工紙の作成方法)コ−ト液を未塗工の
上質紙(坪量65g/m2 )の片面に、透気度測定用に
はコ−ト剤の塗工量が0.5g/m2 、IGTピック測
定用には0.2g/m2 になるようにゲ−トロ−ルコ−
タ−を用いて塗工した。塗工後、直ちにドラム乾燥機を
用いて95℃、1分間乾燥したものを、20℃・65%
RHの雰囲気中で2日間調湿し、塗工紙としての評価試
験を行った。
【0026】(1).塗工紙の物性測定方法 ・バリヤ−性;塗工紙の透気度を、JIS P 811
7に順じてB型ガ−レ式デンソメ−タ−を用いて測定
し、この測定値が大きいものをバリヤ−性が良好である
と評価した。 ・表面強度;20℃・65%RH下でIGT印刷適性試
験機により東洋インキ株式会社製 SMX タックグレ
−ド25を用いて印圧35kg/cm、スプリングドラ
イブBの条件下でIGTピックを測定し、この測定値が
大きいものを表面強度が良好であると評価した。 (2).高速塗工時の糊飛びの測定および評価;高速塗工時
の糊飛びを評価するため、糊飛び試験後のロ−ルの周速
を300m/minとした時に、ステンレス製およびゴ
ム製の一対の塗工ロ−ルから糊飛びが発生するかどうか
確認した。 (3).総合評価;塗工時の糊飛び、バリヤ−性、表面強度
のすべてを総合して、下記の3段階で評価した。 ○:優れている △:やや悪い ×:悪い 表2に示すように表面強度、バリヤ−性は良好で、塗工
時の糊飛びも発生することなく、総合評価は優れてい
た。なお、表2において、添加量は、(A)成分100
重量部に対する(B)成分の配合量〔重量部〕である。
【0027】
【表2】
【0028】実施例2 表1に示すように、(A)成分として鹸化度が68.3
モル%、20℃4%水溶液粘度が21mPa・sのPV
Aを用いた以外は実施例1と同様にしてコート剤、コー
ト液を作製し、試験を行った。表2に示すように、全て
において優れていた。
【0029】実施例3 表1に示すように、(A)成分として鹸化度が88.0
モル%、20℃4%水溶液粘度が5mPa・sのPVA
を100重量部、(B)成分として実施例1で使用した
ハイビスワコ−105の1%水溶液をあらかじめ水酸化
ナトリウムでpH7に中和したもの(25℃における1
重量%水溶液の粘度がB型粘度計を使用して20rpm
で12000mPa・sのポリアクリル酸ナトリウム
塩)を50重量部(固形分では0.5重量部)混合して
コート剤を作製し、これを水に分散させた後、80℃で
加熱溶解し、濃度3%の水溶液に調製してコ−ト液とし
た。それ以外は、実施例1と同様に試験を行った。表2
に示すように、全てにおいて優れていた。
【0030】実施例4 表1に示すように、(A)成分としてエチレンを5モル
%共重合した鹸化度が98.5モル%、20℃水溶液粘
度が30mPa・sのPVAを100重量部、(B)成
分として25℃おける1重量%水溶液の粘度がB型粘度
計を使用して20rpmで60mPa・sのポリアクリ
ル酸(ハイビスワコ−304 和光純薬(株)製)を4
0重量部混合してコート剤を作製し、実施例1と同様
に、コート液を調製し、試験を行った。表2に示すよう
に、全てにおいて優れていた。
【0031】実施例5 表1に示すように、(A)成分としてマレイン酸を2モ
ル%共重合した鹸化度が93.5モル%、20℃4%水
溶液粘度が27mPa・sのPVAを100重量部、
(B)成分として実施例4で使用したハイビスワコ−3
04を0.2重量部混合し、これを水を分散させた後、
80℃で加熱溶解した後、水酸化ナトリウムでpH7に
中和し、濃度3%の水溶液に調製してコ−ト液とした。
なお、ハイビスワコ−304を水酸化ナトリウムでpH
7に中和したものの25℃における1%水溶液の粘度
は、B型粘度計を使用して20rpmで120000m
Pa・sであった。それ以外は、実施例1と同様に試験
を行った。表2に示すように、全てにおいて優れてい
た。
【0032】実施例6 表1に示すように、(A)成分として鹸化度が88.5
モル%、20℃4%水溶液粘度が28mPa・sのPV
Aを100重量部、(B)成分として25℃における1
重量%水溶液の粘度がB型粘度計を使用して20rpm
で3000mPa・sのポリアクリル酸ナトリウム(ア
クアリック IH−L 日本触媒(株)製)を2重量部
混合してコート剤、コート液を作製し、実施例1と同様
に試験を行った。表2に示すように、全てにおいて優れ
ていた。
【0033】実施例7 表1に示すように、(A)成分としてラウリルビニルエ
−テルを0.3モル%共重合した鹸化度が98.5モル
%、20℃4%水溶液粘度が230mPa・sのPVA
を100重量部、アクアリック AS−58(日本触媒
(株)製)を30重量部混合し、これを水に分散させ、
80℃で加熱溶解した。これを、水酸化ナトリウムでp
H7で中和し、濃度3%の水溶液に調製してコ−ト液と
した。なお、アクアリック AS−58水酸化ナトリウ
ムでpH7に中和したものの25℃における1%水溶液
の粘度は、B型粘度計を使用して20rpmで80mP
a・sであった。それ以外は、実施例1と同様に試験を
行った。表2に示すように、全てにおいて優れていた。
【0034】比較例1 表3に示すように、(A)成分として鹸化度が98.5
モル%、20℃4%水溶液粘度が30mPa・sのPV
Aを100重量部、(B)成分を使用しないで80℃で
加温溶解し、濃度3%の水溶液に調製してコ−ト液と
し、塗工方法および評価方法は実施例1と同様にして試
験した。表4に示すように、バリヤ−性が劣り、表面強
度も低く、糊飛びも発生し、総合評価は悪かった。
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】比較例2 表3に示すように、(A)成分として鹸化度が60.5
モル%、20℃4%水溶液粘度が23mPa・sのPV
Aを100重量部、(B)成分として実施例1で使用し
たハイビスワコ−105を1重量部配合したものを使用
した以外は実施例1と同様に試験した。表4に示すよう
に、バリヤ−性が劣り、表面強度も低く、総合評価は悪
かった。
【0038】比較例3 表3に示すように、実施例3の(A)成分を鹸化度が9
8.5モル%、20℃4%水溶液粘度が1mPa・sの
PVA、(B)成分の添加量のみを1重量部に変え、実
施例3と同様にコ−ト液を調整し、それ以外は実施例1
と同様に試験した。表4に示すように、バリヤ−性が劣
り、表面強度も低く、総合評価は悪かった。
【0039】比較例4 表3に示すように、実施例1の(B)成分を25℃にお
ける1%水溶液粘度がB型粘度計を使用して20rpm
で15mPa・sのアクアリック DL−40(日本触
媒(株)製)を60重量部の配合に変えた以外は実施例
1と同様に試験した。表4に示すように、バリヤ−性が
劣り、表面強度も低く、総合評価は悪かった。
【0040】比較例5 表3に示すように、実施例5の(B)成分の添加量を
0.05重量部に変えた以外は実施例5と同様に試験し
た。表4に示すように、バリヤ−性が劣り、表面強度も
低く、糊飛びも発生し、総合評価も悪かった。
【0041】比較例6 鹸化度98.5モル%、20℃での4%水溶液粘度30
mPa・sのPVAを100重量部と25℃における水
溶液粘度がB型粘度計を使用して20rpmで2000
mPa・sのCMCを5重量部配合したものを用いた以
外は実施例1と同様に試験を行った。表4に示すよう
に、表面強度が低く、総合評価はやや悪かった。
【0042】比較例7 鹸化度98.5モル%、20℃での4%水溶液粘度30
mPa・sのPVAを100重量部と25℃における2
%水溶液粘度がB型粘度計を使用して20rpmで20
00mPa・sのカルボキシメチル化デンプンを10重
量部配合したものを用いた以外は実施例1と同様に試験
を行った。表4に示すように、表面強度が低く、総合評
価はやや悪かった。
【0043】比較例8 実施例1で使用した(B)成分のみを水に分散させた
後、80℃で加熱溶解し、濃度0.5%の水溶液に調製
したものを用いた以外は実施例1と同様に試験を行っ
た。その結果を表4に示すように、バリヤ−性が劣り、
表面強度も低く、総合評価も悪かった。
【0044】
【発明の効果】本発明の紙用コ−ト剤を使用すると、バ
リヤ−性、紙の表面強度および印刷適性の改善効果が大
きくできると同時に、塗工時におけるロ−ルからの糊飛
びの発生が無く、また、塗工ムラをなくすことができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)鹸化度が65モル%以上であるポ
    リビニルアルコール系樹脂100重量部に対して、
    (B)25℃における1%水溶液粘度がB型粘度計を使
    用して20rpmで50mPa・s以上であるポリアク
    リル酸またはそのアクリル塩を0.1〜50重量部配合
    してなることを特徴とする紙用コ−ト剤。
JP12153097A 1997-04-25 1997-04-25 紙用コ−ト剤 Pending JPH10298897A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005530934A (ja) * 2002-06-27 2005-10-13 ユーピーエム−キンメネ オサケイティオ ユルキネン 被印刷基体および印刷方法
CN100354473C (zh) * 2003-03-28 2007-12-12 王子制纸株式会社 印刷用涂布纸
CN105603827A (zh) * 2015-12-25 2016-05-25 中国制浆造纸研究院 一种环保高阻隔食品包装纸的生产方法
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