JPH10294702A - 列車内放送システム - Google Patents

列車内放送システム

Info

Publication number
JPH10294702A
JPH10294702A JP11525197A JP11525197A JPH10294702A JP H10294702 A JPH10294702 A JP H10294702A JP 11525197 A JP11525197 A JP 11525197A JP 11525197 A JP11525197 A JP 11525197A JP H10294702 A JPH10294702 A JP H10294702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
train
information
station
base station
warning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11525197A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Hagita
泰治 萩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP11525197A priority Critical patent/JPH10294702A/ja
Publication of JPH10294702A publication Critical patent/JPH10294702A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は列車内の無線電話装置に案内情報を表
示させて適切な案内情報の通知を行うことのできる列車
内放送システムを提供する。 【解決手段】列車内放送システム1は、各駅2に設置さ
れている駅基地局10から駅名等の駅案内情報を至近距
離の列車3に搭載されている主基地局20に送信し、主
基地局20は受信した駅案内情報や情報処理装置22に
記憶されている列車の現在位置等や「列車内での通話
は、他のお客様のご迷惑になりますので、ご遠慮下さ
い。」等の列車案内情報をテキストデータの案内情報と
して送出・制御装置23を介して各客車M2、M3、・
・・に設置された各列車内基地局P1、P2、・・・に
出力する。各列車内基地局P1、P2、・・・は、乗客
が所有しているディジタル移動端末30と空きチャネル
でリンクしてディジタル無線電波により案内情報を送出
する。各ディジタル移動端末30は、列車案内情報を文
字情報に変換してLCDに表示出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列車内放送システ
ムに関し、詳細には、特に、無線電話装置を利用した列
車内放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、列車内の情報案内は、車掌が列車
内を巡回して口頭により伝達するか、車掌室と各列車の
スピーカ装置とが接続された車内放送設備により音声で
行われていた。
【0003】ところが、情報の補充の効かない音声で
は、大切な情報を聞き逃す場合があった。そこで、最近
では、車内に設置された表示装置により、文字による情
報案内が行われるようになっている。
【0004】このような情報の表示を行うものとして
は、例えば、特開昭61−285490号公報に記載さ
れている車内情報案内システムがある。この車内情報案
内システムは、各車両に設けられた表示装置に、情報処
理装置で編集を行った列車内の情報放送を行うための画
像情報データを送出装置から分配して、運航中の列車内
で次停車駅名等を表示装置により表示放送する。そし
て、このような表示装置は、各列車の一方あるいは双方
の出入り口の上等に設けられるのが通例である。
【0005】また、従来、停留所と路線バス間及び停留
所とバス営業所間を無線で双方向に通信して、路線バス
の運行状況を停留所に表示したり、バス営業所で管理す
る路線バス運行情報システムが提案されている(特開平
8−185597号公報参照)。
【0006】この路線バス運行情報システムにおいて
は、バスと停留所との交信は、バス側から行き先別に異
なる電波信号を送信することにより行っており、バス内
の乗客への運行案内は、従来から行われているように、
テープ等を再生させて、バス内に設置されているスピー
カから放送することにより、行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭61−285490号公報記載の車内情報案内シス
テムにあっては、列車内の出入り口の上等に設けられた
表示装置に各種情報を表示していたため、車内が混雑し
ている場合や表示装置から遠い位置の乗客、あるいは、
視力の弱い乗客にとっては、情報を視認することが困難
であったり、車内放送により情報を適切に伝達する上で
不十分であるという問題があった。
【0008】また、上記特開平8−185597号公報
記載の路線バス運行情報システムにあっては、バス側か
ら行き先別に異なる電波信号を送信することにより、路
線バスの運行状況を停留所に表示していたため、この場
合にも、上記従来と同様の問題があるとともに、バス内
の乗客に対しては、テープ等を再生して音声により次の
停留所名を放送するようになっていたため、聴力の不自
由な人にとっては、情報を入手することが困難であり、
車内放送により情報を適切に伝達する上で不十分である
という問題があった。
【0009】そこで、請求項1記載の発明は、各駅に設
置された駅基地局から所定距離内の列車に当該駅に関す
る駅案内情報を送信し、列車に搭載された主基地局が、
駅基地局からの駅案内情報を受信すると、各客車に搭載
された列車内基地局に駅案内情報をテキストデータから
なる案内情報として出力し、各列車内基地局が案内情報
をディジタル無線電波により客車内に送信し、客車内の
無線電話装置が、この案内情報のディジタル無線電波を
受信して、当該案内情報を文字情報に変換して表示部に
表示することにより、客車内の乗客の携帯している無線
電話装置に文字により案内情報を表示して、列車がどの
駅に近づいてきたか等の駅案内情報を含む案内情報を乗
客に適切に伝達することのできる列車内放送システムを
提供することを目的としている。
【0010】請求項2記載の発明は、列車に搭載された
主基地局から少なくとも各客車に搭載された列車内基地
局に、列車の運行状況等の列車案内情報をテキストデー
タからなる案内情報として出力するとともに、各駅に設
置された駅基地局から所定距離内の列車に当該駅に関す
る駅案内情報を送信し、列車に搭載された主基地局が、
駅基地局からの駅案内情報を受信すると、各客車に搭載
された列車内基地局に駅案内情報をテキストデータから
なる案内情報として出力し、各列車内基地局が案内情報
をディジタル無線電波により客車内に送信し、客車内の
無線電話装置が、この案内情報のディジタル無線電波を
受信して、当該案内情報を文字情報に変換して表示部に
表示することにより、客車内の乗客の携帯している無線
電話装置に文字により列車案内情報及び駅案内情報であ
る案内情報を表示して、列車の運行状況等の列車案内情
報や列車がどの駅に近づいてきたか等の駅案内情報を含
む案内情報を乗客に適切に伝達することのできる列車内
放送システムを提供することを目的としている。
【0011】請求項3記載の発明は、各列車内基地局
が、各客車内の無線電話装置の空きの通信チャネルを検
出し、当該空きの通信チャネルを案内情報を送信するデ
ィジタル無線電波の通信チャネルとして設定することに
より、無線電話装置が通話中や待ち受け状態(着信待ち
状態)であっても、案内情報を無線電話装置に受信させ
て表示させ、案内情報をより確実に伝達することのでき
る列車内放送システムを提供することを目的としてい
る。
【0012】請求項4記載の発明は、列車が人通りの多
い地区及び住宅街等の無線障害の発生する可能性のある
地域を通過する際に、各列車内基地局から送信するディ
ジタル無線電波の出力レベルを所定のレベルに低下する
ことにより、列車外の無線電話装置に案内情報が受信さ
れ、列車外の無線電話装置に不要な情報が流れることを
防止するとともに、列車外の無線電話装置に無線障害を
与えることを防止することのできる列車内放送システム
を提供することを目的としている。
【0013】請求項家5記載の発明は、無線電話装置の
切換手段で、通話の着信待ちと案内情報の受信のいずれ
を優先するか等の優先度を切り換えると、切換手段の設
定状態に応じて通話の着信待ちと車内放送の受信のいず
れを優先するか等の優先処理を行うことにより、無線電
話装置の利用者の選択に応じて、当該利用者に不必要な
案内情報の受信を防止して、無線電話装置の電池の消耗
を抑制するとともに、必要な案内情報を確実に受信し
て、利用性の良好な列車内放送システムを提供すること
を目的としている。
【0014】請求項6記載の発明は、駅基地局が、警告
を必要とする所定の案内情報を警告情報として主基地局
に送出し、主基地局が、警告情報を受信すると、当該警
告情報を列車内基地局に出力し、列車内基地局が、警告
情報をディジタルの無線電波により無線電話装置に送信
して、無線電話装置が、警告報知手段で警告情報を報知
することにより、列車内の乗客に警告を必要とする重要
な案内情報を警告情報として駅から送信して列車内の無
線電話装置に報知し、緊急時や終着駅到着情報等の重要
な案内情報を確実に報知することのできる列車内放送シ
ステムを提供することを目的としている。
【0015】請求項7記載の発明は、主基地局が、警告
を必要とする所定の案内情報を警告情報を、所定時期
に、列車内基地局に出力し、列車内基地局が、警告情報
をディジタルの無線電波により無線電話装置に送信し
て、無線電話装置が、警告報知手段で警告情報を報知す
ることにより、列車内の乗客に警告を必要とする重要な
案内情報を警告情報として列車内の主基地局から送信し
て列車内の無線電話装置に報知し、緊急時等の重要な案
内情報を確実に報知することのできる列車内放送システ
ムを提供することを目的としている。
【0016】請求項8記載の発明は、警告報知手段とし
て、音声と振動の双方またはいずれか一方により警告情
報を報知する機能を有したものを使用し、報知選択手段
による音声と振動のうちのいずれで報知するかあるいは
音声と振動の双方で報知するかの選択に応じて、警告情
報を報知することにより、無線電話装置の利用者の選択
に応じて、音声と振動の双方またはいずれか一方で警告
情報を報知して、周囲の人に与える雑音を防止しつつ、
適切かつ確実に警告情報を報知することのできる列車内
放送システムを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の列
車内放送システムは、列車の少なくとも各客車内に設置
されディジタルの無線電波を送信する列車内基地局と、
前記列車内基地局に接続されテキストデータからなる各
種案内情報を前記列車内基地局に出力する主基地局と、
所定の表示部を備えディジタル無線電波を受信し当該デ
ィジタル無線電波がテキストデータであると文字情報に
変換して前記表示部に表示出力するとともに、ディジタ
ル無線電波を使用した通話が可能な無線電話装置と、各
駅に設置され少なくとも当該各駅の駅名等の当該各駅に
関する駅案内情報を当該駅から所定距離内の前記列車の
前記主基地局に送信する駅基地局と、を備え、前記主基
地局は、前記駅基地局から前記駅案内情報を受信する
と、当該駅案内情報を前記テキストデータからなる前記
案内情報として前記各列車内基地局に出力し、前記各列
車内基地局が前記主基地局から送られてくる前記案内情
報を前記ディジタル無線電波により前記客車内に送信
し、前記客車内の前記無線電話装置が、前記列車内基地
局から送信された前記案内情報のディジタル無線電波を
受信し、当該案内情報を文字情報に変換して前記表示部
に表示することにより、上記目的を達成している。
【0018】上記構成によれば、各駅に設置された駅基
地局から所定距離内の列車に当該駅に関する駅案内情報
を送信し、列車に搭載された主基地局が、駅基地局から
の駅案内情報を受信すると、各客車に搭載された列車内
基地局に駅案内情報をテキストデータからなる案内情報
として出力し、各列車内基地局が案内情報をディジタル
無線電波により客車内に送信し、客車内の無線電話装置
が、この案内情報のディジタル無線電波を受信して、当
該案内情報を文字情報に変換して表示部に表示するの
で、客車内の乗客の携帯している無線電話装置に文字に
より案内情報を表示することができ、列車がどの駅に近
づいてきたか等の駅案内情報を含む案内情報を乗客に適
切に伝達することができる。
【0019】請求項2記載の発明の列車内放送システム
は、列車の少なくとも各客車内に設置されディジタルの
無線電波を送信する列車内基地局と、前記列車内基地局
に接続され列車の運行状況等の列車案内情報をテキスト
データからなる案内情報として前記列車内基地局に出力
する主基地局と、所定の表示部を備えディジタル無線電
波を受信し当該ディジタル無線電波がテキストデータで
あると文字情報に変換して前記表示部に表示出力すると
ともに、ディジタル無線電波を使用した通話が可能な無
線電話装置と、各駅に設置され少なくとも当該各駅の駅
名等の当該各駅に関する駅案内情報を当該駅から所定距
離内の前記列車の前記主基地局に送信する駅基地局と、
を備え、前記主基地局は、前記各列車内基地局に前記列
車案内情報を前記テキストデータからなる前記案内情報
として出力するとともに、前記駅基地局から前記駅案内
情報を受信すると、当該駅案内情報を前記テキストデー
タからなる前記案内情報として前記各列車内基地局に出
力し、前記各列車内基地局が前記主基地局から送られて
くる前記案内情報を前記ディジタル無線電波により前記
客車内に送信し、前記客車内の前記無線電話装置が、前
記列車内基地局から送信された前記案内情報のディジタ
ル無線電波を受信し、当該案内情報を文字情報に変換し
て前記表示部に表示することにより、上記目的を達成し
ている。
【0020】上記構成によれば、列車に搭載された主基
地局から少なくとも各客車に搭載された列車内基地局
に、列車の運行状況等の列車案内情報をテキストデータ
からなる案内情報として出力するとともに、各駅に設置
された駅基地局から所定距離内の列車に当該駅に関する
駅案内情報を送信し、列車に搭載された主基地局が、駅
基地局からの駅案内情報を受信すると、各客車に搭載さ
れた列車内基地局に駅案内情報をテキストデータからな
る案内情報として出力し、各列車内基地局が案内情報を
ディジタル無線電波により客車内に送信し、客車内の無
線電話装置が、この案内情報のディジタル無線電波を受
信して、当該案内情報を文字情報に変換して表示部に表
示するので、客車内の乗客の携帯している無線電話装置
に文字により列車案内情報及び駅案内情報である案内情
報を表示することができ、列車の運行状況等の列車案内
情報や列車がどの駅に近づいてきたか等の駅案内情報を
含む案内情報を乗客に適切に伝達することができる。
【0021】この場合、例えば、請求項3に記載するよ
うに、前記各列車内基地局は、前記各客車内の前記無線
電話装置の空きの通信チャネルを検出し、当該空きの通
信チャネルを前記案内情報を送信する前記ディジタル無
線電波の通信チャネルとして設定するものであってもよ
い。
【0022】上記構成によれば、各列車内基地局が、各
客車内の無線電話装置の空きの通信チャネルを検出し、
当該空きの通信チャネルを案内情報を送信するディジタ
ル無線電波の通信チャネルとして設定するので、無線電
話装置が通話中や待ち受け状態(着信待ち状態)であっ
ても、案内情報を無線電話装置に受信させて表示させる
ことができ、案内情報をより確実に伝達することができ
る。
【0023】また、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記主基地局は、前記列車の運行路線に関して人通
りの多い地区及び住宅街等の無線障害の発生する可能性
のある地域を無線出力低下地域として登録された路線情
報を記憶する記憶部を備え、前記列車が前記路線情報に
前記無線出力低下地域として登録されている地域を通過
する際には、前記各列車内基地局に前記ディジタル無線
電波の出力レベルの低下を指示し、前記各列車内基地局
は、前記主基地局から前記出力レベル低下の指示がある
と、前記ディジタル無線電波の出力レベルを所定のレベ
ルに低下させてもよい。
【0024】上記構成によれば、列車が人通りの多い地
区及び住宅街等の無線障害の発生する可能性のある地域
を通過する際に、各列車内基地局から送信するディジタ
ル無線電波の出力レベルを所定のレベルに低下するの
で、列車外の無線電話装置に案内情報が受信され、列車
外の無線電話装置に不要な情報が流れることを防止する
ことができるとともに、列車外の無線電話装置に無線障
害を与えることを防止することができる。
【0025】さらに、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記無線電話装置は、前記通話の着信待ちと前記案
内情報の受信のいずれを優先するかの優先度を切り換え
て設定する切換手段と、前記切換手段の設定状態に応じ
て前記通話の着信待ちと前記車内放送の受信のいずれを
優先するかを制御する優先着信制御手段と、をさらに備
えていてもよい。
【0026】上記構成によれば、無線電話装置の切換手
段で、通話の着信待ちと案内情報の受信のいずれを優先
するか等の優先度を切り換えると、切換手段の設定状態
に応じて通話の着信待ちと車内放送の受信のいずれを優
先するか等の優先処理を行うので、無線電話装置の利用
者の選択に応じて、当該利用者に不必要な案内情報の受
信を防止して、無線電話装置の電池の消耗を抑制するこ
とができるとともに、必要な案内情報を確実に受信し
て、列車内放送システムの利用性を向上させることがで
きる。
【0027】また、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記駅基地局は、警告を必要とする所定の前記案内
情報を警告情報として前記主基地局に送出し、前記主基
地局は、前記警告情報を受信すると、当該警告情報を前
記列車内基地局に出力し、前記列車内基地局は、前記警
告情報を前記ディジタルの無線電波により前記無線電話
装置に送信し、前記無線電話装置は、前記警告情報を報
知する警告報知手段をさらに備えていてもよい。
【0028】上記構成によれば、駅基地局が、警告を必
要とする所定の案内情報を警告情報として主基地局に送
出し、主基地局が、警告情報を受信すると、当該警告情
報を列車内基地局に出力し、列車内基地局が、警告情報
をディジタルの無線電波により無線電話装置に送信し
て、無線電話装置が、警告報知手段で警告情報を報知す
るので、列車内の乗客に警告を必要とする重要な案内情
報を警告情報として駅から送信して列車内の無線電話装
置に報知することができ、緊急時や終着駅到着情報等の
重要な案内情報を確実に報知することができる。
【0029】さらに、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記主基地局は、警告を必要とする所定の前記案内
情報を警告情報として記憶する記憶部を備え、所定時期
に、前記記憶部から前記警告情報を読み出して前記列車
内基地局に出力し、前記列車内基地局は、前記警告情報
を前記ディジタルの無線電波により前記無線電話装置に
送信し、前記無線電話装置は、前記警告情報を報知する
警告報知手段をさらに備えていてもよい。
【0030】上記構成によれば、主基地局が、警告を必
要とする所定の案内情報を警告情報を、所定時期に、列
車内基地局に出力し、列車内基地局が、警告情報をディ
ジタルの無線電波により無線電話装置に送信して、無線
電話装置が、警告報知手段で警告情報を報知するので、
列車内の乗客に警告を必要とする重要な案内情報を警告
情報として列車内の主基地局から送信して列車内の無線
電話装置に報知することができ、緊急時等の重要な案内
情報を確実に報知することができる。
【0031】また、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記警告報知手段は、音声と振動の双方またはいず
れか一方により前記警告情報を報知する機能を有し、前
記無線電話装置は、前記音声と前記振動のうちのいずれ
で報知するかあるいは前記音声と前記振動の双方で報知
するかを切り換えて選択する報知選択手段を、さらに備
え、前記警告報知手段は、前記報知選択手段の選択に応
じて前記警告情報を報知するものであってもよい。
【0032】上記構成によれば、警告報知手段として、
音声と振動の双方またはいずれか一方により警告情報を
報知する機能を有したものを使用し、報知選択手段によ
る音声と振動のうちのいずれで報知するかあるいは音声
と振動の双方で報知するかの選択に応じて、警告情報を
報知するので、無線電話装置の利用者の選択に応じて、
音声と振動の双方またはいずれか一方で警告情報を報知
することができ、周囲の人に与える雑音を防止しつつ、
適切かつ確実に警告情報を報知することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0034】図1及び図2は、本発明の列車内放送シス
テムの第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発
明の列車内放送システムの第1の実施の形態を適用した
列車内放送システム1のシステム構成図である。
【0035】図1において、列車内放送システム1は、
各駅2に設置された駅基地局10、列車3の車掌の搭乗
する車掌車両M1に搭載された主基地局20、列車3の
乗客の搭乗する客車M2、M3、・・・にそれぞれ搭載
された列車内基地局P1、P2、・・・、及び客車M
2、M3、・・・に搭乗する乗客の携帯するディジタル
移動端末30等を備えている。
【0036】駅基地局10は、上述のように、各駅2に
設置されており、駅設置型情報送信基地局11及び記憶
装置12等を備えている。
【0037】記憶装置12は、当該駅2の駅名等の駅案
内情報をテキストデータとして記憶しており、駅設置型
情報送信基地局11は、アンテナ11aを備えて、所定
の至近距離(マイクロセル)内でのみ送信可能な微弱な
電波信号により記憶装置12に記憶されている上記駅案
内情報を予めID登録されている列車3に送信する。
【0038】主基地局20は、列車3の車掌車両M1に
搭載されており、情報受信用移動局21、情報処理装置
22及び送出・制御装置23等を備えている。主基地局
20の情報受信用移動局21、情報処理装置22、送出
・制御装置23及び列車内基地局P1、P2、・・・
は、それぞれケーブル24により接続されている。
【0039】情報受信用移動局21は、駅設置型情報送
信基地局11からの駅案内情報の電波信号をアンテナ2
1aを介して受信し、受信した電波信号から駅案内情報
を取り出して、情報処理装置22に出力する。
【0040】情報処理装置22は、文字あるいは画像で
放送する列車案内情報を編集して、案内情報として送出
・制御装置23に出力するとともに、情報受信用移動局
21から入力される駅案内情報を案内情報として送出・
制御装置23に出力するものであり、制御部、表示部、
操作部及び記憶部等を備えている。
【0041】情報処理装置22は、操作部から入力され
た列車案内情報、例えば、列車の運行に関する列車運行
情報(例えば、現在位置等)やその他のサービス情報
(例えば、「列車内での通話は、他のお客様のご迷惑に
なりますので、ご遠慮下さい。」や「無線電話装置のご
利用は、デッキでお願いいたします。」等)が入力さ
れ、入力されたこれらの列車案内情報は、表示部で確認
可能であるとともに、記憶部に記憶され、適時に制御部
により読み出されて、送出・制御装置23に出力され
る。記憶部は、上記列車案内情報を記憶するとともに、
列車の運行路線の駅名、路線名及び人通りの多い地区や
住宅街等の密集地域であるか否かの列車路線周辺情報を
記憶しており、特に、上記密集地域等の無線障害の発生
する可能性のある地域が無線出力低下地域として登録さ
れている。制御部は、後述するように、現在の列車の運
行地域が登録された無線出力低下地域であるか否かを列
車路線周辺情報に基づいて判断して、登録された無線出
力低下地域であると、後述する送出・制御装置23を介
して列車内基地局P1、P2、・・・の出力する無線出
力を低下させる。なお、上記列車案内情報や列車路線周
辺情報は、操作部により入力・編集されてもよいが、予
め記憶部に格納されていてもよし、予め記憶部に格納さ
れている案内情報や列車路線周辺情報を操作部により適
宜編集可能となっていてもよい。
【0042】情報処理装置22は、記憶部に記憶されて
いるプログラムに基づいて、適時に、記憶部に記憶され
ている列車案内情報である列車運行情報やサービス情報
を案内情報として送出・制御装置23に出力するととも
に、情報受信用移動局21から駅案内情報が入力される
と、当該駅案内情報を案内情報として送出・制御装置2
3に出力し、また、列車路線周辺情報に基づいて列車内
基地局P1、P2、・・・から出力される無線出力を制
御する。そして、上記案内情報は、テキストデータで作
成され、テキストデータとして送出・制御装置23に出
力される。
【0043】送出・制御装置23は、情報処理装置22
から入力される列車案内情報及び駅案内情報を伝送ケー
ブル5を介して各列車内基地局P1、P2、・・・に出
力するとともに、情報処理装置22からディジタル無線
電波の出力レベルの制御命令が入力されると、当該制御
命令に応じて、列車内基地局P1、P2、・・・に出力
レベル制御信号を出力して、各列車内基地局P1、P
2、・・・の出力するディジタル無線電波の出力レベル
を低下させたり、上昇させたりする。
【0044】列車内基地局P1、P2、・・・は、それ
ぞれアンテナA1、A2、・・・を備え、伝送ケーブル
5を介して送られてきた案内情報をアンテナA1、A
2、・・・を介してディジタル移動端末30に所定出力
レベルのディジタル無線電波を送信するとともに、送信
出力制御部を内蔵して、送出・制御装置23からの出力
レベル制御信号に基づいて送出するディジタル無線電波
の出力レベルを調整する。
【0045】この列車内基地局P1、P2、・・・から
送出された案内情報は、ディジタル移動端末30により
受信される。ディジタル移動端末(無線電話装置)30
は、通常の携帯電話端末、例えば、PHS(Personal H
andy Phone System :第二世代コードレス電話システ
ム)あるいは携帯電話装置等に受信したテキストデータ
をその表示部に表示する機能が追加されたものである。
【0046】すなわち、ディジタル移動端末30は、図
2に示すように、アンテナ31、無線部32、制御部3
3、切換スイッチ34、スピーカ35、マイク36、L
CD(Liquid Crystal Display)37及び図示しないキ
ー入力部等を備えており、通常のディジタル携帯電話機
と同様の構成であるが、受信したテキストデータによる
案内情報をLCD37に表示する機能を有している。
【0047】無線部32は、例えば、PLLシンセサイ
ザー、送・受信回路及びモデム等を備え、ディジタル移
動端末30で使用する周波数帯の電波の送受信を行う。
すなわち、PLLシンセサイザーは、制御部33により
設定される周波数により局部発振して、送・受信回路で
の周波数変換のための局部発振信号を送・受信回路に出
力する。送・受信回路は、アンテナ31で受信した受信
信号を、PLLシンセサイザーから入力される局部発振
信号と混合することにより周波数変換して、モデムに出
力し、また、モデムから入力される変調波を周波数変換
して、アンテナ31から送信する。モデムは、送・受信
信号の変復調処理を行う。無線部32は、上記処理した
情報を制御部33に出力する。
【0048】制御部33は、内部メモリ(例えば、RO
M)に記憶されているプログラムに基づいてディジタル
移動端末30の各部を制御し、ディジタル移動端末30
としての動作を行うとともに、ADPCM(Adaptive D
ifferential Pulse Code Modulation )を備えて、無線
部32から入力される情報のうち、音声情報について
は、マイク36に出力し、キャラクタデータについて
は、LCD37に出力する。すなわち、制御部33は、
そのADPCMに、マイク36とスピーカ35が接続さ
れ、スピーチコーディックを内蔵して、音声通話を可能
としている。ADPCMは、無線部32から入力される
データ(フレーム)から所定タイミングでスロットを取
り出して、盗聴防止用のスクランブル等を解除した後、
このスロットのフォーマットから構成データを取り出
し、この取り出した構成データのうち、制御データを制
御部33内で処理し、音声データをADPCM内のスピ
ーチコーディックに転送する。また、ADPCMは、ス
ピーチコーディックから転送されてくる音声データに制
御データを付加してスロットを作成し、スクランブル等
をかけた後、所定タイミングでスロットをフレームに挿
入して、無線部32に出力する。スピーチコーディック
は、ディジタル音声データの圧縮及び伸長処理を行うも
のであり、具体的には、適応予測と適応量子化を用いる
ADPCM方式によりディジタル音声データの符号化処
理及び復号化処理を行う。また、スピーチコーディック
は、その送信側で、入力されるPCM音声信号をADP
CM音声データに符号化することにより圧縮する。AD
PCMは、スピーチコーディックから送られてくるPC
M音声信号をアナログ音声信号に変換して、アンプを介
してスピーカ35から拡声出力させ、また、マイク36
から入力されたアナログ音声信号をディジタル音声信号
に変換し、PCM音声信号としてスピーチコーディック
に出力する。
【0049】また、制御部33は、コードーデータ(テ
キストデータ)とキャラクタデータの変換テーブルを記
憶する記憶部を内蔵しており、キャラクタとしては、例
えば、漢字、カナ、アルファベット及び数字等を記憶し
ている。また、制御部33の記憶部は、短縮ダイヤルデ
ータ等のディジタル移動端末30を携帯電話端末として
使用する際に必要な各種データを記憶する。
【0050】さらに、制御部33は、図示しないキー入
力部から入力されたキャラクタコードを上記記憶部を参
照してキャラクタデータに変換して、LCD(表示部)
37に表示出力させ、また、キー入力部から入力された
相手先電話番号を無線部32を介して当該相手先に発呼
させる。
【0051】さらに、制御部33は、無線部32から入
力されるテキストデータをキー入力部からのコード入力
と同様に取得して、当該入力されたテキストデータであ
る案内情報を文字情報(キャラクタデータ)に変換し
て、LCD37に表示出力する。
【0052】すなわち、ディジタル移動端末30は、列
車内基地局P1、P2、・・・から送出される案内情報
をアンテナ31で受信し、受信したデータ内のチャネル
種別を示すCIビットにより当該データがテキストデー
タであること、例えば、当該チャネルがFACCH:高
速付随制御チャネルであること、を示していると、制御
部33が、当該受信データは音声データではなく、テキ
ストデータであると判断して、当該受信データである案
内情報を文字情報としてLCD37に表示出力させる。
【0053】切換スイッチ(切換手段)34は、トグル
スイッチとなっており、通話待ちと案内情報の受信のい
ずれを優先するかの優先度の切り換えを行うのに使用さ
れる。すなわち、ディジタル移動端末30は、例えば、
電源オン時、デフォルトで案内情報の受信不可状態(通
話待ち受けのみの状態、すなわち、通常の電話機能のみ
の状態)にセットされているものとすると、切換スイッ
チ34が投入される毎に、案内情報受信不可状態から通
話待ち優先状態(通話待ち優先であるが、案内情報受信
可能な状態)、通話不可状態(案内情報の受信のみを行
い、通話待ちを行わない、すなわち、電話機能オフの状
態)を順次切り換えて、再度、切換スイッチ34が投入
されると、元の通話待ち優先状態に戻る。制御部33
は、この切換スイッチ34の設定状態に応じて優先処理
を行う。したがって、制御部33は、優先着信制御手段
として機能する。
【0054】次に、本実施の形態の動作を説明する。列
車内放送システム1は、列車案内情報や駅案内情報等の
案内情報をディジタル移動端末30の表示部であるLC
D37に表示させるところにその特徴がある。
【0055】すなわち、列車内放送システム1は、各客
車M2、M3、・・・に列車内基地局P1、P2、・・
・が設置され、各列車内基地局P1、P2、・・・が車
掌車両M1に設置された送出・制御装置23に伝送ケー
ブル5により接続されている。送出・制御装置23は、
情報処理装置22に接続され、情報処理装置22は、そ
の記憶部に記憶されている列車案内情報、あるいは、そ
の操作部で入力された列車案内情報をテキストの案内情
報として送出・制御装置23に出力する。
【0056】送出・制御装置23は、情報処理装置22
から入力された列車案内情報(案内情報)を伝送ケーブ
ル5を介して各客車M2、M3、・・・に設置された列
車内基地局P1、P2、・・・に送出し、各列車内基地
局P1、P2、・・・は、送出・制御装置23から送ら
れてくる列車案内情報をアンテナA1、A2、・・・を
介してディジタル無線電波により客車M2、M3、・・
・内に送信する。
【0057】このとき、各列車内基地局P1、P2、・
・・は、案内情報の送出に先立って、客車M2、M3、
・・・に持ち込まれたディジタル移動端末30のキャリ
アをセンスし、当該客車M2、M3、・・・内のディジ
タル移動端末30が使用している通信チャネルを検出す
る。各列車内基地局P1、P2、・・・は、通信チャネ
ルを検出すると、使用可能な通信チャネルを、通信事業
者毎に予め決定されている制御チャネルによって通知す
る。各ディジタル移動端末30は、列車内基地局P1、
P2、・・・から制御チャネルが指定されると、制御部
33が無線部32を介して指定された制御チャネルを使
用して列車内基地局P1、P2、・・・と無線リンクの
確立を要求し、列車内基地局P1、P2、・・・は、デ
ィジタル移動端末30から無線リンクの確立要求がある
と、当該ディジタル移動端末30との間にリンクを確立
する。
【0058】そして、各列車内基地局P1、P2、・・
・は、それぞれ列車内基地局P1、P2、・・・の設置
されている客車M2、M3、・・・内のディジタル移動
端末30との間でリンクを確立すると、伝送ケーブル5
を介して送出・制御装置23から所定時間間隔毎に送ら
れてくる列車案内情報をアンテナA1、A2、・・・を
介して送出する。
【0059】各ディジタル移動端末30は、列車内基地
局P1、P2、・・・から送出される案内情報をアンテ
ナ31を介して受信し、制御部33は、受信したデータ
がテキストデータであると、当該受信したテキストデー
タをキャラクタデータに変換して、LCD37に表示す
る。
【0060】すなわち、ディジタル移動端末30が、例
えば、PHSであると、PHSの通信用物理スロットが
使用されており、通信用物理スロットのFACCH:高
速付随制御チャネルでデータがテキストデータであるか
どうか判別することができ、制御部33は、受信データ
内のCIビットでそのデータがテキストデータであるこ
とを示すFACCHが設定されていると、受信データが
テキストデータであると判断する。
【0061】制御部33は、受信データがテキストデー
タであると判断すると、受信した案内情報を記憶部に記
憶されている変換テーブルを参照してテキストデータの
各コード毎にキャラクタデータに変換して、案内情報
(列車案内情報)をLCD37に表示出力する。
【0062】そして、列車内放送システム1は、列車案
内情報として、列車の現在位置等の列車の運行に関する
列車運行情報を適時送出するとともに、「列車内での通
話は、他のお客様のご迷惑になりますので、ご遠慮下さ
い。」や「携帯電話のご利用は、デッキでお願いいたし
ます。」等のその他のサービス情報を列車運行情報を送
出する合間に適時送出する。
【0063】したがって、列車内放送システム1は、乗
客の手元のディジタル移動端末30に列車案内情報を受
信させて、そのLCD37に列車案内情報を表示させる
ことができ、列車運行情報等の列車案内情報を乗客に確
実に報知することができるとともに、サービス情報を適
切に通知することができる。
【0064】また、列車内放送システム1は、各駅2に
駅基地局10が設置されており、駅基地局10は、その
駅設置型情報送信基地局11から記憶装置12に記憶さ
れている駅案内情報、例えば、駅名等を所定の至近距離
(マイクロセル)内でのみ受信可能な微弱な電波信号に
より送信する。列車3がこのマイクロセル内に入ると、
列車3に搭載されている主基地局20の情報受信用移動
局21が駅案内情報の電波信号を受信し、情報受信用移
動局21は、受信した駅案内情報を情報処理装置22に
出力する。
【0065】情報処理装置22は、列車案内情報と同様
に、情報受信用移動局21から入力された駅案内情報を
テキストデータからなる案内情報として送出・制御装置
23に出力し、送出・制御装置23は、情報処理装置2
2から入力された駅案内情報(案内情報)を伝送ケーブ
ル5を介して各客車M2、M3、・・・に設置された列
車内基地局P1、P2、・・・に送出する。各列車内基
地局P1、P2、・・・は、送出・制御装置23から送
られてくる駅案内情報をアンテナA1、A2、・・・を
介してディジタル無線電波により客車M2、M3、・・
・内に送信する。
【0066】各ディジタル移動端末30は、列車内基地
局P1、P2、・・・から送出される駅案内情報をアン
テナ31を介して受信し、制御部33は、受信したテキ
ストデータである駅案内情報をキャラクタデータに変換
して、LCD37に表示する。
【0067】したがって、客車M2、M3、・・・内の
乗客の携帯しているディジタル移動端末30に文字によ
り駅案内情報を表示し、列車3がどの駅に近づいてきた
か等の駅案内情報を含む案内情報を乗客に適切に伝達す
ることができる。
【0068】ディジタル移動端末30は、列車内基地局
P1、P2、・・・との間で同期のとれたリンクが確立
されており、制御チャネルを使用せずに案内情報を所定
のタイミング毎に受信しているので、ディジタル移動端
末30の通常の使用に何らの影響がなく、ディジタル移
動端末30を使用して通常の電話をかけることができ、
また、着信を受けることができる。
【0069】このとき、制御部33は、切換スイッチ3
4の状態をチェックし、切換スイッチ34が、案内情報
の受信不可状態(通話待ち受けのみの状態)、通話待ち
優先状態(通話待ち優先であるが、案内情報受信可能な
状態)及び通話不可状態(案内情報の受信のみを行い、
通話待ちを行わない状態)のいずれの状態を選択してい
るかに応じて、当該選択状態に応じた優先処理を行う。
【0070】列車放送システム1は、その情報処理装置
22の記憶部の列車路線周辺情報に無線出力低下地域が
登録されており、情報処理装置22は、現在の列車の運
行地域が無線出力低下地域であるか否かを列車路線周辺
情報に基づいて判断して、無線出力低下地域であると、
列車内基地局P1、P2、・・・の出力するディジタル
無線電波の出力レベルを低下させる指示を送出・制御装
置23に出力する。送出・制御装置23は、無線出力低
下の指示が情報処理装置22から入力されると、列車内
基地局P1、P2、・・・に無線出力を低下させる出力
レベル制御信号を出力する。各列車内基地局P1、P
2、・・・は、無線出力低下を指示する出力レベル制御
信号が入力されると、その送信出力制御部により、送出
するディジタル無線電波の出力レベルを低下させる。
【0071】そして、情報処理装置22は、列車が無線
出力低下地域から離れると、送出・制御装置23に列車
内基地局P1、P2、・・・の出力する無線出力を上昇
させる指示を出力する。送出・制御装置23は、無線出
力上昇の指示が情報処理装置22から入力されると、列
車内基地局P1、P2、・・・に無線出力を上昇させる
出力レベル制御信号を出力する。各列車内基地局P1、
P2、・・・は、無線出力上昇を指示する出力レベル制
御信号が入力されると、その送信出力制御部により、送
出するディジタル無線電波の出力レベルを上昇させる。
【0072】したがって、適切な案内情報の放送を行い
つつ、密集地域等の無線障害の発生する可能性のある地
域において、列車内から漏れる放送電波が列車外の端末
に受信され、列車外の端末に不要な情報を流して、列車
外の端末に影響を与えたり、無線障害が発生することを
防止することができる。
【0073】また、ディジタル移動端末30は、上述の
ように、通話待ちと案内情報の受信との優先度を選択設
定する切換スイッチ34を備え、切換スイッチ34の設
定状態に応じて優先処理を制御する。すなわち、制御部
33は、切換スイッチ34の状態をチェックし、切換ス
イッチ34が、案内情報の受信不可状態(通話待ち受け
のみの状態)、通話待ち優先状態(通話待ち優先である
が、案内情報受信可能な状態)及び通話不可状態(案内
情報の受信のみを行い、通話待ちを行わない状態)のい
ずれの状態が選択されているか判別する。制御部33
は、この優先度の選択状態に応じて、案内情報の受信不
可状態、通話待ち優先状態及び通話不可状態のいずれか
を優先させて処理を行う。
【0074】したがって、ディジタル移動端末30の利
用者の選択に応じて、当該利用者に不必要な案内情報の
受信を防止して、ディジタル移動端末30の電池の消耗
を抑制することができるとともに、必要な案内情報を確
実に受信することができ、列車内放送システム1の利用
性を向上させることができる。
【0075】図3は、本発明の列車内放送システムの第
2の実施の形態に使用されるディジタル移動端末を示す
図であり、本実施の形態は、警告情報をディジタル移動
端末に送信して、ディジタル移動端末で警告報知するも
のである。
【0076】本実施の形態は、上記第1の実施の形態と
同様の列車内放送システム1に適用したものであり、本
実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の
列車内放送システム1と同様の構成部分には、同一の符
号を用いて説明する。
【0077】図3において、ディジタル移動端末40
は、アンテナ31、無線部32、制御部41、スピーカ
35、マイク36、LCD37、特殊コード表記憶部4
2、アラームON/OFFスイッチ43及び図示しない
キー入力部等を備えており、第1の実施の形態のディジ
タル移動端末30と同様に、通常のディジタル携帯電話
機と同様の構成であるが、受信したテキストデータによ
る案内情報をLCD37に表示する機能と列車内基地局
P1、P2、・・・からの警告情報によりアラームを作
動させるか否かを選択処理する機能を有している。
【0078】すなわち、本実施の形態の列車内放送シス
テムは、駅基地局10の記憶装置12が、当該駅2の駅
名等の駅案内情報をテキストデータとして記憶している
とともに、緊急情報等の警告を必要とする所定の駅案内
情報をテキストデータからなる警告情報として記憶して
おり、記憶装置12は、警告情報を、例えば、「ケイコ
ク ケイコク ケイコク」等の特殊コードの他の文字列
と識別可能な充分な長さを有した連続した文字列に連続
した状態で記憶している。
【0079】駅基地局10は、必要に応じて、記憶装置
12内の警告情報を駅設置型情報送信基地局11から送
信する。
【0080】列車3に搭載されている主基地局20は、
その情報受信用移動局21が警告情報である駅案内情報
を受信すると、上記実施の形態の場合と同様に、情報処
理装置22及び送出・制御装置23を介して当該駅案内
情報を列車3の客車M2、M3、・・・に搭載されてい
る列車内基地局P1、P2、・・・に出力する。
【0081】列車内基地局P1、P2、・・・は、送ら
れてきた警告情報である駅案内情報をアンテナA1、A
2、・・・から客車M2、M3、・・・内のディジタル
移動端末40に送信する。
【0082】また、主基地局20は、その情報処理装置
22の記憶部に事故や災害等の発生時における警告情報
を予め記憶しており、列車3に事故や災害等が発生する
と、情報処理装置22が、発生した事故や災害等に対応
する警告情報を記憶部から読み出して、案内情報として
送出・制御装置23を介して列車内基地局P1、P2、
・・・に出力する。
【0083】列車内基地局P1、P2、・・・は、送ら
れてきた警告情報である案内情報をアンテナA1、A
2、・・・から客車M2、M3、・・・内のディジタル
移動端末40に送信する。
【0084】各ディジタル移動端末40は、列車内基地
局P1、P2、・・・から送出される案内情報をアンテ
ナ31を介して受信して、受信したテキストデータであ
る案内情報(警告情報)をキャラクタデータに変換し
て、LCD37に表示する。
【0085】制御部41は、案内情報が無線部32から
入力されると、当該案内情報であるテキストデータのコ
ードが特殊コード表記億部42に予め記憶されている警
告情報を認識するための特殊コードと一致するかチェッ
クして、案内情報が警告情報であるか判別する。
【0086】すなわち、特殊コード表記億部42は、警
告情報を認識するための特殊コード、例えば、「ケイコ
ク ケイコク ケイコク」等の他の文字列と識別するの
に十分長い連続した文字列のコードを記憶している。
【0087】制御部41は、無線部32から入力された
と案内情報の文字列のコードが特殊コード記憶部42に
記憶されている特殊コードと一致するかチェックし、一
致すると、当該案内情報は、警告情報であると判断し
て、アラームON/OFFスイッチ43の設定状態に応
じて、警告通知を行う。
【0088】すなわち、アラームON/OFFスイッチ
43は、警告情報を受信したときに、警告通知を行うか
否かの選択設定を行うのに使用され、制御部41は、ア
ラームON/OFFスイッチ43がオン(ON)のと
き、警告情報を受信すると、警告通知を行う。
【0089】そして、制御部41は、スピーカ35から
所定のアラーム音を出力させることにより、警告通知を
行い、アラーム音としては、例えば、制御部41内のメ
モリに予め記憶されているビープ音あるいは所定のメロ
ディ音をスピーカ(警告報知手段)35から出力させる
ことにより発生される音である。
【0090】このように、本実施の形態によれば、駅基
地局10あるいは主基地局20が、警告を必要とする所
定の案内情報を警告情報として送出し、列車内基地局P
1、P2、・・・が、警告情報をディジタルの無線電波
によりディジタル移動端末40に送信して、ディジタル
移動端末40が、警告情報を報知するので、列車3内の
乗客に警告を必要とする重要な案内情報を警告情報とし
て報知し、緊急時や終着駅到着情報等の重要な案内情報
を確実に報知することができる。
【0091】また、警告報知を行わせるか否かを、ディ
ジタル移動端末40の利用者がアラームON/OFFス
イッチ43により選択できるので、ディジタル移動端末
40、ひいては列車内放送システム1の利用性を向上さ
せることができる。
【0092】なお、上記第2の実施の形態において、警
告情報は、予め駅基地局10の記憶装置12あるいは主
基地局20の情報処理装置22の記憶部に記憶されてい
るが、警告情報は、予め記憶部に記憶されているものに
限るものではなく、例えば、駅基地局10あるいは主基
地局20の入力操作部から入力してもよいし、また、警
告報知を行う文字列をディジタル移動端末40の利用者
がディジタル移動端末40のキー入力から入力するよう
にしてもよい。
【0093】例えば、ディジタル移動端末40で警告報
知を行わせる文字列を入力する場合には、ディジタル移
動端末40の利用者の降りる駅名や時刻をキー入力部か
ら入力し、特殊コード表記憶部42に登録することによ
り、当該登録した文字コードの案内情報を受信したとき
には、警告報知させることができる。
【0094】ただし、この場合、警告報知させる文字列
は、他の文字列と誤認されることのないある程度連続し
た文字列である必要があるので、例えば、警告報知させ
る文字列が、短い駅名(例えば、「津」等)等であれ
ば、主基地局20が予め「津」のような短い駅名を案内
情報として出力する際には、「****ツ***」等の
ように、他のキャラクタ等により、特殊文字コードの定
義に従った文字数に変換して出力させると、適切に警告
報知させる文字列をディジタル移動端末40で認識する
ことができる。
【0095】さらに、警告報知手段は、上記スピーカ3
5による音での報知に限るものではなく、例えば、ディ
ジタル移動端末40に警告報知手段として振動子を取り
付け、振動により警告報知を行うようにしてもよい。
【0096】また、警告報知手段として、スピーカ35
と振動子の双方を設け、スピーカ35による音と振動子
による振動の双方で行うようにしてもよい。
【0097】さらに、警告報知手段として、スピーカ3
5と振動子の双方を設けるとともに、スピーカ35によ
る音と振動子による振動の双方あるいはいずれか一方を
選択する報知選択手段、例えば、選択スイッチを設け、
報知選択手段の選択に応じて警告報知するようにしても
よい。また、これらの場合にも、アラームON/OFF
スイッチ43による警告報知のオン/オフを選択するよ
うにしてもよい。
【0098】このようにすると、ディジタル移動端末4
0の利用者の選択に応じて、より一層警告報知を適切に
行うことができ、ディジタル移動端末40、ひいては、
列車内放送システム1の利用性をより一層向上させるこ
とができる。
【0099】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の発明の列車内放送システ
ムによれば、各駅に設置された駅基地局から所定距離内
の列車に当該駅に関する駅案内情報を送信し、列車に搭
載された主基地局が、駅基地局からの駅案内情報を受信
すると、各客車に搭載された列車内基地局に駅案内情報
をテキストデータからなる案内情報として出力し、各列
車内基地局が案内情報をディジタル無線電波により客車
内に送信し、客車内の無線電話装置が、この案内情報の
ディジタル無線電波を受信して、当該案内情報を文字情
報に変換して表示部に表示するので、客車内の乗客の携
帯している無線電話装置に文字により案内情報を表示す
ることができ、列車がどの駅に近づいてきたか等の駅案
内情報を含む案内情報を乗客に適切に伝達することがで
きる。
【0101】請求項2記載の発明の列車内放送システム
によれば、列車に搭載された主基地局から少なくとも各
客車に搭載された列車内基地局に、列車の運行状況等の
列車案内情報をテキストデータからなる案内情報として
出力するとともに、各駅に設置された駅基地局から所定
距離内の列車に当該駅に関する駅案内情報を送信し、列
車に搭載された主基地局が、駅基地局からの駅案内情報
を受信すると、各客車に搭載された列車内基地局に駅案
内情報をテキストデータからなる案内情報として出力
し、各列車内基地局が案内情報をディジタル無線電波に
より客車内に送信し、客車内の無線電話装置が、この案
内情報のディジタル無線電波を受信して、当該案内情報
を文字情報に変換して表示部に表示するので、客車内の
乗客の携帯している無線電話装置に文字により列車案内
情報及び駅案内情報である案内情報を表示することがで
き、列車の運行状況等の列車案内情報や列車がどの駅に
近づいてきたか等の駅案内情報を含む案内情報を乗客に
適切に伝達することができる。
【0102】請求項3記載の発明の列車内放送システム
によれば、各列車内基地局が、各客車内の無線電話装置
の空きの通信チャネルを検出し、当該空きの通信チャネ
ルを案内情報を送信するディジタル無線電波の通信チャ
ネルとして設定するので、無線電話装置が通話中や待ち
受け状態(着信待ち状態)であっても、案内情報を無線
電話装置に受信させて表示させることができ、案内情報
をより確実に伝達することができる。
【0103】請求項4記載の発明の列車内放送システム
によれば、列車が人通りの多い地区及び住宅街等の無線
障害の発生する可能性のある地域を通過する際に、各列
車内基地局から送信するディジタル無線電波の出力レベ
ルを所定のレベルに低下するので、列車外の無線電話装
置に案内情報が受信され、列車外の無線電話装置に不要
な情報が流れることを防止することができるとともに、
列車外の無線電話装置に無線障害を与えることを防止す
ることができる。
【0104】請求項5記載の発明の列車内放送システム
によれば、無線電話装置の切換手段で、通話の着信待ち
と案内情報の受信のいずれを優先するか等の優先度を切
り換えると、切換手段の設定状態に応じて通話の着信待
ちと車内放送の受信のいずれを優先するか等の優先処理
を行うので、無線電話装置の利用者の選択に応じて、当
該利用者に不必要な案内情報の受信を防止して、無線電
話装置の電池の消耗を抑制することができるとともに、
必要な案内情報を確実に受信して、列車内放送システム
の利用性を向上させることができる。
【0105】請求項6記載の発明の列車内放送システム
によれば、駅基地局が、警告を必要とする所定の案内情
報を警告情報として主基地局に送出し、主基地局が、警
告情報を受信すると、当該警告情報を列車内基地局に出
力し、列車内基地局が、警告情報をディジタルの無線電
波により無線電話装置に送信して、無線電話装置が、警
告報知手段で警告情報を報知するので、列車内の乗客に
警告を必要とする重要な案内情報を警告情報として駅か
ら送信して列車内の無線電話装置に報知することがで
き、緊急時や終着駅到着情報等の重要な案内情報を確実
に報知することができる。
【0106】請求項7記載の発明の列車内放送システム
によれば、主基地局が、警告を必要とする所定の案内情
報を警告情報を、所定時期に、列車内基地局に出力し、
列車内基地局が、警告情報をディジタルの無線電波によ
り無線電話装置に送信して、無線電話装置が、警告報知
手段で警告情報を報知するので、列車内の乗客に警告を
必要とする重要な案内情報を警告情報として列車内の主
基地局から送信して列車内の無線電話装置に報知するこ
とができ、緊急時等の重要な案内情報を確実に報知する
ことができる。
【0107】請求項8記載の発明の列車内放送システム
によれば、警告報知手段として、音声と振動の双方また
はいずれか一方により警告情報を報知する機能を有した
ものを使用し、報知選択手段による音声と振動のうちの
いずれで報知するかあるいは音声と振動の双方で報知す
るかの選択に応じて、警告情報を報知するので、無線電
話装置の利用者の選択に応じて、音声と振動の双方また
はいずれか一方で警告情報を報知することができ、周囲
の人に与える雑音を防止しつつ、適切かつ確実に警告情
報を報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の列車内放送システムの第1の実施の形
態を適用した列車内放送システムの構成図。
【図2】図1のディジタル移動端末の詳細なブロック構
成図。
【図3】本発明の列車内放送システムの第2の実施の形
態を適用した列車内放送システムのディジタル移動端末
の詳細なブロック構成図。
【符号の説明】
1 列車内放送システム 2 駅 3 列車 10 駅基地局 11 駅設置型情報送信基地局 11a アンテナ 12 記憶装置 20 主基地局 21 情報受信用移動局 21a アンテナ 22 情報処理装置 23 送出・制御装置 24 ケーブル P1、P2、P3 列車内基地局 A1、A2、A3 アンテナ M1 車掌車両 M2、M3、M4 客車 30、40 ディジタル移動端末 31 アンテナ 32 無線部 33 制御部 34 切換スイッチ 35 スピーカ 36 マイク 37 LCD 41 制御部 42 特殊コード表記億部 43 アラームON/OFFスイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列車の少なくとも各客車内に設置されディ
    ジタルの無線電波を送信する列車内基地局と、前記列車
    内基地局に接続されテキストデータからなる各種案内情
    報を前記列車内基地局に出力する主基地局と、所定の表
    示部を備えディジタル無線電波を受信し当該ディジタル
    無線電波がテキストデータであると文字情報に変換して
    前記表示部に表示出力するとともに、ディジタル無線電
    波を使用した通話が可能な無線電話装置と、各駅に設置
    され少なくとも当該各駅の駅名等の当該各駅に関する駅
    案内情報を当該駅から所定距離内の前記列車の前記主基
    地局に送信する駅基地局と、を備え、前記主基地局は、
    前記駅基地局から前記駅案内情報を受信すると、当該駅
    案内情報を前記テキストデータからなる前記案内情報と
    して前記各列車内基地局に出力し、前記各列車内基地局
    が前記主基地局から送られてくる前記案内情報を前記デ
    ィジタル無線電波により前記客車内に送信し、前記客車
    内の前記無線電話装置が、前記列車内基地局から送信さ
    れた前記案内情報のディジタル無線電波を受信し、当該
    案内情報を文字情報に変換して前記表示部に表示するこ
    とを特徴とする列車内放送システム。
  2. 【請求項2】列車の少なくとも各客車内に設置されディ
    ジタルの無線電波を送信する列車内基地局と、前記列車
    内基地局に接続され列車の運行状況等の列車案内情報を
    テキストデータからなる案内情報として前記列車内基地
    局に出力する主基地局と、所定の表示部を備えディジタ
    ル無線電波を受信し当該ディジタル無線電波がテキスト
    データであると文字情報に変換して前記表示部に表示出
    力するとともに、ディジタル無線電波を使用した通話が
    可能な無線電話装置と、各駅に設置され少なくとも当該
    各駅の駅名等の当該各駅に関する駅案内情報を当該駅か
    ら所定距離内の前記列車の前記主基地局に送信する駅基
    地局と、を備え、前記主基地局は、前記各列車内基地局
    に前記列車案内情報を前記テキストデータからなる前記
    案内情報として出力するとともに、前記駅基地局から前
    記駅案内情報を受信すると、当該駅案内情報を前記テキ
    ストデータからなる前記案内情報として前記各列車内基
    地局に出力し、前記各列車内基地局が前記主基地局から
    送られてくる前記案内情報を前記ディジタル無線電波に
    より前記客車内に送信し、前記客車内の前記無線電話装
    置が、前記列車内基地局から送信された前記案内情報の
    ディジタル無線電波を受信し、当該案内情報を文字情報
    に変換して前記表示部に表示することを特徴とする列車
    内放送システム。
  3. 【請求項3】前記各列車内基地局は、前記各客車内の前
    記無線電話装置の空きの通信チャネルを検出し、当該空
    きの通信チャネルを前記案内情報を送信する前記ディジ
    タル無線電波の通信チャネルとして設定することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の列車内放送システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記主基地局は、前記列車の運行路線に関
    して人通りの多い地区及び住宅街等の無線障害の発生す
    る可能性のある地域を無線出力低下地域として登録され
    た路線情報を記憶する記憶部を備え、前記列車が前記路
    線情報に前記無線出力低下地域として登録されている地
    域を通過する際には、前記各列車内基地局に前記ディジ
    タル無線電波の出力レベルの低下を指示し、前記各列車
    内基地局は、前記主基地局から前記出力レベル低下の指
    示があると、前記ディジタル無線電波の出力レベルを所
    定のレベルに低下させることを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれかに記載の列車内放送システム。
  5. 【請求項5】前記無線電話装置は、前記通話の着信待ち
    と前記案内情報の受信のいずれを優先するかの優先度を
    切り換えて設定する切換手段と、前記切換手段の設定状
    態に応じて前記通話の着信待ちと前記車内放送の受信の
    いずれを優先するかを制御する優先着信制御手段と、を
    さらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれかに記載の列車内放送システム。
  6. 【請求項6】前記駅基地局は、警告を必要とする所定の
    前記案内情報を警告情報として前記主基地局に送出し、
    前記主基地局は、前記警告情報を受信すると、当該警告
    情報を前記列車内基地局に出力し、前記列車内基地局
    は、前記警告情報を前記ディジタルの無線電波により前
    記無線電話装置に送信し、前記無線電話装置は、前記警
    告情報を報知する警告報知手段をさらに備えていること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    列車内放送システム。
  7. 【請求項7】前記主基地局は、警告を必要とする所定の
    前記案内情報を警告情報として記憶する記憶部を備え、
    所定時期に、前記記憶部から前記警告情報を読み出して
    前記列車内基地局に出力し、前記列車内基地局は、前記
    警告情報を前記ディジタルの無線電波により前記無線電
    話装置に送信し、前記無線電話装置は、前記警告情報を
    報知する警告報知手段をさらに備えていることを特徴と
    する請求項1から請求項6のいずれかに記載の列車内放
    送システム。
  8. 【請求項8】前記警告報知手段は、音声と振動の双方ま
    たはいずれか一方により前記警告情報を報知する機能を
    有し、前記無線電話装置は、前記音声と前記振動のうち
    のいずれで報知するかあるいは前記音声と前記振動の双
    方で報知するかを切り換えて選択する報知選択手段を、
    さらに備え、前記警告報知手段は、前記報知選択手段の
    選択に応じて前記警告情報を報知することを特徴とする
    請求項7記載の列車内放送システム。
JP11525197A 1997-04-17 1997-04-17 列車内放送システム Pending JPH10294702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11525197A JPH10294702A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 列車内放送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11525197A JPH10294702A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 列車内放送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10294702A true JPH10294702A (ja) 1998-11-04

Family

ID=14658077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11525197A Pending JPH10294702A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 列車内放送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10294702A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103763053A (zh) * 2014-01-07 2014-04-30 株洲南车时代电气股份有限公司 广播控制器及列车广播控制***
US9171468B2 (en) 2011-05-16 2015-10-27 Mitsubishi Electric Corporation In-vehicle information distribution system and in-vehicle information distribution method
CN114697882A (zh) * 2022-04-27 2022-07-01 上海寰创通信科技股份有限公司 一种无人驾驶场景下的列车实时广播***及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9171468B2 (en) 2011-05-16 2015-10-27 Mitsubishi Electric Corporation In-vehicle information distribution system and in-vehicle information distribution method
CN103763053A (zh) * 2014-01-07 2014-04-30 株洲南车时代电气股份有限公司 广播控制器及列车广播控制***
CN114697882A (zh) * 2022-04-27 2022-07-01 上海寰创通信科技股份有限公司 一种无人驾驶场景下的列车实时广播***及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960003840B1 (ko) 무선전화장치 및 그 통신방법
US6983171B2 (en) Device and method for communicating teletype information in a vehicle communication system
US7324839B2 (en) Communications control method, communications control system, and wireless telephone device
JP2010119019A (ja) 携帯端末、音声出力制御方法及び音声出力制御プログラム
JP2005110049A (ja) ハンズフリー通信制御方法、携帯無線通信装置及びハンズフリーシステム
JPH07245782A (ja) 移動無線装置
JPH0414891B2 (ja)
JPH11289278A (ja) 携帯無線端末装置
JPH10294702A (ja) 列車内放送システム
JPH0621875A (ja) 携帯形移動無線通信装置およびその着信報知補助装置
JP4696374B2 (ja) 携帯端末の制御システム
JP2001258070A (ja) 移動通信システム
US20020107005A1 (en) Apparatus and method for notifyng a user of public place behavior in a mobile telecommunication system
JP3925430B2 (ja) 電話装置
JP2000236578A (ja) 携帯電話システム
JPH1127205A (ja) 列車内放送システム
JP2001177869A (ja) 移動体通信装置、移動体通信装置の通話可否情報報知装置、移動体通信装置の通話可否情報作成装置
JPH10190595A (ja) 列車内放送システム
JP3099710B2 (ja) デジタル無線電話システム
JP5351619B2 (ja) 無線機及びその直接通信方法
JPH1076949A (ja) 車内放送方法及びシステム
JPH10112877A (ja) 携帯電話装置
KR200202265Y1 (ko) 음성발신기능이 구비된 휴대폰용 이어폰
JP2788900B2 (ja) 無線電話機における移動中着信通知方式
JP2002159065A (ja) 携帯無線電話システム