JPH10292807A - 部材の取付け構造 - Google Patents
部材の取付け構造Info
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- JPH10292807A JPH10292807A JP10147797A JP10147797A JPH10292807A JP H10292807 A JPH10292807 A JP H10292807A JP 10147797 A JP10147797 A JP 10147797A JP 10147797 A JP10147797 A JP 10147797A JP H10292807 A JPH10292807 A JP H10292807A
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Abstract
して先付けしておき、その脚部18側をインナパネル2
0の装着孔21へ差し込んでおき、抜け止め爪27によ
って仮係止させる。アシストグリップ4側からはピン部
材1の差し込み軸8が成形天井3を通して前記脚部18
内に挿入される。こりときの差し込みは差し込み軸8に
形成された係止爪12がスリット24に沿って案内され
るため、スムーズになされる。その後、ピン部材1が約
90゜捻り操作されると、係止爪12はスリット24か
ら周方向先の段部16へ移行して係止凹部17へ至る。
この過程で、抜け止め爪27の係止状況が強化され、ま
た係止凹部27と係止爪12との面当たりの係止によ
り、ピン部材1の抜けが防止される。
Description
造に関するものである。
(ルーフヘッドライニング)が貼り付けられており、さ
らに天井面にはこの成形天井と共にサンバイザ、アシス
トグリップ(搭乗者のための吊り手具)等も取り付けら
れている。これらの取付けにおいては、まず成形天井が
天井面のインナパネルに仮保持される。仮保持作業で
は、成形天井の表面側からインナパネル側へ樹脂クリッ
プを差し込み、樹脂クリップの頭部によって成形天井を
押さえ込むことによって行われる。その後、アシストグ
リップ等の取付けがなされる。そのために、インナパネ
ルには取付け孔が開口するとともに、この取付け孔の裏
側(アウタパネルと対向する側の面)には予め溶接によ
ってナットが取り付けられている。したがって、ねじを
アシストグリップに差し込み、ナットに対して締め込ん
でやればアシストグリップと共に成形天井が固定される
わけである。
作用することが予想されるため、ナットに対するねじ込
みを行うようにしていたが、サンバイザ等では大きな係
着力が要求されないものでは、ナットに代えて筒状の樹
脂キャップを嵌着しておき、ここにタッピングスクリュ
ーを用いて締め込む、といった方式も採られていた。
を採用するにしても、ねじ締めによって本止めがなされ
る構造であるため、作業性が悪い。特に、成形天井のよ
うなものでは、上を向いての作業となるため、作業を一
層煩わしいものとしていた。
発工夫されたものであり、その目的とするところは被装
着部材の取付け作業の円滑化を図ることができる構造を
提供することである。
めの請求項1の発明は、ボディ側に穿孔された装着孔に
差し込み可能な脚部を有し、その外側面に前記装着孔の
孔縁に弾性的に仮係止可能な抜け止め部が形成されたグ
ロメットと、前記ボディに固定すべき被装着部材に形成
された取付け孔より大径に形成されて被装着部材を押さ
え付け可能な頭部を有するとともに、その頭部の下面に
は前記取付け孔を介して前記脚部内に挿入可能な差し込
み軸部が垂下したピン部材とよりなり、さらに前記差し
込み軸の端部には径方向外方へ係止爪が張り出し形成さ
れる一方、前記グロメットの脚部には、前記ピン部材の
差し込み軸部が差し込まれるときには前記係止爪の進入
を許容する溝部が軸方向に沿って形成され、かつこの溝
部から周方向に連続し前記ピン部材が角変位したときに
は前記脚部を拡開変形させて抜け止め部を本係止させつ
つ、前記係止爪と係止してピン部材の抜け規制をする段
部が形成されていることを特徴とするものである。
のにおいて、前記段部における溝部との境界は、脚部の
肉厚が減らされて係止爪が溝部から段部へ移行する動作
を案内可能としていることを特徴とするものである。
2記載のものにおいて、前記グロメットが、前記被装着
部材に対する先付けを可能とする基板を有していること
を特徴とするものである。
記載のものにおいて、前記グロメットが前記被装着部材
に一体に形成されていることを特徴とするものである。
さらに請求項5の発明は、請求項1〜請求項4いずれか
に記載のものにおいて、前記被装着部材は車両の成形天
井であることを特徴とするものである。
メットの脚部をボディの装着孔に差し込むと、抜け止め
部が装着孔の孔縁に弾性的に仮係止し、グロメットがボ
ディに対して緩く抜け止めされる。また、被装着部材を
ボディに対向させた状態で、ピン部材の差し込み軸を取
付け孔を介してグロメットの脚部へ挿入する。この場合
には、ピン部材の係止爪は脚部の溝部に沿って進入され
てゆき、ピン部材の頭部が被装着部材を押さえつける位
置まで差し込まれたら、ピン部材を捻り操作する。する
と、係止爪は溝部から段部へ移行し、ここに係止する。
また、係止爪が段部に沿って移動する間に、脚部が拡開
変形するため、抜け止め部が装着孔の孔縁に対して本係
止状態となって、グロメットの係着力が強化される。か
くして、ピン部材がグロメットに対して抜け止めされる
結果、被装着部材がボディに固定される。
ロメットをボディ側に取り付けておけば、ピン部材を差
し込んだ後のひねり操作だけで被装着部材の取付けを完
了させうるため、取付け作業性に優れたものとなる。
部側は脚部の肉が削られているため、ピン部材を捻り操
作したときに係止爪は円滑に段部側へ移行することがで
きる。
ットは基板によって例えば成形天井等の被装着部材に先
付けされるため、被装着部材はボディに仮付けされた後
に本止めがなされる。したがって、直接本止めする場合
よりも作業性に優れる。
着部材にグロメットが一体に形成されるようにしておけ
ば、取扱い部品点数の削減により、部品管理の面で好都
合である。また、請求項5の発明によれば、車両の成形
天井の取付け構造として好適なものを提供することがで
きる。
に基づいて説明する。 −第1実施形態− 図1〜図7は本発明の第1実施形態を示すものであり、
図1はこの実施の形態で使用されるピン部材1と、グロ
メット2を示しており、以下ではこれらによって自動車
の成形天井3及びアシストグリップ4(これらが本発明
の被装着部材となる)を取り付ける場合を例にとって説
明する。
材1は合成樹脂材(例えば、ポリアセタール製のものが
好適であるが、金属製であってもよい。)によって一体
に形成されている。ピン部材1の上端には円盤状の頭部
5が形成されており、アシストグリップ4の取付け孔6
より大径に形成されている。また、この頭部5の上面中
央にはプラスドライバーの差し込み溝7が凹み形成され
ている。
プ4は取付け孔6周りが一段低くなっており、頭部5が
突出しないようになっている。
8が形成されており、この実施形態のものでは、差し込
み軸8はその頭部5側から先端部側にかけて所定の長さ
範囲が水平断面において十字形状をなすように周面が除
肉して形成されるが、中間位置では除肉されずにつなぎ
部9が形成されている。また、差し込み軸8は取付け孔
6及び成形天井3の差し込み孔10に対してそれぞれ遊
挿可能であるが、グロメット2の収容孔23に対しては
ほぼ隙間がない程度の外径に形成されている。さらに、
差し込み軸8の先端は円錐形状をなす尖端部11が形成
され、差し込み操作の円滑化が図られている。
肉部分との間には、一対の係止爪12が径方向外方へ張
り出し形成されている。両係止爪12はその側縁が尖端
部11の傾斜面と連続する傾斜面13を有し、さらにこ
の傾斜面13は差し込み軸8の軸線と平行に切り落とし
面14に連続した後、抜け止め面15へと連続してい
る。この抜け止め面15は差し込み軸8の軸線とほぼ直
交しかつ平面視において三角形状をなして形成され、ピ
ン部材1がグロメット2の脚部18へ差し込まれて90
゜の捻り操作を加えられたときには、グロメット2の段
部16に面当たり状態で引掛かり、係止凹部17に適合
した時点で最も深い引掛かり代が得られるようになって
いる。この点については、グロメット2を説明する際に
改めて説明を行う。
グロメット2もまたピン部材1と同様、合成樹脂材(例
えば、ナイロン製)によって形成されている。グロメッ
ト2の上面には長方形状の基板19が形成され、接着剤
によって成形天井3の裏面に貼り付けられる関係で、充
分な長さ寸法が確保されている。また、基板19の下面
中央部には円形の脚部18が垂下され、ボディのインナ
パネル20に穿孔された装着孔21にほぼ隙間なく差し
込み可能である。但し、脚部18の先端外周縁は面取り
22がされて差し込み操作を円滑に行えるようにしてい
る。また、脚部18の内部はピン部材1の差し込み軸8
が挿入される収容孔24となっており、この収容孔は基
板の中央に開口し、基板が成形天井3に貼り付けられた
状態では、差し込み孔10と収容孔とが同心で連通する
ようにしてある。
までスリット24(本発明の溝部に相当する)が高さ方
向に沿って切り込まれ、全体として開脚方向へ撓み変形
可能な二股状に形成されている。そして、このスリット
24は基板19上に開口する収容孔23の入り口にも連
通して収容孔23の入り口部分を左右に拡張させてい
る。この拡張された部分は、ピン部材1の両係止爪12
に適合した形状であり、両係止爪12をほぼ隙間のない
状態で通過させることができ、ここを通過した両係止爪
12はその後、両スリット24内に進入することによっ
て、ピン部材1の差し込みが許容されかつその動作が案
内される。
上方へ所定高さ範囲分が、周方向に沿って除肉され両係
止爪12の角変位を許容する逃がし面25となってい
る。これによって、逃がし面25より上位側部位との間
には段部16が形成される。この段部16は、ピン部材
1が図3あるいは図4に示すように、アシストグリップ
4を成形天井3と共にインナパネル20上に位置させた
ときに、ピン部材1の抜け止め面15と高さがほぼ揃う
ような位置に形成されており、ピン部材1が捻り操作さ
れたときには係止爪12の切り落とし面14が逃がし面
25を圧着しながら摺接することで、脚部18を拡開変
形させる。また、この実施形態ではピン部材1の捻り操
作を円滑にするために、段部16とスリット24との境
目の点対称位置(ピン部材1が頭部5が時計方向へ操作
される関係で、これに対応する位置)で両係止爪12の
移行開始位置となる箇所には係止凹部17への導入部2
6が形成されている。すなわち、段部16の幅が図5等
に示されるように、スリット24側が広くとってある。
つまり、逆にスリット24側に隣接する部分では脚部1
8の内周壁面が最も大きく除肉してあり、ここから除肉
される深さを周方向に沿って徐々に減じて行くように
し、これによってスリット24内に位置していた両係止
爪12が比較的円滑に段部16側へ移行できるようにな
る。
4とほぼ直交する位置(ピン部材1がほぼ90゜捻られ
たときの対応位置)は両係止爪12の形状に合わせて径
方向へ凹み、一対の係止凹部17となっている。両係止
凹部17は段部16から連続しており、ここは最も段部
16の幅、つまり抜け止め面15との掛かり代が最も大
きく確保されている。
スリット24が設けられる位置とは直交した位置に、抜
け止め爪27(抜け止め部)が配されている。両抜け止
め爪27は脚部18の上部側に開口する窓部の下側開口
縁から斜め外向きに突出している。この両抜け止め爪2
7は内方へ撓み変形可能に形成されており、インナパネ
ル20の装着孔21の孔縁に弾性的に係止可能である。
態の作用効果を具体的に説明する。まず、成形天井3の
インナパネル20に対する仮止め作業を行う。そのため
に、成形天井3の裏面側の適所(アシストグリップ4等
が取り付けられる箇所)にグロメット2を取り付ける。
すなわち、基板19に接着剤を塗布し収容孔23と成形
天井3の差し込み孔10が整合するようにしてグロメッ
ト2を接着させる。そして、脚部18をインナパネル2
0の装着孔21に適合させて嵌め入れると、両抜け止め
爪27は内側へ撓みつつ装着孔21を通過し、通過後に
復帰して装着孔21の孔縁に係止する。但し、成形天井
3はこうしたグロメット2による仮止めがなされる他、
他の仮止め手段(従来同様の樹脂クリップ)も付設さ
れ、これらによって全体の仮止めがなされている。
されれば、続いてアシストグリップ4の取付けがなされ
る。すなわち、アシストグリップ4を成形天井3に当て
がい、その取付け孔6を成形天井3の差し込み孔10と
整合させ、その状態でピン部材1の差し込み軸8を差し
込む。このときには、両係止爪12を収容孔23の基板
19側開口に整合させつつ差し込みを行うと、係止爪1
2は両スリット24に案内されながら軸方向下方へ移動
する。そして、ピン部材1の頭部5がアシストグリップ
4の表面に突き当たる位置までピン部材1が差し込まれ
ると(図3に示す状態)、前述したように、両係止爪1
2の抜け止め面15が段部16とほぼ高さが揃った状態
にある。
み溝7に差し込んで時計方向(図5等では半時計方向の
操作)へ捻り操作すると、両係止爪12はスリット24
から段部16側へ移行する。このときには、脚部18の
内周面には導入部26が形成されて両係止爪12先端と
の干渉が小さくしてあるため、この移行動作は比較的円
滑になされる。そして、ピン部材1が捻られてゆく過程
で、脚部18は係止爪12の切り落とし面14によって
押されてそれぞれ拡開変形するが、ピン部材1がほぼ9
0゜捻られた時点で、両係止爪12は係止凹部17に至
り、これによって脚部18は多少すぼみ方向へ復帰する
が、捻り操作が加えられる前と比較すれば、拡開された
状態にあるため、抜け止め爪27と装着孔21との係着
状況がより強化される。したがって、グロメット2がイ
ンナパネル20から抜け出る事態は確実に解消される。
最も大きく確保されるため、係止爪12の抜け止め面1
5とは広い面積でもって引掛かり合うことになる。した
がって、ピン部材1をそのまま軸方向に抜く力に対して
は確実に抗することができ、もってアシストグリップ4
を確実に固定することができる。
2に対してピン部材1を差し込んでおけば、後は水平面
内で捻りを加えるだけでよいため、従来のような煩わし
いねじ締め作業を要しない。したがって、成形天井3の
ような上を向いての作業を強いられるものの取付けに
は、特に有意義である。しかも、捻りを加えるだけの簡
単な操作でありながら、抜け止め面15と段部16とは
大きな引掛かり面をもって係止し合うため、抜け防止効
果も極めて大きい。さらに、アシストグリップ4に取り
外しの必要が生じた場合でも、ピン部材1を逆方向へ捻
って両係止爪12をスリット24の開口位置に復帰させ
れば、ピン部材1はそのまま引き抜くことができるた
め、取り外し作業も容易である。
る。第2実施形態ではグロメット2をアシストグリップ
4に一体に形成することで、部品点数の削減を図ったも
のである。また、この実施形態では、装着孔21が角孔
となっており、これに合わせてグロメット2の脚部18
も角筒状に形成されるうよにし、ピン部材1が捻り操作
された場合にも、グロメット2(アシストグリップ4)
が周り止めされるようにしている。
め、図面中に同一符合を付すことでその説明は省略す
る。
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
ができ、実施形態のものに限定されるべきものではな
い。
材に接着する例を示したが、グロメット単体でボディへ
取り付けるような形式でもよい。
図
縦断面図
図
図
図
Claims (5)
- 【請求項1】 ボディ側に穿孔された装着孔に差し込み
可能な脚部を有し、その外側面に前記装着孔の孔縁に弾
性的に仮係止可能な抜け止め部が形成されたグロメット
と、 前記ボディに固定すべき被装着部材に形成された取付け
孔より大径に形成されて被装着部材を押さえ付け可能な
頭部を有するとともに、その頭部の下面には前記取付け
孔を介して前記脚部内に挿入可能な差し込み軸部が垂下
したピン部材とよりなり、さらに前記差し込み軸の端部
には径方向外方へ係止爪が張り出し形成される一方、前
記グロメットの脚部には、前記ピン部材の差し込み軸部
が差し込まれるときには前記係止爪の進入を許容する溝
部が軸方向に沿って形成され、かつこの溝部から周方向
に連続し前記ピン部材が角変位したときには前記脚部を
拡開変形させて抜け止め部を本係止させつつ、前記係止
爪と係止してピン部材の抜け規制をする段部が形成され
ていることを特徴とする部材の取付け構造。 - 【請求項2】 前記段部における溝部との境界は、脚部
の肉厚が減らされて係止爪が溝部から段部へ移行する動
作を案内可能としていることを特徴とする請求項1記載
の部材の取付け構造。 - 【請求項3】 前記グロメットは、前記被装着部材に対
する先付けを可能とする基板を有していることを特徴と
する請求項1または2記載の部材の取付け構造。 - 【請求項4】 前記グロメットは、前記被装着部材に一
体に形成されていることを特徴とする請求項1または2
記載の部材の取付け構造。 - 【請求項5】 前記被装着部材が車両の成形天井である
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の
部材の取付け構造。
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- 1997-04-18 JP JP10147797A patent/JP3895826B2/ja not_active Expired - Fee Related
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