JPH1029060A - パネル構造体及びパネル構造体連結接合体とその製造法 - Google Patents

パネル構造体及びパネル構造体連結接合体とその製造法

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JPH1029060A
JPH1029060A JP18628696A JP18628696A JPH1029060A JP H1029060 A JPH1029060 A JP H1029060A JP 18628696 A JP18628696 A JP 18628696A JP 18628696 A JP18628696 A JP 18628696A JP H1029060 A JPH1029060 A JP H1029060A
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Jun Maeda
恂 前田
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Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建造現場でのパネル相互の溶接組立加工工程に
おける溶接歪の発生を極力防止でき、かつ、横桁を溶接
する際に自動溶接が行えるパネル構造体及びパネル構造
体連結接合体とその製造法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】金属板材2と、この金属板材2上に所定の
間隔で溶接してなる縦骨材3と、連結接合時に横桁5が
配設される位置に溶接される横骨材4とよりなり、横骨
材は縦骨材と同じ高さで縦骨材を避けて金属板材上に溶
接されてなるパネル構造体を構成し、また、このパネル
構造体における金属板材の縦骨材と平行する方向の一側
端縁または縦骨材と直交する方向の一側端縁の少なくと
も何れか一方に補強材6(7)を溶接して構成した。そ
して、このパネル構造体を、相互の縦骨材3及び横骨材
4がそれぞれ直線上になるように複数配設し、隣接する
パネル構造体の金属板材2、縦骨材3及び横骨材4どう
しを互いに溶接すると共に、横骨材上に横桁5を溶接し
てなるパネル構造体連結接合体を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属板材特に金属薄
板材に防撓材であるいわゆる小骨(船舶のスキン材とし
て用いられる場合はロンジ)と称される縦骨材を所定の
間隔で溶接したパネル構造体を複数個溶接し、縦骨材と
直交する方向に、いわゆる大骨である横桁(船舶のスキ
ン材として用いられる場合はガーダー)を取り付けてな
るパネル構造体及びパネル構造体連結接合体とその製造
法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パネル構造体は、一般に船舶、鉄道車
両、橋梁、建物その他の構造物に多く使用されている。
このような構造物は、素材であるパネル構造体を隣接さ
せ、その端部同士を溶接して組立加工する手段により建
造される。この場合、パネル構造体は、専門工場におい
て金属板材に縦骨材を溶接した段階において、これを建
造現場例えば船殻構造では造船所に運び、そこでガーダ
ーを取り付けて得られるもので、各パネル構造体は相互
に溶接し組立加工が行われて、大きな板に形成される。
【0003】図8の(a)は、従来のパネル構造体と横
桁の取付状態の外観を示す斜視図、同図(b)は、同図
(a)のb−b線における断面図、同図(c)は、同じ
くc−c線における断面図である。長尺の金属板材30
には、フランジ40aとウエブ40bとで構成される断
面略逆L字形の縦骨材40がほぼ一定間隔で溶接されパ
ネル構造体が形成される。そして、このパネル構造体を
複数、溶接により連結接合した後に、縦骨材40と直交
する方向に大きな間隔でフランジ50aとウエブ50b
とを有する断面T形の横桁50を配置する。横桁50に
は、予め縦骨材40の取付け位置に切欠部50cが形成
されており、この切欠部50cを除く横桁50の隅角部
50dが金属板材30に隅肉アーク溶接される。横桁5
0はこのように切欠部50cを除いて溶接されるため、
強度的,振動的に縦骨材40の配設方向に倒れ易いた
め、図9の(a)及び(b)に拡大して示すように、各
縦骨材40の配設位置にフラットバー60を介設し、こ
のフラットバー60と、横桁50のフランジ50a、ウ
エブ50b及び縦骨材40のフランジ40aとの間を溶
接して、これを防止している。さらに、各縦骨材40の
配設位置の少なくとも3〜4個置きに、フラットバー6
0よりも大きいブラケット70を溶接し、その補強を図
っている。
【0004】図10は、複数のパネル構造体と横桁50
により組立てられたパネル構造体連結接合体を示す。単
位パネル構成体であるパネル構造体20Aは、縦骨材と
直交する方向(横方向)に隣接するパネル構造体20
B,20Cと連結接合部J1 ′及びJ2 ′において、ま
た、縦骨材と平行する方向(縦方向)に隣接するパネル
構造体20Dと、連結接合部J3 ′において突合せ溶接
され、パネル構造体連結接合体 100が組立加工される。
また、横桁50は、この組立加工後に複数のパネル構造
体に跨がるように、溶接固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から、このパネル
構造体の製造及びパネル相互の組立加工では溶接歪が発
生するという問題を抱えていた。例えば、金属板材30
の所定位置で縦骨材40の隅角部を隅肉アーク溶接して
パネル構造体を製造する場合、金属板材30には、その
入熱により溶融金属の凝固収縮と関連して残留応力を生
じるとともに、溶接変形を起こす、すなわち、溶接ビー
ド部を中心に座屈変形歪及び角変形歪を生じやすいとい
う問題があった。この問題に対しては、従来、歪の発生
を防止すべく種々の対策がなされている。具体的には、
(a)パネルの裏側から同時加熱を行う同時加熱方法、
(b)溶接作業後、溶接ビードに沿って線状に加熱した
り、その近傍を松葉状、点状あるいは格子状に局部加熱
し急冷する加熱冷却法、あるいは加熱後槌打ち等により
加圧する加熱加圧法、(c)発生した歪を機械的に拘束
して除去する機械的拘束法といった手法がとられる。パ
ネル構造体は、大きいものでもそのサイズが2,000 mm×
120,000 mm程度であり、上記の諸対策を施すことによ
り、専門工場でこのパネル構造体を製造する限りにおい
ては、溶接歪がきわめて少ない均一で高品質のものが得
られている。
【0006】これに対して、このパネル構造体を建造現
場である例えば造船所に運び、そこで各パネル構造体の
相互を溶接し、横桁50を溶接する場合、建造現場とい
う限られた空間での作業であり、各パネルを縦横に接続
するとそのサイズがきわめて大きくなることから、専門
工場におけるような有効な諸対策を採用することができ
ず、また大規模な設備を導入することもできないことに
起因して、金属板材30に大きな歪が発生してしまい、
現場作業者の悩みが絶えないところであった。
【0007】図8の(c)は、縦骨材40を取り付けた
金属板材30に、横桁50を溶接してパネル構造体20
Aを製造する場合に、金属板材30に図の2点鎖線で示
すような溶接歪が発生することを示している。さらに、
例えば、金属板材30として板厚が3mmで、 1,200mm×
9,000mmの大きさのJISA5083−Oアルミニウム
合金板を用い、縦骨材40として高さ70mm、フランジの
幅16mm、ウエブの厚さ4mmのJISA5083−H 112
アルミニウム合金形材を用いたパネル構造体を相互に突
合せ溶接した後に、横桁50として高さ 500mm、フラン
ジの幅 100mm、ウエブの厚さ7mmのJISA5083−
H 112アルミニウム合金形材を溶接した場合、特に、図
10に示すように、各パネル構造体20A,20B,2
0C,20Dの端部(4辺)が、いわゆるフリーの状態
にあり、例えば、金属板材30同士を縦骨材と直交する
方向(横方向)に連結接合部J1 ′,J2 ′で突き合わ
される場合、図11の(a)に2点鎖線で示すような溶
接歪が生じ、この歪の大きさは、溶接前の金属板材30
を基準面として上下に最大で4〜6mmであった。また、
同じく縦骨材と平行する方向(縦方向)に、図10に示
すように、連結接合部J3 ′で突き合わされる場合に
は、金属板材30に図11の(b)に2点鎖線で示すよ
うな上下方向に3〜5mmの溶接歪が発生する。なお、図
8の(c)及び図11の(a),(b)に2点鎖線で示
す溶接歪は、理解を容易にするために誇張して記載して
ある。
【0008】一方、別の問題として、図8の(a)に示
す縦骨材40が取り付けられた金属板材30に、建造現
場において横桁50を溶接するに当り、自動溶接の採用
が困難であることが挙げられる。すなわち、横桁50を
金属板材30に隅肉アーク溶接する場合、横桁50に形
成された切欠部50cの位置において溶接を一旦中断し
て、ここに位置する縦骨材40を乗り越えて再度隅肉ア
ーク溶接を行う作業の繰り返しとなるため、連続的な自
動溶接は不可能で、作業者が隣接する縦骨材40間に入
り込んで行う手作業に頼らざるを得なかった。
【0009】この発明は、このような状況の中で鋭意検
討の結果、パネル構造体が専門工場で製造される段階に
おいて、溶接歪の発生を極力防止し得る歪発生防止手段
を講じておくことにより、建造現場での溶接作業工程及
び溶接組立加工工程における上記した問題を解決できる
ことを知得したもので、溶接歪の発生を防止でき、か
つ、パネル構造体に大骨である横桁を溶接する際に自動
溶接が行えるパネル構造体及びパネル構造体連結接合体
とその製造法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、金属板材と、この金属板材上に所定
の間隔で溶接してなる縦骨材と、連結接合時に横桁が配
設される位置に溶接される横骨材とよりなり、横骨材は
縦骨材と同じ高さで縦骨材を避けて金属板材上に溶接さ
れてなる、パネル構造体を構成した。この場合、横骨材
は断面T字形をなすと効果的である。そして、金属板材
の縦骨材と平行する方向の一側端縁または縦骨材と直交
する方向の一側端縁の少なくとも何れか一方に、補強材
が、その底部の一部が金属板材の外部に延出するように
溶接され、前記横骨材はこの補強材を避けて溶接される
と有効である。また、金属板材、縦骨材、横骨材、ない
し補強材の材質がアルミニウム合金であり、縦骨材、横
骨材、ないし補強材は押出形材とすると、より有効であ
る。さらに、用途を船舶用船殻構成用パネルとすると、
特に効果的である。一方、この発明は、金属板材と、こ
の金属板材上に所定の間隔で溶接してなる縦骨材と、連
結接合時に横桁が配設される位置に溶接される横骨材と
よりなり、横骨材は縦骨材と同じ高さで縦骨材を避けて
金属板材上に溶接されてなる、パネル構造体を、相互の
縦骨材及び横骨材がそれぞれ直線上に位置するように、
複数配設し、隣接するパネル構造体の金属板材、縦骨材
及び横骨材どうしを互いに溶接すると共に、横骨材上に
横桁を溶接してなる、パネル構造体連結接合体を構成し
ている。また、この発明は、金属板材と、この金属板材
上に所定の間隔で溶接してなる縦骨材と、連結接合時に
横桁が配設される位置に溶接される横骨材とよりなり、
横骨材は縦骨材と同じ高さで縦骨材を避けて金属板材上
に溶接され、金属板材の縦骨材と平行する方向の一側端
縁または縦骨材と直交する方向の一側端縁の少なくとも
何れか一方に、底部の一部が金属板材の外部に延出する
ように、補強材が溶接され、前記横骨材はこの補強材を
避けて溶接されてなる、パネル構造体を、相互の縦骨材
及び横骨材がそれぞれ直線上に位置するように、複数配
設し、隣接するパネル構造体の金属板材どうし、並び
に、縦骨材どうしまたは縦骨材と隣接するパネル構造体
の補強材との間、及び、横骨材どうしまたは横骨材と隣
接するパネル構造体の補強材との間、を互いに溶接する
と共に、横骨材上に横桁を溶接してなる、パネル構造体
連結接合体を構成している。さらに、この発明は、金属
板材上に所定の間隔で縦骨材を溶接し、この縦骨材と同
じ高さの横骨材を、縦骨材を避けて溶接することによ
り、予めパネル構造体を製造する第1工程と、前記パネ
ル構造体を、相互の縦骨材及び横骨材がそれぞれ直線上
に位置するように、複数配設し、隣接するパネル構造体
の金属板材、縦骨材及び横骨材どうしを互いに溶接する
第2工程と、横骨材上に複数のパネル構造体に跨がり横
桁を溶接する第3工程とからなるパネル構造体連結接合
体の製造法を構成する。また、この発明は、金属板材上
に所定の間隔で縦骨材を溶接し、この縦骨材と平行する
方向の一側端縁または縦骨材と直交する方向の一側端縁
の少なくとも何れか一方に補強材を、その底部の一部が
金属板材の外部に延出するように、溶接すると共に、前
記縦骨材及び補強材と同じ高さの横骨材を、縦骨材及び
補強材を避けて溶接することにより、予めパネル構造体
を製造する第1工程と、前記パネル構造体を、相互の縦
骨材及び横骨材がそれぞれ直線上に位置するように、複
数配設し、隣接するパネル構造体の金属板材どうし、並
びに、縦骨材どうしまたは縦骨材と隣接するパネル構造
体の補強材との間、及び、横骨材どうしまたは横骨材と
隣接するパネル構造体の補強材との間を互いに溶接する
第2工程と、横骨材上に複数のパネル構造体に跨がり横
桁を溶接する第3工程とからなるパネル構造体連結接合
体の製造法を構成している。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面に基
づき詳細に説明する。図1は、この発明に係るパネル構
造体の斜視図であり、図2の(a−1),(b−1),
(c−1)及び(a−2),(b−2),(c−2)
は、このパネル構造体の製造工程を経時的に表現した正
面断面図及び側面断面図である。以下、図1を参照しつ
つ、この発明に係るパネル構造体の製造工程を図2の
(a−1)〜(c−2)に基づき説明する。なお、この
明細書において、縦骨材、横骨材等に用いる「縦・横」
は、最終使用状態における「縦・横」の方向を示すもの
ではなく、説明中の方向を明瞭にするために区別したに
過ぎない。
【0012】図2の(a−1)及び(a−2)は、金属
板材2に縦方向に防撓材である複数条の縦骨材3、この
実施形態ではほぼ均等の間隔で配設した4条の縦骨材3
1 ,32 ,33 ,34 の隅角部を隅肉アーク溶接
(W1 ,W2 )した状態を示している。縦骨材3は、従
来と同様、フランジ3aとウエブ3bとにより断面略逆
L字形に構成される。ここで、金属板材2の種類として
はアルミニウム合金板、軟鋼等が好ましく適用できる。
金属板材2の板厚は、通常10mm以下に適用できるが、
2〜5mmが好適である。この実施形態では金属板材2と
して、板厚が3mmで、1,200mm× 9,000mmの大きさのア
ルミニウム合金A5083−O材(JIS規格)からな
るアルミニウム合金板を用いた。縦骨材3としては、金
属板材2と同材質のものが用いられ、この実施形態で
は、高さ70mm、フランジ3aの幅16mm、ウエブ3bの厚
さ4mmのアルミニウム合金A5083−H 112からなる
アルミニウム合金形材を用いた。隅肉溶接法の種類とし
ては、特に限定しないが、通常MIG溶接、CO2 溶接
あるいはマグ溶接等が使用でき、金属板材2の種類に応
じて適宜選択する。
【0013】図2の(b−1)及び(b−2)は、上記
の縦骨材3を取り付けた金属板材2に、縦骨材3と直交
する方向に、フランジ4aとウエブ4bとで構成される
断面T字形の横骨材4を、後述の横桁5配設予定位置、
例えばアルミニウム合金小型船なら1〜3m置き、大型
船ならば3〜5m置きに配設し、パネル構造体1Aとし
た状態を示している。この横骨材4は、縦骨材3と溶接
可能な材質で、同一の高さであることが重要であり、こ
の実施形態では、高さ70mm、フランジ4aの幅30mm、ウ
エブ3bの厚さ4mmのアルミニウム合金A5083−H
112からなるT字形アルミニウム合金形材を用いた。横
骨材4は、縦骨材3を避けてその間隔を埋めるように、
かつ、縦骨材3を挟むように、当該縦骨材3に対し格子
状に配設し、金属板材2にその隅角部を隅肉アーク溶接
(W3 ,W4 )する。また、縦骨材との当接端にても隅
肉アーク溶接を行う。なお、金属板材2の最も側縁側の
横骨材4′における縦骨材3に接しない側の端部は、端
縁まで延びフリーである。
【0014】図2の(c−1)及び(c−2)は、複数
のパネル構造体を溶接により連結接合した後に、隣接す
る複数のパネル構造体間に跨がるように、横桁5を溶接
した状態を示し、上記の縦骨材3が介在する横骨材4の
上に、それぞれ、フランジ5aとウエブ5bとで構成さ
れる断面T字形の横桁5を載置し、その隅角部を隅肉ア
ーク溶接(W5 ,W6 )したものである。このように、
この発明においては、従来の横桁であるガーダー(大
骨)に相当するものを、縦骨材3が介在する横骨材4
と、横骨材相当分だけ高さの低い横桁5とにより構成し
ている。この際、横骨材4は、縦骨材3と同一の高さと
してあるので、縦骨材3が介在する横骨材4は同一平面
となり、連続溶接が可能となって、図3に示すように、
公知の自動溶接機Mが使用できる。つまり、自動溶接機
Mを横桁5のフランジ5a上に載せてこれに沿って走行
させながら横桁5の片側の隅角部を連続自動溶接
(W5 )する。次に、横桁5の片側の隅角部(図2の
(c−2)参照)を連続自動溶接(W6)する。また
は、両隅角部を同時溶接(W5 ,W6 )する。図中、1
1は走行台車、12は溶接トーチ、13は溶接スピー
ド、電流値、電圧値、溶接脚長等の溶接入熱量に関係す
る溶接条件を設定・管理するための制御・操作箱を示
す。
【0015】図2の(a−1),(a−2)における金
属板材2上に所定の間隔で縦骨材3を溶接する工程、及
び、同図の(b−1),(b−2)における縦骨材3と
同一高さの横骨材4とを、隣接する縦骨材3の間隔を埋
めるように、かつ、各縦骨材3を挟むように、当該縦骨
材3に対し格子状に溶接する工程は、専門工場で、例え
ばパネルの裏側から同時加熱を行う等の従来公知の歪発
生防止対策をとることにより、溶接歪がきわめて少ない
均一で高品質のものが得られる。なお、この発明に係る
パネル構造体は、上記のように金属板材2上に縦骨材3
と横骨材4とを格子状に溶接しているので、従来の金属
板材上に縦骨材のみを溶接したパネルに比較して剛性を
有し、運搬中の折損事故を未然に防止し得る効果があ
る。また、従来のように横桁であるガーダー(大骨)に
相当するものを金属板材に直接溶接するのではなく、横
桁5を縦骨材3が介在する横骨材4上に溶接するので、
歪の発生を防止できる。
【0016】このようにして得られたパネル構造体1A
は、図4に示すように、縦骨材3と直交する方向(横方
向)に隣接するパネル構造体1B,1C…と、また、縦
骨材3と平行する方向(縦方向)に隣接するパネル構造
体1D…と並べ、相互の横骨材4及び縦骨材3がそれぞ
れ直線上に位置するように、複数配設されて、連結接合
部J1 ,J2 …及びJ3 …において突合せ溶接され、組
立加工される。すなわち、縦骨材3と直交する方向に隣
接するパネル構造体1A,1B,1C…は、相互の金属
板材2どうし及び金属板材2の最も側縁側の横骨材4′
における縦骨材3に接しない側の端部どうしの当接部が
溶接され、また、縦骨材3と平行する方向に隣接するパ
ネル構造体1A,1D…は、相互の金属板材2どうし及
び縦骨材3の当接部が溶接される。そして、さらに縦骨
材3が介在する横骨材4上に、横桁5を、縦骨材3と直
交する方向に隣接するパネル構造体1A,1B,1C…
を跨いで溶接することにより、パネル構造体連結接合体
10を構成する。各パネル構造体1A,1B,1C,1
D…は、金属板材2上に縦骨材3に対し横骨材4を格子
状に溶接しているので、溶接歪の発生を防止することが
できる。なお、図中の符号8は、図2の(c−1),
(c−2)に拡大して示すように、パネル構造体の各縦
骨材3の配設位置の少なくとも3〜4個置きの上面と、
横桁5との間に介設し溶接したブラケットで、横桁5の
縦骨材配設方向への倒れ込みを防止している。
【0017】上記のように、縦骨材に対し横骨材を格子
状に介設してなるパネル構造体を、相互の縦骨材及び横
骨材がそれぞれ直線上に位置するように複数配設し、隣
接するパネル構造体の金属板材、縦骨材及び横骨材どう
しを互いに溶接すると共に、横骨材上に横桁を溶接する
手段をとることにより、溶接歪の発生を極力抑えるとい
うこの発明の所期の目的を一応達成することができた。
しかし、図4に示すパネル構造体連結接合体10は、各
パネル構造体1A,1B,1C,1D…の端部(4辺)
が、いわゆるフリーの状態にあり、相互の金属板材2同
士を突合せ溶接するに当り、上記の手段がとられている
とはいえ、溶接歪の発生が心配される場合がある。
【0018】このような場合に備えて、別の実施形態を
示す図5〜図7では、更なる対策を講じている。この別
の実施形態について以下に説明する。図5は、この発明
に係るパネル構造体を連結接合し、横桁を溶接したパネ
ル構造体連結接合体の斜視図である。図6は、パネル構
造体を縦骨材と直交する方向に連結する場合の連結接合
部を示し、同図の(a)は、図5のVI−VI線における断
面図、同図の(b)は、連結接合する前のパネル構造体
の一側端縁の拡大断面図、同図の(c)は、同図(a)
の矢印Aで囲まれた部分の拡大断面図である。図7は、
パネル構造体を縦骨材3と平行する方向に連結する場合
の連結接合部を示し、同図の(a)は、図1の VII− V
II線における断面図、同図の(b)は、連結接合する前
のパネル構造体の一側端縁の拡大断面図、同図の(c)
は、同図(a)の矢印Bで囲まれた部分の拡大断面図で
ある。
【0019】図5において、各パネル構造体1A,1
B,1C,1D…は、金属板材2に複数条の縦骨材3、
この実施形態では、ほぼ均等の間隔で配設した3条の縦
骨材3 1 ,32 ,33 の隅角部を隅肉アーク溶接すると
ともに、各パネル構造体1A〜1Dの縦骨材3と直交す
る方向の一側端縁には、図6の(a)及び(b)に示す
ように、金属板材2及び縦骨材3と同材質の縦骨材を兼
ねる(縦)補強材6を溶接する。この(縦)補強材6
は、この実施形態では、底脚部6a、ウエブ6b及びフ
ランジ6cにより断面略逆J字形に構成される。この実
施形態では、(縦)補強材6として、高さ70mm、フラン
ジ3aの幅16mm、ウエブ3bの厚さ4mm、底脚部4aの
高さ3mm,幅20mmのアルミニウム合金A5083−H 1
12からなるアルミニウム合金形材を用いた。
【0020】そして、パネル構造体1Aについて説明す
ると、縦骨材3と直交する方向の一側端縁に形成した
(縦)補強材6は、パネル構造体1Aの一側端縁の側端
縁に沿って、図6の(b)に示すように、底脚部6aの
約半分を残してその余をパネル構造体1Aの端部からは
み出す態様で、パネル外方に延出するようにその隅角部
をパネル構造体1Aの端縁に隅肉アーク溶接する。W7
は、その溶接線である。これにより、(縦)補強材6の
底脚部6aは、その一部(延出した部分)が連結接合さ
るべき隣接するパネル構造体1Bの他側端部に跨がるよ
うに、パネル構造体1Aの端縁に溶接されたことにな
る。
【0021】一方、各パネル構造体1A〜1Dの縦骨材
3と平行する方向の一側端縁には、同様に、この実施形
態では、図7の(a)及び(b)に示すように、底脚部
7a、ウエブ7b及びフランジ7cにより断面略逆J字
形に構成された(横)補強材7を溶接する。この(横)
補強材7も、図7の(b)に示すように、その底脚部7
aの一部が、連結接合さるべき隣接するパネル構造体1
Dの他側端部に跨がるように、その隅角部をパネル構造
体1Aの端縁に隅肉アーク溶接している。W10は、その
溶接線である。
【0022】図5において、上記の縦骨材3及び(縦)
補強材6を取り付けた金属板材2に、この縦骨材3及び
(縦)補強材6と直交する方向で、横桁配設予定位置
に、縦骨材3と同じ高さの断面T字形の横骨材4を、縦
骨材3を避けて溶接する。すなわち、隣り合う縦骨材3
の間及び縦骨材3と(縦)補強材6との間に横骨材4を
溶接すると共に、(縦)補強材6が配設されない側の側
縁側では端縁まで延びる横骨材4′が溶接される。縦骨
材3と横骨材4とが格子状になる点は、前記実施形態と
同様である。
【0023】このようにして得られたパネル構造体1A
は、縦骨材3と直交する方向に隣接するパネル構造体1
B,1C…と、また、縦骨材3と平行する方向に隣接す
るパネル構造体1D…とそれぞれ連結接合部J1 ,J2
…及びJ3 …において突合せ溶接され、組立加工された
後、横桁5が溶接されて、パネル構造体連結接合体30
を構成する。各パネル構造体1A,1B,1C,1D…
は、金属板材2上に縦骨材3及び縦骨材を兼ねる(縦)
補強材6に対し、横骨材4を格子状に溶接しているの
で、溶接歪の発生を防止することができる。
【0024】図6の(a)は、パネル構造体1Aに対
し、縦骨材3と直交する方向にパネル構造体1B,1C
を連結し、接合した状態の断面図である。パネル構造体
1Aを構成する金属板材2には、予め縦骨材3と直交す
る方向の一側端縁に(縦)補強材6が、その底脚部6a
の一部が当該金属板材2の端部からはみ出す態様で隅肉
アーク溶接(W7 )されている(図6の(b)参照)。
そして、図6の(c)に示すように、この(縦)補強材
6の底脚部6aが溶接された金属板材2に、横に隣接す
るパネル構造体1Bの他側端部に位置する金属板材2′
を突き合わした状態で、突合せ部分である連結接合部J
1 を突合せ溶接(W9 )する。この場合、(縦)補強材
6の底脚部6aが溶接の裏当て用のバッキングバーを兼
ねることとなり、従来のパネル構造体が相互の突合せ部
分において表裏両面での溶接を必要としたのに対し、片
側からの溶接だけで済み、かつ、溶落ちを防止できるの
で、極めて有効である。なお、金属板材2,2′の突合
せ部分に、予め開先加工を施し、開先部を形成しておく
と、溶落ちや溶込み不良を防止でき、より有効である。
続いて、図6の(c)に示すように、(縦)補強材6の
底脚部6aをパネル構造体1Bの他側端部に位置する金
属板材2′の端縁に隅肉アーク溶接(W8 )する。さら
に、(縦)補強材6と金属板材2の最も側縁側の横骨材
4′における縦骨材3に接しない側の端部との間、及
び、(縦)補強材6と隣接するパネル構造体の(横)補
強材7との間が溶接(W81)される。
【0025】図7の(a)は、パネル構造体1Aに対
し、縦骨材3と平行する方向にパネル構造体1Dを連結
し、接合した状態の断面図である。縦骨材3と直交する
方向の連結接合と同様に、パネル構造体1Aを構成する
金属板材2には、予め縦骨材3と平行する方向の一側端
縁に、(横)補強材7を、当該(横)補強材7の底脚部
7aの一部が隣接するパネル構造体1Dの他側端部に位
置する金属板材2″に跨がるように隅肉アーク溶接(W
10)されている(図7の(b)参照)。そして、(横)
補強材7の底脚部7aが溶接された金属板材2に、図7
の(c)に示すように、縦に隣接するパネル構造体1D
の他側端部に位置する金属板材2″を突き合わした状態
で、突合せ部分である連結接合部J3 を突合せ溶接(W
11)する。この場合も、(横)補強材7の底脚部7aが
溶接の裏当て用のバッキングバーを兼ねることとなり、
隣接する相互のパネル構造体1A,1Dを、より強固に
溶接接合できる。なお、(横)補強材7の底脚部7aの
はみ出し部分に対応させて、対向するパネル構造体1D
を構成する金属板材2″に溶接されている縦骨材3′の
端部に予め切欠部3dを形成しておく。続いて、(横)
補強材7のウエブ7b,フランジ7cと、パネル構造体
1Dの各縦骨材3′との間を溶接(W12)する。(横)
補強材7のウエブ7b,フランジ7cと、パネル構造体
1Dの縦骨材3と直交する方向の一側端縁の(縦)補強
材6′(図5)との間も同様に溶接する。また、金属板
材2″の上面と底脚部7a間も溶接(W13)する。
【0026】上記のように、パネル構造体の縦骨材3と
直交する方向の一側端縁または縦骨材3と平行する方向
の一側端縁に、補強材を、当該補強材の底脚部の一部が
隣接するパネル構造体の他側端部に跨がるように、溶接
した各パネル構造体1A,1B,1C,1Dを含む各パ
ネル構造体は、図5に示すように、それぞれの隣接接続
部が溶接接合される。次いで、端縁に(縦)補強材6が
位置し、間欠的に縦骨材3が介在する横骨材4上に、縦
骨材3と直交する方向に隣接するパネル構造体1A,1
B,1C…に跨がるように、横桁5を溶接することによ
り、パネル構造体連結接合体30が組立加工される。こ
の際、組立体の構造によっては、パネル構造体の縦骨材
3と平行する方向の一側端縁または縦骨材3と直交する
方向の一側端縁の何れか一方に補強材を設けてさえおけ
ば、他方は不要である場合が考えられることから、補強
材は、パネル構造体の縦骨材3と平行する方向の一側端
縁または縦骨材3と直交する方向の一側端縁の少なくと
も一方にあれば事足りるものである。なお、図5中の符
号8は、前記図2の(c−1),(c−2)に基づき説
明したと同じブラケットである。
【0027】各パネル構造体は、金属板材2上に縦骨材
3に対し横骨材4を格子状に溶接しており、かつ、パネ
ル構造体の一側端縁に縦骨材3を兼ねる補強材6を、当
該補強材6の底部の一部が隣接して連結接合さるべきパ
ネル構造体の他側端部に跨がるように、溶接したので、
溶接歪の発生を最小限にくい止めることができる。具体
的には、溶接部周辺における金属板材に発生した溶接歪
の大きさ(高さ)は、溶接前の金属板材を基準面として
大きいところで上下に1mm、歪の最頂部間で2mmとな
り、これは従来のパネル構造体連結接合体における同一
箇所での溶接歪の1/7〜1/8 の大きさで、建造現場での
溶接組立加工では、ほとんど無視し得る程度のものであ
る。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
係るパネル構造体は、金属板材上に所定の間隔で溶接し
てなる縦骨材と、連結接合時に横桁が配設される位置に
縦骨材を避けて溶接された縦骨材と同じ高さの横骨材と
から構成される。したがって、縦骨材(小骨)とほぼ同
サイズの横骨材を、専門工場で、例えばパネルの裏側か
ら同時加熱を行う等の歪発生防止対策をとりながら溶接
することにより、溶接歪がきわめて少ない均一で高品質
のパネル構造体を得ることが可能である。そして、この
パネル構造体相互の縦骨材及び横骨材がそれぞれ直線上
に位置するように、複数配設し、隣接するパネル構造体
の金属板材、縦骨材及び横骨材どうしを互いに溶接する
と共に、横骨材上に横桁を溶接して得られるこの発明に
係るパネル構造体連結接合体とその製造法によれば、横
桁を金属板材に直接溶接するのではなく、縦骨材3が介
在する横骨材4上に溶接するので、従来、建造現場で横
桁を溶接する際に発生した溶接歪を、きわめて少ないも
のとすることができる。
【0029】また、縦骨材が介在する横骨材の上に、そ
れぞれ、横桁を溶接する場合に、横骨材を縦骨材と同一
の高さとしてあるので、横骨材が縦骨材と同一平面とな
り、建造現場での自動溶接機による連続溶接が可能とな
る。したがって、作業能率が大きく向上する。そして、
縦骨材と横骨材との格子状構造がとられていることによ
り、従来の金属板材上に縦骨材のみを溶接したパネルに
比較して剛性を有し、運搬中の折損事故を未然に防止し
得る効果がある。また、従来のパネル構造体のように横
桁の各縦骨材と合致する位置に切欠部を設ける必要がな
いので、各縦骨材の配設位置にそれぞれ必要としたフラ
ットバーの介設を省略若しくは少なくすることも可能で
ある。
【0030】さらに、パネル構造体の縦骨材と平行する
方向の一側端縁または縦骨材と直交する方向の一側端縁
の少なくとも一方に、縦骨材を兼ねる補強材を、当該補
強材の底部の一部が隣接して連結接合さるべきパネル構
造体の他側端部に跨がるように、溶接することにより、
パネル構造体の一側端縁に位置する補強材が、金属板材
に溶接変形を起こそうとする力を抑える役目をし、溶接
歪の発生を最小限にくい止めることができる。そして、
補強材はその底部、特に底脚部の一部が隣接するパネル
構造体の他側端部に跨がり、溶接の裏当て用のバッキン
グバーを兼ねるので、溶接し易くなり、現場における溶
接の信頼性が大いに向上する。また、金属板材に発生す
る溶接による歪を低減させる点において、効果が特に大
きい。したがって、この発明に係るパネル構造体は、船
舶、鉄道車両、橋梁、建物その他の構造物に適用して効
果的であり、用途を船舶用船殻構成用パネルとした場合
には、特に効果的である。また、パネル構造体を構成す
る金属板材、縦骨材、横骨材、ないし補強材の材質を、
アルミニウム合金とすると、溶接歪の低減の効果が大き
く、さらに、縦骨材、横骨材、ないし補強材は押出形材
とすると、その製造が容易で有効である。特に、補強材
は、底脚部、ウエブ及びフランジからなる断面略逆J字
形の複雑な形状を有することから、これを容易に製造す
ることができ、きわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパネル構造体を溶接組立加工し
たパネル構造体連結接合体の斜視図である。
【図2】(a−1),(b−1),(c−1)及び(a
−2),(b−2),(c−2)は、この発明に係るパ
ネル構造体の製造工程を経時的に表現した正面断面図及
び側面断面図であり、(a−1),(a−2)は、金属
板材に縦骨材を溶接した状態、(b−1),(b−2)
は、縦骨材を取り付けた金属板材に横骨材を溶接した状
態を示し、(c−1),(c−2)は、縦骨材が介在す
る横骨材の上に横桁を溶接した状態である図1のII−II
線,II′−II′線におけるそれぞれ断面図を示す。
【図3】この発明に係るパネル構造体の製造工程中、縦
骨材が介在する横骨材の上に自動溶接機により横桁を溶
接している状態を示す斜視図である。
【図4】この発明に係るパネル構造体を溶接組立加工し
たパネル構造体連結接合体の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図5】この発明に係るパネル構造体を溶接組立加工し
たパネル構造体連結接合体の別の実施形態を示す斜視図
である。
【図6】(a)は、図5のVI−VI線における断面図、
(b)は、連結接合する前のパネル構造体の一側端縁の
拡大断面図、(c)は、(a)図の矢印Aで囲まれた部
分の拡大断面図である。
【図7】(a)は、図5の VII− VII線における断面
図、(b)は、連結接合する前のパネル構造体の一側端
縁の拡大断面図、(c)は、(a)図の矢印Bで囲まれ
た部分の拡大断面図である。
【図8】(a)は、従来のパネル構造体の外観を示す斜
視図、(b)は、(a)図のb−b線における断面図、
(c)は、同じくc−c線における断面図である。
【図9】(a)及び(b)は、従来のパネル構造体の金
属板材に対する縦骨材と横桁との溶接構造を示す一部拡
大した横断面図及び縦断面図である。
【図10】従来のパネル構造体を溶接組立加工したパネ
ル構造体連結接合体の斜視図である。
【図11】(a)は、図10のa−a線における断面
図、(b)は、同じくb−b線における断面図である。
【符号の説明】
1A〜1D…パネル構造体 2,2′ …金
属板材 3,3′ …縦骨材 4 …横
骨材 5 …横桁 6 …(縦)補強材 7 …
(横)補強材 10,30 …パネル構造体連結接合体 J1 ,J2 ,J3 …連結接合部 W1 〜W13,W81…溶接線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板材と、この金属板材上に所定の間
    隔で溶接してなる縦骨材と、連結接合時に横桁が配設さ
    れる位置に溶接される横骨材とよりなり、横骨材は縦骨
    材と同じ高さで縦骨材を避けて金属板材上に溶接されて
    なる、パネル構造体。
  2. 【請求項2】 横骨材は断面T字形をなす請求項1に記
    載のパネル構造体。
  3. 【請求項3】 金属板材の縦骨材と平行する方向の一側
    端縁または縦骨材と直交する方向の一側端縁の少なくと
    も何れか一方に、補強材が、その底部の一部が金属板材
    の外部に延出するように溶接され、前記横骨材はこの補
    強材を避けて溶接されてなる、請求項1または請求項2
    に記載のパネル構造体。
  4. 【請求項4】 金属板材、縦骨材、横骨材、ないし補強
    材の材質がアルミニウム合金であり、縦骨材、横骨材、
    ないし補強材は押出形材である請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載のパネル構造体。
  5. 【請求項5】 用途が船舶用船殻構成用パネルである請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載のパネル構造
    体。
  6. 【請求項6】 金属板材と、この金属板材上に所定の間
    隔で溶接してなる縦骨材と、連結接合時に横桁が配設さ
    れる位置に溶接される横骨材とよりなり、横骨材は縦骨
    材と同じ高さで縦骨材を避けて金属板材上に溶接されて
    なる、パネル構造体を、相互の縦骨材及び横骨材がそれ
    ぞれ直線上に位置するように、複数配設し、隣接するパ
    ネル構造体の金属板材、縦骨材及び横骨材どうしを互い
    に溶接すると共に、横骨材上に横桁を溶接してなる、パ
    ネル構造体連結接合体。
  7. 【請求項7】 金属板材と、この金属板材上に所定の間
    隔で溶接してなる縦骨材と、連結接合時に横桁が配設さ
    れる位置に溶接される横骨材とよりなり、横骨材は縦骨
    材と同じ高さで縦骨材を避けて金属板材上に溶接され、
    金属板材の縦骨材と平行する方向の一側端縁または縦骨
    材と直交する方向の一側端縁の少なくとも何れか一方
    に、底部の一部が金属板材の外部に延出するように、補
    強材が溶接され、前記横骨材はこの補強材を避けて溶接
    されてなる、パネル構造体を、相互の縦骨材及び横骨材
    がそれぞれ直線上に位置するように、複数配設し、隣接
    するパネル構造体の金属板材どうし、並びに、縦骨材ど
    うしまたは縦骨材と隣接するパネル構造体の補強材との
    間、及び、横骨材どうしまたは横骨材と隣接するパネル
    構造体の補強材との間、を互いに溶接すると共に、横骨
    材上に横桁を溶接してなる、パネル構造体連結接合体。
  8. 【請求項8】 金属板材上に所定の間隔で縦骨材を溶接
    し、この縦骨材と同じ高さの横骨材を、縦骨材を避けて
    溶接することにより、予めパネル構造体を製造する第1
    工程と、前記パネル構造体を、相互の縦骨材及び横骨材
    がそれぞれ直線上に位置するように、複数配設し、隣接
    するパネル構造体の金属板材、縦骨材及び横骨材どうし
    を互いに溶接する第2工程と、横骨材上に複数のパネル
    構造体に跨がり横桁を溶接する第3工程とからなるパネ
    ル構造体連結接合体の製造法。
  9. 【請求項9】 金属板材上に所定の間隔で縦骨材を溶接
    し、この縦骨材と平行する方向の一側端縁または縦骨材
    と直交する方向の一側端縁の少なくとも何れか一方に補
    強材を、その底部の一部が金属板材の外部に延出するよ
    うに、溶接すると共に、前記縦骨材及び補強材と同じ高
    さの横骨材を、縦骨材及び補強材を避けて溶接すること
    により、予めパネル構造体を製造する第1工程と、前記
    パネル構造体を、相互の縦骨材及び横骨材がそれぞれ直
    線上に位置するように、複数配設し、隣接するパネル構
    造体の金属板材どうし、並びに、縦骨材どうしまたは縦
    骨材と隣接するパネル構造体の補強材との間、及び、横
    骨材どうしまたは横骨材と隣接するパネル構造体の補強
    材との間を互いに溶接する第2工程と、横骨材上に複数
    のパネル構造体に跨がり横桁を溶接する第3工程とから
    なるパネル構造体連結接合体の製造法。
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