JPH10286850A - 射出成形機の制御方法 - Google Patents

射出成形機の制御方法

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JPH10286850A
JPH10286850A JP9582997A JP9582997A JPH10286850A JP H10286850 A JPH10286850 A JP H10286850A JP 9582997 A JP9582997 A JP 9582997A JP 9582997 A JP9582997 A JP 9582997A JP H10286850 A JPH10286850 A JP H10286850A
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Yoshiya Taniguchi
吉哉 谷口
Hiroki Kuramoto
浩樹 蔵本
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Hitachi Ltd
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮駆動源の数を増すことなく、ゲートカッ
ト動作と圧縮動作、もしくは2つの圧縮動作を行なうこ
とを可能とし、しかも、動作順序やそのタイミングに制
約のない、射出成形機を提供すること。 【解決手段】 型締め用サーボモータと、型締め用サー
ボモータの回転を直線運動に変換する回転−直線運動変
換機構と、回転−直線運動変換機構によって駆動される
ダブルトグルリンク機構と、ダブルトグルリンク機構に
よって前後進駆動される可動ダイプレートとを備えた射
出成形機において、ダブルトグルリンク機構が略突っ張
って、ダブルトグルリンク機構によって型締め力が維持
された状態で、金型内に溶融樹脂を射出・充填し、溶融
樹脂の射出・充填の途上もしくは射出・充填の完了後
に、ダブルトグルリンク機構の入力端たるクロスヘッド
を前進させて、このクロスヘッドの前進動作で、金型内
の樹脂に力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型締め駆動源(型
開閉駆動源)としての型締め用サーボモータ(電動サー
ボモータ)と、この型締め用サーボモータの回転を直線
運動に変換する回転−直線運動変換機構によって駆動さ
れるダブルトグルリンク機構とを、備えた射出成形機の
制御方法に係り、特に、型締め完了後にダブルトグルリ
ンク機構のクロスヘッドを前進駆動することにより、ゲ
ートカット動作、もしくは樹脂への圧縮動作を行なわせ
るようにした射出成形機の制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金型の成形空間(キャビティ)内に射出
・充填される溶融樹脂は、溶融樹脂の流路の断面積が小
さくなるにしたがって流れにくくなり、樹脂種別等によ
って異なるが、通常は厚みが0.数mm程度となると、
この薄肉の各部に完全に溶融樹脂が行き渡らなくなる。
【0003】そこで、成形品の一部を0.数mm程度の
薄肉とするために、金型の成形空間(キャビティ)内に
溶融樹脂を射出・充填した後、樹脂が固化する前に、成
形空間内の樹脂の所定部位を例えば圧縮中子によって圧
縮して、部分的に薄肉部を得るようにした部分圧縮成形
法が知られている。しかしながら、このような部分圧縮
成形法によっても、達成できる薄肉部の厚みは、約0.
16mmが限界であった。
【0004】ところで、近時は電子機器の小型化,高機
能化が進み、成形品の一部を0.15mm未満の超薄肉
部とした部分超薄肉成形品への要求がある。このような
部分超薄肉成形品としては、例えば切手サイズメモリカ
ードと称される小型メモリカードのカード基体が挙げら
れる。この小型メモリカードのカード基体においては、
厚みが0.13mmの超薄肉部と、厚みが0.4mmの
薄肉部とをもつ、最大厚みが0.8mmのカード基体を
成形することが求められる。
【0005】上記した厚み0.13mmの超薄肉部は、
従来から知られた通常の部分圧縮成形法では達成困難で
あり、また、大きな圧縮力を得ようとすると、圧縮駆動
源として大型でパワーのあるものを必要とし、可動ダイ
プレートに搭載する圧縮メカニズムが大型化してしま
う。さらに、上記したカード基体のように、厚み0.1
3mmの超薄肉部と厚み0.4mmの薄肉部とがある場
合には、圧縮駆動源と圧縮メカニズムを2セット必要と
する。
【0006】そこで、本願出願人は、特願平8−189
568号および特願平8−189569号において、1
つの圧縮駆動源によって、厚み0.13mmの超薄肉部
と厚み0.4mmの薄肉部とを得るようにした射出成形
機を提案した。上記した先願による従来技術では、圧縮
用サーボモータと、この圧縮用サーボモータの回転を直
線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、この回転
−直線運動変換機構によって駆動される圧縮用のダブル
トグルリンク機構とを備え、圧縮用のダブルトグルリン
ク機構による拡大された力を受ける第1の圧縮用部材に
よって、溶融樹脂の射出・充填の途上で第1の圧縮動作
を行なって超薄肉部を得、溶融樹脂の射出・充填の完了
後に、圧縮用のダブルトグルリンク機構のクロスヘッド
による前進力を受ける第2の圧縮用部材によって、第2
の圧縮動作を行なって薄肉部を得るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した先願による従
来技術においては、圧縮用のダブルトグルリンク機構に
のリンクにより拡大された力を用いて(リンクが略デッ
ドポイントに達した状態の最も大きな力を用いて)、第
1の圧縮用部材による第1の圧縮動作を行ない、ダブル
トグルリンク機構のリンクが略デッドポイントに達した
後の、クロスヘッドの前進力を用いて(ダブルトグルリ
ンク機構の入力端に加えられる力のみを用いて)、第2
の圧縮用部材による第2の圧縮動作を行なうようにして
いる。すなわち、1つの圧縮用サーボモータ(圧縮駆動
源)によって2段階に分けて圧縮動作を行なうようにし
ており、また、第1,第2の圧縮動作にダブルトグルリ
ンク機構を共用しているので、圧縮メカニズムが簡素で
小型のものにでき、しかも、ダブルトグルリンク機構の
リンクにより拡大された大きな力によって圧縮を行なう
こともできる。
【0008】しかしながら、上述した従来技術において
は、リンクにより拡大された力を用いる第1の圧縮動作
の直後に、クロスヘッドの前進力のみを用いる第2の圧
縮動作を行なっている。したがって、非常に大きな圧縮
力による圧縮動作→これより小さな圧縮力による圧縮動
作の順でしか動作を行なうことができず、逆の順番の2
段圧縮動作や、2つの圧縮動作を時間的にダブらせる動
作を行なわせることができず、動作順序とそのタイミン
グに制約のあるものであった。
【0009】また、上述した従来技術においては、成形
空間内の樹脂が完全に固化する前に行なうゲートカット
動作については考慮が払われておらず、ゲートカット動
作と圧縮動作とを時間的にダブらせて行なったり、ゲー
トカット動作の後に大きな力で圧縮動作を行なわせるこ
ともできなかった。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、圧縮駆動源の数を増すことな
く、ゲートカット動作と圧縮動作、もしくは2つの圧縮
動作を行なうことを可能とし、しかも、動作順序やその
タイミングに制約のない、射出成形機を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、型締め駆動源(型開閉駆動源)としての
型締め用サーボモータと、この型締め用サーボモータの
回転を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、
この回転−直線運動変換機構によって駆動されるダブル
トグルリンク機構と、このダブルトグルリンク機構によ
って前後進駆動される可動ダイプレートとを備えた射出
成形機において、上記ダブルトグルリンク機構が略突っ
張って、ダブルトグルリンク機構によって型締め力が維
持された状態で、金型内に溶融樹脂を射出・充填し、溶
融樹脂の射出・充填の途上もしくは射出・充填の完了後
に、上記ダブルトグルリンク機構の力の入力端たるクロ
スヘッドを前進させて、このクロスヘッドの前進動作
で、金型内の樹脂に力を付与するように、される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図1および図2は、本発明の第1
実施形態に係る射出成形機の型開閉系メカニズムの構成
図で、図1は金型の成形空間内に樹脂を射出・充填した
直後の状態を示し、図2はゲートカット動作を行なった
時の状態を示している。
【0013】図1および図2において、1は固定側金型
2を取り付けた固定ダイプレート、3は型締め用(型開
閉用)サーボモータ4などを搭載した保持盤(テールス
トック)で、固定ダイプレート1と保持盤3との間には
複数本のタイバー5が掛け渡されている。6は可動側金
型7を取り付けた可動ダイプレートで、各タイバー5に
挿通されタイバー5に沿って前後進可能であるように配
設されている。
【0014】8は保持盤3にベアリング9を介して回転
可能に保持されたナット体、10はナット体8に固着さ
れたプーリ、11はナット体8に螺合されたボールネジ
軸である。プーリ10は、型締め用サーボモータ4の出
力軸に固着された図示せぬ駆動プーリと、図示せぬタイ
ミングベルトを介して連結されていて、型締め用サーボ
モータ4によって回転駆動されるようになっている。ま
た、プーリ10と一体回転するナット体8と、ボールネ
ジ軸11とによって、回転運動を直線運動に変換する回
転−直線運動変換機構を構成しており、ナット体8の回
転によってボールネジ軸11が前後進移動(直線移動)
するようになっている。
【0015】12はボールネジ軸11によって伸長ある
いは折畳み駆動される公知のダブルトグルリンク機構
で、可動ダイプレート6にその一端を回転可能に保持さ
れたAリンク12aと、保持盤3にその一端を回転可能
に保持され、その他端がAリンク12aの他端と回転可
能に連結されたBリンク12bと、その一端がBリンク
12bに回転可能に連結されたCリンク12cと、ボー
ルネジ軸11の先端に固着され、Cリンク12cの他端
を回転可能に連結した、ダブルトグルリンク機構の力の
入力端たるクロスヘッド12dとからなっている。そし
て、ボールネジ軸11によってクロスヘッド12dが前
進駆動されると、ダブルトグルリンク機構12は折畳み
状態から伸長されて、これによって可動ダイプレート6
が前進駆動されて、型閉じ,型締めが行なわれ、また、
ボールネジ軸11によってクロスヘッド12dが後退駆
動されると、ダブルトグルリンク機構12は伸長状態か
ら折畳みされて、これによって可動ダイプレート6が後
退駆動されて、型開きが行なわれるようになっている。
【0016】13はその一端をクロスヘッド12dに固
着された駆動軸で、後記するボールネジ軸18の中心穴
に遊挿され、ボールネジ軸18に対して前後進移動する
ようになっている。そして、型締め完了後の駆動軸13
の前進動作(クロスヘッド12dの前進動作)によっ
て、後述するようにゲートカット動作や樹脂への圧縮動
作を行なうようになっている。
【0017】14は可動ダイプレート6にベアリング1
5を介して回転可能に保持されたスリーブ、16はスリ
ーブ14に固着されたナット体、17はナット体16に
固着されたプーリ、18はナット体16に螺合されたボ
ールネジ軸、19は可動ダイプレート6に搭載された圧
縮用駆動源たる圧縮用サーボモータである。プーリ17
は、圧縮用サーボモータ19の出力軸に固着された図示
せぬ駆動プーリと、図示せぬタイミングベルトを介して
連結されていて、圧縮用サーボモータ19によって回転
駆動されるようになっている。また、プーリ17と一体
回転するナット体16と、ボールネジ軸18とによっ
て、回転運動を直線運動に変換する回転−直線運動変換
機構を構成しており、ナット体16の回転によってボー
ルネジ軸18が前後進移動(直線移動)するようになっ
ている。
【0018】また、20は固定側金型2と可動側金型7
とで形成される成形空間(キャビティ)、21は金型内
に射出・充填された樹脂、7aは可動側金型7の一部を
構成し可動側金型7の本体に対して前後進可能な第1の
可動中子、7bは可動側金型7の一部を構成し可動側金
型7の本体に対して前後進可能な第2の可動中子であ
る。第1の可動中子7aと第2の可動中子7bは、成形
空間20内に樹脂21が射出・充填される前には、図示
せぬバネ手段等によって後退限位置に保持されるように
なっており、第1の可動中子7aは駆動軸13によって
前進駆動され、第2の可動中子7bはボールネジ軸18
によって前進駆動されるようになっている。
【0019】上述した構成をとる本実施形態の動作につ
いて、次に説明する。ダブルトグルリンク機構12が折
畳まれた図示せぬ型開き状態において、型閉じ開始タイ
ミングに至ると、型締め用サーボモータ4が所定方向に
回転駆動され、これにより、プーリ10,ナット体8が
回転駆動される。ナット体8が回転すると、これに螺合
されたボールネジ軸11が前進駆動され、ボールネジ軸
11と一体のクロスヘッド12dも前進駆動される。ク
ロスヘッド12dが前進すると、ダブルトグルリンク機
構12は折畳まれた状態から伸長駆動されて、これによ
り、可動ダイプレート6が前進駆動されて、可動側金型
7が固定側金型2に接触するまで(金型タッチまで)の
型閉じ行程が行なわれる。金型タッチ後も、ボールネジ
軸11(クロスヘッド12d)は引き続いて前進駆動さ
れ、ダブルトグルリンク機構12のAリンク12aとB
リンク12bとが略一直線となったデッドポイント近傍
で、ボールネジ軸11(クロスヘッド12d)の前進が
停止される。このとき、ダブルトグルリンク機構12の
Aリンク12aとBリンク12bはデッドポイント近傍
の状態であるので、リンクの力の拡大率は最大近傍にあ
って、タイバー5が引き伸ばされた型締め状態となる。
図1はこの型締め完了状態を示しており、型締め用サー
ボモータ4を停止しても、ダブルトグルリンク機構12
によって型締め力が維持されるようになっている。
【0020】型締め完了後の所定秒時において、射出開
始タイミングとなると、図示せぬ射出系メカニズムのノ
ズルから、樹脂(溶融樹脂)21が成形空間20内に射
出・充填される。そして、射出・充填された樹脂21が
完全に固化する前に(樹脂21が柔らかい状態におい
て)、型締め用サーボモータ4によってボールネジ軸1
1(クロスヘッド12d)がさらに所定量だけ前進駆動
され、これによって、クロスヘッド12dと一体の駆動
軸13が、第1の可動中子7aを前進駆動して、第1の
可動中子7aによってゲートカット動作が行なわれる。
図2はこのゲートカット完了後の状態を示している。
【0021】図3は、型締め完了状態からのクロスヘッ
ド12dの前進ストロークと型締め力との関係を示して
おり、ここでは、型締め完了位置において30tonの
型締め力が発生するようになっている。図3に示すよう
に、型締め完了位置からクロスヘッド12dが、例えば
0.7mm前進してゲートカットを行なっても、型締め
力はごく微小に変化するのみで、実質的には変化しない
ものと見做せる。すなわち、本発明では、型締め力が実
質的に変化しない範囲で、型締め完了位置から、型締め
用のダブルトグルリンク機構のクロスヘッドを前進させ
ることによって、金型内の樹脂に力を付与するようにし
ている。
【0022】本実施形態においては、例えば、上記した
ゲートカットの終了後もしくはゲートカットの終了手前
で、圧縮用サーボモータ19が所定方向に所定量だけ回
転駆動されて、プーリ17,ナット体16が回転駆動さ
れる。ナット体16が回転すると、ナット体16に螺合
されたボールネジ軸18が所定量だけ前進駆動され、こ
れによって、第2の可動中子7bが所定量だけ前進駆動
されて、金型内の樹脂21に所定の圧縮応力が付加され
る圧縮行程が行なわれる。
【0023】なお、圧縮用サーボモータ19は、型開き
完了後もしくは型開きの途上で、図示せぬエジェクト部
材を突き出し駆動する、エジェクト用駆動源に兼用する
ことも可能である。
【0024】本実施形態においては、上述したようにゲ
ートカット動作と圧縮動作とを行なうが、ゲートカット
動作の駆動源(型締め用サーボモータ4)と圧縮動作の
駆動源(圧縮用サーボモータ19)とが別個に設けられ
ているので、ゲートカット動作の開始タイミングと圧縮
動作の開始タイミングを、成形品に応じた最適タイミン
グにそれぞれ設定することが可能となり、しかも、ゲー
トカット動作と圧縮動作を時間的にダブらせることも可
能となる。また、ゲートカット動作のための前進ストロ
ークと圧縮動作のための前進ストロークも、互いに依存
しない最適値に設定することが可能である。
【0025】ここで、本実施形態においては、型締め完
了位置から、型締め用のダブルトグルリンク機構12の
クロスヘッド12dを前進させることによって、ゲート
カット動作を行なうようにしているが、このゲートカッ
ト動作に代替して圧縮動作を行なわせるようにしてもよ
い。この場合には、型締め用サーボモータ4によって第
1の圧縮動作を行なわせ、圧縮用サーボモータ19によ
って第2の圧縮動作またはゲートカット動作を行なわせ
ることになる。そして、この際にも、第1の圧縮動作
と、第2の圧縮動作またはゲートカット動作とを、任意
のタイミングでそれぞれ行なうことができ、しかも、第
1の圧縮動作と、第2の圧縮動作またはゲートカット動
作とを、時間的にダブらせることも可能となり、かつ、
第1の圧縮動作ための前進ストロークと、第2の圧縮動
作またはゲートカット動作とゲートカット動作のための
前進ストロークとを、互いに依存しない最適値に設定す
ることが可能となる。なお、型締め用サーボモータ4に
よる圧縮動作は、射出・充填の途上で開始させること
も、場合によっては可能である。
【0026】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本実施形態は、圧縮用サーボモータ19の回転を
直線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、この回
転−直線運動変換機構によって駆動される圧縮用のトグ
ルリンク機構とを備え、この圧縮用のトグルリンク機構
によって、大きな圧縮力が得られるようにしたものであ
る。
【0027】図4は、本発明の第2実施形態に係る射出
成形機の射出系メカニズムにおける、圧縮用サーボモー
タ19による駆動メカニズムの構成図であり、同図にお
いて先の第1実施形態と均等な構成要素には同一符号を
付し、その説明は重複を避けるため割愛する。
【0028】図4において、30は、前記した圧縮用サ
ーボモータ19の回転で前進駆動されるボールネジ軸1
8によって、伸長あるいは折畳み駆動される圧縮用のダ
ブルトグルリンク機構であり、可動ダイプレート6に搭
載されている。また、31は圧縮駆動ピン32を植設
し、可動ダイプレート6に前後進可能であるように搭載
された圧縮駆動プレートである。上記圧縮用のダブルト
グルリンク機構30は、圧縮駆動プレート31にその一
端を回転可能に保持されたAリンク30aと、可動ダイ
プレート6にその一端を回転可能に保持され、その他端
がAリンク30aの他端と回転可能に連結されたBリン
ク30bと、その一端がBリンク30bに回転可能に連
結されたCリンク30cと、ボールネジ軸18の先端に
固着され、Cリンク30cの他端を回転可能に連結し
た、ダブルトグルリンク機構の力の入力端たるクロスヘ
ッド30dとからなっている。なお、ボールネジ軸1
8,クロスヘッド30d,圧縮駆動プレート31には、
前記した駆動軸13が遊挿されていて、駆動軸13は、
各部材18,30d,31に対して、相対的に前後進可
能とされている。
【0029】上記した構成において、圧縮用サーボモー
タ19が所定方向に回転駆動されると、プーリ17,ナ
ット体16が回転駆動されると、ナット体16に螺合し
たボールネジ軸18が前進駆動される。ボールネジ軸1
8が前進すると、これと一体のクロスヘッド30dが前
進駆動され、ダブルトグルリンク機構30は折畳み状態
から伸長されて、これによって、圧縮駆動プレート31
および圧縮駆動ピン32が前進駆動されて、図示せぬ圧
縮用部材を介して金型内の樹脂に圧縮力を付与するよう
になっている。ここで、ダブルトグルリンク機構30の
Aリンク30aとBリンク30bとが略一直線となるデ
ッドポイント近傍が、圧縮駆動プレート31および圧縮
駆動ピン32の前進限位置となるように設定されてい
て、ダブルトグルリンク機構30のリンクの力の拡大率
が最も大きくなる状態で、樹脂に大きな圧縮力を付与で
きるように構成してある。
【0030】したがって、本実施形態では、圧縮用のダ
ブルトグルリンク機構30によって大きな圧縮力を付与
できるので、前述したような0.13mm程度の超薄肉
部を形成することも可能となる。
【0031】なお、本実施形態においても、圧縮用サー
ボモータ19による圧縮動作の他に、前記した型締め用
サーボモータ9によって、型締め完了位置から型締め用
のダブルトグルリンク機構12のクロスヘッド12dを
前進させることにより、金型内の樹脂に力を付与し、ゲ
ートカット動作や圧縮動作を行なわせるようになってい
ることは言うまでもない。よって、例えば、ゲートカッ
ト動作の後に、非常に大きな力で圧縮動作を行なわせる
ことも可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧縮駆動
源の数を増すことなく、ゲートカット動作と圧縮動作、
もしくは2つの圧縮動作を行なうことを可能とし、しか
も、動作順序やそのタイミングに制約のない、射出成形
機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の型開
閉系メカニズムの構成図で、金型の成形空間内に樹脂を
射出・充填した直後の状態を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の型開
閉系メカニズムの構成図で、ゲートカット動作を行なっ
た時の状態を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態における、型締め完了状
態からの型締め用ダブルトグルリンク機構のクロスヘッ
ドの前進ストロークと、型締め力との関係の1例を示す
説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る射出成形機の射出
系メカニズムにおける、圧縮用サーボモータによる駆動
メカニズムの構成図である。
【符号の説明】
1 固定ダイプレート 2 固定側金型 3 保持盤(テールストック) 4 型締め用(型開閉用)サーボモータ 5 タイバー 6 可動ダイプレート 7 可動側金型 8 ナット体 9 ベアリング 10 プーリ 11 ボールネジ軸 12 型締め用のダブルトグルリンク機構 12d クロスヘッド 13 駆動軸 14 スリーブ 15 ベアリング 16 ナット体 17 プーリ 18 ボールネジ軸 19 圧縮用サーボモータ 20 成形空間(キャビティ) 21 樹脂 30 圧縮用のダブルトグルリンク機構 31 圧縮駆動プレート 32 圧縮駆動ピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型締め駆動源(型開閉駆動源)としての
    型締め用サーボモータと、この型締め用サーボモータの
    回転を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、
    この回転−直線運動変換機構によって駆動されるダブル
    トグルリンク機構と、このダブルトグルリンク機構によ
    って前後進駆動される可動ダイプレートとを備えた射出
    成形機において、 上記ダブルトグルリンク機構が略突っ張って、ダブルト
    グルリンク機構によって型締め力が維持された状態で、
    金型内に溶融樹脂を射出・充填し、 溶融樹脂の射出・充填の途上もしくは射出・充填の完了
    後に、上記ダブルトグルリンク機構の力の入力端たるク
    ロスヘッドを前進させて、このクロスヘッドの前進動作
    で、金型内の樹脂に力を付与するようにしたことを特徴
    とする射出成形機の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記した溶融樹脂の射出・充填の途上もしくは射出・充
    填の完了後の前記クロスヘッドの前進動作で、ゲートカ
    ット動作、もしくは樹脂への圧縮動作を行なわせるよう
    にしたことを特徴とする射出成形機の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、 金型内の樹脂を圧縮するため圧縮用駆動源と、この圧縮
    用駆動源によって駆動される圧縮用部材とを、さらに備
    え、 上記圧縮用駆動源および圧縮用部材と協働して、ゲート
    カット動作と圧縮動作、もしくは2つの圧縮動作を行な
    わせるようにしたことを特徴とする射出成形機の制御方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、 前記圧縮用駆動源は圧縮用サーボモータであり、この圧
    縮用サーボモータの回転を直線運動に変換する回転−直
    線運動変換機構の直線移動部材によって、前記圧縮用部
    材を駆動するようにしたことを特徴とする射出成形機の
    制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載において、 前記圧縮用駆動源は圧縮用サーボモータであり、この圧
    縮用サーボモータの回転を直線運動に変換する回転−直
    線運動変換機構と、この回転−直線運動変換機構によっ
    て駆動される圧縮用のトグルリンク機構とを備え、この
    圧縮用のトグルリンク機構によって、前記圧縮用部材を
    駆動するようにしたことを特徴とする射出成形機の制御
    方法。
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