JPH10285891A - ホイールモータおよびこれを搭載した車輌 - Google Patents
ホイールモータおよびこれを搭載した車輌Info
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- JPH10285891A JPH10285891A JP9091094A JP9109497A JPH10285891A JP H10285891 A JPH10285891 A JP H10285891A JP 9091094 A JP9091094 A JP 9091094A JP 9109497 A JP9109497 A JP 9109497A JP H10285891 A JPH10285891 A JP H10285891A
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Abstract
高いホイールモータを提供すること。 【解決手段】車軸に固定され外周に回転磁界を作るステ
ータと、車軸周りに回転可能に支持されたアクスルハブ
に固定されたロータとを有するホイールモータにおい
て、ステータは車軸に対して放射状に設けられた磁性体
からなる複数のティースと、予め筒状に巻線されており
各ティースに挿入された互いに独立した複数のコイル
と、この複数のコイルの端子同士を所望の関係に接続す
る配線手段とを備えていることを特徴とするホイールモ
ータ。
Description
タとが一体となったホイールモータに関するものであ
り、特に、アウターロータ型のホイールモータに関す
る。
駆動する場合の駆動効率を上げるために提案されたもの
であり、電気自動車の駆動輪として用いたり、通常のエ
ンジン駆動型車輌の姿勢制御のために従動輪の代わりに
用いたりすることが考えられている。
から大別すると、インナーロータ型とアウターロータ型
に分けることができ、アウターロータ型のホイールモー
タとして、例えば、特開平1−298903号の「電気
自動車の制御方法」に記載されたものがある。
ータ型ホイールモータによれば、ステータは、磁性体か
らなる放射状に突出した複数の極(ティース)にコイル
用の線材を巻き付けて構成されている。ところが、この
従来のホイールモータでは、ティース間のスペースが狭
いためにコイル用線材の巻き付け作業が難しく、製造コ
ストが高くなるだけでなく線材の巻き付け密度を十分に
上げることができなかった。そのため、ステータが作り
出す磁束密度に限界があり、必要な駆動力または制動力
を得ることができなかった。
イールモータは、このような問題を解決するために為さ
れたものである。
磁界を作るステータと、このステータの外側に前記回転
磁界と同方向に回転可能に設けられたロータとを備えた
アウターロータ型のモータにおいて、ステータがロータ
の回転軸に垂直な面において放射状に配列された磁性体
からなる複数のティースと、予め筒状に巻線されており
各ティースに挿入された互いに独立した複数のコイル
と、この複数のコイルの端子同士を所望の関係に接続す
る配線手段とを備えていることを特徴とする。
固定され外周に回転磁界を作るステータと、前記車軸周
りに回転可能に支持されたアクスルハブに固定されたロ
ータとを有するホイールモータにおいて、ステータが車
軸に対して放射状に設けられた磁性体からなる複数のテ
ィースと、予め筒状に巻線されており各ティースに挿入
された互いに独立した複数のコイルと、この複数のコイ
ルの端子同士を所望の関係に接続する配線手段とを備え
ていることを特徴とする。
ルモータは、予めティースの外で巻線された複数のコイ
ルをティースに挿入し、コイル間の結線を配線手段で接
続した構造を有するので、製造が容易であり製造コスト
を低く抑えることができる。また、コイルはティースの
外で巻線されたものなので種々の巻線方法を適用するこ
とができ、最適な巻線方法を用いることにより、ティー
スへ直接巻き付けた従来のコイルと比較して巻線密度を
高くすることができる。巻線密度を高くできれば、ステ
ータが作る回転磁界の磁束密度を高めることができ、高
い回転トルクを得ることができる。
入されるコイルとして、巻線を高圧でプレスした状態で
樹脂を巻線の間に流し込んで固めたカセットコイルを用
いることが望ましい。高い磁束密度の回転磁界を発生さ
せることができ、しかも、組み立てが容易である。
の配線に、所定温度以上になると電気的接続が切れる熱
ヒューズを介装しておくことが望ましい。このように構
成すると、モータが暴走した場合にその暴走に起因する
発熱によって配線が切断され、早期に暴走を停止させる
ことができる。
ースは環状の磁性体の外周に一体に設けられており、こ
の磁性体は各ティースにコイルが挿入された状態で、車
輪支持体に固定されたハブベアリングのアウターレース
に固定されていることが望ましい。このように、ティー
スを備えた磁性体とハブベアリングのアウターレースと
が別部材であるため、それぞれに最適な材質を選択する
ことができる。
径方向外方に向かって先細となるテーパ形状であること
が望ましい。コイルの挿入が容易となり、組み立てやす
い。
備えた磁性体は、表面が絶縁された珪素鋼板を積層した
ものであることが望ましい。このように構成すると、コ
イルが作る交番磁界による回転軸方向の電流が生じにく
くなり、鉄損が低くなる。
備えた磁性体はハブベアリングのアウターレースと一体
に形成される部材にセレーション嵌合していることが望
ましい。このように構成すると、ハブベアリングの中心
軸線とティースを備えた磁性体の中心とが正確に一致
し、ずれることがない。
ブはハブベアリングのインナーレースに固定され、ロー
タはアクスルハブに固定された円筒部材と、この円筒部
材の内周面に配列された複数個の永久磁石とを備えてい
ることが望ましい。ロータに用いられる永久磁石を備え
た円筒部材とアクスルハブとが別部品で構成されている
ので、それぞれに適した材質を用いることができる。
円筒部材の径方向の厚さが円筒部材の周方向両端で肉薄
になっていることが望ましい。永久磁石をこのような形
状にすると、中央部が厚いため起磁力が両端部の起磁力
に比べて大きく、且つ、両端部が薄いためステータが作
る回転磁界の磁束が両端部で通りやすい。したがって、
永久磁石の起磁力とステータによる回転磁界の磁束との
積にほぼ比例する出力トルクが安定し、トルクリップル
が抑制される。
両端が除去された三日月形状の上下底面を有する柱状体
であり、その高さ方向を車軸方向に一致させ且つその凸
側面を外側にして円筒部材の内周面に固定されており、
永久磁石の凹側面の曲率は凸側面の曲率よりも大きいこ
とが望ましい。これによって、円筒部材の径方向の厚さ
が円筒部材の周方向両端で肉薄になりトルクリップルが
抑制されるだけでなく、永久磁石と円筒部材とが回転方
向にずれにくく、回転トルクを出しやすい。
成する円筒部材の外周には冷却用のフィンが設けられて
いることが望ましい。ロータでの鉄損による発熱を抑制
でき、熱による永久磁石の減磁を防止できる。
固定されているアクスルハブはステータの車輌外側を覆
っており、円筒部材にはステータを覆いハブベアリング
のアウターレース外周とその内周が摺動可能に隙間なく
接触するモータカバーが取り付けられていることが望ま
しい。このようにすれば、モータ内部が密閉され、外部
からの塵埃や水が入らない。
が取り付けられている車体中に配置された電源からコイ
ルに電力を供給する給電線は、ハブベアリングのアウタ
ーレースまたはこれと一体に固定された部材に設けられ
た貫通孔を通って配線基板に接続されると共に、その内
部には空気通路が形成されていることが望ましい。モー
タは温度変化に伴って内部空気の膨張または収縮が生
じ、いわゆる呼吸をするが、このように構成することに
より、この呼吸は給電線の空気通路を介して行われるた
め、モータから離れた場所の比較的清浄な空気による呼
吸となり、内部に塵埃等が侵入しにくい。
びステータはアクスルハブのディスク部の車輌内側に配
置され、アクスルハブのディスク部の車輌外側にはブレ
ーキドラムおよびディスクホイールのディスク部が車輌
内方から順に配列され固定されていることが望ましい。
このように配列されているので、ブレーキドラムおよび
ディスクホイールのアクスルハブへの組み付けを、モー
タを有しない通常のアクスルハブへの組み付けと同様に
扱うことができる。
テータおよびブレーキドラムがディスクホイールのリム
幅内に収納されていることが望ましい。このように構成
すると、ロータ、ステータおよびブレーキドラムがディ
スクホイールから車輌内側にはみ出すことがないので、
従来からの一般車輌に対してホイールベースを変更する
ことなく組み付けることができる。
た本発明の車輌は、たとえばホイールモータを従動輪に
適用することにより、登坂時の補助動力輪として用いた
り、車輌の姿勢制御等に用いたりすることができる。
は、ハブベアリングのアウターレースは円筒部材を備え
たアクスルハブが固定されたインナーレースと一体とな
った状態で車輪支持体に対して取り外し可能に第1締結
部材で固定され、アクスルハブにはブレーキドラムとデ
ィスクホイールとが共通の第2締結部材で取り外し可能
に固定され、アウターレースと車輪支持体との間にはブ
レーキドラムとと共にドラムブレーキを構成するバッキ
ングプレートが挟み込まれて第1締結部材で固定されて
いることが望ましい。このように構成することにより、
アクスルハブとハブベアリングが一体化しているので締
結部材による車輪支持体への組付けが容易である。ま
た、ブレーキドラムおよびディスクホイールがアクスル
ハブに対して締結部材によって着脱可能に取り付けられ
ているので、従来からのブレーキドラムおよびディスク
ホイールがそのまま利用できる。
は、第1締結部材および2締結部材はそれぞれボルトお
よびナットで構成され、第1締結部材のボルト径は第2
締結部材のボルト径以上とすることが望ましい。第1締
結部材の耐せん断力を第2締結部材の耐せん断力と同等
もしくはそれ以上とすることができる。
は、アクスルハブに固定された円筒部材とブレーキドラ
ムとが別部材で構成されていることが望ましい。このよ
うに構成することにより、ブレーキドラムで発生した熱
が永久磁石が設けられている円筒部材に伝達しにくい構
造にすることが可能である。
は、アクスルハブと円筒部材とは所定値以上のトルクが
掛かると結合状態が切れるメカニカルヒューズを介して
締結されていることが望ましい。このようにすれば、ア
クスルハブの回転方向に何らかの異常な力が加わった場
合でも、その異常な力によってモータの構成要素である
円筒部材までも破壊してしまうことがない。
は、ロータ外径とブレーキドラム内径との差は、ロータ
内径とステータの外径との差よりも大きいことが望まし
い。上述したメカニカルヒューズの結合が切れた場合に
は、ロータの芯がずれることになるが、このようにして
おけば、ロータとブレーキドラムとが干渉しない。
ホイールモータの構造を示す断面図であり、図2はモー
タ主要部の平面図である。
バ11を備えたサスペンション12のアーム13の先に
は車輪支持体(ブラケット)14が設けられており、車
輪支持体14にはアクスルハブベアリングのアウターレ
ース15とドラムブレーキのバッキングプレート16が
ボルト19とナット17により締結されている。バッキ
ングプレート16には、ドラムブレーキの構成要素であ
るホイールシリンダ60やシューリターンスプリング6
1等が設けられている。
ルベアリングであり、そのインナーレース18にはアク
スルハブ20がはめ込まれており、車輌内側からナット
21で締め付けることによりインナーレース18とアク
スルハブ20は完全に固着されている。
2とディスクホイール23のディスク部24がボルト2
6およびナット27で固定されている。さらに、アクス
ルハブ20にはモータのロータである円筒部材30がメ
カニカルヒューズを介してねじ31で固定されている。
示す平面図である。メカニカルヒューズ36というの
は、円筒部材30からその中心部に向かって突出したね
じ止め用の座部37のくびれ部のことであり、座部37
およびメカニカルヒューズ36は円筒部材37と一体に
成形されている。座部37の中央には、ねじ山の切られ
た開口38が設けられており、アクスルハブ20の円盤
部の周端部に設けられた開口を通してねじ31が開口3
8に螺合することにより、円筒部材30とアクスルハブ
20とが固定される。このような構造にしておくと、何
らかの原因で円筒部材30とアクスルハブ20との間に
所定値以上の回転方向の強い力が加わったときに、メカ
ニカルヒューズ36がちぎれるため、モータの構成要素
の一つである円筒部材30の破壊を防止できる。
て所定の厚さにした磁性円筒32が円周に沿ってに多数
個設けられたビス33で固定されている。磁性円筒32
の内周面には、16個の永久磁石35が接着剤により固
着されている。
は、モータステータのティースとなる珪素鋼板の積層体
40がボルト41により固定されている。ティース42
は放射状に18本設けられており、各ティース42には
予め筒状に巻線形成されたコイル43が挿入されてい
る。各コイル43の2本の端子44、45は、珪素鋼板
積層体40の車輌外側面に設けられた配線基板46の雌
コンタクト47、48に挿入されて電気的に接続されて
いる。
図4に示すように車体71の前部に搭載され、各コイル
43への給電は、給電線49、配線基板46の配線、こ
の配線に接続している雌コンタクト47、48を介して
行われる。配線基板46の配線途中には熱ヒューズが組
み込まれており、モータが暴走した場合にはその暴走に
基づく温度上昇により熱ヒューズが溶断して、モータ作
動が停止するようになっている。
ステータを裏側すなわち車輌内側から覆うモータカバー
50が固定されている。このモータカバー50はドーナ
ツ状の円盤であり、外周部がビス33でロータに固定さ
れている。モータカバー50の内径部には、金属環の内
周にゴム製のリップが設けられたシール部材51が圧入
されており、このシール部材51のリップは、ハブベア
リングのアウターロータ15の外周面に摺動可能に隙間
無く接する。これにより、ステータコイル43とロータ
の永久磁石35が外界に対して液密になる。
は、アウターレース15に設けられた電磁ピックアップ
55とインナーレース18に設けられたセンサロータ5
6とを備えるモータ回転角検出装置が設けられている。
このモータ回転角検出装置の出力は電源70内部のコン
トローラに与えられ、本ホイールモータの回転制御に寄
与する。
構成である。つぎに、各要素の構造上の特徴や位置関係
をさらに詳細に説明する。
ようにロータに設けられた16個の永久磁石35とステ
ータに設けられた18個のコイル43からなる8極9コ
イルのアウターロータ型ホイールモータである。そし
て、コイル43としてサブアッセンブリ化(カセット
化)したものを用いている点が構造上の一つの特徴とな
っている。すなわち、各コイル43はステータの外で予
め巻線し、高圧でプレスした状態で樹脂を巻線の隙間に
流し込み一体成形したものである。このようにすると、
放射状のティースに直接巻線する場合に比べて、巻線間
の隙間を大幅に小さくすることができるため巻線密度を
大幅に向上させることができる。そのため、モータの回
転に寄与する磁束密度を向上させることができ、大きな
トルクを得ることができる。
ト化しておき、これを各ティースに挿入してステータを
構成する本実施形態のホイールモータは、放射状のティ
ースに直接巻線していた従来の一般的なアウターロータ
型モータに比べて製作が容易であり、高い生産性を有す
る。
珪素鋼板積層体40による放射状の各ティースは、径方
向外方に向かって先細となるテーパ形状となっており、
サブアッセンブリ化したコイル43を挿入し易くなって
おり、組み付け性の向上が図られている。
ぞれティースに挿入された状態でハブベアリングのアウ
ターレース15にボルト41で固定される。すなわち、
ステータである珪素鋼板積層体40と車軸支持体14に
固定されたハブベアリングのアウターレース15とが別
部材で構成されているのでそれぞれに最適な素材を用い
ることができる。
ば高トルクを得ることができることは理論上も明らかな
ことであるが、磁束密度Bに比例して鉄損も大きくな
る。そこで、鉄損をできるだけ小さくするために、ステ
ータ側の鉄心すなわちティースには、表面に絶縁体がコ
ーティングされた透磁率の高い珪素鋼板を積層した珪素
鋼板積層体40が用いられている。このようにすること
により、ティースにおいて回転軸方向に流れる電流を阻
止している。鉄損は、ロータ側の磁性円筒32に対して
も同様に発生するため、同じく珪素鋼板を積層したもの
を用いている。
設けれられた16個の各永久磁石35は、磁性円筒32
の径方向の厚さが周方向両端で肉薄になっている。具体
的には、永久磁石35は三日月の両端を除去したような
形の上下底面を有する柱状体であり、その柱状体の高さ
方向をモータの回転軸方向に一致させ、凸側面を磁性円
筒32に接着剤等で固着してある。
るように凸側面(磁性円筒32に対する固着面)の曲率
が凹側面(ステータ対向面)の曲率より大きくなってお
り、このような形状および配置にすることにより、出力
トルクの大幅な増大およびトルクリップルの低減を図る
ことができる。
は、上述したように回転方向の中央部の厚みを大きくし
て起磁力を強くすると共に、両端部の厚みを薄くして磁
束を通しやすくしてあり、しかも、その厚みの変化がな
めらかになっている。一方、出力トルクは磁石の磁力と
ステータで発生する磁束との積にほぼ比例する。したが
って、トルクリップルを抑制しつつ、大きな出力トルク
を得ることができる。換言すると、この実施形態のホイ
ールモータは、ロータの角度位置に対して安定した高い
回転出力トルクを得ることができる。
ィース42をスキューさせる、すなわち、円周方向にひ
ねりを加えることでトルクリップル抑制効果を増大させ
ることができる。
みを十分に厚くしてあるので減磁し難く、ステータの磁
束による極反転を防ぐことができる。
性円筒32の内壁面の曲率よりも大きく、且つ、磁性円
筒32の永久磁石35が固着される内壁面は永久磁石3
5の凸側面と同じ曲率の凹部となっているので、固着さ
れた永久磁石35は磁性円筒32の円周方向(回転方
向)にずれにくい。そのため、永久磁石35に加わる回
転方向の力は、永久磁石35を磁性円筒32に固着して
いる接着剤の接着力にあまり依存することなく磁性円筒
32によく伝達されので、回転トルクを出しやすい。
クホイール23とは、上述したように別体で構成されて
おり、それぞれがアクスルハブ20に共通のボルト26
およびナット27で締結固定された構造を有する。この
ように、モータロータとディスクホイール23とを別体
にすることにより、タイヤ振動がモータロータへ直接伝
達することを防止しており、さらに、通常のディスクホ
イールとの共用化を図ることを可能にしている。
体になっている。これは主として、制動時にブレーキド
ラム22で発生した熱がロータの永久磁石35に直接的
に伝達しないようにすることを目的としている。永久磁
石35は、一般に熱により減磁するため、高温に晒され
ることをできるだけ避けることが望ましい。本実施形態
では、大きなトルクを得るために、磁束密度が高く、高
い磁力保持力を有するネオジ系のマグネットを用いてい
る。ネオジ系のマグネットの場合、不可逆減磁しない温
度は平均的なもので120℃以下であり、温度特性の良
好なものでも200℃を越えると不可逆減磁してしまう
ため、ロータをブレーキドラム22と別体にして永久磁
石35の高熱化を防ぐことは特に有効である。なお、永
久磁石35としては、ネオジ系マグネットに代えて温度
特性の比較的良好なサマリウムコバルト系等を用いても
よい。
となっているだけでなく、バッキングプレート16と共
にロータおよびステータを全体に覆っている。そのた
め、タイヤが跳ね上げた水がモータへ直接掛からないよ
うになっている。例えば、モータが駆動により温度が高
くなっているところに水が直接掛かって急冷されると、
永久磁石35を磁性円筒32に接着している接着剤が剥
離し易くなる等の問題があるが、本実施形態ではブレー
キドラム22がこれを防いでくれる。
およびナット27によってアクスルハブ20に直接結合
されている。すなわち、モータを内蔵していない通常の
車輪におけるブレーキドラムとアクスルハブとの結合と
同様に結合されているので、従来と同じくブレーキドラ
ム22に掛かる制動トルクが直接アクスルハブに伝達さ
れ、十分な制動力を得ることができる。
ハブユニットとを一体化した組立体を、ボルト19およ
びナット17による締め付けで車輪支持体14に容易に
組付けすることができる。ここに、モータとハブユニッ
トとを一体化した組立体とは、ハブベアリングのアウタ
ーレース15にモータステータが取り付けられ、インナ
ーレース18にアクスルハブ20が取り付けられ、アク
スルハブ20に円筒部材30が取り付けられ、さらに、
モータ回転角検出装置を構成する電磁ピックアップ55
およびセンサロータ56や、塵埃等が内部に侵入するこ
とを防止するモータカバー50およびシール部材51等
を備えた組立体のことであり、この組立体全体を、ボル
ト19およびナット17で車輪支持体14に組付けする
ことができる。なお、この組付けを可能にするために、
モータの液密を保持するモータカバー50の内径半径
を、車軸(アクスルハブ20の回転中心軸)からボルト
19までの距離、すなわちハブ取付ピッチよりも大きく
してある。
タとハブユニットとが一体となった組立体をボルト19
で容易に組み付けることができるので、通常の車輪との
交換をディーラにおいても行うことができる。
の場合、ボルトの締め付け力にばらつきがある。そこ
で、この実施形態のホイールモータでは、上記組立体を
車輪支持体14に固定するボルト19のねじ径および本
数をハブボルト26のねじ径および本数と同等もしくは
それ以上まで太くあるいは増加して耐せん断力を高めて
いる。
方向の長さを十分に長くしてあり、組立体を車輪支持体
14に組み付ける際にナット17が誤って落下しても、
そのナット17がアクスルハブ20の円盤部とモータス
テータとの間にはまり込まない。
うにアクスルハブ20にメカニカルヒューズ機構を備え
たボルト31で固定されているため、所定以上のトルク
が加わると、ボルト31による締結状態が解除されるよ
うになっている。例えば、車輪回転時にロータとステー
タとの間に異物が混入してモータがロックしてしまった
場合などには、メカニカルヒューズが切れて車輪自体が
ロックしないようになっている。また、ロータとブレー
キドラム22との隙間を、ロータとステータとの隙間よ
りも大きくしてあり、モータロック時にメカニカルヒュ
ーズが切れてロータとステータがくっついてしまった場
合でも、ロータがブレーキドラム22に干渉しないよう
になっている。この点でもモータロックしても車輪がロ
ックしないように配慮されている。
の車輌内側に固定されたモータカバー50と、その内周
に圧入されハブベアリングのアウターレース15の外周
面に摺動自在に圧接するシール部材51により液密にな
っており、内部に水や塵埃が侵入しないようになってい
ることは上述したとおりである。一方、モータは動作状
態や環境によって内部の気圧が変動する。たとえば、冷
却により内部圧力が低下した場合、ハブベアリングのア
ウターレース15とシール部材51との間からタイヤが
跳ね上げた水や埃が外気圧との圧力差により侵入する可
能性がある。そこで、モータへ電力を供給する給電線4
9のハーネスと心線との間に隙間を設けて空気通路と
し、空気通路の他端を車体内に設けている。すなわち、
モータ内部はこの空気通路を介して車体内の空気と連通
している。したがって、モータの温度変化に伴ういわゆ
るモータの呼吸は、車輪近傍に比べて清浄である車体内
の空気で行われるため、モータ内部への水や塵埃の侵入
が抑制される。
ールモータを図5〜図8とともに説明する。図5はホイ
ールモータを車軸を通る面で切った断面図であり、図6
は図5のVI−VI線で切断した平面図である。
結された車輪支持体101には、このホイールモータの
ステータ支持体102がナット103による車輌内側か
らの締め付けによって固定されている。すなわち、車輪
支持体101とステータ支持体102の車輌内側部はス
プライン嵌合しており、ナット103でそのスラスト方
向(車軸方向)を固定することにより、ステータ支持体
102は車軸方向および車輪回転方向の双方に対して固
定される。
には、表面に絶縁体がコーティングされた珪素鋼板の積
層体104が設けられている。この積層体104の一枚
一枚の各珪素鋼板は放射状に18個のティースが突出し
ており、内径には多数の切り込みが設けられており、ス
テータ支持体102の外径にセレーション嵌合するよう
になっている。このような各珪素鋼板は、ステータ支持
体102に車輌外側から順にはめ込まれ、最後にスペー
サ105を介してサークリップ106でスラスト方向を
固定してある。
ティース外で予め巻き線し、高圧でプレスした状態で樹
脂を巻線の隙間に流し込んだカセット化された18個の
ステータコイル110が各ティースにはめ込まれてい
る。各コイル110の2つの巻線端111および112
は車輌内側に突出しており、配線基板113の接続端子
がはめ込まれる。なお、配線基板113の配線について
は後述する。
側にはハブベアリング123が設けられ、そのアウター
レース121は珪素鋼板のスラスト方向を固定したサー
クリップ106で同じく固定されている。ハブベアリン
グ123のインナーレース122には、モータロータを
兼ねたアクスルハブ127がフランジ129を備えたボ
ルト124とナット125により固定されている。
おり、外周部はステータを覆うように円筒形となってい
る。このアクスルハブ127の円筒部の内側にはステー
タに用いられた珪素鋼板積層体104と同様に絶縁膜で
覆われた多数の珪素鋼板を重ねたロータ用の珪素鋼板積
層体138が設けられており、多数のビス142で固定
されている。そして、この円筒形珪素鋼板積層体138
の内側には、16個の永久磁石143が等間隔に配列さ
れ、接着剤で固定されている。
がアクスルハブ127の一部である鉄の無垢材、内側が
円筒形の珪素鋼板積層体138という2層構造となって
いる。ロータの外側を鉄の無垢材で構成することによ
り、珪素鋼板積層体のみの場合に比べて構造的に強固と
なり、さらに、熱伝導率も珪素鋼板積層体よりも良好で
あるため、モータの高温化を抑え、永久磁石143の熱
による減磁を防ぐことができる。また、コスト的にも珪
素鋼板のみと比較して安価となる。
るトルクは、モータ回転数を変数とする関数となり、低
回転時には比較的高いトルクが要求されるが、回転が速
くなるにしたがって要求トルクは低くなる。そこで、モ
ータ制御もこの要求トルクに合わせて行うことになり、
低回転時にはステータコイル110が発生する交番磁界
の磁束密度を高くし、高回転時にはその磁束密度を低く
する。
のような制御を前提として調整されている。すなわち、
低回転時の磁束密度が高い状態では、磁束が珪素鋼板積
層体138だけでなくアクスルハブ128の円筒部中を
も貫き、高回転時の磁束密度が低い状態では、珪素鋼板
積層体138中のみを貫くような寸法に調整されてい
る。このように、高回転時にはほとんどの磁束が鉄損の
生じにくい珪素鋼板積層体138を通るためトルク効率
が高い。逆に、低回転時には鉄損が比較的生じやすい鉄
の無垢材中を磁束が通るが、鉄損は交番磁界の周波数に
比例するものであるため、交番磁界周波数の低い低回転
時の鉄損はもとともあまり大きくならず、無視して構わ
ない。
つつ鉄損の発生を十分に抑制できるが、鉄損を完全にな
くすことはできない。すなわち、鉄損に基づく発熱が僅
かとはいえ生じる。そこで、この実施形態では、アクス
ルハブ127の円筒部外側は鉄損により生じた熱を放熱
するためにフィン形状になっている。
と同じ変形三日月柱形状をしており、珪素鋼板積層体1
38の永久磁石143との接着面は第1実施形態と同様
に永久磁石143の外周と同じ曲率の凹部となってい
る。そのため、第1実施形態と同じく永久磁石143が
その接着部において回転方向にずれにくく、永久磁石1
43に加わる回転トルクが珪素鋼板積層体138に効果
的に伝達される。
127で覆われたモータステータは、車輌内側からモー
タカバー128で覆われている。モータカバー128は
アクスルハブ127と同じく鉄の無垢材でできており、
中央部に円形開口を有する丸皿形状をしている。モータ
カバー128はその外周においてボルト133によりア
クスルハブ127に固着されている。モータカバー12
8の内径には環状のシール部材135が圧入されてお
り、シール部材135の内径側のリップがステータ支持
体102の外周面に摺動自在に接触している。これによ
って、モータ内部は外界と遮蔽されることになる。
ば部にはブレーキドラム131がボルト132により締
結固定されている。ただし、このモータカバー128の
つば部におけるボルト132による締結部は、モータカ
バー128のつば部表面から僅かに盛り上がって座を構
成しているため、ブレーキドラム131とモータカバー
128は、締結部以外は締結部の座の厚みだけ離隔して
いる。そのため、ブレーキドラム131に生じる制動時
の摩擦熱がモータカバー128に伝わりにくくなってい
る。
ータロータであるアクスルハブ127の外形よりも大き
くなっているため、モータを外すことなくブレーキドラ
ム131を交換することができる。
はドラムブレーキの構成要素であるブレーキシュー、ホ
イールシリンダ、シューリターンスプリング等を搭載し
たバッキングプレート134が配置されている。なお、
バッキングプレート134は車輪支持体101に固定さ
れている。
ハブボルト136とナット137によりディスクホイー
ル130が締結されている。モータで発生した回転トル
クは、アクスルハブ127からハブボルト136を介し
てディスクホイール130に伝達され、ブレーキドラム
131で発生した制動トルクは、モータカバー128お
よびアクスルハブ127を経た後ハブボルト136を介
してディスクホイール130に伝達される。
3に固定するためのボルト124の裏側、すなわち車輌
内側には、ロータの回転角度を検出するレゾルバ140
が配置されている。レゾルバ140の固定子はステータ
支持体102に固定され、回転子はボルト124から車
輌内側に突出したシャフト126に固定されている。レ
ゾルバ140の回転子を固定するシャフト126がボル
ト124と一体に構成されているので、部品点数が少な
い。
の3本の給電線141は、ステータ支持体102の内側
を通って配線基板113に結線されている。そして、給
電線141とステータ支持体102との隙間は樹脂14
4で密封固定されている。したがって、給電線のための
配線穴からモータに水が侵入することはなく、しかも、
振動による断線を防止できる。
配線とコイル110との接続状態を図7および図8を用
いて説明する。図7は配線基板113の車輌内側での配
線を示す平面図であり、図8は配線基板113の車輌外
側の配線を示す平面図である。ただし、図8に示す配線
は、図7の配線との接続関係を容易に理解できるよう
に、車輌内側から基板を透過して視たときのものとなっ
ている。
51に、V相が端子152に、W相が端子153にそれ
ぞれ接続されている。ステータ用珪素鋼板積層体104
の各ティースに嵌合されたカセットコイル110の端子
111および112は、配線基板113に設けられた円
形穴形状の雌コンタクトに差し込まれ、各コンタクトが
カシメられる。各コンタクトは、図示のように2つのコ
ンタクト間をつなぐ帯状の導電体により互いに電気的に
接続されており、これにより3本の給電線141と18
個カセットコイル110との所望の電気的結線が達成さ
れている。なお、端子111および112と雌コンタク
トとの電気的接続および固定は、端子111および11
2を雌コンタクトに挿入した後にカシメることにより達
成しているが、カシメに代えてはんだ付けを用いてもよ
い。
板113の各コンタクトとの具体的な結線が示されてい
る。同図において、各カセットコイル110の近傍に表
示した「正」または「逆」の文字は、それぞれ対応する
カセットコイル110が正巻または逆巻であることを示
している。また、カセットコイル110を3個ずつ括っ
て付した符号U、V、Wは、それぞれのカセットコイル
110がU相、V相、W相の各給電線に接続されている
ことを示している。図7の配線154は中性点であり、
例えばU相のカセットコイル110aの一方の端子11
2aはコンタクト155を介して中性点配線154に接
続されている。
たはホイールモータによれば、予めティースの外で巻線
された複数のコイルをティースに挿入し、コイル間の結
線を配線手段で接続した構造を有するので、製造が容易
であり製造コストを低く抑えることができる。また、コ
イルはティースの外で巻線されたものなので種々の巻線
方法を適用することができ、最適な巻線方法を用いるこ
とにより、ティースへ直接巻き付けた従来のコイルと比
較して巻線密度を高くすることができる。巻線密度を高
くできれば、ステータが作る回転磁界の磁束密度を高め
ることができ、高い回転トルクを得ることができる。
た本発明の車輌によれば、たとえばホイールモータを従
動輪に適用することにより、登坂時の補助動力輪として
用いたり、車輌の姿勢制御等に用いたりすることができ
る。
構造を示す断面図。
面図。
ニカルヒューズを示す部分平面図。
を示す斜視図。
構造を示す断面図。
の車輌内側の配線の様子を示す平面図。
的に示す平面図。
リングの)アウターレース、16…バッキングプレー
ト、17、27…ナット、18、122…(ハブベアリ
ングの)インナーレース、19、26…ボルト、20、
127…アクスルハブ、22…ブレーキドラム、23…
ディスクホイール、30…円筒部材、32…磁性円筒、
35、143…永久磁石、40、104…珪素鋼板積層
体、42…ティース、43、110…コイル、46、1
13…配線基板、50、128…モータカバー、55…
電磁ピックアップ、56…センサロータ、71…車体、
102…ステータ支持体、138…ロータ用珪素鋼板積
層体。
Claims (26)
- 【請求項1】 外周に回転磁界を作るステータと、この
ステータの外側に前記回転磁界と同方向に回転可能に設
けられたロータとを備えたアウターロータ型のモータに
おいて、 前記ステータは前記ロータの回転軸に垂直な面において
放射状に配列された磁性体からなる複数のティースと、
予め筒状に巻線されており前記各ティースに挿入された
互いに独立した複数のコイルと、この複数のコイルの端
子同士を所望の関係に接続する配線手段とを備えている
ことを特徴とするモータ。 - 【請求項2】 車軸に固定され外周に回転磁界を作るス
テータと、前記車軸周りに回転可能に支持されたアクス
ルハブに固定されたロータとを有するホイールモータに
おいて、 前記ステータは前記車軸に対して放射状に設けられた磁
性体からなる複数のティースと、予め筒状に巻線されて
おり前記各ティースに挿入された互いに独立した複数の
コイルと、この複数のコイルの端子同士を所望の関係に
接続する配線手段とを備えていることを特徴とするホイ
ールモータ。 - 【請求項3】 前記コイルは、巻線を高圧でプレスした
状態で樹脂を前記巻線の間に流し込んで固めた樹脂成形
されたカセットコイルであることを特徴とする請求項2
に記載のホイールモータ。 - 【請求項4】 前記配線手段中の配線には所定温度以上
になると電気的接続が切れる熱ヒューズが介装されてい
ることを特徴とする請求項2に記載のホイールモータ。 - 【請求項5】 前記複数のティースは環状の磁性体の外
周に一体に設けられており、この磁性体は前記各ティー
スに前記コイルが挿入された状態で、車輌の車輪支持体
に固定されたハブベアリングのアウターレースまたはこ
れと一体の部品に固定されていることを特徴とする請求
項2に記載のホイールモータ。 - 【請求項6】 前記ティースは径方向外方に向かって先
細となるテーパ形状であることを特徴とする請求項5に
記載のホイールモータ。 - 【請求項7】 前記ティースを備えた磁性体は、表面が
絶縁された珪素鋼板を積層したものであることを特徴と
する請求項6に記載のホイールモータ。 - 【請求項8】 前記珪素鋼板を積層した前記磁性体は前
記ハブベアリングのアウターレースまたはこれと一体に
形成される部材にセレーション嵌合していることを特徴
とする請求項7に記載のホイールモータ。 - 【請求項9】 前記アクスルハブは前記ハブベアリング
のインナーレースに固定され、前記ロータは前記アクス
ルハブに固定された円筒部材と、この円筒部材の内周面
に配列された複数個の永久磁石とを備えていることを特
徴とする請求項5に記載のホイールモータ。 - 【請求項10】 前記永久磁石は前記円筒部材の径方向
の厚さが前記円筒部材の周方向両端で肉薄になっている
ことを特徴とする請求項9に記載のホイールモータ。 - 【請求項11】 前記永久磁石は両端が除去された三日
月形状の上下底面を有する柱状体であり、その高さ方向
を前記車軸方向に一致させ且つその凸側面を外側にして
前記円筒部材の内周面に固定されており、前記永久磁石
の凹側面の曲率は前記凸側面の曲率よりも大きいことを
特徴とする請求項10に記載のホイールモータ。 - 【請求項12】 前記ロータを構成する前記円筒部材の
外周には冷却用のフィンが設けられていることを特徴と
する請求項9に記載のホイールモータ。 - 【請求項13】 前記ステータが9n個(nは自然数)
のコイルを備え、前記ロータが8n個の永久磁石を備え
ることにより、8極9コイル型のモータとなっているこ
とを特徴とする請求項2に記載のホイールモータ。 - 【請求項14】 前記車軸と同軸にモータ回転角検出装
置を備えたことを特徴とする請求項2に記載のホイール
モータ。 - 【請求項15】 前記円筒部材が固定されている前記ア
クスルハブは前記ステータの車輌外側を覆っており、前
記円筒部材には前記ステータを覆い前記ハブベアリング
の前記アウターレース外周とその内周が摺動可能に隙間
なく接触するモータカバーが取り付けられていることを
特徴とする請求項9に記載のホイールモータ。 - 【請求項16】 前記モータカバーの内径は、前記ハブ
ベアリングのアウターレースを前記車輪支持体に固定す
るボルトと車軸中心との距離よりも大きいことを特徴と
する請求項15に記載のホイールモータ。 - 【請求項17】 前記車輪支持体が取り付けられている
車体中に配置された電源から前記コイルに電力を供給す
る給電線は、前記アウターレースまたはこれと一体に固
定された部材に設けられた貫通孔を通って前記配線基板
に接続されると共に、その内部には空気通路が形成され
ていることを特徴とする請求項15に記載のホイールモ
ータ。 - 【請求項18】 前記ロータおよび前記ステータは前記
アクスルハブのディスク部の車輌内側に配置され、前記
アクスルハブの前記ディスク部の車輌外側にはブレーキ
ドラムおよびディスクホイールのディスク部が車輌内方
から順に配列され固定されていることを特徴とする請求
項2に記載のホイールモータ。 - 【請求項19】 前記ロータ、前記ステータおよび前記
ブレーキドラムが前記ディスクホイールのリム幅内に収
納されていることを特徴とする請求項18に記載のホイ
ールモータ。 - 【請求項20】 請求項2、5または9のいずれか一項
に記載のホイールモータを備えたことを特徴とする車
輌。 - 【請求項21】 前記ハブベアリングの前記アウターレ
ースは前記円筒部材を備えたアクスルハブが固定された
インナーレースと一体となった状態で前記車輪支持体に
対して取り外し可能に第1締結部材で固定され、前記ア
クスルハブには前記ブレーキドラムと前記ディスクホイ
ールとが共通の第2締結部材で取り外し可能に固定さ
れ、前記アウターレースと前記車輪支持体との間には前
記ブレーキドラムとと共にドラムブレーキを構成するバ
ッキングプレートが挟み込まれて前記第1締結部材で固
定されていることを特徴とする請求項20に記載の車
輌。 - 【請求項22】 前記第1締結部材および前記第2締結
部材はそれぞれボルトおよびナットで構成され、前記第
1締結部材のボルト径は前記第2締結部材のボルト径以
上とすることを特徴とする請求項21に記載の車輌。 - 【請求項23】 前記アクスルハブに固定された前記円
筒部材と前記ブレーキドラムとが別部材で構成されてい
ることを特徴とする請求項22に記載の車輌。 - 【請求項24】 前記ブレーキドラムは前記アクスルハ
ブと前記ディスクホイールのディスク部との間に挟み込
まれて前記第2締結部材で固定されていることを特徴と
する請求項23に記載の車輌。 - 【請求項25】 前記アクスルハブと前記円筒部材とは
所定値以上のトルクが掛かると結合状態が切れるメカニ
カルヒューズを介して締結されていることを特徴とする
請求項24に記載の車輌。 - 【請求項26】 前記ロータ外径と前記ブレーキドラム
内径との差は、前記ロータ内径と前記ステータの外径と
の差よりも大きいことを特徴とする請求項25に記載の
車輌。
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