JP3596230B2 - 車輪の支持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インナーロータ型のホイールモータを搭載した車輪の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホイールモータというのは、回転軸が車輪の車軸と一体となっているモータのことであり、車輪を電気モータで駆動する場合に可能な限り動力伝達のロスを少なくして駆動効率を上げるために提案されたものである。かかるホイールモータは、電気自動車の駆動輪として用いたり、通常のエンジン駆動型車輌の姿勢制御のために従動輪の代わりに用いたりすることが考えられている。
【0003】
ホイールモータを構造上の観点から大別すると、インナーロータ型とアウターロータ型に分けることができ、インナーロータ型のホイールモータとして、例えば、特開平5−184017号公報の「電気自動車の駆動モータ制御装置」に記載されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来技術に開示された電気自動車は、車輪を懸架するサスペンションについてはほとんど考慮されていない。一般に、サスペンションアームと車輪支持体との連結点の位置は操縦性や走行安定性等の観点から設計することになるが、この従来技術の電気自動車では駆動モータ(ホイールモータ)の存在がじゃまして所望の位置に前述した連結点を持ってくることが困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のインナーロータ型のホイールモータを搭載した車輪の支持構造はこのような問題を解決するためになされたものである。
【0007】
すなわち本発明のホイールモータを搭載した車輪の支持構造は、インナーロータ型のホイールモータを搭載した車輪の支持構造であって、ホイールモータは、車輪の車軸を中心にして回転可能に設けられ車輪と一体となって回転するロータと、車輪を回転可能に支持する車輪支持体に固定されロータの外周に沿って移動する磁界を作るステータとを備え、ステータは磁界を作るためのコイルが巻かれた磁性体からなる複数のティースをロータの外周に備え、コイルが巻かれたティースは車軸を中心とした所定角度範囲内において放射状に配列されており、車輪支持体とこの車輪支持体を支持するサスペンションアームとの連結点が、ティースが配列されている車軸を中心とした所定角度範囲以外の角度範囲内であって車輪のリム幅内に配置されていることを特徴とするものである。
【0008】
この車輪の支持構造によれば、ホイールモータのステータのティースが回転軸または車軸を中心とした所定角度範囲内において放射状に配列されているので、逆に、その所定角度範囲外ではロータの外周近傍にステータのティースが存在しないことによる空間ができる。したがって、この空間に車輪周りの種々の機構を配置することができる。
また、本発明の車輪の支持構造によれば、車輪支持体とこの車輪支持体を支持するサスペンションアームとの連結点が、ティースの配列されている車軸を中心とした所定角度範囲以外の角度範囲内であって車輪のリム幅内に配置されている。つまり、車輪支持体とサスペンションアームとの連結点が配置される位置は、ステータのティースが存在しないため空間となっている。したがって、その連結点を操縦性や走行安定性の観点から所望の位置に配置するための自由度が高い。
【0009】
本発明の車輪の支持構造におけるホイールモータでは、車輪に固定されたロータディスクと、車輪支持体に固定されロータディスクの回転に制動を掛けるキャリパーとを有するディスクブレーキを備え、キャリパーはティースが配列されている車軸を中心とした所定角度範囲以外の角度範囲内に配置されていることが望ましい。
【0010】
車軸方向の位置に関して、キャリパーをホイールモータのステータとほぼ同じ位置に配置することができるので、ホイールモータやブレーキ装置を含めた車輪部全体の車軸方向の幅をホイールモータを有しない通常の車輪と同程度に小さくすることができる。
【0013】
本発明の車輪の支持構造に用いられるホイールモータでは、ステータおよびロータは液密なケーシング内に収容されていることが望ましい。ステータおよびロータが、走行中に車輪が跳ね上げた水や埃に晒されることがない。
【0014】
本発明の車輪の支持構造に用いられるホイールモータでは、ロータ外周面に設けられた永久磁石はロータの径方向の厚さがロータの周方向両端で肉薄になっていることが望ましい。永久磁石をこのような形状にすると、中央部が厚いためその部分の起磁力が両端部の起磁力に比べて大きく、且つ、両端部が薄いためステータが作る回転磁界の磁束が両端部で通りやすい。したがって、永久磁石の起磁力とステータで作られる移動磁界の磁束との積にほぼ比例する出力トルクが安定し、トルクリップルが抑制される。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態であるホイールモータが搭載された車輪の内部構造を示す断面図であり、図2はそのII−II断面図である。この車輪は後輪駆動車の前輪であり、従動輪であると共に操舵輪である。本実施形態のホイールモータの駆動力は、車輌の走行状況に応じて補助動力として適宜利用される。
【0016】
この車輪が取り付けられるサスペンションはハイマウントのダブルウィッシュボーン型であり、ロアアーム10とアッパーアーム11との間に車輪支持体12がボールジョイント13および14を介して操舵可能に取り付けられている。ロアアーム10と図示省略した車体との間にはコイルスプリング16を備えたショックアブソーバ15が設けられている。
【0017】
車輪支持体12の車輌外側にはホイールモータを収納するケース20がボルト21により固定されている。ケース20は図2に示すように、扇形のかなめ部分が円形に広がった形状の底面を有する上底が開放された箱体である。また、ケース20は、その扇型かなめ部の中心に車軸となる凸状体22を有し、ハブベアリング23が嵌合されている。凸状体22にハブベアリング23が嵌合された状態でスペーサを兼ねたレゾルバ支持体24を介してナット25がこの凸状体22に螺合しており、これによりハブベアリング23のインナーレースが凸状体22に固定されている。
【0018】
ケース20の扇形部にはそれぞれステータコイル30が巻き付けられた9つのティース31が車輌外側から埋め込まれている。各ティース31は、表面が絶縁膜で覆われた珪素鋼板を多数枚積層し、レーザ溶接等により極一部分を厚み方向に溶接接合して一体化した珪素鋼板積層体で構成されている。このように構成された各ティース31にはコイル30が巻き付けられ、各ティースの先端が車軸を向くように放射状にケース20内に配列され、ステータカバー33と共にボルト32でケース20に固定されている。
【0019】
ティース31とステータカバー33との間には、配線基板34および外部から引き込まれた給電線35が配置されている。
【0020】
配線基板34には所定の配線が施されており、各ステータコイル30のそれぞれの端子とU相、V相、W相の3本の給電線35とがその配線により結線されている。これにより、ロータを回転させるための移動磁界をステータの内側すなわち車軸側に形成することが可能となる。
【0021】
ティース31同士の接触面は、ティース31が相互に係合する鍵状の切り欠き36が設けられ形状となっており、ティース31相互の位置関係はこの鍵状切り欠き36で固定される。したがって、9個ティース31の中の両端の2つティース31をボルト32でケース20に固定すれば、9個のティース31全体の車軸に対する位置を固定できる。ただし、本実施形態では、ティース31のケース20に対する固定を強固にするために、全ティース31をそれぞれボルト32で固定している。
【0022】
ハブベアリング23のアウターレースにはモータのロータ26と共にアクスルハブ27がボルト28により締結固定されている。すなわち、アクスルハブ27には車輌内側からスペーサ29およびロータ26がはめ込まれ、そのアクスルハブ27をさらに車輌外側からハブベアリング23のアウターレースにはめ込み、アウターレースと一体となった部材にボルト28で固定している。これにより、モータロータ26とアクスルハブ27とが一体となって車軸周りに回転可能に取り付けられたことになる。
【0023】
ロータ26は表面に絶縁膜が施された環状の珪素鋼板を積層した珪素鋼板積層体で構成されている。ロータ26の外周面は周方向に凹凸となっており、各凹部に1個ずつ合計18個の永久磁石40が全周に亘って接着剤により固定されている。
【0024】
各永久磁石40は、ロータ26の径方向の厚さが周方向両端で肉薄になっている。具体的には、永久磁石40は扁平した略ホームベース形の上下底面を有する柱状体であり、その柱状体の高さ方向をモータの回転軸方向に一致させ、凸側面をロータ26に接着剤等で固着してある。
【0025】
この永久磁石40は、このような形状および配置にすることにより、出力トルクの大幅な増大およびトルクリップルの低減を図ることができる。すなわち、この実施形態の永久磁石40は、上述したように回転方向の中央部の厚みを大きくして起磁力を強くすると共に、両端部の厚みを薄くして磁束を通しやすくしてあり、しかも、その厚みの変化がなめらかになっている。一方、出力トルクは磁石の磁力とステータで発生する磁束との積にほぼ比例する。したがって、トルクリップルを抑制しつつ、大きな出力トルクを得ることができる。換言すると、この実施形態のホイールモータは、ロータの角度位置に対して安定した高い回転出力トルクを得ることができる。
【0026】
また、永久磁石40の回転方向中央部の厚みを十分に厚くしてあるので減磁し難く、ステータの磁束による極反転を防ぐことができる。
【0027】
さらに、永久磁石40のロータ26との固着面は、ロータの周方向に凸となっており、且つ、ロータ26の外周面は永久磁石40の凸側面と同じ形状の凹部となっているので、固着された永久磁石40はロータ26の円周方向(回転方向)にずれにくい。そのため、永久磁石40に加わる回転方向の力は、永久磁石40をロータ26に固着している接着剤の接着力にあまり依存することなくロータ26によく伝達されるので、回転トルクを出しやすい。
【0028】
互いに隣接する永久磁石40の中心と車軸すなわち凸状体22の中心軸とを結ぶ線が作る開角すなわち磁石開角と互いに隣接するティース31の開角との比が(A/8):(A/9)=9:8となっている。ここに、値Aは9個のティース31が配置されている車軸を中心とした角度範囲の角度値である。つまり、9個のティース31の先端部が作る円弧の範囲にロータ26の外周全体に配列された18個の永久磁石40のうちのちょうど8個の永久磁石が収まるようになっている。これにより、扇形のステータを有する8極9コイルのインナーロータ型のモータとなる。
【0029】
なお、この実施形態と同様に配置された9個のティースに対して、10個の永久磁石が対応するようにロータ側の永久磁石を配列し、10極9コイルのモータとしてもよい。その場合の磁石開角とティース開角の比は(A/10):(A/9)=9:10となる。その他にも2極3コイルや4極3コイルのモータとすることも可能であり、(n±1)極nコイルのモータとするときには、磁石開角とティース開角の比をn:(n±1)にすればよい。
【0030】
ステータカバー33にはアクスルハブ27と一体に固定されたスペーサ29の外周面に摺動自在に密着するシール部材41が圧入されている。シール部材41は金属環の内周にゴム製のリップを設けたものであり、そのリップがスペーサ29に摺動可能に接触する。これにより、モータ内部は、ケース20、ハブベアリング23、アクスルハブ27、ステータカバー33およびシール部材41により密封され、外部からの塵埃や水が侵入しない。
【0031】
アクスルハブ27の車輌外側の開口には、レゾルバ50のインナーロータに固定される軸51を備えた蓋52がボルトで固定されている。一方、レゾルバ50のステータはレゾルバ支持体24に固定されており、アクスルハブ27の回転すなわちモータロータの回転に伴ってレゾルバ50のロータが回転すると、その回転角に応じた角度信号が出力される。この角度信号は車体に配備された電源のコントローラに送られ、コントローラではその角度に応じた駆動電力を給電線35を介してステータコイル30に供給する。
【0032】
アクスルハブ27の車輌外側のつば部には、ディスクブレーキのロータディスク42を挟むようにしてディスクホイール43がハブボルト44およびナット45で締結されている。ロータディスク42と共にディスクブレーキを構成するキャリパー51は車輪支持体12に固定され、その位置はティース31が配列されている車軸を中心とした所定角度範囲以外の角度範囲内にある。
【0033】
ロアアーム10と車輪支持体12との連結点であるボールジョイント14の位置もキャリパー51と同様に、ティース31が配列されている車軸を中心とした所定角度範囲以外の角度範囲内にある。このボールジョイント14の位置は、走行性や操縦安定性の観点から設計されるものであり、本実施形態のようにディスクホイール43のリム幅の内側に置きたい場合が多々生じる。そのような場合でも、ステータが扇形であるため、ホイールモータ全体をリム幅内に収容した上でさらに、リム幅内にボールジョイントを配置することができる。
【0034】
図3は本発明の第2の実施形態あるホイールモータが搭載された車輪の内部構造を示す断面図であり、図2はそのIV−IV断面図である。この車輪は上述した第1実施形態と同様に、後輪駆動車の前輪であり、従動輪であると共に操舵輪である。
【0035】
第1実施形態では、ホイールモータが車輪支持体12の車輌外側すなわち、車輪支持体12とディスクブレーキのロータディスク42との間に配置されていたが、この実施形態の車輪では、ホイールモータが車輪支持体17の車輌内側に配置されている。
【0036】
サスペンション構成は第1実施形態と同じであり、ロアアーム10とアッパーアーム11との間に車輪支持体17がボールジョイント13および14を介して操舵可能に取り付けられている。そして、ロアアーム10と図示省略した車体との間にはコイルスプリング16を備えたショックアブソーバ15が設けられている。
【0037】
車輪支持体17の筒状の車軸受け部にはハブベアリング60が挿入され、そのアウターレースが固定されている。ハブベアリング60のインナーレースにはアクスルハブ61が車輌外側から挿入され、車輌内側に突出した雄ねじ部をナット62で締め付けることによりアクスルハブ61がハブベアリング60のインナーレースに固定されている。アクスルハブ61の雄ねじ部のさらに先にはスプラインが形成された軸63が設けられており、ホイールモータのロータ支持体64の回転中心にスプライン嵌合している。
【0038】
ホイールモータのケース70は図4に示すように、扇形のかなめ部分が円形に広がり、そのかなめ部分の中心が開口した底面を有する上底が開放された箱体である。
【0039】
ケース70の扇形部にはそれぞれステータコイル72が巻き付けられた9つのティース71が車輌外側から埋め込まれている。各ティース71は表面が絶縁膜で覆われた珪素鋼板を多数枚積層し、レーザ溶接等により極一部分を厚み方向に溶接接合して一体化した珪素鋼板積層体で構成されている。このように構成された各ティース71にはコイル72が巻き付けられ、各ティース71の先端が車軸を向くように放射状にケース70内に配列され、ボルト73でケース70に固定されている。そして、ティース71が収納された扇形部はステータカバー74で覆われる。
【0040】
ケース70のかなめ部中央の開口は筒状となっており、その外周にボールベアリング75のインナーレースが固定されている。ボールベアリング75のアウターレースにはこのホイールモータのロータ側の部材に固定されている。
【0041】
ロータ支持体64は中央部にスプライン軸63が嵌合する開口が形成された円盤であり、円筒状の珪素鋼板積層体からなるロータ65がロータ枠体68と共にボルト66で固定されている。
【0042】
ロータ65の外側周面は周方向に沿った一定周期の凹凸面となっており、凹部に18個の永久磁石67が接着剤で固定されている。
【0043】
永久磁石67の個数とステータのティース71の本数との関係は第1実施形態と同じであり、永久磁石67の磁石開角とティース71の開角との比が9:8となっている。したがって、9個のティース71の先端部が作る円弧の範囲にロータ65の外周全体に配列された18個の永久磁石67のうちのちょうど8個の永久磁石が収まり、これにより、扇形のステータを有する8極9コイルのインナーロータ型のモータとなる。
【0044】
各永久磁石67は、第1実施形態と同様に扁平した略ホームベース形の上下底面を有する柱状体であり、ロータ65の径方向の厚さが周方向両端で肉薄になっており、第1実施形態と同様の理由により、出力トルクの大幅な増大およびトルクリップルの低減を図ることができる。また、永久磁石67の回転方向中央部の厚みを十分に厚くしてあるので減磁し難く、ステータの磁束による極反転を防ぐことができる。さらに、永久磁石67はロータ65の凹部に固着されているので、第1実施形態と同様の理由により回転トルクを出しやすい。
【0045】
ケース70の扇型のかなめに位置する筒状部77の内側にはレゾルバ76が収納されており、レゾルバ76のアウターステータが固定されている。一方、レゾルバ76のロータは、ロータ支持体64にねじで締結されたレゾルバロータ軸78が固定されている。
【0046】
このように構成されたホイールモータは、アクスルハブ61と一体になって回転する軸63がロータ支持体64の中央の開口にスプライン嵌合した状態で車輪支持体17に車輌内側から取付固定されている。したがって、ロータ65の回転トルクはロータ支持体64からスプライン軸63を介してアクスルハブ61に伝達される。
【0047】
アクスルハブ61の車輌外側にはディスクブレーキのロータディスク80と車輪のディスクホイール81がボルト82およびナット83により締結固定されており、これにより、ホイールモータのロータ65、アクスルハブ61、ロータディスク80およびディスクホイール81が同軸に一体となって回転する。
【0048】
この実施形態の場合も第1実施形態と同様に、ステータがロータの外周全体を取り囲んでおらず、ステータのティースが車軸を中心とした所定角度範囲内において、放射状に配列されている。そのため、ロータ近傍の残りの角度範囲に空間が生まれ、車輪支持体17とサスペンションロアアーム14との連結点であるボールジョイント14とディスクブレーキのキャリパー81とをそこに配置することができる。換言すると、ボールジョイント18およびキャリパー81を配置する際に、ホイールモータの存在が邪魔にならず、ホイールモータを有しない普通の車輪と同様に配置設計をすることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車輪の支持構造によれば、ステータのティースが回転軸または車軸を中心とした所定角度範囲内において放射状に配列されているので、その所定角度範囲外ではロータの外周近傍にステータのティースが存在しないことによる空間ができ、この空間に車輪周りの種々の機構を配置することができる。特に、サスペンションアームと車輪支持体との接続点がディスクホイールのリム幅内に配置されているので、良好な操縦性や走行安定性が期待できる。
【0050】
また、本発明によれば、ディスクブレーキのキャリパーのように車軸方向に厚みのある部品でもディスクホイールのリム幅内に納めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるホイールモータを搭載した車輪を示す断面図。
【図2】図1のII−II線で切断したときの平面図。
【図3】本発明の第2実施形態であるホイールモータを搭載した車輪を示す断面図。
【図4】図3のIV−IV線で切断したときの平面図。
【符号の説明】
12、17…車輪支持体、14…ボールジョイント、20、70…ケース、23、60…ハブベアリング、26、65…ロータ、27、61…アクスルハブ、30、72…コイル、31、71…ティース、42、80…ロータディスク、43、81…ディスクホイール、50、76…レゾルバ。

Claims (5)

  1. インナーロータ型のホイールモータを搭載した車輪の支持構造であって、前記ホイールモータは、車輪の車軸を中心にして回転可能に設けられ前記車輪と一体となって回転するロータと、前記車輪を回転可能に支持する車輪支持体に固定され前記ロータの外周に沿って移動する磁界を作るステータとを備え、
    前記ステータは前記磁界を作るためのコイルが巻かれた磁性体からなる複数のティースを前記ロータの外周に備え、前記コイルが巻かれた前記ティースは前記軸を中心とした所定角度範囲内において、放射状に配列されており、
    前記車輪支持体とこの車輪支持体を支持するサスペンションアームとの連結点が前記ティースが配列されている前記車軸を中心とした前記所定角度範囲以外の角度範囲内であって前記車輪のリム幅内に配置されていることを特徴とする車輪の支持構造。
  2. 前記ロータの外周には複数の永久磁石が等間隔に設けられており、互いに隣接する前記永久磁石の中心と前記車軸とを結ぶ線が作る磁石開角と互いに隣接する前記ティースの開角との比がn:n±1であることを特徴とする請求項1に記載の車輪の支持構造。
  3. 前記車輪に固定されたロータディスクと、前記車輪支持体に固定され前記ロータディスクの回転に制動を掛けるキャリパーとを有するディスクブレーキを備え、前記キャリパーは前記ティースが配列されている前記車軸を中心とした前記所定角度範囲以外の角度範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車輪の支持構造。
  4. 前記ステータおよび前記ロータは液密なケーシング内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の車輪の支持構造。
  5. 前記永久磁石は前記ロータの径方向の厚さが前記ロータの周方向両端で肉薄になっていることを特徴とする請求項2に記載の車輪の支持構造。
JP10346397A 1997-04-21 1997-04-21 車輪の支持構造 Expired - Fee Related JP3596230B2 (ja)

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