JPH10278758A - パーキング機構 - Google Patents

パーキング機構

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JPH10278758A
JPH10278758A JP9958697A JP9958697A JPH10278758A JP H10278758 A JPH10278758 A JP H10278758A JP 9958697 A JP9958697 A JP 9958697A JP 9958697 A JP9958697 A JP 9958697A JP H10278758 A JPH10278758 A JP H10278758A
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cam
detent lever
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shaft
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正幸 竹中
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聡 和久田
Yoshihiko Sasaki
芳彦 佐々木
Iwao Kanefuji
厳士 金藤
Masahiro Hasebe
正広 長谷部
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3416Parking lock mechanisms or brakes in the transmission

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーキング機構を小型の動力伝達装置のケー
ス内に収容可能とすべく、専有容積を縮小する。 【解決手段】 パーキング機構は、ディテントレバー1
と、パーキングギヤ2と、パーキングポール3と、ディ
テントレバー1に連結されたカム付ロッド4とを備え
る。パーキングポール3とロッドのカム4を共通な第1
の作動面内で可動に配置し、ディテントレバーを第1の
作動面と並行する第2の作動面内で可動に、パーキング
ポール3と軸方向にオーバラップさせて配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーキング機構に
関し、特に、動力伝達装置の出力軸系の軸をロックして
車両の駐車状態を達成するパーキング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の駐車状態を達成するパーキ
ング機構として、動力伝達装置の出力軸系の適宜の軸に
固定されたパーキングギヤを回り止めするものがある。
こうしたパーキング機構は、通常、パーキングポール
と、それをパーキングギヤに係脱させるカム付ロッドと
から構成され、運転者の操作によるディテントレバーの
回動によるロッドの近似直線動でカム付ロッドのカムを
パーキングポールの背面と反力支持部材との間に楔入さ
せ、パーキングポール前面の爪をパーキングギヤの周面
の矩形歯に噛み合わせて、回り止めしている。
【0003】こうしたパーキング機構は、通常、特開平
3−157250号公報に開示の技術のように、ディテ
ントレバーの回動動作でカム付ロッドの近似直線動を生
じさせる機構を採り、カムのストローク時の揺動を少な
くすべく、一般的には比較的長いロッド長を要するた
め、ディテントレバートとパーキングポールは、軸長の
長いカム付ロッドに隔てられることで遠い位置に配設さ
れる。そこで、従来、このロッドの配設方向を、動力伝
達装置の隣接する歯車と平行にケース壁に沿わせて配置
したり、歯車軸に並行に配置する等、種々工夫して動力
伝達装置内のスペースに収まる機構としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、動力伝達装
置の車両への搭載性の問題から、伝達装置中に組み込ま
れるパーキング機構のコンパクト化の要求があり、特
に、動力源自体が極めて小さい電気自動車用駆動装置等
では、ケースが極めて小さなものとなるため、構成部材
の配置を如何に工夫してもケース内への収容不可能な場
合がある。かといって、パーキング機構を構成する各部
材は、車両が坂道等で大きな負荷を受けるときでも停止
状態を保たせる強度部材であるため、部材自体を小型化
することはできない。
【0005】そこで、本発明は、小型化が困難な構成部
材を相互に密集した位置関係に配置することで、専有ス
ペースを可能な限り縮小して、小型の動力伝達装置内に
配設可能なパーキング機構を提供することを第1の目的
とする。
【0006】次に、本発明は、上記パーキング機構の構
成部材中でコンパクト化の妨げとなっている軸長の長い
要素であるカム付ロッドの作動型式を引張作動とするこ
とで、カム付ロッドの軸長をも短縮することを第2の目
的とする。
【0007】更に、本発明は、付随的な構成部材を含め
た位置関係の工夫により、パーキング機構全体の専有ス
ペースをコンパクト化することを第3の目的とする。
【0008】そして、本発明は、動力伝達装置内の空間
を機構の作動域として有効に利用することで、パーキン
グ機構の動力伝達装置内での実質的な専有スペースを更
にコンパクト化することを第4の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するため、本発明は、運転者の操作に応じて回動可能に
動力伝達装置の不動部材に軸支持されたディテントレバ
ーと、動力伝達装置の出力軸系の任意の軸に固定された
パーキングギヤと、該パーキングギヤに噛み合う爪を有
し、不動部材に回転自在に軸支持されたパーキングポー
ルと、該パーキングポールと不動部材に設けられた反力
支持部材との間にカムを進退させてパーキングポールを
パーキングギヤとの噛み合い方向に回動させるべくディ
テントレバーに連結されたカム付ロッドと、を備えるパ
ーキング機構において、前記パーキングポールとカム付
ロッドのカムは、共通な第1の作動面内で可動に配置さ
れ、前記ディテントレバーは、第1の作動面と並行する
第2の作動面内で可動に、パーキングポールと軸方向に
オーバラップさせて配置されたことを特徴とする。
【0010】次に、第2の目的を達成するため、前記デ
ィテントレバーの支持軸は、パーキングポールの支持軸
と反力支持部材との間に配置され、前記カム付ロッド
は、パーキングポールの支持軸と反力支持部材との間で
ディテントレバーに連結された構成とされる。
【0011】更に、第3の目的を達成するため、前記デ
ィテントレバーに係合するディテントスプリングを備
え、該ディテントスプリングは、第2の作動面内で可動
に、パーキングポールと軸方向にオーバラップさせて配
置された構成が採られる。
【0012】そして、第4の目的を達成するため、前記
パーキングポールの支持軸は、パーキングギヤが固定さ
れた軸とディテントレバーの支持軸との間に配置され、
ディテントレバーの支持軸は、パーキングポールの支持
軸に近接配置され、ディテントレバーは、ディテントス
プリングに係合する円弧状のカム部を有し、該カム部
は、パーキングポールの支持軸とパーキングギヤとの間
を係合方向の進入空間とする構成が採られる。
【0013】
【発明の作用及び効果】上記請求項1に記載の構成で
は、パーキング機構中で、部材の小型化が困難なディテ
ントレバーとパーキングポールとを軸方向にオーバラッ
プさせた配置としているため、それらの専有スペースを
集約してパーキング機構をコンパクトな構成とすること
ができ、それにより種々の動力伝達装置、特に小型の動
力伝達装置に適用可能なパーキング機構とすることがで
きる。
【0014】次に、請求項2に記載の構成では、パーキ
ング機構中で、軸長の長い要素となるカム付ロッドのロ
ッド長を短縮することができ、それにより機構の専有ス
ペースを一層集約させてパーキング機構をコンパクト化
することができる。
【0015】更に、請求項3に記載の構成では、パーキ
ング機構を構成する全ての要素をコンパクトな空間内に
収めることができる。
【0016】そして、請求項4に記載の構成では、パー
キング機構中で、最も大きな作動域を必要とするディテ
ントレバーの実質的な作動スペースを縮小して、パーキ
ング機構を更にコンパクトなものとすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。まず機構の概略構成から説明すると、
図1に動力伝達装置をも含めたパーキング機構を動力伝
達装置の軸方向に見た正面、図2に軸と平行な方向に見
た側面を示すように、このパーキング機構は、運転者の
操作に応じて回動可能に動力伝達装置Tの不動部材(本
形態においてケース)Cに軸支持されたディテントレバ
ー1と、動力伝達装置Tの出力軸系の任意の軸(本形態
においてカウンタ軸)Sに固定されたパーキングギヤ2
と、パーキングギヤ2に噛み合う爪3aを有し、不動部
材Cに回転自在に軸支持されたパーキングポール3と、
パーキングポール3と不動部材Cに設けられた反力支持
部材61との間にカム41を進退させてパーキングポー
ル3をパーキングギヤ2との噛み合い方向に回動させる
べくディテントレバー1に連結されたカム付ロッド4と
を備える。
【0018】本発明の特徴に従い、パーキングポール3
とカム付ロッド4のカム41は、図2に示すように、共
通な第1の作動面A内で可動に配置され、ディテントレ
バー1とそれに係合するディテントスプリング7は、第
1の作動面Aと並行する第2の作動面B内で可動に、パ
ーキングポール3と軸方向にオーバラップさせて配置さ
れている。そして、ディテントレバー1の支持軸10
は、図1に示すように、パーキングポール3の支持軸3
0と反力支持部材61との間に配置され、カム付ロッド
4は、パーキングポール3の支持軸30と反力支持部材
61との間でディテントレバー1に連結されている。パ
ーキングポール3の支持軸30は、パーキングギヤ2が
固定された軸Sとディテントレバー1の支持軸10との
間に配置され、ディテントレバー1の支持軸10は、パ
ーキングポール3の支持軸30に近接配置され、ディテ
ントレバー1は、ディテントスプリング7に係合する円
弧状のカム部11を有し、カム部11は、パーキングポ
ール3の支持軸30とパーキングギヤ2との間を係合方
向の進入空間としている。
【0019】以下、上記各部について逐次説明する。先
ず、ディテントレバー1は、その基端を動力伝達装置T
のケース壁を貫通してケースC外に導出され、適宜のリ
ンク機構で操作装置に連結された支持軸としてのシャフ
ト10に回り止め支持され、アーム部12と、その先端
に直交する向きに延びる円弧状のカム部11を有する全
体として鶏冠状のレバーとされており、円弧状のカム部
11の外周面に複数のノッチ11aを形成されたカム面
を備えている。この形態では、各ノッチ11aは、それ
ぞれ時計回り方向の順序で、動力伝達装置のパーキン
グ、リバース、ニュートラル、ドライブの4つのポジシ
ョンに対応している。
【0020】これら各ポジションにディテントレバー1
を保持するディテントスプリング7は、基端側を動力伝
達装置TのケースCに取付けられたブラケットに片持ち
支持して配設されたリーフスプリングで構成され、先端
側にディテントレバー1のカム面の各ノッチ11a間の
カム山部の乗り越えを円滑にするように、カム面に転が
り係合するローラ71が設けられている。
【0021】カム付ロッド4は、その外周に摺動自在に
嵌合されたカム41を有し、カム41の抜け止めカラー
部4aから実質上ディテントレバー1のアーム部12に
直交する方向に所定の角度を持って延びる連結部4b
が、ディテントレバー1のアーム部12とカム部11と
の境目付近に回転可能に連結されている。カム付ロッド
4の摺動部4cに嵌挿されたカム41は、2段階の傾斜
の異なる円錐カム面41a,41bを備え、カム付ロッ
ド4の外端側の摺動部4c外周に巻装した圧縮コイルス
プリング42により一端方向に付勢され、端部のカラー
部4aにより抜け止めされている。
【0022】カム付ロッド4のカム41は、サポート6
により案内されており、サポート6は、カム41を両側
から挟み込むように両側板部6a,6bとそれらをつな
ぐ背板部6cとを有する断面コ字状の板材で構成され、
背板部6cのほぼ半部は切除されてパーキングポール3
の先端の挿入部とされている。サポート6内には、ケー
スCに植設したピン61が挿入されて、先端を側板部6
aに当接させて抜け止め配置されており、このピン61
は、カム41の反力支持材として機能する。したがっ
て、サポート6内において、ピン61とパーキングポー
ル3の先端とはカム付ロッド4を挟んで対峙し、一端を
ディテントレバー1に枢着されたカム付ロッド4を上下
方向に支持している。かくして、カム付ロッド4は、一
端をカム41を介してサポート6に摺動自在に、また他
端をディテントレバー1に回転自在に両持ち支持されて
いることになる。
【0023】パーキングポール3は、図1に示す装置軸
方向に見て全体として「く」字状に構成され、屈曲部近
傍に外向きに爪3aを突出形成され、その一端をケース
Cにピン30止めして回転自在に軸支持されている。こ
のパーキングポール3は、一端をケースCに当接支持
し、他端をパーキングポール3の係合孔に嵌め込み支持
し、巻回部をピン30に巻装した捩じりコイルスプリン
グ31によりパーキングギヤ2との係合を解除する方向
に付勢され、爪3aをパーキングギヤ2の周面に下方か
ら対向させ、先端部を、サポート6内のピン61に対向
させて配置されている。
【0024】パーキングギヤ2は、パーキングポール3
の爪3aに噛み合う矩形歯2aを周面に形成されたギヤ
とされている。このパーキングギヤ2と動力伝達装置と
の関連については、後に詳記する。
【0025】このように構成されたパーキング機構は、
次のように動作する。すなわち、図1はディテントレバ
ー1がニュートラル位置に保持され、パーキング状態が
解放された位置関係を示している。この状態で、カム付
ロッド4は後退位置にあり、該ロッド4のカラー部4a
が反力支持ピン61の位置にあり、カラー部4aに当接
するカム41はパーキングポール3の先端から外れた位
置にあるので、パーキングポール3は、その戻しスプリ
ング31の付勢力により反時計回り方向に後退回転し
て、パーキングギヤ2との係合を解除されている。これ
とほぼ同様の状態がディテントレバー1を反時計回り方
向に一ノッチ分回転させてカム付ロッド4を更に後退さ
せるドライブ位置及びディテントレバー1を時計回り方
向に一ノッチ分回転させるがカム41の円錐面41aが
パーキングポール3の先端まで達しないリバース位置に
ついても成り立つ。
【0026】第2の作動面B内でディテントレバー1が
図1で見て時計回り方向にパーキング位置に向かって二
ノッチ分回動操作されると、それに連結されたカム付ロ
ッド4が、図示右上方に引っ張られる。この動作で、第
1の作動面A内のカム41は反力支持ピン61とサポー
ト6左右の側板部6a,6bに案内されて、反力支持ピ
ン61とパーキングポール3の先端との間に進入して行
く。この進入動作の際に、カム41は当初は傾斜の急な
円錐面41aの進入によりパーキングポール3の先端を
大きく変位させるが、パーキングギヤ2の矩形歯2a位
置がパーキングポール3の爪3a位置と干渉する位置に
ある場合や、パーキングギヤ2が慣性等で一定の速度以
上で回転している場合は、カム41の進入が阻止され、
カム付ロッド4だけがコイルスプリング42を圧縮しな
がら更に前進し、ディテントレバー1の回転に見合う分
だけストロークを終わったところで停止する。
【0027】そして、パーキングギヤ2が最も少ない場
合で半ピッチ分回転し、あるいは、一定の速度以下まで
回転が低下して、歯先位置が爪3a位置と干渉しなくな
ると、カム41は、蓄積されたスプリング負荷により進
入動作し、パーキングポール3を回動させ、爪3aをパ
ーキングギヤ2の歯21間に係合させる。この状態が図
2及び図3に示されており、カム41の緩い傾斜の円錐
面41bが反力支持ピン61とパーキングポール3の先
端との間に進入した状態となり、ロック状態の解除が防
がれる。かくして、パーキング機構による車両の駐車状
態が達成される。この係合方向操作の際に、ディテント
レバー1の円弧状のカム部11は、パーキングポール3
の支持ピン30とパーキングギヤ2との間の空間Rに進
入する。
【0028】上記構成からなるパーキング機構は、種々
の動力伝達装置に適用して種々の部位に配設可能である
が、例えば、図1に軸横断方向断面、図4に軸方向展開
断面を示すように、電気自動車用駆動装置におけるケー
スCのリヤカバーCR 内に配設することができる。この
形態では、駆動装置の動力伝達装置Tすなわちトランス
アクスルは、モータMの動力を車輪に伝達するカウンタ
ギヤ兼リダクションギヤ機構Gとディファレンシャル装
置Dとを組み合わせたものとされている。そして、この
例では、パーキングポール3は、カバーCR の側壁の厚
肉部にピン30止め支持され、パーキングギヤ2は、図
4に示すように、モータ軸歯車GM とディファレンシャ
ル装置DのリングギヤGR との間に配設されたカウンタ
軸S上の大径歯車GL の一端面に、カウンタ軸Sに回り
止め固定されている。
【0029】この動力伝達装置Tのカウンタギヤ機構G
は、一端をベアリングを介してリヤカバーCR に、他端
をベアリングを介してケース本体CB に支持されたカウ
ンタ軸Sと、該軸の一端側に固定され、モータ軸出力歯
車GM に噛み合う大径歯車GL と、カウンタ軸Sの他端
側に一体に形成された小径歯車GS とから構成されてい
る。また、ディファレンシャル装置Dは、周知のベベル
ギヤからなる差動ギヤと、それを収容するデフケースD
C と、該ケースDC に固定されて、上記小径歯車GS
噛み合うリングギヤGR とか構成されており、デフケー
スDC の一端は、ベアリングを介してリヤカバーC
R に、また他端は、ベアリングを介してケース本体CB
に支持されている。そして、デフケースDC 内の差動ギ
ヤはユニバーサルジョイントを介して、図示しない左右
の車軸に連結されている。
【0030】この配置の場合、パーキング機構は、その
作動方向の軸長が短いため、カウンタ軸S上の大径歯車
L の下方にあたるカバー部分を若干下方に広げる程度
で配置とすることができる。更に、この配置では、パー
キング機構のカム付ロッド4は、そのカム41の摺動部
4cを、ディテントレバー1に対して実質上直角に連結
された連結部4bに対して、デフケースDC の軸に接近
する方向に所定の角度α折り曲げられて、リヤカバーC
R 周壁との干渉を防ぐ形状とされている。しかも、この
角度αは、ディテントレバー1の回転によりカム付ロッ
ド4の連結部4bガパーキングギヤ2とピン30との間
に引き込まれることに伴う摺動部4cの平行移動量がカ
ム41の円錐面41bのロッド軸線からの高さに合わせ
てあるため、図1と図3との比較から明らかなように、
摺動部4cはほとんど角度変化を生じることなく移動
し、安定したカム作動を得るのに役立っている。また、
ディテントスプリング7は、カバーCR の側壁にノック
ピン72で位置決めされてボルト止め等で固定されたブ
ラケット70にリベット止めされ、ノックピン72の先
端はサポート6の側板部6bに当接させて、サポート6
を利用して抜け止めされている。
【0031】したがって、上記のような動力伝達装置T
において、カウンタギヤ機構Gを、そのカウンタ軸Sを
回り止めしてパーキング機構でロックすると、カウンタ
軸Sを含む出力軸系の軸は全てロックされる。それによ
り、坂道等で車輪に回転力が作用した場合でも、車軸の
回転は、ユニバーサルジョイントのヨーク軸、差動ギ
ヤ、差動軸、デフケースDC 、リングギヤGR 、小径の
カウンタ歯車GS 及びカウンタ軸Sに伝達され、更にパ
ーキングギヤ2、パーキングポール3、カム41及び反
力支持ピン61を経て、最終的にケースCのリヤカバー
R に支持される。かくして、パーキング機構による車
両の駐車状態が達成される。
【0032】以上、詳述したように、このパーキング機
構では、パーキング機構中で、部材として大きなディテ
ントレバー1とパーキングポール3とを軸方向にラップ
させることで、部材配置の集約化によりパーキング機構
をコンパクトに構成し、種々の動力伝達装置に適用可能
な専有スペースの小さなパーキング機構としている。更
に、機構中で軸長の長い要素となるカム付ロッド4を係
合方向に引っ張る型式とすることでロッド長を短縮して
いる。そして、最も大きな作動域を必要とするディテン
トレバー1の係合方向への作動により、その鶏冠状のカ
ム部11がパーキングギヤ2とパーキングポール支持ピ
ン30との間のデッドスペースRに進入する作動とする
ことで、実質的な作動スペースを縮小して、パーキング
機構を更にコンパクトなものとしている。
【0033】以上、本発明を一つの実施形態に基づき詳
説したが、本発明はこの実施形態に限るものではなく、
特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に具体的構
成を変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る動力伝達装置に適用し
たパーキング機構の側面図である。
【図2】図1のII−II方向に見たパーキング機構の
各部材位置関係を示す配置図である。
【図3】パーキング機構を係合状態で示す図1と同様の
側面図である。
【図4】上記パーキング機構を配設した動力伝達装置を
含む電気自動車用駆動装置の軸方向展開断面図である。
【符号の説明】
T トランスアクスル(動力伝達装置) C ケース(不動部材) S カンウタギヤ軸(パーキングギヤが固定された軸) 1 ディテントレバー 2 パーキングギヤ 3 パーキングポール 4 カム付ロッド 7 ディテントスプリング 10 シャフト(ディテントレバーの支持軸) 11 カム部 30 ピン(パーキングポールの支持軸) 31 爪 41 カム 61 反力支持ピン(反力支持部材) A 第1の作動面 B 第2の作動面
フロントページの続き (72)発明者 金藤 厳士 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 長谷部 正広 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の操作に応じて回動可能に動力伝
    達装置の不動部材に軸支持されたディテントレバーと、 動力伝達装置の出力軸系の任意の軸に固定されたパーキ
    ングギヤと、 該パーキングギヤに噛み合う爪を有し、不動部材に回転
    自在に軸支持されたパーキングポールと、 該パーキングポールと不動部材に設けられた反力支持部
    材との間にカムを進退させてパーキングポールをパーキ
    ングギヤとの噛み合い方向に回動させるべくディテント
    レバーに連結されたカム付ロッドと、を備えるパーキン
    グ機構において、 前記パーキングポールとカム付ロッドのカムは、共通な
    第1の作動面内で可動に配置され、 前記ディテントレバーは、第1の作動面と並行する第2
    の作動面内で可動に、パーキングポールと軸方向にオー
    バラップさせて配置された、ことを特徴とするパーキン
    グ機構。
  2. 【請求項2】 前記ディテントレバーの支持軸は、パー
    キングポールの支持軸と反力支持部材との間に配置さ
    れ、 前記カム付ロッドは、パーキングポールの支持軸と反力
    支持部材との間でディテントレバーに連結された請求項
    1記載のパーキング機構。
  3. 【請求項3】 前記ディテントレバーに係合するディテ
    ントスプリングを備え、 該ディテントスプリングは、第2の作動面内で可動に、
    パーキングポールと軸方向にオーバラップさせて配置さ
    れた、請求項1又は2記載のパーキング機構。
  4. 【請求項4】 前記パーキングポールの支持軸は、パ
    ーキングギヤが固定された軸とディテントレバーの支持
    軸との間に配置され、 ディテントレバーの支持軸は、パーキングポールの支持
    軸に近接配置され、 ディテントレバーは、ディテントスプリングに係合する
    円弧状のカム部を有し、該カム部は、パーキングポール
    の支持軸とパーキングギヤとの間を係合方向の進入空間
    とする、請求項1、2又は3記載のパーキング機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008064233A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Toyota Motor Corp 動力伝達装置
CN100429436C (zh) * 2005-11-18 2008-10-29 比亚迪股份有限公司 用于amt式自动档汽车的驻车***以及装备该***的汽车
DE102008041129A1 (de) 2007-08-10 2009-02-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Fahrzeugsteuergerät und Verfahren
JP2009243632A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Mitsubishi Motors Corp 減速機のパーキングロック機構
JP2012240559A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Honda Motor Co Ltd 自動変速機の変速操作機構
JP2012255528A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Gkn Driveline Japan Ltd パークロック構造

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