JPH10274933A - 印刷用接着シート及びラベルの製造方法 - Google Patents

印刷用接着シート及びラベルの製造方法

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JPH10274933A
JPH10274933A JP9502297A JP9502297A JPH10274933A JP H10274933 A JPH10274933 A JP H10274933A JP 9502297 A JP9502297 A JP 9502297A JP 9502297 A JP9502297 A JP 9502297A JP H10274933 A JPH10274933 A JP H10274933A
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label
ink
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JP9502297A
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English (en)
Inventor
Tsuneyuki Amano
恒行 天野
Shigeaki Itou
栄聡 伊藤
Katsuya Kume
克也 久米
Itsuro Takenoshita
逸郎 竹ノ下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着層に印刷でき、かつその接着層を介し被
着体に簡便に接着できると共に、その接着処理と同時に
基材によるカバーを設けることができて耐擦過性に優れ
るラベルを臨機に容易に発行できる印刷用接着シートを
得ること。 【解決手段】 熱伝導性基材(1)の上に昇華性染料含
有のインク層(2)を有し、かつそのインク層の上にイ
ンク透過性の剥離面層(3)を有するインクシート
(4)の前記剥離面層に、透明基材(6)の片面に接着
層(5)が密着してなるラベルシート(7)を前記接着
層を介して有する印刷用接着シート、及びその印刷用接
着シートにおける熱伝導性基材側よりサーマルヘッドを
介し所定部分を加熱して、接着層に昇華性染料含有のイ
ンクからなる情報を印刷した後、接着層よりインクシー
トを分離するラベルの製造方法。 【効果】 被着体の地色を背景色として利用できる透明
ラベルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、接着層に印刷を施してそ
の接着層を介し被着体に接着できて耐擦過性に優れる透
明ラベルを現場等で臨機に発行できる印刷用接着シート
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写用の印刷用接着シートとし
ては、フィルム基材の片面に接着層を設け、その接着層
をセパレータでカバーして巻回体とした状態で熱転写式
プリンタに収容し、プリンタに装着したインクリボンを
介してフィルム基材の背面に印刷するようにしたものが
知られていた。
【0003】しかしながら、前記の方式で得たラベルよ
りセパレータを剥がしてその接着層を介し被着体に接着
した際、印刷面たるフィルム基材の背面が表面に露出
し、印刷が擦れ等で消失しやすくて耐擦過性に乏しい問
題点があった。銘板用のラベル等では、耐擦過性の要求
が強く、それに乏しいと実用に不向きとなる。そのため
接着テープなどでフィルム基材の印刷背面を接着カバー
する方法が採られているが、そのカバー処理に多時間、
多労力を要する難点があった。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、接着層に印刷でき、か
つその接着層を介し被着体に簡便に接着できると共に、
その接着処理と同時に基材によるカバーを設けることが
できて耐擦過性に優れるラベルを臨機に容易に発行でき
る印刷用接着シートを得ることを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、熱伝導性基材の上に昇華
性染料含有のインク層を有し、かつそのインク層の上に
インク透過性の剥離面層を有するインクシートの前記剥
離面層に、透明基材の片面に接着層が密着してなるラベ
ルシートを前記接着層を介して有することを特徴とする
印刷用接着シート、及びその印刷用接着シートにおける
熱伝導性基材側よりサーマルヘッドを介し所定部分を加
熱して、接着層に昇華性染料含有のインクからなる情報
を印刷した後、接着層よりインクシートを分離すること
を特徴とするラベルの製造方法を提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明の印刷用接着シートによれば、熱
伝導性基材側よりサーマルヘッド等の熱源を介して加熱
することにより、接着層にインク層のインクにて印刷で
き、それよりインクシートを分離してその接着層を介
し、かつ透明基材で保護カバーした状態で被着体に接着
固定することができ、擦れや溶剤による払拭等でインク
情報が消失しにくくて耐擦過性に優れるラベルを容易に
得ることができる。
【0007】またラベルシートが透明性を有し、被着体
の地色を背景色として利用できる透明ラベルを得ること
ができる。さらに本発明の方法によれば、任意なインク
情報を有するラベルを現場等で臨機に発行することがで
きる。
【0008】
【発明の実施形態】本発明の印刷用接着シートは、熱伝
導性基材の上に昇華性染料含有のインク層を有し、かつ
そのインク層の上にインク透過性の剥離面層を有するイ
ンクシートの前記剥離面層に、透明基材の片面に接着層
が密着してなるラベルシートを前記接着層を介して有す
るものからなる。その例を図1に示した。4が熱伝導性
基材1とインク層2と剥離面層3からなるインクシー
ト、7が接着層5と透明基材6からなるラベルシートで
ある。
【0009】熱伝導性基材としては、サーマルヘッドや
熱スタンプ等による熱をインク層に伝達できる適宜なも
のを用いることができ、就中、薄くて強靱性に優れるも
のが好ましい。一般には、金属箔やプラスチックフィル
ムなどが用いられる。そのプラスチックの種類について
は特に限定はなく、例えばポリエチレンやポリプロピレ
ンの如きポリオレフィン、ポリアミドやポリエステル、
ポリ酢酸ビニルやエチレン・酢酸ビニル共重合体、ウレ
タン系ポリマーやポリ(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルの如きアクリル系ポリマー、ポリ塩化ビニルやスチ
レン系ポリマー、シリコーン系ポリマーや天然ゴム、ポ
リイソブチレンやポリイソプレン、クロロプレンゴムや
イソプレン・イソブチレンゴム、ニトリルブチルゴムや
スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン・ス
チレンゴムやスチレン・イソプレン・スチレンゴム、ス
チレン・エチレン・ブタジエンゴムやスチレン・エチレ
ン・ブチレン・スチレンゴム、スチレン・イソプレン・
プロピレン・スチレンゴムやエチレン・プロピレンター
ポリマーの如き、ゴム系ポリマーを含むプラスチック類
や、それらのブレンド物などがあげられる。
【0010】熱伝導性基材の厚さは、強度などに応じて
適宜に決定してよい。良好な熱伝導による微細パターン
の形成性などの点よりは、30μm以下、就中1〜20
μm、特に3〜10μmの厚さが好ましい。またプラスチ
ックフィルムでは、強度や耐熱性などの点よりポリエチ
レンテレフタレートフィルムなどが好ましい。さらに熱
伝導性基材のインク層付設の反対面には、走行性の向上
等を目的に従来のインクリボンなどで公知の耐熱滑性層
を設けることもできる。
【0011】インク層は、ポリマーやワックス等からな
るバインダに昇華性染料を配合してなる、従来の昇華型
熱定着性インクに準じたものとして形成することがで
き、かかるインクを熱伝導性基材に塗布方式や含浸方式
などの適宜な方式で保持させることにより形成すること
ができる。インク層の厚さは20μm以下、就中0.1
〜15μm、特に0.5〜10μmが一般的であるが、こ
れに限定されない。
【0012】剥離面層は、接着層との接着力を低下させ
てインクシートとラベルシートを容易に剥離できるよう
にすることを目的とするが、本発明にてはインク層のイ
ンクを接着層に印刷できるようにインク透過性に形成さ
れる。かかるインク透過性は、例えば多孔質又はメッシ
ュ状の剥離面層や薄層、就中1μm以下、特に0.01
〜0.5μmの厚さの剥離面層などにより達成すること
ができる。
【0013】剥離面層は、例えばシリコーン系や長鎖ア
ルキル系やフッ素系等の粘着シートなどで公知の適宜な
剥離剤を用いてコート処理する方法などにより形成する
ことができる。就中、剥離性などの点よりシリコーン系
樹脂の硬化皮膜からなる剥離コートが好ましい。また接
着層との接着力が180度ピール値(剥離速度300mm
/分)に基づいて、500g/50mm以下、就中5〜30
0g/50mm、特に10〜150g/50mm以下の剥離面層
がインクシートとラベルシートの分離作業性などの点よ
り好ましい。
【0014】本発明におけるラベルシートは、透明基材
の片面に接着層が密着したものとして得ることができ
る。その透明基材としては、光透過性の適宜なものを用
いうる。一般には、上記の熱伝導性基材で例示したプラ
スチックなどからなる透明フィルムが用いられる。透明
基材の厚さは、500μm以下、就中1〜300μm、特
に10〜100μmが一般的であるが、これに限定され
ずラベルの使用目的などに応じて適宜に決定してよい。
【0015】なお透明基材には、光透過性を維持する範
囲で補強材や酸化防止剤などの適宜な添加物を配合する
ことができる。補強材は、透明基材の強度の向上などを
目的とし、フィルムや繊維、布や不織布などの適宜なも
のを用いうる。なお補強材の選択でラベルシートないし
ラベルの物性を容易に制御でき、例えばポリエステルや
ポリイミド、フッ素樹脂やポリアミドの如き耐熱性樹脂
からなる補強材を用いて、耐熱性の向上なども図りう
る。
【0016】補強材を有する透明基材の形成は、例えば
熱ラミネート法や押出コーティング法等の適宜な方式で
透明基材上に前記補強材を付設する方式、補強材に溶液
状ないし熔融状の透明基材の形成材を含浸させる方式な
どの適宜な方式で行うことができる。なお巻回性や曲面
密着性等の点よりは、柔軟性に優れる透明基材としたも
のが好ましい。
【0017】透明基材の片面に設ける接着層は、ラベル
等とした場合に被着体に接着するためのものであるが、
本発明においては被印刷層としても機能する。接着層
は、ホットメルト型接着層などの適宜な接着剤にて形成
できるが、簡便接着性などの点よりは感圧接着剤が好ま
しく用いうる。
【0018】前記の感圧接着剤としては、例えばゴム系
やアクリル系、シリコーン系やビニルアルキルエーテル
系、ポリビニルアルコール系やポリビニルピロリドン
系、ポリアクリルアミド系やセルロース系、ウレタン系
やポリエステル系、ポリアミド系などの適宜なものを用
いうる。就中、印刷の鮮明性などの点よりポリエステル
系感圧接着剤が好ましい。接着層は、1種又は2種以上
の接着剤を用いて形成することができる。
【0019】接着層の形成は、例えばカレンダーロール
法等の圧延方式、ドクターブレード法やグラビアロール
コータ法等の塗工方式などの適宜な方式で透明基材上に
接着剤を付設する方式などの適宜な方式で行うことがで
きる。感圧接着剤の場合には、セパレータ上に設けた接
着層を透明基材上に移着する方式にても設けることがで
きる。接着層の厚さは、500μm以下、就中0.5〜
100μm、特に2〜50μmが一般的であるが、これに
限定されない。
【0020】接着層、就中、感圧接着剤からなる接着層
は、良好な印刷性と接着力の両立などを目的に図2に例
示した如く、同種又は異種の接着剤からなる2層以上の
接着層51,52の重畳層として形成することもでき
る。その場合、内部に設ける接着層52は、巻回体とし
た場合の締め付けによる流出(はみ出し)の防止、又は
被着体に対する接着力の向上効果などの点より、常温、
かつ周波数1Hzでの複素剛性率が104〜107dyne/
cm2の接着層とすることが好ましい。
【0021】内部接着層の形成には、上記に例示した適
宜な接着剤を用いることができ、強い接着力を発現する
接着剤が好ましく用いうる。内部接着層の厚さは、ラベ
ルの使用目的による必要な接着力などに応じて適宜に決
定することができる。一般には、1〜500μm、就中
100μm以下、特に20〜50μmとされる。
【0022】本発明による印刷用接着シートは、サーマ
ルヘッドや熱スタンプ等の適宜な熱源を介して、その熱
伝導性基材側より加熱することにより、インク層のイン
クを接着層に印刷できるものである。現場等で任意なイ
ンク情報を付与して臨機にラベルを発行する点などより
は、サーマルヘッドを介して印刷するようにした熱転写
プリンタなどの使用が好ましい。その場合、本発明にて
は印刷用接着シートがインク層を有するので、別途のイ
ンクリボンの使用は不要である。
【0023】図3に本発明の印刷用接着シートを用いた
ラベルの製造方法を例示した。これによれば、一対のエ
ンボスロールを用いたピンチロール31,32からなる
巻戻し機構30を介し、印刷用接着シート8をその巻回
体9より巻戻して印刷機構部10に導入し、プラテンロ
ール12上でサーマルヘッド11を介し、巻戻した印刷
用接着シート部分の熱伝導性基材1の側より印刷データ
に基づいて所定部分を加熱し、インク層2のインクを剥
離面層3を透過させて接着層5にインク情報を印刷した
後、インクシート4とラベルシート7を分離してラベル
80を得る。前記の如く印刷用接着シートをロール状の
巻回体とすることにより、長尺の印刷用接着シートをコ
ンパクトな状態でプリンタ内に格納することができる。
【0024】前記ではラベル80をインクシート4とラ
ベルシート7を分離した状態で得る方式を例示したが、
本発明にては図4に例示した如く前記に準じて印刷した
後、その印刷後の印刷用接着シート部分におけるインク
シート4とラベルシート7を分離しない状態でカット機
構40を介しカットして、印刷処理した印刷用接着シー
ト8の状態にあるラベル81として排出するプリンタを
用いてラベルを製造することもできる。
【0025】前記の場合には、接着層5がインクシート
4で保護カバーされているため、インクシートを剥がし
て被着体に接着するまでの間、ラベルの接着層が汚染さ
れることなどを防止することができる利点がある。また
インクシートの回収機構をプリンタ内に設ける必要がな
いため、プリンタの構造を簡略化できる利点などもあ
る。
【0026】一方、図5に例示した如く、本発明におい
てはプリンタ内にインクシートの回収機構を設けてイン
クシート4とラベルシート7を予め分離した状態でラベ
ルを得ることもできる。図5の例では、前記に準じて印
刷した後、その印刷後の印刷用接着シート部分における
インクシート4を、誘導ロール51と巻取リール52か
らなる回収機構50を介しラベルシート7より分離して
回収し、その後にカット機構40を介しカットしてラベ
ル82を排出するプリンタを用いて、印刷処理したラベ
ルシート7の状態にあるラベル82を得るようになって
いる。
【0027】前記の場合には、接着層が露出してそのま
ま被着体に接着できる状態のラベルが得られるので、ラ
ベラーなどで公知の自動接着機構を介して、得られたラ
ベルを直接被着体に接着処理でき、管理を要する荷物の
運送システムなどに適している。
【0028】なお上記の実施例においてはピンチロール
式の巻戻し機構30を示したが、本発明において巻戻し
は、印刷用接着シートを巻回体としてコンパクトに収容
してそれを巻戻し、矢印の如く円滑に順送りして印刷機
構部などに導入することを目的とするものであるから、
ベルトコンベア式等のピンチロール式以外の適宜な機構
で代替することができる。また巻戻し機構は、例えば巻
回体9の後部近傍やカット機構40の前部などの適宜な
位置に複数を配置することもできる。
【0029】一方、カット機構40としては、受け台4
2の上に到達したインク情報付与後の印刷用接着シート
又はラベルシートを、印刷機構10と連動して図外の駆
動源を介し矢印の如く間歇的に上下動してカットする切
断刃41を例示したが、本発明においてカット機構は、
印刷用接着シート等を所定の寸法で切断する適宜な機構
とすることができる。
【0030】本発明において前記の印刷機構部などを介
し印刷用接着シートの接着層に付与するインク情報は、
例えば印字パターンや絵柄パターンやバーコードパター
ンなどの任意な文字や図形や記号などで形成することが
できる。従って、識別ラベルなどの適宜な情報ラベルを
形成でき、またプリンタを介して単品や一定数のラベル
を現場等で臨機に発行することができる。なおインク情
報は、認識性の点より鏡対称に逆転させた状態で接着層
に付与することが好ましい。
【0031】また印刷用接着シートには、定形のフォー
マットやロゴマーク、定形文字や地模様などの現場等で
臨機に付与する必要のないパターンなどを予め印刷処理
しておくこともできる。その印刷処理は、透明基材の表
裏等の適宜な面に施しうるが、印刷情報の耐擦過性など
の点よりは透明基材の接着層付設面などが好ましい。
【0032】本発明のラベル製造方法を実施するプリン
タは、空気中暴露による印刷用接着シートないしラベル
シートの搬送路の汚染等による透明基材表面や接着層の
汚染等を抑制する点などより、ハウジングで覆われてい
ることが好ましい。就中、印刷用接着シートの巻回体、
その巻戻し部分ないしラベルシート部分及びそれを切断
して得たラベルの合計搬送路長の90%以上がハウジン
グで覆われていることが好ましい。またハウジングにお
けるラベル出口や冷却送風孔等の開口部の面積が20%
以下であることが好ましい。
【0033】前記の空気中暴露による透明基材表面等の
汚染防止対策は、印刷用接着シートを巻回体より巻戻し
て切断するまでの間の長さ、すなわち巻回体よりの印刷
用接着シートないしラベルシートの巻戻し長さを短くす
ること、例えば初期長状態の巻回体における10周分以
下や5周分以下とする方式などにても行うことができ
る。
【0034】なお上記した図5の例の如く、プリンタ内
でインクシート4を剥離してラベルシート7の接着層
5、特に感圧接着剤からなる接着層が露出する場合に
は、例えば図5における巻戻し機構30の上側ロール3
1のように、接着層と接触する搬送部やラベル出口等の
面は接着力の低下処理、就中、接着層との接着力が30
0gf/50mm以下、特に150gf/50mm以下となるよ
うに処理されていることが好ましい。
【0035】前記の接着力低下処理は、例えばポリオレ
フィンやシリコーン樹脂等からなるロールの使用、ポリ
オレフィンやシリコーンやフッ素樹脂の塗工ないし焼付
等による被覆処理などの適宜な方式で行うことができ
る。なお搬送路等の部分が接着層と接触する場合には、
搬送の円滑性などの点よりロールやベルト等による可動
式に形成されていることが好ましい。またインクシート
の剥離の際に静電気が発生してラベルシートが帯電しゴ
ミ等が付着しやすくなる場合があるので、ラベルシート
を金属製のロールや板等と接触させて除電することが好
ましい。
【0036】上記においてプリンタ内でインクシートを
予め剥離して接着層が露出したラベルを得る場合(図
5)、そのラベルを目的とする被着体に直接接着しうる
ことを説明したが、本発明においてはその直接接着方式
に代えて、ラベルをカット機構の受け台などの適宜な位
置に仮置きし、そのラベルを改めて自動接着機構等を介
し目的とする被着体に接着する方式などとすることもで
きる。接着層が感圧接着剤からなる場合には、その接着
層を介した仮着による仮置き方式とすることもできる。
【0037】前記の仮置き方式では、仮置きしたラベル
を除去するまで、次の印刷を停止するシステムや、さら
には仮置きしたラベルを除去すると自動的に次の印刷を
開始してラベルを形成するシステムなどとして、ラベル
の形成からその被着体への接着処理までを自動的に行う
システムなどとして利用でき、ラベル同士の接着やラベ
ル出口でのシート詰りなどの防止、さらには同一ラベル
や通し番号ラベルなどの被着体の接着作業を過誤なく効
率的に行うことなどが可能となる。
【0038】前記の自動システムは、例えばカット機構
の受け台に貫通孔を設けてその裏面に赤外線式等のセン
サを配置し、そのセンサを介し受け台におけるラベルの
有無を検知して、巻回体の巻戻し機構と印刷機構の制御
部に信号を送り、ラベルがある間は次の印刷を停止し、
ラベルが取り除かれると当該制御部に信号を送って印刷
と巻回体の巻戻しを再開する方式などとして形成するこ
とができる。
【0039】
【実施例】
実施例1 昇華性染料(日本化薬社製、カヤセットブルーFR)2
0重量部とガラス転移温度約70℃のポリエステル樹脂
(東洋紡社製)80重量部をMEKとトルエンの混合溶
媒で混合したインクを、厚さ6μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの片面に塗布して厚さ1μmのイン
ク層を形成し、その上にシリコーン樹脂(信越化学工業
社製、X−62−7223)の紫外線硬化皮膜からなる
厚さ約0.1μmの剥離面層を設けてインクシートを得
た。
【0040】一方、ポリエチレンテレフタレートからな
る厚さ38μmの透明フィルムの片面に、ガラス転移温
度が約−60℃のアクリル系感圧接着剤のトルエン溶液
をドクターブレード法にて均一塗工して厚さ15μmの
接着層を形成してラベルシートを得た後、その接着層を
介し前記インクシートの剥離面層の上にラミネートして
印刷用接着シートを得、それを巻取って巻回体を得た。
【0041】実施例2 アクリル系感圧接着剤に代えて、ポリエステル100部
にウレタン系架橋剤3部を配合したポリエステル系感圧
接着剤を用いてラベルシートを得たほかは、実施例1に
準じて印刷用接着シートの巻回体を得た。
【0042】評価試験 8ドット/mmの発熱抵抗体密度の薄膜型ラインサーマル
ヘッドを装備したプリンタに実施例1,2で得た巻回体
を装着し、0.4W/ドットの印加電力、印加パルス幅
5ミリ秒でバーコードを印刷処理してラベルを得、印刷
性を調べた。
【0043】前記により、接着層に鮮明なバーコードパ
ターンを有し、表面の透明フィルム側よりの判読性に優
れるラベルを得ることができ、良好な印刷性を示した。
【0044】またラベルよりインクシートを剥がしてそ
の接着層を介しアルミニウム板に接着し、表面の透明フ
ィルム側よりプラスチック消しゴムにて50回消し動作
を加えたが、バーコードパターンの消失は全くなく耐擦
過性に優れていた。プラスチック消しゴムに代えて砂消
しゴムを用いた場合も同様であった。
【0045】さらに前記の接着ラベルにおける表面の透
明フィルム側より、エタノール、MEK、又はガソリン
からなる溶剤を滲みこませたウエスにて50回払拭処理
したが、消しゴムの場合と同様にバーコードパターンの
消失は全くなく耐擦過性に優れていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷用接着シート例の断面図
【図2】他の印刷用接着シート例の断面図
【図3】ラベル製造方法の説明図
【図4】他のラベル製造方法の説明図
【図5】さらに他のラベル製造方法の説明図
【符号の説明】 8:印刷用接着シート 4:インクシート 1:熱伝導性基材 2:インク層 3:剥離面層 7:ラベルシート 5:接着層 6:透明基材 9:巻回体 10:印刷機構部 30:巻戻し機構 40:カット機構 80,81,82:ラベル 21:インク情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹ノ下 逸郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導性基材の上に昇華性染料含有のイ
    ンク層を有し、かつそのインク層の上にインク透過性の
    剥離面層を有するインクシートの前記剥離面層に、透明
    基材の片面に接着層が密着してなるラベルシートを前記
    接着層を介して有することを特徴とする印刷用接着シー
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、接着層が感圧接着剤
    からなる印刷用接着シート。
  3. 【請求項3】 請求項2において、接着層がポリエステ
    ル系感圧接着剤の単層又はポリエステル系感圧接着剤層
    を含む複層からなる印刷用接着シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、熱伝導性基材が
    厚さ3〜10μmのポリエチレンテレフタレートフィル
    ムからなる印刷用接着シート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4において、熱伝導性基材が
    インク層付設の反対面に耐熱滑性層を有する印刷用接着
    シート。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5において、剥離面層の厚さ
    が0.5μm以下である印刷用接着シート。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6において、剥離面層がシリ
    コーン系樹脂の硬化皮膜からなる印刷用接着シート。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7に記載の印刷用接着シート
    における熱伝導性基材側よりサーマルヘッドを介し所定
    部分を加熱して、接着層に昇華性染料含有のインクから
    なる情報を印刷した後、接着層よりインクシートを分離
    することを特徴とするラベルの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、印刷用接着シートを
    ロール状の巻回体として収容し、その巻回体より巻戻し
    た印刷用接着シート部分に対して印刷を施した後、その
    印刷用接着シート部分をインクシート不分離の状態で排
    出するプリンタを用いるラベルの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8において、印刷用接着シート
    をロール状の巻回体として収容し、その巻回体より巻戻
    した印刷用接着シート部分に対して印刷を施した後、そ
    の印刷用接着シート部分よりインクシートを分離してラ
    ベルシートを排出するプリンタを用いるラベルの製造方
    法。
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