JPH10271902A - トラクタ牽引式移植機 - Google Patents

トラクタ牽引式移植機

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JPH10271902A
JPH10271902A JP8126097A JP8126097A JPH10271902A JP H10271902 A JPH10271902 A JP H10271902A JP 8126097 A JP8126097 A JP 8126097A JP 8126097 A JP8126097 A JP 8126097A JP H10271902 A JPH10271902 A JP H10271902A
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tractor
seedlings
transplanter
soil
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Akira Yabiku
朗 屋比久
Toshiyasu Nakamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植付作業の効率化を図ると共に、移植機各部
のバランス、作業性を考慮したトラクタ牽引式移植機を
提供する。 【解決手段】 前方から後方に向けて、回転式耕耘装置
3、作溝手段4と接地輪5、移植部7を配置し、耕耘装
置3の上方に苗置き部9を設け、作溝手段4と接地輪5
の上方に作業台10を設けると共に、苗置き部9後方の
作業者搭乗部34の側方に、移植部7に苗を供給する苗
供給装置11を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、サトウ
キビの苗を植付けるトラクタ牽引式移植機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、サトウキビの苗を移植する移植機
として、リッジャの後方に覆土器を備えたものがあり、
このものにあってはサトウキビの苗を移植する場合、耕
耘機等によって整地作業を行った後、溝を形成し、そこ
に予め長い茎稈を切断しておいたものを落とし、その
後、覆土するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、植付作業の効率がわるいという問題がある。そこ
で、耕耘、作溝、移植部への苗供給、植付、覆土という
一連の植付作業を1工程で行うようにして、作業能率の
向上を図ることが考えられるが、この際において、耕耘
装置、作溝手段、苗供給装置、移植部苗置き部、作業者
搭乗部等のバランス、作業性等を考慮しなければならな
い。
【0004】本発明は、植付作業の効率化を図ると共
に、移植機各部のバランス、作業性を考慮したトラクタ
牽引式移植機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、前方から後方に向け
て、回転式耕耘装置3、作溝手段4と接地輪5、移植部
7を配置し、耕耘装置3の上方に苗置き部9を設け、作
溝手段4と接地輪5の上方に作業台10を設けると共
に、苗置き部9後方の作業者搭乗部34の側方に、移植
部7に苗を供給する苗供給装置11を備えたことを特徴
とする。
【0006】また、移植部7は、苗供給装置11から供
給された苗を作溝手段4で形成した溝の底部側に移送す
べく昇降する植付体117を備え、この植付体117の
上昇時に該植付体117に付着した土を落とすスクレー
パ141を備えるのがよい。また、苗供給装置11は、
苗を保持すると共に移植部7へ放出可能な多数の苗保持
体66を備え、この苗保持体66を、前後一対のスプロ
ケット68,69間に掛装されたチェーン70に所定間
隔をおいて固定してなるのがよい。
【0007】また、トラクタ1の前部に貯水タンク18
0を設け、この貯水タンク180の水を苗植付部分に灌
水するようにするのがよい。また、作溝手段4の下端部
が耕耘装置の耕耘部の下端よりも上方に位置するのがよ
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は、乗用型トラクタ
1の後部に装着されるサトウキビ用の移植機2の側面概
略図及び平面概略図を示し、同図において、移植機3
は、前方から後方に向けて順に、回転式耕耘装置3、作
溝手段4及び接地輪5、覆土手段6、移植部7、鎮圧手
段8が配置され、回転式耕耘装置3の上方に左右一対の
苗置き部9が配置され、作溝手段4と接地輪5の上方側
に作業台10が配置され、作業台10の上方側左右方向
中央部に苗供給装置11が配置され、左右の苗置き部9
間に施肥機12及び薬剤散布機13が配置(図3参照)
されて主構成されている。
【0009】なお、前後方向とはトラクタ1の進行方向
をいい、左右方向とはトラクタ1の進行方向に直交する
横方向であってトラクタ1の前進方向に向かった場合の
左右をいう。前記回転式耕耘装置3は、センタドライブ
式のロータリ耕耘装置で構成され、装置枠14と耕耘部
15と耕耘カバー16等とから成る。装置枠14は、左
右方向中央部のギヤケース17から左右両側にサポート
アーム18が突設されると共に、ギヤケース17から下
方に伝動ケース19が突設されてなる。
【0010】耕耘部15は、伝動ケース16の下部に、
爪軸20を左右両側に突設すると共に、爪軸20上にな
た爪(又はL形爪、普通爪等)からなる耕耘爪21を多
数個取付固定して構成されており、耕耘カバー16は耕
耘部15の上方に、これを覆うように設けられている。
前記ギヤケース17に設けた入力軸22はトラクタ1の
PTO軸23にユニバーサルジョイントを介して連動連
結されており、トラクタ1からの動力は、ギヤケース1
7内及び伝動ケース19内の伝動機構を経て爪軸20に
伝達されて、該爪軸20が左右方向の軸心廻りに図1の
矢示A方向に回転駆動され、耕耘爪21により土壌を耕
起し、砕土し、後方に放てきする。
【0011】なお、図例では、左右の爪軸20上に設け
た耕耘爪21は左右方向中央部から外方に向けて折曲さ
れており、後方に向かうにしたがって左右方向外方に移
行する傾斜方向に放てきされるようになっているが、こ
れに限定されることはなく、耕耘爪の配列は適宜変更可
能である。また、前記回転式耕耘装置3はサイドドライ
ブ式のロータリ耕耘装置でもよく、耕耘部15はティラ
に使用されるロータ等のようなもので構成されていても
よい。
【0012】また、装置枠14には、トラクタ1の後部
に装着された三点リンク機構24のトップリンク25に
連結されるピン等からなる上部連結部26と、三点リン
ク機構24の左右ロワーリンク27に連結されるピン等
からなる左右一対の下部連結部28とが備えられてい
る。したがって、トラクタ1のミッションケースの後部
上に設けた油圧装置29によってリフトアーム30を上
下動させると、リフトロッド31を介してロワーリンク
27が上下動して移植機2を昇降させることができる。
【0013】前記装置枠14には、角筒体及び型鋼等に
よって枠組みされて形成された支持フレーム32が後方
突出状に設けられており、この支持フレーム32に、作
溝手段4、接地輪5、覆土手段6、移植部7、鎮圧手段
8、苗置き部9、作業台10、苗供給装置11、施肥機
12、薬剤散布機13等が支持される。前記作業台10
は、耕耘装置3から移植部7に亘って形成されて支持フ
レーム32及び装置枠14に取り付けられて支持され、
型綱等の長尺材10Aによって枠組みされると共に、左
右両側部に網目状に孔が形成された床材10Bを張って
構成され、トラクタ1の運転席から作業状態が視認でき
るようになっている。また、作業台10の左右側面及び
前面には型綱等の長尺材によって枠組みされた枠部材3
3が設けられ、この枠部材33の下部側には網目状に孔
が形成された壁材が張られている。
【0014】この作業台10の前部に苗置き部9が設け
られており、作業台10の右側苗置き部9の後方で、且
つ、苗供給装置11の前部右側方が作業者搭乗部(作業
部)34とされている。この作業者搭乗部34に、作業
者は通常苗供給装置11に向かって(作業者搭乗部34
の床材10B上に直接又は座席を介して)着座する。し
たがって、作業者の右側には苗置き部9が在り、作業者
の前側には苗供給装置11が在るので、作業性がよい。
【0015】なお、苗供給装置11の前部左側方が作業
者搭乗部34とされていてもよく、また、通常は一人で
作業を行うが、作業台10の左側苗置き部9の後方で、
且つ、苗供給装置11の前部左側方の部分にも作業者が
搭乗して二人で作業を行ってもよい。また、該部分を苗
置き部としてもよい。苗置き部9は、苗を載置する載置
棚35を上下方向に苗を挿入可能な間隔をおいて複数段
(図例では5段)設けて構成されている。この載置棚3
5には、多数の苗が育苗された苗トレイTが載置され、
通常、作業者は右側の苗置き部9の最下段の載置棚35
に置かれた苗トレイTから苗を一つずつ取り出して、苗
供給装置11に供給し、右側の苗置き部9の最下段の載
置棚35の苗トレイTが空になると、他の載置棚35の
苗トレイTと交換する。
【0016】なお、前記載置棚35は着脱自在とされて
いる。また、本実施の形態で使用される苗は、苗トレイ
Tによって育苗されるソイルブロック苗が使用され、苗
トレイTはプラスチック製で縦横に所定ピッチで碁盤目
状に配列された多数のポット部Pを備え、ポット部Pの
上端開口縁が相互に平面状に連結されて構成され、該ポ
ット部Pに床土を充填し、そこへ播種し育苗することで
サトウキビの苗Sが育成されている(図3参照)。
【0017】また、使用される苗は、六角筒状のペーパ
ーポットを耐腐性の紙で一列状につないだ連続紙筒(チ
ェーンポット:連続鉢体)に育苗されたポット苗、独立
状のペーパーポット苗、又はパルプモールドポット苗等
であっても勿論よい。前記作溝手段4は、前端が接合さ
れると共に後方に向かうにしたがって漸次拡開状とされ
た左右一対の排土板37から構成される畝立機(又はリ
ッジャ,培土機等)で主構成され、支持フレーム32に
固定されており、トラクタ1の前進によってロータリ耕
耘された土壌を左右方向中央部から左右両側に盛り上げ
て左右両側に土盛り部を形成する。したがって、左右方
向中央部は溝となる。
【0018】なお、作溝手段4の下端は耕耘装置3の耕
耘部15の下端よりも上方に位置していて、作溝手段4
で形成される溝の底面は、ロータリ耕の耕盤よりも若干
上方に位置し、作溝手段4で形成される溝の底面と耕盤
上面とは間隔(10cm程度)が形成されるようになっ
ている。これは、後述するように、苗は作溝手段4で形
成された溝の底面に置かれた状態で植え付けられ、耕耘
した土の上に苗を植え付けることにより、根の発育等を
良好にするためである。
【0019】また、ロータリ耕耘して土を柔らかくした
後に(柔らかくしながら)作溝手段4で溝を形成するの
で、リッジャのみで作溝をするのに比べ、粘土質の土壌
でも、生育によい最適な深さの溝を良好に形成でき、排
水性も良好である。また、リッジャのみで作溝をするも
のでは、雨の後の作溝作業をした場合に、土がリッジャ
に密着して引きずり現象を起こし、綺麗な畝立て(作
溝)ができないが、前記実施の形態のものでは、耕耘爪
21ではねとばした土を排土板37で受けて、該土を左
右両側に寄せる構成であるので、土の付着も少なく、綺
麗な畝立てができる。
【0020】また、覆土に使用される、溝の左右両側の
土がロータリ耕で土塊が小さいので、苗との密着性がよ
く、生育によい。前記接地輪5はタイヤによって構成さ
れていて、作溝手段4の前部左右両側に配置されてお
り、伝動ケース38の下端側に左右方向の軸心廻りに回
動自在に支持されている。左右各伝動ケース38の上端
側は、図1、図2及び図4に示すように、左右方向に配
置されていて支持フレーム32に軸受39を介して左右
方向の軸心廻りに回転自在に支持された駆動軸40の外
端側に、軸受41を介して左右方向の軸心廻りに相対回
動自在に支持されている。
【0021】左右各伝動ケース38には、接地輪5を下
方に付勢する付勢手段42が備えられている。この付勢
手段42は伝動ケース38の上端側に固定されたブラケ
ット43に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着された
ネジ軸44と、このネジ軸44を前方に付勢するバネ
(コイルバネ)45とから主構成されている。ネジ軸4
4の中途部には前後一対のバネ受け部材46,47が外
嵌され、後側のバネ受け部材47は支持フレーム32に
固定されており、ネジ軸44の前後には、それぞれ前後
一対のナット48,49が螺合されており、バネ45は
ネジ軸44に套嵌されると共にバネ受け部材46,47
間に圧縮状に介在されている。
【0022】また、図5に示すように、接地輪5から駆
動軸40に、伝動ケース38内の動力伝達手段50によ
って動力が伝達されるようになっている。すなわち、動
力伝達手段50は、接地輪5を支持する車軸51に駆動
スプロケット52を固定し、駆動軸40に従動スプロケ
ット53を固定し、これら駆動スプロケット52と従動
スプロケット53とに亘ってチェーン54を掛装するこ
とによって構成されており、トラクタ1の前進によって
接地輪5が矢示B方向に回転することによって、動力伝
達手段50を介して駆動軸40が同方向に回転する。
【0023】前記構成にあっては、付勢手段42によっ
て伝動ケース38が駆動軸40廻りに後方側に揺動する
ように付勢され、これによって、接地輪5が下方、すな
わち地面に押し付けられるように付勢されて、トラクタ
1の前進によって接地輪5が確実に回転するようになっ
ている。また、接地輪5はバネ45によって付勢されて
いるので、移植機3が上下動した場合の、接地輪5の地
面に対する追従性がよい。
【0024】また、前側のナット48を螺進・螺退させ
ることによって、付勢手段42の付勢力が調節でき、一
方、後側のナット49は移植機2を油圧装置29によっ
て上昇させたときにおいて、伝動ケース38の後方への
揺動規制をするストッパとして機能し、伝動ケース38
を後傾状に保持し、また、後側のナット49を螺進・螺
退させることによって、移植機3を油圧装置29によっ
て上昇させたときの、接地輪5の高さ位置を調節でき
る。
【0025】図1、図2、図5及び図6に示すように、
覆土手段6は皿状の曲面を持つ花形円板から構成されて
いて左右一対在り、それぞれ排土板37の後方に位置さ
れており、それぞれ支柱55を介して支持フレーム32
に上下位置調節可能に取付固定されている。支柱55の
下端には、支柱55に直交する方向の軸心を有する第1
支持筒56が固定され、この第1支持筒56には第1支
軸57が軸心廻りに回動自在に挿入され、この第1支軸
57は、該支軸57の軸心に直交する上下方向の軸心を
有する第2支持筒58が固定され、この第2支持筒58
には第2支軸59が軸心廻りに回動自在に挿入されてい
る。
【0026】第2支軸59は第3支軸60に固定され、
この第3支軸60に覆土手段6の中心に設けたボス部6
1が軸心廻りに回動自在に外嵌されており、前記構成に
よって覆土手段6は、図7に示すように、前方に向かう
にしたがって左右方向外方に移行するように前後方向C
に対して傾斜状とされると共に、図6に示すように、上
方に向かうにしたがって左右方向内方に移行するように
上下方向Dに対して傾斜状とされて、支柱55に取り付
けられている。
【0027】したがって、トラクタ1を前進させること
により、覆土手段6によって、作溝手段4によって形成
された溝の左右両側の土が溝の左右方向中央側に寄せら
れる。前記第1支軸57は、第1支持筒56に固定した
ナット62と、該ナット62に螺合されると共に第1支
持筒56を貫通して第1支軸57に接当するボルト63
とによって、第1支持筒56に対する相対回動及び軸心
方向の移動が規制され、第2支軸59は、第2支持筒5
8に固定したナット64と、該ナット64に螺合される
と共に第2支持筒58を貫通して第2支軸59に接当す
るボルト65とによって、第2支持筒58に対する相対
回動及び軸心方向の移動が規制されている。
【0028】したがって、覆土手段6は、ボルト65を
弛緩することによって、前後方向Cに対する傾斜角度が
調節でき、ボルト63を弛緩することによって、上下方
向Dに対する傾斜角度が調節できるようになっている。
前記苗供給装置11は、苗置き部9の苗を移植部7に供
給するものであり、図8に示すように、ロータリポット
方式の苗移送機構が採用されており、多数(図例では1
4個)のポット(苗保持体)66と該ポット66を搬送
する搬送体67とから主構成され、作業台10の前部か
ら後部に亘って形成されている。
【0029】搬送体67は、後部の大径の駆動スプロケ
ット68と、前部の小径の従動スプロケット69と、こ
れらスプロケット68,69に亘って掛装された搬送チ
ェーン70とから構成されている。駆動スプロケット6
8は、支持フレーム32に取付固定された支持体71に
上下方向の軸心廻りに回転自在に支持された駆動軸72
に固定され、従動スプロケット69は前記支持体71に
支軸73を介して上下方向の軸心廻りに回転自在に支持
されており、各ポット66は搬送チェーン70に等間隔
をおいて取付固定されている。
【0030】そして、駆動軸72を図8の矢示E方向に
回転駆動させることによって搬送チェーン70が矢示F
方向に循環回走されて該方向にポット66が搬送され
る。各ポット66は、図9に示すように、外筒体74
と、該外筒体74内に挿入保持された内筒体75と、底
蓋76とから主構成されている。外筒体74は、上下開
口状の円筒形に形成され、上端部が上方に向かって拡開
状とされている。内筒体75は、上部が下方に向かうに
従って漸次縮径され、中途部から下部に亘って苗Sが直
立状に収納可能な円筒形に形成されており、上下開口状
とされている。底蓋76は外筒体74の下端開口を閉塞
するように円板状に形成され、搬送方向F前方側が外筒
体74の下部に設けた支持部77に枢軸78を介して搬
送方向Fに略直交する横方向の軸心廻りに回動自在に支
持されていて、外筒体74及び内筒体75の下端開口が
開閉自在とされている。
【0031】また、底蓋76の、枢軸78の搬送方向F
前方には、バネ掛け部79が設けられ、このバネ掛け部
79と外筒体74の上部に設けたバネ掛け部80とに亘
って引張りバネ(コイルバネ)81が掛装されており、
底蓋76が開放方向に付勢されている。また、底蓋76
の搬送方向F前方には、底蓋76の開放時に、外筒体7
4の外面下部に平坦面に形成された接当面83に接当す
る接当部82が形成されている。
【0032】また、ポット66の下方には、底蓋76に
接当してその開放を規制する規制手段84が設けられて
いる。この規制手段84は棒材からなり、搬送チェーン
70に沿って設けられ、サポート部材86を介して支持
体71に支持されている。また、規制手段84は、苗供
給装置11の後端部に位置するポット66の底蓋76の
みが開くように欠除されており、また、該切り欠いた部
分の、搬送方向F前方側は下方に向かうに従って搬送方
向F後方に移行するように傾斜した案内部85とされて
いて、底蓋76が該案内部85に案内されて自動的に且
つスムーズに閉まるようになっている。
【0033】そして、苗供給装置11の右側で、各ポッ
ト66に作業者によって苗Sが苗置き部9から一つずつ
投入され、苗供給装置11の後端部で底蓋76が開いて
苗Sが下方に落下するように構成されている。なお、苗
供給装置11は、図8に示すように、前方に向かうに従
って左右幅が漸次幅狭になるように構成されており、作
業者搭乗部34の着座スペースが広くなっている。
【0034】支持体71の下方側には、駆動軸72を駆
動する駆動手段87が設けられている。この駆動手段8
7を、図10及び図11を参照して説明すると、駆動軸
72の下端には、ラチェットホイール88が固定され、
該ラチェットホイール88の上方には、駆動軸72にベ
アリングを介して相対回転自在に外嵌された筒体89が
設けられ、この筒体89にはラチェットアーム90が固
定され、ラチェットアーム90にはラチェットホイール
88の各係合歯88aに係合するラチェット爪91が支
軸92によって上下軸廻りに回動自在に支持され、該ラ
チェット爪91はバネ(ねじりコイルバネ)93によっ
て係合歯88aに係合する方向に付勢されている。
【0035】また、前記ラチェットアーム90には球継
手94を介して連動ロッド95の後端側が連結され、該
連動ロッド95の前端側は、揺動アーム96の上端側に
球継手97を介して連結されている。揺動アーム96の
下端は支持フレーム32側に固定のブラケット98に支
軸99を介して左右軸廻りに回動自在に支持されていて
前後に揺動自在とされている。また、揺動アーム96の
上部側には連結アーム100の一端側が左右軸廻りに回
動自在に枢着され、連結アーム100の他端側は回転ホ
イール101の回転中心から外れた位置にピン105を
介して枢着され、回転ホイール101は、支持フレーム
32側に固定の支持部材102に軸受103を介して左
右軸廻りに回転自在に支持された回転軸104に固定さ
れている。
【0036】一方、図5に示すように、回転軸104
は、支持フレーム32に左右軸廻りに回転自在に支持さ
れた中間軸106から、回転軸104と中間軸106と
に固定したスプロケット107,108及びこれらスプ
ロケット107,108に掛装されたチェーン109か
らなる動力伝達手段110を介して動力伝達可能とさ
れ、中間軸106は駆動軸40から、中間軸106と駆
動軸40とに固定したスプロケット111,112及び
これらスプロケット111,112に掛装されたチェー
ン113からなる動力伝達手段114を介して動力伝達
可能とされている。
【0037】したがって、トラクタ1によって移植機2
が牽引され、接地輪5の回転により駆動軸40が回転す
ると、該駆動軸40から動力伝達手段110,114に
よって回転軸104に動力が伝達されて回転ホイール1
01が図10の矢示G方向に回転し、連動アーム100
を介して揺動アーム96が図10の矢示H方向(前後方
向)往復揺動し、この揺動アーム96の揺動によって連
動ロッド95を介してラチェットアーム90が押し引き
される。
【0038】そして、ラチェットアーム90が引かれた
ときに、ラチェット爪91によってラチェットホイール
88が図11の矢示E方向に押動されて駆動軸72が同
方向に回転し、駆動軸72が矢示E方向に回転駆動する
ことにより駆動スプロケット68が図8の矢示E方向に
回転し、ポット66を矢示F方向に搬送する。また、ラ
チェットアーム90が押されたときは、ラチェット爪9
1がバネ93の付勢力に抗して支軸92廻りに回動する
ことでラチェットホイール88の係合歯88aから逃げ
てラチェットホイール88は回転しなく、ポット66は
搬送されない。したがって、ポット66は間欠的に搬送
され、通常ポット66が停まっているときに苗がポット
66に投入される。
【0039】なお、ラチェットホイール88又は駆動軸
72の周辺にはラチェットホイール88又は駆動軸72
の反矢示E方向の回転を防止する逆転防止手段が設けら
れている。前記移植部7には植付手段116が設けら
れ、この植付手段116は、図12及び図13に示すよ
うに、複数(図例では4個)の植付体117と、この植
付体117を昇降自在に支持する左右一対の回転支持体
118L,118Rとから主構成されている。
【0040】植付体117は、図14にも示すように、
上部は筒体119によって構成され、下部は開閉体12
0によって構成されている。筒体119は上下開口状と
され、上部側が上方に向かうにしたがって拡開状とさ
れ、下部側は円筒状に形成され、また、筒体119の上
端側前部は上縁から一段低くなるように切欠かれ、該切
欠部分121の縁部に前方突出状に板材からなる苗受部
122が設けられ、筒体119の上端部右側には吊持ア
ーム123が上方突出状に固定されている。
【0041】開閉体120は上端開口状のカップ状であ
って、外形は下方に向かって先窄まり状とされたくちば
し状に形成されており、前後の構成体120A,120
Bに分割され、前構成体120Aは筒体119下端に固
定され、後構成体120Bは横軸124によって筒体1
19の後面側下部に左右軸廻りに揺動自在に取付支持さ
れており、後構成体120Bの横軸124廻りの揺動に
よって開閉体120が開閉可能とされている。
【0042】また、後構成体120Bの右側上部にはバ
ネ掛け部材125が固定され、このバネ掛け部材125
と筒体119の上縁との間に亘って、後構成体120B
を閉める方向に付勢するように、引張りバネ126が掛
装されている。さらに、図16に示すように、後構成体
120Bの左側上部には、接当部材127が固定されて
いる。
【0043】回転支持体118L,118Rは、支持フ
レーム32を構成する部材128に軸受129を介して
左右軸廻りに回動自在に支持された回転軸130L,1
30Rに固定されると共に、該回転軸130L,130
Rから、該回転軸130L,130Rに直交する四方に
突設された支持アーム131を有する。また、左側の回
転支持体118Lは右側の回転支持体118Rよりも下
方に位置する。
【0044】右側の回転支持体118Rの各支持アーム
131の先端側には、前記吊持アーム123の上端側が
支軸133を介して左右軸廻りに回動自在に枢着され、
左側の回転支持体118Lの各支持アーム131の先端
側には左右方向の支軸134が固定され、この支軸13
4に筒体119の左側下部が左右軸廻りに回動自在に支
持されている。
【0045】一方、図5に示すように、各回転軸130
L,130Rには、中間軸106から、各回転軸130
L,130Rと中間軸106とに固定したスプロケット
135,136及びこれらスプロケット135,136
に掛装されたチェーン137からなる動力伝達手段13
8を介して動力伝達可能とされている。したがって、移
植機2がトラクタ1により牽引されて中間軸106が回
転することによって、動力伝達手段138を介して左右
の回転軸130L,130Rが回転し、左右の回転支持
体118L,118Rが図12の矢示J方向に回転し、
各植付体117がその姿勢を保持したまま矢示J方向に
回転移動されて昇降運動し、その運動軌跡の上端部で苗
供給装置11から供給された苗Sを作溝手段4で形成し
た溝の底部側へと移送する。
【0046】植付体117がその運動軌跡の上端位置に
在るときにおける苗受部122と、苗供給装置11の後
端位置に在るポット66との間には、ポット66から落
下する苗Sを苗受部122に案内する苗案内部材139
が配置されている。この苗案内部材139は支持体71
に前後位置調節自在に取付支持され、下部は苗Sを縦向
きに挿通する円筒状に形成され、この円筒部分から上方
に向かうに従って漸次拡開状に形成されている。
【0047】この構成のものにあっては、ポット66か
ら苗Sが落下するときには、植付体117はその運動軌
跡の上端位置に在り、落下した苗Sは苗案内部材139
を通過して苗受部122上に載る。このとき、苗Sのブ
ロック土の上部は苗案内部材139の下部の円筒部分内
に在る。そして、植付体117が矢示J方向に移動して
も苗Sは案内部材139の円筒部分によって移動規制さ
れることから、植付体117の矢示J方向の移動によ
り、苗Sは植付体117の中心へと相対的に移動すると
共に、下方に移動して苗案内部材139の円筒部分から
抜け出、植付体117内へと滑り落ちる。
【0048】そして、次の植付体117がその運動軌跡
の上端位置に来るまでに、ポット66は1ピッチ搬送さ
れて、次の植付体117がその運動軌跡の上端位置に来
たときにポット66から苗Sが落下するように構成され
ている。なお、苗案内部材139を介さずに、ポット6
6から直接植付体117へと落下させることも考えられ
るが、この場合、植付体117は常に運動していること
からタイミングがとり難いという問題がある。
【0049】一方、各支軸134には扇形のカム140
が固定されており、このカム140は図12に示すよう
に、回転支持体118Lの回転によって、植付体117
に対する支軸134の軸心廻りの相対位置が変わり、植
付体117がその運動軌跡の下端位置から上昇する際に
接当部材127に当ってこれを押動し、これによって開
閉体120の後構成体120Bが後方に揺動されて開閉
体120が開き、苗Sが作溝手段4で形成した溝の底部
に放出されて置かれる。
【0050】また、植付体117は軌跡下部において、
左右の覆土手段6間に下降していき、軌跡の下端位置で
は覆土手段6間の後方(又は後部)に位置することか
ら、軌跡下部において軌跡の下端位置へと下降するとき
に、左右の覆土手段6によって植付体117の下部に左
右両側から土寄せされ、したがって、苗Sが作溝手段4
で形成した溝の底部に放出されるときには左右両側から
土寄せされており、この左右両側から寄せられた土によ
って苗Sが規制又は保持され、略直立状とされた良好な
状態で植え付けられ、植付不良(傾いた状態で植え付け
られる等)が防止される。
【0051】また、カム140は、植付体117が軌跡
下端位置から上昇途中に至るまで接当部材127に接当
しており、上昇途中から軌跡上端位置に至るまでに接当
部材127から外れて開閉体120が閉じられるように
なっている。なお、植付体117の運動軌跡は側面視に
おいて覆土手段6とラップしており、前後長のコンパク
ト化が図られている。また、植付体を、覆土した後に土
壌に突入させることも考えられるが、植付体117が軌
跡下端へと下降する際に土寄せされるように構成するこ
によって、覆土された後に土壌に突入するものに比べ土
から受ける負荷を軽減できる。
【0052】植付手段116の後方には、スクレーパ1
41が配置されている。このスクレーパ141はゴム等
の弾性板材から構成され、基部側が取付部材142に取
り付けられ、先端側には、開閉体120の後構成体12
Bの周方向の外形状に略合致する弧状の切欠部143が
形成されている。取付部材142は支持フレーム32側
に固定の支持部材144に取付固定されている。
【0053】図1及び図2に示すように、鎮圧手段8は
ローラから構成され、スクレーパ141の後方の苗植付
部分の左右両側に一対配置されている。これら鎮圧手段
8は上方に向かうに従って左右方向外方に拡開状に配置
され、圃場を転動して苗植付部分に土寄せすると共に、
株際を鎮圧する。図17に示すように、左右の鎮圧手段
8は支持アーム145の下端側に回転自在支持され、支
持アーム145の上端側は支持フレーム32に前後位置
調節自在に取付支持されたブラケット146に支軸14
7を介して左右軸廻りに回動自在に支持されていて、上
下揺動自在とされている。
【0054】また、左右各支持アーム145には、鎮圧
手段8を下方に付勢する付勢手段148が備えられてい
る。この付勢手段148は、支持アーム145の上端側
に固定されたブラケット149に、左右方向の軸心廻り
に回動自在に枢着されたネジ軸150と、このネジ軸1
50を後方に付勢する圧縮バネ(コイルバネ)151と
から主構成されている。
【0055】ネジ軸150の中途部には前後一対のバネ
受け部材152,153が外嵌され、前側のバネ受け部
材152は支持フレーム32に固定されており、後側の
バネ受け部材153はネジ軸150の軸心方向に移動自
在とされ、バネ151はバネ受け部材152,153間
に圧縮状に介在されている。また、ネジ軸150の前後
には、ナット154,155が螺合されている。
【0056】したがって、付勢手段148によって支持
アーム145が支軸147廻りに下方側に揺動するよう
に付勢され、これによって、鎮圧手段8が下方、すなわ
ち地面に押し付けられるように付勢され、移植機2が上
下動した場合の、鎮圧手段8の地面に対する追従性がよ
い。このまた、後側のナット155を螺進・螺退させる
ことによって、付勢手段148の付勢力が調節でき、一
方、前側のナット154は移植機2を油圧装置29によ
って上昇させたときにおいて、支持アーム145の下方
への揺動規制をするストッパとして機能し、また、前側
のナット154を螺進・螺退させることによって、移植
機2を油圧装置29によって上昇させたときの、鎮圧手
段8の高さ位置を調節できる。施肥機12は苗植付部分
の左右両側に肥料を供給するもので、図3に示すよう
に、作業台10前部の苗置き部9間の下部に設けた支持
台156上に取付固定されており、図18にも示すよう
に、肥料タンク157と、繰出し手段158と、案内手
段159と、駆動手段160とから主構成されている。
【0057】肥料タンク157は下部が漏斗状に形成さ
れると共に、上端に肥料投入口が、下端に肥料排出口6
6aがそれぞれ形成されている。また、肥料タンク15
7の内部下端側には、邪魔板161が設けられており、
肥料は邪魔板161とタンク内面との間から肥料排出口
157aに流下するようになっている。なお、邪魔板1
61は上方に揺動自在に支持されている。
【0058】繰出し手段158は、左右方向に配置され
て支持台156に固定の取付台162に固定された筒部
材163と、この筒部材163の内部に左右方向の軸心
廻りに回転自在に支持されたスクリュ164とから構成
されている。筒部材163の左右方向中央上部には肥料
タンク157の肥料排出口157aに連通する取入れ口
163aが形成され、筒部材163の左右方向両端下部
には、繰出し口163bが形成されている。
【0059】スクリュ164は左側と右側では螺旋羽根
の螺旋の方向が逆方向となっており、スクリュ164の
回転により、肥料タンク157内の肥料が左右両側の繰
出し口163bから繰り出される。前記駆動手段160
はモータから構成され、その出力軸160aはチェーン
巻掛け伝動機構等の伝動手段165によってスクリュ1
64に連動連結されている。
【0060】案内手段159は左右一対設けられ、繰出
し口163bから繰り出される肥料を受ける漏斗166
と、この漏斗166の下部に接続されたホース167と
から構成されている。ホース167は作溝手段4の排土
板37間後部まで配設されており、繰り出された肥料を
苗植付部分の左右両側に供給するように構成されてい
る。
【0061】薬剤散布機13は苗植付部分に土壌消毒剤
を供給するもので、図3に示すように、作業台10前部
の苗置き部9間の上部に設けた支持台168上に取付固
定されており、図19にも示すように、薬剤タンク16
9と、繰出し手段170と、案内手段171と、駆動手
段172とから主構成されている。薬剤タンク169は
下部が漏斗状に形成されると共に、上端に薬剤投入口
が、下端に薬剤排出口169aがそれぞれ形成されてい
る。
【0062】繰出し手段170は、左右方向に配置され
て支持台168に固定の取付台173に固定された筒部
材174と、この筒部材174の内部に前後方向の軸心
廻りに回転自在に支持されたスクリュ175とから構成
されている。筒部材174の後上部には薬剤タンク16
9の薬剤排出口169aに連通する取入れ口174aが
形成され、筒部材174の前下部には、繰出し口174
bが形成されている。
【0063】スクリュ175はモータで構成された駆動
手段172の出力軸172aにチェーン巻掛け伝動機構
等の伝動手段176によって連動連結されていて、スク
リュ175の回転により、薬剤タンク169内の土壌消
毒剤が左右両側の繰出し口174bから繰り出される。
案内手段171は左右一対設けられ、繰出し口174b
から繰り出される薬剤を受ける漏斗177と、この漏斗
177の下部に接続されたホース178とから構成され
ている。
【0064】ホース178は作溝手段4の排土板37間
後部まで配設されており、繰り出された土壌消毒剤を苗
落下部分に供給するように構成されている。なお、前記
駆動手段160,172はコントロールボックスに設け
られたスイッチの切換え操作により、高速運転,低速運
転,停止の切換えが行われるようになっている。
【0065】図20に示すように、トラクタ1のフロン
トバンパー179には貯水タンク180が設けられ、一
端側がこの貯水タンク180に接続されたホース181
の他端側は、施肥用ホース167及び薬剤用ホース17
8の下端と覆土手段6との間に配設され、施肥・薬剤散
布部分と覆土手段6との間に灌水するように構成されて
いる。
【0066】前記構成において、トラクタ1によって移
植機2を牽引すると、耕耘装置3によってロータリ耕耘
されると同時に、耕耘された土壌が作溝手段4によって
左右両側に寄せられて左右方向中央部に溝を形成すると
共に、左右両側に土盛り部を形成する。このとき、接地
輪5が作溝手段4の左右方向側方に位置するので、耕耘
装置3の耕耘部15から放てきされる土が耕耘幅外に飛
散するのを防止する。
【0067】そして、作溝手段4で形成された溝に肥
料,土壌消毒剤が供給され、ホース181から散水ノズ
ル等を介して植付部分(及びその周辺)に散水される。
一方、苗置き部9から作業者によって苗供給装置11に
供給された苗Sは、該苗供給装置11の後端部から移植
部7へと供給され、該苗Sは植付手段116によって作
溝手段4で形成された溝底部の左右方向中央部に置かれ
ると共に、覆土手段6によって左右両側から寄せられた
土によって覆土され且つ略直立状態に保持され、鎮圧手
段8によって植付部分に土寄せされると共に植付部分が
鎮圧され、苗Sがその茎葉が地面から突出した状態に植
え付けられる。
【0068】以上のようにして、耕耘、溝形成、苗供
給、施肥、土壌消毒、植付、覆土、鎮圧という一連の植
付作業が1工程で行えるようになっている。なお、使用
されるサトウキビ苗としては、収穫した長いままの茎稈
の先端(上端)部分と根部分とを切断した全茎のものを
適宜長さに切断したものであってもよい。この場合、苗
供給装置としては、全茎のサトウキビ苗を適宜長さに切
断して下方の溝に落下させる切断装置が採用される。ま
た、移植部としては、適宜長さに切断された苗を作溝手
段4で形成した溝の底部に案内する案内手段を設けるか
或いは案内手段を介さずに溝底部に直接落下供給させる
方式が採用される。
【0069】また、植付手段としては、他の方式、例え
ば苗搬送エレベータ、苗植付ホルダ等で構成されていて
もよい。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、前方から後方に向け
て、回転式耕耘装置3、作溝手段4と接地輪5、移植部
7を配置し、耕耘装置3の上方に苗置き部9を設け、作
溝手段4と接地輪5の上方に作業台10を設けると共
に、苗置き部9後方の作業者搭乗部34の側方に、移植
部7に苗を供給する苗供給装置11を備えたので、耕
耘、作溝、移植部への苗供給、植付という一連の植付作
業を1工程で行え、植付作業の効率化が図られており、
また、耕耘装置3の上方に苗置き部9、作溝手段4と接
地輪5の上方に作業台10を設けており、苗置き部9、
作業台10、作業者搭乗部34、苗供給装置11の支持
が良好であり、スペースの有効利用も図られている。
【0071】また、苗置き部9後方の作業者搭乗部34
の側方に、移植部7に苗を供給する苗供給装置11を備
えているので、苗置き部9から苗供給装置11への苗供
給が良好に行え、作業性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の全体側面図である。
【図2】移植機の概略平面図である。
【図3】苗置き部の背面図である。
【図4】接地輪上部構造を示す側面一部断面図である。
【図5】動力伝達系統を示す概略図である。
【図6】覆土手段の正面断面図である。
【図7】覆土手段の平面断面図である。
【図8】苗供給装置の平面図である。
【図9】図8のK−K線矢示断面図である。
【図10】苗供給装置の駆動手段の側面図である。
【図11】苗供給装置の駆動手段の一部の平面図であ
る。
【図12】植付手段の側面図である。
【図13】植付手段の背面図である。
【図14】植付体の断面図である。
【図15】植付体の平面図である。
【図16】植付体の平面断面図である。
【図17】鎮圧手段を付勢する付勢手段図である。
【図18】施肥機の背面断面図である。
【図19】薬剤散布機の背面断面図である。
【図20】トラクタの装着された状態の全体側面図であ
る。
【符号の説明】
3 回転式耕耘装置 4 作溝手段 5 接地輪 7 移植部 9 苗置き部 10 作業台 11 苗供給装置 34 作業者搭乗部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方から後方に向けて、回転式耕耘装置
    (3)、作溝手段(4)と接地輪(5)、移植部(7)
    を配置し、耕耘装置(3)の上方に苗置き部(9)を設
    け、作溝手段(4)と接地輪(5)の上方に作業台(1
    0)を設けると共に、苗置き部(9)後方の作業者搭乗
    部(34)の側方に、移植部(7)に苗を供給する苗供
    給装置(11)を備えたことを特徴とするトラクタ牽引
    式移植機。
  2. 【請求項2】 移植部(7)は、苗供給装置(11)か
    ら供給された苗を作溝手段(4)で形成した溝の底部側
    に移送すべく昇降する植付体(117)を備え、この植
    付体(117)の上昇時に該植付体(117)に付着し
    た土を落とすスクレーパ(141)を備えたことを特徴
    とする請求項1記載のトラクタ牽引式移植機。
  3. 【請求項3】 苗供給装置(11)は、苗を保持すると
    共に移植部(7)へ放出可能な多数の苗保持体(66)
    を備え、この苗保持体(66)を、前後一対のスプロケ
    ット(68),(69)間に掛装されたチェーン(7
    0)に所定間隔をおいて固定してなることを特徴とする
    請求項1又は2記載のトラクタ牽引式移植機。
  4. 【請求項4】 トラクタ(1)の前部に貯水タンク(1
    80)を設け、この貯水タンク(180)の水を苗植付
    部分に灌水するようにしたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のトラクタ牽引式移植機。
  5. 【請求項5】 作溝手段(4)の下端部が耕耘装置
    (3)の耕耘部(15)の下端よりも上方に位置するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のトラク
    タ牽引式移植機。
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