JPH10270326A - 露光光源ならびに露光方法および露光装置 - Google Patents

露光光源ならびに露光方法および露光装置

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JPH10270326A
JPH10270326A JP9074243A JP7424397A JPH10270326A JP H10270326 A JPH10270326 A JP H10270326A JP 9074243 A JP9074243 A JP 9074243A JP 7424397 A JP7424397 A JP 7424397A JP H10270326 A JPH10270326 A JP H10270326A
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JP
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laser
exposure
wavelength
exposure light
copper
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JP9074243A
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English (en)
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Kiwamu Takehisa
究 武久
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ArFエキシマレーザに代わり、波長変換に
よって波長193nm近傍の紫外光を効率よく発生でき
る露光光源を提供する。 【解決手段】 銅レーザ発振器1の出力鏡31aから取
り出された波長511nmの緑色成分のレーザ光L1
は、ビーム径変換器3aでビーム径が拡大されたレーザ
光L2として銅レーザ増幅器2を通過後、ダイクロイッ
クミラー4bを経由して、色素レーザ発振器6と色素レ
ーザ増幅器7の励起光となる。色素レーザ発振器6は波
長578nmのレーザ光L11を発振し、色素レーザ増
幅器7で増幅され、レーザ光L12として取り出され、
さらにビーム径変換器3bにてビーム径が拡大されたレ
ーザ光L13となり、ダイクロイックミラー4aで反射
して、銅レーザ増幅器2内を通過し、増幅された波長5
78nmのレーザ光L15として非線形光学結晶11
a、11bを順に通過し、波長193nmの露光光L3
0となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光光源および露
光技術ならびに半導体装置の製造技術に関し、特に、半
導体装置の製造工程におけるレーザ光を用いたフォトリ
ソグラフィ技術等に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトリソグラフィに用いられる露光装
置(通常、ステッパと呼ばれる。)に要求される性能と
しては、解像度、アライメント精度、処理能力、装置信
頼性など種々のものが存在する。その中でも、パターン
の微細化に直接つながる解像度Rは、R=k・λ/NA
(k:定数、λ:露光波長、NA:投影レンズの開口
数)によって表されるため、良好な解像度を得るために
は、できるだけ短い露光波長λの露光光源が好ましい。
【0003】従来一般の露光装置では、おもに水銀ラン
プのg線(波長:436nm)やi線(波長:365n
m)が露光光源として利用されてきたが、より微細な加
工線幅を実現するために、波長248nmのKrFエキ
シマレーザが利用されるようになってきた。そしてさら
に微細な加工を行うための露光光源として、波長193
nmのArFエキシマレーザの利用が検討されている。
なお、これに関しては、たとえば、平成8年レーザー学
会学術講演会・第16回年次大会、講演予講集、25p
VII4(第96頁から第99頁)において説明されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ArFエキシマレーザ
を露光光源に用いる際の技術的課題としては、狭帯域化
しないと波長幅が50〜100pm、狭帯域化させても
約10pmあり、単色レンズを露光レンズとして用いる
ステッパに必要な波長幅1pm未満に狭帯域化された露
光光を発生させることが困難になっている、という点が
挙げられる。すなわちArFエキシマレーザの波長を含
むおよそ200nm以下は真空紫外域であるため、一般
に多くの光学材では吸収率がかなり高くなる。そのため
狭帯域化素子自体により、発振器内のレーザ光が吸収さ
れ、十分なレーザ出力が得られなかったり、また狭帯域
化素子がレーザ光の吸収により劣化しやすくなり、その
定期的交換によりランニングコストが高くなることが技
術的課題になっている。なお、これに関しては、たとえ
ば、月刊Semiconductor World19
95年11月、第16頁から第17頁において説明され
ている。
【0005】また別の技術的課題として、露光光源にエ
キシマレーザを用いた従来装置では、レーザ光のピーク
パワーが高いため、ステッパのレンズ材にダメージが生
じやすいという点が挙げられる。そこでピークパワーを
上げずに、すなわちレーザパルスのエネルギーを上げず
に平均出力を増加させるために、パルスの繰り返し数を
高くする必要がある。ところがエキシマレーザでは一般
に1kHz程度の繰返し数が限界であった。
【0006】本発明の目的は、ArFエキシマレーザに
代わり、十分に狭帯域化された真空紫外域の露光光を発
生できる露光光源を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、ArFエキシマレー
ザと同じ波長193nm近傍の真空紫外光を効率よく発
生できる露光光源を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、露光光学系の寿命を
延ばして装置を長期間使用できる露光技術を提供するこ
とにある。
【0009】本発明の他の目的は、露光工程における低
コスト化およびスループットの向上を実現することが可
能な露光技術を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、真空紫外域の波長程
度の設計ルールを有する半導体装置を効率良く製造する
ことが可能な半導体装置の製造技術を提供することにあ
る。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0013】本発明による露光光源では、銅レーザと、
色素レーザと、少なくとも2個の非線形光学結晶とを含
み、銅レーザから取り出されたレーザ光を励起光として
色素レーザを動作させ、かつ色素レーザから取り出され
たレーザ光を、少なくとも2個の非線形光学結晶に通す
ことで露光光を得るものである。なお、この銅レーザと
は、銅原子の励起準位間のエネルギー遷移を用いた気体
レーザのことで、銅蒸気レーザ、あるいは臭化銅レーザ
などがある。
【0014】また特に効率よく波長193nm近傍の露
光光を得るために、色素レーザから取り出されたレーザ
光を、銅レーザを構成する放電管内に通したのち、非線
形光学結晶を通過させて露光光として出力するものであ
る。なお銅レーザとは、銅レーザ発振器あるいは銅レー
ザ増幅器のどちらでもよく、色素レーザも、色素レーザ
発振器あるいは色素レーザ増幅器のどちらでもよい。
【0015】一般に銅レーザで励起される色素レーザ
は、使用する色素にも依るが、代表的なローダミン6G
などの色素を用いれば、波長570〜600nmで効率
よくレーザ発振できることが知られている。そこで非線
形光学結晶を2回通すことで発生する第3高調波とし
て、ArFエキシマレーザの波長をカバーする波長19
0nm〜200nmの紫外光が得られる。しかも銅レー
ザでは一般に5〜6kHzの繰返し数で動作するため、
通常のエキシマレーザに比べて、同じ平均出力ならばパ
ルスのピークパワーをエキシマレーザに比べて1桁小さ
くすることができる。
【0016】また狭帯域化された露光光を発生させるに
は前記波長570〜600nmの色素レーザにおいて行
えばよく、すなわち可視域で狭帯域化することになるた
め、狭帯域化素子が短期間でダメージを受けるようなこ
とはない。
【0017】また銅レーザは、波長約511nmで最も
強くレーザ発振するが、波長約578nmにも第2の発
振ラインがあり、これは波長約511nmで励起された
通常の色素レーザの発振波長帯に含まれる。そこで色素
レーザから、銅レーザの第2の発振ラインと一致する波
長578nmでレーザ発振させることができるため、波
長578nmの色素レーザのレーザ光を銅レーザの放電
管内に通すことで、色素レーザのレーザ光は増幅作用を
受けることになる。
【0018】しかも波長578nmのレーザ光を2個の
非線形光学結晶中に通して2回波長変換を行なって得ら
れる第3高調波は、波長約193nmになるため、Ar
Fエキシマレーザとほぼ同じ波長の紫外光が得られる。
なお、一般に、銅レーザの発振波長に関して、波長約5
11nmを緑色成分、波長約578nmを黄色成分と呼
ぶことがあり、レーザ出力の比はおよそ6対4であるこ
とが知られている。
【0019】また波長変換させる基本波を色素レーザで
発振させるため、小さいビーム径で発振させやすく、シ
ングルモードで発振させやすい。すなわち、拡がり角が
非常に小さい高品質なビームとして基本波を発生でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は、本発明の露光光
源の第1の実施の形態の構成の一例を示した概念図であ
る。
【0022】本実施の形態の露光光源は、大別して、銅
レーザ発振器1、銅レーザ増幅器2、色素レーザ発振器
6、波長変換用の複数の非線形光学結晶11aおよび非
線形光学結晶11bからなる。本実施の形態の場合、こ
の非線形光学結晶11aおよび11bとしては、一例と
してβ−BaB2 4 結晶を用いることができる。
【0023】銅レーザ発振器1は、放電管1a、出力鏡
31a、および全反射鏡33aとで構成されている。銅
レーザ発振器1の出力鏡31aから取り出された波長5
11nmの緑色成分のレーザ光L1は、本発明を構成す
る銅レーザである銅レーザ増幅器2へ向かう。なお一般
の銅レーザ発振器からは緑色成分と黄色成分の両方が含
まれるが、本実施の形態の銅レーザ発振器1の出力鏡3
1aでは黄色成分がほぼ100%反射するようになって
いるため、レーザ光L1はほぼ100%が緑色成分にな
っている。レーザ光L1は、2枚のレンズからなるビー
ム径変換器3aによって、ビーム径が拡大され(レーザ
光L2とする。)、ダイクロイックミラー4aに当た
る。ダイクロイックミラー4aは波長511nmにおい
てほぼ100%の透過率を有し、波長578nmにおい
てほぼ100%の反射率になっているため、緑色成分の
レーザ光L2はほとんど損失無くダイクロイックミラー
4aを通過して銅レーザ増幅器2へ進むことができる。
これによってレーザ光L2は銅レーザ増幅器2の放電管
2b内を通過し、増幅作用を受け、レーザ出力が高めら
れる。増幅した緑色成分のレーザ光L3はダイクロイッ
クミラー4bに当たる。
【0024】ダイクロイックミラー4bは波長511n
mにおいてほぼ100%の反射率を有し、波長578n
mにおいてほぼ100%の透過率になっているため、緑
色成分のレーザ光L3はダイクロイックミラー4bで反
射してレーザ光L4のように進む。レーザ光L4は、ミ
ラー5aで反射して、色素レーザ発振器6と色素レーザ
増幅器7の励起光として利用される。すなわちレーザ光
L4は、ビームスプリッタ8aおよびミラー5bによっ
て、そのパワーのそれぞれ70%および30%のレーザ
光L5およびレーザ光L6が、色素レーザ増幅器7およ
び色素レーザ発振器6に供給される。これによって色素
レーザ発振器6から波長578nmのレーザ光L11が
発振し、色素レーザ増幅器7を構成する色素ジェット9
a内を通過する。この色素ジェット9aに対して、銅レ
ーザからの緑色成分のレーザ光L5がレンズ10によっ
て集光する。これによって色素レーザ発振器6からのレ
ーザ光L11が増幅し、レーザ光L12となって取り出
される。レーザ光L12はミラー5cで反射し、2枚の
レンズから成るビーム径変換器3bによって、レーザ光
L2と同じ太さにビーム径が拡大され(レーザ光L13
とする。)、ダイクロイックミラー4aに当たる。
【0025】ダイクロイックミラー4aでは、前述した
ように波長578nmにおいてほぼ100%の高反射率
を有するため、ここで反射してレーザ光L14となりレ
ーザ光L2と重ね合わされる。
【0026】したがって色素レーザ発振器6で発生し、
色素レーザ増幅器7で増幅されたレーザ光L12(L1
3)は銅レーザ増幅器2の放電管2b内を通過すること
になる。レーザ光L12(L13)の波長は銅レーザの
黄色成分の波長578nmに一致するため、放電管2b
内を通過する際に増幅作用を受ける。その結果、波長5
78nmのレーザ光は大幅に増幅され、波長578nm
においてほぼ100%の透過率であるダイクロイックミ
ラー4bを通過して(これをレーザ光L15とす
る。)、図1の右方向に位置する非線形光学結晶11a
および11bに入射する方向に進む。
【0027】以上のように、本発明では、色素レーザ発
振器6で発生し、色素レーザ増幅器7で増幅されたレー
ザ光L12に、銅レーザ増幅器2から取り出し可能な黄
色成分のレーザ光のエネルギーが加算されることになる
ため、色素レーザ増幅器7が一段しかなくても、波長5
78nmの色素レーザのレーザ光を大幅に増加させるこ
とができる。なお一般に銅レーザから発生できる緑色成
分と黄色成分のレーザ光の出力比率はおよそ60:40
であり、また銅レーザの緑色成分で励起された色素レー
ザのレーザ出力は一般にその緑色成分出力の約40%前
後である。したがって従来の銅レーザ励起色素レーザの
レーザ出力と、本発明により最終的に得られる波長57
8nmとの出力比率は、60×0.40:60×0.40+
40=24:64になる。すなわち本発明では、従来の
2倍以上のレーザ出力が得られることになる。
【0028】波長578nmのレーザ光L15は非線形
光学結晶11aを通って波長変換し、第2高調波である
波長289nmの紫外域のレーザ光L20が発生する。
ただしレーザ光L20には非線形光学結晶11aで波長
変換しなかった波長578nmのレーザ光L15も含ま
れる。このレーザ光L20は非線形光学結晶11bに入
射し、波長289nmの第2高調波と未変換の基本波と
の和周波数である波長193nmの第3高調波のレーザ
光L30が発生する。これが露光光となる。なお露光光
L30はパルス状のレーザ光であるが、パルス繰返し数
は、銅レーザ発振器1の繰返し数に等しく、ここでは通
常の銅レーザの繰返し数の5kHzになっている。
【0029】ところで銅レーザ発振器1の全反射鏡33
aの特性として、波長511nmにおいてほぼ100%
の反射率になっているが、波長578nmにおいては3
0%程度の透過率になっている。また出力鏡31aで
は、波長578nmにおいてほぼ100%の全反射にな
っている。これにより銅レーザ発振器1において発振す
る波長578nmの黄色成分は全反射鏡33aからレー
ザ光L41として図1で左方向に取り出される。レーザ
光L41は、ミラー5dで反射して、ビーム径変換器3
cを通ってビーム径が小さくなり(レーザ光L42とす
る。)、色素レーザ発振器6内に進む。なおビーム径変
換器3cを構成する2枚のレンズの間にはピンホール板
12が配置されており、これによってピンホール板12
の微小な穴を進めるビーム質の高いレーザ光のみが進
み、色素レーザ発振器6へ向かうようになっている。
【0030】ここで、図2を用いて色素レーザ発振器6
に関して説明する。色素レーザ発振器6では、出力鏡3
2aと全反射鏡34とで共振器が構成されており、レー
ザ媒質である色素溶液の流れである色素ジェット9bに
対して、励起光源である銅レーザからの緑色成分のレー
ザ光L6がレンズ10bを通って集光する。その結果レ
ーザ媒質である色素溶液が励起してレーザ発振すること
になる。
【0031】本実施の形態では、色素レーザ発振器6で
は、励起光が色素ジェット9b中の1点に集光される結
果、発振するレーザ光のビームが約0.3mmと細くな
る。ところでレーザ光の発振モードを左右するパラメー
タであるフレネル数Fは、ビーム径の自乗に比例し、共
振器長に反比例する。またフレネル数は小さい程、低次
のモードで発振する。色素レーザ発振器6では、一般に
ビーム径を1mm以下と小さくできることから、シング
ルモードで発振しやすくなることも本発明の特徴であ
る。すなわちシングルモードではビーム拡がり角が小さ
いため、非線形光学結晶による波長変換の効率が高くな
るからである。
【0032】これに対して一般の銅レーザ発振器では、
共振器長は2m程度と通常の色素レーザ発振器より1桁
大きいが、ビーム径は30mm〜50mmと2桁大き
い。その結果、前記フレネル数はおよそ1000倍大き
くなり、高次のマルチモードで発振しやすくになる。し
たがって銅レーザ発振器から発振する波長578nmを
直接波長変換させようとすると、ビーム拡がり角が大き
い高次のマルチモードであることから、波長変換の効率
が低くなってしまう。
【0033】ところで本実施の形態では、銅レーザ発振
器1からの波長578nmのレーザ光L41(L42)
が色素レーザ発振器6内に進み、ビームスプリッタ8b
によって、レーザ媒質である色素ジェット9bに照射し
ている。これより色素レーザ発振器6ではこの波長57
8nmのレーザ光L41(L42)に誘導されて、同じ
波長578nmで発振することになる。これはインジェ
クションロッキングと呼ばれる手法である。すなわち色
素レーザ発振器6から波長578nmでレーザ発振させ
るため、本実施の形態では、通常の色素レーザ発振器で
よく用いられる波長選択素子としての回折格子を用いる
必要がない。これにより色素レーザ発振器6の構造の簡
素化と低コスト化が図れる。しかも発振波長578nm
は銅レーザの黄色成分の発振ラインに一致するようにな
るが、銅レーザの発振ラインは銅のエネルギー準位に関
係し、物理的に定まった値である。したがって色素レー
ザ発振器6で発振する波長578nmのレーザ光の波長
は安定化され変動することがない。これは特に波長変換
後、露光光として用いる際に効果がある。すなわち露光
光の波長が変動すると、露光レンズ通過後の焦点位置が
変動し、露光パターンがぼやけることになるからであ
る。
【0034】なお本実施の形態では、色素レーザ発振器
6からの発振波長幅を狭帯域化させるためにエタロン1
3を用いており、これによって波長幅が1pm以下に狭
帯域化されたレーザ光L11を得られる。ただしエタロ
ン13を用いなくても、銅レーザ発振器1からの黄色成
分のレーザ光L42を色素レーザ発振器6内に入射して
インジェクションロッキングさせるだけでも、銅レーザ
発振器1から発振するレーザ光L41(L42)の波長
幅に一致する数pmとなり、これを波長変換させたレー
ザ光は、従来のArFエキシマレーザに比べれば、より
狭帯域化されている。その理由としては、一般に銅レー
ザ発振器から発振するレーザ光の波長幅は、通常のAr
Fエキシマレーザの波長幅よりも十分狭いからである。
つまり一般にエキシマレーザの波長幅は、通常発振時は
他の気体レーザの中でも特に広く、300〜400pm
にもなるからである。
【0035】なお従来ArFエキシマレーザを用いず
に、非線形光学結晶を用いた波長変換により真空紫外光
を発生させる露光光源としては、たとえば、近赤外域の
波長1064nmで発振するYAGレーザのレーザ光を
波長変換によって第5高調波すなわち波長の213nm
を発生させるものである。これに関しては、たとえば、
平成8年レーザー学会学術講演会・第16回年次大会、
講演予講集、24pVII1(第58頁から第61頁)
において説明されている。
【0036】ところが波長213nmは、ArFエキシ
マレーザの波長193nmよりも多少長いため、フォト
リソグラフィの解像度がArFエキシマレーザに比べて
劣ることが技術的課題であった。また現在次世代フォト
リソグラフィの周辺技術は、ArFエキシマレーザの波
長193nmで利用できるように開発されつつある。た
とえば露光レンズは波長193nmでシャープな像が得
られるものが開発中であり、またレジストも波長193
nmの紫外光で良好な感度と透過率が得られるものが開
発中である。したがって波長213nmの露光光では、
現在開発中の露光レンズやレジストの特性と合わないこ
とも技術的課題になっていた。これに対して本発明の露
光光源では波長193nmを含む波長190〜200n
mの真空紫外光を発生できる点も大きな特徴である。
【0037】(実施の形態2)次に本発明の露光光源を
用いた露光装置(ステッパ)に関して図3を用いて説明
する。図3は、本発明の第1の実施の形態である露光装
置の構成の一例を示す概念図である。
【0038】本実施の形態の露光装置200は、ステッ
パ本体150と、図1で示した露光光源100とで構成
されている。露光光源100から取り出された波長19
3nmの露光光L30は、ミラー201a、ミラー20
1bで反射して、ビーム径変換器202によりビームが
拡げられ、ミラー201cで反射してからランダム位相
板203を通り、露光光のスペックルノイズが除去さ
れ、フライアイレンズ204を通過して強度分布が均一
化され、コンデンサレンズ205を通ってレチクル20
6に照射される。レチクル206を出射したレーザ光は
石英レンズから成る縮小投影レンズ207を通り、ウエ
ハーステージ208に乗せられたウエハー209上に当
たる。これによってレチクル206でのパターンがウエ
ハー209上に縮小投影される。
【0039】本実施の形態では、露光光L30の繰返し
数が5kHzであるため、500〜600HzのArF
エキシマレーザに比べて約10倍高い。したがってパル
スレーザ光である露光光L30のピークパワーを約1/
10に低くすることができ、それにより縮小投影レンズ
207にダメージが生じにくくなった。また本実施の形
態では、縮小投影レンズ207が石英から成る単色レン
ズである。
【0040】従来ステッパ光源として開発されてきたA
rFエキシマレーザでは、波長幅が10pm程度あった
ため、単色レンズが利用困難であり、蛍石を併用した色
消しレンズや、反射光学系を用いたステッパの利用が検
討されてきた。これに対して本実施の形態のように露光
光源の波長幅は色素レーザによって1pm以下にするこ
とは容易であるため、単色レンズによる屈折光学系のス
テッパを用いることも可能になった。
【0041】以上より、本発明では従来の露光装置と同
様に石英レンズを用いた縮小投影レンズ207を用いる
ことができる。すなわち技術的に深く確立された縮小投
影レンズ207を利用できるため、十分大きな口径の縮
小投影レンズも利用でき、その結果、露光装置として高
い処理能力のものが実現できる。その露光装置を用いて
半導体集積回路を製造するならば、製造時間が短く、ス
ループットが向上することから、半導体集積回路のコス
トを低減できるようになった。
【0042】(実施の形態3)次に本発明の露光光源の
第2実施の形態を図4を用いて説明する。図4は本発明
の第2実施の形態である露光光源110の構成の一例を
示す概念図である。
【0043】露光光源110は大別して、本発明の構成
要素の色素レーザである色素レーザ発振器24と、本発
明の構成要素の銅レーザである銅レーザ発振器21とで
構成される。図4では、本発明を構成する少なくとも2
個の非線形光学結晶は省略してあるが、それらは図1に
示された11aと11bと同様にレーザ光L17の光路
上に直列に配置すればよい。銅レーザ発振器21は、銅
レーザ用放電管22を挟むように、出力鏡31bと全反
射鏡33bとで共振器が構成されている。出力鏡31b
では、波長511nmにおいて約80%の透過率を有
し、波長578nmにおいては99%以上の透過率を有
す。また全反射鏡33bでは、波長511nmにおいて
ほぼ100%の反射率を有し、波長578nmにおいて
は99%以上の透過率を有する。したがって、銅レーザ
発振器21では波長511nmの緑色成分のレーザ光L
8のみが発振し、出力鏡31bから取り出され、図4で
左方向に進み、ビーム径変換器23でビーム径が縮小さ
れ、色素レーザ発振器24内へ進む。
【0044】一方、色素レーザ発振器24では、用いら
れる出力鏡32bは波長578nmにおいて約80%の
透過率を有し、波長511nmでは99%以上の透過率
になっている。したがって銅レーザ発振器21で発生し
た緑色成分のレーザ光L8のほとんどは出力鏡32bを
通過して、色素レーザ発振器24内へ進み、励起光とし
て利用される。すなわち緑色成分のレーザ光L8は、レ
ーザ媒質である色素ジェット25に照射され、色素レー
ザ発振器24はレーザ発振する。本実施の形態では、波
長選択子である回折格子27が用いられて、波長578
nmでレーザ発振するようになっている。すなわち、図
示しないアクチュエータにて回折格子27の設置角度を
制御することにより、色素レーザ発振器24におけるレ
ーザ発振の波長を制御することができる。また波長幅を
狭帯域化するためのエタロン26も用いられている。
【0045】色素レーザ発振器24で発振した波長57
8nmのレーザ光L16は、出力鏡32bから図4で右
方向に進み、ビーム径変換器23を通ってビーム径が拡
大され、銅レーザ発振器21の方へ進む。一方、銅レー
ザ発振器21で用いられている出力鏡31bと全反射鏡
33bとは波長578nmにおいて99%以上の透過率
になっている。これによりレーザ光L16のほとんどは
銅レーザ発振器21中を通過する。レーザ光L16は銅
レーザの黄色成分の波長に合わせられているため、銅レ
ーザ用放電管22を通過する際に増幅作用を受けること
から、増幅された波長578nmのレーザ光L17が取
り出される。このレーザ光L17は図1で示した第1実
施の形態と同様に、光路上に位置する二つの非線形光学
結晶を通過させることにより2回波長変換して、波長1
93nmの紫外光に変換する。
【0046】本第2実施の形態では、図1で示した第1
実施の形態に比べて、装置の構成が簡素化されているの
も特徴である。
【0047】(実施の形態4)次に本発明の露光光源を
用いたステッパの第2の実施の形態を図5を用いて説明
する。図5は、本発明の第2の実施の形態である露光装
置の構成の一例を示す概念図である。
【0048】本実施の形態では、ステッパ本体300に
は露光光源として図1で示した露光光源100を用いて
いるとともに、スキャン方式の露光を行う。
【0049】露光光源100で発生した露光光L30は
ポリゴンミラー301で反射し、fθレンズ302を通
って、レチクル303に照射される。図中に斜線で示さ
れているのが露光光L30の照射部304である。ただ
しレチクル303の上にはマスク305が配置してお
り、このマスク305における長方形状の開口部を通過
する露光光L30のみがレチクル303に照射される。
またレチクル303に照射される露光光L30はポリゴ
ンミラー301によってY方向にスキャン(副走査)さ
れるため、これによって露光光L30はレチクル303
のY方向全体を照射するようになる。なお本実施の形態
におけるポリゴンミラー301の代わりにスキャンミラ
ーを用いてもよい。ただし以下に説明するように、本発
明ではポリゴンミラーを用いる方が適する。
【0050】図6および図7は、レチクル303に対す
る露光光のスキャンに関して説明するための説明図であ
る。本実施の形態では、図6に示した矢印のように、レ
チクル303に照射される露光光の照射場所は、各パル
スごとに少しずつ移動していく。露光光をポリゴンミラ
ー301によってスキャンするため、矢印312aのよ
うにレチクル303のY方向を一回スキャンし終わった
ら、ポリゴンミラー301での反射面が変わるため、ま
た図6で上の辺のところまで戻り、矢印312bのよう
に同じ方向にスキャンする。なお図6でパルスごとの露
光場所がY方向から少し斜めに傾いているのは、図5に
示してあるように、レチクル303がレチクルステージ
307の可動部306に載せられて露光中にX方向に移
動(主走査)するからである。これに対して、もしもポ
リゴンミラーではない通常のスキャンミラーを用いて露
光光をスキャンするならば、図7に示されたように、矢
印313aのようにレチクル303の幅を一回スキャン
し終わると、スキャン方向が反転する。一方、レチクル
303は常にX方向に移動するため、矢印313bのよ
うにパルスごとの露光場所はY方向から反対側に傾くこ
とになる。その結果、レチクル303に対して均一に露
光光L30を照射することが困難になる。したがって本
発明では、パルスごとの露光場所の移動していく方向
(副走査の方向)が、各スキャン全てが平行になるよう
にするために、ポリゴンミラー301を用いたものであ
る。
【0051】またレチクル303上での像は縮小投影レ
ンズ308によってウエハー309上に縮小投影され
る。ウエハー309はウエハーステージ311の可動部
310に載せられているため、レチクル303と同様に
X方向(主走査の方向)に往復移動できるようになって
いる。したがってレチクル303とウエハー309とが
同期しながら共にX方向に移動できるスキャン方式にな
っている。これによりX方向に関してウエハー309上
に照射される露光光の強度分布に不均一があっても平均
化される。さらに本実施の形態のようにY方向に関して
は露光光をスキャンしているため、Y方向に関しても均
一な露光量を与えることができる。したがってウエハー
309上の露光フィールド内の全面で均一に露光でき
る。
【0052】以上のように本実施の形態ではレチクル3
03だけでなく、露光光L30自体をスキャンさせるこ
とで露光量を均一化している。その理由は以下の通りで
ある。従来のKrFエキシマレーザを用いたステッパで
は、KrFエキシマレーザから取り出されるレーザ光を
照明光学系などに通して強度分布を均一化して拡大して
から、レチクル全面に照射していた。ところが本発明で
は真空紫外域のレーザ光を露光光L30とするが、その
波長領域では通常の光学材での吸収率が高くなるため、
照明光学系に通すと、レーザ出力が大きく低下する。し
たがって本実施の形態では、前記の様に照明光学系を用
いずに露光光L30をポリゴンミラー301にてスキャ
ンすることで露光量を均一化できる。
【0053】なお以上のように本発明では、ウエハー3
09だけでなく、露光光L30自体もスキャンしている
が、これが可能になった理由として、銅レーザを用いた
からであり、従来のエキシマレーザに比べて繰返し数を
10倍程度も高くなったからである。
【0054】すなわち繰返し数が高くないとスキャンの
回数が増える際に、隣り合うスキャンによる照射部の重
なりが少なくなってしまい、露光量にむらが生じるから
である。
【0055】また本発明ではスキャン方式のステッパを
用いたり、あるいはレチクル303上で露光光L30を
スキャンすることで、露光光L30のスペックルノイズ
も平均化してキャンセルする効果もある。特に本発明で
は波長変換によって発生した紫外光を露光光L30とし
て利用しているが、波長変換の効率は、レーザ光がシン
グルモードのように低次モードである方が高くなる。と
ころが低次モードではスペックルノイズが大きくなるこ
とが問題になるからである。
【0056】(実施の形態5)次に、図8を参照しなが
ら、本発明の露光光源を用いた前述の図3または図5に
例示される露光装置を用いた半導体装置を製造方法の一
例について説明する。
【0057】図8では、フォトリソグラフィ加工を施す
工程の一例として、ウエハー209のシリコン基板10
01の表面に堆積(デポジション)された二酸化珪素
(SiO2 )の絶縁膜1002に微少な穴(コンタクト
ホール1002a)を穿設する場合を工程順に示してあ
る。
【0058】フォトリソグラフィ加工では、先ず始めに
図8(1)に例示したように、シリコン基板1001の
上に堆積された絶縁膜1002にレジスト1003が塗
布される。
【0059】次に(2)に示したように露光(多数の矢
印で示したものが図2における露光光L30である。)
が行われる。すなわちレチクル206(図2)のパター
ンの露光光L30がウエハー209上のレジスト100
3に照射される。ここでは直径ΔWのコンタクトホール
1002aの形成予定位置に相当する領域には露光光L
30は照射されない。
【0060】なお本実施の形態では、レジスト1003
はネガレジストと呼ばれるものであり、露光後に現像す
ると、図8(3)に示したように露光光L30が照射さ
れなかったところのみが選択的に現像液に溶けて除去さ
れ、レジスト1003には直径ΔWの穴1003aが形
成される。
【0061】そこで図8(4)に示したように、エッチ
ングを施すとレジスト1003が除去されて形成された
穴1003aを通じて露出した絶縁膜1002がエッチ
ングにより除去される。
【0062】最後に図8(5)に示したようにアッシン
グなどによりレジストを除去することで、直径ΔWのコ
ンタクトホール1002aを有する絶縁膜1002がシ
リコン基板1001上に残ることになる。
【0063】本実施の形態では、露光光L30の波長が
約193nmとなっているため、通常の露光によって
も、最小約0.193μmの直径の穴(コンタクトホール
1002aなど)や、幅0.193μmの線の加工を施す
ことができる。さらに位相シフトなどの超高解像技術を
用いると、露光波長の約0.6倍の波長0.11μmまでの
直径の穴パターンや線パターン等の加工を施すことがで
きる。したがって本発明の露光装置を用いる本実施の形
態の半導体装置の製造方法は、コンタクトホール100
2aやゲート加工などを、設計ルール0.2μm以下程度
の微細な加工を行う場合に有効である。
【0064】以上説明した本発明の露光光源ならびに露
光方法および露光装置ならびに半導体装置の製造方法の
各実施の形態における技術的効果を列挙すれば以下の通
りである。
【0065】第1に、本発明の露光光源では、狭帯域化
素子などの劣化を抑制できるため、本発明の露光光源を
用いた露光装置では、ArFエキシマレーザを用いた露
光装置に比べて低ランニングコストになる。また十分な
狭帯域化が可能であるため、縮小投影レンズに従来と同
様に石英から成る単色レンズを用いることができるた
め、露光装置を低コストに構成できる。
【0066】第2に、露光光の繰返し数が従来のエキシ
マレーザを用いた露光光源に比べて約10倍も高くなる
ため、露光光パルスのピークパワーを従来の1/10程
度にでき、露光レンズにダメージが生じにくくなった。
これにより露光光のパワーを上げられるようになり、露
光装置のスループットが向上する。
【0067】以上第1と第2の効果により、露光装置の
コストダウンとスループット向上が可能になり、半導体
集積回路を短期間で低コストに製造できる。すなわち本
発明の露光装置を用いると安価な半導体集積回路を提供
できる。
【0068】第3に、本発明の露光光源では波長約19
3nmの露光光を得られるため、ArFエキシマレーザ
の利用を想定して開発中の露光レンズやレジストなどの
フォトリソグラフィ周辺技術をそのまま適用できる。
【0069】第4に、本発明の露光光源で利用する銅レ
ーザにおいて、従来一般に利用されなかった黄色成分の
エネルギーも有効に利用できるようになった。その結
果、従来一般の銅レーザ励起色素レーザを用いる場合に
比べて効率を2倍程度向上できる。
【0070】第5に、色素レーザ発振器によって基本波
を発振させるため、拡がり角の小さい高ビーム質の基本
波を得られやすく、非線形光学結晶よる波長変換効率が
高くなる。すなわち銅レーザ発振器から得られる黄色成
分のレーザ光を直接波長変換するよりも効率よく露光光
を得ることができる。
【0071】第6に、銅レーザ発振器から発生する黄色
成分のレーザ光を色素レーザ内に入射することで、波長
選択素子が不要になるだけでなく、基本波の波長を簡単
に安定化することができるため、波長変換後の露光光の
波長も安定化でき、露光パターンがぼけることがない。
また色素レーザ発振器において狭帯域化素子を用いなく
ても波長幅を数pmにでき、色消しレンズを用いた露光
レンズでは、そのまま利用することができる。
【0072】第7に、露光光の繰返し数が従来のエキシ
マレーザに比べて約10倍も高くなるため、露光光自体
をウエハーに対してスキャンさせながら照射することが
できるようになり、より均一な露光量を与えることがで
きる。さらにまたスペックルノイズもキャンセルでき
る。
【0073】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0074】たとえば、本発明の露光光源の用途として
は、半導体装置の製造工程におけるフォトリソグラフィ
に用いられる露光装置の露光光源としてのみならず、真
空紫外域の波長の安定なレーザ光を必要とする分野に広
く適用することができる。
【0075】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0076】本発明の露光光源によれば、ArFエキシ
マレーザに代わり、十分に狭帯域化された真空紫外域の
露光光を発生できる、という効果が得られる。
【0077】また、本発明の露光光源によれば、ArF
エキシマレーザと同じ波長193nm近傍の真空紫外光
を効率よく発生できる、という効果が得られる。
【0078】本発明の露光方法によれば、露光光学系の
寿命を延ばして露光装置を長期間使用できる、という効
果が得られる。
【0079】本発明の露光方法によれば、露光工程にお
ける低コスト化およびスループットの向上を実現するこ
とができる、という効果が得られる。
【0080】本発明の露光装置によれば、露光光学系の
寿命を延ばして露光装置を長期間使用できる、という効
果が得られる。
【0081】本発明の露光装置によれば、露光工程にお
ける低コスト化およびスループットの向上を実現するこ
とができる、という効果が得られる。
【0082】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
真空紫外域の波長程度の設計ルールを有する半導体装置
を効率良く製造することができる、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光光源の第1の実施の形態の構成の
一例を示した概念図である。
【図2】本発明の露光光源の第1の実施の形態における
色素レーザ発振器の構成の一例を示した概念図である。
【図3】本発明の露光装置の第1の実施の形態の構成の
一例を示す概念図である。
【図4】本発明の露光光源の第2実施の形態の構成の一
例を示す概念図である。
【図5】本発明の露光装置の第2の実施の形態の構成の
一例を示す概念図である。
【図6】本発明の露光装置の第2の実施の形態の作用の
一例を示す概念図である。
【図7】本発明の露光装置の第2の実施の形態の作用の
一例を示す概念図である。
【図8】(1)〜(5)は、本発明の露光光源および露
光装置を用いた半導体装置の製造方法の一例を工程順に
例示した断面図である。
【符号の説明】
1 銅レーザ発振器 1a 放電管 2 銅レーザ増幅器 2b 放電管 3a ビーム径変換器 3b ビーム径変換器 3c ビーム径変換器 4a ダイクロイックミラー 4b ダイクロイックミラー 5a ミラー 5b ミラー 5c ミラー 5d ミラー 6 色素レーザ発振器 7 色素レーザ増幅器 8a ビームスプリッタ 8b ビームスプリッタ 9a 色素ジェット 9b 色素ジェット 10 レンズ 10b レンズ 11a 非線形光学結晶 11b 非線形光学結晶 12 ピンホール板 13 エタロン 21 銅レーザ発振器 22 銅レーザ用放電管 23 ビーム径変換器 24 色素レーザ発振器 25 色素ジェット 26 エタロン 27 回折格子 31a 出力鏡 31b 出力鏡 32a 出力鏡 32b 出力鏡 33a 全反射鏡 33b 全反射鏡 34 全反射鏡 100 露光光源 110 露光光源 150 ステッパ本体 200 露光装置 201a ミラー 201b ミラー 201c ミラー 202 ビーム径変換器 203 ランダム位相板 204 フライアイレンズ 205 コンデンサレンズ 206 レチクル 207 縮小投影レンズ 208 ウエハーステージ 209 ウエハー 300 ステッパ本体 301 ポリゴンミラー 302 fθレンズ 303 レチクル 304 照射部 305 マスク 306 可動部 307 レチクルステージ 308 縮小投影レンズ 309 ウエハー 310 可動部 311 ウエハーステージ 1001 シリコン基板 1002 絶縁膜 1002a コンタクトホール 1003 レジスト 1003a 穴

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅レーザと、色素レーザと、少なくとも
    2個の非線形光学結晶とを含み、前記銅レーザから取り
    出されたレーザ光を励起光として前記色素レーザを動作
    させ、かつ前記色素レーザから取り出されたレーザ光
    を、前記非線形光学結晶を通過させて露光光として出力
    することを特徴とする露光光源。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光光源において、 前記銅レーザは、銅レーザ発振部および当該銅レーザ発
    振部から出力されたレーザ光を増幅する銅レーザ増幅部
    からなり、 前記色素レーザから取り出されたレーザ光を、前記銅レ
    ーザ増幅部に通した後に前記非線形光学結晶に通して前
    記露光光として出力することを特徴とする露光光源。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の露光光源において、 前記銅レーザ発振部から出力された波長約578nmお
    よび波長約511nmのレーザ光のうち、波長約578
    nmのレーザ光は前記色素レーザに入射され、波長約5
    11nmのレーザ光は、前記銅レーザ増幅部を経由して
    前記色素レーザに入射され、前記色素レーザから出力さ
    れる波長約578nmのレーザ光を、前記銅レーザ増幅
    部および前記非線形光学結晶を通過させて前記露光光と
    して出力することを特徴とする露光光源。
  4. 【請求項4】 銅レーザによって励起される色素レーザ
    から出力されるレーザ光を、少なくとも二つの非線形光
    学結晶によって波長変換して得られるレーザ光を露光光
    として用いることを特徴とする露光方法。
  5. 【請求項5】 露光光を発生する露光光源と、前記露光
    光をレチクルを経由して露光対象物に照射する露光光学
    系とを含む露光装置であって、前記露光光源として、請
    求項1,2または3記載の露光光源を備えたことを特徴
    とする露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の露光装置において、前記
    レチクルおよび前記露光対象物を前記露光光の光軸に交
    差する方向に同期して変位させることにより前記露光光
    にて前記レチクルおよび前記露光対象物を相対的に走査
    するスキャン方式の露光が行われることを特徴とする露
    光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の露光装置において、前記
    レチクルおよび前記露光対象物の変位による主走査の方
    向と交差する方向に、請求項1,2または3記載の露光
    光源から得られる露光光にて副走査を行うことを特徴と
    する露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の露光装置において、請求
    項1,2または3記載の露光光源から得られた露光光を
    ポリゴンミラーを経由して前記レチクルに対してスキャ
    ンさせるように照射することで前記副走査が行われるよ
    うにしたことを特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 露光光を介してレチクルのパターンを半
    導体ウェハに転写するフォトリソグラフィによって半導
    体装置を製造する半導体装置の製造方法であって、前記
    フォトリソグラフィに、請求項4記載の露光方法、また
    は請求項5,6,7または8記載の露光装置を用いるこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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