JPH10270298A - 張り合わせ基板の製造方法 - Google Patents

張り合わせ基板の製造方法

Info

Publication number
JPH10270298A
JPH10270298A JP9454297A JP9454297A JPH10270298A JP H10270298 A JPH10270298 A JP H10270298A JP 9454297 A JP9454297 A JP 9454297A JP 9454297 A JP9454297 A JP 9454297A JP H10270298 A JPH10270298 A JP H10270298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
active layer
outer peripheral
chamfering
layer wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9454297A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Taniguchi
徹 谷口
Etsuro Morita
悦郎 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Silicon Corp, Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Silicon Corp
Priority to JP9454297A priority Critical patent/JPH10270298A/ja
Publication of JPH10270298A publication Critical patent/JPH10270298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 張り合わせ後の活性層用ウェーハの外周部の
研削時、支持基板用ウェーハの表面を傷つけない。面取
り後の活性層用ウェーハの表面平滑性を向上する。活性
層用ウェーハの取り扱いでの良好な機械的強度を確保す
る。 【解決手段】 張り合わせ前に活性層用ウェーハ1の外
周部を表面1b側から厚さ200μm〜ウェーハ厚さの
1/2だけホイール3により機械的面取りする。その結
果、張り合わせ後の面取りに比べて支持基板用ウェーハ
2の外周部表面を傷つけず、かつ活性ウェーハの取り扱
い良好な強度が確保できる。また、面取り部の内周側部
1aの山頂部E2は、ホイール3の滑らかな部分で研削
するので、表面1bの外周縁の平滑性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は張り合わせ基板の
製造方法、例えばSi/Si基板(直接張り合わせ基
板)、SOI(Silicon on Insulat
or)基板などの張り合わせ基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SOI基板の製造では、その一つの方法
として以下の方法が知られている。すなわち、絶縁膜
(SiO2)を挟んで支持基板用シリコンウェーハと活
性層用シリコンウェーハとを室温で重ね合わせ、その
後、熱処理を行う。さらに、この張り合わせ基板では、
その活性層用ウェーハの外周部を面取りしている。張り
合わせ不良領域を除去するためである。その後、この活
性層用ウェーハの表面を研削し、研磨することにより、
所定の厚さのシリコン活性層を有する張り合わせ基板を
作製している。
【0003】この張り合わせ後の面取りは、具体的に
は、活性層用ウェーハの外周部を面取り用ホイールによ
って機械的に研削し、その後、この面取り面をエッチン
グしてその加工ダメージを除去するものである。この加
工ダメージの除去方法としては、図3に示すように、張
り合わせ基板を多数枚ギャザーしてのディッピングによ
るエッチングが知られている。このギャザーエッチング
は、活性層用ウェーハ100の表面100a同士を重ね
合わせながら、所定枚数の張り合わせ基板101を順次
積層し、その後、この積層体102をウェーハ軸線aを
中心に回転しつつ、各ウェーハ周縁部を一括してエッチ
ング液103に浸す方法である。なお、図3において、
104は支持基板用ウェーハ、104aはこの支持基板
用ウェーハ104の表面に形成されたSiO2膜であ
る。
【0004】また、従来技術として、例えば特開平4−
85827号公報に記載の「半導体装置の製造方法」が
知られている。この従来法は、張り合わせ前に、活性層
用ウェーハのウェーハ外周部を面取りしている。その
後、この面取り側の面を張り合わせ面として、活性層用
ウェーハと支持基板用ウェーハとを張り合わせる。次い
で、活性層用ウェーハの表面を研削、研磨等を施すもの
である。
【0005】この方法では、張り合わせ前の活性層用ウ
ェーハに機械的面取りを施している。したがって、面取
りされたウェーハ外周部のエッチングを、単体で実施で
きることとなる。なお、同公報の実施例に開示された記
載内容によれば、活性層用ウェーハの外周部の具体的な
面取り厚さは、通常、600μm前後あるウェーハ厚さ
のうちの50μm程度であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、以下の不都合があった。すなわ
ち、前述したように活性層用ウェーハの外周部の面取り
厚さが50μmくらいでは面取り厚さが小さいので、張
り合わせ後の活性層用ウェーハの表面研削時に、砥石で
あるホイールにより支持基板用ウェーハの外周部の表面
を傷つけてしまうおそれがあった。
【0007】また、図4に示すように、面取り厚さが5
0μm程度では、ホイール200のエッジ部200aに
よって活性層用ウェーハ202の外周部を研削すること
になる。このエッジ部200aは、一般的に、度重なる
研削により荒れている場合が多い。図4は、従来手段に
係る活性層用ウェーハ外周部の面取り工程の説明であ
る。このとき、活性層用ウェーハ202は回転するチャ
ック201に固定される。また、このような荒れたエッ
ジ部200aでの面取りは、比較的荒れの少ない中間部
200bでの場合よりも、研削されるウェーハ外周部に
面荒れが起き易い。このエッジ部での面取りの結果、図
5(a)および図5(b)に示すように、この面取り部
分の内周側部202aが荒くなり、活性層用ウェーハ2
02の表面202bの外周縁に微細な突起ができること
があった。この突起を原因として、張り合わせ加熱後
に、ウェーハ間にボイドが発生するという問題点があっ
た。なお、図5(a)は従来手段に係る面取り後の活性
層用ウェーハの外周部の拡大断面図である。図5(b)
は同じくそのウェーハ外周部の拡大平面図である。
【0008】そこで、面取り厚さを例えばウェーハ厚さ
600μm中の500μmなど、ほぼウェーハ厚さと同
じにすることが考えられる。しかしながら、研削量がウ
ェーハ厚さの1/2を超えてしまうと、活性層用ウェー
ハ202のウェーハ外周部の機械的強度が大幅に低下す
るという問題点があった。しかも、この面取り部分の内
周側部202aに、面取りによる加工ダメージが残存し
たままでは、張り合わせ後の熱処理時に、この加工ダメ
ージに起因したスリップが生じるという問題点があっ
た。
【0009】
【発明の目的】そこで、この発明は、面取りされた活性
層用ウェーハの表面の外周縁における平滑性を向上で
き、かつ、そのウェーハ外周部の機械的強度を低下させ
ることがなく、さらに、張り合わせ後の活性層用ウェー
ハの表面研削時に、支持基板用ウェーハの外周部の表面
を傷つけにくい張り合わせ基板の製造方法を提供するこ
とを、その目的としている。また、この発明は、張り合
わせ熱処理時に、面取りによる加工ダメージに起因した
活性層用ウェーハのスリップ発生を防止できる張り合わ
せ基板の製造方法を提供することを、その目的としてい
る。さらに、この発明は、面取りされた活性層用ウェー
ハの表面全体における平滑性を向上できて、ウェーハ間
の張り合わせ強度を増大できる張り合わせ基板の製造方
法を提供することを、その目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、支持基板用ウェーハと活性層用ウェーハとを張り合
わせた張り合わせ基板の製造方法において、上記活性層
用ウェーハの外周部を片面側から厚さ200μm〜ウェ
ーハ厚さの1/2だけ機械的面取りする工程と、上記面
取り側の面を張り合わせ面として、上記活性層用ウェー
ハと上記支持基板用ウェーハとを張り合わせ、その後に
熱処理する工程と、上記張り合わせ後の活性層用ウェー
ハの表面を、上記面取り部分に達するまで研削する工程
と、この研削面を研磨する工程とを備えた張り合わせ基
板の製造方法である。
【0011】活性層用ウェーハの外周部の好ましい機械
的面取り厚さは、200μm〜ウェーハの厚さの1/2
である。200μm未満では、活性層用ウェーハと支持
基板用ウェーハとの張り合わせ後の活性層用ウェーハの
表面研削時に、支持基板用ウェーハの周縁部の表面側を
傷つけてしまうおそれがある。一方、ウェーハ厚さの1
/2を超えると、ウェーハ外周部の機械的強度が大幅に
低下するおそれがある。
【0012】活性層用ウェーハの外周部の半径方向の機
械的面取り幅は、0.8〜5.0mm、特に1〜3mm
が好ましく、0.8mm未満では各ウェーハの外周研磨
だれに起因する接合不良が起き易くなり、また5.0m
mを超えると活性層としての有効エリアが小さくなる。
また、張り合わせ後の活性層用ウェーハの表面の研削厚
さは、少なくとも面取り部分に達していればよく、限定
されない。
【0013】請求項2に記載の発明は、上記活性層用ウ
ェーハの外周部の面取り後、さらに面取り時の加工ダメ
ージを除去する仕上げ面取りを行う請求項1に記載の張
り合わせ基板の製造方法である。仕上げ面取りは、面取
り部分を#600〜#800の低番手の砥粒を有するホ
イールで粗研削した後に施される。この仕上げ面取りの
方法としては、例えば#1500〜#2000の高番手
の砥粒を有するホイールで細研削したり、これに加えて
さらに特殊な研磨布を用いるPCR(Polishin
g CornorRounding)を施す方法などが
採用できる。
【0014】請求項3に記載の発明は、上記活性層用ウ
ェーハと上記支持基板用ウェーハとを張り合わせる前
に、上記活性層用ウェーハの張り合わせ面を表面仕上げ
研磨する請求項1または請求項2に記載の張り合わせ基
板の製造方法である。ここでいう表面仕上げ研磨とは、
表面基準のワックスレス研磨であって、その研磨量が
0.1μm未満の研磨をいう。活性層用ウェーハの表面
仕上げ研磨後は、通常、SC1(Standard C
leaning 1)洗浄、「SC1+HF」洗浄、
「SC1+希塩酸」洗浄、または、「SC1+HCl/
HF」洗浄による活性層用ウェーハの表面の洗浄を行
う。
【0015】
【作用】この発明によれば、支持基板用ウェーハに張り
合わせる前に、予め活性層用ウェーハの外周部の表面側
に、厚さ200μm〜ウェーハ厚さの1/2という機械
的面取りを行う。すなわち、従来の張り合わせ後におけ
る活性層用ウェーハの外周部の面取りでは、研削厚さが
例えば50μm程度と小さかったので、張り合わせ後の
研削で使用される砥石により支持基板用ウェーハの外周
部の表面側部分を傷つけ易かったが、この発明では、こ
の厚さが200μm〜ウェーハ厚さの1/2と比較的厚
いので、そのおそれが減少する。
【0016】しかも、図2(a)に示すように、砥石で
あるホイール3の下部エッジ3aは、管理が困難で、使
用により荒れ易い。この下部エッジ3aにより研削する
箇所が、活性層用ウェーハ1における面取り部の内周側
部1aの谷底部E1だけとなり、一方活性層用ウェーハ
1の表面1bに接する山頂部E2は、ホイール3の比較
的滑らかな中間部3bで研削されるので荒れが少ない。
よって、面取りされた活性層用ウェーハ1の表面の外周
縁には、機械的面取りに起因する微細な突起ができにく
く、この活性層用ウェーハ1の表面1bおよび外周縁1
aおける平滑性を向上できる。図2(a)は、活性層用
ウェーハの外周部の面取り工程を示す説明図である。
【0017】次いで、面取り側の面を張り合わせ面にし
て、活性層用ウェーハと支持基板用ウェーハとを張り合
わせ(室温で重ね合わせ)、その後熱処理する。支持基
板用ウェーハの外周部の表面は、このように比較的平滑
性が良好であり、しかもこの研削量は、ウェーハ厚さの
1/2を超えていないので、活性層用ウェーハの外周部
の機械的強度が、ウェーハの取り扱いに支障のない範囲
に保たれる。その後、張り合わせ後の活性層用ウェーハ
の表面を面取り部分に達するまで研削し、さらにこの研
削面を研磨して張り合わせ基板を製造する。
【0018】特に、請求項2に記載の発明によれば、活
性層用ウェーハの外周部を面取りした後、さらに仕上げ
面取りを施して、この面取り時の加工ダメージを除去す
るので、張り合わせ熱処理時に、面取りによる加工ダメ
ージに起因した活性層用ウェーハのスリップ発生を防止
できる。
【0019】また、請求項3に記載の発明によれば、活
性層用ウェーハは、支持基板用ウェーハと張り合わされ
る前に、張り合わせ面の表面仕上げ研磨を行うので、機
械的面取りによる影響を除去することができる。すなわ
ち、張り合わせ熱処理後にウェーハ外周部間に発生する
ボイドの原因となる機械的面取り加工による影響を排除
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。なお、ここでは張り合わせ基板とし
て、SOI基板を例に説明する。図1は、この発明の一
実施例に係る張り合わせ基板の製造方法のフローシート
である。図2(a)は、活性層用ウェーハの外周部の機
械的面取り工程を示す説明図である。図2(b)は、仕
上げ面取り工程後の活性層用ウェーハの外周部の拡大断
面図である。
【0021】実施例によれば、厚さ620μmのシリコ
ン製の活性層用ウェーハ1(鏡面研磨ウェーハ)を予め
用意する。また、この活性層用ウェーハ1と同一素材お
よび同一口径の支持基板用ウェーハ2(鏡面研磨ウェー
ハ)の表面に、絶縁膜である酸化膜(SiO2)2aを
形成しておく。次に、活性層用ウェーハ1の外周部を表
面側から、ウェーハ半径方向内方へ3mm、厚さ250
μmだけ、ホイール3を用いて機械的面取りする。この
際、図2(a)に示すように、この機械的面取りに使用
する#800番手の砥粒を有するホイール3の下部エッ
ジ3aは比較的面荒れがひどい。このため、活性層用ウ
ェーハ1の内周側部1aのうち、下部エッジ3aで研削
される谷底部E1の表面が荒れてしまう。
【0022】一方、活性層用ウェーハ1の表面1bと接
している山頂部E2は、ホイール3の比較的滑らかな中
間部3bにより研削されるので荒れは小さい。したがっ
て、機械的面取り時に、活性層用ウェーハ1の外周縁上
に、面取りホイール3による傷を付けにくくなる。この
結果、機械的面取り後、活性層用ウェーハ1の表面1b
の外周縁における平滑性が向上する。
【0023】続いて、図2(b)に示すように、この活
性層用ウェーハ1の外周部の機械的面取り部分を仕上げ
面取りする。この仕上げ面取りは、#1500〜#20
00程度の高番手の砥石(面取りホイール)により面取
り部の露出面を仕上げて、研削時の加工ダメージを小さ
くする。その後、エッチングやPCR研磨により、加工
ダメージをさらに除去する。このように、仕上げ面取り
を施して機械的面取り時の加工ダメージを除去するよう
にしたので、張り合わせ熱処理時に、この面取りダメー
ジに起因した活性層用ウェーハ1のスリップなどの発生
を防止できる。
【0024】それから、張り合わせ前の活性層用ウェー
ハ1の表面1bを仕上げ研磨する。仕上げ研磨は、表面
基準のワックスレスマウント式での0.1μm未満のメ
カノケミカル研磨で行う。仕上げ研磨後は、通常、SC
1洗浄、SC1洗浄+HF洗浄、SC1洗浄+希塩酸で
の洗浄、または、SC1洗浄+HCl/HFによる洗浄
により、活性層用ウェーハの表面の洗浄を行う。このよ
うに、張り合わせ前の活性層用ウェーハ1の表面1bに
仕上げ研磨を施すようにしたので、上記機械的面取りに
よるこの表面1bへの影響を、ほぼ完全に除去できる。
【0025】次いで、面取り側の表面1bを張り合わせ
面として、活性層用ウェーハ1と支持基板用ウェーハ2
とを室温で張り合わせ、所定の張り合わせ熱処理を行う
(例えば1100℃、2時間)。この結果、支持基板用
ウェーハ2に活性層用ウェーハ1が酸化膜2aを介して
張り合わされることとなる。なお、活性層用ウェーハ1
の面取り厚さを、ウェーハ厚さの1/2を超えない25
0μmとしたので、活性層用ウェーハ1の直径は最大径
を維持される。これにより、例えば活性層用ウェーハ1
と支持基板用ウェーハ2の外周部の一部分を合わせた
後、ウェーハ外周部の反対部分へ向かって徐々に接合し
ていく張り合わせ方法において、活性層用ウェーハ1の
張り合わせ中心に位置ずれを生じさせることなく、ウェ
ーハ1、2を張り合わせできる。しかも、活性層用ウェ
ーハ1の外周部の厚さが370μmと、それほど薄くな
らないので、この外周部の機械的強度がウェーハの取り
扱いに支障がない範囲となる。
【0026】その後、活性層用ウェーハ1を表面1c側
から面取り部分に達するまで比較的低番手の砥粒を有す
るホイールにより粗研削する。そして、活性層用ウェー
ハ1の外周部の残厚が目的厚さ+5μmとなるまで、比
較的高番手の砥粒を有するホイールにより細研削する。
このように、張り合わせ前のウェーハ外周部の機械的面
取りを採用し、かつ活性層用ウェーハ1の面取り厚さを
従来の50μmより大きい250μmとしたので、活性
層用ウェーハ1の表面研削時に、ホイールにより支持基
板用ウェーハ2の外周部の表面側を傷つけることがな
い。それから、この表面研削後の表面1dを研磨する。
これにより所定厚さ(例えば10μm)の活性層が支持
基板用ウェーハ2上に絶縁膜を介して配設されたSOI
基板を得ることができる。なお、活性層ウェーハに酸化
膜を付しても上記実施例の場合と同じである。
【0027】
【発明の効果】この発明に係る張り合わせ基板の製造方
法によれば、活性層用ウェーハと支持基板用ウェーハの
張り合わせ前に、活性層用ウェーハの外周部の片面側
を、厚さ200μm〜ウェーハ厚さの1/2だけ機械的
面取りするようにしたので、張り合わせ後の活性層用ウ
ェーハの表面研削時に、支持基板用ウェーハの外周部の
表面側を傷つけにくい。また、この機械的面取り後にお
いて、活性層用ウェーハの表面の外周縁における平滑性
を向上できる。しかも、このウェーハ外周部の機械的強
度を、ウェーハの取り扱いがし易い範囲に保持できる。
【0028】特に、請求項2に記載の張り合わせ基板の
製造方法によれば、活性層用ウェーハの外周部を機械的
面取りした後、仕上げ面取りにより機械的面取り時の加
工ダメージを除去するようにしたので、張り合わせ後の
熱処理時に、面取りによる加工ダメージに起因した活性
層用ウェーハのスリップ発生を防止できる。
【0029】また、請求項3に記載の張り合わせ基板の
製造方法によれば、ウェーハ張り合わせ前に、活性層用
ウェーハの張り合わせ面の表面仕上げ研磨を行うように
したので、ウェーハ外周部における機械的面取りの影響
を排除することができる。この結果、張り合わせ熱処理
時にウェーハ外周部間にボイドが発生することを抑制で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る張り合わせ基板の製
造方法の概略を示すフローシートである。
【図2】(a)はこの発明の一実施例に係る活性層用ウ
ェーハの外周部の機械的面取り工程を示す説明図であ
る。(b)はこの発明の一実施例に係る仕上げ面取り工
程後の活性層用ウェーハの外周部の拡大断面図である。
【図3】従来手段に係るウェーハ外周部の面取り加工で
の加工ダメージの除去工程の説明図である。
【図4】従来手段に係る活性層用ウェーハ外周部の面取
り工程の説明図である。
【図5】(a)は従来手段に係る面取り後の活性層用ウ
ェーハの外周部の拡大断面図である。(b)は同じくそ
のウェーハ外周部の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 活性層用ウェーハ、 1a 内周側部、 1b 表面、 2 支持基板用ウェーハ、 3 ホイール。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板用ウェーハと活性層用ウェーハ
    とを張り合わせた張り合わせ基板の製造方法において、 上記活性層用ウェーハの外周部を片面側から厚さ200
    μm〜ウェーハ厚さの1/2だけ機械的面取りする工程
    と、 上記面取り側の面を張り合わせ面として、上記活性層用
    ウェーハと上記支持基板用ウェーハとを張り合わせ、そ
    の後に熱処理する工程と、 上記張り合わせ後の活性層用ウェーハの表面を、上記面
    取り部分に達するまで研削する工程と、 この研削面を研磨する工程とを備えた張り合わせ基板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 上記活性層用ウェーハの外周部の機械的
    面取り後、さらに面取り時の加工ダメージを除去する仕
    上げ面取りを行う請求項1に記載の張り合わせ基板の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 上記活性層用ウェーハと上記支持基板用
    ウェーハとを張り合わせる前に、上記活性層用ウェーハ
    の張り合わせ面を表面仕上げ研磨する請求項1または請
    求項2に記載の張り合わせ基板の製造方法。
JP9454297A 1997-03-27 1997-03-27 張り合わせ基板の製造方法 Pending JPH10270298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9454297A JPH10270298A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 張り合わせ基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9454297A JPH10270298A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 張り合わせ基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10270298A true JPH10270298A (ja) 1998-10-09

Family

ID=14113212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9454297A Pending JPH10270298A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 張り合わせ基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10270298A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001027999A1 (fr) * 1999-10-14 2001-04-19 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Procede de production de tranches collees et tranche collee
US7709932B2 (en) 2003-07-01 2010-05-04 Renesas Technology Corp. Semiconductor wafer having a separation portion on a peripheral area
JP2011155242A (ja) * 2009-12-11 2011-08-11 Soi Tec Silicon On Insulator Technologies 面取り基板のルーティング方法
KR101307929B1 (ko) * 2005-12-16 2013-09-12 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 접합기판의 제조방법
JP2016522584A (ja) * 2013-06-19 2016-07-28 ソイテック 回路の層を転写するための方法
JP2018170313A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 株式会社東京精密 ウェーハ及びウェーハの薄化方法並びにウェーハの薄化装置
JP2019204893A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 東芝メモリ株式会社 半導体装置の製造方法
US10553677B2 (en) 2017-12-27 2020-02-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor wafer having bevel portion

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001027999A1 (fr) * 1999-10-14 2001-04-19 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Procede de production de tranches collees et tranche collee
US6797632B1 (en) 1999-10-14 2004-09-28 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Bonded wafer producing method and bonded wafer
KR100733112B1 (ko) * 1999-10-14 2007-06-27 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 접합웨이퍼의 제조방법
US7709932B2 (en) 2003-07-01 2010-05-04 Renesas Technology Corp. Semiconductor wafer having a separation portion on a peripheral area
KR101307929B1 (ko) * 2005-12-16 2013-09-12 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 접합기판의 제조방법
JP2011155242A (ja) * 2009-12-11 2011-08-11 Soi Tec Silicon On Insulator Technologies 面取り基板のルーティング方法
JP2016522584A (ja) * 2013-06-19 2016-07-28 ソイテック 回路の層を転写するための方法
JP2018170313A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 株式会社東京精密 ウェーハ及びウェーハの薄化方法並びにウェーハの薄化装置
JP2021122073A (ja) * 2017-03-29 2021-08-26 株式会社東京精密 ウェーハ及びウェーハの薄化方法並びにウェーハの薄化装置
US10553677B2 (en) 2017-12-27 2020-02-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor wafer having bevel portion
JP2019204893A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 東芝メモリ株式会社 半導体装置の製造方法
CN110534404A (zh) * 2018-05-24 2019-12-03 东芝存储器株式会社 半导体装置的制造方法
CN110534404B (zh) * 2018-05-24 2023-07-28 铠侠股份有限公司 半导体装置的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7297611B2 (en) Method for producing thin layers of semiconductor material from a donor wafer
JP5292644B2 (ja) 最小化された応力を備えたヘテロ構造を製造するためのプロセス
JPH0636414B2 (ja) 半導体素子形成用基板の製造方法
JP4277469B2 (ja) 貼り合わせウエーハの製造方法及び貼り合わせウエーハ
US6113721A (en) Method of bonding a semiconductor wafer
WO2006109614A1 (ja) Soiウェーハの製造方法およびこの方法により製造されたsoiウェーハ
KR100840428B1 (ko) 에피탁시된 도너 웨이퍼 재활용 방법
JP2662495B2 (ja) 接着半導体基板の製造方法
KR101486779B1 (ko) Soi 기판의 제조 방법 및 soi기판
EP0955670A3 (en) Method of forming oxide film on an SOI layer and method of fabricating a bonded wafer
JPH10270298A (ja) 張り合わせ基板の製造方法
JP3239884B2 (ja) 半導体基板の製造方法
JP3632531B2 (ja) 半導体基板の製造方法
JP4415588B2 (ja) 剥離ウェーハの再生処理方法
JPH10335195A (ja) 張り合わせ基板の製造方法
JPH05109678A (ja) Soi基板の製造方法
JPH03183130A (ja) 半導体基板の製造方法
JPH0897111A (ja) Soi基板の製造方法
JP3422225B2 (ja) 貼り合わせ半導体基板及びその製造方法
JP4474863B2 (ja) 剥離ウェーハの再生処理方法及び再生されたウェーハ
JP3846657B2 (ja) 貼り合わせ基板およびその製造方法
JP2003151939A (ja) Soi基板の製造方法
JP3945130B2 (ja) 張り合わせ誘電体分離ウェーハの製造方法
JP3604026B2 (ja) 張り合わせシリコン基板の製造方法
JP2011071283A (ja) 貼合せsoiウェーハ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040701