JPH10267063A - 減衰力可変ダンパ - Google Patents

減衰力可変ダンパ

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JPH10267063A
JPH10267063A JP9093119A JP9311997A JPH10267063A JP H10267063 A JPH10267063 A JP H10267063A JP 9093119 A JP9093119 A JP 9093119A JP 9311997 A JP9311997 A JP 9311997A JP H10267063 A JPH10267063 A JP H10267063A
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Masamitsu Kojima
正光 小島
Satoshi Harada
聡 原田
Yoshiteru Igarashi
美照 五十嵐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作により減衰力を変化させることが
でき、減衰力のそれぞれ異なる種々のダンパを準備する
必要がなく、要求される種々の減衰力に一種類のもので
十分対応し得る減衰力可変ダンパを提供する。 【解決手段】 減衰力可変ダンパ1は、基体2と、基体
2に設けられた筒体3と、基体2に設けられており、筒
体3の筒状の内面4との間に粘性体、本例では粘性流体
5を収容する環状の収容隙間6を形成する外面7を有
し、当該外面7が内面4に対して接近、離反自在となる
ように形成された筒体8と、筒体8の外面7を筒体3の
筒状の内面4から離反させる離反手段9と、離反手段9
に抗して、筒体8の外面7を筒体3の筒状の内面4に接
近させて、粘性流体5の収容隙間6の厚みを変化させる
変化手段10と、収容隙間6に配された粘性体としての
粘性流体5とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋、扉、椅子の座
等をスムーズに回動させるために用いて好適な粘性体入
り減衰力可変ダンパに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】蓋等をスムーズに開閉
するために用いるダンパは、蓋等の重量に対応した減衰
力を有することが好ましいが、大概のダンパは、その減
衰力が固定されたものであるため、それぞれ減衰力が異
なる数種類のダンパ中から蓋等の重量に適合した最適な
ものが選択されて用いられる。
【0003】また、蓋等の開閉においては、その各回動
角に対して常に同じ減衰力を発揮させる必要は必ずしも
なく、スムーズな開閉を行わせるために、例えば完全閉
鎖直前に最大又は最小の減衰力が必要とされる場合があ
る。更に、取り付けた蓋等に対して最適な減衰力に微調
整でき、また、使用中に減衰力を再調整できることが好
ましい。
【0004】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、簡単な操作により
減衰力を変化させることができ、減衰力のそれぞれ異な
る種々のダンパを準備する必要がなく、要求される種々
の減衰力に一種類のもので十分対応し得る減衰力可変ダ
ンパを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、取り付けた蓋等に最
適な減衰力に調整、設定でき、また、使用中に減衰力の
再調整も可能な減衰力可変ダンパを提供することにあ
る。
【0006】本発明の更に他の目的は、各回動角におい
て異なる減衰力を連続的に発生させることができる減衰
力可変ダンパを提供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、以上の減衰力可
変ダンパを用いたハウジング及び椅子を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による減衰力可変
ダンパは、基体と、この基体に設けられた第一の筒体
と、基体に設けられており、第一の筒体の筒状の内面と
の間に粘性体の収容隙間を形成する外面を有し、当該外
面が第一の筒体の筒状の内面に対して接近、離反自在と
なるように形成された第二の筒体と、第二の筒体の外面
を第一の筒体の筒状の内面から離反させる離反手段と、
この離反手段に抗して、第二の筒体の外面を第一の筒体
の筒状の内面に接近させて、粘性体の収容隙間の厚みを
変化させる変化手段と、収容隙間に配された粘性体とを
具備しており、第一の筒体と第二の筒体とは、その軸の
周りで互いに相対的に回転自在となるように、基体に設
けられている。
【0009】本発明では、第一の筒体は、基体に固定さ
れて又は回転自在に設けられており、これに対応して、
第二の筒体は、基体に回転自在に又は固定されて設けら
れる。第一の筒体は、筒本体と、この筒本体の一端面に
一体的に形成された端面部とを具備しており、筒本体の
内面が筒状の内面を形成しており、第二の筒体は、筒本
体と、この筒本体に一体的に形成されて、軸方向に延び
るスリットが形成された割り筒部とを具備しており、割
り筒部の外面が、第一の筒体の筒状の内面に対して接
近、離反自在となるように形成された外面を形成してい
る。
【0010】第一及び第二の筒体のそれぞれの筒本体
は、好ましくは、円筒状であるのが好ましいが、必ずし
もこれに限定されず、特に、第二の筒体の筒本体は、変
化手段が作動部材を具備し、この作動部材が第二の筒体
の内面に当接する表面を有した作動部を具備する場合に
は、当該作動部の外面に対応した内面形状をもって形成
するのが好ましい。スリットは、好ましくは、通常、軸
対称に二条設けられるが、3条以上であってもよい。
【0011】本発明において、離反手段は、第二の筒
体、好ましくは第二の筒体の割り筒部に装着された弾性
体又は第二の筒体自体の弾性的な撓み力復元力、特に、
第二の筒体の割り筒部の弾性的な撓み力復元力からな
り、弾性体としては、縮径自在なOリング又は無端コイ
ルばねが用いられるとよい。
【0012】変化手段は、本発明においては、第二の筒
体に対してその軸の周りで回転自在となるように第二の
筒体内に設けられた作動部材を具備しており、作動部材
は、第二の筒体に対するその軸の周りでの回転によるそ
の第一の回転位置では、離反手段に抗して、第二の筒体
の外面を第一の筒体の筒状の内面に接近させて、粘性体
の収容隙間の厚みを減少させ、その第二の回転位置で
は、離反手段による第二の筒体の外面の第一の筒体の筒
状の内面からの離反を許容して、粘性体の収容隙間の厚
みを増大させるように、形成されている。
【0013】作動部材は、その軸の周りで第二の筒体に
対して回転自在となるように、第二の筒体の内面に嵌合
されている部材本体と、部材本体に一体的に形成され
て、第二の筒体の内面に当接する表面を有した作動部と
を具備しており、作動部は、その軸に直交するその断面
の輪郭において略長円形、楕円形又は丸み付けられた長
方形形状を有している。
【0014】本発明では、第一の筒体は軸部を有してお
り、作動部材は、第一の筒体の軸部にその軸の周りで相
対的に回転自在となるように支持されている。このよう
に作動部材が第一の筒体に回転自在であると、第二の筒
体に対する作動部材の回転位置を設定後、作動部材を第
二の筒体に対して回転しないように第二の筒体に固定し
て用いると、第一及び第二の筒体の相対的な回転におい
て、第二の筒体に対する作動部材の回転位置に対応した
減衰力が得られることになる。
【0015】また、本発明では、作動部材は、第一の筒
体に一体的に固着されて連結されていてもよく、この場
合、第一及び第二の筒体の相対的な回転において、変化
する減衰力が得られることになる。
【0016】なお、粘性体としては、所望の粘性剪断抵
抗を発生し得るシリコン製の粘性流体を好ましい例とし
て挙げることができるが、その粘度は、使用対象によっ
て適宜の値であればよい。
【0017】本発明によるハウジングは、ハウジング本
体と、このハウジング本体にヒンジ部を介して回動自在
に設けられた回動体と、上記の減衰力可変ダンパとを具
備しており、減衰力可変ダンパは、第一の筒体と第二の
筒体とのうちのいずれか一方がハウジング本体側に、い
ずれか他方が回動体側にそれぞれ連結、固定されて配さ
れている。
【0018】回動体としては、複写機(コピー機)の原
稿押さえ蓋、扉、回転窓等を好ましいものとして例示し
得るが、その他のものであってもよい。
【0019】更に本発明による減衰力可変ダンパを用い
た椅子は、脚と、この脚に支持された背もたれと、脚又
は背もたれに回動自在に取り付けられた座とを具備して
おり、座の脚又は背もたれへの回動自在連結部におい
て、減衰力可変ダンパの第一の筒体及び第二の筒体のい
ずれか一方側が脚又は背もたれ側に、いずれか他方側が
座側にそれぞれ固定されている。
【0020】上記のハウジング及び椅子のヒンジ部及び
回動自在連結部に、回動体及び座を元の位置に復帰させ
るために、これらを弾性的に回動させる弾性体が用いら
れていれば、本発明のハウジング及び椅子に組み込んだ
上記の減衰力可変ダンパは、更に好適にその機能を発揮
し得る。
【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、図に
示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。な
お、本発明はこれら実施例に何等限定されないのであ
る。
【0022】
【実施例】図1から図4において、本例の減衰力可変ダ
ンパ1は、基体2と、基体2に設けられた筒体3と、基
体2に設けられており、筒体3の筒状の内面4との間に
粘性体、本例では粘性流体5を収容する環状の収容隙間
6を形成する外面7を有し、当該外面7が内面4に対し
て接近、離反自在となるように形成された筒体8と、筒
体8の外面7を筒体3の筒状の内面4から離反させる離
反手段9と、離反手段9に抗して、筒体8の外面7を筒
体3の筒状の内面4に接近させて、粘性流体5の収容隙
間6の厚みを変化させる変化手段10と、収容隙間6に
配された粘性体としての粘性流体5とを具備している。
【0023】基体2は、大径の貫通孔20及び小径の貫
通孔21、25が形成された板状の基部22と、基部2
2に一体的に形成された円筒部23と、円筒部23に一
体的に形成された円環状の鍔部24とを具備している。
【0024】筒体3は、小径円環状端31及び大径円環
状端32を有して、小径円環状端31から大径円環状端
32にかけて徐々に拡径された円筒状の筒本体33と、
筒本体33の小径円環状端31の端面に一体的に形成さ
れた円盤状の端面部34と、筒本体33の大径円環状端
32に一体的に形成された大径円筒部35と、端面部3
4の内面の中央に一体的に形成された軸部36とを具備
しており、筒本体33の円筒状の内面が内面4を形成し
ており、したがって、内面4は、小径円環状端31から
大径円環状端32にかけて徐々に拡径されている。
【0025】筒体8は、薄肉円筒部41及び厚肉円筒部
42を一体的に有した筒本体43と、筒本体43に一体
的に形成されて、自由端面40から軸方向に延びる二つ
のスリット44及び45が軸対称に形成された割り筒部
46とを具備しており、割り筒部46の円筒状の外面
が、内面4に対して接近、離反自在となるように形成さ
れた外面7を形成している。割り筒部46は、スリット
44及び45の作用と共に、拡径、縮径自在に可撓に形
成されており、これにより外面7が内面4に対して接
近、離反自在となっている。割り筒部46は、外面7が
内面4に接近された状態で、内面4と協同して外面7が
狭い厚みの収容隙間6を形成して内面4とほぼ平行に伸
びるように、形成されている。割り筒部46の自由端4
0側の外面7には、離反手段9装着用の環状溝47が形
成されている。
【0026】離反手段9は、環状溝47に嵌合されて割
り筒部46の自由端40側の外面7に装着された弾性
体、本例では弾性Oリング51からなり、Oリング51
は、その弾性により、割り筒部46を縮径させて、外面
7を内面4から離反させるようにしている。離反手段9
としては、Oリング51に代えて又はこれと共に、無端
コイルばねを用いてもよく、また、Oリング51若しく
は無端コイルばねに代えて又はこれらの少なくとも一つ
と共に、割り筒部46の弾性的な撓み復元力を用いても
よい。
【0027】変化手段10は、筒体8に対してその軸6
1の周りでA及びB方向に回転自在となるように筒体8
内に設けられた作動部材62を具備しており、作動部材
62は、軸61の周りで筒体8に対して回転自在となる
ように、筒体8の筒本体43の円筒状の内面63に摺動
回転自在に嵌合されており、露出された一端面64に六
角嵌合凹所65が形成された円柱状の部材本体66と、
部材本体66に一体的に形成されて、筒体8の割り筒部
46の内面67に当接する表面68を有すると共に、軸
部36が挿入された円柱状の凹所69を一端面70に有
する作動部71とを具備している。
【0028】作動部71は、軸61に直交するその断面
の輪郭において本例では、楕円形を有しているが、これ
に代えて、略長円形、楕円形又は丸み付けられた長方形
形状を有していてもよい。筒部46の内面67は、作動
部71の楕円形状の表面68に対応して楕円状に形成さ
れている。
【0029】作動部材62は、部材本体66において筒
本体43に、作動部71において軸部36に、それぞれ
軸61の周りでA及びB方向に回転自在に支持されてい
る。筒体8に対する軸61の周りでの作動部材62の回
転において、第一の回転位置(図3及び図4に示す回転
位置)では、楕円形を有した作動部71が、Oリング5
1の弾性力に抗して、割り筒部46を拡径させる一方、
第一の回転位置から90度だけ回転した回転位置(図1
及び図2に示す回転位置)では、楕円形を有した作動部
71が、割り筒部46を縮径可能として、Oリング51
がその弾性力により割り筒部46を縮径させる。
【0030】而して作動部材62は、筒体8に対するそ
の軸61の周りでの回転によるその第一の回転位置(図
3及び図4に示す回転位置)では、離反手段9に抗し
て、筒体8の外面7を筒体3の内面4に接近させて、粘
性流体5の収容隙間6の厚みを減少させて狭くし、その
第二の回転位置(図1及び図2に示す回転位置)では、
離反手段9による外面7の内面4からの離反を許容し
て、粘性流体5の収容隙間6の厚みを増大させて広くす
るように、形成されている。
【0031】本例では、筒体8は、その筒本体43が基
体2の貫通孔20に嵌着、固定されて設けられており、
筒体3は、大径円筒部35が基体2の円筒部23に嵌合
されて軸61の周りでA及びB方向に回転自在に設けら
れている。
【0032】なお、割り筒部46の内面67と作動部7
1の表面68との間の環状の隙間81は、スリット44
及び45を介して収容隙間6に連通されており、隙間8
1にも、粘性流体5が配されており、粘性流体5の漏出
を防止するために、大径円筒部35と厚肉円筒部42と
の間及び厚肉円筒部42と部材本体66と間には、シー
ルリング82及び83がそれぞれ配されている。
【0033】以上の減衰力可変ダンパ1では、例えば、
図5から図7に示すような、ハウジング本体85と、ハ
ウジング本体85の開口部を開閉する回動体としての蓋
86と、ハウジング本体85に対して蓋86を回動自在
に連結するヒンジ部87とを具備したハウジング88に
用いられる。減衰力可変ダンパ1は、ヒンジ部87にお
いて、筒体3及び筒体8のいずれか一方側、本例では、
筒体3側がハウジング本体85側に、いずれか他方側、
本例では筒体8側が基体2及び基体2の貫通孔21及び
25に挿通されたねじ89を介して蓋86側にそれぞれ
連結、固定されている。
【0034】ここで、筒体3と変化手段10とが一体に
回転しないようにされている場合、ハウジング本体85
の開口部を開閉する蓋86の回動により、筒体3と筒体
8との間に軸61の周りでのA及びB方向の相対的回転
が生じ、この相対回転により収容隙間6に配された粘性
流体5に粘性剪断抵抗力が生じ、この粘性流体5の粘性
剪断抵抗力により、蓋86の回動が所望に減衰されて、
全開又は全閉時にストッパ等に激突したりすることをな
くし得る上に、蓋86のスムーズな回動が得られる。筒
体3と筒体8との間の相対的回転で生じる粘性流体5の
粘性剪断抵抗力の大きさが収容隙間6の厚みの大小に依
存するため、蓋86の重量等の大小により蓋86の回動
に対して所望の減衰が得られない場合には、減衰力可変
ダンパ1では、六角嵌合凹所65に回転ジグを差し込ん
で、筒体8に対して作動部材62を軸61の周りでのA
又はB方向に相対的に回転させて、筒体8の外面7を筒
体3の内面4に接近、離反させて、収容隙間6の厚みを
変化させ、蓋86に最適な減衰力が得られるように、調
整することができる。
【0035】蓋86がハウジング本体85の開口部を完
全閉鎖する直前において最大の減衰力が得られ、開口部
を完全開放する直前において最小の減衰力が得られるよ
うにする場合には、完全閉鎖時に筒体8に対して作動部
材62を図3及び図4に示すように設定して、この状態
で筒体3と作動部材62とが一体に回転するようにすれ
ばよい。
【0036】このように減衰力可変ダンパ1では、所望
の減衰力が得られるように調整することができる上に、
筒体3と作動部材62とを一体に回転させるようにする
と、蓋86の回動中に連続的に減衰力を変化させること
ができる。連続的に変化する減衰力を得る場合には、軸
36及び凹所69を設けることなしに、筒体3に作動部
材62を直接に一体的に固着して、連結してもよい。
【0037】また、減衰力可変ダンパ1は、図8及び図
9に示すように、脚91と、脚91に支持された背もた
れ92と、脚91に回動自在連結部93を介して回動自
在に取り付けられた座94とを具備した椅子95に用い
ることができる。減衰力可変ダンパ1は、回動自在連結
部93において、筒体3及び筒体8のいずれか一方側、
本例では筒体8側が脚91側に、いずれか他方側、本例
では筒体3側が座94側にそれぞれ固定されている。ま
た、本例では、基体2に対して筒体3が相対的に回転し
ないように、基体2と筒体3と互いに固着され、基体2
に対して筒体8が相対的に回転するように、基体2の貫
通孔20に筒体8が摺動回転自在に嵌装されている。
【0038】以上の椅子95でも、上記のハウジング8
8と同様に、座94の回動に対する減衰力を調整でき、
また、座94の回動中に、その減衰力を連続的に変化さ
せることができ、特に、劇場等の椅子であって、座94
が弾性的に自動的に図8に示すように元の位置に復帰さ
れるものでは、座94が図8に示す状態に復帰する手前
で最大の減衰力が得られるように、減衰力可変ダンパ1
を設定すると、不愉快な衝突音などをなくし得て、極め
て好ましい。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡単な操
作により減衰力を変化させることができ、減衰力のそれ
ぞれ異なる種々のダンパを準備する必要がなく、要求さ
れる種々の減衰力に一種類のもので十分対応し得、ま
た、取り付けた蓋等に最適な減衰力に調整、設定でき、
更に、使用中に減衰力の再調整も可能であり、加えて、
各回動角において異なる減衰力を連続的に発生させるこ
とができ、その上、好ましいハウジング及び椅子を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施例の断面図である。
【図2】図1に示す実施例のII−II線断面図であ
る。
【図3】図1に示す実施例において変化手段を回転させ
た断面図である。
【図4】図3に示すIV−IV線断面図である。
【図5】図1に示す実施例をハウジングに用いた例の説
明平面図である。
【図6】図5に示す例の正面図である。
【図7】図5に示す例の動作説明図である。
【図8】図1に示す実施例を椅子に用いた例の説明平面
図である。
【図9】図8に示す例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 減衰力可変ダンパ 2 基体 3 筒体 4 内面 5 粘性流体 6 収容隙間 7 外面 8 筒体 9 離反手段 10 変化手段

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、この基体に設けられた第一の筒
    体と、基体に設けられており、第一の筒体の筒状の内面
    との間に粘性体の収容隙間を形成する外面を有し、当該
    外面が第一の筒体の筒状の内面に対して接近、離反自在
    となるように形成された第二の筒体と、第二の筒体の外
    面を第一の筒体の筒状の内面から離反させる離反手段
    と、この離反手段に抗して、第二の筒体の外面を第一の
    筒体の筒状の内面に接近させて、粘性体の収容隙間の厚
    みを変化させる変化手段と、収容隙間に配された粘性体
    とを具備しており、第一の筒体と第二の筒体とは、その
    軸の周りで互いに相対的に回転自在となるように、基体
    に設けられている減衰力可変ダンパ。
  2. 【請求項2】 第一の筒体は、基体に固定されて設けら
    れており、第二の筒体は、基体に回転自在に設けられて
    いる請求項1に記載の減衰力可変ダンパ。
  3. 【請求項3】 第一の筒体は、基体に回転自在に設けら
    れており、第二の筒体は、基体に固定されている請求項
    1に記載の減衰力可変ダンパ。
  4. 【請求項4】 第一の筒体は、筒本体と、この筒本体の
    一端面に一体的に形成された端面部とを具備しており、
    筒本体の内面が筒状の内面を形成している請求項1から
    3のいずれか一項に記載の減衰力可変ダンパ。
  5. 【請求項5】 第二の筒体は、筒本体と、この筒本体に
    一体的に形成されて、軸方向に延びるスリットが形成さ
    れた割り筒部とを具備しており、割り筒部の外面が、第
    一の筒体の筒状の内面に対して接近、離反自在となるよ
    うに形成された外面を形成している請求項1から4のい
    ずれか一項に記載の減衰力可変ダンパ。
  6. 【請求項6】 離反手段は、第二の筒体に装着された弾
    性体からなる請求項1から5のいずれか一項に記載の減
    衰力可変ダンパ。
  7. 【請求項7】 弾性体は、縮径自在なOリング又は無端
    コイルばねからなる請求項6に記載の減衰力可変ダン
    パ。
  8. 【請求項8】 離反手段は、第二の筒体自体の弾性的な
    撓み復元力からなる請求項1から7のいずれか一項に記
    載の減衰力可変ダンパ。
  9. 【請求項9】 第二の筒体は、筒本体と、この筒本体に
    一体的に形成された軸方向に延びるスリットが形成され
    た割り筒部とを具備しており、割り筒部外面が、第一の
    筒体の筒状の内面に対して接近、離反自在となるように
    形成された外面を形成しており、離反手段は、第二の筒
    体の割り筒部に装着された弾性体と割り筒部自体の弾性
    的な撓み復元力とのうちの少なくとも一方からなる請求
    項1に記載の減衰力可変ダンパ。
  10. 【請求項10】 弾性体は、縮径自在なOリング又は無
    端コイルばねからなる請求項9に記載の減衰力可変ダン
    パ。
  11. 【請求項11】 変化手段は、第二の筒体に対してその
    軸の周りで回転自在となるように第二の筒体内に設けら
    れた作動部材を具備しており、作動部材は、第二の筒体
    に対するその軸の周りでの回転によるその第一の回転位
    置では、離反手段に抗して、第二の筒体の外面を第一の
    筒体の内面に接近させて、粘性体の収容隙間の厚みを減
    少させ、その第二の回転位置では、離反手段による第二
    の筒体の外面の第一の筒体の筒状の内面からの離反を許
    容して、粘性体の収容隙間の厚みを増大させるように、
    形成されている請求項1から10のいずれか一項に記載
    の減衰力可変ダンパ。
  12. 【請求項12】 作動部材は、その軸の周りで第二の筒
    体に対して回転自在となるように、第二の筒体の内面に
    嵌合されている部材本体と、部材本体に一体的に形成さ
    れて、第二の筒体の内面に当接する表面を有した作動部
    とを具備しており、作動部は、その軸に直交するその断
    面の輪郭において略長円形、楕円形又は丸み付けられた
    長方形形状を有している請求項11に記載の減衰力可変
    ダンパ。
  13. 【請求項13】 第一の筒体は軸部を有しており、作動
    部材は、第一の筒体の軸部にその軸の周りで相対的に回
    転自在となるように支持されている請求項11又は12
    に記載の減衰力可変ダンパ。
  14. 【請求項14】 作動部材は、第一の筒体に一体的に固
    着されて連結されている請求項11又は12に記載の減
    衰力可変ダンパ。
  15. 【請求項15】 ハウジング本体と、このハウジング本
    体にヒンジ部を介して回動自在に設けられた回動体と、
    請求項1から14のいずれか一項に記載の減衰力可変ダ
    ンパとを具備しており、減衰力可変ダンパは、第一の筒
    体と第二の筒体とのうちのいずれか一方がハウジング本
    体側に、いずれか他方が回動体側にそれぞれ連結、固定
    されて配されているハウジング。
  16. 【請求項16】 脚と、この脚に支持された背もたれ
    と、脚又は背もたれに回動自在連結部を介して回動自在
    に取り付けられた座と、請求項1から14のいずれか一
    項に記載の減衰力可変ダンパとを具備しており、減衰力
    可変ダンパは、第一の筒体と第二の筒体とのうちのいず
    れか一方側が脚又は背もたれ側に、いずれか他方側が座
    側にそれぞれ連結、固定されて配されている椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102006028859B3 (de) * 2006-06-23 2007-12-13 Werner Stehr Flüssigkeitsrotationsdämpfer

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