JPH10264331A - 剥離紙 - Google Patents

剥離紙

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JPH10264331A
JPH10264331A JP7336397A JP7336397A JPH10264331A JP H10264331 A JPH10264331 A JP H10264331A JP 7336397 A JP7336397 A JP 7336397A JP 7336397 A JP7336397 A JP 7336397A JP H10264331 A JPH10264331 A JP H10264331A
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JP
Japan
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release
paper
substrate
silicone
styrene
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JP7336397A
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English (en)
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Ichiro Matsuoka
一郎 松岡
Tomonari Deguchi
朋斉 出口
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原紙にポリオレフィンフィルムをラミネートし
たポリオレフィンラミネート紙、または高分子フィルム
の剥離基材に、剥離剤をハジキがなく塗布することがで
き、しかも剥離基材と剥離剤層の密着性が良好であり所
望の剥離力、接着力が得られる剥離紙に関する。 【解決手段】原紙にポリオレフィンフィルムをラミネー
トしたポリオレフィンラミネート紙、または高分子フィ
ルムを剥離基材として用い、該剥離基材の少なくとも片
面に剥離剤層を形成した剥離紙において、該剥離剤層
を、エマルジョンシリコーンおよびスチレン−ブタジエ
ン共重合体ラテックスを主成分として構成する。また、
該剥離剤層がエマルジョンシリコーン100重量部に対
して、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックススを3
0〜500重量部含有する。さらに、該スチレン−ブタ
ジエン共重合体は、そのガラス転移温度が、−50℃以
上であるものから選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剥離紙に関するも
のであり、詳しくは粘着紙に使用する剥離紙に関するも
のである。更に詳しくは、原紙にポリオレフィンフィル
ムをラミネートしたポリオレフィンラミネート紙、また
は高分子フィルムの剥離基材に、剥離剤をハジキがなく
塗布することができ、しかも剥離基材と剥離剤層の密着
性が良好であり所望の剥離力、接着力が得られる剥離紙
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着紙はラベル、シール、ステッカー、
ワッペン等として、商業用、事務用、家庭用等広範囲な
用途に使用されている。この粘着紙は一般的に表面基
材、粘着剤層、剥離紙の順に積層して構成したものであ
る。表面基材は紙、フィルム、金属フォイル等が用いら
れ、剥離紙はグラシン紙のような高密度紙、クレーコー
ト紙、ポリエチレンラミネート紙等の剥離基材上に、剥
離剤を塗布して剥離剤層を形成したものが使用される。
剥離剤としては、シリコーン化合物、弗素化合物、アミ
ノアルキド化合物、ポリエステル化合物等があり、エマ
ルジョン型や溶剤型または無溶剤型として使用され、代
表的な素材はシリコーン化合物である。また、粘着剤層
にはゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等のエマル
ジョン型や溶剤型、無溶剤型の各種粘着剤等が使用され
る。
【0003】現状では、上記剥離剤はシリコーン樹脂を
溶剤で希釈したもの、いわゆる溶剤型シリコーンを剥離
基材に塗布するのが一般的である。その理由としては、
通常溶剤型シリコーンの分子量は数十万であり、これを
剥離基材に塗布する場合には、溶剤で希釈し各塗工装置
に好適な粘度に調整される。そのため剥離基材に塗布す
る液量が多く、剥離基材へのレベリングがしやすく均一
な皮膜を容易に形成できる。このため剥離剤の性能を最
大限に発揮させることが容易にできる。
【0004】一方、近年安全面や公害面に対する配慮が
強く求められており、また作業者の健康保持の面からも
剥離剤の無溶剤化が強く求められており、無溶剤型のシ
リコーンも使用されつつある。
【0005】しかし、無溶剤シリコーンは100%濃度
の状態で塗工されるため、剥離基材に塗布される液量は
少ない。そのため無溶剤シリコーンを用いる場合には、
溶剤型シリコーンに比べて、より薄い均一な剥離剤皮膜
を剥離基材上に形成させなければならない。そのための
塗工方法として多段式のロールコーターが用いられてい
る。現状の溶剤型シリコーンの塗工方法としては通常、
バーコーターやグラビアコーターが使用されており、シ
リコーンの無溶剤化を図るためには塗工設備の改造が必
要となり、経済面での負担が大きい。そのため、現状の
塗工設備で塗工可能なエマルジョン型シリコーンの検討
がされている。
【0006】エマルジョン型シリコーンは剥離基材とし
て、グラシン紙や原紙表面に無機顔料および有機接着剤
を主成分とする塗料を塗布して下塗り層を形成するクレ
ーコートタイプを基材として用いる場合は、溶剤型シリ
コーンと同様均一で薄い剥離剤層を形成することができ
る。しかし剥離基材としてポリエチレンラミネート紙
や、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートのよ
うな高分子フィルムを使用した場合、エマルジョン型シ
リコーンのみでは剥離基材に塗工した際、ハジキが発生
し均一な剥離剤層が得られず、剥離紙から粘着剤層を伴
った表面基材を剥がすときにかかる力、すなわち剥離力
が重くなる現象が生じる。また剥離基材とエマルジョン
型シリコーンとの密着性が不十分で、剥離基材よりシリ
コーンが脱落して粘着剤層に付着し、そのため接着力が
低下する等の問題が起こる。
【0007】そのためエマルジョン型シリコーンにポリ
ビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、澱粉
等の水溶性高分子を混合し、ポリエチレンラミネート紙
や高分子フィルムの剥離基材に塗布する方法が用いられ
ている。しかしこれらの水溶性高分子を混合し、使用し
た場合も原紙に塗布した時のハジキや、基材との密着性
が十分とはいえず、重剥離化現象や接着力低下現象が生
じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、原紙
にポリオレフィンフィルムをラミネートしたポリオレフ
ィンラミネート紙、または高分子フィルムを剥離基材と
して用い、剥離基材にエマルジョン型シリコーンをハジ
キがなく塗布することができ、しかも剥離基材と剥離剤
との密着性が良好で、重剥離化現象や接着力の低下のな
い剥離紙に関するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる現
状に鑑み鋭意研究した結果、剥離剤層をエマルジョン型
シリコーン(以下エマルジョンシリコーンと表現する)
とスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを主成分と
することにより、本発明の目的を達成できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0010】本発明は、原紙にポリオレフィンフィルム
をラミネートしたポリオレフィンラミネート紙または、
高分子フィルムにハジキがなく塗工することができ、し
かも剥離基材と剥離剤との密着性が良好な剥離剤主成分
が、エマルジョンシリコーンとスチレン−ブタジエン共
重合体ラテックスである剥離紙である。
【0011】本発明は原紙にポリオレフィンフィルムを
ラミネートしたポリオレフィンラミネート紙、または高
分子フィルムを剥離基材として用い、剥離基材の少なく
とも片面に剥離剤層を形成した剥離紙において、該剥離
剤層が、エマルジョンシリコーンおよびスチレン−ブタ
ジエン共重合体ラテックスを主成分とする剥離紙であ
り、また、本発明は剥離剤層がエマルジョンシリコーン
100重量部に対して、スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックスを30〜500重量部含有した剥離紙であ
り、さらにまた、本発明は該スチレン−ブタジエン共重
合体ラテックスのガラス転移温度が−50℃以上である
ことを特徴とする剥離紙である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の剥離紙は原紙にポリエチ
レン、ポリプロピレンに代表されるポリオレフィンフィ
ルムをラミネートしたポリオレフィンラミネート紙、ま
たは高分子フィルムを剥離基材として用い、剥離基材の
少なくとも片面に剥離剤層を形成した剥離紙において、
剥離剤層の主成分がエマルジョンシリコーンおよびスチ
レン−ブタジエン共重合体ラテックスであることを特徴
とする剥離紙である。
【0013】一般に剥離紙に使用されるシリコーンとし
ては、形態別で溶剤型、エマルジョン型、無溶剤型に分
類され、さらに反応別により縮合反応型、付加反応型、
紫外線硬化型、電子線硬化型に分けられる。溶剤型では
熱により硬化する縮合反応型と付加反応型があり、無溶
剤型では付加反応型、紫外線硬化型および電子線硬化型
がある。本発明で使用されるエマルジョン型では、溶剤
型と同様、縮合反応型と付加反応型があり、好ましくは
付加反応型が使用される。
【0014】縮合反応型は、両末端シラノールポリジメ
チルシロキサンとポリメチル水素シロキサンあるいはポ
リメチルメトキシシロキサンとを、錫化合物などの触媒
の存在下で反応させるものであり、これに対して付加反
応型は、ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン
共重合体とポリメチル水素シロキサンとを白金触媒の存
在下で反応させ、加熱により付加反応を起こし、エチレ
ン結合を形成するもので、縮合反応型のように副生成物
は発生せず、取扱いも容易なためより好ましく使用され
る。
【0015】本発明で使用するスチレン−ブタジエン共
重合体ラテックスは、特に限定されるものでなく、通常
のスチレンとブタジエンモノマーを界面活性剤で水に乳
化分散し、これにラジカル重合触媒を加えて重合する。
また、スチレン−ブタジエン共重合体のスチレン/ブタ
ジエンの比率、官能基量、粒子径、ゲル含有率等に特に
制限はなく、通常塗工紙に使用されるものであればよ
い。
【0016】本発明では、剥離剤層塗工液として、エマ
ルジョンシリコーンとスチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックスの混合液が使用されるが、ポリオレフィンラミ
ネート紙や高分子フィルムを剥離基材として用いた場
合、エマルジョンシリコーン単独では、塗工時にハジキ
が発生し均一な塗工面が得られない。また基材との密着
性が不十分で、シリコーンが基材から脱落する。そのた
めポリビニルアルコールやカルボキシメチルセルロース
をエマルジョンシリコーンと混合して使用されている。
【0017】ポリビニルアルコールやカルボキシメチル
セルロース等の水溶性高分子は、親水性のため通常の剥
離基材として用いられるグラシン紙等のセルロースで構
成される、親水性ポリマーに対しての接触角は小さく、
塗工した際のハジキや基材に対する密着性は良好とな
る。しかし、ポリオレフィンラミネート紙や高分子フィ
ルムは疎水性ポリマーのため、水溶性高分子の接触角は
大きくなり、塗工時のハジキや基材への密着性が不十分
となる。このように、水溶性高分子は基材の親水性が高
いと、ハジキや密着性不良は起こらないが、基材の疎水
性が大になるほどハジキ、密着不良が起こる傾向にあ
る。
【0018】これに対して、スチレン−ブタジエン共重
合体ラテックスは、疎水性高分子エマルジョンであり、
ポリオレフィンラミネート紙や高分子フィルムのよう
な、疎水性の基材に対しては接触角が小さくなる。ま
た、水溶性高分子は基材の疎水性が増すにつれ、基材に
対する湿潤力は低下するが、分子内に疎水性官能基をも
つ疎水性高分子エマルジョンのほうが、水溶性高分子よ
り湿潤力の低下は小さくなる。つまり疎水性の大きな基
材に対しては、疎水性の官能基を持つほうが、湿潤力は
逆に大きくなるため、塗工時のハジキや基材への密着不
良といった問題は起こらない。
【0019】エマルジョンシリコーンとスチレン−ブタ
ジエン共重合体ラテックスの固形分重量比率は特に制限
されるものではないが、エマルジョンシリコーン100
重量部に対して好ましくは、スチレン−ブタジエン共重
合体ラテックスが30〜500重量部の範囲であること
が望ましい。30重量部未満では剥離剤層中に占めるス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックスの量が不足し、
ハジキや基材に対する密着性に効果が得られない。50
0重量部を越えるとエマルジョンシリコーンの量が不足
し、適切な剥離力が得られない。
【0020】本発明のスチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックスは特に制限されるものではないが、ガラス転移
温度が−50℃以上であることが好ましい。ガラス転移
温度が−50℃未満だとブロッキングが発生し、好まし
くない。なお、ガラス転移温度が40℃を超えると、フ
ィルム形成能力が劣り、皮膜が硬くなり基材との密着性
が悪化することがあるので避けた方が良い。
【0021】また、本発明の剥離剤の塗布量は乾燥重量
で片面あたり0.3〜5.0g/m2程度の範囲となるよ
うに調節するのが望ましい。0.3g/m2未満では所望
の剥離力が得られず、5.0g/m2を越えると効果が飽
和し経済的にも好ましくない。さらに剥離剤層を形成す
る塗布装置としては、例えばバーコーター、グラビアコ
ーター等の一般剥離剤塗布用の各種コーターあるいは印
刷機等が適宜使用される。
【0022】一般に剥離基材としては、グラシン紙の如
き高密度原紙、クレーコート紙、クラフト紙または上質
紙等に、例えばカゼイン、デキストリン、澱粉、カルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアル
コール、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタク
リレート−ブタジエン共重合体、エチレン−塩化ビニル
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸
エステル共重合体の天然、または合成樹脂と顔料とを主
成分とした目止め層を設けた基材、あるいはクラフト紙
または上質紙等にポリエチレン、ポリプロピレン等の合
成樹脂をラミネートしたポリオレフィンラミネート紙、
またはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等
の高分子フィルム等が挙げられるが、本発明では特にポ
リオレフィンラミネート紙、高分子フィルムの如き濡れ
性の不良な剥離基材について、特に有効である。
【0023】また本発明の目的を損なわない限りカオリ
ン、クレー、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム等の
顔料を使用することができる。もちろん二種以上の顔料
の併用も可能である。さらに炭化水素系、脂肪酸系、脂
肪酸アミド系、エステル系、アルコール系、金属石鹸等
の潤滑剤、濡れ剤、消泡剤、着色剤、流動性調整剤、耐
水化剤、耐油化剤、硬化剤等の各種助剤が適宜配合さ
れ、二種以上の助剤の併用も可能である。
【0024】なお、本発明の剥離紙を使用して粘着紙と
する方法は、常法に従って、例えば天然ゴム、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレンブロック
共重合体、再生ゴム、合成ゴム等のゴム系、アクリル
系、シリコーン系等の粘着剤が適宜使用される。これら
の粘着剤は溶剤系、水性エマルジョン系、ホットメルト
系、液状硬化型等の形態で、例えばナイフコーター、ロ
ールコーター、ダイコーター、グラビアコーター、スク
リーン印刷等によって塗布される。この場合の塗工量
は、乾燥重量で10〜40g/m2 、より好ましくは1
5〜25g/m2 程度の範囲で調節される。因みに10
g/m2 未満では粘着剤層としての作用効果に乏しく、
40g/m2 を越えるとその効果が飽和し、経済的にも
好ましくない。
【0025】なお、表面基材としては例えば、キャスト
コーテッド紙、アート紙、コート紙、上質紙、感熱紙、
合成紙、蒸着紙、布、不織布、金属ホイル、各種高分子
フィルム等があり、その用途、目的に応じて適宜使用す
ることができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示して本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれらに限定するものではな
い。なお例中の部及び%は特に断らない限りそれぞれ重
量部、重量%を示す。
【0027】実施例1 (1)剥離基材の製造 坪量70g/m2の上質紙に溶融した「低密度ポリエチレ
ン」(住友化学工業社製)を実験用溶融押出機によりラ
ミネートし剥離基材を作製した。このポリエチレンラミ
ネート紙の断面を走査電子顕微鏡で観察した結果、ポリ
エチレンフィルム層の厚さは18ミクロンであった。
【0028】(2)剥離紙の製造 得られた剥離基材上に、付加反応型エマルジョンシリコ
ーン(商品名:X−52−195、信越化学工業社製)
100部、白金系触媒(CAT−PM−10)5部、ス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックス(ポリラック5
18、ガラス転移温度−36℃、三井東圧化学社製)2
00部、濡れ剤(ラピゾールB−07、日本油脂社製)
5部からなる混合液を乾燥重量で0.8g/m2となるよ
うにバ−コ−タ−で塗布した。得られた剥離紙について
エマルジョンシリコーン塗工面のハジキ、および基材と
の密着性について評価し、その結果を表1に示した。
【0029】(3)粘着紙の製造 得られた剥離紙にアクリルエマルジョン型粘着剤(商品
名:ニカゾールL−144、日本カーバイト社製)をリ
バースロールコーターで乾燥重量で22g/m2となるよ
うに塗工し、乾燥させた後、坪量64g/m2の上質紙を
貼り合わせて粘着紙を得た。得られた粘着紙について剥
離力、接着力を評価し、その結果を表1に示した。
【0030】実施例2 実施例1の剥離紙の製造において、スチレン−ブタジエ
ン共重合体ラテックス(ポリラック518、ガラス転移
温度−36℃、三井東圧化学社製)をスチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス(P−6873、ガラス転移温
度6℃、住化A&L社製)に変更した以外は実施例1と
同様に剥離紙、粘着紙を得た。得られた剥離紙、粘着紙
について実施例1と同様に塗工面のハジキ、基材との密
着性、剥離力、接着力を評価し、その結果を表1に示し
た。
【0031】実施例3 実施例1の剥離基材の製造において、ポリエチレンラミ
ネート紙を75ミクロンポリエチレンテレフタレートフ
ィルムに変更した以外は、実施例1と同様に剥離紙、粘
着紙を得た。得られた剥離紙、粘着紙について、実施例
1と同様に塗工面のハジキ、基材との密着性、剥離力、
接着力を評価し、その結果を表1に示した。
【0032】実施例4 実施例1の剥離紙の製造において、スチレン−ブタジエ
ン共重合体ラテックス(ポリラック518、ガラス転移
温度−36℃、三井東圧化学社製)200部を400部
に変更した以外は実施例1と同様に剥離紙、粘着紙を得
た。得られた剥離紙、粘着紙について、実施例1と同様
に塗工面のハジキ、基材との密着性、剥離力、接着力を
評価し、その結果を表1に示した。
【0033】比較例1 実施例1の剥離紙の製造において、スチレン−ブタジエ
ン共重合体ラテックス(ポリラック518、ガラス転移
温度−36℃、三井東圧化学社製)をポリビニルアルコ
ール(商品名:PVA117、クラレ社製)に変更した
以外は実施例1と同様に剥離紙、粘着紙を得た。得られ
た剥離紙、粘着紙について、実施例1と同様に塗工面の
ハジキ、基材との密着性、剥離力、接着力を評価し、そ
の結果を表1に示した。
【0034】比較例2 実施例1の剥離紙の製造において、スチレン−ブタジエ
ン共重合体ラテックス(ポリラック518、ガラス転移
温度−36℃、三井東圧化学社製)をカルボキシメチル
セルロース(商品名:セロゲンWSC、第一工業製薬社
製)に変更した以外は実施例1と同様に剥離紙、粘着紙
を得た。得られた剥離紙、粘着紙について、実施例1と
同様に塗工面のハジキ、基材との密着性、剥離力、接着
力を評価し、その結果を表1に示した。
【0035】比較例3 実施例1の剥離紙の製造において、スチレン−ブタジエ
ン共重合体ラテックス(ポリラック518、ガラス転移
温度−36℃、三井東圧化学社製)を酸化澱粉(商品
名:エースA、王子コーンスターチ社製)に変更した以
外は実施例1と同様に剥離紙、粘着紙を得た。得られた
剥離紙、粘着紙について、実施例1と同様に塗工面のハ
ジキ、基材との密着性、剥離力、接着力を評価し、その
結果を表1に示した。
【0036】比較例4 実施例1の剥離紙の製造において、剥離剤層塗工液を付
加反応型エマルジョンシリコーン(商品名:X−52−
195、信越化学工業社製)100部、白金系触媒(C
AT−PM−10)5部のみに変更した以外は実施例1
と同様に剥離紙、粘着紙を得た。得られた剥離紙、粘着
紙について、実施例1と同様に塗工面のハジキ、基材と
の密着性、剥離力、接着力を評価し、その結果を表1に
示した。
【0037】実施例および比較例で得られた、剥離紙、
粘着紙について、次に説明する各評価試験を行った。 (1)ハジキ 得られた剥離紙のシリコーン塗工面を観察し、ハジキの
程度を目視評価した。 (評価基準) 〇:シリコーン塗工面のハジキは見られない。 △:シリコーン塗工面のハジキがやや見られる。 ×:シリコーン塗工面のハジキが全面に見られる。 (2)基材との密着性 得られた剥離紙のシリコーン塗工面を指で5往復こす
り、シリコーンが基材から脱落するかを評価した。 (評価基準) 〇:シリコーンが基材から全く脱落しない。 △:シリコーンが基材からやや脱落する。 ×:シリコーンが基材からかなり脱落する。 (3)剥離力 粘着紙についてマシンの流れ方向を長辺とする10cm×
5cmのサンプルを調製し、INTESCO MODEL
2001で剥離速度0.3m/分の試験条件で流れ方
向に180度の引張角度で剥離させた時の剥離力を測定
した。 (4)接着力 JIS Z−0237の常態粘着力の測定方法に準拠し
て、接着力を測定した。(単位:g/25mm)
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明の剥離
紙は原紙にポリオレフィンフィルムをラミネートしたポ
リオレフィンラミネート紙、または高分子フィルムに剥
離剤をハジキがなく塗布することができ、しかも剥離基
材と剥離剤の密着性が良好で、所望の剥離力、接着力が
得られる剥離紙である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 183/04 C09D 183/04 D21H 27/00 C09J 7/02 Z // C09J 7/02 D21H 5/00 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙にポリオレフィンフィルムをラミネー
    トしたポリオレフィンラミネート紙、または高分子フィ
    ルムを剥離基材として用い、該剥離基材の少なくとも片
    面に剥離剤層を形成した剥離紙において、該剥離剤層
    が、エマルジョン型シリコーンおよびスチレン−ブタジ
    エン共重合体ラテックスを主成分とすることを特徴とす
    る剥離紙。
  2. 【請求項2】該剥離剤層がエマルジョン型シリコーン1
    00重量部に対して、スチレン−ブタジエン共重合体ラ
    テックススを30〜500重量部含有する請求項1記載
    の剥離紙。
  3. 【請求項3】該スチレン−ブタジエン共重合体のガラス
    転移温度が、−50℃以上である請求項1または2記載
    の剥離紙。
JP7336397A 1997-03-26 1997-03-26 剥離紙 Pending JPH10264331A (ja)

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JP7336397A JPH10264331A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 剥離紙

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