JPH1026082A - 血圧計用ポンプ装置 - Google Patents

血圧計用ポンプ装置

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JPH1026082A
JPH1026082A JP8177767A JP17776796A JPH1026082A JP H1026082 A JPH1026082 A JP H1026082A JP 8177767 A JP8177767 A JP 8177767A JP 17776796 A JP17776796 A JP 17776796A JP H1026082 A JPH1026082 A JP H1026082A
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JP
Japan
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air chamber
exhaust
air
exhaust hole
diaphragm
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JP8177767A
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English (en)
Inventor
Koichi Okada
浩一 岡田
Junzo Fujii
順三 藤井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Reciprocating Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気室が圧縮された時の空気室内から空気室
外への空気の流れの効率を良くする。ポンプの最大圧力
値を向上させる。 【解決手段】 作動ロッド5にて圧縮・膨張されてポン
プ作用を行なう空気室9内の空気を排気路17内に排気
する排気孔8bを排気弁11で開閉自在とする。排気孔
8bを排気弁11の連結軸11aよりも空気室9を圧縮
する方向Jに寄せて配置する。空気室9内の空気は分散
することなく排気孔8bからスムーズに排気される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血圧計に用いられ
るポンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のポンプ装置としては、た
とえば図12に示されるように、モータ1の出力軸2に
偏心して取付けられる駆動軸3と、駆動軸3の回転によ
ってモータ径方向に往復運動する作動ロッド5と、作動
ロッド5にて圧縮・膨張されてポンプ作用を行なう空気
室9を備えたダイアフラム体7とから成り、作動ロッド
5の往復運動にて空気室9を圧縮・膨張させるようにし
た血圧計用ポンプ装置Pが知られている。
【0003】ここでモータ1に通電されて出力軸2が回
転すると、駆動軸3も回転し、これにより作動ロッド5
がモータ1の出力軸2と垂直面内で円運動をして、ダイ
アフラム部が作動ロッド5と同じ円運動を行なうこと
で、空気室9の容積の増減によってポンプ作用が発生
し、傘形弁等から成る排気弁11の弁部11bを開いて
排気孔8bから排気路17を介して圧迫帯内に空気が供
給されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
空気室9内の空気を排気路17に排気するための排気孔
8bは、図13に示されるように、排気弁11の連結軸
11aが取着される弁取付穴8aを中心としてその外周
四方に複数(例えば4つ)設けられており、空気室9内
の空気がこれら4つの排気孔8bを分散して排気される
ものであるから、弁部11bが開いた際の空気室9から
排気路17への排気効率が悪くなり、結果としてポンプ
の最大圧力値を向上させることが困難であるという問題
があった。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、空気室が圧縮され
た時の空気室内から空気室外への空気の流れの効率を良
くすることができて、ポンプの最大圧力値を向上させる
ことができる血圧計用ポンプ装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、上腕、手首、指等の人体血圧測定部位に
装着する血圧計Vに接続され、モータ1の出力軸2に偏
心して取付けられた駆動軸3と、駆動軸3の回転によっ
てモータ径方向に往復運動する作動ロッド5と、作動ロ
ッド5にて圧縮・膨張されてポンプ作用を行なう空気室
9を備えたダイアフラム体7とから成り、作動ロッド5
に連結されると共に作動ロッド5の往復運動にて空気室
9を圧縮・膨張させる駆動部7cをダイアフラム体7に
設け、駆動部7cの周囲に設けられたダイアフラム部7
aのうち、モータ1の出力軸2に相対する面のみを変位
可能とした血圧計用ポンプ装置において、空気室9内の
空気を空気室9外に排気する排気孔8bを排気弁11で
開閉自在とし、該排気孔8bを排気弁11の連結軸11
aよりも空気室9を圧縮する方向Jに寄せて配置して成
ることを特徴としており、このように構成することで、
空気室9が圧縮されて空気室9内の空気が排気孔8bを
通って空気室9外へ排気される際に、排気孔8bは空気
室9を圧縮する方向Jに寄せて配置されているので、空
気室9内の空気が分散することなく排気孔8bからスム
ーズに排気されることとなり、空気の流れの効率がきわ
めて良くなる。
【0007】また上記排気孔8bは、空気室9側の端部
又は空気室9とは反対側の端部の少なくともいずれか一
方に排気孔8bの断面積を部分的に増加させる手段を備
えたものであるのが好ましく、この場合、排気孔8bの
断面積が排気孔8bの端部側で増加することにより、空
気室9から排気孔8b内への空気の流入、或いは排気孔
8b内から空気室9外への空気の流出が排気孔8bの断
面積を部分的に増加させる手段によって一層スムーズに
行なわれる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。本発明にかかる血圧計用ポンプ装置Pは、上
腕、手首、指等の人体血圧測定部位の動脈圧情報によっ
て血圧測定を行なう電子血圧計のような血圧計Vに用い
られるものであり、この血圧計Vは図1(b)に示され
るように、血圧計用ポンプ装置P、電磁弁からなる急速
排気弁W及び定速排気弁X、圧迫帯Y、圧力センサーZ
を備えたものとして構成されている。
【0009】図1(a)において、1はモータ、2はモ
ータ1の出力軸、3は出力軸2に対して溶接等により偏
心して取付けられた丸棒状の駆動軸、4はモータ1を取
付けるための蓋状のモータ取付台であり、中心部近傍に
はモータ1の取付ねじ20を通すための貫通孔4bが設
けられ、また、外周角部にはモータ取付台4を後述する
他の部材とねじ止めするための取付穴がそれぞれ設けら
れている。
【0010】5は略棒状の作動ロッドであり、中心には
駆動軸3と結合するための結合穴5aが設けられ、両端
には後述するダイアフラム体7を該作動ロッド5に連結
するための取付穴5bが設けられている。6は一面が開
口した長方箱形のケース体であり、外角部には4つの取
付穴が設けられており、開口面はモータ取付台4と嵌合
され、箱底面は後述するダイアフラム体7及び基台8を
ケース体6内に挿入、保持するための挿入穴6aを有す
ると共に、ケース体6内に導入された空気を後述するダ
イアフラム体7の吸入弁7eに導くための通気口6bが
設けられている。さらに、ケース体6には外部の空気を
ケース体6内に導入するための吸入口6dが設けられて
いる。この吸入口6dは図1(c)の水平断面図に示さ
れるように水平断面視で屈曲したクランク状となってい
る。また、ケース体6には定速排気弁Xに接続されるこ
ととなるパイプ部材14を接続するための接続管部6e
が設けられている。
【0011】7はゴム等の弾性体により、一端部に取付
用のネジを通す通穴21を有して形成されたダイアフラ
ム体であり、図4及び図5に示されるように、該ダイア
フラム体7上には斜面を有して略方形斜柱状に形成され
たダイアフラム部7aがダイアフラム体7平面に対して
3次元的に延伸して、立体的且つ一体に1袋形成されて
おり、ダイアフラム部7aの頂部には全周にわたって蛇
腹の役目をする半円部7bが設けられている。さらに、
ダイアフラム部7aの中心部にはダイアフラム部7a内
の容積を可変してポンプ作用を行なうための駆動部7c
が剛性を高めるため厚肉にダイアフラム部7aの底部か
ら頭部にわたって立面高さと等しく形成されている。ま
た、駆動部7cの先端には頭部7dが設けられ、作動ロ
ッド5の取付穴5bを貫通してロッド表面に突出して取
着され、これにより駆動部7cは作動ロッド5に係合保
持されている。7eはダイアフラム体7上に一体的に形
成された舌状の吸入弁である。
【0012】8は四隅に取付穴22を有する長方形状の
基台であり、ダイアフラム部7aの内部空間と基台8と
で囲まれた容積で空気室9が形成されるようになってい
る。空気室9は駆動部7cを基準としてモータ径方向外
側の空気室9aとモータ径方向内側の空気室9bとから
なり、ダイアフラム部7aは斜面を有して形成されてい
るため、空気室9aの容積の方が、空気室9bの容積よ
りも大きくなっている。基台8がダイアフラム体7を圧
接する側には、ダイアフラム部7aの立体面とほぼ相似
形状の略方形状の立壁10が設けられ、立壁10の高さ
は、基台8の短軸に平行で中心から近辺側の立壁10a
は遠辺側の立壁10bよりも低く構成され、基台8の長
軸に平行な他の2辺の立壁10cは前記2つの壁をつな
いだ斜面壁となっている。また、立壁10内の基台8面
上には後述する排気弁11を取付けるための弁取付穴8
aが設けられていると共に、弁取付穴8aの片側には後
述する比較的断面積の大きい単数の排気孔8bが所定距
離をあけて設けられている。さらに、吸入弁7eを通過
した空気を空気室9に導くための溝状の吸入路8cが設
けられている。また、基台8の端部には圧迫帯Yに接続
されるパイプ部材14を接続するための接続管部8dが
設けられている。この接続管部8dは後述する蓋体12
と基台8との間に形成される排気路17と連通した状態
となっている。また、基台8には上記ケース体6の接続
管部6eと連通することとなる連絡管部8eが設けられ
ている。
【0013】上記排気孔8bは、図7乃至図9に示され
るように、基台8の両端側に位置するようにそれぞれ端
部寄りに1つづつ設けられている。各排気孔8bの位置
としてはそれぞれ空気室9が圧縮される側の端部であ
り、つまり、空気室9a側に対応するように設けられて
おり、さらに後述のように排気弁11の連結軸11aが
取付けられる弁取付穴8aよりも空気室9を圧縮する方
向Jに寄せた位置に1個の排気孔8bが形成されてい
る。
【0014】ダイアフラム組立状態において、ダイアフ
ラム体7の斜面を有して略方形斜柱状に形成されたダイ
アフラム部7aの内周立面は、4辺のうち、3辺が基台
8の立壁10b及び10cと密着するよう構成されてい
るため、駆動部7cが運動したときにダイアフラム部7
aは内側への移動及び変形が阻止されている。また、ダ
イアフラム部7aの外周立面のうち、上記と同じ3辺は
ケース体6の挿入穴6aの内周面と密着するよう構成さ
れているので、駆動部7cが運動した時にこのダイアフ
ラム面が外側に変位して拡張されることが規制されてい
る。このためダイアフラム部7aが作動ロッド5により
駆動された時、ダイアフラム部7aの立面のうち、斜面
を有する駆動部7c面のみ唯一振動可能であって、他の
面はケース体6と基台8とに挟まれて振動せずに固定さ
れているものである。
【0015】11はゴム等の弾性体で構成された傘型の
排気弁であり、基台8のダイアフラム体7と接する側と
反対側において各ダイアフラム体7と対応するように2
つ取着されるようになっている。この排気弁11は図1
に示されるように連結軸11aの上部に傘形の弁部11
bを設けて主体が構成されており、連結軸11aを基台
8に設けられた弁取付穴8a内に挿入係止し、排気孔8
bを覆うように弁部11bが配置されるようになってい
る。排気孔8bを覆うように配置される排気弁11の弁
部11bは通常時は排気孔8bを覆うように閉じ状態と
なるようになっており、排気孔8bから空気室9内の空
気が出てくると弾性変形して空気圧によって弁部11b
が開いた状態となって空気を外部に排出し、排出後には
弾性力によって閉じ状態に戻るようになっている。つま
り、弁部11bによって外側の一方向に向けてのみ空気
が流れるようになっており、空気が排気孔8b内に戻る
ようなことを排気弁11によって防止するようになって
いる。
【0016】また、排気弁11の弁部11bで開閉自在
とされる排気孔8bは、排気弁11の連結軸11aが取
付けられる弁取付穴8aよりも空気室9を圧縮する方向
Jに寄せた位置に1個形成されている。この排気孔8b
の孔径は、図2、図3、図6に示されているように、空
気室9側(図3の下方)の端部から排気路17側(図3
の上方)の端部になる程徐々に孔径が広くなるテーパー
状に形成されており、排気孔8bの孔径は排気弁11の
弁部11bにて開閉自在に覆うことができる範囲内で従
来の排気孔よりも大径に形成されている。
【0017】12は外縁四隅に取付穴23を有した蓋体
であり、外面には内方に向けて部分的に凹んだ凹所12
aが設けられており、蓋体12を基台8に対して取着す
ると凹所12aによって基台8と蓋体12との間に排気
路17が形成されるようになっている。排気路17と連
通するように蓋体12からは急速排気弁Wに接続される
こととなるパイプ部材14が接続される接続管部12b
が突設されている。上記基台8と蓋体12との間に形成
される排気路17は基台8に設けられた連結管部8eと
連通しており、連結管部8eを介して排気路17は接続
管部6eとも連通した状態となっている。
【0018】13はモータ取付台4、ケース体6、ダイ
アフラム体7、基台8及び蓋体12を貫通して一体的に
固着具するための取付けねじである。次に本発明におけ
るポンプ装置の動作について説明する。モータ1に通電
されて出力軸2が回転すると、駆動軸3も回転し、これ
により作動ロッド5がモータ1の出力軸2と垂直面内で
円運動をしてダイアフラム部7aの駆動部7cは作動ロ
ッド5と同じ円運動を行なう。この時、モータ1の出力
軸2から見て、作動ロッド5の先端との距離が拡大する
工程(円運動の半周)、つまり、作動ロッド5先端が出
力軸2に対して径方向外側に遠ざけられるように運動す
るときは駆動部7cも同様に径方向外側に変位させら
れ、空気室9の容積はダイアフラムの斜面を有する面の
み変位可能に構成されているため、空気室9aは圧縮さ
れて容積が減少し、一方、空気室9bは膨張させられて
容積は増大するが、空気室9aの容積の方が空気室9b
の容積よりも大きいために、全体として空気室9の容積
は減少するものである。次に作動ロッド5の先端とモー
タ1の出力軸2との距離が減少する工程(円運動の残り
半周)、つまり、作動ロッド5が出力軸2に対して径方
向内側に近づくように運動するときは駆動部7cも同様
に径方向内側に変位させられ、全体として空気室9の容
積は増大するものである。
【0019】空気室9の容積が減少する工程にあって
は、空気室9は増圧されて吸入弁7eはケース体6に圧
接されて閉じ、反対に排気弁11が開いて図1中一点鎖
線矢印にて示されるように排気路17を介して接続管部
8eに向けて空気が供給される。次に空気室9の容積が
増大する工程では、空気室9は減圧されて吸入弁7eが
開いて図1中破線矢印にて示されるように吸入口6dか
らケース体6内に入っていた空気は、通気口6b、吸入
路8cを通って空気室9に流入して吸入動作が行なわ
れ、反対に排気弁11は内圧が作用して確実に閉状態と
なる。空気室9は互いに180度離れて相対する位置関
係で設置されているため両者の吸入及び圧縮の工程は丁
度反対になり、一方の空気室9が空気を吸入している場
合には他方の空気室9は空気を圧縮する動作を行なって
いることになる。また、各空気室9は駆動軸3の一回転
で1回のポンプ作用を行なうが全体では2回行なわれ、
しかも、吐出空気の位相が空気室9によって180度異
なっているために接続管部8dから吐出される空気の脈
動は空気室9が1室のポンプに比べて低減される。
【0020】また、血圧測定を行なうにあたって接続管
部8e、排気路17、連絡管部8e、接続管部6e、定
速排気弁Xを介して定速排気が行なわれるものであり、
また、血圧測定後には接続管部8e、排気路17、接続
管部12b、急速排気弁Wを介して急速排気が行なわれ
るものである。そして、圧迫帯Y内に空気を供給するに
あたり、排気弁11を介して空気室9内の空気を順次排
気路17内に排出し、接続管部8eを介して圧迫帯Y内
に空気が供給されるものであり、このとき弁部11bに
よって外側の一方向に向けてのみ空気が流れるようにな
っており、空気が排気孔8b内に戻るようなことを排気
弁11によって防止するようになっているものである
が、排気弁11の連結軸11aが取着されている基台8
には、弁取付穴8aに隣接して排気孔8bが設けられて
おり、この排気孔8bは弁取付穴8aよりも空気室9
a,9bを圧縮する方向Jに寄せて配設されている。つ
まり、図1における左側に位置する空気室9を圧縮する
方向Jは左向きとなり、この空気室9に対応する排気弁
11の連結軸11aが取付けられる弁取付穴8aよりも
左側寄りの位置に1つの排気孔8bが形成されており、
一方、右側に位置する空気室9を圧縮する方向Jは右向
きとなり、この空気室9に対応する排気弁11の連結軸
11aが取付けられる弁取付穴8aよりも右側寄りの位
置に1つの排気孔8bが形成されており、これら各排気
孔8bを介して空気室9と排気路17とがそれぞれ連通
している。
【0021】このように、排気孔8bを排気弁11の連
結軸11aよりも空気室9を圧縮する方向Jに寄せて配
置したことにより、従来のように弁取付穴8aの外周四
方に排気孔8bを設けていた場合と異なり、空気が分散
されることなく排気されることとなる。従って、弁部1
1bの開弁時に排気孔8bから排気路17を介して圧迫
帯Y内への空気の流れの効率がきわめて良くなり、結果
としてポンプの最大圧力値を向上させることが可能とな
る。本発明者の実験によれば、上記空気室9の圧縮側に
単数の排気孔8bを設けた場合、ポンプの最大圧力値を
現状より更に30mmHg向上させることができること
が確認できた。尚、単数の排気孔8bを設ける場合に限
らず、上記空気室9の圧縮側に複数の排気孔8bを設け
るようにしてもよく、この場合においても流体の流れの
効率が一層向上することが判った。
【0022】図11は本発明の他の実施形態として、排
気孔の断面積を部分的に増加させる手段を備えた場合を
示している。図11(a)は、排気孔8bの排気路17
側の端部に拡開形状の傾斜面35を形成した場合を示し
ており、また図11(b)は排気孔8bの空気室9側の
端部に拡開形状の傾斜面35を形成した場合を示してお
り、いずれも排気孔bの断面積を部分的に増加させるこ
とができ、従って、空気室9から排気孔8b内の空気の
流れ、排気孔8b内から排気路17内への空気の流れの
効率を一層向上させることができるようになる。また図
11(c)のように排気孔8bの空気室9側の端部と排
気路17側の端部の両方に拡開形状の傾斜面35を形成
してもよい。さらに傾斜に限らず、例えば丸みのある断
面形状としてもよいものであり、要するに排気孔8bの
断面積を部分的に増加させる断面形状のものであればよ
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、上腕、手首、指等の人体血圧測定部
位に装着する血圧計に接続され、モータの出力軸に偏心
して取付けられる駆動軸と、駆動軸の回転によってモー
タ径方向に往復運動する作動ロッドと、作動ロッドにて
圧縮・膨張されてポンプ作用を行なう空気室を備えたダ
イアフラム体とから成り、作動ロッドに連結されると共
に作動ロッドの往復運動にて空気室を圧縮・膨張させる
駆動部をダイアフラム体に設け、駆動部の周囲に設けら
れたダイアフラム部のうち、モータの出力軸に相対する
面のみを変位可能とした血圧計用ポンプ装置において、
空気室内の空気を空気室外に排気する排気孔を排気弁で
開閉自在とし、該排気孔を排気弁の連結軸よりも空気室
を圧縮する方向に寄せて配置して成るから、空気室が圧
縮されて空気室内の空気が排気孔を通って空気室外へ排
気される際に、排気孔は空気室を圧縮する方向に寄せて
配置されているので、空気室内の空気が分散することな
く排気孔からスムーズに排気されることとなり、空気の
流れの効率がきわめて良くなり、結果として血圧計用ポ
ンプ装置の最大圧力値を向上させることができる。
【0024】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の排気孔は、空気室側の端部又は空気室とは反対側の端
部の少なくともいずれか一方に排気孔の断面積を部分的
に増加させる手段を備えたものであるから、請求項1記
載の効果に加えて、排気孔の断面積が排気孔の端部側で
増加することにより、空気室から排気孔内への空気の流
入、或いは排気孔内から空気室外への空気の流出が排気
孔の断面積を部分的に増加させる手段によって一層スム
ーズに行なわれ、血圧計用ポンプ装置の最大圧力値をよ
り向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一例を示す断面図、(b)は
血圧計の概略構成を説明する説明図、(c)は吸入口を
示す部分水平断面図である。
【図2】同上の排気孔を説明する図7におけるニ部の部
分拡大図である。
【図3】同上の排気孔を説明する図6におけるホ部の部
分拡大図である。
【図4】同上のダイアフラム体を示し、(a)は平面
図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図5】(a)は図4(a)におけるB−C−D−E線
断面図、(b)は図4(a)におけるF−G−H−I線
断面図である。
【図6】同上の基台を示す断面図である。
【図7】同上の基台を示す平面図である。
【図8】同上の基台を示す下面図である。
【図9】同上の基台を示す側面図である。
【図10】(a)は図8におけるト部の部分拡大図、
(b)は断面図である。
【図11】(a)〜(c)は他の実施形態の断面図であ
る。
【図12】従来例を示す断面図である。
【図13】従来の排気孔の配置状態を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 モータ 2 出力軸 3 駆動軸 5 作動ロッド 7 ダイアフラム体 7b ダイアフラム部 8b 排気孔 9 空気室 11 排気弁 11a 連結軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上腕、手首、指等の人体血圧測定部位に
    装着する血圧計に接続され、モータの出力軸に偏心して
    取付けられる駆動軸と、駆動軸の回転によってモータ径
    方向に往復運動する作動ロッドと、作動ロッドにて圧縮
    ・膨張されてポンプ作用を行なう空気室を備えたダイア
    フラム体とから成り、作動ロッドに連結されると共に作
    動ロッドの往復運動にて空気室を圧縮・膨張させる駆動
    部をダイアフラム体に設け、駆動部の周囲に設けられた
    ダイアフラム部のうち、モータの出力軸に相対する面の
    みを変位可能とした血圧計用ポンプ装置において、空気
    室内の空気を空気室外に排気する排気孔を排気弁で開閉
    自在とし、該排気孔を排気弁の連結軸よりも空気室を圧
    縮する方向に寄せて配置して成ることを特徴とする血圧
    計用ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 排気孔は、空気室側の端部又は空気室と
    は反対側の端部の少なくともいずれか一方に排気孔の断
    面積を部分的に増加させる手段を備えたものであること
    を特徴とする請求項1記載の血圧計用ポンプ装置。
JP8177767A 1996-07-08 1996-07-08 血圧計用ポンプ装置 Pending JPH1026082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8177767A JPH1026082A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 血圧計用ポンプ装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8177767A JPH1026082A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 血圧計用ポンプ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1026082A true JPH1026082A (ja) 1998-01-27

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