JPH1026076A - リニアコンプレッサ - Google Patents

リニアコンプレッサ

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JPH1026076A
JPH1026076A JP17949296A JP17949296A JPH1026076A JP H1026076 A JPH1026076 A JP H1026076A JP 17949296 A JP17949296 A JP 17949296A JP 17949296 A JP17949296 A JP 17949296A JP H1026076 A JPH1026076 A JP H1026076A
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JP
Japan
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shaft
piston
linear compressor
current
linear
Prior art date
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Application number
JP17949296A
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Inventor
Naoto Tojo
直人 東條
Takafumi Nakayama
隆文 中山
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to CN97191217A priority patent/CN1083939C/zh
Priority to KR10-1998-0701745A priority patent/KR100504319B1/ko
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  • Electromagnetic Pumps, Or The Like (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンのストローク制御が容易で高効率の
リニアコンプレッサを提供する。 【解決手段】 シャフト3の両端の各々にピストン8a
および8bを設ける。中立点から離れたピストン8a,
8bを中立点に復帰させるためのコイルばね5a,5b
をシャフト3の中央部に付勢させる。リニアモータ13
はシャフト3を往復運動させて上下の圧縮室11a,1
1bで圧縮ガスを交互に生成する。ガス圧縮に関する非
線形な力を2分化・逆位相化させてモータ推力の低減化
・正弦波化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリニアコンプレッ
サに関し、特に、リニアモータによってシリンダ内でピ
ストンを往復運動させ圧縮ガスを生成するリニアコンプ
レッサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫のような冷却装置において
膨張した冷媒ガスを圧縮する機構としてリニアコンプレ
ッサの開発が進められている。このリニアコンプレッサ
では、リニアモータと共振用機械ばねによって1つのピ
ストンが駆動されガス圧縮が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の1ピス
トン型のリニアコンプレッサでは、ガスの吸込・圧縮・
吐出に伴って圧縮室内で発生する非線形な力の影響を大
きく受け、モータ推力の線形化を図ることができなかっ
たので、効率の向上が困難であった。
【0004】また、起動時などの負荷変動に伴ってピス
トンの中立点が変動するため、ピストンのストローク制
御が容易でなかった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、ピ
ストンのストローク制御が容易で高効率のリニアコンプ
レッサを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
圧縮ガスを生成するためのリニアコンプレッサであっ
て、互いに反対方向を向いて同軸状に設けられた2組の
ピストンおよびシリンダ、その両端の各々にピストンが
設けられたシャフト、シャフトに結合され、中立点から
離れたピストンを中立点に復帰させるための弾性部材、
およびシャフトを軸方向に往復運動させて圧縮ガスを2
組のピストンおよびシリンダで交互に生成するためのリ
ニアモータを備えたことを特徴としている。
【0007】請求項2に係る発明では、請求項1に係る
発明の2つのピストン、シャフトおよび弾性部材を含む
振動部は予め定める共振周波数を有し、リニアモータは
共振周波数でシャフトを往復運動させる。
【0008】請求項3に係る発明では、請求項1または
2に係る発明において、中立点から離れたピストンを中
立点に復帰させる弾性部材の復元力は、圧縮ガスがピス
トンに作用する力よりも大きく設定されている。
【0009】
【発明の実施の形態】リニアコンプレッサの構成を説明
する前に、まず、この発明に係るリニアコンプレッサの
原理について説明する。
【0010】リニアコンプレッサモデルは、推力定数A
で電気系モデルと機械系モデルが結合した次式で表現さ
れる。
【0011】 E=A・dx/dt+(L・dI/dt+R・I) …(1) A・I=m・d2 x/dt2 +c・dx/dt+k・x+F +S(Pw−Pb) …(2) ただし、Eは駆動電圧、Aは推力定数(発電定数)、I
は駆動電流、Lはコイルインダクタンス、Rはコイル抵
抗、mは可動部重量、cは粘性減衰係数(機械、ガ
ス)、kは機械ばね定数、Fは固体摩擦減衰力、Sはピ
ストン断面積、Pwはピストン表側圧力、Pbはピスト
ン裏側圧力、xはピストン位置である。
【0012】ここで、固体摩擦減衰力Fおよび粘性減衰
力c・dx/dtは他の力に比べて十分小さいので、式
(2)は次式のようになる。
【0013】 A・I=m・d2 x/dt2 +k・x+S(Pw−Pb) …(2′) この式(2′)は、「モータ推力A・Iは、慣性力m・
2 x/dt2 、復元力k・xおよびガス圧縮に関する
力S(Pw−Pb)の総和で決定される。」ことを表現
している。
【0014】また、ピストン表側圧力Pwはシリンダ内
部圧力を意味し、ピストン裏側圧力Pbはコンプレッサ
内部圧力(リニアコンプレッサの場合は吸込圧力)を意
味する。圧縮・吐出・再膨張・吸込というガス圧縮工程
では、ピストン裏側圧力Pbはほぼ一定であるが、ピス
トン表側圧力Pwは非線形に変化するため、ガス圧縮に
関する力S(Pw−Pb)は非線形となる。この非線形
性は式(2′)より、モータ推力A・Iの非線形性(駆
動電流Iの歪)につながる。
【0015】したがって、リニアコンプレッサの高効率
化には、以下のことが必要となる。 ガス圧縮に関する力S(Pw−Pb)を小さくし
て、モータ推力A・Iの低減化を図る。
【0016】 ガス圧縮に関する力S(Pw−Pb)
の非線形成分を小さくして、モータ推力A・Iの非線形
成分の低減化を図る。
【0017】換言すると、正弦波状の慣性力m・d2
/dt2 および復元力k・x(ただし、位相は互いに1
80°ずれている)と、非線形なガス圧縮に関する力S
(Pw−Pb)との総和であるモータ推力A・Iを、小
さくするとともに正弦波状とすることである。
【0018】そこで、1本のシャフトの両端にピストン
を設け、シャフトの1往復でガス圧縮工程を二度かつ交
互に行なうことにより、図1に示すように、ガス圧縮に
関する力S(Pw−Pb)を2分化・逆位相化すれば、
モータ推力A・Iを小さくし、かつ正弦波状にすること
ができる。
【0019】モータ推力A・Iは、慣性力m・d2 x/
dt2 と復元力k・xとガス圧縮に関する力S(Pw−
Pb)の和であり、かつ復元力k・xとガス圧縮に関す
る力S(Pw−Pb)は同相であるから、復元力k・x
に対するガス圧縮に関する力S(Pw−Pb)の比が小
さいほどモータ推力A・Iの線形性が良好になる。
【0020】ただし、図1においてガス圧縮に関する力
S(Pw−Pb)を示す曲線と時間軸の間の面積は冷却
能力を表しているので、これを小さくすることはでき
ず、また復元力k・xすなわち機械ばね定数kを大きく
するにも限度がある。好ましくは、復元力k・xはガス
圧縮に関する力S(Pw−Pb)よりも大きな値に設定
される。
【0021】また、装置の構造上、負荷変動があっても
ピストンの中立点が一定の位置に保たれるので、駆動電
流Iを制御するだけでピストンのストクロークを容易に
制御できる。
【0022】以下、図に基づいてこの発明を詳細に説明
する。図2は、上述した原理が適用されたリニアコンプ
レッサ1の構成を示す断面図である。図2を参照して、
このリニアコンプレッサ1は、円筒状のケーシング2、
1本のシャフト3、2つのリニアボールベアリング4
a,4b、2つのコイルばね5a,5bおよび固定具6
を備える。リニアボールベアリング4a,4bは、それ
ぞれケーシング2の上部および下部にケーシング2と同
軸状に設けられる。シャフト3は、リニアボールベアリ
ング4a、コイルばね5a、固定具6、コイルばね5b
およびリニアボールベアリング4bに順に挿入される。
シャフト3の中央部に固定具6が固定されて、シャフト
3は上下動自在に支持される。
【0023】また、このリニアコンプレッサ1は、2組
のシリンダ7a,7b、ピストン8a,8b、吸込バル
ブ9a,9bおよび吐出バルブ10a,10bを備え
る。シリンダ7a,7bは、それぞれケーシング2の上
部および下部にシャフト3と同軸状に設けられる。ピス
トン8a,8bは、それぞれシャフト3の一方端部およ
び他方端部に設けられ、シリンダ7a,7b内に嵌挿さ
れる。ピストン8a,8bのヘッドとシリンダ7a,7
bの内壁によって、それぞれ圧縮室11a,11bが形
成される。バルブ9a,10a;9b,10bは、それ
ぞれ圧縮室11a,11b内のガス圧に応じて開閉す
る。ピストン8a,8bのヘッドの裏側とシリンダ7
a,7bの内壁によって形成される空間には、不可逆性
圧縮を防止するためのガスリーク孔12a,12bが形
成されている。シャフト3が上下動すると、上下の圧縮
室11a,11bで圧縮ガスが交互に形成される。
【0024】さらに、このリニアコンプレッサ1は、シ
ャフト3およびピストン8a,8bを上下動させるため
のリニアモータ13を備える。リニアモータ13は、制
御性の高いボイスコイルモータであって、ヨーク部2a
および永久磁石14を含む固定部と、コイル15および
円筒状の支持部材16を含む可動部とを備える。ヨーク
部2aは、ケーシング2の一部を構成している。永久磁
石14は、ヨーク部2aの内周壁に設けられる。支持部
材16の一方端部は永久磁石14とシリンダ7bの外周
壁の間に上下動自在に挿入され、その他方端部は固定具
6を介してシャフト3の中央部に固定される。コイル1
5は、支持部材16の一方端部において永久磁石14に
対向して設けられる。コイル15は、コイルばね状の電
線17を介して電源に接続される。
【0025】このリニアコンプレッサ1は、シャフト
3、固定具6、ピストン8a,8b、コイル15および
支持部材16の重量、圧縮室11a,11b内のガスの
ばね定数、コイルばね5a,5bのばね定数などから定
まる共振周波数を有する。この共振周波数でリニアモー
タ13を駆動させることにより、上下2つの圧縮室11
a,11bで圧縮ガスを高効率で生成できる。
【0026】次に、この2ピストン型リニアコンプレッ
サ1を制御面から高効率化させる方法について説明す
る。モータ入力(有効電力)Piおよびモータ出力Po
は、それぞれ以下の式で表わされる。
【0027】Pi=E・I・cosθ …(3) Po=A・I・dx/dt・cosφ …(4) ただし、θは駆動電圧Eと駆動電流Iの位相差を示し、
φは駆動電流Iとピストン速度dx/dtの位相差を示
している。
【0028】ここで、冷凍能力を維持したまま入力電力
を低減化させるためには、モータ出力Poを維持したま
ま、モータ入力Piを低減化させる必要がある。すなわ
ち、 駆動電流Iとピストン速度dx/dtの位相差φを
小さくして、モータ出力Poを維持したまま駆動電流I
の低減化を図ること、 力率cosθを高めて、駆動電圧Eや駆動電流Iの
低減化を図ること、が制御面から必要である。
【0029】一方、10mH程度のコイルインダクタン
スでは、駆動電圧Eとピストン速度dx/dtの位相
は、ほぼ一致していることが実験で確認されている。
【0030】したがって、駆動電流Iとピストン速度d
x/dtの位相制御を行ない、その位相差φを0とする
ことにより、力率cosθ,cosφの向上を図り、モ
ータ入力Piを低減化するとともに、共振状態を維持す
ることが可能である。
【0031】図3は、このような考察に基づくリニアコ
ンプレッサ1の駆動装置20の構成を示すブロック図で
ある。
【0032】図3を参照して、この駆動装置20は、電
源21、電流センサ22、位置センサ24および制御装
置25を含む。電源21は、リニアコンプレッサ1のリ
ニアモータ13のコイル15に駆動電流Iを供給する。
電流センサ22は、電源21の出力電流の現在値Ino
wを検出する。位置センサ24は、リニアコンプレッサ
1のピストンの位置現在値Pnowを直接または間接的
に検出する。制御装置25は、電流センサ22で検出さ
れた電流現在値Inowと位置センサ24で検出された
位置現在値Pnowとに基づいて電源21に制御信号φ
cを出力し、電源21の出力電流Iを制御する。
【0033】制御装置25は、図4に示すように、P−
V変換部30、位置指令部31、3つの減算器32,3
4,36、位置制御部33、速度制御部35、電流制御
部37および位相制御部38を含む。P−V変換部30
は、位置センサ24によって検出された位置現在値Pn
owを微分して速度現在値Vnowを求める。位置指令
部31は、数式Pref=B*sinωt(ただし、B
は振幅、ωは角周波数である)に従って、位置指令値P
refを減算器32に与える。上述したピストン8a,
8bのストロークを制御するためには、この振幅Bを制
御すればよい。減算器32は、位置指令部31から与え
られた位置指令値Prefと位置センサ24によって検
出された位置現在値Pnowとの差Pref−Pnow
を演算し、演算結果Pref−Pnowを位置制御部3
3に与える。
【0034】位置制御部33は、数式Vref=Gv*
(Pref−Pnow)(ただし、Gvは制御ゲインで
ある)に基づいて速度指令値Vrefを演算し、演算結
果Vrefを減算器34に与える。減算器34は、位置
制御部33から与えられた速度指令値VrefとP−V
変換部30で生成された速度現在値Vnowとの差Vr
ef−Vnowを演算して演算結果Vref−Vnow
を速度制御部35に与える。
【0035】速度制御部35は、数式Iref=Gi*
(Vref−Vnow)(ただし、Giは制御ゲインで
ある)に基づいて電流指令値Irefを演算し、演算結
果Rrefを減算器36に与える。減算器36は、速度
制御部35から与えられた電流指令値Irefと電流セ
ンサ22によって検出された電流現在値Inowとの差
Iref−Inowを演算し、演算結果Iref−In
owを電流制御部37に与える。
【0036】電流制御部37は、減算器36の出力Ir
ef−Inowが0になるように制御信号φcを電源2
1に与えて電源21の出力電流Iを制御する。電源21
の出力電流Iの制御は、たとえばPWM方式あるはPA
M方式で行なわれる。
【0037】位相制御部38は、P−V変換部30で生
成された速度現在値Vnowと速度制御部35で生成さ
れた電流指令値Irefとの位相差を検出し、その位相
差がなくなるように位置指令部31で用いられる数式P
ref=B*sinωtの角周波数ωと速度制御部35
で用いられる数式Iref=Gi*(Vref−Vno
w)の制御ゲインGiを調整する。
【0038】図5は、図4で示した制御装置25の動作
を示すフローチャートである。このフローチャートに従
って、図1〜図4で示したリニアコンプレッサ1および
その駆動装置20の動作について簡単に説明する。
【0039】まずステップS1において、位置指令部3
1で位置指令値Prefが生成され、位置制御部33で
速度指令値Vrefが生成され、速度制御部35で電流
指令値Irefが生成される。リニアモータ13のコイ
ル15に電流が供給されると、リニアモータ13の可動
部が往復運動を開始し、これによって圧縮ガスの生成が
開始される。
【0040】ステップS2において、位置センサ24に
よって位置現在値Pnowが検出され、検出された位置
現在値Pnowは減算器32およびP−V変換部30に
与えられる。ステップS3において、位置制御部33に
よって速度指令値Vref=Gv*(Pref−Pno
w)が演算され、ステップS4において、P−V変換部
30によって位置現在値Pnowが速度現在値Vnow
に変換される。速度現在値Vnowは減算器34および
位相制御部38に与えられる。
【0041】ステップS5において、速度制御部35に
よって電流指令値Iref=Gi*(Vref−Vno
w)が演算され、この演算値Irefは減算器36およ
び位相制御部38に与えられる。電流制御部37は、電
流現在値Inowが電流指令値Irefに一致するよう
に電源21を制御する。
【0042】ステップS6において、位相制御部38に
よって速度現在値Vnowと電流指令値Irefの位相
差が検出される。ステップS7において、位相制御部3
8は、速度現在値Vnowと電流指令値Irefの位相
差がなくなるように、位置指令値Prefの角周波数ω
および制御ゲインGiを調整する。
【0043】以後、ステップS1〜S7が繰返されて、
リニアコンプレッサ1の運転状態は急速に安定する。ま
た、起動後に負荷変動があった場合でも、それに合せて
リニアモータ13の推力すなわち駆動電流Iが直接かつ
適切に制御され、高い効率が得られる。
【0044】図6は、上述したリニアコンプレッサ1が
上述した駆動装置20によって共振状態で駆動されてい
るときの駆動電圧E、電流指令値Iref、速度現在値
Vnowおよび位置現在値Pnowの関係を示す波形
図、図7は、そのときの慣性力m・d2 x/dt2 、復
元力k・x、ガス圧縮に関する力S(Pw−Pb)およ
びモータ推力A・Irefの関係を示す波形図である。
ただし、図7においてモータ推力A・Irefの振幅は
他の力に対して8倍されている。
【0045】共振状態においては、駆動電圧Eと電流指
令値Irefと速度現在値Vnowの位相が一致し、モ
ータ推力A・Irefが小さくかつ正弦波になっている
ことが確認された。このときの力率は0.99、モータ
効率は91.2%であった。
【0046】図8は、従来の1ピストン型リニアコンプ
レッサの定常運転時における慣性力、復元力、ガス圧縮
に関する力およびモータ推力の関係を示す波形図であ
る。ただし、図8においてモータ推力の振幅は他の力に
対して2倍されている。
【0047】図7で示した本発明のリニアコンプレッサ
1に比べ、モータ推力が大きくなり、かつその波形に大
きな歪が生じた。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明で
は、シャフトの両端の各々にピストンが設けられるとと
もに、ピストンを中立点に復帰させるための弾性部材が
シャフトに結合され、シャフトがリニアモータによって
往復運動されて圧縮ガスが生成される。したがって、圧
縮ガスがピストンに作用する非線形な力を2分化・逆位
相化させることができる。よって、ピストンが1つだけ
設けられていた従来に比べ、モータ推力を小さくしかつ
線形化させて高効率化を図ることができ、ひいては装置
の小型化、振動・騒音の低減化を図ることができる。ま
た、負荷変動が生じてもピストンの中立点の位置は変動
しないので、リニアモータの駆動電流を制御するだけで
ピストンのストロークを容易に制御できる。
【0049】また、請求項2に係る発明では、リニアモ
ータは振動部の共振周波数でシャフトを往復運動させる
ので、一層の高効率化が図られる。
【0050】また、請求項3に係る発明では、ピストン
を中立点に復帰させる弾性部材の復元力は、圧縮ガスが
ピストンに作用する力よりも大きく設定される。したが
って、圧縮ガスがピストンに作用する非線形な力の影響
を小さく抑えることができ、モータ推力の線形性をさら
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るリニアコンプレッサの原理を説
明するための波形図である。
【図2】この発明の一実施の形態によるリニアコンプレ
ッサの構成を示す断面図である。
【図3】図2に示したリニアコンプレッサの駆動装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示した制御装置25の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図3に示した制御装置25の動作を示すフロー
チャートである。
【図6】図1〜図5で示したリニアコンプレッサおよび
その駆動装置の効果を説明するための波形図である。
【図7】図1〜図5で示したリニアコンプレッサおよび
その駆動装置の効果を説明するための他の波形図であ
る。
【図8】図1〜図5で示したリニアコンプレッサおよび
その駆動装置の効果を説明するためのさらに他の波形図
である。
【符号の説明】
1 リニアコンプレッサ 3 シャフト 4a,4b リニアボールベアリング 5a,5b コイルばね 7a,7b シリンダ 8a,8b ピストン 9a,9b 吸込バルブ 10a,10b 吐出バルブ 11a,11b 圧縮室 13 リニアモータ 14 永久磁石 15 コイル 20 駆動装置 21 電源 22 電流センサ 24 位置センサ 25 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮ガスを生成するためのリニアコンプ
    レッサであって、 互いに反対方向を向いて同軸状に設けられた2組のピス
    トンおよびシリンダ、 その両端の各々に前記ピストンが設けられたシャフト、 前記シャフトに結合され、中立点から離れた前記ピスト
    ンを前記中立点に復帰させるための弾性部材、および前
    記シャフトを軸方向に往復運動させて、前記圧縮ガスを
    前記2組のピストンおよびシリンダで交互に生成するた
    めのリニアモータを備える、リニアコンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記2つのピストン、前記シャフトおよ
    び前記弾性部材を含む振動部は予め定める共振周波数を
    有し、 前記リニアモータは前記共振周波数で前記シャフトを往
    復運動させる、請求項1に記載のリニアコンプレッサ。
  3. 【請求項3】 前記中立点から離れた前記ピストンを前
    記中立点に復帰させる前記弾性部材の復元力は、前記圧
    縮ガスが前記ピストンに作用する力よりも大きく設定さ
    れている、請求項1または2に記載のリニアコンプレッ
    サ。
JP17949296A 1996-07-09 1996-07-09 リニアコンプレッサ Pending JPH1026076A (ja)

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