JPH10256400A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH10256400A
JPH10256400A JP9054906A JP5490697A JPH10256400A JP H10256400 A JPH10256400 A JP H10256400A JP 9054906 A JP9054906 A JP 9054906A JP 5490697 A JP5490697 A JP 5490697A JP H10256400 A JPH10256400 A JP H10256400A
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JP
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gate electrode
floating gate
insulating film
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region
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JP9054906A
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English (en)
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Takahiro Oonakamichi
崇浩 大中道
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル酸化膜を薄膜化して低電圧化および
低消費電力化を図ることが可能な不揮発性半導体記憶装
置を提供する。 【解決手段】 フローティングゲート電極5としてp型
多結晶シリコンを用いる。また、トンネル酸化膜(第1
の絶縁膜)4の厚みを10nm未満に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不揮発性半導体
記憶装置に関し、より特定的には、フローティングゲー
ト電極を有する不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、不揮発性半導体記憶装置の1種で
あるフラッシュメモリが知られている。このフラッシュ
メモリは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DR
AM)より安価に製造できるため、次世代を担うメモリ
デバイスとして期待されている。
【0003】図17は、このような従来のフラッシュメ
モリのメモリセルを示した断面図である。図17を参照
して、従来のフラッシュメモリでは、シリコン基板(S
i基板)(図示せず)の表面に形成されたPウェル10
1の主表面にチャネル領域を挟むように所定の間隔を隔
ててn型のドレイン拡散層102およびソース拡散層1
03が形成されている。チャネル領域上にはトンネル酸
化膜104を介してn型の多結晶シリコン膜(以下、
「ポリシリコン膜」という)からなるフローティングゲ
ート電極105が形成されている。フローティングゲー
ト電極105上には、ONO膜からなる層間絶縁膜10
6が形成されている。その層間絶縁膜106上にはn型
ポリシリコンからなるコントロールゲート電極107が
形成されている。フローティングゲート電極105およ
びコントロールゲート電極107の両側表面にはサイド
ウォール酸化膜108が形成されている。
【0004】ソース103には対応するソース線(図示
せず)が接続され、ドレイン拡散層102には対応する
ビット線(図示せず)が接続される。フローティングゲ
ート電極105は情報を蓄積するためのものであり、コ
ントロールゲート電極107は対応するワード線(図示
せず)に接続される。
【0005】動作としては、トンネル酸化膜104のF
Nトンネル現象、または、チャネルホットエレクトロン
現象などを用いて、フローティングゲート電極105に
電子を注入するか、または、フローティングゲート電極
105に蓄積された電子を引抜くことにより、消去また
は書込がなされる。これにより、フローティングゲート
電極105における電子の状態によってしきい値の2値
状態を作り出し、その状態によって「0」か「1」が読
出されることになる。
【0006】このようにフラッシュメモリまたはEEP
ROMでは、フローティングゲート電極105内の電子
の蓄積量によって、トランジスタとしてのしきい値の2
値状態を作り、これによりメモリ機能を実現している。
さらに、そのフローティングゲート電極105を絶縁膜
(トンネル酸化膜104および層間絶縁膜106)で囲
むように構成することにより、フローティングゲート電
極105内に蓄積された電子を10年以上という長期間
の間保存することができ、これにより不揮発性メモリを
実現している。具体的には、広いバンドギャップを持つ
絶縁膜(104、106)とフローティングゲート電極
105との間に形成される高いバンド障壁によってフロ
ーティングゲート電極105の周りを囲むことにより、
フローティングゲート電極105内の電子が外に逃げな
いようにしている。すなわち、井戸型ポテンシャルに電
子を閉込めるというメカニズムである。
【0007】フローティングゲート電極105を囲む絶
縁膜(104、106)としては、通常、SiO2 膜お
よびONO膜が用いられる。ONO膜は、コントロール
ゲート電極107とフローティングゲート電極105と
の間の層間絶縁膜106として使用される。
【0008】また、フローティングゲート電極105と
しては、電子を蓄積できるとともに電極として十分低抵
抗な性能を実現可能なn型ポリシリコンが通常用いられ
る。ポリシリコンはSiO2 膜との接合界面における相
性がよいなどの多くの理由によって現在のULSIプロ
セスにおいて最も一般的に用いられている電極材料であ
る。n型不純物を多量に含むポリシリコンであるn型ポ
リシリコンは、n型であるので、膜中に自由電子を多く
持ち、その結果、低抵抗な金属的性質を有する。フロー
ティングゲート型不揮発性半導体メモリでは、フローテ
ィングゲート電極105に電子の注入および引抜きを行
なうことによってフローティングゲート電極105内の
電子の蓄積量を制御してデータの記憶を実現する。この
ため、フローティングゲート電極105としては、自由
電子を多量に有する低抵抗電極である、n型ポリシリコ
ンが通常用いられている。すなわち、従来のフラッシュ
メモリでは、フローティングゲート電極105として、
n型ポリシリコン膜を用いているため、図18に示すよ
うに、フローティングゲート電極105内の導電帯電子
をFNトンネル電流を用いてトンネル酸化膜104を介
してシリコン基板101に向かって引抜く。
【0009】このフローティングゲート型不揮発性半導
体メモリの微細化を考えた場合、他のULSIデバイス
の場合と同じように考えると、トンネル酸化膜104や
層間絶縁膜106といった絶縁膜の薄膜化を行ないなが
ら動作電圧の縮小化を行なうことが考えられる。このよ
うな考え方は、MOS型トランジスタのスケーリング則
としてULSIデバイス開発において一般的である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トンネ
ル酸化膜104および層間絶縁膜106を非常に薄く形
成すると、フローティングゲート電極105に蓄積され
た電子の一部が、FNトンネル現象、直接トンネル現象
または、絶縁膜中のトラップを介したトンネル現象など
によって、トンネル酸化膜104または層間絶縁膜10
6を通り抜けて、シリコン基板やコントロールゲート電
極107へと漏れるという現象が起こる場合がある。図
19は従来の書込(または消去)状態のデータ保持時
(印加電圧のない状態)でのリーク電流のメカニズムを
説明するためのバンド図である。図19を参照して、従
来では、トンネル酸化膜104が薄い場合、フローティ
ングゲート電極105内の導電帯電子がトンネル現象に
よってリークし、そのため、データ保持特性を劣化させ
る。なお、図19においては、簡単化のため、層間絶縁
膜106を、ONO膜とせずにSiO2 膜としている。
【0011】ここで、EEPROMなどのフローティン
グゲート型不揮発性半導体メモリにおいては、薄いトン
ネル酸化膜104を用いた場合、書込および消去動作の
繰返しによるトンネル酸化膜104へのストレスによっ
て、トンネル酸化膜104の印加電界が低電界であると
きにリーク電流が発生することが知られている。これら
は、たとえば、K.Naruke et. al., IEDM Tech. Dig., p
424, 1988 (文献1)に開示されている。
【0012】このようなストレスによって引起こされる
低電界リーク電流は、ストレス誘起リーク電流と呼ばれ
ている。フローティングゲート型不揮発性半導体メモリ
において、このストレス誘起電流が発生した場合、記憶
データを保持している際に、トンネル酸化膜104に印
加される小さい電界によってフローティングゲート電極
105内に蓄積されている電子が徐々に失なわれてしま
う。したがって、このようなストレス誘起リーク電流が
大きく発生するような薄いトンネル酸化膜104はフロ
ーティングゲート型不揮発性半導体メモリに用いること
はできないと考えられる。つまり、ストレス誘起リーク
電流の特性は、フローティングゲート型不揮発性半導体
メモリのトンネル酸化膜104の薄膜化の限界を決定す
るものである。
【0013】さらに、上記の文献1および、R.Moazzami
et. al., IEDM Tech. Dig., p139,1992 (文献2)で
は、このストレス誘起電流はトンネル酸化膜104が1
0nmより薄くなると顕著に現れることを報告してい
る。
【0014】このようにフローティングゲート型不揮発
性半導体メモリにおいて、トンネル酸化膜104の薄膜
化が行なえない場合には動作電圧の低減を行なうことが
できず、このため、低消費電力化も困難になる。携帯機
器用として大きな市場を持つフラッシュメモリに代表さ
れるフローティングゲート型不揮発性半導体メモリにと
って、低消費電力化は非常に重要な要素である。このよ
うに、動作電圧の低減が非常に渇望されているだけに、
フローティングゲート型不揮発性半導体メモリにおい
て、他のULSIデバイスと同程度の積極的な絶縁膜
(トンネル酸化膜104)の薄膜化の実現が望まれてい
る。
【0015】上記のように、従来では、トンネル酸化膜
104の膜厚を10nmよりも小さくするとストレス誘
起電流が大きくなるという不都合があり、このため、従
来ではトンネル酸化膜104の薄膜化を行なうのが困難
であった。その結果、従来では、動作電圧の低減を行な
うことができず、そのため低消費電力化も困難であっ
た。
【0016】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
トンネル酸化膜を薄膜化したとしてもストレス誘起リー
ク電流を低減することが可能なフローティングゲート型
の不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0017】この発明のもう1つの目的は、不揮発性半
導体記憶装置において、トンネル酸化膜の薄膜化を可能
にすることによって、低電圧化および低消費電力化を実
現することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1における発明では、n型のソース領
域およびドレイン領域と、第1の絶縁膜と、フローティ
ングゲート電極と、第2の絶縁膜と、コントロールゲー
ト電極とを備えている。ソース領域およびドレイン領域
は、半導体領域の主表面にチャネル領域を挟むように間
隔を隔てて形成されている。第1の絶縁膜はチャネル領
域上に、10nm未満の厚みを有するように形成されて
いる。フローティングゲート電極は、第1の絶縁膜上に
形成されており、p型の多結晶シリコン(ポリシリコ
ン)を含んでいる。第2の絶縁膜はフローティングゲー
ト電極上に形成されており、コントロールゲート電極は
第2の絶縁膜上に形成されている。また、第1の絶縁膜
に10MV/cm以上の電界を印加することによりトン
ネル現象を用いてフローティングゲート電極内の電子を
半導体領域の主表面の方向に引抜く。これにより、フロ
ーティングゲート電極内の正電荷の帯電量を増加させ
て、書込および消去のいずれかの動作を行なう。
【0019】このように、請求項1に記載の不揮発性半
導体記憶装置では、フローティングゲート電極をp型多
結晶シリコンを含むように構成する。これにより、フロ
ーティングゲート電極としてn型多結晶シリコンを用い
た場合に比べて、ポテンシャルの障壁高さを3.1eV
から4.4eVに増大させることができ、その結果、リ
ーク電流を減少させることができる。このようにリーク
電流を低減することができるので、本発明においてはト
ンネル酸化膜(第1の絶縁膜)の膜厚を10nm未満と
することが可能となる。また、第1の絶縁膜を10nm
未満の膜厚に薄膜化することが可能になるので、書込/
消去時の動作電圧を低減することができ、その結果、不
揮発性半導体記憶装置の消費電力の低減および動作特性
の向上を行なうことができる。
【0020】請求項2における不揮発性半導体記憶装置
は、n型のソース領域およびドレイン領域と、第1の絶
縁膜と、フローティングゲート電極と、第2の絶縁膜
と、コントロールゲート電極とを備えている。ソース領
域およびドレイン領域は、p型の半導体領域の主表面に
チャネル領域を挟むように間隔を隔てて形成されてい
る。第1の絶縁膜は、チャネル領域上に形成されてお
り、10nm未満の厚みを有する。フローティングゲー
ト電極は、第1の絶縁膜上に形成されており、p型多結
晶シリコンを含んでいる。第2の絶縁膜はフローティン
グゲート電極上に形成されており、コントロールゲート
電極は第2の絶縁膜上に形成されている。半導体領域の
主表面の方向からフローティングゲート電極へのホット
ホール注入現象を用いてフローティングゲート電極内の
正電荷の帯電量を増加させることによって、書込および
消去のいずれかの動作を行なう。
【0021】この請求項2においても、請求項1と同
様、フローティングゲート電極をp型多結晶シリコンを
含むように構成することによって、n型多結晶シリコン
によりフローティングゲート電極を形成する場合に比べ
て、ポテンシャルの障壁高さを3.1eVから4.4e
Vに増大させることができ、それによりリーク電流を大
幅に低減することができる。このようにリーク電流を低
減することができるため、トンネル酸化膜を構成する第
1の絶縁膜を10nm未満の膜厚にすることが可能とな
り、これにより動作電圧の低減を図ることも可能とな
る。また、フローティングゲート電極をp型多結晶シリ
コンを含むように構成することにより、原理的にストレ
ス誘起電流を低減することができ、それにより不揮発性
半導体記憶装置の保持特性を大きく改善することができ
る。このため、ホットホール注入を書込または消去動作
として用いることが可能となる。
【0022】請求項3における不揮発性半導体記憶装置
は、p型のソース領域およびドレイン領域と、第1の絶
縁膜と、フローティングゲート電極と、第2の絶縁膜
と、コントロールゲート電極とを備えている。p型のソ
ース領域およびドレイン領域は、n型の半導体領域の主
表面にチャネル領域を挟むように間隔を隔てて形成され
ている。第1の絶縁膜はチャネル領域上に形成されてお
り、10nm未満の厚みを有する。フローティングゲー
ト電極は、第1の絶縁膜上に形成されており、p型多結
晶シリコンを含む。第2の絶縁膜はフローティングゲー
ト電極上に形成されており、コントロールゲート電極は
第2の絶縁膜上に形成されている。また、第1の絶縁膜
に10MV/cm以上の電界を印加してトンネル現象を
用いてフローティングゲート電極内の電子を半導体領域
の主表面の方向に引抜く。これにより、フローティング
ゲート電極内の正電荷の帯電量を増加させて、書込およ
び消去のいずれかの動作を行なう。
【0023】請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置
では、フローティングゲート電極をp型多結晶シリコン
を含むように構成することによって、請求項1および2
と同様、井戸型ポテンシャルの障壁高さを増大させるこ
とができ、これによりリーク電流を大幅に低減すること
ができる。また、ソースおよびドレイン領域もp型に形
成することにより、ソースおよびドレイン領域に導電帯
電子が存在しなくなる。これにより、ソース領域および
ドレイン領域からフローティングゲート電極への電子の
漏れもNMOS型に比べて低減することが可能となる。
これにより、データ保持時にトンネル酸化膜に印加され
る電界が、ソース領域およびドレイン領域からフローテ
ィングゲート電極へ電子が漏れる向きになるようにデバ
イス動作条件を設定したとしても、NMOS型に比べて
データ保持特性を改善することができる。
【0024】請求項4における不揮発性半導体記憶装置
は、p型のソース領域およびドレイン領域と、第1の絶
縁膜と、フローティングゲート電極と、第2の絶縁膜
と、コントロールゲート電極とを備えている。p型のソ
ース領域およびドレイン領域は、n型の半導体領域の主
表面にチャネル領域を挟むように間隔を隔てて形成され
ている。第1の絶縁膜はチャネル領域上に形成されてお
り、10nm未満の厚みを有する。フローティングゲー
ト電極は第1の絶縁膜上に形成されており、p型多結晶
シリコンを含んでいる。第2の絶縁膜はフローティング
ゲート電極上に形成されており、コントロールゲート電
極は第2の絶縁膜上に形成されている。また、半導体領
域の主表面の方向からフローティングゲート電極へのホ
ットホール注入現象を用いてフローティングゲート電極
内の正電荷の帯電量を増加させることによって、書込お
よび消去のいずれかの動作を行なう。
【0025】請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置
では、上記した請求項3と同様、フローティングゲート
電極をp型多結晶シリコンを含むように構成するととも
に、ソース領域およびドレイン領域をp型にしている。
これにより、データ保持時のフローティングゲート電極
からの電子の漏れ電流を低減することができ、かつ、ソ
ースおよびドレイン領域からフローティングゲート電極
への電子の漏れもNMOS型に比べて低減することがで
きる。したがって、データ保持時にトンネル酸化膜(第
1の絶縁膜)に印加される電界が、ソース領域およびド
レイン領域からフローティングゲート電極へ電子が漏れ
る向きに設定されたとしても、NMOS型に比べてデー
タ保持特性を改善することができる。また、p型多結晶
シリコンをフローティングゲート電極に使用することに
より、原理的にストレスリーク電流を低減することが可
能となり、これにより、不揮発性半導体記憶装置の保持
特性を大きく改善することができる。その結果、ホット
ホール注入を書込または消去動作として用いることが可
能となる。
【0026】請求項5は、上記請求項1〜4のいずれか
の構成において、コントロールゲート電極をp型多結晶
シリコンを含むように構成する。このようにコントロー
ルゲート電極にp型多結晶シリコンを用いることによ
り、コントロールゲート電極とフローティングゲート電
極との間の第2の絶縁膜の電子に対するポテンシャル障
壁が増大する。これにより、第2の絶縁膜を介してコン
トロールゲート電極から漏れる電子の量を低減すること
ができる。その結果、コントロールゲート電極からの電
子の漏れに起因するデータ保持特性の劣化を防止するこ
とができ、それにより第2の絶縁膜の薄膜化が可能とな
る。この第2の絶縁膜の薄膜化は、動作電圧の低電圧化
および低消費電力化を実現することを可能にする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1によるフローティング型不揮発性半導体メモリの
メモリセルを示した断面図である。図1を参照して、こ
の実施の形態1によるメモリセルでは、シリコン基板
(Si基板)(図示せず)の表面に形成されたPウェル
1の表面に、チャネル領域を挟むように所定の間隔を隔
ててn型のドレイン拡散層2およびn型のソース拡散層
3が形成されている。チャネル領域上には10nm未満
の厚みを有するトンネル酸化膜(第1の絶縁膜)4が形
成されている。そのトンネル酸化膜4上にはp型ポリシ
リコンからなるフローティングゲート電極5が形成され
ている。フローティングゲート電極5上にはONO膜か
らなる層間絶縁膜(第2の絶縁膜)6を介してn型ポリ
シリコン膜からなるコントロールゲート電極7が形成さ
れている。フローティングゲート電極5およびコントロ
ールゲート電極7の両側面には、サイドウォール酸化膜
8が形成されている。
【0029】ここで、この実施の形態1では、図18に
示した従来の構造と異なり、フローティングゲート電極
5としてp型ポリシリコン膜を用いる。このように、フ
ローティングゲート電極5としてp型ポリシリコン膜を
用いることによって、井戸型ポテンシャルの障壁高さが
約4.4eVと大きくなる。この障壁高さ(約4.4e
V)は、n型ポリシリコンの井戸型ポテンシャルの障壁
高さ(3.1eV)よりも大きくなっている。なお、S
i(シリコン)の禁制帯幅は1.1eV、p型ポリシリ
コンのフェルミ準位はSiの価電子帯最上限準位よりも
0.1eV低いとした。
【0030】このように、フローティングゲート電極5
の材料としてp型ポリシリコンを用いることによって、
井戸型ポテンシャルの障壁高さが3.1eVから4.4
eVに増大するので、リーク電流を有効に防止すること
ができる。これにより、トンネル酸化膜4を10nm未
満の膜厚に薄膜化することが可能となり、その結果、動
作電圧を低減することも可能となる。これにより、不揮
発性半導体記憶装置の消費電力の低減および動作特性の
向上を達成することができる。なお、井戸型ポテンシャ
ルの障壁高さが3.1eVから4.4eVに増大したと
きのリーク電流の改善効果については後述する。
【0031】次に、図1に示した実施の形態1によるメ
モリセルの動作について説明する。p型ポリシリコンを
フローティングゲート電極5として用いた場合、p型ポ
リシリコン内に存在する自由キャリアは正孔(正電荷)
である。このため、本実施の形態のフローティングゲー
ト型不揮発性半導体メモリでは、フローティングゲート
電極5内の正孔の蓄積量を変化させることによってメモ
リセルのしきい値を変化させてデータの記憶を行なう。
このように正孔の蓄積量を制御するのであるが、書込・
消去の動作には、従来通り、Pウェル1からの電子の注
入およびフローティングゲート電極5からの電子の引抜
きを用いることができる。これは、以下の理由による。
【0032】Pウェル1からの電子の注入を行なえば、
注入された電子は、フローティングゲート電極5内の自
由キャリアである正孔とすぐに再結合し、結果としてフ
ローティングゲート電極5内に蓄積される正孔の量を減
少させることが可能となる。また、図2に示すように、
フローティングゲート電極5からの電子の引抜きの際に
は、p型ポリシリコンの導電帯には電子は存在しないた
め、トンネル現象を用いた価電子帯からの電子の引抜き
を用いる。この場合、価電子帯において、引抜かれる電
子と対になっていた正孔のみがフローティングゲート電
極内に残されるため、結果としてフローティングゲート
電極5内に蓄積される正孔の量を増加させることが可能
となる。
【0033】また、このp型ポリシリコンを用いたフロ
ーティングゲート型不揮発性半導体メモリでは、データ
の保持特性にかかわる保持時のリーク電流もやはり電子
に起因したものとなる。すなわち、正孔に対するp型ポ
リシリコンと絶縁膜(SiO 2 )とのポテンシャル障壁
は4eV以上と大きく、さらに、正孔の有効質量が電子
よりも重い。これらの理由により、保持時にフローティ
ングゲート電極5に流れ込む電流およびフローティング
ゲート電極5から漏れる電流については、電子に起因す
る成分を考えればいいといえる。
【0034】図17に示した従来のメモリセルのよう
に、n型ポリシリコンをフローティングゲート電極10
5として用いた場合には、n型ポリシリコンとそれを囲
む絶縁膜(SiO2 )とにより形成される井戸型ポテン
シャルの障壁高さは約3.1eVとなる。ここで、Si
の導電帯最下限準位とSiO2 の導電帯最下限準位との
ポテンシャル差は3.2eVとし、n型多結晶のフェル
ミ準位はSiの導電帯最下限準位よりも0.1eV高い
とした。これに対して、実施の形態1のようにフローテ
ィングゲート電極5としてp型ポリシリコンを用いる
と、井戸型ポテンシャルの障壁高さは約4.4eVと大
きくなる。この場合、Siの禁制帯幅は1.1eV、p
型ポリシリコンのフェルミ準位はSiの価電子帯最上限
準位よりも0.1eV低いとした。このように井戸型ポ
テンシャルの障壁高さが3.1eVから4.4eVに増
大したときの、SiO2 膜を介したリーク電流の改善効
果について以下に簡単に考えてみる。
【0035】図1および図2を参照して、実施の形態1
による動作時の印加電圧としては、コントロールゲート
電極7に負電位、基板に正電位または接地電位をそれぞ
れ印加する。また、ソース拡散層3またはドレイン拡散
層2は基板と同電位を印加するかまたは解放する。これ
により、図2に示すように、フローティングゲート電極
5の価電子帯電子をFNトンネル電流を用いて引抜く。
この場合、トンネル酸化膜4には、10MV/cm以上
の電界が印加される。これにより書込または消去動作が
行なわれる。
【0036】また、図3および図4は、実施の形態1の
書込または消去状態のデータ保持時(印加電圧のない状
態)のエネルギバンド図である。この図3および図4に
おいては、簡単化のため、層間絶縁膜6を、ONO膜と
せずにSiO2 膜としている。図3を参照して、フロー
ティングゲート電極5内に導電帯電子が存在しないた
め、フローティングゲート電極5内の導電帯電子のトン
ネル現象に起因したリーク電流は起こらない。価電子帯
に存在する電子は酸化膜に対するポテンシャル障壁が高
いため、価電子帯電子のトンネル現象に起因したリーク
電流は非常に小さい。図4を参照して、この場合のリー
ク電流は図17に示した従来の構造のリーク電流と同様
である。
【0037】トンネル現象に起因したあらゆるメカニズ
ムを、SiO2 膜を介したリーク電流として考えると、
トンネル現象の代表的なものとしてFNトンネル電流お
よび直接トンネリング電流が挙げられる。まず、FNト
ンネル電流がポテンシャルの障壁高さの違いによりどの
程度変化するかを計算した。FNトンネル電流の式は次
の式(1)により表されることが知られている。
【0038】
【数1】
【0039】上記式(1)において、以下のexp項が
支配的であることは自明である。
【0040】
【数2】
【0041】上記のexp項において、φb =3.1e
Vからφb =4.4eVに変化した場合、同一のJFN
欲するならば、EOX1 =(4.4)3/2 /(3.1)
3/2 OXを満たす電界EOX1 を使用すればいいことがわ
かる。したがって、EOX1 =1.69EOXとなる。
【0042】さらに、書込状態のしきい値電圧と消去状
態のしきい値電圧との電圧差を一定とするならば、1.
69倍の保持時酸化膜電界が許容される。このことは、
酸化膜の膜厚tOXを、tOX1 =tOX/1.69=0.5
9tOXのように、0.59倍に薄膜化できることを意味
する。
【0043】さらに、直接トンネリング電流がポテンシ
ャルの障壁高さの違いによりどの程度変化するかを計算
した。直接トンネリング電流の式は次の式(2)のよう
に近似されることが知られている。
【0044】
【数3】
【0045】上記式(2)を参照して、VOX<φb のと
きのみ直接トンネリングが起こる。ここで、VOX<<φ
b ならば、式(2)を支配するexp項はFNトンネル
のexp項と同一となる。したがって、FNトンネルと
同様の傾向が直接トンネリング電流にもあることがわか
る。これらは、たとえば、K.F.Schuegraf et. al., Ele
ctron Devices, vol.41, no5, 1994(文献3)に開示さ
れている。
【0046】上記のように、トンネル現象の代表的なも
のとしてFNトンネル電流および直接トンネル電流を考
えてみると、ポテンシャルの障壁高さを3.1eVから
4.4eVに増大することにより、大幅なリーク電流の
改善をもたらすことが予想される。それにより、絶縁膜
の膜厚を現状の膜厚の0.59倍まで薄膜化できること
が予想される。
【0047】実際のリーク電流は、FNトンネル電流や
直接トンネル電流のメカニズムではないと予想される。
しかし、このように一般的にトンネル現象に起因したあ
らゆるメカニズムのリーク電流は、ポテンシャルの障壁
高さの増大により、大きく減少することができることが
容易に想像できる。具体的には、トンネル現象に起因し
たあらゆるメカニズムのリーク電流は、基本的に、WK
B(Wentzel-Kramers-Brillouin )近似で計算すること
が可能である。すなわち、ポテンシャル障壁をx方向に
1 →x2 に透過する電子のトンネル確率Pは、以下の
式(3)により表わされる。
【0048】
【数4】
【0049】上記式(3)の基本式において、ポテンシ
ャル障壁の形を規定し、解いたものが、それぞれFNト
ンネルの式(1)および直接トンネルの式(2)であ
る。このことから、ポテンシャル障壁高さを増大させる
ことにより、トンネル現象に起因したあらゆるメカニズ
ムのリーク電流を低減することが可能であることがわか
る。その結果、不揮発性半導体記憶装置のデータ保持特
性を改善することができる。
【0050】上記の理由から、フローティングゲート電
極5として従来のn型ポリシリコンに代えてp型ポリシ
リコンを用いることによって、トンネル現象に起因する
メカニズムによる絶縁膜のリーク電流を低減することが
可能であり、その結果、データの保持特性を大きく向上
させることができる。
【0051】また、上述のトンネル酸化膜の薄膜化の限
界を決定すると考えられているストレス誘起リーク電流
については、そのメカニズムはまだ完全には解明されて
いない。しかし、最近の研究によれば、ストレスにより
生成された酸化膜中のトラップを介したトンネル現象で
ストレス誘起電流を説明できるとされている。このこと
はたとえば、K.Sakakibara et. al., Proc. Int. Rel.
Phys. Symp., p100, 1996 (文献4)に開示されてい
る。
【0052】したがって、フローティングゲート電極5
としてp型ポリシリコンを用いることによるポテンシャ
ル障壁の増大によって、ストレス誘起電流も低減するこ
とができると考えられる。このストレス誘起電流は、前
述したように、10nm未満の薄い酸化膜を用いると顕
著になり、メモリの保持特性を劣化させる要因となる。
本実施の形態の構造により、ストレス誘起電流を低減す
ることが可能であるので、本実施の形態においては、ト
ンネル酸化膜4として10nm未満の薄い膜厚のものも
使用することが可能となる。
【0053】また、同一のリーク電流量を規定する場
合、電子に対するポテンシャル障壁の高さが増大した
分、保持時に絶縁膜に印加される電界EOXを増加させる
ことが可能となる。したがって、フローティングゲート
電極5の電荷の蓄積量を同じにする場合には、絶縁膜を
薄膜化して保持時に絶縁膜に印加される電界EOXを増大
させることができる。このように本実施の形態において
は、トンネル酸化膜4を10nm未満の膜厚に薄膜化す
ることが可能となり、これにより、書込/消去時の動作
電圧を低減することが可能となる。その結果、不揮発性
半導体記憶装置の消費電力の低減および動作特性の向上
を図ることができる。
【0054】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを示
した断面図である。図5を参照して、この実施の形態2
による不揮発性半導体記憶装置では、NMOS型メモリ
セルにおけるバンド間トンネル電流誘起ホットホール注
入による書込または消去動作を用いる。
【0055】ホットホール注入は、トンネル酸化膜4の
劣化を引起こすと一般的に考えられている。また、上記
文献4によれば、トンネル酸化膜4内に注入されるホー
ルの総電荷量が増大するとストレス誘起電流が増大する
ことが示されている。すなわち、ストレス誘起電流はホ
ールの注入量と強い相関関係があることが示されてい
る。したがって、ストレス誘起リーク電流を増大させる
ホットホール注入は、フローティングゲート型不揮発性
半導体メモリの保持特性を劣化させるおそれがあり、そ
のため、ホットホール注入は、書込・消去動作としては
従来用いられていなかった。
【0056】しかし、本発明のようにp型ポリシリコン
をフローティングゲート電極5に使用した場合は、原理
的にストレス誘起リーク電流を低減することができるの
で、不揮発性半導体記憶装置の保持特性を大きく改善す
ることができる。このため、ホットホール注入を書込・
消去動作として用いることが可能となる。そこで、この
実施の形態2では、NMOS型メモリセルにおける書込
または消去動作のいずれかの手法として、バンド間トン
ネル電流誘起ホットホール注入によりシリコンの主表面
からフローティングゲート電極5へホールを注入する手
法を用いる。
【0057】具体的には、図5に示すように、NMOS
型メモリセルにおいて、コントロールゲート電極7に負
電位または接地電位、ソース拡散層3またはドレイン拡
散層2に正電位をそれぞれ印加する。これにより、ソー
ス拡散層3またはドレイン拡散層2の領域においてバン
ド間トンネル現象により電子・正孔対を発生させる。そ
の電子・正孔対のうち正孔は横方向電界によりチャネル
方向に加速されて高エネルギを得ることによってホット
ホールとなる。このホットホールをトンネル酸化膜4を
介してフローティングゲート電極5に注入することによ
って、書込または消去のいずれかの動作とする。
【0058】(実施の形態3)図6は、本発明の実施の
形態3による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを示
した断面図である。図6を参照して、この実施の形態3
では、上述した実施の形態1および2と異なり、Nウェ
ル11の表面にp型のソース拡散層13およびドレイン
拡散層12を有するPMOS型のメモリセルを用いる。
それ以外の構造は図1に示した実施の形態1と同様であ
る。このようにPMOS型メモリセルにおいても、実施
の形態1および2のNMOS型メモリセルと同様、p型
ポリシリコンからなるフローティングゲート電極5によ
って、データの保持時のフローティングゲート電極5か
らの電子の漏れ電流を有効に低減することができる。
【0059】なお、動作としては、トンネル酸化膜4に
10MV/cm以上の電界を印加することにより、フロ
ーティングゲート電極5の価電子帯電子をFNトンネル
電流を用いて引抜く。これにより、書込または消去動作
を行なう。
【0060】さらに、この実施の形態3では、ソース拡
散層13およびドレイン拡散層12も高濃度のp型拡散
層であるため、ソース拡散層13およびドレイン拡散層
12には導電帯電子は存在しない。このため、図8に示
すように、ソース拡散層13およびドレイン拡散層12
からフローティングゲート電極5への電子の漏れを、図
4に示した実施の形態1のNMOS型の場合に比べて低
減することができる。したがって、この実施の形態3で
は、データ保持時にトンネル酸化膜4に印加される電界
を、ソース拡散層13およびドレイン拡散層12からフ
ローティングゲート電極5へ電子が漏れる向きになるよ
うな動作条件に設定したとしても、NMOS型の場合に
比べてデータの保持特性を向上させることができる。な
お、ソース拡散層13およびドレイン拡散層12からフ
ローティングゲート電極5へ電子が漏れる向きの電界
は、フローティングゲート電極5がソース拡散層13お
よびドレイン拡散層12に比べて正電位になる場合に生
じる。なお、図7はフローティングゲート電極5からの
電子の漏れ電流を説明するためのバンド図である。
【0061】(実施の形態4)この実施の形態4では、
図9に示すように、PMOS型メモリセルにおいて基板
ホットホール注入を用いて書込または消去動作を行な
う。なお、上記したように、ストレス誘起リーク電流を
増大させるホットホール注入は、従来は用いられていな
かったが、フローティングゲート電極5としてp型ポリ
シリコンを用いることによりホットホール注入を書込・
消去動作として用いることが可能となった。
【0062】この実施の形態4では、図9に示すよう
に、PMOS型メモリセルにおいて、コントロールゲー
ト電極7に負電位、Nウェル11に正電位(Vnwel
l)、P基板(またはPウェル)21に正電位(Vps
ub)を印加する。ここで、Vnwell<Vpsub
である。このように電圧を印加することにより、P基板
21からNウェル11に正孔が注入される。その注入さ
れた正孔は縦方向電界によりチャネル方向に加速されて
高エネルギを得て、その結果ホットホールとなる。この
ホットホールがトンネル酸化膜4を介してフローティン
グゲート電極5へ注入されることによって、書込または
消去の動作が行なわれる。また、実施の形態4の変形例
として、図10に示すようなホール注入の方法を用いる
こともできる。図10を参照して、この変形例において
は、p型のドレイン拡散層12およびコントロールゲー
ト電極7に負電位、p型のソース拡散層13に接地電位
を印加する。これにより、チャネル領域にホールのチャ
ネル反転層を形成して、ソース/ドレイン間にチャネル
電流を流す。このホールからなるチャネル電流におい
て、横方向の電界による加速によりホールの一部がホッ
トホールとなる。このホットホールがトンネル酸化膜4
を介してフローティングゲート電極5へ注入されること
により、書込または消去のいずれかの動作が行なわれ
る。このような注入を、チャネル電流誘起ホットホール
注入という。
【0063】(実施の形態5)図11は、本発明の実施
の形態5による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを
示した断面図である。図11を参照して、この実施の形
態5では、NMOS型メモリセルにおいて、フローティ
ングゲート電極5のみならずコントロールゲート電極1
7をp型ポリシリコンにより形成する。これにより、上
記した実施の形態1〜4と同様、p型ポリシリコンから
なるフローティングゲート電極5によって、図12およ
び図14に示すように、フローティングゲート電極5か
らコントロールゲート電極7または17に向かうリーク
電流を低減することができる。
【0064】また、コントロールゲート電極17をp型
ポリシリコンにより形成することにより、コントロール
ゲート電極17と絶縁膜(この場合はSiO2 )6との
電子に対するポテンシャル障壁が増大する。これによ
り、図15に示すように、コントロールゲート電極17
からフローティングゲート電極5に向かう電子の漏れ電
流を低減することができる。この図15に示したコント
ロールゲート電極17からのリーク電流は、図13に示
したn型ポリシリコンからなるコントロールゲート電極
7を用いた場合に比べてより低減される。
【0065】このようにコントロールゲート電極17か
らのリーク電流を低減することができるので、層間絶縁
膜6を薄膜化することが可能となる。この層間絶縁膜6
の薄膜化によって、カップリング比を増大させることが
できる。これにより、コントロールゲート電極17への
印加電圧が効率的にフローティングゲート電極5に伝達
できるようになり、その結果、動作電圧の低電圧化およ
び低消費電力化を実現することができる。
【0066】なお、図12〜15に示したエネルギーバ
ンド図では、層間絶縁膜6を構成するONO膜を簡単化
のためSiO2 膜としている。
【0067】また、コントロールゲート電極17として
p型ポリシリコンを用いることにより上記のようにデー
タ保持特性を向上することができるので、以下のような
効果を得ることもできる。すなわち、データ保持時に層
間絶縁膜6に印加される電界を、コントロールゲート電
極17からフローティングゲート電極5へ電子が漏れる
向きになるようなデバイス条件に設定したとしても、層
間絶縁膜6を介してリーク電流を有効に低減することが
でき、それによりデータ保持特性を改善することができ
る。
【0068】(実施の形態6)この実施の形態6では、
p型ポリシリコンからなるフローティングゲート電極5
内の空乏層におけるバンド間トンネル電流現象により発
生した電子に対するFNトンネル現象を用いて書込また
は消去動作を行なう。p型ポリシリコンをフローティン
グゲート電極5として用いる場合、p型ポリシリコンの
導電帯には電子は存在しない。このため、実施の形態1
では、図2に示したように、価電子帯からの電子による
FNトンネル現象を用いて書込または消去動作を行なう
よう構成した。 この実施の形態6では、フローティン
グゲート電極5を構成するp型ポリシリコンのp型不純
物濃度を、フローティングゲート電極5内の全体または
フローティングゲート電極5とトンネル酸化膜4との界
面近傍のみ若干低くする。これにより、トンネル酸化膜
4に10MV/cm以上の電界を印加して電子を引抜く
際にフローティングゲート電極5とトンネル酸化膜4と
の界面近傍に空乏層が形成される。
【0069】さらに、その空乏層のバンドポテンシャル
は、図16に示すように、全体として1.1V〜1.5
V程度曲がる。この場合、この空乏層のバンドはシリコ
ンの禁制帯幅より曲がっているために、価電子帯から導
電帯への電子のバンド間トンネル現象が発生する。この
バンド間トンネル現象により発生したフローティングゲ
ート電極5内の導電帯電子は、FNトンネル現象によっ
てSi基板1へと透過する。
【0070】このような空乏化現象は、印加電圧の効率
的使用を妨げるものであるため、従来では基本的に空乏
化が起こらないように作成されていた。しかし、この実
施の形態6では、若干の空乏化のみを意図的に起こさせ
る。これにより、その空乏化現象により起こるバンド間
トンネルによる導電帯電子の発生を利用してFNトンネ
ル現象の発生効率を高めることができる。なお、価電子
帯電子の酸化膜に対するポテンシャル障壁は上述したよ
うに4.4eVと大きいのに対して、導電帯電子のポテ
ンシャル障壁は3.2eVと小さい。
【0071】この実施の形態6では、導電帯電子による
FNトンネル現象を用いているので、FNトンネル現象
の発生効率を大きく増大させることができる。その一
方、保持時はトンネル酸化膜4には小さい電界しか印加
されないため、フローティングゲート電極5内の空乏層
に1.1V以上の電圧が印加されることはない。このた
め、バンド間トンネル現象は全く発生せず、その結果保
持特性の劣化を引起こすこともない。
【0072】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではない。本発明の範
囲は上記した実施の形態の説明ではなく特許請求の範囲
によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれる。たとえば、上
述した実施例はシリコン基板上にフローティングゲート
型不揮発性半導体メモリを形成する場合について述べた
が、SOI構造の薄膜半導体層を利用したフローティン
グゲート型不揮発性半導体メモリについても同様に適用
可能である。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜5に記載の発
明によれば、トンネル酸化膜を薄膜化することが可能と
なり、この薄膜化によって書込/消去時の動作電圧を低
減することができる。これにより、不揮発性半導体記憶
装置の消費電力の低減および動作特性の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるフローティング
ゲート型不揮発性半導体メモリのメモリセルを示した断
面図である。
【図2】 図1に示した不揮発性半導体メモリの動作を
説明するためのバンド図である。
【図3】 データ保持時のトンネル酸化膜にかかる電界
がフローティングゲート電極からSi基板に電子が流れ
る方向になる場合のバンド図である。
【図4】 データ保持時のトンネル酸化膜にかかる電界
がSi基板からフローティングゲート電極に電子が流れ
る方向になる場合のバンド図である。
【図5】 本発明の実施の形態2によるフローティング
ゲート型不揮発性半導体メモリの書込または消去動作を
説明するための断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態3によるフローティング
ゲート型不揮発性半導体メモリのメモリセルを示した断
面図である。
【図7】 図6に示した実施の形態3によるPMOS型
のメモリセルにおけるフローティングゲート電極からの
リーク電流を説明するためのバンド図である。
【図8】 図6に示した実施の形態3によるPMOS型
のメモリセルのソース/ドレイン拡散層からフローティ
ングゲート電極へのリーク電流を説明するためのバンド
図である。
【図9】 本発明の実施の形態4によるフローティング
ゲート型不揮発性半導体メモリの書込または消去動作を
説明するための断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態4の変形例による書込
または消去動作を説明するための断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態5によるフローティン
グゲート型不揮発性半導体メモリのメモリセルを示した
断面図である。
【図12】 p型ポリシリコンからなるフローティング
ゲート電極とn型ポリシリコンからなるコントロールゲ
ート電極とを用いた場合のフローティングゲート電極か
らコントロールゲート電極へのリーク電流を説明するた
めのバンド図である。
【図13】 p型ポリシリコンからなるフローティング
ゲート電極とn型ポリシリコンからなるコントロールゲ
ート電極とを用いた場合のコントロールゲート電極から
フローティングゲート電極へのリーク電流を説明するた
めのバンド図である。
【図14】 p型ポリシリコンからなるフローティング
ゲート電極とp型ポリシリコンからなるコントロールゲ
ート電極とを用いた場合のフローティングゲート電極か
らコントロールゲート電極へのリーク電流を説明するた
めのバンド図である。
【図15】 p型ポリシリコンからなるフローティング
ゲート電極とp型ポリシリコンからなるコントロールゲ
ート電極とを用いた場合のコントロールゲート電極から
フローティングゲート電極へのリーク電流を説明するた
めのバンド図である。
【図16】 本発明の実施の形態6による書込または消
去動作を説明するためのバンド図である。
【図17】 従来のフローティングゲート型不揮発性半
導体メモリのメモリセルを示した断面図である。
【図18】 図17に示した不揮発性半導体メモリの書
込または消去動作を説明するためのバンド図である。
【図19】 従来のn型ポリシリコンからなるフローテ
ィングゲート電極を用いた場合の書込または消去動作を
説明するためのバンド図である。
【符号の説明】
1 Pウェル、2 n型ドレイン拡散層、3 n型ソー
ス拡散層、4 トンネル酸化膜、5 フローティングゲ
ート電極、6 層間絶縁膜(ONO膜)、7コントロー
ルゲート電極、8 サイドウォール酸化膜、11 Nウ
ェル、12p型ドレイン拡散層、13 p型ソース拡散
層、17 コントロールゲート電極、21 P基板(P
ウェル)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p型の半導体領域の主表面に、チャネル
    領域を挟むように間隔を隔てて形成されたn型のソース
    領域およびドレイン領域と、 前記チャネル領域上に形成され、10nm未満の厚みを
    有する第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜上に形成された、p型多結晶シリコン
    を含むフローティングゲート電極と、 前記フローティングゲート電極上に形成された第2の絶
    縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成されたコントロールゲート電
    極とを備え、 前記第1の絶縁膜に10MV/cm以上の電界を印加す
    ることによりトンネル現象を用いて前記フローティング
    ゲート電極内の電子を前記半導体領域の主表面の方向に
    引抜き、これにより、前記フローティングゲート電極内
    の正電荷の帯電量を増加させて、書込および消去のいず
    れかの動作を行なう、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 p型の半導体領域の主表面に、チャネル
    領域を挟むように間隔を隔てて形成されたn型のソース
    領域およびドレイン領域と、 前記チャネル領域上に形成され、10nm未満の厚みを
    有する第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜上に形成された、p型多結晶シリコン
    を含むフローティングゲート電極と、 前記フローティングゲート電極上に形成された第2の絶
    縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成されたコントロールゲート電
    極とを備え、 前記半導体領域の主表面の方向から前記フローティング
    ゲート電極へのホットホール注入現象を用いて前記フロ
    ーティングゲート電極内の正電荷の帯電量を増加させる
    ことにより、書込および消去のいずれかの動作を行な
    う、不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 n型の半導体領域の主表面に、チャネル
    領域を挟むように間隔を隔てて形成されたp型のソース
    領域およびドレイン領域と、 前記チャネル領域上に形成され、10nm未満の厚みを
    有する第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜上に形成された、p型多結晶シリコン
    を含むフローティングゲート電極と、 前記フローティングゲート電極上に形成された第2の絶
    縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成されたコントロールゲート電
    極とを備え、 前記第1の絶縁膜に10MV/cm以上の電界を印加す
    ることによりトンネル現象を用いて前記フローティング
    ゲート電極内の電子を前記半導体領域の主表面の方向に
    引抜き、これにより、前記フローティングゲート電極内
    の正電荷の帯電量を増加させて、書込および消去のいず
    れかの動作を行なう、不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 n型の半導体領域の主表面に、チャネル
    領域を挟むように間隔を隔てて形成されたp型のソース
    領域およびドレイン領域と、 前記チャネル領域上に形成され、10nm未満の厚みを
    有する第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜上に形成された、p型多結晶シリコン
    を含むフローティングゲート電極と、 前記フローティングゲート電極上に形成された第2の絶
    縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成されたコントロールゲート電
    極とを備え、 前記半導体領域の主表面の方向から前記フローティング
    ゲート電極へのホットホール注入現象を用いて前記フロ
    ーティングゲート電極内の正電荷の帯電量を増加させる
    ことにより、書込および消去のいずれかの動作を行な
    う、不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記コントロールゲート電極はp型多結
    晶シリコンを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
JP9054906A 1997-03-10 1997-03-10 不揮発性半導体記憶装置 Pending JPH10256400A (ja)

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