JPH10246147A - エンジンのシリンダヘッド構造 - Google Patents

エンジンのシリンダヘッド構造

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JPH10246147A
JPH10246147A JP6188197A JP6188197A JPH10246147A JP H10246147 A JPH10246147 A JP H10246147A JP 6188197 A JP6188197 A JP 6188197A JP 6188197 A JP6188197 A JP 6188197A JP H10246147 A JPH10246147 A JP H10246147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
cylinder head
head
engine
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP6188197A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Osawa
宏 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トップエントリーポートを有するエンジンの
シリンダヘッド構造において、エンジン性能を向上させ
つつ、エンジンの全高を低く抑えることにある。 【構成】 シリンダヘッドのヘッド上面のマニホルド取
付面部を、シリンダブロックのブロックデッキ面に対し
て傾斜させて設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンのシリ
ンダヘッド構造に係り、特にエンジン性能を向上しつ
つ、エンジンの全高を低く抑え得るエンジンのシリンダ
ヘッド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンにおいては、シリンダヘ
ッドのヘッド上面に開口する吸気ポートを形成した、い
わゆるトップエントリーポート(TEP)を有するシリ
ンダヘッドを設けたものがある。
【0003】即ち、図6に示す如く、車両102のボン
ネットライン104内のエンジンルーム106には、エ
ンジン108を搭載している。このエンジン108は、
シリンダブロック110のブロックデッキ面110dに
シリンダヘッド112を設け、シリンダヘッド112の
ヘッド上面112dにシリンダヘッドカバー114を設
け、このシリンダヘッド112にはヘッド上面112d
に開口する吸気ポート116を設け、吸気ポート116
に連通する吸気通路118が形成された吸気マニホルド
120をヘッド上面112dのマニホルド取付面部12
2に取付けて構成されている。この場合、シリンダブロ
ック110のブロックデッキ面110dとシリンダヘッ
ド112のヘッド上面112dとが平行に位置し、ま
た、マニホルド取付面部122がヘッド上面112dと
同一平面上に位置している。エンジン102は、垂直線
Vに対してシリンダ軸線Cが角度αだけ傾斜して設置さ
れている。なお、図6において、符号124は排気ポー
ト、126はサージタンクである。
【0004】このようなエンジンのシリンダヘッド構造
としては、例えば、特開平7−229446号公報に開
示されている。この公報に記載のものは、シリンダヘッ
ドの吸気通路と排気通路の下方に設けられる冷却水通路
の下面を、燃焼室に向かって下方に傾斜する傾斜面に形
成したことにより、シリンダヘッドの下面側の剛性を低
下させることなく、燃焼室壁面の冷却性を高めるもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、トッ
プエントリーポートを有するシリンダヘッドのエンジン
にあっては、シリンダブロックのブロックデッキ面とシ
リンダヘッドのヘッド上面とが平行に位置しているの
で、吸気マニホルドの取廻しが厳しくなり、特にFF
(フロントエンジンフロントドライブ)車に搭載するこ
とを考え、吸気マニホルドの曲率半径を大きくしてエン
ジン性能を向上させたい場合に、エンジンの全高が高く
なり、吸気マニホルドがボンネットに干渉して、そのレ
イアウトが困難になり、このため、ボンネットを高位置
にする必要があり、一方、吸気マニホルドの曲率半径を
小さくすると、吸気が燃焼室に導入しにくくなり、エン
ジン性能を向上することが困難になるという不都合があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、エンジンのシリンダブロ
ックのブロックデッキ面にシリンダヘッドを設け、この
シリンダヘッドのヘッド上面にシリンダヘッドカバーを
設け、前記シリンダヘッドには前記ヘッド上面に開口す
る吸気ポートを設け、この吸気ポートに連通する吸気通
路が形成された吸気マニホルドを前記ヘッド上面のマニ
ホルド取付面部に取付けて設けるエンジンのシリンダヘ
ッド構造において、前記シリンダヘッドのヘッド上面の
前記マニホルド取付面部を前記シリンダブロックの前記
ブロックデッキ面に対して傾斜させて設けたことを特徴
とする。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明は、シリンダヘッドのヘ
ッド上面のマニホルド取付面部をシリンダブロックのブ
ロックデッキ面に対して傾斜させているので、吸気マニ
ホルドの曲率半径を大きくしても、吸気マニホルドがボ
ンネットに干渉するのを回避させ、吸気を燃焼室に導入
し易くしてエンジン性能を向上するとともに、エンジン
の全高を低く抑え、また、シリンダヘッドの幅を狭くし
ても、シリンダヘッドのヘッド上面の吸気ポートを開口
させる面積を確保させ、もって、吸気ポートを容易に形
成させ、更に、吸気ポートをシリンダ軸心に対してスト
レートに形成することができ、吸気の導入を容易とし
て、エンジン性能をさらに向上することができる。
【0008】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜4は、この発明の実施例
を示すものである。図1、2において、2は車両、4は
ボンネットライン、6はエンジンルーム、8はエンジ
ン、10は変速機、12は変速機ケース、14はラジエ
ータ、16はファンシュラウド、18はアッパメンバ、
20はサブフレーム、22はオイルパン、24はオルタ
ネータ、26はウォータポンプ、28はオイルフィルタ
である。
【0009】エンジン8にあっては、図2に示す如く、
シリンダブロック30のブロックデッキ面30dにシリ
ンダヘッド32が載置して設けられている。このエンジ
ン8は、垂直線Vに対してシリンダ軸線36cが角度α
だけ傾斜して設置されている。
【0010】シリンダブロック30には、クランク軸3
4が軸支して設けられ、また、シリンダ36が形成さ
れ、更に、シリンダヘッド32とを共働して燃焼室38
が形成されている。
【0011】クランク軸34には、コンロッド40の大
端部が連結されている。このコンロッド40の小端部に
は、シリンダ36内で往復動するピストン42が連結さ
れている。
【0012】シリンダヘッド32のヘッド上面32dに
は、シリンダヘッドカバー44が載置して設けられてい
る。
【0013】また、シリンダヘッド32のヘッド上面3
2dには、吸気側で、吸気カム軸46が吸気カム軸キャ
ップ48で軸支して設けられているとともに、排気側
(前方)で、排気カム軸50が排気カム軸キャップ52
で軸支して設けられている。吸気カム軸46、排気カム
軸50は、吸気側タペット54、排気側タペット56を
介して吸気弁58、排気弁60を開閉動作する。
【0014】シリンダブロック30のブロックデッキ面
30dは、図1において、水平面Hと同一平面上に位置
している。
【0015】一方、シリンダヘッド32のヘッドデッキ
面32dは、シリンダブロック30のブロックデッキ面
30dに対して交差するように、傾斜して位置してい
る。つまり、ヘッドデッキ面32dは、排気カム軸50
の軸心50cを通る水平面Hに対して吸気側方向に角度
θだけ下方に指向して傾斜して形成される。
【0016】シリンダヘッド32は、吸気ポート62を
ヘッド上面32dに開口して形成した、いわゆるトップ
エントリーポート(TEP)を有するものである。つま
り、吸気ポート62は、シリンダ軸心36cよりも吸気
側で、燃焼室38に開口する吸気口64に連通するとと
もに、シリンダ軸心36cに対して立つように、ストレ
ートにヘッド上面32d側に延長して吸気カム軸46と
排気カム軸50との間でヘッド上面32dの開口部66
に開口している。
【0017】このヘッド上面32dで吸気ポート62の
開口部66の周りのマニホルド取付面部68には、吸気
マニホルド70が取付けられる。この吸気マニホルド7
0は、吸気ポート62に連通する吸気通路72を形成し
ている。マニホルド取付面部68は、ヘッド上面32d
と同一平面上に位置している。吸気マニホルド70の上
流側には、サージタンク74が設けられている。
【0018】また、シリンダヘッド32には、燃焼室3
8に開口する排気口76に連通する排気ポート78が形
成され、また、この排気ポート78に連通する排気通路
(図示せず)を形成した排気マニホルド80が取付けら
れている。この排気マニホルド80は、排気マニホルド
カバー82によって覆われている。
【0019】次に、この実施例の作用を説明する。
【0020】シリンダヘッド32のヘッド上面32d及
びマニホルド取付面部68をシリンダブロック30のブ
ロックデッキ面30dに対して交差するように傾斜して
位置させているので、図2に示す如く、吸気マニホルド
70の曲率半径Rを大きくとりながら、ボンネットライ
ン4内にサージタンク74を納めることができる。
【0021】これにより、図2に示す如く、吸気マニホ
ルド70の曲率半径Rを大きくすることができるので、
吸気を燃焼室38に入り易くさせてエンジン性能を向上
するとともに、エンジン8の全高を低く抑えることがで
き、ボンネットライン4を低位置とすることができる。
【0022】また、図1、3に示す如く、吸気カム軸4
6の軸心46cと排気カム軸50の軸心50cとの間
で、従来の水平線Hでの距離をAとし、また、この実施
例においてヘッド上面32dを傾斜した場合の距離をB
とすると、ヘッド上面32dを角度θだけ傾斜させる
と、B=A/cosθとなるので、B>Aとなる。つま
り、ヘッド上面32dを角度θだけ傾斜させると、シリ
ンダヘッド32の幅を大きくすることなく、吸気カム軸
46と排気カム軸58との間の距離を大きくすることが
できる。そして、吸気ポート62をヘッド上面32dに
開口する場合には、ヘッド上面32dにおいて、ある程
度以上の面積を必要とするために、吸気カム軸46と排
気カム軸50との間の距離を大きくとる必要があるが、
この実施例においては、シリンダヘッド32の幅を小さ
くしても、吸気ポート62の開口部66を十分確保させ
ることができ、もって、エンジン8のコンパクト化を図
りつつ、ヘッド上面32dに吸気ポート62の開口部6
6の面積を確保させ、吸気ポート62を容易に形成させ
ることができる。
【0023】更に、図1、4に示す如く、吸気ポート6
2の中心線62cとシリンダ軸心36cとの角度をθa
とし、吸気ポート62の中心線62cと吸気弁58の中
心線58cとの角度をθbとし、吸気弁挾み角度をθi
nとして、ヘッド上面32dを角度θだけ傾斜すると、
必然的吸気バルブ挾み角(θin)が大きくなり、よっ
て、θaが小さくなる。
【0024】よって、θa=θb−θinであり、θb
は、レイアウト上あまり変化がない。よって、シリンダ
軸心36cに対して吸気ポート62を、ストレートに、
つまり立つようにヘッド上面32dに向かってまっすぐ
に形成することができ、これにより、吸気を燃焼室38
に導入し易くし、エンジン性能をさらに向上することが
できる。なお、図1において、θexは、排気弁挾み角
である。
【0025】また、ヘッド上面32dと同一平面上にマ
ニホルド取付面部68を設けたので、シリンダヘッド3
2の加工時に、ヘッド上面32d及びマニホルド取付面
部68の加工を容易に行わせることができる。
【0026】なお、この実施例にあっては、ヘッド上面
32d及びマニホルド取付面部68を、吸気側方向に傾
斜させたが、図5に示す如く、排気側方向に傾斜させて
も、同様な効果を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、シリンダヘッドのヘッド上面のマニホル
ド取付面部をシリンダブロックのブロックデッキ面に対
して傾斜させて設けたことにより、吸気マニホルドの曲
率半径を大きくしても、吸気マニホルドがボンネットに
干渉するのを回避させ、吸気を燃焼室に導入し易くして
エンジン性能を向上するとともに、エンジンの全高を低
く抑え得る。
【0028】また、シリンダヘッドの幅を狭くしても、
シリンダヘッドのヘッド上面の吸気ポートを開口させる
面積を確保させ、吸気ポートを容易に形成させ得る。
【0029】更に、吸気ポートをシリンダ軸心に対して
ストレートに形成することができ、これにより、吸気を
容易に導入させ、エンジン性能をさらに向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの断面図である。
【図2】車両の側方断面図である。
【図3】ヘッド上面の傾斜による角度の関係を示した図
である。
【図4】吸気弁挾み角等の関係を示した図である。
【図5】ヘッド上面を排気側方向に傾斜した場合の概略
図である。
【図6】従来のエンジンを備えた車両の側面図である。
【符号の説明】
2 車両 4 ボンネットライン 6 エンジンルーム 8 エンジン 30 シリンダブロック 30d ブロックデッキ面 32 シリンダヘッド 32d ヘッド上面 62 吸気ポート 68 マニホルド取付面部 70 吸気マニホルド 74 サージタンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダブロックのブロック
    デッキ面にシリンダヘッドを設け、このシリンダヘッド
    のヘッド上面にシリンダヘッドカバーを設け、前記シリ
    ンダヘッドには前記ヘッド上面に開口する吸気ポートを
    設け、この吸気ポートに連通する吸気通路が形成された
    吸気マニホルドを前記ヘッド上面のマニホルド取付面部
    に取付けて設けるエンジンのシリンダヘッド構造におい
    て、前記シリンダヘッドのヘッド上面の前記マニホルド
    取付面部を前記シリンダブロックの前記ブロックデッキ
    面に対して傾斜させて設けたことを特徴とするエンジン
    のシリンダヘッド構造。
  2. 【請求項2】 前記シリンダヘッドのヘッド上面の前記
    マニホルド取付面部は、前記ヘッド上面と同一平面上に
    設けられ、前記ブロックデッキ面に対して吸気側方向又
    は排気側方向のいずれか一方向に傾斜して設けられたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエンジンのシリンダヘ
    ッド構造。
JP6188197A 1997-02-28 1997-02-28 エンジンのシリンダヘッド構造 Pending JPH10246147A (ja)

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JP6188197A JPH10246147A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 エンジンのシリンダヘッド構造

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JPH10246147A true JPH10246147A (ja) 1998-09-14

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JP (1) JPH10246147A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243401A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd 4サイクルエンジンにおけるシリンダヘッド構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243401A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd 4サイクルエンジンにおけるシリンダヘッド構造

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