JPH10245800A - 平判断裁紙包装用防湿包装紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＰＰＣ用紙等の平判断裁紙の包装紙として好
適であって、使用後の古紙回収や離解再生が可能な防湿
包装紙を提供。 【解決手段】 ２枚の基紙を、防湿層及びバリアー層を
介して積層してなる平判断裁紙包装用防湿包装紙。バリ
ヤーは、水、温水、熱水、又はこれらのアルカリ性溶
液、及び、これらのアルカリ性溶液に、更に界面活性剤
を添加した溶液の少なくとも１種に溶解し得る、樹脂及
び／又は高分子物質を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は防湿包装紙に関し、
特にＰＰＣ用紙等の平判断裁紙の包装紙として用いられ
ると共に、使用後の古紙回収や離解再生が可能な防湿包
装紙に関する。

【０００２】

【従来技術】平判断裁仕上げして使用される印刷用紙、
情報用紙等の防湿包装には、従来、片面ポリエチレンラ
ミネート（以下ポリラミと略す）紙が主として用いられ
ている。ポリラミ紙は、ラミネート厚の調節により防湿
度をコントロールすることが容易であり、また比較的安
価に供給することが可能である事から広く普及してい
る。

【０００３】これらの平判断裁仕上げされた用紙は、更
に裁断、穿孔等の二次加工を受ける他、堆積状態のまま
印刷機にセットされたり、Ａ４、Ｂ４等の規格判に裁断
（小判断裁）されたＰＰＣ用紙の様に、最終製品として
複写機やプリンター等の事務機に使用されるが、近年の
これら印刷機や事務機への使用量が増大したことに伴
い、堆積状態からの給紙時に発生する重送等の給紙障害
によって、作業性が低下する事が問題となっている。

【０００４】このような重送の発生については、装置の
面からの改良も進んでいるが、用紙の面からは、紙間の
静摩擦係数、特に異なる冊との堆積面（冊間）での静摩
擦係数低下が原因である事が明らかとなっている。この
冊間での静摩擦係数低下に対しては、特開平２−１２７
０４２号公報にポリサンドタイプで使用する樹脂を特定
した包装紙が、特開平５−４２９６１号公報にはポリラ
ミ紙に使用する樹脂を特定した包装紙がそれぞれ提案さ
れ、冊間の静摩擦係数低下に対する防止効果が得られる
とされている。

【０００５】一方、近年の資源保護、リサイクル推進等
の世論の高まりに対しては、これら従来の防湿包装紙
が、何れもラミネート加工した樹脂が古紙回収後の脱墨
再生パルプ化に際して障害になるため対応することがで
きなかった。そこで、再生パルプ化可能な包装紙の開発
が提案され（特公昭６３−３９０２２号、特開平３−２
７９４９２号、特開平８−１４４１９２号等）、既に幾
つかの再生可能な防湿包装紙が上市されている。

【０００６】しかしながら、これらの防湿包装紙は、多
くが新聞紙や連続伝票用紙向け等の巻取用途に使用さ
れ、仕上げ後そのまま使用される平判断裁紙（特にＰＰ
Ｃ用紙等の小判断裁紙）への使用には適さないものが多
く、また使用可能なものであっても防湿性が十分で無か
ったり、防湿層に使用している薬品類の影響による静摩
擦係数の低下等により、前述の様な給紙障害発生が起こ
りやすいという欠点があった。

【０００７】即ち、従来の再生可能な防湿包装紙は、未
晒し或いは晒しクラフト紙等の基紙に、ワックスエマル
ジョンやアクリル系樹脂等の防湿剤をエアナイフコータ
ー、ブレードコーターなどの塗工機で塗布した構成とな
っており、これらの防湿層は相応の機械的強度を持ち、
巻取製品の防湿紙として実用に足るものであるが、ＰＰ
Ｃ用紙等の平判断裁紙（特に小判断裁紙）に用いた場合
には、包装紙と接する面の静摩擦係数が低下して、複写
機等にセットした場合に重送等の給紙障害が発生しやす
い傾向にあるほか、自動包装機での包装後に防湿性能の
低下が見られ、製品水分が上昇するという欠点があっ
た。

【０００８】本発明者らはこれらの障害の原因を追求し
たところ、静摩擦係数低下については、防湿層に含まれ
る成分であるワックス分や樹脂分が、接している用紙に
浸透したり摩擦により転移すること、特に用紙冊間の静
摩擦係数が包装紙と接しない用紙間の静摩擦係数に対し
て概ね８０％未満に低下すると続発する事、及び、防湿
性低下については、塗布した防湿層そのものの堅牢度も
関係するが、包装後に包装紙の折り曲げ部分が輸送中の
振動等により内容物の紙製品の角で擦られ、防湿層が削
られて発生する事が判明した。

【０００９】即ち、これらの防湿層は、使用後の故紙回
収における離解再生パルプ化の効果を重視しているた
め、ポリエチレンやポリプロピレン等の在来型防湿紙の
防湿層に使用している樹脂に比べると、塗膜が堅牢でな
く、またワックスや樹脂分の浸透の面でも好ましいもの
ではないが、従来の主な用途である取巻紙の包装におい
ては、最表層の用紙は通常使用しない上、数回包装紙を
重ねて使用する事から、被包装用紙の静摩擦係数の低下
や被包装用紙と接する部分の透湿度低下が余り問題とな
っていなかったため、有効な解決策は提案されていなか
った。そこで、防湿層の性能を保持し、かつワックス等
の静摩擦係数を低下させる成分の浸透を押さえる方法に
ついて種々検討した結果、水溶性樹脂や水溶性高分子か
らなるバリアー層を防湿層と製品に接する側の基紙との
間に挟むことにより、静摩擦係数低下の問題が改善され
ることを見出し本発明に到達した。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は平判断裁紙の包装に使用される防湿包装紙であって、
故紙として回収・再生パルプ化することが可能であると
共に、裁断紙の包装紙と接する面における静摩擦係数低
下による重送等の給紙障害の発生を防止することのでき
る、防湿包装紙を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
２枚の基紙を、防湿層、及び、水、温水、熱水、又はこ
れらのアルカリ性溶液、及び、これらのアルカリ性溶液
に更に界面活性剤を添加してなる溶液の少なくとも１種
に溶解し得る、樹脂及び／又は高分子物質を含有するバ
リアー層を介して積層してなることを特徴とする平判断
裁紙包装用防湿包装紙によって達成された。

【００１２】即ち、本発明においては、ワックス分や樹
脂成分の浸潤をバリアー層によってブロックし、また基
紙を表裏２枚の構成とすることで防湿層の保護を行うと
同時に、被包装用紙と防湿層・バリアー層を分離する。
これにより防湿薬品と製品が直接触れる事により発生す
る摩擦係数の低下や防湿性能低下等の不具合を防止し、
かつ故紙回収後離解再生パルプ化が可能となった。バリ
アー層を省き、単純に防湿層形成後の基紙と表裏２枚と
した場合には、製造後の長期保管中にワックス分や樹脂
分が浸透する為、次第に被包装用紙の摩擦係数が低下す
る。

【００１３】尚、このような、基紙を２枚とした防湿包
装紙は既にポリサンドタイプの包装紙として存在し、Ｐ
ＰＣ用紙等の平判（小判）裁断紙向けとしたものとして
は、特開平２−１２７０４２号や特開平８−１２３０６
５号等に提案されている。しかしながら、前者は離解再
生パルプ化の適性が無く、後者は離解性を備えているも
のの、保管中の樹脂の浸透による用紙摩擦係数の低下が
発生し、重送トラブルが発生する。以下に本発明で使用
する素材について説明する。

【００１４】

【発明の実施の形態】

・基紙 本発明に用いられる基紙はパルプ繊維と填料を主成分と
するものであり、使用目的や要求特性により、長網、或
いはツインワイヤー抄紙機等を初めとする公知の抄紙方
法によって抄造されるが、この場合、その用途に応じ
て、未晒し或いは晒しクラフト紙やヤンキードライヤー
で乾燥した片艶紙など、強度、外観、印刷の有無などに
より適宜選択することが可能である。

【００１５】尚、防湿層やバリアー層を良好に形成する
ために、防湿層側の平滑度は３０秒以上であることが好
ましく、特に５０秒以上とすることによって防湿性能を
容易に得ることができる。非防湿層側の平滑度は印刷適
性や外観等の観点から適宜調整することが可能である
が、３００秒以下であることが望ましい。

【００１６】また、基紙にはサイズプレス、ゲートロー
ル、シムサイザー等の表面塗布装置により、防湿層やバ
リアー層の特性を損なわない範囲で、サイズ性を付与し
たり、染色、顔料塗工等を行って任意の特性を付与する
ことも可能である。尚、原料パルプとしては、クラフト
パルプ（ＫＰ）、メカニカルパルプ（ＭＰ）等の木材パ
ルプの他、ケナフパルプ、バガスパルプ等の天然非木材
パルプや、脱墨再生パルプ（ＤＩＰ）等を適宜使用する
ことが可能であるが、離解再生パルプ化に支障となるガ
ラス繊維・アラミド繊維等の異種繊維は使用しないこと
が望ましい。

【００１７】・薬品 バリアー層を形成する薬品は、水、温（熱）水、それら
にアルカリ性物質を溶解した溶液、及び、更にそれらに
界面活性剤を添加した溶液の何れかに可溶であることが
要求される。これらは何れも、故紙回収後の離解再生パ
ルプ化の工程で、バリアー層を溶解除去するために必要
である。

【００１８】これらの要求を満たす物質の例としてはポ
リビニルアルコール、ポリエチレングリコール類等の水
溶性合成樹脂の他、グルテリン、カゼイン等の蛋白質、
セルロース誘導体、澱粉等の多糖類が挙げられる。バリ
アー層には、これらを複合して配合することができる
他、防湿性や離解再生に支障のない範囲で、例えば耐水
化剤、流動性改善剤等の助剤を使用することも可能であ
る。

【００１９】バリアー性は、透気度による評価で３０，
０００秒以上であることが好ましく、特に、１００，０
００秒以上であることが好ましい。透気度は防湿層の有
無によって影響を受ける場合が有るので、予め、防湿層
を形成しない状態で塗布条件を決定しておくことが望ま
しい。防湿層を形成する防湿剤は、所望の透湿度を得ら
れる物であって離解再生パルプ化に際して支障の無いも
ので有れば良く、例えば、ワックス系防湿剤、合成ゴム
系防湿剤、合成樹脂系防湿剤等、公知の防湿剤の中から
適宜選択して使用することが可能である。

【００２０】尚、本発明で得られる防湿包装紙の透湿度
は、防湿剤の塗布条件により適宜コントロールすること
が可能であるが、実用的な性能としては４０ｇ／ｍ² ・
２４ｈ以下であることが望ましい。本発明の防湿包装紙
を製造する方法は、使用する防湿層、及び、バリアー層
を形成する薬品の基紙への付与方法に応じて、ラミネー
ト、ヒートシーラー等の貼合法、コーター等の塗工法と
いった公知の方法より適宜選択可能である他、オンマシ
ンコーターヘッドを備えた抄紙機で一貫製造する事も可
能である。

【００２１】

【発明の効果】本発明の防湿包装紙は、防湿性が実用上
十分であることは勿論の事、被包装用紙の摩擦係数が低
下する悪影響も無く、かつ離解性も十分であり、故紙と
して回収再生可能である。

【００２２】

【実施例】以下本発明を実施例に従ってさらに詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。

【００２３】実施例１．ＬＢＫＰを濾水度ＣＳＦ＝２８
０ｃｃ叩解したものを８５％、ＮＢＫＰを濾水度ＣＳＦ
＝８０ｃｃに叩解したものを１５％の割合で配合すると
共に５％の重質炭酸カルシウム及び中性サイズ剤を配合
した紙料を、長網抄紙機にヤンキードライヤーを組み合
わせて抄造し、マシンカレンダーで仕上げて、坪量が３
８ｇ／ｍ² で厚さが５２μｍの片艶紙を得た（原紙
１）。この原紙の平滑度は、艶面が２８５秒でラフ面が
３８秒であった。また、この原紙１と同様の原料及び抄
紙機を用いて抄紙した紙、サイズプレス装置に硼砂５％
を含む液を流し、用紙に塗布した（原紙２）。

【００２４】こうして得られた原紙１の艶面に、防湿剤
（ベルトールＰＳ−８１０ 近代化学工業製）をエアー
ナイフコーターを用いて塗布し、透湿度が４０ｇ／ｍ²
・２４ｈ以下となるように塗布量を調節して防湿層を形
成させた。更に、原紙２の艶面に、下記の成分を含む塗
工液（塗工液１）を、ウエットラミネーターを用いて塗
布量が４．５ｇ／ｍ² となるように塗布すると同時に、
該塗布面と原紙１の防湿面とを合わせて積層し、バリア
層を形成すると同時に乾燥接着を行わせ、防湿包装紙を
得た。

【００２５】 塗工液１（「部」は全体を１００とした時の重量部を表す） ＰＶＡ： KL-318 （クラレ製） ７部 PVA-103 （ 同 ） ５部 澱粉 ： MS4600（日本食品化工製） ５部 耐水化剤：スミレーツレジン5004 （住友化学製） ０．５部 こうして得られた防湿包装紙の透気度は２５０，０００
秒であり、透湿度は３２．６ｇ／ｍ² ・２４ｈであっ
た。

【００２６】実施例２．濾水度が３００ｃｃのＬ−ＵＫ
Ｐ６０％、同２５０ｃｃのケナフパルプ１０％、新聞Ｄ
ＩＰ３０％、及び、填料としてカオリンクレー１０％を
配合した紙料にロジンサイズ剤を内添し、ツインワイヤ
ー抄紙機を用いて、坪量が４２ｇ／ｍ²の原紙を得た。
この用紙の厚さは５３μｍで、平滑度はＦ面が４０秒、
Ｗ面が３３秒であった。得られた原紙を用いると共に、
実施例１と同じ塗布液及び設備を用いて、防湿層及びバ
リアー層を形成して防湿包装紙を得た。この防湿包装紙
の透気度は３３０，０００秒、透湿度は３７．１ｇ／ｍ
² ・２４ｈであった。

【００２７】比較例１．濾水度が３５０ｃｃのＬ−ＢＫ
Ｐ８０％、同８０ｃｃのＮ−ＢＫＰ２０％のパルプ及び
填料として重質炭酸カルシウム５％を配合すると共に中
性サイズ剤を内添した紙料を用い、ツインワイヤー抄紙
機によって、坪量が８１．４ｇ／ｍ² の用紙を得た。こ
の用紙の片側に、防湿剤（サイビノールＥＫ−５５ サ
イデン化学製）を、透湿度が４０ｇ／ｍ² ・２４ｈ以下
となるように、エアナイフコーターを用いて塗布した。
得られた防湿包装紙の透湿度は３５．０ｇ／ｍ² ・２４
ｈであった。

【００２８】比較例２．比較例１と同様の方法で、防湿
剤をベルトールＰＳ−８１０とした防湿包装紙を作製し
た。この防湿包装紙の透湿度は３５．８ｇ／ｍ² ・２４
ｈであった。

【００２９】比較例３．実施例１で使用したものと同じ
原紙１を使用し、低密度ポリエチレンをラミネーターを
使用して１８μｍの厚さでラミネートし、ポリサンド包
装紙を製造した。この包装紙の透湿度は２６ｇ／ｍ² ・
２４ｈであった。

【００３０】以上の実施例、比較例によって得られた防
湿包装紙を下記の方法により評価した。物性値 平滑度・透気度はＪＡＰＡＮ ＴＡＰＰＩ Ｎｏ．５Ｂ
法に従い、透湿度はＪＡＰＡＮ ＴＡＰＰＩ Ｎｏ．７
Ａ法に従い、静摩擦係数はＪＩＳ−Ｐ８１４７に準じ、
次の要領に従って測定した。

【００３１】・静摩擦係数測定用紙 長網抄紙機にて抄造した、填料を４％含有する坪量６４
ｇ／ｍ² のＰＰＣ用紙をロータリー小判裁断機にかけて
Ａ４サイズに断裁し、防湿包装紙を自動包装機にセット
して５００枚包装のＰＰＣ用紙冊とし、オートケーサー
を用いてラップラウンド形式のケースに５冊箱詰めして
製品とした。尚、片面に防湿層を設けた比較例の包装紙
の場合には防湿面を内側にして包装した。

【００３２】・サンプルの前処理 上記製品より冊を取り出して平らな硬い実験台の上に置
き、８ｇ／ｍ² の荷重をかけ、常温にて３０日間保管し
た後、摩擦係数の測定に供した。

【００３３】・紙間（包装紙に接しない用紙相互）の摩
擦係数 上記製品より１冊取り出し、積層状態の冊中間部より用
紙約５０枚を取り出し定速引張試験器にセットし、最上
部１枚を除き、所定の錘をのせて紙の長辺方向（抄紙方
向）に一枚ずつ引き出すことにより包装紙に接しない用
紙相互間の静摩擦係数を測定した。

【００３４】・冊間（包装紙に接する面）の摩擦係数 包装された積層状態の冊の最上部一枚と最下部一枚を、
各々包装紙に接していた面同士で重ね、定速引張試験器
にセットし、所定の錘をのせて長辺方向（抄紙方向）に
引き出すことにより静摩擦係数を測定した。

【００３５】複写機・プリンターでの給紙障害発生は次
の要領にて評価した。 ・装置 複写機：ＮＰ−３０５０（キヤノン製） プリンター：ＸＥＲＯＸ４６６０（富士ゼロックス
製）

【００３６】・評価条件 前記製品のうち、製造後３０日以上経過した用紙を用い
て、次のようにして縦送り走行及び横送り走行を行っ
た。５００枚包装済みの用紙１０冊を用意し、包装紙に
接する開封側から２０枚とり、更に４６０枚を続けて取
った。残った２０枚に最初の２０枚を重ね合わせた。こ
の操作を１０冊全てについて行い、５冊に相当する２０
０枚を重ねて複写機に横送りでセットし走行させた。次
に、残りの５冊に相当する用紙を同時に縦送りでセット
し走行させた。これにより、横・縦方向とも４回の冊間
走行を評価し、重送発送を評価した。但しＸＥＲＯＸ４
６６０の場合には、トレイ１を使用して横送り走行のみ
を実施した。

【００３７】離解性の評価 評価する包装紙をシュレッダー処理して細片とした後、
テスト高濃度パルパーに水または湯とともに仕込み、薬
添の上離解を行った。 ・高濃度パルパー条件 ・仕込み（パルプ）濃度１８％ ・温度１８℃または６０℃ ・離解時間２５分 尚、薬添は条件により添加するか、無添加とした。離解
処理を行ったサンプルを、水洗の上、坪量６４ｇ／ｍ²
の手抄き紙として、シリンダードライヤーを用いて乾燥
した後、次の評価基準にて評価した。

【００３８】評価基準 ａ： 離解が十分に行われ、未離解物のフロック、及び
パルプ繊維以外の異物混入は見られない。 ｂ： 僅かに未離解物が見られるが、再生パルプの実用
上支障が無いと考えられるものであって、ａの場合と同
様に異物はない。 ｃ： 未離解物が多く、パルプ繊維以外の異物の混入が
有り、実用上支障があると考えられるもの。 ｄ： 離解性が著しく悪いか、又は、パルプ繊維以外の
異物が多く、実用に堪えないもの。 但し、異物にはサンプルに由来しない汚れやゴミなどは
含めない。各サンプルの評価結果は、表１〜表４に示し
た通りである。

【００３９】

【表１】 表１の結果は、本発明の包装紙の防湿性が十分であるこ
とを実証するものである。

【００４０】

【表２】 表１及び表２の結果から、本発明の包装紙を用いた場合
には、被包装紙の静摩擦係数が低下することがないこと
が実証された。

【００４１】

【表３】 表３の結果から、本発明の包装紙を故紙として回収し、
再生産することのできることが実証された。

【００４２】

【表４】 尚、表４中の○はその特性が良好で有ること、×は不良
で有ることを示す。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２枚の基紙を、防湿層、及び、水、温
   水、熱水、又はこれらのアルカリ性溶液、及び、これら
   のアルカリ性溶液に更に界面活性剤を添加してなる溶液
   の少なくとも１種に溶解し得る、樹脂及び／又は高分子
   物質を含有するバリアー層を介して積層してなることを
   特徴とする平判断裁紙包装用防湿包装紙。
2. 【請求項２】 バリアー層の主成分がポリビニルアルコ
   ール及び／又は変性ポリビニルアルコールである、請求
   項１に記載された平判断裁紙包装用防湿包装紙。
3. 【請求項３】 基紙の積層側表面の平滑度が３０秒以上
   である、請求項１に記載された平判断裁紙包装用防湿包
   装紙。
4. 【請求項４】 包装紙の両表面の平滑度が３００秒以下
   である、請求項１〜３の何れかに記載された平判断裁紙
   包装用防湿包装紙。
5. 【請求項５】 包装紙としての透気度が３０，０００秒
   以上である請求項１〜４の何れかに記載された平判断裁
   紙包装用防湿包装紙。
6. 【請求項６】 包装紙としての透湿度が４０ｇ／ｍ² ・
   ２４ｈ以下である、請求項１〜５の何れかに記載された
   平判断裁紙包装用防湿包装紙。