JPH10244221A - 自動車上塗塗装方法 - Google Patents

自動車上塗塗装方法

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JPH10244221A JP5048997A JP5048997A JPH10244221A JP H10244221 A JPH10244221 A JP H10244221A JP 5048997 A JP5048997 A JP 5048997A JP 5048997 A JP5048997 A JP 5048997A JP H10244221 A JPH10244221 A JP H10244221A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車車体のドア内部にも外板部と同程度のホ
ワイトパール調に効率よく仕上げることができる新規な
自動車上塗塗装方法を提供すること。 【解決手段】自動車車体の外板部及びドア内部の上塗塗
装方法であって、外板部をマンセル記号N7〜9の白〜
灰色系着色ベース塗料(A)、被覆層の光学的厚さが9
0〜160nmの酸化チタン被覆雲母粉末含有ベース塗
料(B)及びクリヤー塗料(C)を3コート1ベイク方
式で塗装するに際して、ドア内部に該着色ベース塗料
(A)と該雲母粉末含有ベース塗料(B)とを混合して
なるベース塗料(D)を塗装し、次いで外板部に該着色
ベース塗料(A)及び該雲母粉末含有ベース塗料(B)
を順次塗装した後、外板部及びドア内部にクリヤー塗料
(C)を塗装し、これらの塗膜を同時に加熱硬化するこ
とを特徴とする自動車上塗塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な自動車上塗
塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体外板部を白〜灰色系着色ベー
ス塗料、酸化チタン被覆雲母粉末含有ベース塗料及びク
リヤー塗料を3コート1ベイク(3C1B)方式で塗装
して、ホワイトパール調又はシルバーパール調(以下、
これらを「ホワイトパール調」と総称する)に仕上げる
ことは既知であるが、通常、車体ドア内部はこれらと異
なる色調の塗料が塗装されることが多いために、ドアを
開けたときに外板部のホワイトパール調とのアンバラン
スで外観上好ましくなく、ドア内部も外板部と同様に仕
上げることが可能な塗装方法の開発が要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
要望が充足され、自動車車体のドア内部にも外板部と同
程度のホワイトパール調に効率よく仕上げることができ
る新規な自動車上塗塗装方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく、鋭意研究した結果、自動車車体外板部を上
記3C1B方式でホワイトパール調に仕上げるに際し
て、予め車体ドア内部に車体外板部用の着色ベース塗料
と特定の酸化チタン被覆雲母粉末含有ベース塗料とを混
合してなるベース塗料を塗装しておくことによって、該
目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0005】即ち、本発明は、自動車車体の外板部及び
ドア内部の上塗塗装方法であって、外板部をマンセル記
号N7〜9の白〜灰色系着色ベース塗料(A)、被覆層
の光学的厚さが90〜160nmの酸化チタン被覆雲母
粉末含有ベース塗料(B)及びクリヤー塗料(C)を3
コート1ベイク方式で塗装するに際して、ドア内部に該
着色ベース塗料(A)と該雲母粉末含有ベース塗料
(B)とを混合してなるベース塗料(D)を塗装し、次
いで外板部に該着色ベース塗料(A)及び該雲母粉末含
有ベース塗料(B)を順次塗装した後、外板部及びドア
内部にクリヤー塗料(C)を塗装し、これらの塗膜を同
時に加熱硬化することを特徴とする自動車上塗塗装方法
に係る。
【0006】上記本発明方法は、自動車車体の外板部及
びドア内部を同程度のホワイトパール調に簡素化された
工程で、効率よく仕上げることができる塗装方法であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明塗装方法は、自動車車体ド
ア内部に上記ベース塗料(D)を塗装し、次いで外板部
に上記ベース塗料(A)及び(B)を順次塗装後、外板
部及びドア内部にクリヤー塗料(C)を塗装し、これら
の塗膜を同時に加熱硬化するものである。つまり、外板
部には塗料(A)、塗料(B)及び塗料(C)を、ドア
内部には塗料(D)及び塗料(C)をそれぞれウエット
オンウエットで塗装したのち、これらの塗膜を同時に加
熱硬化させるものである。従って、車体外板部は3C1
B方式により、又ドア内部は2C1B方式により塗装す
ることになる。
【0008】本発明塗装方法の被塗物である自動車車体
のうち、外板部は、ドアを閉めた状態で車体の外側に位
置している部分であり、例えばボンネットフード、ルー
フ、トランクリッド、フェンダー、バンパー、ドア外側
等が挙げられる。また、自動車車体のドア内部は、ドア
外側以外のドア周辺部であり、換言すれば、ドアを開け
たときに見えるドアの内回り部分であり、例えばドア側
部やステップ部等が挙げられる。
【0009】上記自動車車体の外板部及びドア内部の材
質は、通常、鋼板、プラスチック(ポリオレフィン、ポ
リウレタン等)等であるが、これらのいずれであっても
良い。
【0010】また、本発明塗装方法の実施に先立ち、被
塗物である車体外板部及びドア内部は、予めカチオン電
着塗料等の下塗塗料及び中塗塗料等を塗装し、その塗膜
を硬化しておくことが好ましい。
【0011】本発明方法においては、車体外板部に該着
色ベース塗料(A)を塗装する前に、ドア内部に該着色
ベース塗料(A)と酸化チタン被覆雲母粉末含有ベース
塗料(B)とを混合してなるベース塗料(D)を予め塗
装しておくことが必須要件である。
【0012】着色ベース塗料(A)は、酸化チタン被覆
雲母粉末含有ベース塗料(B)に先立って、自動車車体
外板部に塗装する塗料であって、基体樹脂、架橋剤、黒
色顔料、白色顔料及び有機溶剤を必須成分として含有す
る有機溶剤系液状塗料であって、マンセル記号N7〜9
の白〜灰色系塗膜を形成するものである。
【0013】基体樹脂としては、例えば、水酸基、カル
ボキシル基、エポキシ基等の官能基を有するアクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂等を挙げることが
できる。また、架橋剤としては、例えば、基体樹脂中の
官能基と反応しうるメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソ
シアネート化合物、ブロックポリイソシアネート化合
物、カルボキシル基含有化合物等を挙げることができ
る。基体樹脂と架橋剤との比率は、該両成分の合計重量
を基準に、基体樹脂は50〜90重量%、特に60〜8
0重量%、架橋剤は50〜10重量%、特に40〜20
重量%が適している。
【0014】黒色顔料は、カーボンブラック、黒鉛等、
白色顔料は二酸化チタン等が適している。これらの両顔
料の比率は、着色ベース塗料(A)塗膜の明度がマンセ
ル記号でN7〜9の白〜灰色系になるような範囲内であ
ればよく、例えば白色顔料100重量部あたり、黒色顔
料は0.1〜2重量部が適している。また、これらの黒
色顔料及び白色顔料は、合計で、塗料中の基体樹脂と架
橋剤との合計固形分100重量部当たり1〜150重量
部程度配合するのが適している。また、該塗料(A)に
は、有彩色顔料、メタリック顔料、体質顔料等を、必要
に応じて、マンセル記号でN7〜9の範囲内において若
干量を配合することができる。
【0015】有機溶剤は、上記基体樹脂、架橋剤及び各
顔料を混合して溶解乃至分散するものであればよく、例
えば、炭化水素系、エステル系、エーテル系、アルコー
ル系、ケトン系等の通常の塗料用溶剤が使用できる。
【0016】着色ベース塗料(A)は、上記基体樹脂、
架橋剤、黒色顔料及び白色顔料等の顔料を有機溶剤に常
法により混合して溶解乃至分散せしめることによって調
製でき、明度がマンセル記号N7〜9の白〜灰色系塗膜
を形成するものであり、酸化チタン被覆雲母粉末含有ベ
ース塗料(B)に先立って外板部に塗装する。
【0017】酸化チタン被覆雲母粉末含有ベース塗料
(B)は、外板部の着色ベース塗料(A)の未硬化塗面
に塗装する塗料であって、基体樹脂、架橋剤、特定の酸
化チタン被覆雲母粉末及び有機溶剤を必須成分として含
有し、着色ベース塗料(A)と相俟ってホワイトパール
調塗膜を形成するものである。
【0018】これらの基体樹脂、架橋剤及び有機溶剤と
しては、上記着色ベース塗料(A)で例示したものが適
している。また、これらの各成分の配合量も、該塗料
(A)における配合量の範囲が適している。
【0019】ベース塗料(B)で用いる酸化チタン被覆
雲母粉末は、雲母粉末の表面を酸化チタンで被覆したり
ん片状顔料であり、その酸化チタン被覆層の厚さが光学
的厚さを基準に90〜160nmのものであり、ホワイ
トマイカ又はシルバーマイカとも称されている。また、
この酸化チタン被覆雲母粉末は、干渉色を殆ど呈するこ
とがなく、干渉色を呈する酸化チタン被覆雲母粉末であ
る干渉マイカ粉末とは区別されている。
【0020】該酸化チタン被覆雲母粉末の大きさは、通
常、長手方向が5〜60μm、特に5〜25μm、厚さ
が0.25〜1.5μm、特に0.5〜1μmが、好ま
しい。また、その酸化チタン被覆層の厚さは光学的厚さ
を基準に90〜160nmであるが、幾何学的厚さを基
準に40〜70nmであることが好ましい。
【0021】該酸化チタン被覆雲母粉末の配合量は、基
体樹脂と架橋剤の合計固形分100重量部当たり、3〜
20重量部、特に7〜13重量部の比率であることが好
ましい。また、該塗料(B)には上記顔料成分に加え
て、さらに、アルミニウム粉末、干渉マイカ粉末等を適
宜配合することができる。
【0022】酸化チタン被覆雲母粉末含有ベース塗料
(B)は、上記基体樹脂、架橋剤及び酸化チタン被覆雲
母粉末を有機溶剤に常法により混合して溶解乃至分散せ
しめることによって調製でき、その単独塗膜は半透明の
乳白色の色調で、該粉末による光干渉作用は全く又は殆
ど認められない。
【0023】ベース塗料(D)は、外板部にマンセル記
号N7〜9の白〜灰色系着色ベース塗料(A)を塗装す
る前に、予めドア内部に塗装する塗料であり、マンセル
記号N7〜9の白〜灰色系着色ベース塗料(A)と酸化
チタン被覆雲母粉末含有ベース塗料(B)とを混合する
ことにより調製できる。両塗料の混合比率は、両塗料に
含まれる着色顔料(酸化チタン被覆雲母粉末、メタリッ
ク顔料等も含む)の合計重量を基準に、着色ベース塗料
(A)は30〜70重量%、酸化チタン被覆雲母粉末含
有ベース塗料(B)は70〜30重量%が適している。
該両塗料を混合してなるベース塗料(D)により形成さ
れる塗膜は、着色ベース塗料(A)及び酸化チタン被覆
雲母粉末含有ベース塗料(B)を順次塗装してなる複層
塗膜の外観とほぼ近似しているので、かかるベース塗料
(D)を使用することによりドア内部の塗装工程を短縮
できたことになる。
【0024】クリヤー塗料(C)は、車体の外板部及び
ドア内部のベース塗料(B)の未硬化塗面及びベース塗
料(D)の未硬化塗面に塗装する塗料であり、基体樹
脂、架橋剤及び有機溶剤を必須成分として含有し、透明
塗膜を形成するものである。これらの基体樹脂、架橋剤
及び有機溶剤としては、ベース塗料(A)で例示したも
のが適している。また、これらの各成分の配合量も、ベ
ース塗料(A)における配合量の範囲が適している。
【0025】クリヤー塗料(C)は、上記基体樹脂及び
架橋剤を有機溶剤に常法により混合して溶解乃至分散せ
しめることによって調製できる。
【0026】本発明方法は、車体ドア内部にベース塗料
(D)を塗装し、ついで外板部に白〜灰色系着色ベース
塗料(A)及び酸化チタン被覆雲母粉末含有ベース塗料
(B)を塗装してから、外板部及びドア内部にクリヤー
塗料(C)を塗装した後、加熱してこれらの塗膜を同時
に硬化せしめることからなっている。つまり、外板部は
3C1B方式の塗装、ドア内部は2C1B方式の塗装で
ある。
【0027】ドア内部へのベース塗料(D)の塗装は、
静電方式、スプレー方式等により手動又は自動塗装機
(ロボット等)等で行う。ベース塗料(D)の塗装時の
固形分含有率を10〜60重量%、粘度を10〜50秒
(フォードカップ#4/20℃)に調整し、ドア内部
に、塗装膜厚が硬化塗膜で5〜40μmになるように塗
装し、室温で1〜20分放置してから、外板部に着色ベ
ース塗料(A)を塗装する。
【0028】外板部への着色ベース塗料(A)の塗装
は、該塗料(A)の塗装時の固形分含有率を10〜60
重量%、粘度を10〜50秒(フォードカップ#4/2
0℃)に調整し、静電方式、スプレー方式等により自動
塗装機で塗装することが好ましい。塗装膜厚は硬化塗膜
で5〜40μmが好ましく、室温で1〜20分放置して
から、該未硬化塗面(外板部)に酸化チタン被覆雲母粉
末含有ベース塗料(B)を塗装する。
【0029】該ベース塗料(B)は、塗装時の固形分含
有率を10〜60重量%、粘度を10〜50秒(フォー
ドカップ#4/20℃)に調整し、静電方式、スプレー
方式等により通常自動塗装機で、外板部の着色ベース塗
料(A)の未硬化塗面に塗装する。塗装膜厚は硬化塗膜
で5〜40μmが適している。塗装後、室温で1〜20
分放置する。
【0030】ついで、外板部の酸化チタン被覆雲母粉末
含有ベース塗料(B)の未硬化塗面及びドア内部のベー
ス塗料(D)の未硬化塗面に、クリヤー塗料(C)を塗
装する。
【0031】クリヤー塗料(C)は、外板部及びドア内
部の上記の未硬化塗面に静電方式、スプレー方式等で塗
装することが好ましい。具体的には、塗装時の固形分含
有率を10〜60重量%、粘度を10〜50秒(フォー
ドカップ#4/20℃)に調整し、膜厚が硬化塗膜で1
0〜60μmになるように塗装することが適している。
【0032】このように、外板部には塗料(A)、塗料
(B)及び塗料(C)を、ドア内部には塗料(D)及び
塗料(C)をそれぞれウエットオンウエットで塗装した
のち、100〜160℃で10〜40分加熱してこれら
の塗膜を同時に硬化させることにより、本発明方法が達
成される。通常、本発明方法は、外板部は自動塗装機に
より3C1B方式により、ドア内部は塗装作業者による
手動で2C1B方式により塗装することになる。
【0033】
【実施例】以下に、製造例及び実施例を挙げて、本発明
を更に具体的に説明する。
【0034】製造例1 被塗物の調製 自動車用鋼板(大きさ100×150×0.8mm)
に、カチオン電着塗料(「エレクロン9800」、関西
ペイント(株)製、商品名、ポリアミン変性エポキシ樹
脂−ブロックポリイソシアネート系水性型塗料)を塗装
し加熱硬化した。次いで、中塗塗料(「ルーガベークT
P−37」、関西ペイント(株)製、商品名、ポリエス
テル樹脂−メラミン樹脂系有機溶剤型塗料)を塗装し、
加熱硬化して被塗物を得た。
【0035】得られた被塗物の塗装面を外側にして折り
曲げて、一方の塗装面を外板部、もう一方の塗装面をド
ア内部とした。
【0036】製造例2 白〜灰色系着色ベース塗料(A
−1)の調製 水酸基含有アクリル樹脂(数平均分子量13,000、
水酸基価60mgKOH/g、酸価4mgKOH/g)
75重量部、「ユーバン20SE」(メチル・ブチル混
合エーテル化メラミン樹脂、三井東圧社製、商品名)2
5重量部(固形分)、チタン白顔料100重量部及びカ
ーボンブラック0.1重量部を、酢酸エチル/トルエン
/ソルベッソ150(炭化水素系溶剤、コスモ石油
(株)製、商品名)=50/30/20(重量比)から
なる混合溶剤に混合分散し、塗装時の固形分含有率を4
0重量%、粘度を30秒(フォードカップ#4/20
℃)に調整して外板部用のマンセル記号N9の白〜灰色
系着色ベース塗料(A−1)を得た。
【0037】製造例3 酸化チタン被覆雲母粉末含有ベ
ース塗料(B−1)の調製 水酸基含有アクリル樹脂(数平均分子量10,000、
水酸基価70mgKOH/g、酸価5mgKOH/g)
75重量部、「ユーバン20SE」(メチル・ブチル混
合エーテル化メラミン樹脂、三井東圧社製、商品名)2
5重量部(固形分)、酸化チタン被覆りん片状雲母粉末
(長手方向5〜25μm、厚さ0.5〜1μm、酸化チ
タン被覆層の厚さは光学的厚さを基準に90〜160n
m、幾何学的厚さを基準に40〜70nm)12重量部
を、酢酸エチル/トルエン/ソルベッソ150=50/
30/20(重量比)からなる混合溶剤に混合分散し、
塗装時の固形分含有率を40重量%、粘度を30秒(フ
ォードカップ#4/20℃)に調整して外板部用の酸化
チタン被覆雲母粉末含有ベース塗料(B−1)を得た。
【0038】製造例4 クリヤー塗料(C−1)の調製 水酸基含有アクリル樹脂(数平均分子量17,000、
水酸基価100mgKOH/g、酸価5mgKOH/
g)80重量部(固形分)及び「ユーバン20SE」2
0重量部(固形分)を、酢酸エチル/ソルベッソ100
(炭化水素系溶剤、コスモ石油(株)製、商品名)=5
0/50(重量比)からなる混合溶剤に混合溶解し、塗
装時固形分含有率45重量%、粘度20秒(フォードカ
ップ#4/20℃)に調整して外板部及びドア内部用の
クリヤー塗料(C−1)を得た。
【0039】製造例5 ベース塗料(D−1)の調製 上記白〜灰色系着色ベース塗料(A−1)及び酸化チタ
ン被覆雲母粉末含有ベース塗料(B−1)を着色顔料重
量比で50/50になるように混合して、塗装時の固形
分含有率を40重量%、粘度を30秒(フォードカップ
#4/20℃)に調整し、ドア内部用のベース塗料(D
−1)を得た。
【0040】実施例1 製造例1で得た被塗物のドア内部に、ベース塗料(D−
1)を硬化塗膜で30μmの膜厚になるようにエアース
プレーで塗装し、室温で5分放置した。次いで、外板部
に、着色ベース塗料(A−1)を硬化塗膜で15μmの
膜厚になるようにエアースプレーで塗装し室温で5分放
置し、続いて酸化チタン被覆雲母粉末含有ベース塗料
(B−1)を硬化塗膜で15μmの膜厚になるようにエ
アースプレーで塗装し室温で5分放置した。更に、クリ
ヤー塗料(C−1)を硬化塗膜で40μmの膜厚になる
ように外板部及びドア内部にエアースプレーで塗装し、
室温で5分放置してから、ベース塗料(D−1)、着色
ベース塗料(A−1)、酸化チタン被覆雲母粉末含有ベ
ース塗料(B−1)及びクリヤー塗料(C−1)の各塗
膜を140℃で30分加熱して同時に硬化させた。
【0041】得られた被塗物の外板部とドア内部の塗面
は、ほぼ同程度のホワイトパール調を示し、仕上り外観
等は殆ど差がなく良好であった。
【0042】
【発明の効果】本発明塗装方法によれば、次のような効
果が得られる。
【0043】(1)車体ドア内部に塗料(D)及び塗料
(C)を塗装してなる2層塗膜は、外板部の塗料
(A)、塗料(B)及び塗料(C)からなる3層塗膜の
ホワイトパール調とほぼ同程度のホワイトパール調であ
り、外板部とドア内部の色調のアンバランスによる外観
低下は解消された。
【0044】(2)ドア内部の塗装を2C1B方式で行
えるので工程が短縮されており、全体として、自動車車
体の外板部及びドア内部を同程度のホワイトパール調に
簡素化された工程で、効率よく仕上げることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 茂 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 中尾 泰志 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車車体の外板部及びドア内部の上塗塗
    装方法であって、外板部をマンセル記号N7〜9の白〜
    灰色系着色ベース塗料(A)、被覆層の光学的厚さが9
    0〜160nmの酸化チタン被覆雲母粉末含有ベース塗
    料(B)及びクリヤー塗料(C)を3コート1ベイク方
    式で塗装するに際して、ドア内部に該着色ベース塗料
    (A)と該雲母粉末含有ベース塗料(B)とを混合して
    なるベース塗料(D)を塗装し、次いで外板部に該着色
    ベース塗料(A)及び該雲母粉末含有ベース塗料(B)
    を順次塗装した後、外板部及びドア内部にクリヤー塗料
    (C)を塗装し、これらの塗膜を同時に加熱硬化するこ
    とを特徴とする自動車上塗塗装方法。
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