JPH10242935A - 処理利得可変型cdma通信方式及び送受信機 - Google Patents

処理利得可変型cdma通信方式及び送受信機

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JPH10242935A
JPH10242935A JP5859997A JP5859997A JPH10242935A JP H10242935 A JPH10242935 A JP H10242935A JP 5859997 A JP5859997 A JP 5859997A JP 5859997 A JP5859997 A JP 5859997A JP H10242935 A JPH10242935 A JP H10242935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スペクトラム拡散の処理利得可変型CDMA通
信方式における送信側の拡散回路の拡散符号発生器の数
を減らし、受信側の相関検出用マッチドフィルタの数を
減らして小型化,低消費電力化を図る。 【解決手段】送信側拡散回路11の拡散符号発生器を最
短周期の拡散符号発生器14の1個にしてn倍のシンボ
ル速度に対してはn回の乗算を行うように構成し、受信
側逆拡散回路23のマッチドフィルタを最短周期の拡散
符号との相関をとる1個のみとし、n倍のシンボル速度
に対しては、その出力とその出力を遅延させた出力とを
加算した相関加算出力を切替出力するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA(Code D
ivision Multiple Access :符号分割多元接続)ディジ
タル無線通信方式とその送受信機に関し、特に、バース
ト毎に使用するスペクトラム拡散符号の処理利得を伝搬
路の状況に応じて適応的に変化させる処理利得可変型C
DMA通信方式と送受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、擬似ランダム雑音(PN)によ
る直接スペクトラム拡散通信方式の処理利得可変型CD
MA用適応変調方式の一例として、「ソフトパワーコン
トロールを用いた処理利得・符号化率可変DS/CDM
A方式の特性」安部田他、〔信学技報SST95−11
(1995−05)参照〕に開示されている処理利得可
変型CDMA方式がある。図7はその方式の説明図であ
る。図7の下段は当該チャネルの受信電力の時間推移を
示し、上段は各時刻の受信電力に応じて処理利得を変え
たバースト送信信号例を示している。斜線の部分は1バ
ース中の送信に使用する部分である。
【0003】図7に示したように、処理利得可変型CD
MA方式は、受信電力の強さは受信伝搬路の劣化の程度
に対応するとみなして、受信電力の強さに応じてCDM
Aの拡散符号周期(シンボル速度)を切替えて変調する
方式である。即ち、受信電力レベルが高いときは、伝搬
路での劣化が小さいとみなせるので処理利得の少ない拡
散符号周期(例として32chip/シンボル)を用い、受
信電力レベルが低いときは、伝搬路での劣化が大きいと
みなして処理利得の高い拡散符号周期(例として128
chip/シンボル)を用いることにより、誤り率の劣化を
軽減することができる。
【0004】表1は、上述の処理利得可変方式の拡散符
号周期と処理利得の関係の例を示す表である。
【0005】
【表1】
【0006】なお、図7では、受信電力レベルが、設定
値Aより高ければ拡散符号周期として32〔chip/シン
ボル〕を使用し、設定値Bより低ければ拡散符号周期と
して128〔chip/シンボル〕を使用し、A以下B以上
のとき拡散符号周期として64〔chip/シンボル〕を選
択して拡散する例を示した。
【0007】ここで、chipレートと、1バーストで送信
する情報量を一定とすれば、拡散帯域幅が一定となる一
方、拡散符号周期に応じて1バースト中の送信に使用す
る部分(図7の斜線部分)の長さ(時間)が変わる。即
ち、拡散符号周期が128では、1バースト長の全てを
送信に使用するのに対し、拡散符号周期が32では、1
バーストの1/4の時間で送信が完了し、送信完了後は
何も送信しないことにより空スロット部が発生する。従
って、この方式は、平均的に見れば当該の通信端末が存
在するセル(互いに干渉関係にあるエリア)内で使用で
きるチャネル容量を増加できるという利点がある。
【0008】図8は従来の処理利得可変型CDMA通信
方式の送受信機のブロック図であり、前記参考文献の処
理利得可変型CDMA通信方式を、MS(移動局)BS
(基地局)双方向通信の内、MS30からBS40にデ
ータを送信する上り回線に適用した構成例である。図で
は、上り回線(MSからBS)に周波数f1 を使用し、
下り回線(BSからMS)に周波数f2 を使用して相互
通信を行う場合を示した。
【0009】BS40は、MS30が周波数f1 で送信
した信号を、伝搬路による劣化を受けてアンテナ21で
受信し、RF部22でダウンコンバートして受信拡散信
号を得る。この受信拡散信号は、逆拡散回路41に入力
すると共に、回線品質推定回路28に入力する。回線品
質推定回路28は、MS30から受信した信号が受けた
伝搬路での劣化量を検出する。劣化量の尺度として、受
信電力の他にC/I(希望信号対干渉電力比)等があ
る。
【0010】回線品質推定回路28は、検出した劣化量
から次バーストの拡散符号周期を決定し、拡散符号周期
情報としてMS変調情報設定器29と逆拡散回路41に
出力する。逆拡散回路41は、与えられた拡散符号周期
情報を使用して次バーストで受信する受信拡散信号に使
用する逆拡散符号を選択し、逆拡散後の受信相関信号を
復調器24に出力し、復調器24はデータを復調後、B
S復調データを出力することによりデータ通信を実現す
る。
【0011】一方、MS変調情報設定器29は、MS3
0が次バーストで送信する際に使用する拡散符号周期
を、拡散符号周期情報としてバイナリデータに変換し、
変調パラメータとして変調器25に出力する。変調器2
5はこの変調パラメータとBS送信データを1バースト
内に組み込み、一次変調を行い送信ベースバンド信号と
して乗算器26に出力する。変調器26は、拡散符号発
生器27から出力される固定周期の拡散符号と送信ベー
スバンド信号を乗ずることにより二次変調を行って送信
拡散信号を成生する。RF部22は送信拡散信号をアッ
プコンバージョンしてアンテナ21より送出する。
【0012】MS30は、周波数f2 の下り回線信号を
アンテナ16より受信し、RF部15でダウンコンバー
トし受信拡散信号を得る。この受信拡散信号を、BS4
0の拡散符号発生器27で発生する拡散符号と同一パタ
ーンの符号により逆拡散する逆拡散回路17に入力し、
逆拡散後の受信相関信号を変調パラメータ検出回路18
及び復調器19に出力する。復調器19は受信相関信号
からデータ復調し、MS復調データを出力することによ
りデータ通信を実現する。
【0013】一方、変調パラメータ検出回路18は、受
信相関信号からBS送信バーストの一部に組み込まれて
いる変調パラメータをバースト毎に検出し、次バースト
の拡散に選択すべき拡散符号周期を抽出して、処理利得
可変型拡散回路31の拡散符号発生部34及び適応変調
部32に出力する。適応変調部32は、変調パラメータ
検出回路18から入力された拡散符号周期から、該当す
る1シンボル幅を決定し、MS送信データに従って1バ
ースト分の一次変調を行い、送信ベースバンド信号を乗
算器33に出力する。乗算器33は、変調パラメータ検
出回路18より指定された周期の拡散符号を出力する拡
散符号発生部34の出力と送信ベースバンド信号とを乗
ずることにより(二次変調して)拡散信号を成生する。
RF部15はその拡散信号をアップコンバージョンして
アンテナ16から出力する。
【0014】図9は図8の送受信回路の部分詳細を示す
ブロック図であり、(A)はMS30の送信側の処理利
得可変型拡散回路31の構成例を示し、(B)はBS4
0の受信側の逆拡散回路41の構成例を示す。
【0015】図9(A)において、適応変調部32の中
の35は変調器、36はシンボル速度切替器である。拡
散符号発生部34の中の37,38,39は拡散符号発
生器であり、周期32,64,128の拡散符号を発生
する。47はこの拡散符号の周期を切替える拡散符号切
替器である。変調パラメータ検出回路18から出力され
る拡散符号周期切替信号は、シンボル速度切替器36及
び拡散符号切替器47に入力され、選択された拡散符号
周期に応じて3種類のシンボル速度(32chip/シンボ
ル,64chip/シンボル,128chip/シンボル)、及
び3種類の周期で拡散符号を発生させる拡散符号発生器
37,38,39から各々一つを選択する。変調器35
は、選択されたシンボル速度に従って一次変調し、送信
ベースバンド信号を出力する。乗算器33は、同様に選
択された周期の拡散符号発生器からの拡散符号と送信ベ
ースバンド信号とを乗じて(二次変調して)出力するこ
とにより処理利得を変化させた送信拡散信号をRF部1
5に対して出力する。
【0016】図9(B)はBS40の処理利得可変型の
逆拡散回路41の構成例図である。図において、42,
43,44はマッチドフィルタ、45,46は切替器で
ある。上記送信側移動局(MS)からの受信信号は、複
数種類のうちのいずれかの拡散符号周期が使用されてい
るため、復調する拡散符号の種類に対応する数の逆拡散
用マッチドフィルタ(以下MFとする)が必要となる。
図の例では、3種の拡散符号の各々に対し、拡散符号周
期32(32chip/シンボル)用のMF42、拡散符号
周期64(64chip/シンボル)用のMF43、拡散符
号周期128(128chip/シンボル)用のMF44が
設けられ、回線品質推定回路28から与えられる拡散符
号周期切替信号により切替器45及び46が同時に切り
替えられるように構成されている。RF部22から入力
される受信拡散信号は、対応するMFの拡散符号で逆拡
散されることにより受信相関出力が得られ、復調器24
に対して出力する。
【0017】図10に三種の拡散符号に応じたMFから
の相関出力波形を示す。横軸は時間を示す。上段は32
chip/シンボルの相関出力を示し、中段,下段はそれぞ
れ64chip/シンボル,128chip/シンボルの相関出
力を示す。MFの相関出力信号は、送信側で使用してい
る拡散符号と、MFに設定されている拡散符号との絶対
位相が一致した時に鋭い相関ピークを持つので、シンボ
ルの切り替わり部分で鋭いピークが現れる。その他の信
号成分は、無相関であるため白色雑音となる。遅延波が
ある場合は、遅延時間に相当する量の遅延をもってピー
クを検出できるので、遅延量が1シンボル区間内であれ
ば、先行波と遅延波を分離でき、二波の位相を合わせる
ように位相補正を行って同相合成する(RAKE技術)
ことにより、パスダイバーシチ効果が得られるため、誤
り率の改善に寄与できる。拡散符号周期が長くなればシ
ンボル長が長くなり、その結果、相関ピークが高くなる
ため誤り率が改善される。
【0018】図8に示した従来の回路構成例は、前記参
考文献の処理利得可変型CDMA方式をMS送信,BS
受信の上り回線にのみ適用した例であるが、実際の装置
の場合はBS送信,MS受信の下り回線にも適用するこ
とができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の処
理利得可変型CDMA方式では、送信側の拡散回路31
に、複数の拡散符号発生器が必要となる欠点に加え、受
信側の復調回路では、拡散符号の周期の種類に対応する
数のMFが必要となる欠点がある。MFは、CDMA通
信機を実現する上での基本構成要素の一つであると同時
に、最も回路規模が大きく消費電力が大きい回路の一つ
である。そのため、MFが多くなるということは携帯電
話機の小型化,消費電力の低減に不利となる。
【0020】本発明は、上記従来の処理利得可変型CD
MA通信方式において生じる拡散符号の周期に対応する
拡散符号発生器の種類と数の問題とMFの種類と数によ
る上記の問題を解消した処理利得可変型CDMA通信方
式及び送受信機を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
処理利得可変型CDMA通信方式は、送信側がバースト
毎に使用するスペクトラム拡散符号の処理利得を、受信
側から得られる伝搬路の状況に応じて適応的に変化させ
る処理利得可変型CDMA通信方式において、予め定め
たシンボル速度を基本シンボル速度とし該基本シンボル
速度とそのn倍(nは整数)のシンボル長をもつシンボ
ル速度からなるm個(mは整数)のシンボル速度群が設
定され、前記送信側は、前記基本シンボル速度のシンボ
ル長と等しい拡散符号長を有する最短周期符号を発生す
る手段を設け、受信側から得られる拡散符号周期切替信
号によって切替えた前記シンボル速度群のうちの指定さ
れたn倍のシンボル速度で送信データを一次変調した送
信ベースバンド信号と、指定されたシンボル速度に対応
する周期になるように前記最短周期拡散符号をn回繰り
返し乗算することによって送信拡散信号を作成して送出
し、前記受信側は、前記最短周期拡散符号に対応する最
短周期の拡散符号パターンと相関をとるマッチドフィル
タとそのn倍の相関を段階的にとるための遅延素子と加
算回路とその相関出力を選択する切替器からなる逆拡散
手段を設け、前記送信側からの受信拡散信号を前記逆拡
散手段に入力して得られる受信相関出力を復調して復調
データを得るとともに、該受信拡散信号から伝搬路の回
線品質を推定検出してその状況に応じた拡散符号周期を
前記拡散符号周期切替信号として前記送信側に送信デー
タとともに送出するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0022】請求項2に記載した本発明の処理利得可変
型CDMA送受信機は、送信側はバースト毎に使用する
スペクトラム拡散符号の処理利得を受信側から得られる
伝搬路の状況に応じて適応的に変化させる拡散回路を備
え、受信側は受信拡散信号から伝搬路の状況を推定して
送信側に拡散周期を指定するとともに受信拡散信号の拡
散符号パターンと相関をとって復調器に入力する逆拡散
回路を備えた処理利得可変型CDMA送受信機におい
て、予め定めたシンボル速度を基本シンボル速度とし該
基本シンボル速度とそのn倍(nは整数)のシンボル長
をもつシンボル速度からなるm個(mは整数)のシンボ
ル速度群が設定され、前記送信側の前記拡散回路は、前
記基本シンボル速度のシンボル長と等しい拡散符号長を
有する最短周期符号を発生する拡散符号発生器と、受信
側から得られる拡散符号周期切替信号によって前記シン
ボル速度群のうちの指定されたn倍のシンボル速度を切
替え出力するシンボル速度切替器と、該シンボル速度切
替器の出力で送信データを一次変調し送信ベースバンド
信号を出力する変調器と、該送信ベースバンド信号と指
定されたシンボル速度に対応する周期になるように前記
拡散符号発生器から出力される最短周期符号をn回繰り
返し乗算して送信拡散信号を出力する乗算器とが備えら
れ、前記受信側の前記逆拡散回路は、前記最短周期符号
に対応する最短周期の拡散符号パターンと相関をとるマ
ッチドフィルタと、そのn倍の相関を段階的にとるため
の前記m個のシンボル速度群の各々のシンボル長に対応
した遅延を与える遅延素子と、前記マッチドフィルタの
出力と前記遅延素子の出力を加算し相関加算出力とする
加算回路と、前記m個のシンボル速度群に対応する数の
相関加算出力を受信拡散信号から得られる伝搬路の状況
に対応した拡散符号周期切替信号によって選択する切替
器とが備えられたことを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例を示
すブロック図である。図において、従来と異なる箇所は
拡散回路11と逆拡散回路23であり、それぞれ発生器
が1つ、MFが1個になっている。図2はその詳細を示
す部分ブロック図であり、図2(A)は拡散符号周期切
替型拡散回路11の構成例図であり、図2(B)は逆拡
散回路23の構成例図である。
【0024】図2(A)において、拡散符号周期切替信
号をシンボル速度切替器36に入力し、選択された拡散
符号周期に応じて3種類のシンボル速度を選択する適応
変調部12は従来技術の適応変調部32の構成と同じで
ある。従来技術との違いは、従来技術は拡散符号周期の
数だけ拡散符号発生器が設けられていたのに対し、本発
明では、最も短い周期の拡散符号(32chip/シンボ
ル、最短周期符号とする)の発生器14を1つだけ用い
る点である。そして、長い周期(64と128chip/シ
ンボル)のときは、発生器14から出力される最短周期
符号を複数回(2回と4回)繰り返して拡散に使用す
る。1バースト(送信シンボル数が固定の場合)の送信
区間は、従来方式で説明したのと同様に、送信するシン
ボル速度に応じて空きスロット区間が発生し、チャネル
容量を増加できるという利点は変わらない。
【0025】図2(B)の拡散符号周期切替型逆拡散回
路23において、RF部22からの受信拡散信号は、す
べて、最短周期符号を逆拡散に使用する32chip/シン
ボルのMF42に入力される。拡散符号周期32(32
chip/シンボル)で拡散された信号を受信したときは、
MF42の相関出力(32chip)を切替器46に出力
し、受信相関出力となる。
【0026】拡散符号周期64(32chip×2=64ch
ip/シンボル)で拡散された信号を受信したときは、遅
延素子51によりMF42の出力を32chip遅延させた
出力と、MF42の出力とを加算回路52に入力して加
算することにより、最短周期符号を2周期分累積した
(64chip)の相関出力を得る。
【0027】拡散符号周期128(32chip×4=12
8chip/シンボル)で拡散された信号を受信したとき
は、加算回路52の出力と、遅延素子53により加算回
路52の出力を64chip遅延させた出力とを加算回路5
4に入力して加算することにより、最短周期符号を4周
期分累積した(128chip)の相関ピークを得る。
【0028】この三種の相関出力〔32chip,64chi
p,128chip〕を切替器46に入力し、回線品質推定
回路28からの拡散符号周期切替信号により、送信側で
拡散に使用された周期と同じ拡散符号周期の相関出力を
選択出力する。この出力を復調器24に与えて復調す
る。
【0029】図3の(A),(B)及び図4(C)に、
この三種の相関信号〔32chip,64chip,128chi
p〕の相関検出回路とその出力波形例を示す。図3,4
の回路例は、図2(B)の回路構成の関連部分を抽出し
て示したものである。以下に、図3(A),(B)及び
図4(C)について説明する。
【0030】図3(A)32chipの場合、送信出力(M
F〔32chip〕出力)は選択された拡散符号周期に依ら
ず、32chip毎に鋭い相関ピークを持つ信号となる。こ
こで拡散符号周期32(32chip/シンボル)が選択さ
れて拡散された信号を受信したとき、1シンボル32ch
ip毎にデータ復調することによりMS送信データを復調
することができる。
【0031】図3(B)64chipの場合、拡散符号周期
64(32chip×2=64chip/シンボル)で拡散され
た信号を受信したときは、加算回路52の出力は最短周
期符号の2周期分を累積した(64chip)の相関ピーク
を得ることができる。ここで拡散符号周期は最短周期符
号の周期を用いているので相関ピークは32chip毎に現
れるが、1/2シンボルずれた位置に出る相関値(図の
シンボル間干渉)は前後のシンボル間の干渉により出る
ものなので復調には寄与しない。復調に使用するのは前
半の32chip部分(斜線の部分)であり、その部分のR
AKE合成を行うことにより64chip分の処理利得が得
られ、従来技術と同様の誤り率特性で復調が可能とな
る。
【0032】図4(C)128chipの場合、拡散符号周
期128(32chip×4=128chip/シンボル)で拡
散された信号を受信したときについても同様の処理が可
能である。加算回路54の出力は、最短周期符号の4周
期分を累積した(128chip)の相関ピークを得ること
ができる。ここでも拡散符号周期は最短周期符号の周期
を用いているので、64chipの例と同様にシンボル間干
渉があって、相関ピークが32chip毎に現れるが、復調
に使用するのは先頭の32chipの部分(斜線の部分)の
みであり、その部分のRAKE合成を行うことにより1
28chip分の処理利得が得られる。
【0033】以上のように、本発明の逆拡散回路23を
用いれば、上記相関出力を、送信側で設定している拡散
符号周期にあわせて選択切替出力して復調することによ
り、処理利得の種類に依らず、単一の、しかも最も短い
周期の回路規模の小さいMF1個のみで処理利得可変型
CDMA受信機を実現できる。また、送信側の処理利得
可変型拡散回路11においても、拡散符号発生器は最短
周期符号発生器の1つでよいので、回路規模の縮小効果
がある。
【0034】さらに、本発明では、MSからBSへのデ
ータ通信(下り回線)に適用する場合について示した
が、BSからMSへのデータ通信(上り回線)にも適用
できることは明らかである。図5,図6は上り下り両回
線に適用した本発明の第2の実施例を示すブロック図で
ある。この第2の実施例は、MS60とBS70の両方
の送信側の拡散回路61と受信側の逆拡散回路62の構
成は同じであり、変調情報設定器63と64は互いに通
信相手の変調情報を設定して送るように構成されてい
る。
【0035】図11は拡散符号とシンボル速度との関係
を示すタイムチャートであり、(A)は従来のタイムチ
ャート、(B)は本発明のタイムチャートである。A,
B,Cは3種類の拡散符号を示し、32,64,128
chip/シンボルである。従来は、拡散符号長A,B,C
に従ってシンボル長も変わる。本発明ではシンボル長に
かかわらず全て同じ拡散符号Aを用いる。従って、その
発生器もMFも1種類(1個)で従来と同等の作用が行
われるという効果がある。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明を
実施することにより、回路規模の縮小及び低消費電力化
の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例の要部を示すブロック図
である。
【図3】本発明の図2(B)の受信相関出力の説明図で
ある。
【図4】本発明の図2(B)の受信相関出力の説明図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例のMS側のブロック図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施例のBS側のブロック図で
ある。
【図7】処理利得可変型CDMA通信方式の説明例図で
ある。
【図8】従来の処理利得可変型CDMA送受信機の構成
例図である。
【図9】従来の処理利得可変型CDMA送受信機の部分
構成例図である。
【図10】従来の処理利得可変型CDMA方式の受信相
関出力例の説明図である。
【図11】拡散符号とシンボル速度との関係を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
10,30 移動局(MS) 11,31 処理利得可変型拡散回路 12,32 適応変調部 13,33,26 乗算器 14,37,38,39 拡散符号発生器 15,22 RF部 16,21 アンテナ 17 逆拡散回路(処理利得固定) 18 変調パラメータ検出回路 19,24 復調器 20,40 基地局(BS) 23,41 逆拡散回路(処理利得可変) 25,35 変調器 27 拡散符号発生器(処理利得固定) 28 回線品質推定回路 29 MS変調情報設定回路 34 拡散符号発生部 36 シンボル速度切替器 42,43,44 MF 45,46 MF切替器 47 拡散符号切替器 51 遅延素子(32chip) 52,54 加算回路 53 遅延素子(64chip) 60 移動局 61 拡散回路 62 逆拡散回路 63 BS変調情報設定器 64 MS変調情報設定器 70 基地局

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側がバースト毎に使用するスペクト
    ラム拡散符号の処理利得を、受信側から得られる伝搬路
    の状況に応じて適応的に変化させる処理利得可変型CD
    MA通信方式において、 予め定めたシンボル速度を基本シンボル速度とし該基本
    シンボル速度とそのn倍(nは整数)のシンボル長をも
    つシンボル速度からなるm個(mは整数)のシンボル速
    度群が設定され、 前記送信側は、前記基本シンボル速度のシンボル長と等
    しい拡散符号長を有する最短周期符号を発生する手段を
    設け、受信側から得られる拡散符号周期切替信号によっ
    て切替えた前記シンボル速度群のうちの指定されたn倍
    のシンボル速度で送信データを一次変調した送信ベース
    バンド信号と、指定されたシンボル速度に対応する周期
    になるように前記最短周期拡散符号をn回繰り返し乗算
    することによって送信拡散信号を作成して送出し、 前記受信側は、前記最短周期拡散符号に対応する最短周
    期の拡散符号パターンと相関をとるマッチドフィルタと
    そのn倍の相関を段階的にとるための遅延素子と加算回
    路とその相関出力を選択する切替器からなる逆拡散手段
    を設け、前記送信側からの受信拡散信号を前記逆拡散手
    段に入力して得られる受信相関出力を復調して復調デー
    タを得るとともに、該受信拡散信号から伝搬路の回線品
    質を推定検出してその状況に応じた拡散符号周期を前記
    拡散符号周期切替信号として前記送信側に送信データと
    ともに送出するようにしたことを特徴とする処理利得可
    変型CDMA通信方式。
  2. 【請求項2】 送信側はバースト毎に使用するスペクト
    ラム拡散符号の処理利得を受信側から得られる伝搬路の
    状況に応じて適応的に変化させる拡散回路を備え、受信
    側は受信拡散信号から伝搬路の状況を推定して送信側に
    拡散周期を指定するとともに受信拡散信号の拡散符号パ
    ターンと相関をとって復調器に入力する逆拡散回路を備
    えた処理利得可変型CDMA送受信機において、 予め定めたシンボル速度を基本シンボル速度とし該基本
    シンボル速度とそのn倍(nは整数)のシンボル長をも
    つシンボル速度からなるm個(mは整数)のシンボル速
    度群が設定され、 前記送信側の前記拡散回路は、前記基本シンボル速度の
    シンボル長と等しい拡散符号長を有する最短周期符号を
    発生する拡散符号発生器と、受信側から得られる拡散符
    号周期切替信号によって前記シンボル速度群のうちの指
    定されたn倍のシンボル速度を切替え出力するシンボル
    速度切替器と、該シンボル速度切替器の出力で送信デー
    タを一次変調し送信ベースバンド信号を出力する変調器
    と、該送信ベースバンド信号と指定されたシンボル速度
    に対応する周期になるように前記拡散符号発生器から出
    力される最短周期符号をn回繰り返し乗算して送信拡散
    信号を出力する乗算器とが備えられ、 前記受信側の前記逆拡散回路は、前記最短周期符号に対
    応する最短周期の拡散符号パターンと相関をとるマッチ
    ドフィルタと、そのn倍の相関を段階的にとるための前
    記m個のシンボル速度群の各々のシンボル長に対応した
    遅延を与える遅延素子と、前記マッチドフィルタの出力
    と前記遅延素子の出力を加算し相関加算出力とする加算
    回路と、前記m個のシンボル速度群に対応する数の相関
    加算出力を受信拡散信号から得られる伝搬路の状況に対
    応した拡散符号周期切替信号によって選択する切替器と
    が備えられたことを特徴とする処理利得可変型CDMA
    送受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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