JPH10242480A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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Publication number
JPH10242480A
JPH10242480A JP4514097A JP4514097A JPH10242480A JP H10242480 A JPH10242480 A JP H10242480A JP 4514097 A JP4514097 A JP 4514097A JP 4514097 A JP4514097 A JP 4514097A JP H10242480 A JPH10242480 A JP H10242480A
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JP
Japan
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diaphragm
pressure sensor
semiconductor pressure
present
groove
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Application number
JP4514097A
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English (en)
Inventor
Kazuo Eda
和夫 江田
Shuichiro Yamaguchi
周一郎 山口
Takashi Saijo
隆司 西條
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップサイズを大きくすることなく、感度を
向上させることのできる半導体圧力センサを提供する。 【解決手段】 シリコンウェハ1の一主表面にピエゾ抵
抗素子2を形成し、二主表面を、開口部5が形成された
窒化膜4をマスクとして異方性エッチングすることによ
りダイヤフラム1aを形成する。次に、シリコンウェハ
1の二主表面を、開口部4aが形成された窒化膜4をマ
スクとして異方性エッチングすることにより、スリット
状の溝部1bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体圧力センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来例に係る半導体圧力センサ
の製造工程を示す略断面図である。従来の半導体圧力セ
ンサは、先ず、厚さが約300μmの面方位が(11
0)のシリコンウェハ1の一主表面に不純物のイオン注
入及びアニール処理を行うことにより後述するダイヤフ
ラム1a形成箇所にピエゾ抵抗素子2を形成し、シリコ
ンウェハ1の両面にCVD法等により酸化膜3及び窒化
膜4を形成する。このとき、ピエゾ抵抗素子2は、ダイ
ヤフラムの略中央に2つと、外周部に2つ形成され、4
つのピエゾ抵抗素子2及び後述するアルミニウム(A
l)配線6によりホイートストンブリッジ構造を構成し
ている。
【0003】次に、所定形状にパターニングされたフォ
トレジスト(図示せず)をマスクとしてシリコンウェハ
1の二主表面に形成された酸化膜3及び窒化膜4のエッ
チングを行うことにより開口部5を形成して、プラズマ
アッシング等によりフォトレジストを除去し(図8
(a))、開口部5が形成された酸化膜3及び窒化膜4
をマスクとして水酸化カリウム(KOH)水溶液等のア
ルカリ系のエッチャントを用いてシリコンウェハ1の異
方性エッチングを行うことにより、薄肉状のダイヤフラ
ム1aを形成する(図8(b))。
【0004】次に、ピエゾ抵抗素子2上の酸化膜3及び
窒化膜4と、シリコンウェハ1の二主表面に形成された
酸化膜3及び窒化膜4をエッチングにより除去し、シリ
コンウェハ1のピエゾ抵抗素子2が形成された面側全面
にアルミニウム(Al)層を形成し、所定形状にパター
ニングされたフォトレジスト(図示せず)をマスクとし
てエッチングを行うことにより、アルミニウム(Al)
層のパターニングを行ってアルミニウム(Al)配線6
を形成し、フォトレジストを除去する(図8(c))。
最後に、シリコンウェハ1の二主表面に、ダイヤフラム
1aに対応する箇所に、パッケージへの実装に必要な所
望の厚み(約1mm)を有し、圧力導入孔7aを有して
成るガラス台座7を接合する(図8(d))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成の半導体圧力センサにおいて、必要な出力を得る
ためには、ダイヤフラム1aの厚み(D),ダイヤフラ
ム1aのサイズ(L)を調整する必要があり、低圧を測
定(感度を向上)しようとすればするほど、ダイヤフラ
ム1aの厚み(D)を薄くし、ダイヤフラム1aのサイ
ズ(L)を大きくする必要がある。
【0006】また、必要なダイヤフラム1aのサイズ
(L)を得るためには、シリコンウェハ1の厚みに応じ
たサイドエッチ量(l)を考慮し、更に、ガラス台座7
との接合のための貼りしろ(A)も確保する必要があ
る。
【0007】更に、パッケージ(図示せず)からガラス
台座7へ、ガラス台座7からピエゾ抵抗素子2へと影響
を及ぼす熱膨張率の違いによるストレスを緩和するため
には、シリコンウェハ1の厚みができるだけ厚い方が望
ましく、結果的に感度を向上させるためにはどうしても
チップサイズが大きくなってしまうという問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、チップサイズを大き
くすることなく、感度を向上させることのできる半導体
圧力センサを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ダイヤフラムを有する半導体基板と、該ダイヤフラム上
に形成されたピエゾ抵抗素子とを有して成る半導体圧力
センサにおいて、前記ダイヤフラム上にスリット状の溝
部を複数形成したことを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体圧力センサにおいて、隣接する前記スリット状の溝
部の間隔を、前記ダイヤフラムの略中央から周辺に行く
に従って、狭くするようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の半導体圧力センサにおいて、前記スリット
状の溝部の深さを、前記ダイヤフラムの略中央から周辺
に行くに従って、深くするようにしたことを特徴とする
ものである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3記載の半導体圧力センサにおいて、前記溝部を前記
ダイヤフラムの前記ピエゾ抵抗素子を形成した面側に形
成したことを特徴とするものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4記載の半導体圧力センサにおいて、前記溝部を前記
ダイヤフラムの前記ピエゾ抵抗素子を形成した面と異な
る面側に形成したことを特徴とするものである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5記載の半導体圧力センサにおいて、前記溝部を、ア
ルカリ系のエッチャントを用いて異方性エッチングする
ことにより形成したことを特徴とするものである。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項5記載の半導体圧力センサにおいて、前記溝部を、R
IEにより形成するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明する。
【0017】=実施形態1= 図1は、本発明の一実施形態に係る半導体圧力センサの
製造工程を示す略断面図であり、図2は、本実施形態に
係る半導体圧力センサの裏面から見た状態を示す略平面
図である。なお、本実施形態係る半導体圧力センサの図
1(b)までの製造工程は、従来例として図8に示す
(b)までの製造工程と同様であるので、ここでは説明
を省略し、図1(c)の製造工程から説明する。シリコ
ンウェハ1の二主表面に形成された窒化膜4及び酸化膜
3をCF4プラズマエッチング等により除去し(図1
(c))、再びシリコンウェハ1の二主表面にCVD法
等により窒化膜4を形成する。
【0018】そして、所定形状にパターニングされたフ
ォトレジスト(図示せず)をマスクとしてシリコンウェ
ハ1の二主表面に形成された窒化膜4のエッチングを行
うことにより開口部4aを形成し、フォトレジストを除
去する。このとき、エッチング用の開口部4aは、図2
に示すピエゾ抵抗素子2の外側の位置のダイヤフラム1
aの形成箇所に形成されており、この開口部4aの大き
さを調整することによりエッチングの深さを決定するこ
とができる。
【0019】次に、開口部4aが形成された窒化膜4を
マスクとして、水酸化カリウム(KOH)水溶液等のア
ルカリ系のエッチャントを用いて異方性エッチング行う
ことにより、スリット状で、かつ、V字形状の溝部1b
を形成し(図1(d))、シリコンウェハ1の二主表面
に形成された窒化膜4をエッチングにより除去する。こ
のとき、エッチングは、シリコンウェハ1のエッチング
面が全て(111)面で形成されるようになった時点で
ストップする。また、溝部1bは、ダイヤフラム1aの
中央線に対して線対照となるように配置することにより
応力による歪みが最も大きくなる。
【0020】なお、以下の工程は、従来例として図8に
示した(c)からの製造工程と同様であるので、ここで
は説明を省略する。また、図1においては、開口部4a
は2つしか形成されていないが、実際には図2に示すよ
うに、形成する溝部1bの数に対応した数の開口部4a
が形成される。
【0021】従って、本実施形態においては、シリコン
ウェハ1のダイヤフラム1aに、スリット状の溝部1b
を形成することによりダイヤフラム1aに膜厚の薄い箇
所を形成するようにしたので、従来に比べて応力による
歪みが大きくなり、出力感度を向上させることができ
る。
【0022】なお、本実施形態においては、溝部1bの
形成をKOH水溶液を用いて異方性エッチングにより形
成するようにしたが、これに限定される必要はなく、例
えばRIE(Reactive Ion Etching)を用いて溝部1
bを形成するようにしても良い。この場合、開口部4a
の大きさに関係なく、所望の深さの溝部1bを形成する
ことができる。
【0023】また、本実施形態においては、シリコンウ
ェハ1として面方位が(110)面のものを用いた場合
について説明したが、これに限定される必要はなく、面
方位が(100)面のシリコンウェハを用いた場合にも
適用できる。
【0024】=実施形態2= 図3は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造工程を示す略断面図であり、図4は、本実施形態
に係る半導体圧力センサの表面から見た状態を示す略平
面図である。本実施形態に係る半導体圧力センサは、先
ず、厚さが約300μmの面方位が(110)のシリコ
ンウェハ1の一主表面に不純物のイオン注入及びアニー
ル処理を行うことにより後述するダイヤフラム1a形成
箇所にピエゾ抵抗素子2を形成し、シリコンウェハ1の
両面にCVD法等により酸化膜3及び窒化膜4を形成す
る。このとき、ピエゾ抵抗素子2は、ダイヤフラムの略
中央に2つと、外周部に2つ形成され、4つのピエゾ抵
抗素子2及び後述する配線7によりホイートストンブリ
ッジ構造を構成している。
【0025】次に、所定形状にパターニングされたフォ
トレジスト(図示せず)をマスクとしてシリコンウェハ
1の両面に形成された酸化膜3及び窒化膜4のエッチン
グを行うことにより開口部5a,5bを形成して、プラ
ズマアッシング等によりフォトレジストを除去する(図
3(a))。
【0026】このとき、開口部5aは後述する溝部1b
形成箇所上に形成され、開口部5bは後述するダイヤフ
ラム1aが所望の大きさになるようにサイズを調整す
る。
【0027】そして、開口部5a,5bが形成された酸
化膜3及び窒化膜4をマスクとして水酸化カリウム(K
OH)水溶液等のアルカリ系のエッチャントを用いてシ
リコンウェハ1の異方性エッチングを行うことにより、
薄肉状のダイヤフラム1aを形成するとともに、シリコ
ンウェハ1のピエゾ抵抗素子2が形成された面側にスリ
ット状の溝部1bを形成する(図3(b))。このと
き、溝部1bのエッチングは、シリコンウェハ1のエッ
チング面が全て(111)面で形成されるようになった
時点でストップする。また、溝部1bは、ダイヤフラム
1aの中央線に対して線対照となるように配置すること
により応力による歪みが最も大きくなる。
【0028】なお、以下の工程は、従来例として図8に
示した(c)からの工程と同様であるので、ここでは説
明を省略する。また、図3においては、開口部5aは2
つしか形成されていないが、実際には図4に示すよう
に、形成する溝部1bの数に対応した数の開口部5aが
形成される。
【0029】従って、本実施形態においては、シリコン
ウェハ1のダイヤフラム1aに、スリット状の溝部1b
を形成することによりダイヤフラム1aに膜厚の薄い箇
所を形成するようにしたので、従来に比べて応力による
歪みが大きくなり、出力感度を向上させることができ
る。
【0030】また、本実施形態においては、ダイヤフラ
ム1a形成の際の異方性エッチングと同時に、溝部1b
を形成するようにしたので、実施形態1よりも少ない工
程数で、応力による歪みを大きくして、出力感度を向上
させることができる。
【0031】なお、本実施形態においては、シリコンウ
ェハ1として面方位が(110)面のものを用いた場合
について説明したが、これに限定される必要はなく、面
方位が(100)面のシリコンウェハを用いた場合にも
適用できる。
【0032】=実施形態3= 図5は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造工程を示す略断面図である。なお、本実施形態に
係る半導体圧力センサの表面から見た状態を示す略平面
図は、図4と同様である。また、本実施形態に係る図5
(b)までの製造工程は、従来例として図8に示す
(b)までの製造工程と同様であるので、ここでは説明
を省略し、図5(c)の製造工程から説明する。所定形
状にパターニングされたフォトレジスト(図示せず)を
マスクとして、シリコンウェハ1のピエゾ抵抗素子2が
形成された面側の窒化膜4及び酸化膜3のエッチングを
行うことにより開口部5aを形成し、フォトレジストを
除去する。このとき、開口部5aは、溝部1b形成箇所
上に形成される。
【0033】そして、開口部5aが形成された酸化膜3
及び窒化膜4をマスクとしてRIEにより、溝部1bが
所望の深さになるまでエッチングを行う(図5
(c))。このとき、溝部1bは、ダイヤフラム1aの
中央線に対して線対照となるように配置することにより
応力による歪みが最も大きくなる。
【0034】なお、以下の工程は、従来例として図8に
示した(c)からの工程と同様であるので、ここでは説
明を省略する。また、図5においては、開口部5aは2
つしか形成されていないが、実際には図4に示すよう
に、形成する溝部1bの数に対応した数の開口部5aが
形成される。
【0035】従って、本実施形態においては、シリコン
ウェハ1のダイヤフラム1aに、スリット状の溝部1b
を形成することによりダイヤフラム1aに膜厚の薄い箇
所を形成するようにしたので、従来に比べて応力による
歪みが大きくなり、出力感度を向上させることができ
る。
【0036】また、本実施形態においては、RIEによ
り溝部1bを形成するようにしたので、開口部4aの大
きさに関係なく、所望の深さの溝部1bを形成すること
ができる。
【0037】なお、本実施形態においては、シリコンウ
ェハ1として面方位が(110)面のものを用いた場合
について説明したが、これに限定される必要はなく、面
方位が(100)面のシリコンウェハを用いた場合にも
適用できる。
【0038】=実施形態4= 図6は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
を示す模式図であり、(a)は上面から見た状態を示す
略平面図であり、(b)は(a)のX−X’での略断面
図である。本実施形態に係る半導体圧力センサの製造工
程は、実施形態2として図3に示す半導体圧力センサの
製造工程と同様であるので、異なる点についてのみ説明
する。本実施形態の半導体圧力センサは、図6に示すよ
うに、ダイヤフラム1aの略中央から周辺にいくに従っ
て、隣接するスリット状の溝部1bの間隔を狭くした構
成である。
【0039】本実施形態においては、図3(a)におけ
る開口部5aを、図6(a)の溝部1bの形成箇所上に
形成するようにする。
【0040】従って、本実施形態においては、シリコン
ウェハ1のダイヤフラム1aに、スリット状の溝部1b
を形成することによりダイヤフラム1aに膜厚の薄い箇
所を形成するようにしたので、従来に比べて応力による
歪みが大きくなり、出力感度を向上させることができ
る。
【0041】また、ダイヤフラム1aの周辺にいくに従
って、隣接するスリット状の溝部1bの間隔を狭くする
ようにしたので、ダイヤフラム1aの周辺部では応力に
よる歪みがさらに大きくなり、逆にダイヤフラム1aの
中央部では応力による歪みが小さくなるため、さらに感
度を向上させることができる。
【0042】また、本実施形態においては、シリコンウ
ェハ1として面方位が(110)面のものを用いた場合
について説明したが、これに限定される必要はなく、面
方位が(100)面のシリコンウェハを用いた場合にも
適用できる。
【0043】また、本実施形態においては、溝部1bを
ダイヤフラム1aのピエゾ抵抗素子2が形成された面側
に形成されたが、これに限定される必要はなく、ダイヤ
フラム1aのピエゾ抵抗素子2が形成された面と異なる
面側に形成するようにしても同様の効果が得られる。
【0044】なお、本実施形態においては、ダイヤフラ
ム1aの略中央から周辺にいくに従って、隣接する溝部
1bの間隔を狭くするようにしたが、これに限定される
必要はなく、ダイヤラム1aの周辺部での応力による歪
みが大きくなり、ダイヤフラム1aの中央部での応力に
よる歪みが小さくなるように溝部1bを配置すればよ
い。
【0045】=実施形態5= 図7は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
を示す模式図であり、(a)は上面から見た状態を示す
略平面図であり、(b)は(a)のY−Y’での略断面
図である。本実施形態に係る半導体圧力センサの製造工
程は、実施形態2として図3に示す半導体圧力センサの
製造工程と同様であるので、異なる点についてのみ説明
する。本実施形態の半導体圧力センサは、図7に示すよ
うに、ダイヤフラム1aの略中央から周辺にいくに従っ
て、スリット状の溝部1bの深さを深くした構成であ
る。
【0046】本実施形態においては、図3(a)におけ
る開口部5aの開口の幅を、ダイヤフラム1aの周辺部
にいくに従って広くすることにより、ダイヤフラム1a
の略中央から周辺にいくに従って、スリット状の溝部1
bの深さを深くすることができる。
【0047】従って、本実施形態においては、シリコン
ウェハ1のダイヤフラム1aに、スリット状の溝部1b
を形成することによりダイヤフラム1aに膜厚の薄い箇
所を形成するようにしたので、従来に比べて応力による
歪みが大きくなり、出力感度を向上させることができ
る。
【0048】また、ダイヤフラム1aの周辺にいくに従
って、溝部1bの深さを深くするようにしたので、ダイ
ヤフラム1aの周辺部では応力による歪みがさらに大き
くなり、逆にダイヤフラム1aの中央部では応力による
歪みが小さくなるため、さらに感度を向上させることが
できる。
【0049】また、本実施形態においては、シリコンウ
ェハ1として面方位が(110)面のものを用いた場合
について説明したが、これに限定される必要はなく、面
方位が(100)面のシリコンウェハを用いた場合にも
適用できる。
【0050】また、本実施形態においては、溝部1bを
ダイヤフラム1aのピエゾ抵抗素子2が形成された面側
に形成されたが、これに限定される必要はなく、ダイヤ
フラム1aのピエゾ抵抗素子2が形成された面と異なる
面側に形成するようにしても同様の効果が得られる。
【0051】なお、本実施形態においては、ダイヤフラ
ム1aの略中央から周辺にいくに従って、溝部1b深さ
を深くするようにしたが、これに限定される必要はな
く、ダイヤラム1aの周辺部での応力による歪みが大き
くなり、ダイヤフラム1aの中央部での応力による歪み
が小さくなるように溝部1bを形成すればよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ダイヤフラムを
有する半導体基板と、ダイヤフラム上に形成されたピエ
ゾ抵抗素子とを有して成る半導体圧力センサにおいて、
ダイヤフラム上にスリット状の溝部を複数形成したの
で、ダイヤフラムに膜厚の薄い箇所を形成することにな
り、応力による歪みが大きくなって出力感度が向上し、
チップサイズを大きくすることなく、感度を向上させる
ことのできる半導体圧力センサを提供することができ
た。
【0053】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体圧力センサにおいて、隣接するスリット状の溝部の
間隔を、ダイヤフラムの略中央から周辺に行くに従っ
て、狭くするようにしたので、ダイヤフラムの周辺部で
は応力による歪みがさらに大きくなり、逆にダイヤフラ
ムの中央部では応力による歪みが小さくなるため、さら
に感度を向上させることができる。
【0054】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の半導体圧力センサにおいて、スリット状の
溝部の深さを、ダイヤフラムの略中央から周辺に行くに
従って、深くするようにしたので、ダイヤフラムの周辺
部では応力による歪みがさらに大きくなり、逆にダイヤ
フラムの中央部では応力による歪みが小さくなるため、
さらに感度を向上させることができる。
【0055】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3記載の半導体圧力センサにおいて、溝部をダイヤフ
ラムのピエゾ抵抗素子を形成した面側に形成したので、
ダイヤフラム形成と同時に、溝部1bを形成することが
でき、工程数を増やすことなく、応力による歪みを大き
くして出力感度を向上させることができる。
【0056】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4記載の半導体圧力センサにおいて、溝部をダイヤフ
ラムのピエゾ抵抗素子を形成した面と異なる面側に形成
したので、ダイヤフラムに膜厚の薄い箇所を形成するこ
とになり、応力による歪みが大きくなって出力感度が向
上する。
【0057】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5記載の半導体圧力センサにおいて、溝部をアルカリ
系のエッチャントを用いて異方性エッチングすることに
より形成したものである。
【0058】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項5記載の半導体圧力センサにおいて、溝部をRIEに
より形成するようにしたので、エッチングのためのマス
クの開口部の大きさに関係なく所望の深さの溝部を形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体圧力センサの
製造工程を示す略断面図である。
【図2】本実施形態に係る半導体圧力センサの裏面から
見た状態を示す略平面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造工程を示す略断面図である。
【図4】本実施形態に係る半導体圧力センサの表面から
見た状態を示す略平面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造工程を示す略断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
を示す模式図であり、(a)は上面から見た状態を示す
略平面図であり、(b)は(a)のX−X’での略断面
図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
を示す模式図であり、(a)は上面から見た状態を示す
略平面図であり、(b)は(a)のY−Y’での略断面
図である。
【図8】従来例に係る半導体圧力センサの製造工程を示
す略断面図である。
【符号の説明】
1 シリコンウェハ 1a ダイヤフラム 1b 溝部 2 ピエゾ抵抗素子 3 酸化膜 4 窒化膜 4a 開口部 5,5a,5b 開口部 6 アルミニウム(Al)配線 7 ガラス台座 7a 圧力導入孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラムを有する半導体基板と、該
    ダイヤフラム上に形成されたピエゾ抵抗素子とを有して
    成る半導体圧力センサにおいて、前記ダイヤフラム上に
    スリット状の溝部を複数形成したことを特徴とする半導
    体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 隣接する前記スリット状の溝部の間隔
    を、前記ダイヤフラムの略中央から周辺に行くに従っ
    て、狭くするようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の半導体圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記スリット状の溝部の深さを、前記ダ
    イヤフラムの略中央から周辺に行くに従って、深くする
    ようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の半導体圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記溝部を前記ダイヤフラムの前記ピエ
    ゾ抵抗素子を形成した面側に形成したことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3記載の半導体圧力センサ。
  5. 【請求項5】 前記溝部を前記ダイヤフラムの前記ピエ
    ゾ抵抗素子を形成した面と異なる面側に形成したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4記載の半導体圧力セン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記溝部を、アルカリ系のエッチャント
    を用いて異方性エッチングすることにより形成したこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項5記載の半導体圧力セ
    ンサ。
  7. 【請求項7】 前記溝部を、RIEにより形成するよう
    にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の半
    導体圧力センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1322591C (zh) * 2003-04-25 2007-06-20 北京大学 一种加工制造微电子机械***元器件的方法
US7916591B2 (en) 2001-04-27 2011-03-29 Panasonic Corporation Recordable optical disc, optical disc recording apparatus, optical disc reproduction apparatus, and method for recording data onto recordable optical disc
JP2019198936A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 新日本無線株式会社 Mems素子

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