JPH10242284A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH10242284A
JPH10242284A JP9042407A JP4240797A JPH10242284A JP H10242284 A JPH10242284 A JP H10242284A JP 9042407 A JP9042407 A JP 9042407A JP 4240797 A JP4240797 A JP 4240797A JP H10242284 A JPH10242284 A JP H10242284A
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JP
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wiring
memory
logic
integrated circuit
circuit device
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JP9042407A
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English (en)
Inventor
Shizunori Oyu
静憲 大湯
Norio Hasegawa
昇雄 長谷川
Nobuyoshi Kobayashi
伸好 小林
Yoshifumi Kawamoto
佳史 川本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配線加工の加工精度の向上,配線抵抗の低減,
消費電力の大きなロジック部からの発熱の影響を受ける
メモリの情報破壊や情報処理エラーなどの防止。 【解決手段】ロジック部とメモリ部が混在する半導体集
積回路装置において、各部の表面に形成された多層配線
の他に、各部の周辺に配線群を追加し、それを各部間の
結線に用いる。また、周辺配線群下の半導体基板に熱伝
導遮断部や熱吸収部を設けたり、メモリ部を消費電力の
大きなロジック部から離して半導体集積回路装置周辺部
に配置する。さらに、ボンディングパッド部およびスク
ライブ領域にも配線群を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路装
置、特にマイクロコンピュータ等のロジック部とメモリ
部とが混在する半導体集積回路装置における装置の小型
化およびメモリ特性の向上に適用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロコンピュータ等のロジッ
ク部とメモリ部とが混在する半導体集積回路装置は、日
経マイクロデバイス、1994年12月号、P100〜P105に記載
されているように、ロジック部の表面(上部)およびメ
モリ部の表面(上部)に配線(多層配線)を有し、各部
間の配線がロジック部とメモリ部の表面に形成された配
線層で構成されていた。
【0003】また、従来の半導体集積回路装置は、IEEE
Transactions on Electron Devices 、1992年、39巻、
P1387〜P1391に記載されているように、各部間の半導
体基板部分には素子分離のための絶縁膜が埋め込まれた
溝があるのみであった。
【0004】また、従来の半導体集積回路装置は、Nucl
ear Instruments and Methods in Physics Research 、
1991年B59/60巻、P584〜P591に記載されているように、
ロジック部で発生した少数キャリヤをメモリ部に流入し
ないように、メモリ部を高濃度埋込み層や基板と反対の
導電型層で覆うような構造を用いていた。
【0005】また、従来の半導体集積回路装置は、周知
のように、装置周辺に殆ど絶縁膜・導電膜が形成されて
いないスクライブエリア(スクライブ領域)を有し、そ
のすぐ内側や装置中央部に端子としてワイヤボンディン
グパッド(ボンディングパッド)が配置されていた。な
お、前記ボンディングパッド下には配線層は形成されて
いない。
【0006】さらに、前記従来の半導体集積回路装置
は、特開平6-125059に記載のように、配線層や層間絶縁
膜の平坦化技術を用いて形成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロコンピ
ュータ等のロジック部とメモリ部とが混在する半導体集
積回路装置では、各部間の電気的接続がロジック部とメ
モリ部の表面に形成された配線を延長させて相互に接続
されている。前記各部間ではその表面高さが前記ロジッ
ク部やメモリ部に比較して一段低くなっていることか
ら、配線長さが長くなって配線抵抗が増加したり、段差
部分では配線が厚くなって配線加工が難しくなるという
問題があった。
【0008】また、ロジック部やメモリ部の各部間の半
導体基板部分には素子分離のための絶縁膜が埋込まれた
溝や、高濃度埋込み層や、基板と反対の導電型層が形成
されていたが、各部間での熱的干渉については考慮され
ていなかった。
【0009】一方、本発明者は、消費電力の大きなロジ
ック部にメモリ部を近接させた半導体集積回路装置にお
いては、前記ロジック部で発生した熱の影響を受けて、
メモリの情報破壊や情報処理エラーなどが生ずるという
ことを知見した。
【0010】さらに、配線層や層間絶縁膜の平坦化技術
を用いて形成されていた前記従来の半導体集積回路装置
は、スクライブエリアやボンディングパッドが配置され
る部分の平坦化については配慮されていなかった。その
ため、配線層からボンディングパッドが配置される部
分、また、ボンディングパッドが配置される部分からス
クライブエリアに向かって大きな表面段差が生じ、その
段差緩和分だけ領域を大きくする必要があり、半導体集
積回路装置面積が大きくなるという問題があった。この
ことは、ロジック部やメモリ部との間の部分もロジック
部表面やメモリ部表面よりも低くなっていることから、
半導体集積回路装置の小型化を妨げている。
【0011】図20は、従来の半導体集積回路装置のロ
ジック(LOGIC)部およびメモリ部のレイアウトを
示す模式的平面図である。半導体基板6の表面(主面)
には、一つのマイクロコンピュータ(CPU:ロジック
部)25と、二つの周辺ロジック回路(ロジック部)2
6,27と、4つのDRAM(メモリ部)21,22,
23,24が組み込まれている。矩形の半導体基板6の
周縁部分は一定の幅がスクライブ領域18となり、その
内側に端子34、たとえばワイヤボンディングパッドが
配設されている。
【0012】ロジック部やメモリ部との間、すなわち各
部間は広く、ロジック部やメモリ部が設けられる領域よ
りも外側の領域の幅が広くなる。
【0013】本発明の目的は、ロジック部とメモリ部が
混在する半導体集積回路装置におけるロジック部やメモ
リ部における各部間の配線加工が容易でかつ配線抵抗の
低減化が図れる半導体集積回路装置を提供することにあ
る。
【0014】本発明の他の目的は、消費電力の大きなロ
ジック部で発生した熱に起因してメモリの情報破壊や情
報処理エラーを起こすことのない半導体集積回路装置を
提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、ロジック部やメモリ
部における各部間の平坦化や、スクライブ領域や端子配
置領域での平坦化を図ることによって小型化が達成でき
る半導体集積回路装置を提供することにある。
【0016】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0018】(1)周縁に沿う矩形枠状のスクライブ領
域の内側の半導体基板部分に一つ以上のロジック部(た
とえばマイクロコンピュータ等を含む)と一つ以上のメ
モリ部と複数の端子(ワイヤボンディングパッド)を組
み込んでなる混在型の半導体集積回路装置であって、前
記半導体基板の表面を平坦化するために前記ロジック部
およびメモリ部の周辺または周辺と表面に設けられ、少
なくとも3層以上の多層構造からなり、前記ロジック部
の表面の多層配線に電気的に接続されるロジック部配線
群と前記メモリ部の表面の多層配線に電気的に接続され
るメモリ部配線群と、前記スクライブ領域および前記端
子が設けられる領域に設けられる前記配線群と同じ層数
のスクライブ領域配線と端子下配線とを有し、前記ロジ
ック部やメモリ部の各部間の配線の接続は複数の前記配
線群同士の接続によって接続されている。
【0019】前記配線群が形成される半導体基板部分に
はトランジスタ等の素子が形成されず、前記配線群は半
導体基板上に絶縁膜を介して直接形成されている。
【0020】相互に隣接するロジック部やメモリ部は前
記ロジック部配線群および前記メモリ部配線群の一部を
相互に共有している。
【0021】前記スクライブ領域配線と前記端子下配線
は少なくとも前記配線群から電気的に独立している。
【0022】前記所定のロジック部の表面の多層配線と
他のロジック部の表面の多層配線は複数の前記配線群同
士の接続によって電気的に接続されている。前記所定の
ロジック部の表面の多層配線と他のメモリ部の表面の多
層配線は複数の前記配線群同士の接続によって電気的に
接続されている。
【0023】前記ロジック部およびメモリ部の表面の多
層配線の層数と前記配線群を構成する多層配線の層数は
一致あるいは近似している。
【0024】前記半導体基板の表面側の平坦化を図るた
めに、ロジック部およびメモリ部の表面の多層配線の層
数と前記配線群を構成する多層配線の層数を一致あるい
は近似させた場合生じる余分な配線層は、配線に使用さ
れない未使用層としたり、余分な配線層が設けられた部
分以外のロジック部とメモリ部間または各ロジック部間
の配線として使用されている。
【0025】(2)前記(1)の構成において、前記メ
モリ部に熱が伝わらないないように前記ロジック部の周
辺の配線群,前記メモリ部の周辺の配線群,前記ロジッ
ク部とメモリ部の境界の配線群またはこれらの組み合わ
せにおける配線群が設けられる半導体基板の表層部分に
設けられる熱伝導遮断部および/または熱吸収部が設け
られている。
【0026】前記熱伝導遮断部は前記各部に沿うように
前記半導体基板の表面に設けられた少なくとも一本の溝
と、前記溝に埋め込まれた熱伝導度が低い物質からなる
熱遮断体とで構成されている。
【0027】前記熱吸収部は前記各部に沿うように前記
半導体基板の表面に設けられた少なくとも一本の溝と、
前記溝の内面を被う絶縁膜と、前記絶縁膜の内側の溝部
分に埋め込まれた熱伝導性の良好な物質からなる熱吸収
体とで構成されている。
【0028】前記熱吸収体は配線群のうちの一部の配線
に接続されている。
【0029】前記熱吸収体が接続された配線は複数の配
線を介して前記端子に熱的に連なる。
【0030】(3)消費電力の大きいロジック部を前記
半導体基板の中心に配置し、前記半導体基板の周辺に向
かい消費電力の小さなロジック部を配置してメモリ部を
前記半導体基板の最外周部に配置する構成になってい
る。この構成は前記手段(1)および手段(2)の構成
にも組み込まれる。
【0031】(4)消費電力の大きいロジック部とメモ
リ部を十分に離した位置に配置する構成になっている。
この構成は前記手段(1)および手段(2)の構成にも
組み込まれる。
【0032】(5)消費電力の大きいロジック部とメモ
リ部の間に前記端子を配置する構成になっている。この
構成は前記手段(1)および手段(2)の構成にも組み
込まれる。
【0033】(6)メモリ部を矩型状の前記半導体基板
の隅部に配置する構成になっている。この構成は前記手
段(1)および手段(2)の構成にも組み込まれる。
【0034】前記(1)の手段によれば、(a)マイク
ロコンピュータ等のロジック部とメモリ部が混在する半
導体集積回路装置は、ロジック部およびメモリ部の周辺
または周辺と表面に多層配線構造の配線群が設けられて
いることと、ロジック部やメモリ部の各部間の配線群は
トランジスタ等の素子が形成されない半導体基板の表面
に形成されていることから、ロジック部やメモリ部上の
多層配線と、各部間の多層配線の層数は一致または略同
じとなり平坦化されるため、従来のように段差がなくな
り、配線加工が容易になるとともに、配線が短くでき配
線抵抗の低減が達成できる。配線を短くできることによ
って半導体集積回路装置の小型化も達成できる。
【0035】(b)相互に隣接するロジック部やメモリ
部は、前記ロジック部配線群および前記メモリ部配線群
の一部の配線を相互に共有する構成になっていることか
ら、各部周辺が接した部分では、何れかの配線を用いて
配線できるとともに配線群の張出長さを短くでき、半導
体集積回路装置の小型化が達成できる。
【0036】(c)スクライブ領域および端子が設けら
れる領域にも前記配線群と同じ層数のスクライブ領域配
線と端子下配線が設けられていることから、端子が設け
られる領域と前記ロジック部やメモリ部との間でも段差
がなくなり、段差緩和分だけ領域を大きくする必要もな
くなり、半導体集積回路装置の小型化が達成できる。
【0037】(d)端子は端子下配線の上方に設けられ
ていることから、ワイヤボンディングの際前記端子に大
きな応力が加わった場合でも、前記端子下配線がボンデ
ィングの際の応力を吸収するため、半導体基板にクラッ
ク等が発生することもなくなり、半導体集積回路装置の
特性劣化が防止できる。
【0038】(e)半導体基板の表面側の平坦化を図る
ために発生する余分な配線層は、配線に使用されない未
使用層となるが、前記余分な配線層は余分な配線層を発
生させた部分以外のロジック部とメモリ部間または各ロ
ジック部間の配線として使用できるため、回路設計の自
由度が増大する。また、前記余分な配線層を所定の配線
と並列接続する構成にすることによって配線抵抗の低減
が可能になる。
【0039】前記(2)の手段によれば、前記手段
(1)による効果に加えて下記の効果を奏する。
【0040】(a)ロジック部の周辺の配線群,メモリ
部の周辺の配線群,ロジック部とメモリ部の境界の配線
群またはこれらの組み合わせにおける配線群が設けられ
る半導体基板の表層部分に熱伝導遮断部が設けられてい
る構成では、ロジック部で発生した熱を前記熱伝導遮断
部で遮断できるため、メモリ部に熱が伝わり難くなり、
温度上昇に伴うメモリ(フラッシュメモリ等)の情報破
壊や情報処理エラーなどが発生しなくなり、半導体集積
回路装置の特性の向上が達成できる。
【0041】(b)ロジック部の周辺の配線群,メモリ
部の周辺の配線群,ロジック部とメモリ部の境界の配線
群またはこれらの組み合わせにおける配線群が設けられ
る半導体基板の表層部分に熱吸収部が設けられている構
成では、ロジック部で発生した熱を前記熱吸収部で吸収
し、かつ配線を介して外部に放熱するため、メモリ部に
熱が伝わり難くなり、温度上昇に伴うメモリ(フラッシ
ュメモリ等)の情報破壊や情報処理エラーなどが発生し
なくなり、半導体集積回路装置の特性の向上が達成でき
る。特に、熱吸収部の熱吸収体が各部の配線を介して端
子に熱的に連なる構成の場合には、端子に接続されるワ
イヤ等の接続手段を介して外部に放熱できるため、さら
に半導体集積回路装置の特性が安定する。
【0042】(c)ロジック部の周辺の配線群,メモリ
部の周辺の配線群,ロジック部とメモリ部の境界の配線
群またはこれらの組み合わせにおける配線群が設けられ
る半導体基板の表層部分に熱伝導遮断部と熱吸収部が設
けられている構成においては、ロジック部の周辺の配線
群,メモリ部の周辺の配線群,ロジック部とメモリ部の
境界の配線群またはこれらの組み合わせにおける配線群
が設けられる半導体基板の表層部分では、前述のように
各部間の熱移動は熱伝導遮断部で遮断されるとともに熱
吸収部によって外部に放熱されることから、メモリ部に
熱が伝わり難くなり、温度上昇に伴うメモリ(フラッシ
ュメモリ等)の情報破壊や情報処理エラーなどが発生し
難くなり半導体集積回路装置の特性の向上が達成でき
る。
【0043】前記(3)の手段によれば、消費電力の大
きいロジック部を前記半導体基板の中心に配置し、前記
半導体基板の周辺に向かい消費電力の小さなロジック部
を配置してメモリ部を前記半導体基板の最外周部に配置
する構成になっていることから、メモリ部に熱が伝わり
難くなり、温度上昇に伴うメモリ(フラッシュメモリ
等)の情報破壊や情報処理エラーなどが発生し難くなり
半導体集積回路装置の特性の向上が達成できる。
【0044】また、熱伝導遮断部および/または熱吸収
部を有する半導体集積回路装置に適用した場合には、メ
モリ部への熱の伝達を抑えることができ、温度上昇に伴
うメモリ(フラッシュメモリ等)の情報破壊や情報処理
エラーなどが発生し難くなり半導体集積回路装置の特性
の向上が達成できる。
【0045】前記(4)の手段によれば、消費電力の大
きいロジック部とメモリ部を十分に離した位置に配置す
る構成になっていることから、メモリ部に熱が伝わり難
くなり、温度上昇に伴うメモリ(フラッシュメモリ等)
の情報破壊や情報処理エラーなどが発生し難くなり半導
体集積回路装置の特性の向上が達成できる。
【0046】また、熱伝導遮断部および/または熱吸収
部を有する半導体集積回路装置に適用した場合には、メ
モリ部への熱の伝達を抑えることができ、温度上昇に伴
うメモリ(フラッシュメモリ等)の情報破壊や情報処理
エラーなどが発生し難くなり半導体集積回路装置の特性
の向上が達成できる。
【0047】前記(5)の手段によれば、消費電力の大
きいロジック部とメモリ部の間に前記端子を配置する構
成になっていることから、前記端子に熱的に連なる配線
を介して外部へ放熱ができるため、メモリ部に熱が伝わ
り難くなり、温度上昇に伴うメモリ(フラッシュメモリ
等)の情報破壊や情報処理エラーなどが発生し難くなり
半導体集積回路装置の特性の向上が達成できる。
【0048】また、熱伝導遮断部および/または熱吸収
部を有する半導体集積回路装置に適用した場合には、メ
モリ部への熱の伝達を抑えることができ、温度上昇に伴
うメモリ(フラッシュメモリ等)の情報破壊や情報処理
エラーなどが発生し難くなり半導体集積回路装置の特性
の向上が達成できる。特に、前記端子に熱的に連なる配
線に前記熱吸収部の熱吸収体を接続させる構造では、放
熱の効果はさらに高くなり、半導体集積回路装置の特性
の安定化が図れる。
【0049】前記(6)の手段によれば、メモリ部を矩
型状の前記半導体基板の隅部に配置する構成になってい
る。半導体基板の隅部は放熱性が他の部分よりも良好で
あることから、メモリ部の温度上昇を抑えることができ
るようになり、温度上昇に伴うメモリ(フラッシュメモ
リ等)の情報破壊や情報処理エラーなどが発生し難くな
り半導体集積回路装置の特性の向上が達成できる。
【0050】また、熱伝導遮断部および/または熱吸収
部を有する半導体集積回路装置に適用した場合には、メ
モリ部への熱の伝達を抑えることができ、温度上昇に伴
うメモリ(フラッシュメモリ等)の情報破壊や情報処理
エラーなどが発生し難くなり半導体集積回路装置の特性
の向上が達成できる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を
説明するための全図において、同一機能を有するものは
同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0052】(実施形態1)図1乃至図12は本発明の
実施形態1に係わる図である。図1はロジック部とメモ
リ部との配線の接続状態を示す一部の断面図であり、図
6は半導体基板6の周辺部分(スクライブ領域等)を示
す断面図である。
【0053】本実施形態1の半導体集積回路装置は、図
2に示すように、矩形の半導体基板6表面(主面)に、
一つのマイクロコンピュータ(CPU:ロジック)25
と、二つの周辺ロジック回路(ロジック)26,27
と、4つのDRAM(メモリ)21,22,23,24
を組み込んだ混在型の半導体集積回路装置であり、半導
体基板6の周縁に沿って端子34が設けられている。前
記端子34が配設される領域の外側にはスクライブ領域
18が広がっている。スクライブ領域18は半導体基板
6の周縁に沿うことから矩形枠状になっている。
【0054】前記マイクロコンピュータ25、周辺ロジ
ック回路26,27、DRAM21,22,23,24
等のロジック部1およびメモリ部2は、それぞれ周辺に
配線群(周辺配線群)3を有している。前記ロジック部
1やメモリ部2等の各部は前記周辺配線群3によって接
続されている。これら配線群3は、半導体基板6上に絶
縁膜を介して直接形成されている。すなわち、配線群3
の下の半導体基板6の表面にはトランジスタ等の素子は
形成されていない。
【0055】前記周辺配線群3を構成する各配線4は、
図1に示すように、前記各ロジック部1やメモリ部2の
辺に沿う方向に延在する2種類の配線4a,4bと、上
下の配線4a,4bを接続する導電性のプラグ4cとで
構成されている。ここで、2種類の配線4a,4bを、
図2乃至図4において、左右に横切る方向に延在する配
線をX方向配線4aとし、上下方向に延在する配線をY
方向配線4bとする。また、前記プラグ4cの延在方向
を、図1に示すようにZ方向とする。
【0056】前記周辺配線群3は、本実施形態1ではロ
ジック部1およびメモリ部2の表面に設けられた表面配
線5,15と同じ層数(6層:第1層乃至第6層)にな
っている。これは、半導体基板上の配線の平坦化によっ
て、各部間の配線の加工性を向上させて微細化に対応で
きるようにすることと、各部間の間隔を短くして配線抵
抗の低減を図るためである。したがって、表面配線5,
15と周辺配線群3の配線層数は、配線の微細化や配線
抵抗の低減を図ることができる限度において同一層数で
はなく近似していてもよい。
【0057】図1に示すように、ロジック部1およびメ
モリ部2の表面配線5,15は、第1層乃至第6層を構
成する各配線5a,15aと上下の各配線5a,15a
を接続するZ方向に延在する導電性のプラグ5b,15
bと、ロジック部1およびメモリ部2の半導体基板6の
表層に設けられた半導体領域45等と前記配線5a,1
5aを接続する導電性のプラグ5c,15cとからなっ
ている。
【0058】図1では半導体領域45として、MOSF
ET(Metal Oxide SemiconductorField-Effect-Transi
stor)を構成するソース領域とドレイン領域となる一対
の半導体領域45を複数組図示してある。
【0059】また、メモリ部2のDRAMセル部分で
は、第6層の配線15aの所定部分上にキャパシタ絶縁
膜46を形成するとともに、このキャパシタ絶縁膜46
上にキャパシタ電極47を形成して容量Cを形成してあ
る。
【0060】なお、図1において、図が明瞭となるよう
に、各配線はハッチングを施すことなく白抜きパターン
で示し、絶縁膜50部分にハッチングを施してある(以
下図6,図8乃至図14,図16も同様)。
【0061】前記6層の多層配線構造の各配線は、たと
えば全てTiN/Ti/Al/TiN/Tiの積層膜で
形成され、それらの電気的絶縁はシリコンガラス膜を用
いている。また、上記配線間の電気的接続はWプラグを
用いている。
【0062】図4はロジック部やメモリ部における各部
間の配線接続状態を示す模式的平面図であり、4個のロ
ジック部やメモリ部が位置する交差部分の十文字状の2
本の配線群3を示す図である。
【0063】4個のロジック部やメモリ部の縁近傍に描
かれる黒丸(●)は端子aであり、数値を付してある。
【0064】各配線群3の配線4において、ハッチング
を施した帯線はi層の配線であり、太い破線は前記i層
の上の層(i+1層)の配線であり、太い実線は前記i
+1層の上の層(i+2層)の配線である。前記配線に
おいて細線の部分は電気的に関与しない未使用の配線部
分であり、太線部分は配線として使用した部分、すなわ
ち電流が流れる部分である。
【0065】白丸(○)はi層とi+1層間の接続位置
を示し、二重丸(◎)はi+1層とi+2層間の接続位
置を示す。
【0066】同一の数字が付された端子aは、前記○や
◎の部分での接続によって電気的に接続される。図3で
は、1乃至14の番号を付した端子a同士が結線されて
いる。
【0067】また、図4は各層間の接続をしない前の状
態を示す図である。
【0068】配線群の設計において、配線群の各配線の
方向は、各部間の配線が低抵抗となるように任意に決め
られる。また、同方向の繰り返し回数,ピッチ等も各部
間の配線が低抵抗となるように任意に決められる。
【0069】配線群を使用した配線の設計手順は、
(1)各部間で最も低抵抗配線を必要とするルート(た
とえば、端子aの1と1)を最短で結ぶように、配線
(たとえばi+1層とi+2層の配線)と層間接続穴
(たとえば◎印)を選ぶ。
【0070】(2)次に、低抵抗を必要とするルートを
順次選ぶ(たとえば、2と2,3と3,・・・・)。
【0071】(3)不要となった配線(配線の未使用
部)は、半導体基板からの放熱を目的とした配線、低抵
抗配線を実現するための二重配線(並列)に用いたり、
あるいはそのままにする。
【0072】前記配線群3は隣接する各部間の接続のた
めに、少なくとも3層の配線層が必要である。
【0073】このように、LSI設計においては、必要
とされる機能を得るためには各配線層との交点を与える
だけでよい。
【0074】一方、図6および図7は半導体基板6の周
辺部分を示す図であり、図6は模式的断面図、図7はス
クライブ領域配線等を示す模式図である。
【0075】同図に示すように、メモリ部2の外側には
端子形成領域17が位置し、その外側にはスクライブ領
域18が位置する。前記端子形成領域17の表面部分に
は端子34が設けられている。スクライブ領域18は半
導体基板6の周縁に沿って延在するため矩形枠状とな
る。
【0076】前記スクライブ領域18には前記配線群3
と同じ層数のスクライブ領域配線20が設けられてい
る。また、前記端子形成領域17には前記配線群3と同
じ層数の端子下配線19が設けられている。スクライブ
領域配線20および端子下配線19を構成する配線20
a,19aは、特に限定はされないが、半導体基板6の
周縁に沿うようにそれぞれ複数列に設けられている。
【0077】本実施形態1の場合は、前記端子下配線1
9およびスクライブ領域配線20はそれぞれ電気的に独
立していて、前記ロジック部1やメモリ部2の配線群3
等には接続されていない。
【0078】端子形成領域17およびスクライブ領域1
8に端子下配線19およびスクライブ領域配線20を形
成することによって、半導体基板6の表面の平坦化が実
現され、端子34と回路部との間に段差がなくなるた
め、従来のように段差緩和部を設けなくてもよくなり、
半導体集積回路装置の小型化が達成できる。
【0079】たとえば、本実施形態1によれば、各配線
の幅および間隔を0.3〜0.5μm程度にした場合、
スクライブ領域18と端子34を配置する端子形成領域
17の面積を10%減少できた。
【0080】なお、半導体基板をスクライブ領域で劈開
させた際、劈開面に導電性の配線20aが露出しても、
腐食はスクライブ面に露出した配線(金属)のみの腐食
で済み、腐食の影響は半導体集積回路装置の性能に影響
を与えることがない。
【0081】また、前記端子34は端子下配線19の上
方に設けられていることから、ワイヤボンディングの際
前記端子に大きな応力が加わった場合でも、前記端子下
配線19がボンディングの際の応力を吸収するため、ロ
ジック部1にクラック等が発生することもなくなり、半
導体集積回路装置の特性劣化が防止できる。
【0082】本実施形態1の半導体集積回路装置は、平
坦化を図るためにロジック部1およびメモリ部2の表面
の配線層の層数を同一にしていることから、ロジック部
1とメモリ部2とで必要配線層が異なる場合には、どち
らかに未使用層が発生することがある。このような場
合、前記未使用層(未使用配線)をそのままにしてもよ
いが、たとえば、図5に示すように、ロジック部1(マ
イクロコンピュータ25)で不要な配線11を用いて周
辺ロジック回路27とDRAM21を接続したり、メモ
リ部2(DRAM21,22,23)で不要な配線12
を用いてロジック部1(マイクロコンピュータ25)と
DRAM24を接続しても良い。このようにすること
で、配線設計の自由度が高くなる。
【0083】つぎに、本実施形態1の半導体集積回路装
置の製造方法について図8乃至図12を用いて説明す
る。
【0084】図8に示すように、シリコンからなる半導
体基板6の表面(主面)に、所定の厚さに絶縁膜(熱酸
化膜)50aを形成するとともにその上にポリシリコン
膜を形成し、ついで前記ポリシリコン膜を選択的にエッ
チングして第1層3aを形成する。この第1層はMOS
トランジスタのゲート絶縁膜や各配線群3の第1層を形
成する。
【0085】つぎに、前記絶縁膜50aに選択的に孔5
1を形成し、さらに前記コンタクト孔51から半導体基
板6の表面に半導体基板6と反対導電型を形成する不純
物をドーピングして半導体領域45を形成する。この半
導体領域45はそれぞれMOSトランジスタを形成する
ソース領域およびドレイン領域を形成する半導体領域に
なる。
【0086】つぎに、図9に示すように、絶縁膜50b
を堆積後、選択的にコンタクト孔を設け、このコンタク
ト孔に金属を埋め込み平坦化する。これにより各多層配
線でのプラグ部分が形成される。
【0087】つぎに、図10に示すように第2層3bを
堆積加工し、絶縁膜50cを堆積後、コンタクト孔を明
け、前記コンタクト孔に金属を埋め込みプラグ部分を形
成する。
【0088】このように順次第3層3c,第4層3d,
第5層3e,第6層3fを形成する(図11,図12参
照)。
【0089】つぎに、図12に示すように、DRAMセ
ル部分の所定の第6層3f上にキャパシタ絶縁膜46を
堆積し、その上にキャパシタ電極47を形成して容量C
を形成する。最後に絶縁膜を形成して図1に示すような
絶縁膜50を形成する。
【0090】前記第1層3a〜第6層3fの形成によっ
て各部分の多層配線の配線を形成する。すなわち、図示
はしないが、端子下配線19およびスクライブ領域配線
20も同時に形成される。
【0091】なお、図8乃至図12において、必要箇所
以外の部分、すなわちプラグ部分,X方向配線,Y方向
配線等の符号は省略する。
【0092】本実施形態1の半導体集積回路装置によれ
ば以下の効果を奏する。
【0093】(1)マイクロコンピュータ等のロジック
部1とメモリ部2が混在する半導体集積回路装置は、ロ
ジック部1およびメモリ部2の周辺と表面に多層配線構
造の配線群3が設けられていることと、ロジック部1や
メモリ部2の各部間の配線群3はトランジスタ等の素子
が形成されない半導体基板6の表面に形成されているこ
とから、ロジック部1やメモリ部2上の多層配線と、各
部間の多層配線の層数は一致し平坦化されるため、従来
のように段差がなくなり、配線加工が容易になるととも
に、配線が短くでき配線抵抗の低減が達成できる。配線
を短くできることによって半導体集積回路装置の小型化
も達成できる。
【0094】(2)相互に隣接するロジック部1やメモ
リ部2は、前記ロジック部配線群および前記メモリ部配
線群の一部の配線を相互に共有する構成になっているこ
とから、各部周辺が接した部分では、何れかの配線を用
いて配線できるとともに配線群の張出長さを短くでき、
半導体集積回路装置の小型化が達成できる。
【0095】(3)スクライブ領域18および端子34
が設けられる端子形成領域17にも前記配線群3と同じ
層数のスクライブ領域配線20と端子下配線19が設け
られていることから、端子34が設けられる領域と前記
ロジック部1やメモリ部2との間でも段差がなくなり、
段差緩和分だけ領域を大きくする必要もなくなり、半導
体集積回路装置の小型化が達成できる。たとえば、本実
施形態1によれば、スクライブ領域18と端子34を配
置する端子形成領域17の面積を10%減少できた。
【0096】(4)端子34は端子下配線19の上方に
設けられていることから、ワイヤボンディングの際前記
端子34に大きな応力が加わった場合でも、前記端子下
配線19がボンディングの際の応力を吸収するため、半
導体基板6にクラック等が発生することもなくなり、半
導体集積回路装置の特性劣化が防止できる。
【0097】(5)半導体基板6の表面側の平坦化を図
るために発生する余分な配線層は、配線に使用されない
未使用層となるが、前記余分な配線層は余分な配線層を
発生させた部分以外のロジック部とメモリ部間または各
ロジック部間の配線として使用できるため、回路設計の
自由度が増大する。また、前記余分な配線層を所定の配
線と並列接続する構成にすることによって配線抵抗の低
減が可能になる。
【0098】(6)周辺配線群を有した各ロジック部と
各メモリ部を1つのモジュールとしておくことによっ
て、それそれのモジュールを組み合わせることが容易と
なるのでLSI設計が簡便になった。
【0099】(7)本実施形態1の半導体集積回路装置
は、ロジック部1やメモリ部2等の各部間の間隔を狭め
ることができるとともに、ロジック部1やメモリ部2が
形成される回路形成部分と端子34との距離も短くでき
るため、半導体集積回路装置の小型化が達成できる。た
とえば、図20の従来のロジック・メモリ混在型の半導
体集積回路装置(LSI)に比べて、本実施形態1の半
導体集積回路装置を約13%縮小できた。
【0100】なお、本実施形態1では、端子34下の端
子下配線19の所定配線と前記ロジック部1およびメモ
リ部2の所定配線を電気的に接続することも可能であ
る。その際には、電力供給用の大電流を流すために、複
数の配線を並列に接続して使用することも可能である。
【0101】(実施形態2)図13は本発明の実施形態
2である半導体集積回路装置の一部を示す模式的断面図
である。
【0102】本実施形態2は、前記実施形態1の構成
(ただし多層配線は5層)において、ロジック部1で発
生した熱によるメモリの情報破壊や情報処理エラーの発
生を防止するために、ロジック部1の周辺の配線群3,
メモリ部2の周辺の配線群3,ロジック部1とメモリ部
2の境界の配線群3またはこれらの組み合わせにおける
配線群が設けられる半導体基板6の表層部分に熱伝導遮
断部8を設けた構造になっている。
【0103】熱伝導遮断部8は、たとえば、半導体基板
6の表面に設けられた少なくとも一本の溝7と、前記溝
7に埋め込まれた熱伝導度が低い物質からなる熱遮断体
7aとで構成されている。図13では、熱伝導遮断部8
は各配線群3に対応する半導体基板6の表層部分にそれ
ぞれ3本並列に形成されている。前記熱遮断体7aは、
たとえば、シリコン酸化膜で形成されている。
【0104】前記溝7はロジック部1やメモリ部2の辺
に沿い、たとえばロジック部1やメモリ部2を囲むよう
に連続または不連続に形成されている。
【0105】前記溝7は、たとえばその深さが5μmで
幅が0.3μmとなっている。
【0106】本実施形態2の構成では、ロジック部1で
発生した熱を前記熱伝導遮断部8で遮断できるため、メ
モリ部2に熱が伝わり難くなり、温度上昇に伴うメモリ
の情報破壊や情報処理エラーなどが発生しなくなり、各
部間での熱的干渉を減少でき、半導体集積回路装置の特
性の向上が達成できる。
【0107】特にこの構成は、フラッシュメモリに対し
て有効である。
【0108】熱伝導遮断部8は多段に配置することによ
って熱遮断効果が高くなる。
【0109】実施形態1に本実施形態2を組み込んだ構
成では、前記実施形態1の効果をも有する。
【0110】前記熱伝導遮断部8は端子形成領域17や
スクライブ領域18にも配置してもよい。
【0111】また、本実施形態2は実施形態1以外の構
造の半導体集積回路装置(LSI)にも適用できる。
【0112】(実施形態3)図14および図15は本発
明の実施形態3の半導体集積回路装置に係わる図であ
る。
【0113】本実施形態3は、前記実施形態1の構成
(ただし多層配線は5層)において、ロジック部1で発
生した熱によるメモリの情報破壊や情報処理エラーの発
生を防止するために、ロジック部1の周辺の配線群3,
メモリ部2の周辺の配線群3,ロジック部1とメモリ部
2の境界の配線群3またはこれらの組み合わせにおける
配線群が設けられる半導体基板6の表層部分に熱吸収部
10を設けた構造になっている。
【0114】熱吸収部10は、前記各部(ロジック部
1,メモリ部2)に沿うように前記半導体基板6の表面
に設けられた少なくとも一本の溝9と、前記溝9の内面
を被う絶縁膜10aと、前記絶縁膜10aの内側の溝部
分に埋め込まれた熱伝導性の良好な物質からなる熱吸収
体10bとで構成されている。
【0115】前記熱吸収体10bはロジック部1やメモ
リ部2の辺に沿い、たとえばロジック部1やメモリ部2
を囲むように連続または不連続に形成されている。
【0116】図14では前記熱吸収部10は各配線群3
に対応する半導体基板6の表層部分に並列にそれぞれ3
本形成されている。
【0117】前記溝9は、たとえばその深さが5μmで
幅が0.3μmとなっている。また、前記絶縁膜10a
の厚さは10nm程度となり、熱吸収体10bの幅は
0.28μm程度となっている。前記絶縁膜10aは、
たとえば、シリコン酸化膜からなり、熱吸収体10bは
タングステンで形成されている。
【0118】また、前記熱吸収体10bは、図15に示
すように、第1層3aの所定の配線4に接続されてい
る。
【0119】また、図15に示すように、前記熱吸収体
10bと端子34は、途中の各配線(第1層乃至第6層
3a,3b,3c,3d,3e)が配線4やプラグ4c
によって接続されるため熱的に接続され、前記熱吸収体
10bで吸収された熱は半導体基板6の表面に位置する
端子34にまで到達して放熱される。
【0120】また、端子34にはワイヤ60が接続され
るため、放熱はこのワイヤ60を介して、あるいはワイ
ヤ60が固定される他の端子(リード)を介しても行わ
れる。前記端子34がバンプ電極の場合、このバンプ電
極から配線基板等に伝えられることになり、配線基板か
らの放熱も可能となる。
【0121】本実施形態3の構成では、ロジック部1で
発生した熱がメモリ部2に到達する前に吸収して配線を
介して外部に放熱するため、温度上昇に伴うメモリの情
報破壊や情報処理エラーなどが発生しなくなり、各部間
での熱的干渉を減少でき、半導体集積回路装置の特性の
向上が達成できる。
【0122】特にこの構成は、フラッシュメモリに対し
て有効である。
【0123】熱吸収部10は多段に配置することによっ
て熱遮断効果が高くなる。
【0124】実施形態1に本実施形態3を組み込んだ構
成では、前記実施形態1の効果をも有する。
【0125】前記熱吸収部10は端子形成領域17やス
クライブ領域18にも配置してもよい。
【0126】また、本実施形態3は実施形態1以外の構
造の半導体集積回路装置(LSI)にも適用できる。
【0127】(実施形態4)図16は本発明の実施形態
4である半導体集積回路装置の一部を示す模式的断面図
である。
【0128】本実施形態4は、前記実施形態1の構成
(ただし多層配線は5層)、あるいは実施形態1以外の
構成において、ロジック部1で発生した熱によるメモリ
の情報破壊や情報処理エラーの発生を防止するために、
ロジック部1の周辺の配線群3,メモリ部2の周辺の配
線群3,ロジック部1とメモリ部2の境界の配線群3ま
たはこれらの組み合わせにおける配線群が設けられる半
導体基板6の表層部分に熱伝導遮断部8と熱吸収部10
を設けた構造になっている。
【0129】図16では、ロジック部1とロジック部1
との間では、境界部分に3本熱伝導遮断部8を配置し、
ロジック部1寄りには2本の熱吸収部10を配置してい
る。また、ロジック部1とメモリ部2との間ではロジッ
ク部1およびメモリ部2寄りにそれぞれ1本の熱伝導遮
断部8を配置するとともに、境界寄りにそれぞれ2本の
熱吸収部10を配置している。
【0130】本発明はこのような配置構成に限定される
ものではなく、メモリ部2に熱が伝わり難くできるよう
ならば他の配置構成でも良い。
【0131】本実施形態4では、熱伝導遮断部8と熱吸
収部10により、各部間(ロジック部1とメモリ部2)
での熱的干渉をさらに減少させることができ、半導体集
積回路装置の動作特性の安定化や劣化を防止することが
できる。
【0132】実施形態1に本実施形態4を組み込んだ構
成では、前記実施形態1の効果をも有する。
【0133】本実施形態4のように熱伝導遮断部8と熱
吸収部10を併用した配線群を有する半導体集積回路装
置では、メモリ特性に対するマイクロコンピュータ25
での発熱の影響を軽減することができた。たとえば、従
来に比べてメモリの情報保持時間を約10倍にすること
ができた。
【0134】(実施形態5)本発明の実施形態5である
半導体集積回路装置におけるロジック部,メモリ部,端
子等のレイアウトを示す模式的平面図である。
【0135】本実施形態5はメモリ特性に対するマイク
ロコンピュータ32での発熱の影響を軽減した半導体集
積回路装置でありメモリはフラッシュメモリ30として
ある。
【0136】本実施形態5では、前記実施形態1の構成
において、消費電力の大きいロジック部(マイクロコン
ピュータ32)を前記半導体基板6の中心に配置し、前
記半導体基板6の周辺に向かい消費電力の小さなロジッ
ク部(周辺ロジック回路31)を配置してメモリ部(フ
ラッシュメモリ30)を前記半導体基板6の最外周部に
配置する構成になっている。
【0137】また、この構成においては、図示はしない
が前記熱吸収部10や熱伝導遮断部8が組み込まれる。
したがって、発熱量の大きいマイクロコンピュータ32
からフラッシュメモリ30が遠ざかり、その間に発熱量
の小さい周辺ロジック回路31が位置するため、フラッ
シュメモリ30は熱による情報破壊や情報処理エラーは
起き難くなる。
【0138】本実施形態5の各部の配置構成は、配線
群,熱伝導遮断部,熱吸収部を有しない半導体集積回路
装置に適用してもメモリの情報破壊や情報処理エラーを
防止する効果がある。
【0139】(実施形態6)図18は本発明の実施形態
6である半導体集積回路装置におけるロジック部,メモ
リ部,端子等のレイアウトを示す模式的平面図である。
【0140】本実施形態6はメモリ特性に対するマイク
ロコンピュータ32での発熱の影響を軽減した半導体集
積回路装置でありメモリはフラッシュメモリ30として
ある。
【0141】本実施形態6では、前記実施形態1の構成
において、消費電力の大きいロジック部(マイクロコン
ピュータ32)および消費電力の小さなロジック部(周
辺ロジック回路31)と、フラッシュメモリ30を離す
とともに、その間に端子形成領域17を配置している。
この構造では図15に示すように、熱吸収部10の絶縁
膜10aと端子34とを熱的に接続することも可能とな
り、ロジック部1で発生した熱がフラッシュメモリ30
に伝わらなくなる。
【0142】この構造では、端子34が形成される端子
形成領域17で、マイクロコンピュータ32や周辺ロジ
ック回路31からフラッシュメモリ30を隔離すること
ができる。また、端子形成領域17に熱伝導遮断部8や
熱吸収部10を設けることができため、フラッシュメモ
リ30の温度上昇を最小限に留めることができる。
【0143】したがって、フラッシュメモリ30は熱に
よる情報破壊や情報処理エラーは起き難くなる。
【0144】本実施形態6の各部の配置構成は、配線
群,熱伝導遮断部,熱吸収部を有しない半導体集積回路
装置に適用してもメモリの情報破壊や情報処理エラーを
防止する効果がある。
【0145】(実施形態7)図19は本発明の実施形態
7である半導体集積回路装置におけるロジック部,メモ
リ部,端子等のレイアウトを示す模式的平面図である。
【0146】本実施形態7では半導体基板6の中心に消
費電力の大きいマイクロコンピュータ32を配置し、そ
の外側に消費電力の小さな周辺ロジック回路31を配置
し、さらに4隅にフラッシュメモリ30を配置した構造
になっている。
【0147】半導体基板6の隅部は放熱性が他の部分よ
りも良好であることから、メモリ部の温度上昇を抑える
ことができるようになり、温度上昇に伴うフラッシュメ
モリ30の情報破壊や情報処理エラーなどが発生し難く
なり半導体集積回路装置の特性の向上が達成できる。
【0148】また、熱伝導遮断部および/または熱吸収
部を有する半導体集積回路装置に適用した場合には、メ
モリ部への熱の伝達を抑えることができ、温度上昇に伴
うフラッシュメモリ30の情報破壊や情報処理エラーな
どが発生し難くなり半導体集積回路装置の特性の向上が
達成できる。
【0149】前記実施形態5,実施形態6,実施形態7
によれば、フラッシュメモリのリテンション特性を従来
に比べて2〜10倍にすることができた。たとえば、図
17に示す実施形態5の場合では約2倍、図18に示す
実施形態6の場合では3〜6倍、図19に示す実施形態
7の場合では約10倍に向上できた。なお、面積縮小効
果、平坦化の容易さ、および、設計自由度の向上につい
ては、前記実施形態1と同様である。
【0150】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない、たとえ
ば、前記端子下配線の一部を電源供給用の端子に接続す
るとともに前記ロジック部やメモリ部の電源供給用の配
線に接続すれば、大電流用の配線を別途設ける必要がな
くなる。
【0151】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0152】(1)ロジック部やメモリ部上の多層配線
と、各部間の多層配線の層数は同一になることから段差
がなくなり、配線加工が容易になるとともに、配線が短
くでき配線抵抗の低減が達成できる。また、配線を短く
できることによって半導体集積回路装置の小型化も達成
できる。
【0153】(2)相互に隣接するロジック部やメモリ
部は、前記ロジック部配線群および前記メモリ部配線群
の一部の配線を相互に共有する構成になっていることか
ら、各部周辺が接した部分では、何れかの配線を用いて
配線できるとともに配線群の張出長さを短くでき、半導
体集積回路装置の小型化が達成できる。
【0154】(3)スクライブ領域および端子が設けら
れる領域にも前記配線群と同じ層数のスクライブ領域配
線と端子下配線が設けられていることから、端子が設け
られる領域と前記ロジック部やメモリ部との間でも段差
がなくなり、段差緩和分だけ領域を大きくする必要もな
くなり、半導体集積回路装置の小型化が達成できる。
【0155】(4)端子は端子下配線の上方に設けられ
ていることから、ワイヤボンディングのように前記端子
に大きな応力が加わった場合でも、前記端子下配線がボ
ンディングの際の応力を吸収するため、半導体基板にク
ラック等が発生することもなくなり、半導体集積回路装
置の特性劣化が防止できる。
【0156】(5)ロジック部の周辺の配線群,メモリ
部の周辺の配線群,ロジック部とメモリ部の境界の配線
群またはこれらの組み合わせにおける配線群が設けられ
る半導体基板の表層部分に熱伝導遮断部が設けられてい
る構成では、ロジック部で発生した熱を前記熱伝導遮断
部で遮断できるため、メモリ部に熱が伝わり難くなり、
温度上昇に伴うメモリの情報破壊や情報処理エラーなど
が発生しなくなり、半導体集積回路装置の特性の向上が
達成できる。
【0157】(6)ロジック部の周辺の配線群,メモリ
部の周辺の配線群,ロジック部とメモリ部の境界の配線
群またはこれらの組み合わせにおける配線群が設けられ
る半導体基板の表層部分に熱吸収部が設けられている構
成では、ロジック部で発生した熱を前記熱吸収部で吸収
し、かつ配線を介して外部に放熱するため、メモリ部に
熱が伝わり難くなり、温度上昇に伴うメモリの情報破壊
や情報処理エラーなどが発生しなくなり、半導体集積回
路装置の特性の向上が達成できる。特に、熱吸収部の熱
吸収体が各部の配線を介して端子に熱的に連なる構成の
場合には、端子に接続されるワイヤ等の接続手段を介し
て外部に放熱できるため、さらに半導体集積回路装置の
特性が安定する。
【0158】(7)ロジック部の周辺の配線群,メモリ
部の周辺の配線群,ロジック部とメモリ部の境界の配線
群またはこれらの組み合わせにおける配線群が設けられ
る半導体基板の表層部分に熱伝導遮断部と熱吸収部が設
けられている構成においては、ロジック部の周辺の配線
群,メモリ部の周辺の配線群,ロジック部とメモリ部の
境界の配線群またはこれらの組み合わせにおける配線群
が設けられる半導体基板の表層部分では、前述のように
各部間の熱移動は熱伝導遮断部で遮断されるとともに熱
吸収部によって外部に放熱されることから、メモリ部に
熱が伝わり難くなり、温度上昇に伴うメモリの情報破壊
や情報処理エラーなどが発生し難くなり半導体集積回路
装置の特性の向上が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である半導体集積回路装置
の一部を示す模式的断面図である。
【図2】本実施形態1の半導体集積回路装置におけるロ
ジック部およびメモリ部等のレイアウトを示す模式的平
面図である。
【図3】本実施形態1の半導体集積回路装置におけるロ
ジック部やメモリ部における各部間の接続状態を示す模
式的平面図である。
【図4】本実施形態1の半導体集積回路装置におけるロ
ジック部やメモリ部における各部間の接続形態を設計す
る前のレイアウト状態を示す模式的平面図である。
【図5】本実施形態1の半導体集積回路装置において余
分な配線層でロジック部とメモリ部を接続した状態を示
す模式的平面図である。
【図6】本実施形態1の半導体集積回路装置の周辺部分
の断面図である。
【図7】本実施形態1の半導体集積回路装置の周辺部分
のスクライブ領域配線等を示す模式図である。
【図8】本実施形態1の半導体集積回路装置の製造にお
いて第1層配線層が形成された状態を示す一部の断面図
である。
【図9】本実施形態1の半導体集積回路装置の製造にお
いてドレインとソースになる半導体領域が形成された状
態を示す一部の断面図である。
【図10】本実施形態1の半導体集積回路装置の製造に
おいて第2層配線層が形成された状態を示す一部の断面
図である。
【図11】本実施形態1の半導体集積回路装置の製造に
おいて第5層配線層が形成された状態を示す一部の断面
図である。
【図12】本実施形態1の半導体集積回路装置の製造に
おいて第6層配線層,キャパシタ絶縁膜およびDRAM
セル部分の電極が形成された状態を示す一部の断面図で
ある。
【図13】本発明の実施形態2である半導体集積回路装
置の一部を示す模式的断面図である。
【図14】本発明の実施形態3である半導体集積回路装
置の一部を示す模式的断面図である。
【図15】本実施形態3の半導体集積回路装置における
熱吸収部等を示す拡大断面図である。
【図16】本発明の実施形態4である半導体集積回路装
置の一部を示す模式的断面図である。
【図17】本発明の実施形態5である半導体集積回路装
置におけるロジック部,メモリ部,端子等のレイアウト
を示す模式的平面図である。
【図18】本発明の実施形態6である半導体集積回路装
置におけるロジック部,メモリ部,端子等のレイアウト
を示す模式的平面図である。
【図19】本発明の実施形態7である半導体集積回路装
置におけるロジック部,メモリ部,端子等のレイアウト
を示す模式的平面図である。
【図20】従来の半導体集積回路装置のロジック部,メ
モリ部,端子のレイアウトを示す模式的平面図である。
【符号の説明】
1…ロジック部、2…メモリ部、3…周辺配線群、4,
5a,15a,19a,20a…配線、4a…X方向配
線、4b…Y方向配線、4c…プラグ、5,15…表面
配線、5b,5c,15b,15c…プラグ、6…半導
体基板、7,9…溝、7a…熱遮断体、8…熱伝導遮断
部、10…熱吸収部、10a…絶縁膜、10b…熱吸収
体、11…ロジック部で不要な配線、12…メモリ部で
不要な配線、17…端子形成領域、18…スクライブ領
域、19…端子下配線、20…スクライブ領域配線、2
1,22,23,24…DRAM、25,32…マイク
ロコンピュータ、26,27,31…周辺ロジック回
路、30…フラッシュメモリ、34…端子(ワイヤボン
ディングパッド)、45…半導体領域、46…キャパシ
タ絶縁膜、47…キャパシタ電極、50,50a,50
b,50c…絶縁膜、60…ワイヤ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/108 H01L 27/10 681F 21/8242 (72)発明者 川本 佳史 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板にロジック部とメモリ部を有
    する半導体集積回路装置であって、前記半導体基板の表
    面を平坦化するために前記ロジック部およびメモリ部の
    周辺または周辺と表面に設けられ、少なくとも3層以上
    の多層構造からなり、前記ロジック部の表面の多層配線
    に電気的に接続されるロジック部配線群と前記メモリ部
    の表面の多層配線に電気的に接続されるメモリ部配線群
    とを有し、前記ロジック部やメモリ部の各部間の配線の
    接続は複数の前記配線群同士の接続によって接続されて
    いることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 周縁に沿う矩形枠状のスクライブ領域の
    内側の半導体基板部分に一つ以上のロジック部と一つ以
    上のメモリ部と複数の端子を組み込んでなる混在型の半
    導体集積回路装置であって、前記半導体基板の表面を平
    坦化するために前記ロジック部およびメモリ部の周辺ま
    たは周辺と表面に設けられ、少なくとも3層以上の多層
    構造からなり、前記ロジック部の表面の多層配線に電気
    的に接続されるロジック部配線群と前記メモリ部の表面
    の多層配線に電気的に接続されるメモリ部配線群と、前
    記スクライブ領域および前記端子が設けられる領域に設
    けられる前記配線群と同じ層数のスクライブ領域配線と
    端子下配線とを有し、前記ロジック部やメモリ部の各部
    間の配線の接続は複数の前記配線群同士の接続によって
    接続されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 ロジック部とメモリ部をそれぞれ一つ以
    上半導体基板に組み込んでなる混在型の半導体集積回路
    装置であって、前記半導体基板の表面を平坦化するため
    に前記ロジック部およびメモリ部の周辺または周辺と表
    面に設けられ、少なくとも3層以上の多層構造からな
    り、前記ロジック部の表面の多層配線に電気的に接続さ
    れるロジック部配線群と前記メモリ部の表面の多層配線
    に電気的に接続されるメモリ部配線群と、前記メモリ部
    に熱が伝わらないないように前記ロジック部の周辺の配
    線群,前記メモリ部の周辺の配線群,前記ロジック部と
    メモリ部の境界の配線群またはこれらの組み合わせにお
    ける配線群が設けられる半導体基板の表層部分に設けら
    れる熱伝導遮断部および/または熱吸収部とを有し、前
    記ロジック部やメモリ部の各部間の配線の接続は複数の
    前記配線群同士の接続によって接続されていることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 周縁に沿う矩形枠状のスクライブ領域の
    内側の半導体基板部分に一つ以上のロジック部と一つ以
    上のメモリ部と複数の端子を組み込んでなる混在型の半
    導体集積回路装置であって、前記半導体基板の表面を平
    坦化するために前記ロジック部およびメモリ部の周辺ま
    たは周辺と表面に設けられ、少なくとも3層以上の多層
    構造からなり、前記ロジック部の表面の多層配線に電気
    的に接続されるロジック部配線群と前記メモリ部の表面
    の多層配線に電気的に接続されるメモリ部配線群と、前
    記スクライブ領域および前記端子が設けられる領域に設
    けられる前記配線群と同じ層数のスクライブ領域配線と
    端子下配線と、前記メモリ部に熱が伝わらないないよう
    に前記ロジック部の周辺の配線群,前記メモリ部の周辺
    の配線群,前記ロジック部とメモリ部の境界の配線群ま
    たはこれらの組み合わせにおける配線群が設けられる半
    導体基板の表層部分に設けられる熱伝導遮断部および/
    または熱吸収部とを有し、前記ロジック部やメモリ部の
    各部間の配線の接続は複数の前記配線群同士の接続によ
    って接続されていることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  5. 【請求項5】 前記熱伝導遮断部は前記各部に沿うよう
    に前記半導体基板の表面に設けられた少なくとも一本の
    溝と、前記溝に埋め込まれた熱伝導度が低い物質からな
    る熱遮断体とで構成されていることを特徴とする請求項
    3または請求項4記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記熱吸収部は前記各部に沿うように前
    記半導体基板の表面に設けられた少なくとも一本の溝
    と、前記溝の内面を被う絶縁膜と、前記絶縁膜の内側の
    溝部分に埋め込まれた熱伝導性の良好な物質からなる熱
    吸収体とで構成されていることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記熱吸収体は配線群のうちの一部の配
    線に接続されていることを特徴とする請求項6記載の半
    導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 前記熱吸収体が接続された配線は複数の
    配線を介して前記端子に熱的に連なることを特徴とする
    請求項7記載の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 相互に隣接するロジック部やメモリ部は
    前記ロジック部配線群および前記メモリ部配線群の一部
    の配線を相互に共有していることを特徴とする請求項1
    乃至請求項8のいずれか1項記載の半導体集積回路装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ロジック部およびメモリ部の表面
    の多層配線の層数と前記配線群を構成する多層配線の層
    数は一致あるいは近似していることを特徴とする請求項
    1乃至請求項9のいずれか1項記載の半導体集積回路装
    置。
  11. 【請求項11】 前記半導体基板の表面側の平坦化を図
    るためにロジック部およびメモリ部の表面の多層配線の
    層数と前記配線群を構成する多層配線の層数を一致ある
    いは近似させた場合生じる余分な配線層は配線に使用さ
    れない未使用層となっていることを特徴とする請求項1
    0記載の半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体基板の表面側の平坦化を図
    るためにロジック部およびメモリ部の表面の多層配線の
    層数と前記配線群を構成する多層配線の層数を一致ある
    いは近似させた場合生じる余分な配線層は余分な配線層
    を発生させた部分以外のロジック部とメモリ部間または
    各ロジック部間の配線として使用されていることを特徴
    とする請求項10記載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 前記配線群が形成される半導体基板部
    分にはトランジスタ等の素子が形成されず、前記配線群
    は半導体基板上に絶縁膜を介して直接形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項
    記載の半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 前記所定のロジック部の表面の多層配
    線と他のロジック部の表面の多層配線は複数の前記配線
    群同士の接続によって電気的に接続されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項記載の
    半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 前記所定のロジック部の表面の多層配
    線と他のメモリ部の表面の多層配線は複数の前記配線群
    同士の接続によって電気的に接続されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項記載の半
    導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 前記端子下配線の一部を電源供給用の
    端子に接続するとともに前記ロジック部やメモリ部の電
    源供給用の配線に接続することを特徴とする請求項2ま
    たは請求項4乃至請求項15のいずれか1項記載の半導
    体集積回路装置。
  17. 【請求項17】 前記スクライブ領域配線と前記端子下
    配線は少なくとも前記配線群から電気的に独立している
    ことを特徴とする請求項2または請求項4乃至請求項1
    5のいずれか1項記載の半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 消費電力の大きいロジック部を前記半
    導体基板の中心に配置し、前記半導体基板の周辺に向か
    い消費電力の小さなロジック部を配置してメモリ部を前
    記半導体基板の最外周部に配置することを特徴とする請
    求項1乃至請求項17のいずれか1項記載の半導体集積
    回路装置。
  19. 【請求項19】 消費電力の大きいロジック部とメモリ
    部を十分に離した位置に配置することを特徴とする請求
    項1乃至請求項17のいずれか1項記載の半導体集積回
    路装置。
  20. 【請求項20】 消費電力の大きいロジック部とメモリ
    部の間に前記端子を配置することを特徴とする請求項1
    乃至請求項17のいずれか1項記載の半導体集積回路装
    置。
  21. 【請求項21】 メモリ部を矩型状の前記半導体基板の
    隅部に配置することを特徴とする請求項1乃至請求項1
    7のいずれか1項記載の半導体集積回路装置。
  22. 【請求項22】 消費電力の大きいロジック部を前記半
    導体基板の中心に配置し、前記半導体基板の周辺に向か
    い消費電力の小さなロジック部を配置してメモリ部を前
    記半導体基板の最外周部に配置することを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  23. 【請求項23】 消費電力の大きいロジック部とメモリ
    部を十分に離した位置に配置することを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  24. 【請求項24】 消費電力の大きいロジック部とメモリ
    部の間に前記端子を配置することを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  25. 【請求項25】 メモリ部を矩型状の前記半導体基板の
    隅部に配置することを特徴とする半導体集積回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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