JPH10238596A - 伝動用vベルト - Google Patents

伝動用vベルト

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JPH10238596A
JPH10238596A JP4185297A JP4185297A JPH10238596A JP H10238596 A JPH10238596 A JP H10238596A JP 4185297 A JP4185297 A JP 4185297A JP 4185297 A JP4185297 A JP 4185297A JP H10238596 A JPH10238596 A JP H10238596A
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Michio Tanaka
通生 田中
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真徳 大谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コード7,7,…が埋設された接着ゴム層6
と、その接着ゴム層6の上下面にそれぞれ積層された伸
張ゴム層4及び圧縮ゴム層5と、その伸張ゴム層4の上
面及び圧縮ゴム層5の下面にそれぞれ積層された帆布層
3,3とからなり、両側面に各ゴム層4〜6が露出しか
つ底面がコグ状に形成された伝動用VベルトBに対し
て、クラックや各ゴム層4〜6及びコード7のセパレー
ションの早期発生を防止しつつ、耐側圧性を向上させて
高負荷伝動能力の向上化を図る。 【解決手段】 伸張及び圧縮ゴム層のゴム硬度をHs
(JIS A)=90〜96°とする一方、接着ゴム層
のゴム硬度をHs(JIS A)=83〜89°とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用変速機等
の高負荷伝動用として使用可能な伝動用Vベルトに関す
る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、動力を伝達する伝動用ベルト
として、Vベルト,平ベルト及び歯付ベルトがよく使用
されている。このうち、平ベルトは、滑り易いために高
負荷伝動用には適さず、逆に、歯付ベルトは、滑りを必
要とする用途には向かない。このため、高負荷伝動が可
能でかつ滑りを必要とする用途にはVベルトが使用され
ている。
【0003】このVベルトは、通常、コードが埋設され
た接着ゴム層と、その接着ゴム層の上下にそれぞれ積層
された伸張ゴム層及び圧縮ゴム層とからなる。そして、
このVベルトには、表面の全て(全周)を帆布で覆った
ラップドVベルトと、上記伸張ゴム層の上面及び圧縮ゴ
ム層の下面の少なくとも一方に帆布層が積層されている
だけで側面から上記各ゴム層が露出しているローエッジ
Vベルトとの2種類があり、高負荷伝動用としては、安
定した高い摩擦係数が得られるローエッジタイプが用い
られている。
【0004】しかし、摩擦係数が安定していることのみ
では、高負荷伝動を行うことは不可能で、ベルトが、プ
ーリに巻き付いたときにくさび効果としてプーリから側
圧を受けた際、その側圧に対して形状が変形せずに耐え
ることが要求される。そこで、従来、ベルトがプーリか
らの側圧に耐えて当初のV形状を保持するように、その
ゴム硬度(又は弾性率)を上げることがなされてきてい
る。
【0005】ところが、ベルトのゴム硬度を上げると曲
げ剛性が大きくなり、小プーリ径では伝動ロスが生じた
り発熱したりして、歪みに対する屈曲疲労から生ずるク
ラックが早期に発生する。そこで、上記ローエッジVベ
ルトの底面をコグ状に形成することにより、耐側圧性を
維持して高負荷伝動能力を低下させることなく、屈曲性
を向上させることが可能となった。
【0006】そして、近年、このローエッジコグVベル
トにおいてさらにゴム硬度を上げて耐側圧性を向上させ
るべく、例えば特開昭61−290255号公報や特開
昭61−290256号公報に示されているように、上
記接着ゴム層や伸張及び圧縮ゴム層のゴム配合の研究が
なされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各ゴム
層のゴム硬度を特定のゴム配合にして上げるのみでは、
伸張又は圧縮ゴム層と接着ゴム層との硬度の組み合わせ
によっては、伸張又は圧縮ゴム層、接着ゴム層及びコー
ドのセパレーションが発生してしまい、早期故障につな
がるという問題がある。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上記ローエッジコグ
Vベルトに対して、プーリからの側圧に耐えて伝動を受
け持つ伸張又は圧縮ゴム層と、その伸張又は圧縮ゴム層
及びコード間の接着を担う接着ゴム層との関係に着目す
ることによって、早期にクラックや各ゴム層及びコード
のセパレーションが発生するのを防止しつつ、耐側圧性
を向上させて高負荷伝動能力を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、伸張及び圧縮ゴム層の少なくとも
一方のゴム硬度をHs(JIS A)=90〜96°
に、また接着ゴム層のゴム硬度をHs(JIS A)=
83〜89°にそれぞれ設定するようにした。
【0010】具体的には、請求項1の発明では、コード
が埋設された接着ゴム層と、該接着ゴム層の上下面にそ
れぞれ積層された伸張ゴム層及び圧縮ゴム層と、該伸張
ゴム層の上面及び圧縮ゴム層の下面の少なくとも一方に
積層された帆布層とからなり、両側面に上記各ゴム層が
露出しかつ底面がコグ状に形成された伝動用Vベルトを
前提とする。
【0011】そして、上記伸張及び圧縮ゴム層の少なく
とも一方のゴム硬度は、Hs(JIS A)=90〜9
6°であり、上記接着ゴム層のゴム硬度は、Hs(JI
SA)=83〜89°であるものとする。
【0012】すなわち、伝動を受け持つ伸張又は圧縮ゴ
ム層のゴム硬度は、Hs(JISA)<90°である
と、プーリからの側圧に対して形状が変形せずに耐え得
る能力つまり耐側圧性が低下して十分な伝動能力が得ら
れなくなる反面、Hs(JIS A)>96°である
と、屈曲疲労性が著しく低下してクラックや伸張又は圧
縮ゴム層、接着ゴム層及びコードのセパレーションが早
期に発生するので、Hs(JIS A)=90〜96°
としている。一方、伸張及び圧縮ゴム層とコードとの接
着を担う接着ゴム層のゴム硬度は、Hs(JIS A)
>89°であると、接着性が著しく低下して早期にセパ
レーションが発生する反面、Hs(JISA)<83°
であると、低弾性すぎるために伸張又は圧縮ゴム層が受
けた伝動力をコードに伝えるだけの伝動能力がなくなっ
て早期にセパレーションが発生するので、Hs(JIS
A)=83〜89°としている。よって、伸張又は圧
縮ゴム層と接着ゴム層との最適な組み合わせが得られ、
クラックや各ゴム層及びコードのセパレーションの早期
発生を抑制しつつ、高負荷伝動能力を向上させることが
できる。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、伸張及び圧縮ゴム層は、クロロプレンゴム100
重量部と、補強性充填剤40〜60重量部と、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム及び酸化鉛の少なくとも1種類の
金属酸化物加硫剤1〜20重量部と、ビスマレイミド2
〜10重量部と、アラミド短繊維とがそれぞれ配合され
た短繊維入りゴムからなり、上記アラミド短繊維はベル
ト幅方向に配列されているものとする。
【0014】このことで、短繊維の配列方向であるベル
ト幅方向の弾性率のみを大きくして耐側圧性を有効に向
上させることができ、ベルト長手方向の弾性率が大きく
なることによるベルトの早期破損を防止することができ
る。よって、高負荷伝動能力及び耐久寿命をより一層向
上させることができる。
【0015】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、接着ゴム層は、クロロプレンゴム100重
量部と、補強性充填剤30〜50重量部と、酸化亜鉛、
酸化マグネシウム及び酸化鉛の少なくとも1種類の金属
酸化物加硫剤1〜20重量部と、シリカ5〜30重量部
と、ビスマレイミド2〜10重量部とがそれぞれ配合さ
れたゴムからなるものとする。
【0016】この発明により、接着ゴム層を、要求され
る諸性能を維持しつつ、容易にHs(JIS A)=8
3〜89°という高硬度にすることができる。よって、
最適な高負荷伝動用Vベルトが簡単に得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る伝
動用VベルトBを示し、このVベルトBの上下方向略中
央部には接着ゴム層6が設けられている。この接着ゴム
層6には、複数のコード7,7,…がベルト幅方向に略
等間隔でベルト長手方向に延びるように埋設されてい
る。この各コード7は、ナイロン、テトロン、ポリエス
テル又はアラミド繊維等どのようなものでもよい。ま
た、各コード7はレゾルシン−ホルマリン−ラテックス
(RFL)処理されている。
【0018】上記接着ゴム層6の上下面には、伸張ゴム
層4及び圧縮ゴム層5がそれぞれ積層され、この伸張ゴ
ム層4の上面及び圧縮ゴム層5の下面には、それぞれ1
層の帆布層3,3が積層されている。この各帆布層3の
帆布は、綿、ナイロン又はアラミド繊維等どのようなも
のでもよい。
【0019】このVベルトBの両側面は、帆布で覆われ
ておらず、上記各ゴム層4〜6が露出した状態となって
いると共に、底面はコグ状に形成されている。つまり、
このVベルトBは、所謂ローエッジコグタイプとされて
いる。
【0020】上記伸張及び圧縮ゴム層4,5は、クロロ
プレンゴム100重量部と、補強性充填剤40〜60重
量部と、酸化亜鉛、酸化マグネシウム及び酸化鉛の少な
くとも1種類の金属酸化物加硫剤1〜20重量部と、ビ
スマレイミド2〜10重量部と、アラミド短繊維とがそ
れぞれ配合された短繊維入りゴムからなる。そして、そ
のアラミド短繊維はベルト幅方向に配列されている。
【0021】上記クロロプレンゴムは硫黄変性又は非硫
黄変性のいずれのタイプであってもよいが、特に硫黄変
性タイプはビスマレイミドの架橋密度を上げる効果が顕
著であり望ましい。
【0022】上記金属酸化物加硫剤の配合量は、1重量
部よりも少ないと、クロロプレンゴムの架橋が十分に行
われず、マトリックスゴム加硫物が耐熱性だけでなく加
硫物性にも劣る一方、20重量部よりも多いと、金属酸
化物が酸化亜鉛のときには配合生地の腰が落ちて柔らか
くなると同時に貯蔵安定性も悪くなり、また酸化マグネ
シウムのときには加硫速度が非常に遅くなり、さらに酸
化鉛のときには加工安全性及び貯蔵安定性が損なわれる
ので、1〜20重量部としている。尚、特に好ましく
は、酸化亜鉛及び酸化マグネシウムが併用され、その配
合量は、クロロプレンゴム100重量部についてそれぞ
れ3〜8重量部である。
【0023】上記ビスマレイミドは、2つの窒素原子が
直接に結合されたN,N′−連結ビスマレイミド及び2
つの窒素原子がアルキレン基、シクロアルキレン基、オ
キシジメチレン基、フェニレン基、スルホン基、その他
の2価の有機基で結合されているビスマレイミドを含
む。これらの具体例としては、N,N′−エチレンビス
マレイミド、N,N′−ヘキサメチレンビスマレイミ
ド、N,N′−(1.4−フェニレン)ジマレイミド、
N,N′−(o−フェニレン)ジマレイミド、N,N′
−(m−フェニレン)ジマレイミド、N,N′−(2.
4−トリレン)ジマレイミド、N,N′−デュリレンジ
マレイミド、N,N′−〔4.4′(2.2′−ジクロ
ロビフェニレン)〕ジマレイミド、N,N′−〔4.
4′−メチレンジフェニル〕ジマレイミド、N,N′−
(1.4−デュリレンジエチレン)ジマレイミド、N,
N′−〔4.4′−スルホニルジフェニル〕ジマレイミ
ド、2.6−ビス(マレイミドメチル)−4−t−ブチ
ルフェノール、N,N′−オキシジメチレンジマレイミ
ド等が挙げられる。
【0024】このビスマレイミドの配合量は、2重量部
よりも少ないと、上記金属酸化物加硫剤と併用しても未
加硫物の加工安全性を確保しつつその加硫物における架
橋度を高める効果に欠ける一方、10重量部よりも多い
と、ビスマレイミドのブルームが認められるようになる
ので、2〜10重量部としている。
【0025】上記補強性充填剤としてのカーボンブラッ
クの配合量は、ビスマレイミドを添加しないマトリック
ス加硫ゴムの弾性率を適度とし、マトリックス未加硫ゴ
ムの粘度が大きすぎず、スコーチタイムが加工安全性を
保持し得る程度になるように決められている。
【0026】上記アラミド短繊維長は、2mmよりも短い
と、アスペクト比が小さいために補強性に劣る一方、1
0mmよりも長いと、繊維同士の絡み合いが生じてゴム中
への分散不良が生じたり、混練過程での切断が生じたり
するので、2〜10mmとしているが、望ましくは3〜6
mmがよい。
【0027】このアラミド短繊維は、クロロプレンゴム
との接着性付与のために接着処理が施されている。この
接着処理は、アラミド短繊維をイソシアネート化合物や
エポキシ化合物によるディップ処理(浸漬→加熱乾燥)
後、RFL液にてディップ処理し、その後カットするこ
とによってなされている。また、イソシアネート系接着
剤(例えばロード社のケムロック402)でディップ処
理(1回のみ)してもよい。さらに、未加硫繊維を所定
長さにカット後、接着処理液に浸漬し、遠心分離により
余分の液を除き、その後加熱乾燥することによって接着
処理がなされるようにしてもよい。
【0028】上記アラミド短繊維の配合量は、多すぎる
と、ベルト長手方向の屈曲疲労性(伸張疲労性)を著し
く悪化させるので、13容量%以下が望ましい。
【0029】尚、上記伸張及び圧縮ゴム層4,5には、
マトリックスゴムの耐寒性の付与又は混練加工性の付与
のために油が配合されているが、この油の配合量は、1
5重量部よりも多いと、マトリックスゴムの弾性率を低
下させ、これを補うべくカーボンブラックを増量する
と、加硫ゴムの耐熱老化性及び動的特性を悪化させるこ
とになるので、15重量部以下とされている。
【0030】上記伸張及び圧縮ゴム層4,5のゴム硬度
は、Hs(JIS A)=90〜96°とされている。
すなわち、そのゴム硬度は、Hs(JIS A)<90
°であると、プーリからの側圧に対して形状が変形せず
に耐え得る能力を示す耐側圧性が低下して伝動能力を向
上させることができなくなる反面、Hs(JIS A)
>96°であると、屈曲疲労性が著しく悪化してクラッ
クや、伸張ゴム層4又は圧縮ゴム層5、接着ゴム層6及
びコード7のセパレーションが早期に発生するので、H
s(JIS A)=90〜96°としている。尚、伸張
及び圧縮ゴム層4,5のゴム硬度は、上記範囲で圧縮ゴ
ム層5が伸張ゴム層4よりも大きくなるようにした方が
より好ましい。
【0031】一方、上記接着ゴム層6は、クロロプレン
ゴム100重量部と、補強性充填剤30〜50重量部
と、酸化亜鉛、酸化マグネシウム及び酸化鉛の少なくと
も1種類の金属酸化物加硫剤1〜20重量部と、シリカ
5〜30重量部と、ビスマレイミド2〜10重量部とが
それぞれ配合されたゴムからなる。
【0032】上記クロロプレンゴムは、上記伸張及び圧
縮ゴム層4,5と同様に、硫黄変性又は非硫黄変性のい
ずれのタイプであってもよいが、非硫黄変性タイプの場
合、RFL処理した各コード7との接着性を付与するた
めにイオウ又はイオウ放出成分を配合する必要がある。
また、未加硫ゴムの粘度を下げて粘着性に優れる接着ゴ
ムを得るためには、しゃく解性のある硫黄変性タイプが
よい。この硫黄変性タイプの場合にはイオウ又はイオウ
放出成分を配合することは絶対的制約ではないが、大き
な接着力を得るためにはそれを配合した方がよい。イオ
ウ放出成分としては種々の加硫促進剤があるが、クロロ
プレンゴムのリターダーとして作用するチウラム促進剤
の添加が望ましい。
【0033】シリカは加硫ゴムの引裂強度を増し、RF
L処理した各コード7との接着のために不可欠の成分で
ある。その配合量は、5重量部よりも少ないと、接着力
増強効果が殆どなくなる反面、30重量部よりも多い
と、未加硫ゴムの加工性不良及び加硫ゴムの動特性不良
となるので、5〜30重量部としている。尚、望ましく
は、15〜25重量部がよい。
【0034】補強性充填剤(カーボンブラック)、金属
酸化物加硫剤及びビスマレイミドの配合量等について
は、上記伸張及び圧縮ゴム層4,5と同様である。
【0035】尚、上記接着ゴム層6には、従来より配合
されている滑剤、老化防止剤又はプロセスオイル可塑剤
が含有されていてもよい。これらの配合物の配合量は、
クロロプレン組成物について既によく知られている。
【0036】上記接着ゴム層6のゴム硬度は、Hs(J
IS A)=83〜89°とされている。すなわち、そ
のゴム硬度は、Hs(JIS A)>89°であると、
接着性が著しく低下して早期にセパレーションが発生す
る反面、Hs(JIS A)<83°であると、低弾性
すぎるために伸張及び圧縮ゴム層4,5が受けた伝動力
を各コード7に伝えるだけの伝動能力がなくなって早期
にセパレーションが発生するので、Hs(JIS A)
=83〜89°としている。
【0037】尚、上記各ゴム層4〜6のゴム硬度におけ
るHs(JIS A)は、JIS規格K6301(加硫
ゴム物理試験方法)に規定されているスプリング硬さ試
験(A形)によって得られた値であることを意味する。
【0038】したがって、上記実施形態では、ローエッ
ジコグタイプの伝動用VベルトBの伸張及び圧縮ゴム層
4,5の硬度がHs(JIS A)=90〜96°とさ
れ、接着ゴム層6の硬度がHs(JIS A)=83〜
89°とされているので、伸張及び圧縮ゴム層4,5と
接着ゴム層6との組み合わせが最適なものとなり、クラ
ックや各ゴム層4〜6及び各コード7のセパレーション
が早期に発生するのを防止しつつ、耐側圧性を向上させ
て高負荷伝動能力の向上化を図ることができる。
【0039】また、伸張及び圧縮ゴム層4,5は、クロ
ロプレンゴム100重量部と、補強性充填剤40〜60
重量部と、酸化亜鉛、酸化マグネシウム及び酸化鉛の少
なくとも1種類の金属酸化物加硫剤1〜20重量部と、
ビスマレイミド2〜10重量部と、アラミド短繊維とが
それぞれ配合された短繊維入りゴムからなり、そのアラ
ミド短繊維がベルト幅方向に配列されているので、短繊
維の配列方向であるベルト幅方向の弾性率のみを大きく
して耐側圧性を有効に向上させることができ、ベルト長
手方向の弾性率が大きくなることによるベルトの早期破
損を防止することができる。よって、高負荷伝動能力及
び耐久性をより一層向上させることができる。
【0040】さらに、接着ゴム層6は、クロロプレンゴ
ム100重量部と、補強性充填剤30〜50重量部と、
酸化亜鉛、酸化マグネシウム及び酸化鉛の少なくとも1
種類の金属酸化物加硫剤1〜20重量部と、シリカ5〜
30重量部と、ビスマレイミド2〜10重量部とがそれ
ぞれ配合されたゴムからなるので、接着ゴム層6を、要
求される諸性能を維持しつつ、容易にHs(JIS
A)=83〜89°という高硬度にすることができる。
よって、最適な高負荷伝動用VベルトBを容易に得るこ
とができる。
【0041】尚、上記実施形態では、伸張及び圧縮ゴム
層4,5の両方のゴム硬度をHs(JIS A)=90
〜96°としたが、圧縮ゴム層5のみの硬度を上記範囲
とし、伸張ゴム層4の硬度を上記接着ゴム層6と同程度
とするか又はHs(JISA)>96°としてもよい。
また、逆に、伸張ゴム層4のみの硬度を上記範囲とし、
圧縮ゴム層5の硬度を上記接着ゴム層6と同程度とする
か又はHs(JISA)>96°としてもよい。こうす
ることでも、伸張及び圧縮ゴム層4,5の両方のゴム硬
度を上記範囲外とする場合よりも高負荷伝動能力及び耐
久性の向上化を図ることができる。
【0042】
【実施例】次に、具体的に実施した実施例について説明
する。伸張及び圧縮ゴム層と接着ゴム層6との硬度をそ
れぞれHs(JIS A)=90〜96°及び83〜8
9°の範囲で変化させて、伝動用Vベルトを作製した
(実施例1〜4)。また、比較のために、伸張及び圧縮
ゴム層と接着ゴム層とのうちのいずれかの硬度が上記範
囲外となるVベルト(比較例1〜4)と、両ゴム層の硬
度が共に上記範囲外となるVベルト(比較例5)とを作
製した(各硬度については表1参照)。尚、各Vベルト
は、JIS規格K6323(一般用Vベルト)に規定さ
れているB形のものをベルト厚さのみを9mmと薄くした
断面形状とした。
【表1】
【0043】そして、上記実施例1〜4及び比較例1〜
5の各Vベルトに対して高負荷耐久試験を行った。すな
わち、図2に示すように、上記各ベルト11を、プーリ
径が共に111mmの駆動プーリ12及び従動プーリ13
間に巻き掛け、その両プーリ12,13間の略中央部に
おいて径が60mmの逆曲げアイドラ14をVベルト11
上面に加重DW(18kgf)で押し付けた。従動プー
リ13には10PSの負荷を加えた状態で駆動プーリ1
2を2900rpm の速度で回転させ、不具合が生じた時
点で直ちに走行を停止し、その時点までの走行時間(耐
久時間)と破損状況とを調べた。尚、雰囲気温度は80
±5℃に設定した。
【0044】上記高負荷耐久試験の結果を図3に示す。
同図において、縦軸は、比較例5のVベルトの耐久時間
を100としたとき、これに対する他のVベルトの耐久
時間の対比を示す耐久指数であり、各Vベルトの破損状
況をもそれぞれ記載している。この結果、実施例1〜4
のVベルトは、耐久性が比較例5よりも約3倍、また比
較例1〜4よりも約1.5倍それぞれ向上していること
が判る。
【0045】また、比較例1〜4のVベルトは、比較例
5よりも耐久性が向上しているものの、伸張及び圧縮ゴ
ム層を僅かに低弾性とした比較例1のVベルトは、実施
例1〜4よりも伝動能力が低下して耐久性が悪化し、逆
に僅かに高弾性とした比較例2のVベルトは、屈曲性が
低下してクラックが生じている。一方、接着ゴム層を僅
かに低弾性とした比較例4のVベルトは、伸張及び圧縮
ゴム層に伝わった負荷をコード7に伝達し得るだけの伝
動能力がなくてセパレーションが発生し、逆に僅かに高
弾性とした比較例3のVベルトは、屈曲時の歪みを吸収
し得ずにセパレーションが発生している。
【0046】次に、上記各Vベルトに対して、ゴム硬度
によるクラックの影響を調べるためのクラック耐久試験
を行った。すなわち、図4に示すように、上記高負荷耐
久試験と同じ駆動及び従動プーリ12,13を上下方向
に配置してその両プーリ12,13間に各Vベルト11
を巻き掛け、クラックを生じさせ易くするために、径を
45mmと小さくした逆曲げアイドラ15をVベルト上面
に加重DW(18kgf)で押し付けた。従動プーリ1
3には負荷を加えない状態で駆動プーリ12を2900
rpm の速度で回転させ、上記高負荷耐久試験と同様に、
耐久時間と破損状況とを調べた。尚、雰囲気温度は25
±5℃に設定した。
【0047】このクラック耐久試験の結果を図5に示
す。尚、各Vベルトは、全てクラックにより破損した。
このことで、伸張及び圧縮ゴム層又は接着ゴム層が高弾
性となりすぎるとクラックが生じ易くなるが、実施例1
〜4のVベルトは、比較例5と殆ど同じクラック性を有
し、良好であることが判る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、コードが埋設された接着ゴム層と、その接着ゴ
ム層の上下面にそれぞれ積層された伸張ゴム層及び圧縮
ゴム層と、その伸張ゴム層の上面及び圧縮ゴム層の下面
の少なくとも一方に積層された帆布層とからなり、両側
面に上記各ゴム層が露出しかつ底面がコグ状に形成され
た伝動用Vベルトに対して、伸張及び圧縮ゴム層の少な
くとも一方のゴム硬度をHs(JIS A)=90〜9
6°に、また接着ゴム層のゴム硬度をHs(JIS
A)=83〜89°にそれぞれ設定したことにより、ク
ラックや各ゴム層及びコードのセパレーションの早期発
生を防止しつつ、高負荷伝動能力の向上化を図ることが
できる。
【0049】請求項2の発明によると、伸張及び圧縮ゴ
ム層を、クロロプレンゴム100重量部と、補強性充填
剤40〜60重量部と、酸化亜鉛、酸化マグネシウム及
び酸化鉛の少なくとも1種類の金属酸化物加硫剤1〜2
0重量部と、ビスマレイミド2〜10重量部と、アラミ
ド短繊維とがそれぞれ配合された短繊維入りゴムからな
るものとし、そのアラミド短繊維をベルト幅方向に配列
したことにより、高負荷伝動能力及び耐久寿命のさらな
る向上化を図ることができる。
【0050】請求項3の発明によると、接着ゴム層を、
クロロプレンゴム100重量部と、補強性充填剤30〜
50重量部と、酸化亜鉛、酸化マグネシウム及び酸化鉛
の少なくとも1種類の金属酸化物加硫剤1〜20重量部
と、シリカ5〜30重量部と、ビスマレイミド2〜10
重量部とがそれぞれ配合されたゴムからなるものとした
ことにより、最適な高負荷伝動用Vベルトを容易に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る伝動用Vベルトを示す
斜視図である。
【図2】高負荷耐久試験の要領を示す概略図である。
【図3】高負荷耐久試験の結果を示すグラフである。
【図4】クラック耐久試験の要領を示す概略図である。
【図5】クラック耐久試験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
B 伝動用Vベルト 3 帆布層 4 伸張ゴム層 5 圧縮ゴム層 6 接着ゴム層 7 コード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コードが埋設された接着ゴム層と、該接
    着ゴム層の上下面にそれぞれ積層された伸張ゴム層及び
    圧縮ゴム層と、該伸張ゴム層の上面及び圧縮ゴム層の下
    面の少なくとも一方に積層された帆布層とからなり、両
    側面に上記各ゴム層が露出しかつ底面がコグ状に形成さ
    れた伝動用Vベルトにおいて、 上記伸張及び圧縮ゴム層の少なくとも一方のゴム硬度
    は、Hs(JIS A)=90〜96°であり、 上記接着ゴム層のゴム硬度は、Hs(JIS A)=8
    3〜89°であることを特徴とする伝動用Vベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝動用Vベルトにおい
    て、 伸張及び圧縮ゴム層は、クロロプレンゴム100重量部
    と、補強性充填剤40〜60重量部と、酸化亜鉛、酸化
    マグネシウム及び酸化鉛の少なくとも1種類の金属酸化
    物加硫剤1〜20重量部と、ビスマレイミド2〜10重
    量部と、アラミド短繊維とがそれぞれ配合された短繊維
    入りゴムからなり、 上記アラミド短繊維はベルト幅方向に配列されているこ
    とを特徴とする伝動用Vベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の伝動用Vベルトに
    おいて、 接着ゴム層は、クロロプレンゴム100重量部と、補強
    性充填剤30〜50重量部と、酸化亜鉛、酸化マグネシ
    ウム及び酸化鉛の少なくとも1種類の金属酸化物加硫剤
    1〜20重量部と、シリカ5〜30重量部と、ビスマレ
    イミド2〜10重量部とがそれぞれ配合されたゴムから
    なることを特徴とする伝動用Vベルト。
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