JPH10235933A - レーザスキャンユニット - Google Patents

レーザスキャンユニット

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JPH10235933A
JPH10235933A JP9040998A JP4099897A JPH10235933A JP H10235933 A JPH10235933 A JP H10235933A JP 9040998 A JP9040998 A JP 9040998A JP 4099897 A JP4099897 A JP 4099897A JP H10235933 A JPH10235933 A JP H10235933A
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polygon
laser
photosensitive drum
laser beam
polygon mirror
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Tadakazu Ogiri
忠和 大桐
Kazuya Kamihira
和也 上平
Satoshi Uemori
敏 上森
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
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Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】用紙に形成される画像に色ずれを生じたり、画
像データの処理が煩雑になったりすることなく小型化が
達成されたレーザスキャンユニットを提供する。 【解決手段】LSU30には、レーザ光源70〜73、
ポリゴンミラー31〜34、ポリゴンモータ35〜3
8、反射鏡39〜50、fθレンズ51〜54およびシ
リンドリカルレンズ55〜58が備えられており、これ
らはハウジング59によって一体的に保持されている。
ポリゴンモータ35〜38のうち、2つのポリゴンモー
タ35,36は、ハウジング59の右側に偏った位置に
上下2段に配置されている。他の2つのポリゴンモータ
37,38は、ハウジング59の中央よりやや左側の位
置に上下2段に配置されている。画像形成時には、レー
ザ光源70〜73から発生したレーザビームLb ,Lm
,Lc ,Ly が、同一方向に高速回転するポリゴンミ
ラー31〜34によってそれぞれ反射されて左方向に進
行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばレーザ
カラープリンタなどのカラー画像形成装置に備えられ
て、感光体の表面にレーザビームを照射して静電潜像を
形成するためのレーザスキャンユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、搬送ベルトによって形成され
る直線状の搬送路に沿って、ブラック、マゼンタ、シア
ンおよびイエロー用の4つの感光体ドラムが配設され、
搬送ベルトによって用紙を搬送しながら、この用紙に各
感光体ドラム表面に形成された各色トナー像を順次色重
ねして転写することによってフルカラー画像を得る、い
わゆるタンデム型のフルカラープリンタが知られてい
る。このタンデム型プリンタの典型的な内部構成の一例
を図6に示す。
【0003】図6を参照して、上面が用紙の搬送経路を
なす搬送ベルト100の上方には、シアン用感光体ドラ
ム101、マゼンタ用感光体ドラム102、イエロー用
感光体ドラム103およびブラック用感光体ドラム10
4が、用紙搬送方向に沿ってこの順に配設されている。
また、感光体ドラム101,102,103,104の
上方には、各色の画像データに対応して変調されたレー
ザビームを発生するレーザスキャン部105が設けられ
ている。レーザスキャン部105には、シアン用感光体
ドラム101、マゼンタ用感光体ドラム102、イエロ
ー用感光体ドラム103およびブラック用感光体ドラム
104にそれぞれ対応づけられて、4つのレーザスキャ
ンユニット106,107,108,109が備えられ
ている。
【0004】画像の形成に際して、シアン用感光体ドラ
ム101の表面は、図示しないチャージャによって一様
に帯電された後、シアン用レーザスキャンユニット10
6からのレーザビームによる露光を受ける。これによ
り、感光体ドラム101の表面には、シアンの画像デー
タに対応した静電潜像が形成される。形成された静電潜
像は、シアンのトナーで顕像化されてシアントナー像と
なり、搬送ベルト100によって搬送されてくる用紙上
に転写される。
【0005】同様にして、マゼンタ用感光体ドラム10
2、イエロー用感光体ドラム103およびブラック用感
光体ドラム104において、マゼンタ、イエローおよび
ブラックの画像データに対応したトナー像が形成され
る。そして、形成された各色のトナー像が、シアントナ
ー像が転写された用紙に順次色重ねして転写されること
によって、フルカラー画像が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
プリンタでは、4つのレーザスキャンユニット106,
107,108,109が用紙の搬送方向に沿って一列
に配置されているために、レーザスキャン部105の図
6における左右方向の幅Hが大きくなり、プリンタ本体
が大型化してしまうといった問題がある。
【0007】そこで、この問題を解決するために、レー
ザスキャン部を一体に構成したプリンタが、たとえば特
公平8−5223号公報に開示されている。このプリン
タの概略構成を図7に示す。図7を参照して、レーザス
キャン部110には、図外のレーザ光源からのレーザビ
ームを走査するための2個のポリゴンミラー111,1
12が備えられている。画像形成時には、この2個のポ
リゴンミラー111,112が、1つのポリゴンモータ
113によって高速回転される。
【0008】たとえば、図外のレーザ光源からシアンの
画像データに対応したレーザビームLc が発生される
と、このレーザビームLc は、ポリゴンミラー111に
よって矢印122方向に反射され、反射鏡114によっ
てシアン用感光体ドラム115へ導かれる。また、マゼ
ンタの画像データに対応したレーザビームLm は、ポリ
ゴンミラー112によって矢印122方向に反射され、
反射鏡116によってマゼンタ用感光体ドラム117へ
導かれる。
【0009】一方、イエローの画像データに対応したレ
ーザビームLy は、ポリゴンミラー112によって矢印
123方向に反射され、反射鏡118によって光路が曲
げられて、イエロー用感光体ドラム119に照射され
る。また、ブラックの画像データに対応したレーザビー
ムLb は、ポリゴンミラー111によって矢印123方
向に反射され、反射鏡120によってブラック用感光体
ドラム121に導かれる。
【0010】このように、図7に示す装置では、ポリゴ
ンミラー111によってレーザビームLc およびレーザ
ビームLb を互いに反対方向に偏向し、ポリゴンミラー
112によってレーザビームLm およびレーザビームL
y を互いに反対方向に偏向することにより、レーザスキ
ャン部110の小型化を達成している。ところが、図7
に矢印124〜127で示すように、レーザビームLc
およびレーザビームLm の走査方向とレーザビームLy
およびレーザビームLb の走査方向とが互いに逆方向と
なるから、各感光体ドラムの表面に形成される静電潜像
の位置にずれが生じるおそれが大きい。すなわち、たと
えば雰囲気温度が変化して、反射鏡114,116,1
18,120などの光学部材に同様の歪みが生じた場
合、シアン用感光体ドラム115およびマゼンタ用感光
体ドラム117に形成される静電潜像の形成位置と、イ
エロー用感光体ドラム119およびブラック用感光体ド
ラム121に形成される静電潜像の形成位置とが、逆方
向にずれてしまう。このような静電潜像の形成位置のず
れは、各色トナー像が用紙に重ねて転写された際に、各
色トナー像の転写ずれ(色ずれ)となって現れるので好
ましくない。
【0011】また、レーザスキャン部110への画像デ
ータの入力順序に対して、たとえばレーザビームLc お
よびレーザビームLm の走査方向を順方向とすると、レ
ーザビームLy およびレーザビームLb の走査方向は逆
方向となる。したがって、イエローおよびブラックの画
像データについては、少なくとも1走査ライン分の画像
データを記憶できるバッファに画像データを一旦格納し
た後、格納した画像データを1ラインごとに逆順に読み
出して、図外のレーザ光源に与える必要がある。ゆえ
に、データ処理が煩雑になってしまう。
【0012】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、用紙に形成される画像に色ずれを生じた
り、データ処理が煩雑になったりすることなく小型化が
達成されたレーザスキャンユニットを提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載のレーザスキャンユニットは、画像デ
ータに対応して変調されたレーザビームを感光体の表面
に照射して、感光体表面に静電潜像を形成するためのレ
ーザスキャンユニットであって、少なくとも3つのレー
ザビームを発生するレーザ光源と、少なくとも3つのレ
ーザビームを走査するためにレーザビームの数と同数設
けられたポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって走
査されたレーザビームを感光体表面に導くための光学部
材と、レーザ光源、ポリゴンミラーおよび光学部材を一
体的に保持するための取付枠と、上記少なくとも3つの
レーザビームを上記レーザビームの数と同数設けられた
ポリゴンミラーによって互いに同一方向に走査すべく、
上記ポリゴンミラーを回転駆動する手段とを含むことを
特徴とするものである。
【0014】請求項1記載の構成によれば、このレーザ
スキャンユニットは、ポリゴンミラーなどの各部材が取
付枠によって保持されることによって一体的に構成され
ているから、各レーザビームごとに独立した3つ以上の
レーザスキャンユニットを一列に並べて設けた構成に比
べて、レーザスキャンユニットのスペースを大幅に削減
することができる。
【0015】また、レーザスキャンユニットが一体的に
構成されているから、良好なレーザビームが感光体に照
射されるように光学部材の取付位置を調整したうえで、
このレーザスキャンユニットを画像形成装置に組み込め
ば、組込時にはレーザビームの照射方向などを再調整す
る必要がない。ゆえに、画像形成装置の組立に手間がか
からない。
【0016】さらに、レーザ光源から発射されるレーザ
ビームは、互いに同一方向に走査されるから、感光体ド
ラムの表面に形成される静電潜像の位置にずれを生じる
おそれが少ない。したがって、用紙に形成される画像に
色ずれを生じるおそれが少なくなる。また、レーザビー
ムの走査方向がすべて同一方向であるから、レーザスキ
ャンユニットへの画像データの入力順序を変更する必要
がなく、データ処理が煩雑になることもない。
【0017】請求項2記載の発明は、上記レーザビーム
の数と同数設けられたポリゴンミラーのうち少なくとも
2つは、ポリゴンミラーの回転軸線方向にずらして並設
されていることを特徴とする請求項1記載のレーザスキ
ャンユニットである。請求項2記載の構成によれば、少
なくとも2つのポリゴンモータを、ポリゴンミラーの回
転軸線方向にずらして並設することにより、レーザスキ
ャンユニットの幅を小さくすることができる。
【0018】請求項3記載の発明は、上記並設されたポ
リゴンミラーは、1つのポリゴンモータによって回転駆
動される回転軸に共通に取り付けられていることを特徴
とする請求項2記載のレーザスキャンユニットである。
請求項3記載の構成によれば、並設されたポリゴンミラ
ーが、1つのポリゴンモータによって回転駆動される回
転軸に共通に取り付けられているから、ポリゴンミラー
ごとにポリゴンモータを設けた構成に比べて、ポリゴン
モータの数を少なくすることができる。ゆえに、レーザ
スキャンユニットの構成部品点数を削減することがで
き、ユニットをさらに小型化することができる。
【0019】また、共通の回転軸に取り付けられたポリ
ゴンミラーについては、互いの回転を同期させるための
制御が不要となるから、ポリゴンミラーごとにポリゴン
モータを設けた構成に比べて、ポリゴンモータの制御を
簡単にすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
にかかるレーザスキャンユニットが備えられたディジタ
ルフルカラープリンタの内部構成を簡略化して示す断面
図である。このディジタルフルカラープリンタは、搬送
ベルト20の上面によって形成される直線状の用紙搬送
路に沿って、ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー用
の4つの画像形成ユニット10B,10M,10C,1
0Y(以下、総称するときには、「画像形成ユニット1
0」という。)が一列に配設され、搬送ベルト20によ
って用紙Pを搬送しながら、各画像形成ユニットで形成
されたトナー像を用紙Pに順次色重ねして転写すること
によりフルカラー画像を得る、いわゆるタンデム型のフ
ルカラープリンタである。
【0021】具体的に説明すると、搬送ベルト20は、
駆動ローラ22および従動ローラ21に掛け回された無
端状のベルトであり、このプリンタのほぼ中央に配置さ
れている。搬送ベルト20の下方には、複数枚の用紙P
を収容することができる給紙トレイ3が備えられてい
る。この給紙トレイ3に関連して、給紙トレイ3から用
紙Pを1枚ずつ用紙供給路4上に送り出すための給紙ロ
ーラ5が備えられている。
【0022】給紙ローラ5が回転されると、用紙Pが1
枚ずつ分離されて、給紙トレイ3から用紙供給路4上に
送り出される。用紙供給路4上に送り出された用紙P
は、搬送ローラ6によってレジストローラ7に向けて搬
送される。そして、レジストローラ7で一旦停止された
後、ブラック用画像形成ユニット10Bにおけるトナー
像形成動作(後述する)とタイミングを合わせて、搬送
ベルト20上に送り出される。
【0023】搬送ベルト20の上方には、ブラック用画
像形成ユニット10B、マゼンタ用画像形成ユニット1
0M、シアン用画像形成ユニット10Cおよびイエロー
用画像形成ユニット10Yが、用紙Pの搬送方向に沿っ
てこの順に配置されている。また、画像形成ユニット1
0の上方には、たとえばパーソナルコンピュータなどの
外部機器から入力される画像データに基づいてレーザビ
ームを発生するためのレーザスキャンユニット30(以
下、「LSU30」という。)が配置されている。
【0024】外部機器から入力される画像データは、ま
ず、図示しない画像処理部に入力されて、ブラック、マ
ゼンタ、シアンおよびイエローの各色の濃度を表すカラ
ー画像データに分解される。そして、得られた各色のカ
ラー画像データがLSU30に入力されると、このカラ
ー画像データに基づいて変調されたレーザビームLb,
Lm ,Lc ,Ly が、それぞれ画像形成ユニット10
B,10M,10C,10Yに向けて出射される。
【0025】ブラック用画像形成ユニット10Bには、
画像形成時に一定速度で矢印方向(図1における時計回
り)に回転する感光体ドラム11Bが備えられている。
感光体ドラム11Bは、その回転軸が用紙の搬送方向と
直交する方向に沿うように水平に配置されている。ま
た、感光体ドラム11Bの周囲には、感光体ドラム11
Bの回転方向に沿って順に、メインチャージャ12B、
ブラック現像装置13Bおよびクリーナ14Bが配置さ
れている。LSU30からのレーザビームLb は、メイ
ンチャージャ12Bとブラック現像装置13Bとの間の
感光体ドラム11B表面に照射され、感光体ドラム11
Bの表面をその軸方向に沿って走査するようになってい
る。
【0026】画像の形成に際して、感光体ドラム11B
の表面は、メインチャージャ12Bの放電によって一様
な所定電位に帯電された後、LSU30からのレーザビ
ームLb によって露光される。すると、露光された部分
の帯電電荷が逃げて、感光体ドラム11Bの表面には、
電位の高い部分と電位の低い部分とが生じ、いわゆる静
電潜像が形成される。
【0027】静電潜像が形成された感光体ドラム11B
の表面は、次に、ブラック現像装置13Bに対向して電
位の低い部分にブラックのトナーが付着される。より具
体的に説明すると、ブラック現像装置13Bには、現像
ローラ15およびサブローラ16が備えられている。ま
た、ブラック現像装置13B内には、非磁性一成分のブ
ラックのトナーが貯留されており、現像ローラ15およ
びサブローラ16がそれぞれ所定方向に回転されると、
トナーは、現像ローラ15およびサブローラ16との摩
擦により帯電されて、主として現像ローラ15の表面に
付着する。このときサブローラ16の回転は、トナーが
現像ローラ15の表面に付着するのを助ける役割を果た
している。
【0028】トナー層が形成された現像ローラ15は、
感光体ドラム11Bの周速よりも速い速度で回転されて
おり、トナー層を感光体ドラム11Bの表面に接触させ
る。現像ローラ15には、所定の電圧が印加されてお
り、現像ローラ15の電位は、感光体ドラム11Bの露
光されていない部分の電位よりも低く、露光された部分
の電位よりも高くなっている。したがって、感光体ドラ
ム11Bと現像ローラ15上のトナー層とが接触する
と、現像ローラ15上の帯電トナーが感光体ドラム11
Bの露光部分(電位の低い部分)へ移り、感光体ドラム
11Bの静電潜像はトナー像に顕像化される。
【0029】感光体ドラム11Bがさらに回転される
と、感光体ドラム11Bの表面に形成されたブラックの
トナー像は、上側の搬送ベルト20の下方に設けられた
転写ローラ50Bに対向する。一方、ブラックのトナー
像がブラック転写ローラ50Bに対向するのと同期した
タイミングで、レジストローラ7が回転駆動されて、搬
送ベルト20によって用紙Pが送られてくる。ブラック
転写ローラ50Bには、所定の電圧が印加されており、
感光体ドラム11Bの表面のブラックのトナーは、ブラ
ック転写ローラ50Bに引き寄せられて用紙Pの上面に
移る。これにより、ブラックのトナー像が、用紙P上に
転写される。転写後の感光体ドラム11Bの表面に残留
しているトナーは、クリーナ14Bによって回収され
る。
【0030】このようにしてブラックのトナー像が転写
された用紙Pは、搬送ベルト20によってマゼンタ用画
像形成ユニット10Mに向けて搬送される。マゼンタ用
画像形成ユニット10Mには、感光体ドラム11Bと平
行に設けられた感光体ドラム11M、メインチャージャ
12M、マゼンタ現像装置13Mおよびクリーナ14M
が備えられている。LSU30から出力されたレーザビ
ームLm は、メインチャージャ12Mとマゼンタ現像装
置13Mとの間の感光体ドラム11Mの表面に照射さ
れ、感光体ドラム11Mの表面をその軸方向に沿って走
査するようになっている。
【0031】上述のブラックの場合と同様の過程を経
て、感光体ドラム11Mの表面にマゼンタのトナー像が
形成される。マゼンタのトナー像は、上側の搬送ベルト
20を挟んで感光体ドラム11Mと対向するマゼンタ転
写ローラ50Mの働きによって、ブラックのトナー像が
転写された用紙P上に重ねて転写される。転写後の用紙
Pは、搬送ベルト20によってシアン用画像形成ユニッ
ト10Cに向けて搬送される。
【0032】シアン用画像形成ユニット10Cには、感
光体ドラム11B,11Mと平行に設けられた感光体ド
ラム11C、メインチャージャ12C、シアン現像装置
13Cおよびクリーナ14Cが備えられている。LSU
30から出力されたレーザビームLc は、メインチャー
ジャ12Cとシアン現像装置13Cとの間の感光体ドラ
ム11Cの表面に照射され、感光体ドラム11Cの表面
をその軸方向に沿って走査するようになっている。
【0033】上述のブラックの場合と同様の過程を経
て、感光体ドラム11Cの表面にシアンのトナー像が形
成される。形成されたシアンのトナー像は、搬送ベルト
20を挟んで感光体ドラム11Cと対向するシアン転写
ローラ50Cの働きによって、ブラックおよびマゼンタ
のトナー像が転写された用紙P上に重ねて転写される。
転写後の用紙Pは、搬送ベルト20によってイエロー用
画像形成ユニット10Yに向けて搬送される。
【0034】イエロー用画像形成ユニット10Yには、
感光体ドラム11B,11M,11Cと平行に設けられ
た感光体ドラム11Y、メインチャージャ12Y、イエ
ロー現像装置13Yおよびクリーナ14Yが備えられて
いる。LSU30から出力されたレーザビームLy は、
メインチャージャ12Yとイエロー現像装置13Yとの
間の感光体ドラム11Yの表面に照射され、感光体ドラ
ム11Yの表面をその軸方向に沿って走査するようにな
っている。
【0035】上述のブラックの場合と同様の過程を経
て、感光体ドラム11Yの表面にはイエローのトナー像
が形成される。このトナー像は、搬送ベルト20を挟ん
で感光体ドラム11Yと対向するイエロー転写ローラ5
0Yの働きによって、シアンのトナー像が転写された用
紙P上に重ねて転写される。このようにして、各色のト
ナー像が重ねて転写された用紙Pは、分離チャージャ1
7の放電により搬送ベルト20上から分離されて、定着
ユニット80へ導かれる。定着ユニット80には、2本
のローラ81,82間に掛け回された熱定着ベルト83
と、熱定着ベルト83を加熱するためのヒートローラ8
4と、熱定着ベルト83の下方に設けられた下ローラ8
5とが備えられている。定着ユニット80に向けて搬送
されてくる用紙Pは、熱定着ベルト83および下ローラ
85の間に進入して、圧力がかけられるとともに、熱定
着ベルト83によって加熱される。これにより、用紙P
上の各色トナーが用紙Pに定着する。定着処理後の用紙
Pは、排出ローラ8,9によって、プリンタ本体2の上
面に形成された排出部18に排出される。
【0036】以上が、用紙Pにフルカラー画像が形成さ
れる場合における、画像形成動作の1周期である。図2
は、LSU30の構成を簡略化して示す断面図である。
なお、以下の説明においては、図2に示す状態を上下左
右の基準とする。図2を参照して、LSU30には、図
2において概念的に示す4つのレーザ光源70〜73
と、4つのポリゴンミラー31〜34と、4つのポリゴ
ンモータ35〜38と、反射鏡39〜50、fθレンズ
51〜54およびシリンドリカルレンズ55〜58から
なる複数の光学部材とが備えられている。これらの各部
材は、取付枠としてのハウジング59内の所定位置にそ
れぞれ取り付けられて、ハウジング59によって一体的
に保持されて収容されている。
【0037】4つのポリゴンモータ35〜38のうち、
2つのポリゴンモータ35,36は、ハウジング59の
右側に偏った位置に、上下方向に所定間隔をおいて2段
に重ねて配置されている。他の2つのポリゴンモータ3
7,38は、ハウジング59の中央よりやや左側の位置
に、上下方向に所定間隔をおいて2段に重ねて配置され
ている。
【0038】また、4つのポリゴンモータ35〜38
は、それぞれの回転軸60〜63が上方に向けて延びた
状態に設けられている。ポリゴンモータ35の回転軸6
0には、ポリゴンミラー32が取り付けられており、ポ
リゴンモータ36の回転軸61には、ポリゴンミラー3
1が取り付けられている。また、ポリゴンモータ37の
回転軸62には、ポリゴンミラー34が取り付けられて
おり、ポリゴンモータ38の回転軸63には、ポリゴン
ミラー33が取り付けられている。画像形成時には、ポ
リゴンモータ35〜38が同一方向に同じ速度で高速回
転されて、ポリゴンミラー31〜34は同一方向に高速
回転される。
【0039】LSU30にブラックのカラー画像データ
が入力されると、カラー画像データに基づいて変調され
たレーザビームLb が、ブラック用レーザ光源70から
ブラック用のポリゴンミラー31に向けて発射される。
このレーザビームLb は、高速回転しているポリゴンミ
ラー31で反射されることによって走査される。走査さ
れたレーザビームLb は、左方向に進行してfθレンズ
51に入射する。fθレンズ51を通過したレーザビー
ムLb は、反射鏡39,40によって光路が折り返され
て右方向に進行する。そして、反射鏡41によって光路
が下方に曲げられて、シリンドリカルレンズ55を通過
した後、ブラック用感光体ドラム11Bの表面に照射さ
れる。なお、シリンドリカルレンズ55は、レーザビー
ムLb を整形して、感光体ドラム11Bの表面に小さな
ビームスポットを形成させるためのものである。
【0040】また、マゼンタ用レーザ光源71から発射
されたレーザビームLm は、高速回転するマゼンタ用の
ポリゴンミラー32で反射されることによって走査され
る。走査されたレーザビームLm は、左方向に進行し
て、fθレンズ52を介して反射鏡42に導かれる。反
射鏡42に導かれたレーザビームLm は、反射鏡42,
43によって光路が折り返されて右方向に進行する。そ
して、反射鏡44によって光路が下方に曲げられて、シ
リンドリカルレンズ56を通過した後、マゼンタ用感光
体ドラム11Mの表面に照射される。
【0041】さらに、シアン用レーザ光源72から発射
されたレーザビームLc は、シアン用のポリゴンミラー
33によって走査されて、左方向に進行する。ポリゴン
ミラー33からのレーザビームLc は、fθレンズ53
を介して反射鏡45に導かれ、反射鏡45,46によっ
て光路が折り返されて右方向に進行する。そして、反射
鏡47によって光路が下方に曲げられて、シリンドリカ
ルレンズ57を通過した後、シアン用感光体ドラム11
Cの表面に照射される。
【0042】また、イエロー用レーザ光源73から発射
されたレーザビームLy は、イエロー用のポリゴンミラ
ー34によって走査されて、左方向に進行する。ポリゴ
ンミラー34からのレーザビームは、fθレンズ54を
介して反射鏡48に導かれ、反射鏡48,49によって
光路が折り返されて右方向に進行する。そして、反射鏡
50によって光路が下方に曲げられて、シリンドリカル
レンズ58を通過した後、イエロー用感光体ドラム11
Yの表面に照射される。
【0043】このように、レーザ光源70〜73から発
生したレーザビームLb ,Lm ,Lc ,Ly は、同一方
向に高速回転するポリゴンミラー31〜34によってそ
れぞれ反射されて、図2における左方向に進行する。し
たがって、レーザビームLb,Lm ,Lc ,Ly が感光
体ドラム11B,11M,11C,11Yの表面に形成
するビームスポットは、感光体ドラム11B,11M,
11C,11Yの表面を、各軸線方向に沿って同一方向
に走査する。そのため、感光体ドラムの表面に形成され
るブラック、マゼンタ、シアンおよびイエロー用の各静
電潜像の位置にずれを生じるおそれが少ない。
【0044】これは、fθレンズ51〜54やシリンド
リカルレンズ55〜58などの光学部材に歪みが生じた
場合に、感光体ドラム11B,11M,11C,11Y
の表面に形成される静電潜像が同方向に位置ずれを生じ
るからである。もしも、たとえばレーザビームLb の走
査方向とレーザビームLc の走査方向とが逆方向であれ
ば、感光体ドラム11Bに形成される静電潜像と感光体
ドラム11Cに形成される静電潜像とが、互いに逆方向
に位置ずれを生じ、用紙に形成される画像に顕著な色ず
れを生じるおそれがある。ゆえに、この実施形態によれ
ば、図7に示す構成に比べて、用紙に形成される画像に
色ずれを生じるおそれが少なくなる。
【0045】また、レーザビームLb ,Lm ,Lc ,L
y の走査方向がすべて同一方向であるから、レーザスキ
ャンユニット30への画像データの入力順序を変更する
必要がなく、画像処理部の制御が煩雑になることはな
い。さらに、ポリゴンモータ35,36(ポリゴンミラ
ー31,32)が、ハウジング59の右側に偏った位置
に上下2段に配置され、ポリゴンモータ37,38(ポ
リゴンミラー33,34)が、ハウジング59の中央よ
りやや左側の位置に上下2段に重ねて配置されているの
で、図6に示すレーザスキャン部105の幅Hに比べ
て、レーザスキャンユニット30の左右方向の幅(感光
体ドラム11B,11M,11C,11Yの配列方向に
沿う幅)を小さく構成することができる。つまり、レー
ザビームLb の光路とレーザビームLm の光路とが上下
に重ねられ、レーザビームLc の光路とレーザビームL
y の光路とが上下に重ねられているから、レーザスキャ
ンユニット30のポリゴンミラー31〜34によって反
射された後のレーザビームの照射方向に沿う幅を小さく
することができる。
【0046】また、図6に示すように4つのレーザスキ
ャンユニット106〜109が独立して構成されている
場合には、レーザスキャンユニット106〜109をプ
リンタ本体に組み込む前に、画像に色ずれなどを生じな
い良好なレーザビームが得られるように、各レーザスキ
ャンユニット106〜109ごとに光学部材の位置を調
整する必要がある。そのうえ、レーザスキャンユニット
106〜109をプリンタ本体に組み込む際に、感光体
ドラム101〜104にそれぞれ照射されるレーザビー
ムが互いに平行となるように、レーザスキャンユニット
106〜109の取付位置を調整する必要もある。すな
わち、色ずれを生じないためには、光学部材の取付位置
の調整作業と、各レーザスキャンユニット106〜10
9の取付位置の調整作業とが必要となり、プリンタ本体
の組立作業に手間がかかってしまう。
【0047】ところが、この実施形態によれば、LSU
30をプリンタ本体に組み込む前に、良好なレーザビー
ムLb ,Lm ,Lc ,Ly が得られるように、上記各光
学部材の取付位置を調整しておけば、LSU30をプリ
ンタ本体に組み込む際には、上述のような面倒な調整作
業を行う必要がない。ゆえに、プリンタ本体の組立作業
に要する手間が軽減される。
【0048】図3は、第2の実施形態にかかるLSUの
構成を簡略化して示す断面図である。この第2実施形態
にかかるLSU30aは、図1においてLSU30に代
えて用いられるべきものである。なお、図3において、
図2に示されている各部と同等の部分には同一の参照符
号を付して示す。また、以下の説明では、特に、上述の
第1実施形態にかかるLSU30との相違点を取り上げ
て説明する。
【0049】上述の第1実施形態にかかるLSU30で
は、4つのポリゴンモータ35〜38は、それぞれの回
転軸60〜63が上方に向けて延びた状態に設けられて
いる。ところが、この第2実施形態にかかるLSU30
aでは、ポリゴンモータ35,37が、それぞれの回転
軸60,62が下方に向けて延びた状態に設けられてい
る。すなわち、ポリゴンモータ35,37は、それぞれ
ポリゴンモータ36,38の上方において、回転軸6
0,62をそれぞれポリゴンミラー31,33に対向さ
れて配置されている。
【0050】したがって、ポリゴンモータ35〜38が
すべて同一方向に回転されると、ポリゴンミラー31,
33とポリゴンミラー32,34とでは、回転方向が互
いに反対方向になってしまい、レーザビームLb ,Lc
の走査方向とレーザビームLm ,Ly の走査方向とが互
いに反対方向になってしまう。そこで、この第2実施形
態では、ポリゴンモータ35,37が、ポリゴンモータ
36,38と逆方向に同一速度で回転駆動されるように
なっている。これにより、ポリゴンミラー31〜34の
回転方向がすべて同じになるから、4つのレーザビーム
Lb ,Lm ,Lc ,Ly の走査方向が同一になり、上述
の第1実施形態にかかるLSU30と同様の作用効果を
奏することができる。
【0051】図4は、第3の実施形態にかかるLSUの
構成を簡略化して示す断面図である。この第3実施形態
にかかるLSU30bは、図1においてLSU30に代
えて用いられるべきものである。なお、図4において、
図2に示されている各部と同等の部分には、同一の参照
符号を付して示す。この第3実施形態にかかるLSU3
0bにおいて、ポリゴンモータ35,36は、ハウジン
グ59の右側に偏った位置に上下2段に重ねて配置され
ている。ポリゴンモータ35は、回転軸60が下方に向
けて延びた状態に設けられている。また、ポリゴンモー
タ36は、回転軸61が上方に向けて延びた状態に設け
られている。画像形成時には、ポリゴンモータ36の回
転方向を順方向としたとき、ポリゴンモータ35が逆方
向に回転されて、ポリゴンミラー31とポリゴンミラー
32とは同一方向に回転される。これにより、レーザビ
ームLb ,Lm は、それぞれポリゴンミラー31,32
によって同一方向に走査されて、ポリゴンミラー31,
32左方向に進行する。
【0052】一方、ポリゴンモータ37,38は、ハウ
ジング59の左側に偏った位置に上下2段に配置されて
いる。ポリゴンモータ37は、回転軸62が上方に向け
て延びた状態に設けられ、ポリゴンモータ38は、回転
軸63が下方に向けて延びた状態に設けられている。ま
た、ポリゴンミラー33,34でそれぞれ走査されるレ
ーザビームLc ,Ly は、ポリゴンミラー33,34か
ら右方向に進行するようになっている。
【0053】画像形成時には、ポリゴンモータ36の回
転方向を順方向としたとき、ポリゴンモータ37が逆方
向に回転され、ポリゴンモータ38が順方向に回転され
る。これにより、ポリゴンミラー33およびポリゴンミ
ラー34は、ポリゴンミラー31と逆方向に回転され
る。したがって、ポリゴンミラー33,34から右方向
に進行するレーザビームLc ,Ly の走査方向は、レー
ザビームLb の走査方向と一致する。
【0054】このように、この第3実施形態の構成にお
いても、4つのレーザビームLb ,Lm ,Lc ,Ly の
走査方向が同一となるから、上述の第1実施形態と同様
の作用効果を奏することができる。図5は、第4の実施
形態にかかるLSUの構成の特徴部分を簡略化して示す
断面図である。この第4実施形態にかかるLSU30c
は、図1におけるLSU30に代えて用いられるべきも
のである。なお、図5においても、図2に示されている
各部と同等の部分には、同一の参照符号を付して示す。
【0055】上述した第1の実施形態では、ポリゴンミ
ラー31とポリゴンミラー32とが同一方向に回転さ
れ、ポリゴンミラー33とポリゴンミラー34とが同一
方向に回転される。この点に着目して、第4の実施形態
にかかるLSU30cでは、上側のポリゴンモータ35
が省かれて、ポリゴンミラー31およびポリゴンミラー
32が、ポリゴンモータ36の回転軸61に取り付けら
れている。また、ポリゴンモータ37が省かれて、ポリ
ゴンミラー33およびポリゴンミラー34がポリゴンモ
ータ38の回転軸63に取り付けられている。
【0056】この構成によれば、ポリゴンモータが2つ
でよいから、第1実施形態にかかるLSU30と比べ
て、LSU30cの上下方向の幅を小さくすることがで
きる。また、ポリゴンミラー31とポリゴンミラー32
とが、共通のポリゴンモータ36によって回転されるこ
とで、ポリゴンミラー31の回転とポリゴンミラー32
の回転とを同期させるための制御が不要となる。同様
に、ポリゴンミラー33の回転とポリゴンミラー34の
回転とを同期させるための制御も不要となる。したがっ
て、上述の第1ないし第3の実施形態に比べて、ポリゴ
ンモータの制御を簡単にすることができる。
【0057】この発明の各実施形態の説明は以上の通り
であるが、この発明は上述の実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば、上述の第4実施形態では、第1実
施形態にかかるレーザスキャンユニットにおいてポリゴ
ンモータが省略された構成を取り上げて説明している
が、もちろん、第2および第3実施形態にかかるレーザ
スキャンユニットにおいても、ポリゴンモータの省略が
可能である。
【0058】また、第4実施形態において、ポリゴンモ
ータ35,37の両方が省かれた構成を例に挙げて説明
したが、もちろん、どちらか一方のポリゴンモータのみ
が省かれた構成とされてもよい。さらに、上述の第1な
いし第4の実施形態では、ポリゴンモータの回転軸にポ
リゴンミラーが取り付けられた構成についてのみ説明し
たが、ポリゴンモータの回転軸とは別に設けられた回転
軸にポリゴンミラーが取り付けられて、この別に設けら
れた回転軸がポリゴンモータによって回転駆動されるよ
うに構成されてもよい。
【0059】また、上述の第1ないし第3の実施形態で
は、ポリゴンモータ35の回転軸60とポリゴンモータ
36の回転軸61とが同一軸線上に設けられており、ポ
リゴンモータ37の回転軸62とポリゴンモータ38の
回転軸63とが同一軸線上に設けられている。しかしな
がら、ポリゴンモータ35,36は、必ずしも回転軸6
0と回転軸61とが同一軸線上に位置するように設けら
れている必要はなく、左右方向にずれて設けられていて
もよい。同様に、ポリゴンモータ37,38が、左右方
向にずれて設けられていてもよい。
【0060】また、反射鏡、fθレンズおよびシリンド
リカルレンズなどの配置は、図2ないし図4に示す位置
に限らず、各レーザビームの光路長が同一となる範囲
で、適宜変更することができる。また、上述の第1ない
し第4の実施形態では、ブラック、マゼンタ、シアンお
よびイエローの4つのレーザビームを発生するレーザス
キャンユニットについて説明したが、たとえばマゼン
タ、シアンおよびイエローの3つのレーザビームを発生
するレーザスキャンユニットとして構成することも可能
である。
【0061】また、上述の説明においては、この発明に
かかるレーザスキャンユニットがタンデム型のフルカラ
ープリンタに備えられた場合を例に挙げて説明している
が、プリンタ以外にも、タンデム型のディジタルフルカ
ラー複写機などに備えられてもよい。この他、特許請求
の範囲に記載された範囲で種々の変更を施すことが可能
である。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、このレー
ザスキャンユニットは一体に構成されているから、各レ
ーザビームごとに独立した3つ以上のレーザスキャンユ
ニットを一列に並べて設けた構成に比べて、レーザスキ
ャンユニットのスペースを大幅に削減することができ
る。
【0063】また、レーザスキャンユニットが一体に構
成されているから、良好なレーザビームが感光体に照射
されるように光学部材の取付位置を調整したうえで、こ
のレーザスキャンユニットを画像形成装置に組み込め
ば、組込時にはレーザビームの照射方向などを再調整す
る必要がない。ゆえに、画像形成装置の組立に手間がか
からない。
【0064】さらに、レーザビームの走査方向がすべて
同一方向であるから、感光体ドラムの表面に形成される
静電潜像の位置にずれを生じるおそれが少ない。したが
って、用紙に形成される画像に色ずれを生じるおそれが
少なくなる。そのうえ、レーザビームの走査方向がすべ
て同一方向であるから、レーザスキャンユニットへの画
像データの入力順序を変更する必要がなく、データ処理
が煩雑になることもない。
【0065】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
2つのポリゴンモータを、ポリゴンミラーの回転軸線方
向にずらして並設することにより、レーザスキャンユニ
ットの幅を小さくすることができる。請求項3記載の発
明によれば、ポリゴンミラーごとにポリゴンモータを設
けた構成に比べて、ポリゴンモータの数を少なくするこ
とができる。ゆえに、レーザスキャンユニットをさらに
小型化することができる。
【0066】また、共通の回転軸に取り付けられたポリ
ゴンミラーについては、互いの回転を同期させるための
制御が不要となるから、ポリゴンミラーごとにポリゴン
モータを設けた構成に比べて、ポリゴンモータの制御を
簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるレーザスキャンユニットが備
えられたディジタルフルカラープリンタの内部構成を簡
略化して示す断面図である。
【図2】第1実施形態にかかるレーザスキャンユニット
の構成を簡略化して示す断面図である。
【図3】第2実施形態にかかるレーザスキャンユニット
の構成を簡略化して示す断面図である。
【図4】第3実施形態にかかるレーザスキャンユニット
の構成を簡略化して示す断面図である。
【図5】第4の実施形態にかかるレーザスキャンユニッ
トの構成の特徴部分を簡略化して示す断面図である。
【図6】従来のタンデム型フルカラープリンタの典型的
な構成の一例を簡略化して示す断面図である。
【図7】従来のタンデム型フルカラープリンタの他の構
成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11B,11M,11C,11Y 感光体ドラム 30,30a,30b,30c レーザスキャンユニッ
ト(LSU) 31〜34 ポリゴンミラー 35〜38 ポリゴンモータ 39〜50 反射鏡 51〜54 fθレンズ 55〜58 シリンドリカルレンズ 59 ハウジング 70〜73 レーザ光源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データに対応して変調されたレーザビ
    ームを感光体の表面に照射して、感光体表面に静電潜像
    を形成するためのレーザスキャンユニットであって、 少なくとも3つのレーザビームを発生するレーザ光源
    と、 少なくとも3つのレーザビームを走査するためにレーザ
    ビームの数と同数設けられたポリゴンミラーと、 ポリゴンミラーによって走査されたレーザビームを感光
    体表面に導くための光学部材と、 レーザ光源、ポリゴンミラーおよび光学部材を一体的に
    保持するための取付枠と、 上記少なくとも3つのレーザビームを上記レーザビーム
    の数と同数設けられたポリゴンミラーによって互いに同
    一方向に走査すべく、上記ポリゴンミラーを回転駆動す
    る手段とを含むことを特徴とするレーザスキャンユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】上記レーザビームの数と同数設けられたポ
    リゴンミラーのうち少なくとも2つは、ポリゴンミラー
    の回転軸線方向にずらして並設されていることを特徴と
    する請求項1記載のレーザスキャンユニット。
  3. 【請求項3】上記並設されたポリゴンミラーは、1つの
    ポリゴンモータによって回転駆動される回転軸に共通に
    取り付けられていることを特徴とする請求項2記載のレ
    ーザスキャンユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015064420A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 ブラザー工業株式会社 走査光学装置

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